
ECサイトを運営したいと思っても、どんな業務があるのかわからないと始められませんよね。
そこでこの記事では「事前にこんな準備が必要だったの?」とならないためにも、ECサイトを運営する上で発生する業務やコスト、運営に必要なスキルなどをご紹介します。
「実店舗で商品を販売しているけど、そろそろECサイトをやってみたい」や「副業でECサイトを始めてみたい」など、ECサイトに興味のある方は、ぜひご一読ください。

ECサイトを運営してみたいなと思うんだけど、どんな業務があるんだろう?

大きく分けて8つの業務があります。今回は業務内容に加えて、ECサイトを運営するために必要な情報もご紹介しますね。
目次
ECサイト運営とは?何をするの?
ECサイト運営の話をする前に、ECサイトという言葉について簡単におさらいします。
ECとは「イー・コマース(電子商取引)」の略で、「インターネットを利用した商売」を指します。
そのためこの記事では「何か商品を売るサイト」の意味でECサイトという言葉を使いますが、実は株取引のサイトなどもECサイトと呼べるのです。
よくネットショップとECは違うの?と思うかもしれませんが、お店形式のECサイトがネットショップといわれるだけで「ネットショップ=ECサイト」の意味で使われています。
ECサイトとは?何か、意味や仕組み・種類・業務内容などをわかりやすく基本の「き」から知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
ECサイトについて理解したところで次は、実際にECサイト運営とはどのようなものかについて解説していきます。
ECサイト運営業務は2種類に分けられる
ECサイト運営業務は以下の図のように大きく分けて、「フロント業務」と「バックエンド業務」の2種類に分けられます。
簡単に説明すると、フロント業務は集客に関わるような業務で、バックエンド業務はECサイト運営を支えるような事務処理に近い業務です。
どちらの業務もとても重要なため、一方を怠ってしまうとECサイトの運営が成り立ちません。
では、それぞれの特徴を詳しく説明していきます。
フロント業務
フロント業務は、ECサイト集客のためのマーケティング活動を中心とした業務のことです。
商品の企画、仕入れや製造、サイト制作や更新、プロモーションがフロント業務に含まれます。
ユーザーから目に見える部分が主にフロント業務と考えてよいでしょう。
ECサイトは、開設しただけで自然と顧客が集まるわけではないので、お店の存在や商品を広告・SNSなどを運用し、ユーザーに周知してもらう必要があります。
集客(訪問者数)はECサイトの売上に直結する数字で、人を集めれば集めるほど売上に反映されます。
フロント業務は、ECサイトの売上を伸ばすための業務といえます。
バックエンド業務
一方のバックエンド業務は、その名の通り裏方でECサイトの運営を支えるような業務で、事務作業が中心です。
受注処理、出荷・配送、アフターフォロー、在庫管理がバックエンド業務に含まれます。
顧客の目には見えない仕事ですが、フロント業務で獲得した顧客に満足してもうためにも、ミスなくスムーズに行うことが求められるでしょう。
ECサイトを立ち上げた当初は注文数も多くないことから、フロント業務と兼任したり手作業でバックエンド業務を行ったりするケースも見られます。
ですが、売上が拡大すると作業負担も膨大になりミスが起こりがちです。
バックエンド業務でトラブルが起きるとユーザーの満足度が下がり、せっかく集客した顧客がリピーターにならず離れていってしまいます。
そのため、受注から配送までを自動化するシステムの導入やバックエンド業務専任の人員の確保などを検討していきましょう。
ECサイト運営の業務内容は8つ
では、さっそく以下のECサイト運営の8つの業務についてさらに詳しく見ていきます。
- 1.商品の企画
- 2.仕入れ・製造
- 3.サイトの制作や更新
- 4.プロモーション(宣伝)
- 5.受注処理
- 6.出荷・配送
- 7.アフターフォロー(問い合わせ対応)
- 8.在庫管理
それでは、業務内容について1つずつご紹介します。
1.商品の企画
