個人でお店を始めてみたいオーナーさんや、会社でECの担当になったものの初心者で戸惑っている方に向けて、なるべく簡単な言葉を使ってECサイトの構築方法を解説します。
現状よりも、少し先の目標や数字を意識して読んでいくとやることが明確になります。ぜひ、意識して読んでみてくださいね。
ECサイトの構築方法を調べると、何パターンか出てくるよね?そこからさらにサービスの違いを調べるなんて無理。疲れてパソコン閉じちゃうよ。
確かにECサイトの構築方法はいくつかあるけど、この記事を読めば消去法ですぐにぴったりの構築方法が見つかりますよ!いっぺんにやろうとせず、一つひとつ決めていけば大丈夫!
目次
ECサイトを構築する5つの方法とは?費用相場や目安年商を比較!
ECサイト(ネットショップ)を構築・作成するには、下記の5つの方法があります。
1. ECサイト作成サービス(ASP)
2. ECモール
3. オープンソース
4. ECパッケージ
5. フルスクラッチ
下の表ではおすすめの作成方法を、年商規模別にまとめました。
構築方法 | 初期構築費用 | 月額費用 | 販売手数料 | 目安の年商 | 機能の拡張性 |
ECモール | 無料~数万円 | 無料~数万円 | あり | 数百万~1億円 | × |
ECサイト作成サービス(無料) | 0円 | 0円 | あり | 0~数十万円程度 | 〇 |
ECサイト作成サービス(有料) | 数千円~数万円 | 数千円~数万円 | サービスによってはあり | 100万~1億円 | 〇 |
オープンソース | 0円 | 10万円~ | なし | 1億~数十億円 | ◎ |
ECパッケージ | 数百万円~ | 10万円~ | なし | 1億~数十億円 | ◎ |
フルスクラッチ | 数千万円~ | 数十万円~ | なし | 数十億円以上 | ◎ |
さらに、図を使ってトータルの費用・コストと機能の拡張性(カスタマイズ性)をまとめると以下のようになります。
ではここからは、それぞれの方法の特徴とおすすめサービス、メリット・デメリットについて解説していきます。
1.ECサイト作成サービス【年商0円~1億円におすすめ】
カラーミーショップなどの、ECサイト作成サービスを利用して自社ECサイトを構築する方法です。
ASP型ともいわれます。
この後ご紹介するECモールは、あくまでプラットフォームの中に自社のショップを出店しますが、ECサイト作成サービスは、各サービス会社のシステム部分のみ利用して自社のオリジナルECサイトを構築できます。
「売れるかどうかわからない」という、年商が0円になる可能性がある場合は無料のサービス、ある程度の売り上げ見込みが立てられる場合は有料サービスがおすすめです。
ECサイト作成サービスともいわれるASPについては、「ECサイトをASPで構築!」の記事で詳しく紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
ECサイト作成サービスのメリット
ECサイト作成サービスは、ネット上で誰でも簡単にネットショップを開業できる点が大きなメリットです。
また、無料作成サービスを利用すれば、無料でECサイトを開設して売れるまで費用がかからないので低リスクで本格的なECサイトが構築できます。
初期費用や月額費用は有料の場合でも数千~数万円程度なので、他の方法に比べてコストが抑えられるでしょう。
オープンソースやパッケージ、フルスクラッチには及びませんが、デザインテンプレートをカスタマイズして自社に合ったECサイトを自由に作れる点も魅力でしょう。
自身でサーバーを持つ必要がなく、チャットや電話などでのサポート体制も充実しているので、初心者でも安心して利用できます。
ECサイト作成サービスのデメリット
ECサイト作成サービスではサイトをカスタマイズできますが、自作型ECサイトの中では自由度が低いといえます。
また、外部のシステムを利用してECサイトを作成するため、すでに利用している自社のシステムとの連携が図れない場合があることもデメリットでしょう。
さらに、各社でさまざまな月額プランがあるので、プランの選択を誤ると手数料が高くなり、想定よりも運営コストがかかってしまう可能性も。
カラーミーショップでは事業規模に応じていくつかプランが用意されているので、自社にピッタリのプランが選べます。
2.ECモール【年商数百万~1億円におすすめ】
ECモールとは、その名の通りオンライン上のショッピングモールで、複数のショップや企業が集まるプラットフォームです。代表的なサービスとしてAmazonや楽天が挙げられます。
ECモールでは自身のECサイトを持つのではなく、既存のプラットフォームの中に出店する形になります。
そのため独自ドメインを取得し、自社でECサイトを構築する必要はありません。
ECモールのメリット
ECモールは、知名度があるため、自作型ECサイトよりも集客力があるのが最大のメリットです。
「Amazonで商品を探そう」という人も多いので、初めて出店する場合でも一定の売上が見込めるでしょう。
また、出店するためのマニュアルが整備されているため、初心者でも比較的簡単に商品を販売することができます。
