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【個人・法人初心者向け】ECサイトの作り方|構築・作成方法を簡単な言葉で解説!

個人でお店を始めてみたいオーナーさんや、会社でECサイト開業の担当になったものの初心者で戸惑っている方向けに、なるべく簡単な言葉を使ってECサイトの作り方を解説します。現状よりも、少し先の目標や数字を意識して読んでいくとやることが明確になります。ぜひ、意識して読んでみてください。

ツクルくん
ツクルくん

ECサイトの作り方を調べると、作り方だけで何パターンか出てくるよね?そこからさらにサービスの違いを調べるなんて無理。疲れてパソコン閉じちゃうよ。

カラミちゃん
カラミちゃん

確かにECサイトの作り方はいくつかあるけど、この記事を読めば消去法ですぐにぴったりの作り方が見つかりますよ!いっぺんにやろうとせず、一つひとつ決めていけば大丈夫!

ECサイトを構築・作成する4つの方法

ECサイト(ネットショップ)には、大きく分けると4つの作り方があります。下の表には、年商規模別のおすすめ作成方法を記載しました。ただ、年商が1億円を超えていたとしても、社内にECの知識が「十分にある・ない」でおすすめは変わります。

年商規模別:ECサイト作成・構築方法の比較表

それぞれの作成方法について詳しく見ていきましょう。

年商120万以下なら無料作成サービスでECサイトを作ろう

無料のECサイト作成サービスは、以下の方におすすめです。

  • ・月商が10万円以下
  • ・初期費用、月額費用をなるべく抑えて始めたい

ここで言う「無料ECサイト作成サービス」は「ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)」または「SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)」と呼ばれるものです。
※ASPは事業者を指す名称なので、この記事ではサービスを指すSaaSを使っていきます。

SaaSを利用する場合は、自分でサーバーなどを用意する必要はありません。サービス提供業者が用意したテンプレートを使って、簡単に素早くECサイトを開業することができます。

無料SaaSで作るメリット

初期費用と月額費用が無料なので、売れない限りお金がかかりません。「商品が売れるかどうか不安」という方でも、安心して利用することができます。

また、開業の際に用意するものは特になく、サービスによりますが即日〜数日で開業できるのも魅力です。

操作方法もシンプルなので、PCの操作はちょっと苦手という方でもスムーズにECサイトの運営ができるでしょう。

ECサイト入門編として、あるいは副業などでECサイトを運営する際に非常に相性のいいサービスです。

無料SssSで作るデメリット

無料ECサイト作成サービスと言っても、始めから終わりまで、完全に無料というわけではありません。商品が売れる毎に、「サービス利用料」「販売手数料」といった名目の費用を販売価格の数%分支払う必要があります。

売れる度に手数料を支払う仕組みなので、売れれば売れるほどトータルの費用は高くなります。また、同じ月商でも、客単価が低くなると販売回数は多くなるので費用は高くなりがちです。単価の低い商材を扱う場合は注意したいですね。

概ね月商10万円あたりを境にして、後述の有料ECサイト作成サービスの方が安くなるケースが出てきます。

商売が少し軌道に乗ってきたら有料ECサイト作成サービスがおすすめ

有料ECサイト作成サービスは、以下の方におすすめです。

  • ・月商が10万円を超えている、または超える見込みがある
  • ・年商は1億円を超えているが、自店や自社の事業をECの文脈に乗せて開発業者に説明できる担当者がいない
  • ・年商は1億円を超えているが、自店や自社に優秀なエンジニアを抱え続けるのは難しいと感じる

ここで言う「有料ECサイト作成サービス」は、無料のものと同様に「SaaS」と呼ばれるものです。無料SaaSより、機能やサポートが充実しています。初期費用や月額費用がかかる代わりに、販売手数料がないのが特徴です。

月商が10万円を超えてきたあたりから、無料SaaSをコストパフォーマンスで上回る有料サービスが出てきます。個人であれ法人であれ、ECサイトでしっかり商売をしていこうと思ったら、有料SaaSが費用面、機能面、サポート体制などで満足度が高いでしょう。

年商1億円を超えるような企業の場合、自社でECサイトを構築する(後述のパッケージやフルスクラッチ)ことも検討すると思います。ただ、保守・保全のために優秀なエンジニアを確保し雇用し続けることになるので、その辺りがクリアできないかもしれないと感じたら、有料SaaSの利用をおすすめします。