まず初めに必要なのは、販売するための商品を企画することです。
商品はただ「売れそうだから」という理由で決めるのではなく、そもそもニーズがあるのかのリサーチや、世の中のトレンドや季節なども含めて、売れそうかどうか検討することが大切です。同時に、原価率や利益率といったことも考えて販売計画(売上予算に対して、値段・個数などを設定して一定期間でどれくらいの売上になるかの計画)を作成しましょう。
2.仕入れ・製造
商品が決まったら、商品の仕入れ(製造)を行います。
商品を保管するための倉庫も費用がかかりますので、多く仕入れれば仕入れるほど良いとは限りません。
一方、少なすぎて在庫が無くなってしまうと購入をあきらめられてしまうため、販売計画(予測)に基づいた仕入れが必要です。
できれば、複数の仕入れ先を確保できると、「SNSで拡散されたため商品が急に在庫切れになってしまった」という予想不可能な事態にも、ある程度対応できるでしょう。
なお、ネットショップ開業時の7つの仕入れ方法や海外からでも可能な仕入れ先やサイトについては下記の記事をご参考ください。
また、自社で企画した商品の製造を、経験豊富な他社へ委託するOEMという方法もあります。
OEMとは何か、意味やPB・ODMとの違い、メリット・デメリットなどを知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。
3.サイトの制作や更新
モール型でECサイトを制作する場合、ある程度テンプレートが決まっているので、デザインの自由度は低いです。
一方、ASP型と呼ばれるネットショップ作成サービスを利用した場合、各社がさまざまなデザインのテンプレートを用意していますので、好きなデザインを選べます。
ただ、ECサイトのデザインは、「見やすい」「わかりやすい」「商品のイメージに合っている」という3点が大切で、いくらおしゃれでも使いにくいサイトでは購入をあきらめられてしまうでしょう。
売れるECサイトのデザインのコツとはどういったものなのか、参考になるおしゃれなネットショップ事例20選という記事では、ECサイトのデザインの基本を解説していますので、ぜひご覧ください。
また、デザインと同様に大切なのが「撮影」「採寸」「原稿」の頭文字を取った「ささげ業務」という商品の登録作業です。単純な作業のようですが、商品写真や商品説明は、購入するかどうかの決め手になるため、売上に直結する重要な業務の1つといえます。
4.プロモーション(集客・宣伝)
ECサイトを作っただけでは、その存在を多くの人が知らないためプロモーション(宣伝)が必要です。費用をかけないプロモーションの方法としては、SEO対策(検索順位を上げる)とSNSがあります。ただ、この2つは集客できるようになるまで、多少の時間がかかります。
短期間で成果を出したい場合は、多少費用をかけて広告を出しましょう。広告はおおまかに以下の種類があります。
- ・リスティング広告:Googleなどでキーワードを検索したユーザーの検索画面に表示される広告
- ・ディスプレイ広告:Webサイトやアプリを見ているときのページ内に表示される広告
- ・アフィリエイト広告:アフィリエイターに依頼する、成功報酬型の広告
ただし、広告費をかけすぎてしまうと運営を圧迫してしまいます。中長期的なプロモーションとしてSEO対策やSNS集客を行いつつ、予算に余裕があれば広告を活用することをおすすめします。
ネットショップ開設後にまずやるべき集客方法の2つであるSEO対策とSNS施策については下記の記事をご参照ください。
5.受注処理
購入されたら発生するのが受注処理の業務で、「購入者に注文状況のお知らせメールをする」→「在庫の準備(引き当て)」→「出荷指示」という流れです。キャンセルや入金についての問い合わせなども業務に入ってくるので、柔軟な対応が求められます。
また、ここでミスをしてしまうと「商品が届かない」といったトラブルにもなりますので、スピードを意識しつつ正確に行わなければなりません。可能な限り自動化するなど、できるだけミスの起こらないシステムを構築することがポイントです。
6.出荷・配送