さらには、それぞれのECモールでメールや電話によるサポートがあるため、ネット販売に不慣れな人でも安心して利用できるでしょう。
既存のシステムを利用するため自作型ECサイトのようにシステム構築の初期費用がかからないのも、大きな魅力の1つです。
ECモールのデメリット
たとえば楽天に出店しているショップは、どのお店も似たようなサイトの作りになっていますよね。
このようにECサイトでは一定のルールがあるので、自作型ECサイトと比較するとデザインでの自由度が低いといえます。
追加で何かの機能を加えたくても、機能についてはモール側で一括管理しているので、自社のECサイトをカスタマイズするのは不可能に近いでしょう。
また顧客情報がプラットフォーム側に集積してしまい自社で収集できないの場合は、マーケティング施策を立てにくいこともデメリットです。
さらに、それぞれのサービスによって異なりますが、ECモールはモール側が設定しているさまざまな手数料がかかります。
事前にどのくらいの手数料がかかるのか確認し、売り上げ見込みを元に、コストがかかり過ぎないかをシミュレーションすることをおすすめします。
3.オープンソース【年商1億~数十億円におすすめ】
オープンソースとは、外部に公開(オープン)されているシステム(ソースコード)を使用してECサイトを構築する方法です。
オープンソースは、誰でも無償でサーバーにインストールでき、カスタマイズ性も高いのが特徴です。
無償で使用でき初期費用が抑えられるので年商の見込みが少ない人にもおすすめですが、サーバーのレンタル費用などを考慮しておく必要があるでしょう。
オープンソースのメリット
前述の通り、オープンソースは無償で使用できるため、導入費用面ではコストを抑えることができるのが最大のメリットです。
ECサイト作成サービスやECモールと比べて拡張機能が豊富なので、より自社に合ったECサイトを構築できるでしょう。
また、世界中に公開されているプログラムなので、わからないことがあってもサイトや個人ブログ、本などに書かれている豊富なノウハウを参考に解決することができます。
オープンソースのデメリット
低コストでカスタマイズ性が高いオープンソースですが、プログラミングなどの専門知識がないとECサイトの構築が難しいことが最大のデメリットです。
ECモールやECサイト作成サービスのようにサポート体制がないので、社内にシステムに詳しい人間がいない場合、運用は難しいといえます。
また、公開されているソースを使用するため、プログラムを解析した悪意のある第三者によって攻撃が仕掛けられるなど、セキュリティ面での不安はぬぐえません。
オープンソースを利用する場合、正しいセキュリティ対策が必要不可欠です。
4.ECパッケージ【年商1億~数十億円におすすめ】
ECパッケージとは、ECサイトを構築するのに必要な機能がすべてそろっている製品(ソフト)を開発会社から購入し、サイトを作成する方法です。
オープンソースとの大きな違いは、オープンソースが無償で使用できるのに対し、ECパッケージは500万円程度の費用がかかることです。月額費用(運営費)も毎月10万円以上はかかります。
そのため、1億~数十億円などある程度のまとまった年商が見込める企業におすすめの方法です。
さまざまなECパッケージがあるため、まずはサービス内容を比較検討すると良いでしょう。
ECパッケージのメリット
ECパッケージは、商品の在庫管理などの基本的な機能から外部システムとの連携まで、ECサイト構築に必要な機能がパッケージ化されており、必要に応じて柔軟にカスタイズできるのが大きな特徴です。
また、ECパッケージは開発会社がソースコードを公開していないため、オープンソースと比較するとセキュリティ面では安心だといえるでしょう。
さらには、デザイン面でもECモールやECサイト作成サービスと比べるとかなり自由度が高いため、大規模で自社オリジナルのECサイトの構築がしやすいこともメリットです。
ECパッケージのデメリット
ECパッケージは、ECサイト作成サービスやオープンソースと比較すると、初期費用やランニングコストが高いのがデメリットです。
そのため、年商の見込みがない個人や事業規模の小さい企業には見合ってない構築方法といえるでしょう。
また、ECサイトは一度構築したとしても、顧客のニーズやトレンドに合わせて、数年に一度は機能やセキュリティ面でのアップデートが必要になります。
ECサイト作成サービスやECモールの場合はサービス提供側の企業が行ってくれますが、ECパッケージはECサイトの管理もすべて自社で行うスタイルのため、リニューアルやセキュリティ強化などのアップデートを自社側で実行しなければなりません。
自社で独立したECサイトを構築する分、管理や更新も自社内で行わなければならないのがデメリットでしょう。
クラウドECはパッケージに含まれる
ECサイトを構築する方法で「クラウドEC」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。
クラウドECはECパッケージの一形態で、ECパッケージのようにECサイト構築に必要な機能をまとめてクラウド上(オンライン上)で提供し、その機能を使ってECサイトを構築する仕組みです。