有料SaaSで作成するメリット

初期費用や月額費用といった固定費がかかりますが、販売手数料がないので売れた分の利益率が高くなっています

機能や外部連携も充実しており、不足を感じることは少ないでしょう。デザインテンプレートも豊富なうえに、カスタマイズが可能なサービスもあるので、他店・他社との差別化も可能です。

サポート体制も手厚いので、何かあった時にサービス業者に問い合わせることができるのも心強いですね。

また、これは無料も含めSaaS共通の利点ですが、保守・保全などもサービス側が常に最新の状態に保ってくれるので安心してショップを運営できるでしょう。

有料SaaSで作成するデメリット

豊富な機能やデザインのカスタマイズを使いこなすには、ある程度HTMLやCSSなどのWebに関連する知識が必要です。これらの知識は運営するだけなら必要ありませんが、カスタマイズが可能になっている分だけ複雑に見え、難しく感じられるかもしれません。

また、サービス側で用意していない機能は利用できないので、本格的なカスタマイズを想定している場合は注意しましょう。

特に、自店や自社で開発した発注システムや配送システムがある場合は、それらが使えなくなる、あるいは連携できずそれぞれを稼働させることになる点は覚えておきたいポイントです。

年商が1億円を超えているならパッケージかフルスクラッチでECサイト構築に挑戦

フルスクラッチとは、自社のサービスに合わせてゼロからECサイトを構築する方法です。開発業者に発注するか、自社の技術者で構築することになりますが、数千万円単位の費用と、半年から年単位の開発期間が必要です。

開発を業者に依頼する場合でも、要件定義は自社で行う必要があります。もしECサイト構築の担当者として経験が不足していると感じたら、社内でプロジェクトチームを結成して、フルスクラッチで実現したいことを洗い出すところから始めましょう。

百戦錬磨の開発会社に依頼する場合であっても、依頼主が何を課題としており、どのように解決したいのかが明確になっていないと、売れるECサイトは作れません

フルスクラッチはハードルが高いと感じたら、パッケージを利用する手もあります。パッケージではECサイト構築に必要な機能がパックになっているので、それをベースに自社で必要な部分だけをカスタマイズすればよく、効率的です。

ただし、パッケージを利用する際もカスタマイズ部分の要件定義は必須ですし、自社で使っている既存のシステムなどについて業者に説明する必要があります。

どちらも軽い気持ちで手を付けると、「いたずらに打ち合わせばかりを重ね、開発期間が短くなり、業者との関係は悪化し、出来も満足にはほど遠い」という結果になりかねません。

既存のサービスではやりたいことが実現できないのか、しっかり調べ抜きましょう。調べることでフルスクラッチの必要性がなくなることもありますし、「既存のサービスで実現できないことこそが、フルスクラッチでやりたいこと」という気付きにもつながります。

パッケージ・フルスクラッチのメリット

何より、自由にカスタマイズできる点がメリットと言えます。ECサイトの良し悪しは最終的にカート周りが使いやすいかどうかにかかってくるので、自社の商材に適したカスタマイズができることは大きな魅力です。

また、他社のシステムやサービスを使わずに、自社独自の配送システムを導入して商いを加速させたいといったケースでも、フルスクラッチなら実現可能です。

同時に、他社のシステムやサービスを利用しないことで、障害などが発生した際も把握しやすく、顧客対応などをスムーズに行うことができます。

パッケージ・フルスクラッチのデメリット

保守・保全をすべて自社で行う必要がある点は、デメリットと言えるでしょう。システムを脅威から守るために最新の状態に保ったり、ユーザー側の機器や端末のアップグレードにも自社で対応していかなければなりません。

優秀な技術者を雇用し続けることが必須で、開発担当者が抜けた際にブラックボックス化しないよう、技術者チームのマネジメントにも気を配る必要があります。

また、技術的なトラブルが起こった際は、すべて自社の責任となることも想定しておかなければならないでしょう。

ECサイトの作成方法別に開業までの手順を解説

ECサイト開業・構築までの手順は作り方によって異なります。SaaSを利用する場合と、それ以外に大別できますので自店や自社に合った作成方法について手順を確認しておきましょう。

SaaSを利用して作成・構築する場合

SaaSを利用して開業する場合の手順は下図のとおりです。具体的に何をするのか、一つずつ解説します。

Saasを利用してECサイトを作成・構築する手順

手順1. 登録・作成

まずはSaaSへの登録を行います。ショップの基本情報を記入していくことになりますが、登録後は手順が画面に出て、それを追っていくことになるので迷うことは少ないでしょう。
後から変更ができないドメイン名(URLに表示される固有の部分)などは、事前に決めておくとスムーズです。
会社情報、お問い合わせ先などの情報は後から追加・変更できるので、未確定の部分は仮で入れるか、スキップできるようであればしてしまっても構いません。