出荷指示を受けたら、商品を倉庫から出します(ピッキング)。ピッキングしたら、梱包し伝票を貼って配送会社に引き渡すのが一連の出荷作業です。
梱包と一口にいっても、どのように梱包するかで商品(お店)に対するお客さまの印象が変わります。商品が破損しないようにクッション材などを使って梱包するのはもちろんですが、梱包用の箱がおしゃれだったり、手書きのメッセージなどが添えられていたりすると印象が良くなり、リピートにもつながるでしょう。
梱包も商品と同じくらいこだわれば、他社との差別化になるのです。
7.アフターフォロー(問い合わせ対応)
商品を出荷したら完了ではなく、購入者にメールをしてフォローを行います。「商品に問題がなかったかの確認」「レビュー投稿のお願い」「次回に使えるクーポン」などがよくある内容です。
また、もし不備があった場合は、スピーディーかつ誠実な対応を行いましょう。
アフターフォローもうまく活用すれば、リピーターが増えたり、お店への信頼感のアップにもつながりますのできちんと行いましょう。
8.在庫管理
仕入れの際にもお話ししましたが、在庫は多すぎても少なすぎても問題ため、それを管理するのが在庫管理の業務です。
売れる時期に在庫を確保するなど、ある程度の販売予測を立てつつ、在庫切れが起きないように調整も必要です。
また「品切れだったのに購入できてしまった」などのトラブルにならないためにも、リアルタイムでの在庫管理もできるようなシステムを作りましょう。
ECサイトの開設・運営はいくら必要?構築方法別に比較!
ここまで、主なECサイトの運営業務についてお伝えしましたが、まだECサイトを作る前にこの記事を読んでいる方も多いと思います。
そこで、ECサイトを開業するための費用もご紹介します。
以下は、ECサイトを構築するための主な方法とかかる費用、年商の目安をまとめた表です。
構築方法 | 初期構築費用 | 月額費用 | 販売手数料 | 目安の年商 |
ECモール | 無料~数万円 | 無料~数万円 | あり | 数百万~1億円 |
ECサイト作成サービス(無料) | 0円 | 0円 | あり | 0~数十万円程度 |
ECサイト作成サービス(有料) | 数千円~数万円 | 数千円~15万円 | サービスによってはあり | 100万~1億円 |
オープンソース | 0円 | 10万円~ | なし | 1億~数十億円 |
ECパッケージ | 数百万円~ | 10万円~ | なし | 1億~数十億円 |
フルスクラッチ | 数千万円~ | 数十万円~ | なし | 数十億円以上 |
この表を見てわかるように、ECサイト開設といっても方法はさまざまあります。
ECモールとはAmazonや楽天といったさまざまなお店が集う、ECサイトのショッピングモール内に出店する方法のことです。
また、カラーミーショップのように、ネット上で申し込んで自社のECサイトを作成できるサービスもあります。
ECサイト作成サービスは初期費用・月額利用料が無料のサービスがあるので、売上が立つかわからない初心者でも低リスクでネットショップを始められます。
オープンソースやECパッケージは年商が1億以上見込めるような大規模サイトに有効な構築方法です。
一番下のフルスクラッチという方法ではZOZOTOWNやユニクロなど、ゼロから大規模かつオリジナリティのあるECサイトを作ることができます。
上記の表のようにECサイトの開設方法によって大きく費用が異なってきますので、開設時の費用感や維持費(月額費用)も見て開設方法を検討しましょう。
ECサイトの構築費用はいくらなのか、方法別の料金相場の比較・かかる費用の内訳については下記の記事でより詳しく解説しています。
ECサイト運営にかかる費用とは?内訳を紹介
ECサイトを運営したいと思っても、気になるのが費用面でしょう。
運営にかかるランニングコストは主に以下のようなものが挙げられます。
- ・インターネットサービスにかかる費用
- ・システムにかかる費用
- ・プロモーションにかかる費用
- ・配送など実務にかかる費用
それではこちらも1つずつ解説していきます。
インターネットサービスにかかる費用
モール型であれば、毎月の出店料や販売手数料、システム利用料、決済手数料などが発生します。