「インターネットを通じて各社が提供するシステムを利用してECサイトを作る」と聞くと、ネットショップ作成サービス(ASP型)と同じに思えますが、クラウドECのほうがECパッケージのように機能面で拡張性がありカスタマイズが柔軟にできるのが特徴です。
クラウドECはサービスを提供する企業側で最新のシステムにアップデートしてくれるので、「自社でメンテナンスが必要」というECパッケージのデメリットをカバーできる構築方法です。
5.フルスクラッチ【年商が数十億円~におすすめ】
フルスクラッチとは、ゼロベースから自社オリジナルのECサイトをプログラミングして構築する方法です。
国内ECシステムのフラッグシップといわれているユニクロやZOZOTOWNは、ECサイト構築にフルスクラッチを採用している企業として有名です。
フルスクラッチはそなえたい機能などはすべて装備できますが、その分費用と手間がかかるため、資金が潤沢な大企業など、採用できる企業が限られています。
そのため、現在ではフルスクラッチでECサイトを構築する事例は減少傾向にあります。
フルスクラッチのメリット
フルスクラッチは、完全オリジナルでシステムを開発するため、ここまでご紹介してきたECサイト構築方法の中で最もデザイン面や機能面でカスタマイズ性が高いです。
また、システムをすべて自社で開発し管理するため、不具合やトラブルが発生した際も迅速な対応ができます。
システムのアップデートも自社が実施したいタイミングで行えるのが魅力でしょう。
フルスクラッチのデメリット
フルスクラッチは独自にシステムを開発するため構築費用は数千万円からで、場合によっては数億円かかることもあり、ECサイトのランニングコストも毎月数十万円以上と高額です。
そのため、数十億円規模の年商が見込めていない場合、フルスクラッチはおすすめしません。
また、フルスクラッチは導入までに年単位の期間がかかるケースもあるため、準備期間をあらかじめ想定してECサイトを構築する必要があるでしょう。
さらにシステムをゼロから作っていくため、自社が望むようなサイトを作ってくれる制作会社や高度な技術力を持った人材の確保も必須です。
ECサイトの構築方法を比べるポイント
ECサイトの構築方法の特徴はわかったものの、どの点を比べて選べばいいのか初めてだと難しいですよね。
そこでここからは、ECサイトの構築方法を比べる際のポイントについてお伝えします。
開設・運営コストや販売時にかかる手数料
先ほどは表でECサイト構築にかかる初期費用や月額費用をご紹介しました。
さらに月額費用以外にも、ECサイトを運営すると下記のような費用も発生するとされています。
- ・決済手数料
- ・販売手数料
- ・振込手数料
- ・システム利用料
- ・サービス利用料
- ・支払い手数料
- ・アフィリエイト広告手数料
- ・オプション利用料
ECサイトを運営しているからといって上記の全ての料金がかかるわけではなく、サービスを提供する会社によってどのような料金が必要かは異なります。
ECモールは知名度と集客力がある分さまざまな手数料がかかる傾向にあり、例えば楽天でECサイトを運営すると出店料やシステム利用料のほか、楽天ペイ利用料などもかかります。
また、無料のECサイト作成サービスは初期費用と月額利用料は無料ですが、商品が売れた際には決済手数料や販売手数料などの支払いが発生します。
このように、ECサイト運営や販売時にはさまざまな費用が発生するため、月商に見合わないサービスを利用すると赤字となることもあるので注意が必要です。
初期費用だけでなく、その後の運営でどれくらいのコストが発生するかまで試算した上で、サービスを選びましょう。
ECサイトの構築費用については、「ECサイトの構築費用はいくら?」の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ確認してみてください。
機能の拡張性(カスタマイズ性)
機能のカスタマイズ性とは、「ECサイトにどれくらい自社が使いたい機能を追加できるか」ということです。
追加機能とは、「定期購入できる機能」や「海外販売できるシステム」「実店舗とネットショップを一括管理する機能」「訪問客ごとに最適なキャンペーン情報を提示するWeb接客機能」など、さまざまです。
先ほどの図にあったように一番拡張性(カスタマイズ性)が低いのはECモールです。
ECモールはサービスを提供しているECモール側でデザイン面や機能面を一括管理しているので、「自社のショップだけ特別に機能を追加したい」と思ってもほとんど不可能といえます。
ECサイト作成サービスは、ECモールよりは機能拡張ができますが、サービス側で提供している機能の中から選ぶというケースがほとんどです。
ですがECサイト作成サービスの各企業も、人気のある(需要のある)機能を用意しているので、よっぽど特殊な機能でなければ、基本的には提供されている機能で十分満足できるでしょう。
もし、「他にはない自社だけの○○な機能がほしい」となると、パッケージやフルスクラッチを選択することになるのですが、その分、費用が跳ね上がるので本当に搭載すべき機能なのかは検討が必要です。
