ネットショップの開業方法と始め方|7つの手順や手続きなど初心者向けに解説
経済産業省の「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2024年のBtoC-EC市場規模は約26.1兆円と前年比5.15%増加しており、オンラインでの購入習慣が定着した今、ネットショップの開業は個人・法人を問わず大きなチャンスといえるでしょう。
しかし、いざネットショップを開業したいと思っても、何から始めればいいのかわからないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ネットショップの始め方を7つの手順に分けて、商品選びからショップの開設、集客・販促までの流れをわかりやすく解説します。
目次
手順1.ネットショップで何を売る?商品を決めよう!

ネットショップ開業の最初のステップは「何を売るか」を決めることです。商品選びによって仕入れ方法や販売計画、必要な許可が変わるため、開業準備の土台となる重要なポイントです。
どんなジャンルの商材を売るのか?選んでみよう。
ではここからは、ネットショップ開業の手順を1つずつお伝えしていきます。
まずネットショップを開設する上で最初に決めるのは「何を売るのか?」ということです。
カラーミーショップのユーザー調査によると、取り扱いジャンルの上位は「食品・スイーツ」(全体の14.3%)、「ファッション」「ファッション小物」と続いています。このほかにも雑貨やインテリア、美容・コスメなど多様なジャンルの店舗が活躍しています。

すでに実店舗をお持ちの方は商材が決まっていることが多いですが、これからネットショップを始める方は、自分の得意分野や市場の需要を踏まえてジャンルを選んでみましょう。
なお、何を売るのか悩んでいる方は、ネットショップで売れるものについて、何を売るのかや商品が売れないときの解決法について記事で詳しく紹介していますので、参考にしてくださいね。
商品は仕入れるのか・オリジナル制作かを決めよう
ジャンルが決まったら、次は「仕入れて販売するのか」「オリジナル商品を作って販売するのか」を考えましょう。
カラーミーショップの申し込み時のユーザーアンケートによると、「オリジナル商品を商材にする」方が44%を占め、次に両方を取り入れている方が25%、3番目に「仕入れ」をメインにしている方が21%という結果でした。

仕入れの場合は仕入れルートの開拓やコスト管理が重要になり、オリジナル制作の場合はオリジナルグッズ作成サービスの活用やメーカーへの発注など、それぞれ商品を手に入れる工程や進め方が異なります。自分のネットショップに合った方法を選びましょう。
ネットショップで仕入れる方法を知っておこう
自分で商品を作らない場合、ネットショップの成功を左右する重要な要素が「仕入れ」です。
ネットショップの商材を仕入れるには、主に以下の7つの方法があるので把握しておきましょう。
- ネットの仕入れサービスを利用する
- 見本市などのイベントに参加する
- メーカー・作家と直接交渉する
- 卸問屋・問屋街で仕入れる
- 海外から仕入れる
- OEMを利用する
- ドロップシッピング(無在庫販売)を利用する
それぞれの仕入れ方法の詳細やポイントについては、下記の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
仕入れをする前に覚えておきたい!販売が禁止されているものもある
実店舗では販売が可能なものでも、ネットショップでは販売できないものが多数あります。
たとえば犬や猫、鳥、爬虫類といったペットは第一種動物取扱業の規制によって「販売時の対面説明」が義務付けられているため、対面せずに売買が完結するインターネット販売は禁止されています。
法律で禁止されている薬物や、譲渡が禁止されている銀行口座、権利を侵害する模倣品なども当然販売できません。
ECモールやネットショップ作成サービスごとに独自の禁止規約もあるため、開業前に必ず確認しておくことが重要です。違反すると罰則やペナルティの対象となる場合があります。
手順2.成功するために超大事!コンセプトとショップ名を考えよう

どんな商品を扱うかを決めた後は、お店のコンセプトとショップ名を考えていきましょう。
ネットショップを始めることばかりに目が行きがちですが、実はこの2つはお店を成功させるためにはとても重要なのでぜひ考えてみましょう。
このお店はどんなショップなの?コンセプトを明確にしてみよう。
コンセプトといってしまうと、イメージが湧かない方もいらっしゃるかもしれませんが簡単にいうと、「誰に」、「どんなものを売り」、「どんな価値を提供する(ニーズを満たす)」お店なのかを明確にすることになります。
たとえば、あなたが「メンズファッション服のセレクトショップ」を始めたとします。
ただ、何も考えず適当にメンズ服を仕入れて販売するだけのお店では、なかなか売上が上がらないでしょう。