ASP型であれば、月額の固定料金がかからないサービスもありますが、商品が売れるたびにサービス利用料や決済手数料がかかります。自作型のECの場合も、レンタルサーバー代やドメインの使用料など必要です。
これらの費用はお店を開店させておくために必須の費用ですので、実際の店舗でいう「家賃」と考えればわかりやすいでしょう。
システムにかかる費用
使っているシステムのアップデートやセキュリティ、メンテナンスなどにかかる費用のことです。インターネットサービスにかかる費用が家賃だとすると、こちらはお店を維持するための保守費用といえます。
モール型やASP型であれば、運営会社の方である程度は行ってくれるため、そこまで費用はかかりません。ただ、自作の場合はすべて自分で対応しなければならないため、内容によってかなりの時間や費用がかかることがあります。
プロモーションにかかる費用
業務内容の「4.プロモーション」にかかる費用です。自分でSNSやSEO対策を行う場合はそこまで費用は掛かりませんが、外部の会社に委託したりコンサルタントを付けたりすると費用が発生します。
また、広告を出せばもちろん費用がかかります。売上を立てるために広告を出すことは必要ですが、売上予算に合った広告費にすることがポイントです。
ネットショップの広告費用の目安や広告予算の決め方については、下記の記事をご覧ください。
配送など実務にかかる費用
商品の保管や梱包、配送にかかる費用です。
デジタルデータの販売であればほとんどかかりませんが、多くの場合は商品を置いておくための倉庫や、段ボールやクッション材などの梱包材、お客さまへ配送するための配送料が発生します。
とくに大きな負担となってしまうのが、配送料です。
ただ、配送会社の選び方や配送時に工夫することで配送料をできるだけ抑えることもできます。
宅急便・宅配業者の料金はどこが安いのか、ネットショップで選ぶならどこがいいについて徹底比較した下記記事もぜひご覧ください。
以上が大まかな、ECサイト運営にかかる費用の内訳でした。
ECサイトの運営に必要なスキルや人員とは?
続いて、ECサイトを運営するために必要な主なスキルや人員をご説明します。
「必ずしもこのスキルがないとECサイトを運営できない」という訳ではありませんが、売上を伸ばし、長期的にECサイトを運営するためには下記の5つのスキルが必要になってくるでしょう。
- ・商品企画力
- ・Webマーケティング力
- ・ECサイトの制作(クリエイティブ)力
- ・データの分析と改善力
- ・カスタマーサポートなどの対応力
商品企画力
業務内容の「1.商品企画」でもご説明したように、「商品が売れそうだ」というアイディアだけで販売するのはリスクが高いです。
そのため、ユーザーのニーズがあるかどうか、季節・トレンドに合っているかなどを踏まえて「売れる商品」を企画するスキルが必要になります。
商品が売れるためには他社の商品との差別化が必須になりますので、コンセプトづくりや販売価格の設定なども商品企画には必要です。
ネットショップで売れるものについて、何を売るのかや商品が売れないときの解決法は下記の記事でご紹介しています。
Webマーケティング力
ECサイトにおけるWebマーケティングとは、自社のECサイトにより多くのユーザーを集客し、商品を買ってもらうための活動全般のことです。
プロモーション(宣伝)もWebマーケティングの一環になります。
プロモーションの業務でもお伝えしたSEOやSNSを使った集客は、実践してもすぐに効果が表れるとは限らないため、テクニックや経験が必要です。
また、広告を出す場合も、決められた予算の中で最大限の効果を上げるためには、運用スキルが求められます。
これらのスキルを初めから持っている人はなかなかいないため、他社研究を行いながら経験値を積んで身に付けていきます。
ECサイトの制作(クリエイティブ)力
制作力とは、主にECサイトを作り上げるためのスキルです。ECサイトを作るには、デザイン・商品写真の撮影・キャッチコピーや商品説明文、バナーの作成などさまざまな業務があります。実務的な作業のためのPhotoshopやコーディングなどのスキルも大切ですが、魅力的で買いたくなるようなサイトをユーザー目線で作れるスキルも重要です。