外部システムとの連携
ECサイトの構築方法によっては、外部のシステムと連携できないものもあります。
外部システムとの連携とは例えば、Amazonや楽天といったECモールの自社店舗との在庫を連動させる、Instagramで商品を販売できるショッピング機能を利用する、オウンドメディアであるWordPressとECサイトと連携する、などのシーンが考えられます。
構築方法の中でも特に、ECモールや無料のECサイト構築サービスは外部システムとの連携などカスタマイズの幅が狭いサービスが多いです。
「このシステムやツールと連動させたい」という場合は可能かどうか事前に確認してから、構築方法を選択しましょう。
セキュリティ
ECサイトではかなりの数の顧客の個人情報を取り扱うため、万全のセキュリティ対策が不可欠です。
サイト上ではクレジットカード情報の登録も行われるため、悪意のある第三者による攻撃などで情報漏洩があった場合、顧客に甚大な被害が及ぶだけでなく、企業の信用が大きく失われてしてしまうでしょう。
さらに、多額の賠償金を支払うことになる可能性も大きいです。
構築方法を選ぶ際は、各方法でどのようなセキュリティ対策が行えるのか、必ずチェックしましょう。
サポート体制
ECサイトを立ち上げたり運営したりすると、操作での不明点やシステムエラーなど何かしらの問題が出てきます。
そのため、構築方法ごとにどのようなサポートが受けられるのかの確認は必須です。
また、費用が高額で大規模なサイトになるほどシステムが複雑化するので、サポートが必要な場面は増えるでしょう。
社内にエンジニアなどがいれば、そこまでサービス側のサポートは必要ないかもしれませんが、初心者が初めて開業するとなると、サポート無しでの運営は不安かもしれません。
当たり前のことですが、構築費用が高いほどサポート体制がしっかりしています。
また、ECサイト作成サービスの場合は有料プランと無料プランで、サポートの手厚さが異なります。
費用はかかるかもしれませんが、サポートがしっかりしているという安心料を払うことでECサイト運営が快適になる点も踏まえて、構築方法を選びましょう。
ECサイトの構築時間はどれくらい?
ECサイトの構築は方法(サイト規模)によって費用が大きく異なりますが、費用に比例するように構築時間も方法によって変わってきます。
下記は、ECサイトを構築するまでのおおよその期間を比較した表になります。
ECサイトの構築方法 | 構築期間 |
ECモール | 3時間~ |
ECサイト作成サービス(無料) | 1時間~ |
ECサイト作成サービス(有料) | 1週間~1ヵ月程度 |
オープンソース | 3ヵ月程度 |
ECパッケージ | 3ヵ月~半年程度 |
フルスクラッチ | 1年~数年 |
ECサイトの開設までに必要な期間が一番短いのは無料のECサイト作成サービスで、登録から1~2時間で立ち上げられるものもあります。
有料のECサイト作成サービスとなると、利用する多くの機能の設定やデザインのカスタマイズがあるため、数週間~1ヵ月ほどかかるでしょう。
オープンソースはサーバーを設置し、自社サイトに最適なカスタマイズをする必要があるためECサイト作成サービスより時間がかかり、おおよそ3ヵ月程度は見込んでおくのが無難です。
パッケージの場合は自社に合ったシステムの構築から始めるため、約3ヵ月~半年はかかるといわれています。
一番大規模なECサイトの構築方法であるフルスクラッチはゼロベースからECサイトを作るため、どのようなサイトにするのかの打ち合わせから含めると開設までの期間は長期化し、数年単位になることもあります。
ECサイトの構築手順・工程は?方法別に解説
ECサイト開業・構築までの手順は方法によって異なります。ECモール・ECサイト作成サービスを利用する場合と、それ以外に大別できますので自店や自社に合った作成方法について手順を確認しておきましょう。
ECモール・ECサイト作成サービスを利用して作成・構築する場合
ECモールの場合はデザインに関する工程がほとんどないなど、多少の違いはありますが、ECモール・ECサイト作成サービスを利用して開業する場合の手順はおおよそ下図のとおりです。
手順1. 登録・作成
まずはサービスを提供している企業のサイトから登録を行います。
ショップの基本情報を記入していくことになりますが、登録後は手順が画面に出て、それを追っていくことになるので迷うことは少ないでしょう。
ECサイト作成サービスの場合、後から変更ができないドメイン名(URLに表示される固有の部分)などは、事前に決めておくとスムーズです。
会社情報、お問い合わせ先などの情報は後から追加・変更できるので、未確定の部分は仮で入れるか、スキップできるようであればしてしまっても構いません。
手順2.デザインの決定(ECサイト作成サービスの場合のみ)
ECサイト作成サービスでは数十種類を超える豊富なテンプレートを用意しているサービスが多いので、強いこだわりがなければテンプレートからデザインを選びましょう。
この際、好みで選んでしまっても問題はないのですが、業種ごとに利用者に認識してもらいやすいデザインがあるので、事例として出ているショップなどを参考にすると売上に繋がりやすくなります。