手順2.デザインの決定

数十種類を超える豊富なテンプレートを用意しているサービスが多いので、強いこだわりがなければテンプレートからデザインを選びましょう。
この際、好みで選んでしまっても問題はないのですが、業種ごとに利用者に認識してもらいやすいデザインがあるので、事例として出ているショップなどを参考にすると売上に繋がりやすくなります。

有料SaaSではデザインのカスタマイズも可能ですが、後からいくらでも変更可能なので、必ずしも開業時に行う必要はありません。初めてのECであれば、まずは開業することに注力してみてもよいでしょう。

手順3.決済関連の設定

決済手段の種類はECサイト運営で非常に重要です。多くの利用者が決済方法として希望するクレジットカードを軸に、ターゲットとなる利用者が使いそうな決済手段を取り入れていきましょう

一方で、ショップのオーナーさんとしては決済手数料も気にしておかなければなりません。決済手数料は商品が売れる度に店舗側で負担する費用です。また、中には月額の利用料金が発生する決済手段もあります。
利用者が少ない決済手段もすべて対応可にしていると、無駄な経費がかかってしまいますよね。最初は手段を絞っておいて、要望に合わせて増やしていくのも賢いやり方です。

サービス側で人気の決済手段をパッケージにしたお得なプランを提供している場合もあるので、数字が細かく比較するのも大変な工程ですが、丁寧に検討を進めましょう。

手順4.配送関連の設定

ECサイトの特徴として、物が売れれば配送が発生するというものがあります。そこで必須になるのが、お客さまに支払っていただく配送料や、配送会社の選定です。

また、商品がたくさん売れてきたり、最初からある程度の見込みがある場合には、梱包・配送の代行サービスを設定しておく必要があるでしょう。

手順5.商品の登録

商品の画像を載せて、値段や説明文などを登録します。画像の見栄えが悪いと商品はなかなか売れないので、照明や商品を置く台の質感、背景などにもこだわって撮影してください。
複数画像が登録できる場合が多いので、さまざまな角度や、使用した時の感じが分かるものなどバリエーションをつけて登録しましょう。

商品の質に関しては画像だけだとなかなか判別できません。食品であれば食感であったり、衣料品であれば手触りであったり、視覚以外の五感を感じられる説明文を入れるなどしてアピールすると効果的です。

パッケージ・フルスクラッチ・オープンソースを利用して作成・構築する場合

パッケージ・フルスクラッチ・オープンソースを利用してECサイトを構築する場合の手順は、下図のとおりです。

パッケージ・フルスクラッチ・オープンソースを利用してECサイトを作成・構築する手順

具体的に何をするのか、一つずつ解説します。
※自社で開発するケースもありますが、ここでは業者に開発を依頼する前提で記載します。

手順1.要件定義

ECサイトにおける要件定義とは、どんな機能が必要で、どのような仕組みを取り入れたいかをまとめ、社内外の関係者が共通の認識で開発を進められるようにすることです。

例えば、数千ある商品を検索する機能をつけたい、自社の配送システムと連携し、出荷状況がリアルタイムに分かるようにしたいなど、「このように動いて欲しい」という内容を書き出します。
その上で、検索はカテゴリごとか、色などの条件でも絞り込みたいのか、といった細かい要望も決めていきます。

開発は要件定義書を元に進めていくので、開発後期になってから追加などが発生しないよう、最初に課題を網羅しておきましょう

手順2.業者選定

開発を依頼する業者を選定します。要件定義と前後しても構いませんが、要件の大枠だけでも決まっていると「このような機能の開発実績はありますか?」と切り出せてスムーズです。

また、業者にも得意不得意があります。同じECサイトの開発でも、扱う商材によって求められる機能は微妙に異なります。取り入れたい機能の開発実績がある業者を探し、安定した開発を行ってもらいましょう。

手順3.設計

要件定義書で出した要望を、業者側が設計書にしていく工程です。画面の設計や、機能の設計などが行われ、開発業者からさまざまな確認を求められます。

例えば、項目が足りないことに気付かずOKを出してしまい「その項目に関連する箇所が全く開発されていなかった」ということになると、責任の所在で揉めることになります。
確認を求められたら、しっかりとチェックを行うことが重要です。

手順4.開発

設計書に基づき、業者が開発を行います。この工程では定期的に業者と打ち合わせの場を設け、進捗具合などを確認します。出来た部分からテストを行うこともあるので、実際に触ってみて要望を満たしているかチェックしましょう。