なぜなら、数多くあるネットショップの中であなたのお店をユーザーがわざわざ選んで買う理由がないからです。
自分と似たようなお店がたくさん存在しているかもしれない中で、自分のお店をどうやったら選んでもらえるのか、差別化を図るため理由作りのためにもコンセプトを明確にする必要があるのです。
もし「誰に売りたいのか」「どんなものを売るのか」を明確にしていない場合、
「男性」に「メンズ服を販売する」ネット通販のセレクトショップ
と特徴が無くぼんやりしており、あなたのお店にユーザーは魅力を感じないかもしれません。
そこで、たとえば
「30代のオシャレにあまり知識がない男性」に、「簡単にオシャレができるキレイめ系のコーディネートセットを販売する」ネット通販のセレクトショップ
だとターゲットも絞られ、どんなものを売るのかが明確になっているので、かなりグッとイメージが湧きやすくなったかと思います。
このように誰にどんなものを売り、どんな価値を提供するのかを決めることは、ユーザーに選んでもらう理由作りにもなります。
また、自分のショップの仕入れるアイテム選びの基準やサイトデザインやPR戦略にいたるまで幅広く役立つでしょう。
ネットショップの名前の付け方のポイント
ショップ名は「お店の世界観を表現する」「お客さまに覚えてもらう」「リピーターを増やす」といった重要な役割を担っています。
ショップ名を考える際は、以下の2点を意識しましょう。
- ●覚えてもらいやすい名前か
- ●検索されたときに一番上に表示される名前か(SEO対策できるか)
「覚えてもらいやすいショップ名」ってどんな風に付けたらいいのだろう?と迷われてしまった場合は、
- ●独自性、オリジナリティがあるか
- ●シンプルで短いか
- ●記号をなるべく付けない
の3つのポイントを踏まえて考えるとよいでしょう。
とくにネットショップでは、指名検索(お店の名前での検索)で検索結果の1位に表示されないと、せっかくの来店機会を逃してしまうため注意が必要です。
名前の付け方のコツやポイントに関してはさらに下記の記事で詳しく解説しているのでぜひこちらも見てみてください。
手順3.どのネットショップ作成サービスで開業・開設するか決めよう

商品やお店の名前・コンセプトがある程度決まったら、次はネットショップを実際に開設するためのサービスを選びましょう。開業方法によって費用や機能が大きく異なるため、自社の予算と事業規模に合った方法を選ぶことが大切です
ネットショップ開業方法の種類と資金(費用)
ネットショップの開業方法は大きく5つに分けられ、それぞれかかる費用や目安とする年商が大きく異なります。
下記は、かかる費用と年商の目安を方法別に比較した表です。
| 構築方法 | 初期構築費用 | 月額費用 | 販売手数料 | 目安の年商 |
| ECモール | 無料~数万円 | 無料~数万円 | あり | 数百万~1億円 |
| ECサイト作成サービス(無料) | 0円 | 0円 | あり | 0~数十万円程度 |
| ECサイト作成サービス(有料) | 数千円~数万円 | 数千円~数万円 | サービスによってはあり | 100万~1億円 |
| オープンソース | 0円 | 10万円~ | なし | 1億~数十億円 |
| ECパッケージ | 数百万円~ | 10万円~ | なし | 1億~数十億円 |
| フルスクラッチ | 数千万円~ | 数十万円~ | なし | 数十億円以上 |
表を見ると、ひとえにネットショップを開業するといっても方法によって費用に大幅な差があることがわかるでしょう。
ここからは、より具体的に5つの開業方法の特徴やメリット・デメリット、必要となる資金(費用)について解説していきます。
1.ECモール【年商目安:数百万~1億円】
1つ目の方法であるECモールとは、多数の店舗が出店するネット上のショッピングモールのことで、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどが代表例です。
この方法では自身で一からネットショップを構築するのではなく、既存のECモールの中に出店する形になります。
ECモール自体の知名度が高いので集客をとくに行わなくても、出店すればモール内を見て回っていたユーザーが自社ショップへ訪れてくれることが大きなメリットでしょう。
一方、とくにAmazonなどは自社サイトのデザインの余地がないので、自作型のネットショップと比較すると、自社らしいデザイン・ブランディングができないことがデメリットといえます。
ECモールの初期費用は無料~数万円、月額利用料は無料~数万円となっていますが、購入者に付与するポイントの負担やアフィリエイト手数料な、さまざまな手数料がかかるので、年商の目安は数百万~1億円程度の事業者になります。
2.ECサイト作成サービス【年商目安:0~1億円】
ECモールではなく、自社独自のECサイトを作りたい場合はASPやSaaSなどとも呼ばれる、カラーミーショップをはじめとする、ECサイト作成サービスを利用する方法があります。