有料のECサイト作成サービスではデザインのカスタマイズも可能ですが、後からいくらでも変更可能なので、必ずしも開業時に行う必要はありません。
初めてのECであれば、まずは開業することに注力してみてもよいでしょう。
手順3.決済関連の設定
決済手段の種類はECサイト運営で非常に重要です。
多くの利用者が決済方法として希望するクレジットカードを軸に、ターゲットとなる利用者が使いそうな決済手段を取り入れていきましょう。
一方で、ショップのオーナーさんとしては決済手数料も気にしておかなければなりません。決済手数料は商品が売れる度に店舗側で負担する費用です。また、中には月額の利用料金が発生する決済手段もあります。
利用者が少ない決済手段もすべて対応可にしていると、無駄な経費がかかってしまいますよね。最初は手段を絞っておいて、要望に合わせて増やしていくのも賢いやり方です。
サービス側で人気の決済手段をパッケージにしたお得なプランを提供している場合もあるので、数字が細かく比較するのも大変な工程ですが、丁寧に検討を進めましょう。
手順4.配送関連の設定
ECサイトの特徴として、物が売れれば配送が発生するというものがあります。
そこで必須になるのが、お客さまに支払っていただく配送料や、配送会社の選定です。
また、商品がたくさん売れてきたり、最初からある程度の見込みがある場合には、梱包・配送の代行サービスを設定しておく必要があるでしょう。
手順5.商品の登録
商品の画像を載せて、値段や説明文などを登録します。画像の見栄えが悪いと商品はなかなか売れないので、照明や商品を置く台の質感、背景などにもこだわって撮影してください。
複数画像が登録できる場合が多いので、さまざまな角度や、使用した時の感じが分かるものなどバリエーションをつけて登録しましょう。
商品の質に関しては画像だけだとなかなか判別できません。食品であれば食感であったり、衣料品であれば手触りであったり、視覚以外の五感を感じられる説明文を入れるなどしてアピールすると効果的です。
パッケージ・フルスクラッチ・オープンソースを利用して作成・構築する場合
パッケージ・フルスクラッチ・オープンソースを利用してECサイトを構築する場合の手順は、下図のとおりです。
※自社で開発するケースもありますが、ここでは業者に開発を依頼する前提で記載します。
手順1.要件定義
ECサイトにおける要件定義とは、どんな機能が必要で、どのような仕組みを取り入れたいかをまとめ、社内外の関係者が共通の認識で開発を進められるようにすることです。
例えば、数千ある商品を検索する機能をつけたい、自社の配送システムと連携し、出荷状況がリアルタイムに分かるようにしたいなど、「このように動いて欲しい」という内容を書き出します。
その上で、検索はカテゴリごとか、色などの条件でも絞り込みたいのか、といった細かい要望も決めていきます。
開発は要件定義書を元に進めていくので、開発後期になってから追加などが発生しないよう、最初に課題を網羅しておきましょう。
手順2.業者選定
開発を依頼する業者を選定します。要件定義と前後しても構いませんが、要件の大枠だけでも決まっていると「このような機能の開発実績はありますか?」と切り出せてスムーズです。
また、業者にも得意不得意があります。同じECサイトの開発でも、扱う商材によって求められる機能は微妙に異なります。
取り入れたい機能の開発実績がある業者を探し、安定した開発を行ってもらいましょう。
手順3.設計
要件定義書で出した要望を、業者側が設計書にしていく工程です。画面の設計や、機能の設計などが行われ、開発業者からさまざまな確認を求められます。
例えば、項目が足りないことに気付かずOKを出してしまい「その項目に関連する箇所が全く開発されていなかった」ということになると、責任の所在で揉めることになります。
確認を求められたら、しっかりとチェックを行うことが重要です。
手順4.開発
設計書に基づき、業者が開発を行います。
この工程では定期的に業者と打ち合わせの場を設け、進捗具合などを確認します。
できた部分からテストを行うこともあるので、実際に触ってみて要望を満たしているかチェックしましょう。
手順5.テスト
要件定義書、設計書に書かれた通りにシステムが動くかどうかをテストします。
なるべく多くの社員にテストに参加してもらい、動作を確認しましょう。
ECサイトが構築できる無料・有料のおすすめサービス6選
では実際に、ECサイトが作れる無料・有料のおすすめサービスをご紹介していきます。
自社の月商やニーズに合ったサービスを選択する際の参考にしてくださいね。
カラーミーショップ(フリープラン)【無料ASP】
カラーミーショップは国内最大級のECサイト作成サービスで、GMOペパボ株式会社が提供しています。
フリープランは初期費用・月額利用料無料で、商品が売れた場合にのみ決済手数料6.6%+30円(Amazon Payは6.5%+30円)が発生する仕組みなので、「ECサイトを立ち上げたいけど売れるかどうかわからない」という人に安心のサービスです。