バナー作成のコツについて、クリックしたくなるデザインの作り方と注意点が下記の記事にまとまっていますので、チェックしてみてくださいね。
データの分析と改善力
ECサイトの運営では、さまざまなツールを使って売上や集客の分析ができるので、その結果を事業に活かすことが求められます。
たとえば、どんな商品が・どんな人に・いつ売れているかの情報を分析すれば、商品開発や販売方法、在庫管理に役立てられます。
売上や集客が良くない場合も、さまざまなデータを分析して問題点を洗い出せば改善できます。どういう情報を分析すればどこを改善できるのかを選定するスキルが望まれます。
カスタマーサポートなど対応力
電話やメール、チャットなどで、お客さまからの問い合わせやクレームに対応するスキルです。
誠実に対応することはもちろん、商品のことを熟知して的確に説明できることも大事です。
クレームの場合も、この対応によっては、逆にお客さまからの印象をアップさせることもできるでしょう。
また、お客さまだけではなく、商品の製造・仕入れ先や配送会社など、ECサイトを運営する上ではさまざまな企業間でのやり取りも発生するため、柔軟な対応力は必須といえます。
ECサイトの運営に必要な人員とは?
では実際にECサイトを運営する場合、何人の人が必要なのか気になりますよね。
ECサイトの運営に必要な人員とは、フロント業務とバックエンド業務のそれぞれに必要になってくる人員のことです。
結論からお伝えすると運営に必要な人員は、ECサイトの規模で大きく異なってきます。
ECサイト作成サービスやECモールなど小規模であれば、1~2人でECサイトを運営することも可能でしょう。
ですが先ほどもお伝えしたように規模はそこまで大きくなくても、注文数が増えると1~2人ではさばききれなくなるので、業務を細分化して分担し、各業務に人員を配置する必要があります。
どこまで自動化するかでも、必要な人員は変わってくるでしょう。
オープンソースやECパッケージ、フルスクラッチになるとバックエンド作業を社内で完結させるのは難しいため、運営を外部に委託するという選択肢が出てきます。
いずれにしろ少ない人数で乗り切ろうとすると、無理が生じてECサイトの売上や人気に響きますので、適切な人員を配置することが大切です。
ECサイト運営の注意点・成功させるコツ
ECサイト運営をスタートさせる前に、注意点や成功のコツを知っておけば大きなトラブルや売上の低迷を防げる可能性が高くなります。
ここでは主なポイントをご紹介します。
開設後すぐには成果が出ないことを知っておく
まず、注意しておきたいのが、ECサイト開設から成果が出るまでには時間がかかることです。
開店してすぐは、まだお店の存在を人々が知らない状態なので、開店直後に注文が数百件入るなどということは(すでに知られていた人気店を除き)ほとんどありません。
開店後にSNSや広告運用で集客をしたとしても、いきなり人が流入するのではなく、じょじょに訪問者数が増えていくのが自然な流れです。
そのため売上がなかなか上がらなくても諦めず、集客やサイトの見せ方を工夫するなどして、顧客を増やす努力を続けましょう。
「開店してもすぐに結果は出ないもの」と心に刻み、焦らず着実にやるべきことをやるのがおすすめです。
売上の方程式を把握する
ECサイトには以下のような「売上の方程式」というものが存在します。
- 売上 = ECサイトアクセス数 × 購入率 × 客単価
ぜひこの方程式を覚えておきましょう。
なぜなら売上を上げたいときに、この方程式を知っておかないと適切な対処ができないからです。
たとえば、ECサイトのアクセス数は十分なものの購入率が低い場合は、購入率を上げる施策を考えるべきですが、方程式を知らないとさらに訪問者数(アクセス数)を増やす施策を行ってしまうこともあります。
すると「アクション(施策)は起こしているのに一向に売上は上がらない」という効率の悪い運営に陥ってしまいます。
見当違いの施策を行わないようにするためにも、売上の方程式を理解して的確な対策を行い、ECサイト開設後はしっかり数値を把握できるようにしておくことが大切です。