ECサイト作成サービスでは、ソフトやアプリをインストールする必要がなく、初心者でも簡単にネットショップを構築できます。
デザインテンプレートを使えば誰でも手軽にECサイトが開設でき、カスタマイズすれば自社らしいオリジナルサイトも構築可能です。
今ではさまざまな企業がサービスを提供しているため、費用を抑えたい場合は初期費用・月額利用料無料のECサイト作成サービスがおすすめ。
開設自体は無料ででき、売れたときに販売手数料や決済手数料がかかる仕組みのため、年商の見込みはないものの「ネットショップに挑戦してみたい」という方でも低リスクで始められます。
ただ、無料サービスは販売時の手数料が高めに設定されているので、実店舗で売上実績があり年商の見込みが立っている場合は、カラーミーショップのレギュラープランのような有料のECサイト作成サービスを利用すると機能も豊富なうえ、販売手数料も抑えられます。
有料のECサイト作成サービスは初期費用が数千円~数万円、月額利用料が数千円~数万円程度かかるので、年商が数十万~1億円が見込める事業者向きです。
3.オープンソース【年商目安:1億~数十億円】
ネットショップの開業方法として、WordPressなどのオープンソースを利用する方法もあります。
オープンソースとは、無償で公開されているソースコード(プログラム)を用いてネットショップを構築する開業方法です。
オープンソースのコードは全世界に公開されているため、誰でも入手でき、カスタマイズ性も高いのが特徴です。
ただし、ある程度デザインやシステムの知識がないと構築することは難しいでしょう。
また、誰でも知ることができるソースコードを使うということは、悪意のある第三者によるシステム改ざんも可能なので、オープンソースでは万全のセキュリティ対策が求められます。
無償で利用できるため開業のコストを抑えられますが、独自ドメインの取得やサーバーの維持費に毎月10万円以上かかるでしょう。
大規模なECサイトの構築も可能なので、年商の目安としては1~数十億円の事業者におすすめです。
4.ECパッケージ【年商目安:1億~数十億円】
ネットショップの構築・運営に必要な顧客管理機能や決済機能などがあらかじめパッケージされたソフトを開発会社から購入し、インストールすることでサイト構築する方法がECパッケージです。
構築できるECサイトの規模はオープンソースと同等ですが、パッケージは500万円程度のコストがかかります。
ですが、ソースコードが一般公開されていないのでセキュリティ面ではオープンソースよりも安心感があります。
また、ある程度の予算は必要ですが、基本機能に加えて自社が必要とする機能を柔軟にカスタマイズできるのが大きな魅力です。
ECモールやECサイト作成サービスなどと比べると、かなり本格的なサイトを構築できます。
初期費用や維持費用が高いので、年商の目安が1~数十億円の大規模な事業者に最適な方法です。
5.フルスクラッチ【年商目安:数十億円以上】
5つ目のフルスクラッチとは、ゼロからネットショップを構築する方法です。
国内ネットショップでも最大手の部類に入るユニクロやZOZOTOWNは、フルスクラッチを採用しています。
ゼロベースからネットショップを構築するため、機能やデザインなどはすべて自由に設計できる点が最大のメリットです。
ただし、費用が数千万円以上、期間も数年かかる場合もあるといわれているため、この方法を採用してネットショップを作成するケースは少なくなっています。
以上、5つの方法の特徴をお伝えしました。
こちらを参考に、自社の予算と事業規模に合った最適な方法を選んでくださいね。
ECサイトの構築費用はいくらかかるのか、方法別の料金相場の比較やかかる費用の内訳について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
初心者にはASPサービスがおすすめな理由
ある程度の年商の目安があるとはいえ、実際にネットショップを開設しようと考えた時、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
これからネットショップを開業する方におすすめしたいのが「ECサイト作成サービス(ASPサービス)」です。
ECモールやオープンソース、ECパッケージと比較すると、ASPサービスには以下のような強みがあります。
- ●無料または月額数千円から始められるため、リスクを最小限にスモールスタートできる
- ●デザインテンプレートが用意されており、専門知識がなくてもショップを構築できる
- ●ショップの成長に合わせてプランアップや機能追加ができる
たとえばカラーミーショップは、デザインの自由度が高く機能も豊富なため、コストパフォーマンスに優れたサービスとして多くのショップオーナーに選ばれています。
ブログのような管理画面やスマホアプリも用意されているため、ネットショップが初めての方でもすぐに運営を始められるでしょう。