事業規模が拡大した場合でも、この後にご紹介する有料プランにプランアップできるため、引っ越しの必要がないのも大きな魅力でしょう。
カラーミーショップはデザインのテンプレートが80種類以上と豊富なので、知識やスキルが無い初心者でも簡単にECサイトを制作することができます。
どんなデザインにすればいいか迷ってしまう方向けに、カラーミーショップではサイト制作代行サービスも行っていますので、興味がある方はぜひお問い合わせください。
また、機能を追加できるアプリもたくさんあり、越境ECやInstagram販売、配送代行など自分に必要なアプリを追加してカスタマイズできることもポイントです。
サポート体制も充実しており、SEO対策や広告運用についてのYouTube講座やノウハウ記事なども多く発信しています。
将来的な事業成長も考えて、まずは小規模でECサイトを構築したいという人におすすめのサービスです。
初期費用 | 無料 |
運営にかかる主な費用 | 決済手数料6.6%+30円 (Amazon Payの場合6.5%+30円) |
特徴 | ・初期費用・月額利用料無料でECサイトを立ち上げられる ・デザインテンプレートを使えば初心者でも簡単 ・事業規模に合わせてプランアップできる |
Yahoo!ショッピング【無料モール型】
Yahoo!ショッピングはAmazonや楽天市場とともに抜群の知名度を誇るECモールで、Yahoo!JAPANが運営しています。
会員数は、2020年6月時点で2,340万人(Yahoo!プレミアム)となっており、出店するだけで数多くのユーザーの目に留まるといえるでしょう。
Yahoo!ショッピング内のショップにリンクを貼ることもできるため、独自で立ち上げたECサイトと紐付けすることもできます。
ただしECモールであるため、自由にデザインができない点には注意しましょう。
また初期費用や毎月の固定費、売上ロイヤルティは無料ですが、その他キャンペーン費用などが発生するため、事前にどのくらいの費用がかかるのか確認しておくことをおすすめします。
初期費用 | 無料 |
運営にかかる主な費用 | ・ストアポイント原資負担:1%~15%(1%は必須) ・キャンペーン原資負担:1.5%は必須 ・アフィリエイトパートナー報酬原資:1%~50%(1%は必須) など |
特徴 | ・抜群の知名度があるため集客が有利 ・独自に立ち上げたECサイトと紐付けできる ・運営にはさまざまな費用が発生するため事前のシミュレーションが不可欠 |
EC-CUBE【無料オープンソース】
EC-CUBEは国内最大のオープンソースで、2006年から株式会社イーシーキューブが提供しているサービスです。
無料のダウンロード版は、WordPressのようにソースコードが外部に公開されています。
有料のクラウド版もありますが、知識やノウハウがあれば無料のダウンロード版でもECサイトの構築が可能です。
ただし、ソースコード(システム情報)が公開されているため、セキュリティ面などに心配がある場合は有料のクラウド版をおすすめします。
有料のクラウド版には2週間の無料トライアルもあるため、どちらが自社に最適か試してみるとよいでしょう。
初期費用 | 無料(Liteプラン) |
運営にかかる主な費用 | 月額利用料:6,800円~ |
特徴 | ・無料のダウンロード版と有料のクラウド版の2種類がある ・オープンソースが外部に公開されている ・利用するためには知識やノウハウが必要 |
カラーミーショップ(レギュラー・ラージ・プレミアムプラン)【有料ASP】
先ほどご紹介したECサイト作成サービスのカラーミーショップには、有料プランとして、レギュラー・ラージ・プレミアムの3プランがあります。
フリープランに比べ月額利用料はかかりますが、その分、ECサイトのセキュリティ対策に必要な機能がはじめから入っていたり、電話や画面共有をしながらのサポートが受けられたりなど、サービス面が充実しています。
また、カラーミーショップの有料プランは同一ドメインのWordPress導入が無料のため、オウンドメディアを立ち上げてコンテンツSEOを行いたいショップに最適です。
さらにカラーミーショップは、ECサイトで顧客満足度の高い決済方法であるAmazon Payの導入と利用が無料のため、カゴ落ち対策も手軽に行えます。
有料プランの中でも最上位のプレミアムプランは、専任のアドバイザーが定期的なミーティングを通じて、ECサイトの売上を上げるための課題解決に向けた提案を行います。
プランの変更は簡単にできるので、まずはレギュラープランで始めて、さらなる事業拡大を目指してプレミアムプランへプランアップするのがおすすめでしょう。
PCではなくスマホの専用アプリからも操作が可能なので、注文や在庫管理についての通知も受け取れて利便性も高いでしょう。
初期費用 | 初期費用 3,300円 |
運営にかかる主な費用 | ・月額利用料:4,950円(レギュラープラン)、9,595円(ラージプラン)、39,600円(プレミアムプラン) ・決済手数料:2.99%~(クレジットカード)、280円~(代引き決済) など |