顧客データや競合分析などを常に行う
ECサイト運営に限った話ではありませんが、ビジネスの世界は常に変動しています。
時代が変化すれば顧客のニーズも変わりますし、競合他社が増えたり、あるいは競合他社のシェアが増えてきたりといった変化もあるでしょう。
変化の多い中で毎日、同じように運営していても安定した売り上げは望めません。
現表に甘んじることなく、日々何らかの戦略や改善策を練っておく必要があります。
改善策を考えるために必要になるのが、顧客データの分析や競合分析です。
データの分析は市場のニーズの把握や、商品やサービス価格を見極めるのに役立ちます。
ECサイト運営ではどんな業務も大切ですが、とくに分析や改善が常に必要になることも念頭に入れておきましょう。
競合分析とは何か、使えるフレームワークやテンプレートと基本的なやり方を書きの記事で紹介していますので、参考にしてくださいね。
初心者のECサイト運営のヒントになる本
実はカラーミーショップでは、ネットショップ運営に役立つ「いちばんわかりやすいネットショップの作り方」という本の監修を行いました。
この本では、ネットショップを開店する準備や、開店後のノウハウ、長く愛されるショップ作りのコツなどを、カラーミーショップでネットショップを立ち上げたオーナーさんのお話も伺いながらご紹介しています。
これからECサイトを作り・運営しようとしている方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
カラーミーショップはECサイト運営のサポートが充実
ECサイトを運営する際、自社だけでは何かと不安が付きもですよね。
そこでカラーミーショップでは、ECサイトを運営する方の手助けになるようなさまざまなサポートをご用意していますので、ご紹介いたします。
ECサイトの運営ノウハウ記事
カラーミーショップではオウンドメディア「よむよむカラーミー」で、ECサイト運営に役立つノウハウ記事を毎月発信しています。
ECサイトの作り方や集客方法はもちろん、確定申告の方法などECサイトを運営する方であれば知っておいて損はない情報ばかりです。
また、広告運用やメルマガマーケティングといったその道の有識者の方や、ショップオーナーさまへのインタビュー記事なども公開しています。
ECサイト運営を成功させるヒントがたくさんつまったメディアをぜひ覗いてみてください。
公式YouTube
「カラーミーショップch」という公式YouTubeのチャンネルでは、カラーミーショップのスタッフによるお役立ち情報を動画で紹介しています。
ショップの構築や売上げアップに必要なノウハウを5~10分程度の短めの動画でお伝えしていますので、運営のスキマ時間で見るのにぴったりです。
文章を読むのではなく動画を見る派の方は、カラーミーショップchをおすすめします。
メール・電話でのサポート
カラーミーショップでは、サービスをご利用いただいている方へのサポートが充実しております。
困ったときにスタッフへ質問できるチャットはもちろんのこと、レギュラープラン以上の方へはお電話のサポートも行っています。
さらに、zoomを使ってオーナーさまとスタッフが同じ画面を見ながらサポートする画面共有サポートもスタートしています。
画面を見ながら操作方法が聞けるので、初心者の方でも安心でしょう。
カラーミーショップでは運営時だけでなく開店時のサポートなど、ショップオーナーさまをさまざまな面でサポートしていますので、「自社だけで立ち上げて運営するのは不安」という方は、ぜひカラーミーショップを頼りにしてくださいね。
まとめ
ECサイトを運営する上で必要な業務やスキルなどをご紹介しました。ECサイトを運営するということは、お店を運営するということなので、さまざまな業務が発生します。ただ、すべて自力で完結させる必要はなく、専門の会社に依頼したり、会社が提供しているサービスを利用したりすることで負担を軽減できます。
ECサイトの開設や運営が初めてで不安な方は、開店までのサポートや開店後も電話でのサポートを行っているカラーミーショップがおすすめです。

ECサイトの開業や運営を考えている方は、下記の記事もぜひ参考にしてみてくださいね!