手順5.テスト

要件定義書、設計書に書かれた通りにシステムが動くかどうかをテストします。なるべく多くの社員にテストに参加してもらい、動作を確認しましょう。

超重要!ECサイト構築・作成で知っておきたいリスク

ECサイトを構築・作成するうえで知っておきたいリスクの一つが、システムは古くなるということです。

SaaSを利用する場合、サービス側が常に最新の環境を保つので、ショップのオーナーさんがリスクとして気にする必要はありません。

問題が起こるのはパッケージ・フルスクラッチ・オープンソースを利用して構築する場合で、保守・保全をきちんと行わないと、セキュリティの面で弱くなってしまうだけでなく、利用者が使えないECサイトになってしまう危険性もあるのです。

例えば、皆さんの身近なもので例えるとスマートフォンがあります。スマートフォンのOSのバージョンが上がった際、アプリが使えなくなったり、不具合が出たりした経験はありませんか?
これはアプリ側で、OSのバージョンアップに対応する調整を行わなかったことが原因で起こります。

ECサイトも同様で、開発したシステムは何もしなければ古くなっていく一方、利用者が使うスマートフォン・ PCのOSやブラウザなどは新しくなっていきます。これを放置していると、購入する際にエラーが出たり、最悪の場合は表示やアクセスができないといったことも起こらないとは限りません。

開発と保守・保全はセットで考えましょう。また、人材の確保と人件費のことも計算に入れておく必要があります。

他にも、開発を自社で行った場合などは、技術者の退職でブラックボックス化してしまい、トラブルに対処できないというケースも起こり得るでしょう。ノウハウを属人化させない工夫も合わせて行うと安心です。

オープンソースは便利だけどリスクがある

オープンソースとは、一般に公開された仕組みを基にしてECサイトを構築する方法です。パッケージ販売を行う業者も、オープンソースを土台にして構築するケースがあります。

無料で一般公開されているため利用しているECサイトが多く、「共通している部分で動く機能」を提供する企業が集まるので、コストを抑えられて機能性や拡張性も高いのがメリットです。

しかし裏を返せば、仕組みが公開されているということは、弱点も公開しているということです。オープンソースを利用してECサイトを構築する際は、セキュリティ対策をしっかり行いましょう。

ECサイト作成・構築サービスの選定は逆算思考で行うのが成功への近道

ECサイトの作り方を選ぶ基準は、費用面、機能面、拡張性、セキュリティ、リスクコントロールなど、多岐にわたることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

その全てを積み上げ式で考えていくと、どれも一長一短で決められなくなってしまいます。そんな時は逆算思考でゴールから考えてみましょう。

  • 1. 将来的に達成したい年商(10年後〜で考えてみてください)
  • 2. (1)を達成するのに必要な機能(業界トップ企業のECサイトなどを参照)
  • 3. (2)を導入するのにカスタマイズが必要か
  • 4. 大規模なカスタマイズをした場合、セキュリティやリスクをコントロールする体制が築けるか

これらを先に決めてしまい、条件に該当しないサービスは検討から除きます。将来的な要望を満たすサービスに絞れたら、その中から現状最も優先度が高い項目(初期費用やランニングコスト、サポート体制など)でサービスを検討すると、絞り込みが楽になるはずです。

「成長してから必要に応じて都度乗り換える」ということも可能ですが、乗り換え時のコストや労力、利用者の使い勝手を考えるとサービスの切り替えは少ない方がいいでしょう。

少し先の未来を見据えて、しばらくは十分というサービスを選んでおくと、運営に集中できるのでおすすめです。

まとめ

本記事では、ECサイトの作り方について解説しました。

  • ・ECサイトの作り方は大きく分けると4つ
  • ・SaaSを利用する方法と、開発する方法がある
  • ・将来やりたいこと→今できることの順番で考える

個人でお店を作る場合、ワクワクして「あれもこれも」と考えているうちに収集がつかなくなり、気がつくと数カ月経っても開業出来ていないこともあります。SaaSなどの「知識が少なくてもお店が作れるサービス」を使って、まずは始めてみるのがおすすめです。

法人でEC担当になった方は、自社の年商規模に適したサービスや、コントロールできるリスクの範囲を見極めるところから始めましょう。

ECサイトは日々進化していますので、全てを把握してから開業となるとキリがありません。運営しながら課題を見つけて、売れるECサイトにしていってくださいね。

カラミちゃん
カラミちゃん

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