特徴 | ・事業規模に合わせて2つの有料プランがある ・30日間の無料体験期間がある ・電話サポートを受けられ、メルマガ機能など有料機能が初めから入っている |
Makeshop【有料ASP】
Makeshopは国内でも知名度の高いECサイト作成サービスで、GMOメイクショップが運営しています。
プレミアムショッププランとMakeShopエンタープライズプランの2種類があり、月額費用は12,100円~と無料サービスからすると高めに感じますがその分、決済手数料が低めに設定されています。
そのため、初めからある程度の売り上げ見込みが望めるショップにおすすめのサービスです。
Makeshopもプレミアムプランを無料体験できるプランがあるので、まずはどのようなECサイトが作成できるのか試してみると、よいでしょう。
初期費用 | 11,000円(プレミアムショッププラン)、110,000円(MakeShopエンタープライズプラン) |
運営にかかる主な費用 | ・月額利用料:12,100円(プレミアムショッププラン、60,500円~(MakeShopエンタープライズプラン) ・決済手数料:3.14~3.49% ・MakeShopペイメント月額利用料:1,100円 |
特徴 | ・国内で最大規模の実績を誇るECサイト作成サービス ・月額費用は高めだが、決済手数料が安い ・売上が見込める店舗向けのサービス |
ecbeing【有料ECパッケージ】
ecbeingは国内最大シェアを誇るECパッケージで、株式会社ecbeingが提供しています。
パッケージとして標準搭載されている機能に加えて、柔軟なカスタマイズが可能であるため、独自のECサイトが作成できます。
大企業での導入実績もあり、セキュリティ対策がしっかりしていると定評があることも大きな魅力です。
先ほど説明したようにecパッケージの目安年商は1億円以上ですので、まとまった予算が確保でき、セキュリティ面を充実させたい企業におすすめのサービスです。
初期費用 | 500万~数千万円 |
運営にかかる主な費用 | ・月額費用:数十万円~ ・追加カスタマイズ費用:数十万円~ |
特徴 | ・ECパッケージで国内シェアNo.1 ・柔軟なカスタマイズが可能 ・セキュリティ対策に定評がある |
無料と有料どちらのサービスを選ぶべき?
ここまで読むと、無料と有料のサービスどちらを選ぶべきか迷う人も少なくないでしょう。
作成無料のサービスは初期費用や月額利用料がかかりませんが、販売時の手数料が高く設定されているので、結果として赤字となるケースもあります。
そのため、初期費用だけを見るのではなく決済時の手数料など、運営していくうえで発生する費用をシミュレーションすることが大切です。
費用面だけを見てサービスを決めてしまうと、必要な機能が備わってないことで思ったような運営ができず、想定通りの売上が立たないこともあります。
サービスを決める際は多角的な視点から判断し、事業規模に合ったものを選ぶと良いでしょう。
ECサイトを構築するためのサービスをさらに知りたい方は、「徹底比較!無料・有料のECサイト構築サービス25選!」の記事をチェックしてみてください。
ECサイトの構築方法の選び方
ECサイトの作成・構築方法を選ぶ際には、いくつかポイントがあります。
まずは、繰り返しになりますが、自社のECサイトの月商から最適な方法を考えるのがおすすめです。
自社の月商に見合わない方法を選択してしまうと、費用ばかりかかってしまい、なかなか利益が出づらいです。
すると、ECサイト事業自体を継続できなくなってしまいます。
さらには、比べるポイントの章でもお伝えした「機能の拡張性」「サポート体制」「セキュリティ面」も重要です。
極端な話ですが、卸売ECサイトを作りたいのに卸売りのために必要な機能が搭載できない構築方法を選んでしまうと、自社のやりたいことができません。
自社の希望が叶う構築方法なのかを、事前にきちんと確認しましょう。
サポート体制やセキュリティ面は、構築方法でも異なりますが、サービスを提供する企業によっても違いがあります。
さまざまな面から見比べ、自社にとってバランス良く希望を満たしているサービスが、最適な構築方法といえます。
ECサイトの構築で申請できる補助金・助成金とは
国や自治体でもEC販売を推進しているため、ECサイトを含むITツールの導入に対して補助金制度を設けています。
ここからは、ECサイト構築の際に申請できる2つの補助金について解説していきます。
事業再構築補助金
事業再構築補助金とは、「ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために中小企業等の事業再構築を支援する」ことを目的としたものです。
ECサイトの構築などだけが対象ではないため、ほかの補助金と比較すると補助額が大きいこと(最大1億円)が特徴といえます。
この補助金の受給対象は、コロナの影響により売上が減少している事業者です。
たとえば、コロナの影響を受けて実店舗だけでは売上が立たなくなり、ECサイトを新たに立ち上げ、事業形態を転換する場合などがこの補助金の受給に該当します。
詳細については、こちらの中小企業庁のサイトで確認してください。
自治体によるIT補助金
国だけではなく、各自治体でそれぞれ独自に実施しているIT補助金もあります。
たとえば東京都中央区では、限度額6万円で「中小企業がオンライン販売から電子決済まで一括して行うサイト構築や利用に必要な経費の一部を補助」というECサイト活用補助金を実施しています。
また、千葉県千葉市では「中小企業がICT環境を構築することにより、働き方改革や生産性の向上、さらに企業価値の向上につなげることを目的」にICT導入を図ることに対しICT活用生産性向上支援事業として上限300万円の補助金制度を設けています。
上記のように、ECサイト構築にあたって活用できるさまざまな補助金があるので、自社の事業拠点となる自治体のホームページを調べてみましょう。
ECサイトの補助金については「ECサイト構築・制作で使えるIT導入補助金とは?」の記事でさらに詳しく紹介しています。
ECサイト構築で知っておきたい注意点
ECサイトを構築してから、「実はこんな対応が必要だった」ということが無いために、ここでは構築する際に知っておきたい注意点をご紹介します。
アップデートをしないとECサイトは古くなる
ECサイトを構築する際の注意点の1つが、システムは古くなるということです。
ECモールやECサイト作成サービスを利用する場合、サービス側が常に最新の環境を保つので、ショップ側での対応は不要です。
一方パッケージ・フルスクラッチ・オープンソースを利用して構築する場合、保守・保全をきちんと行わないと、セキュリティの面で弱くなってしまうだけでなく、利用者が使えないECサイトになってしまう危険性もあるのです。
スマートフォンのOSのバージョンが上がった際アプリ側で対処をしなかったため、ユーザーがアプリを使えなくなったりするのと同じで、ECサイトも開発したシステムも、何もしなければ古くなっていく一方です。
これを放置していると、購入する際にエラーが出たり、最悪の場合は表示やアクセスができないといったことも起こらないとは限りません。
また、物理的に使えなくなるだけでなく、ECサイトもトレンドがあるためECサイトを定期的にアップデートしないと、見た目としても古めかしい印象になってしまいます。
ECサイトは構築したら終わりではなく、セキュリティ事情や顧客ニーズ、トレンドなどに合わせて改修・アップデートを繰り返して進化させていきましょう。
webアクセシビリティへの対応は必須
2024年(令和6年)6月から、事業者が障害のある方に対して「合理的配慮の提供を行うことが義務化」されます。(内閣府 「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」のリーフレット参照)
すべての事業者に対して合理的配慮が求められますが、業種によって配慮の仕方はさまざまで、Webサイト(ECサイト)においては、Webアクセシビリティが求められると考えられます。
Webアクセシビリティとは、政府広報オンライン によると「利用者の障害などの有無やその度合い、年齢や利用環境にかかわらず、あらゆる人々がウェブサイトで提供されている情報やサービスを利用できること、またその到達度を意味します。」とあります。
具体的には、「文字が読みやすいように背景色とのコントラストに気を付ける」「リンクはリンク先の内容も明確にしたうえで、リンクと認識しやすいように装飾する」などが上げられますが、他にもさまざまな工夫でWebアクセシビリティは向上します。
合理的配慮により義務化されますが、そもそも見づらくてわかりにくいサイトは、離脱率が高く購入にいたりません。
合理的配慮の提供が義務化されるという意味でも、売上アップを狙うためにも、Webアクセシビリティが低ければ意識して改善に取り組みましょう。
まとめ:ECサイト構築サービスの選定は逆算思考で行うのが成功への近道
ECサイトの構築方法を選ぶ基準は、費用面、構築時間、機能面、拡張性、セキュリティなど、多岐にわたることをお伝えしました。
その全てを積み上げ式で考えていくと、どれも一長一短で決められなくなってしまいます。
そんな時は逆算思考でゴールから考えてみましょう。
- 1. 将来的に達成したい年商(10年後〜で考えてみてください)
- 2. (1)を達成するのに必要な機能(業界トップ企業のECサイトなどを参照)
- 3. (2)を導入するのにカスタマイズが必要か
- 4. 大規模なカスタマイズをした場合、セキュリティやリスクをコントロールする体制が築けるか
これらを先に決めてしまい、条件に該当しない構築方法は検討から除いていきます。
将来的な要望を満たす構築方法に絞れたら、その中から現状最も優先度が高い項目(初期費用やランニングコスト、サポート体制など)でサービスを検討すると、絞り込みが楽になるでしょう。
「成長してから必要に応じて都度乗り換える」ということも可能ですが、乗り換え時のコストや労力、利用者の使い勝手を考えるとサービスの切り替えは少ないほうがいいでしょう。
少し先の未来を見据えて、しばらくは十分というサービスを選んでおくと、運営に集中できるのでおすすめです。
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