また、開設準備の疑問や不安に対しては、経験豊富なスタッフと最新AIによる充実のサポート体制を設けているため、初めての方でも安心です。「自分でショップを作る時間がない」「デザインに自信がない」という方には、プロにおまかせできる制作代行サービスも用意されています。
さらに、アプリストアを通じて越境EC・SEOツール・卸販売・在庫管理の外注など、さまざまな機能をショップの成長に合わせて追加できる点も魅力です。
さらに詳しく知りたい方は、カラーミーショップのサービス資料もご用意しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
3分でわかるカラーミーショップの資料ダウンロードはこちら >
無料と有料のECサイト作成サービスの選び方
「ECサイト作成サービス(ASPサービス)」には無料と有料がありますが、どちらを選ぶべきかは自社の状況によって異なります。
結論から言うと、これからネットショップを始める方のケースによって変わります。
有料サービスが向いているケース
- ・販売する商品の単価が高い
- ・実店舗があり、すでに顧客がいるため売上の見込みが立つ
- ・事業会社としてネットショップを始める
無料サービスが向いているケース
- ・客単価が安い
- ・売上が立つかどうかまだわからない
- ・まずはネットショップを作ってみたい
ここで注意したいのは、「無料=お得」とは限らないことです。無料・有料というのはあくまで「サービス利用料」の話であり、販売手数料や決済手数料などは別途発生します。月商が大きくなると、無料サービスのほうが手数料の合計が高くつくケースもあるのです。
カラーミーショップで月額プラン(有料)とフリープラン(無料)を比較してみた場合
カラーミーショップには初期費用・月額利用料が無料のフリープランと、有料月額制のプランがあります。
初期コストが低くて始めやすいフリープランに対し、ランニングコストが安い有料プラン。
どのくらいの月商があると、どちらがお得になるのか比べてみました。
【カラーミーショップのプラン別の諸費用・手数料】
| レギュラープラン | フリープラン | |
| 初期費用 | 4,950円 | 0円 |
| 月額利用料金 | 3,300円 | 0円 |
| クレジットカード決済手数料 | 3.4% | 6.6%+30円 (Amazon Payは6.5%+30円) |
| 月額費用合計 | 4,950円 | 0円 |
【月商5万円の場合にかかる費用】
| レギュラープラン | フリープラン | |
| 年間月額利用料 | 59,400円 | 0円 |
| 年間決済手数料+販売手数料 | 20,400円 | 48,600円 |
| 年間費用合計 | 79,800円 | 48,600円 |
【月商20万円の場合にかかる費用】
| レギュラープラン | フリープラン | |
| 年間月額利用料 | 59,400円 | 0円 |
| 年間決済手数料+販売手数料 | 81,600円 | 194,400円 |
| 年間費用合計 | 141,000円 | 194,400円 |
上記のように、月商が5万円の場合はフリープラン、月商が20万円の場合は有料月額プランのほうがお得という結果になりました(客単価にもよります)。
そのため、費用負担の不安なく始められるフリープランは、月商がまだ大きく見込めない方におすすめです。
一方、すでにある程度の月商が見込める方や、将来的にお店の拡大や機能の追加を検討されている方は、有料サービスを選ぶと費用面以外にもメリットが多くおすすめといえるでしょう。
手順4.ネットショップ開業に必要な届出・許可・資格を準備しよう

ネットショップの作成や開業準備と並行して進めたいのが、運営するために必要な手続きや備品の準備です。商品によっては許可や資格が必要な場合もあるため、事前に把握しておきましょう。
開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)の提出
開業届とは、正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といい、個人が事業を始めるときや辞めるときなどに税務署に提出する書類です。
事業を開始した日から1か月以内に、事務所などの住所地を管轄する税務署に提出しましょう。届出にかかる費用は無料です。
届出をしなくても罰則はありませんが、開業届を出しておけば確定申告時の節税対策になる青色申告制度が利用できるなどのメリットがあります。自身の所管の税務署は、国税庁の公式サイトから調べられるため、ネットショップ開業前にチェックしておきましょう。
ネットショップに開業届は必須かどうか、必要書類や書き方、届け出することのメリットについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
商品別に必要な許可・資格を把握しよう
ネットショップで販売する際、商品の種類によっては許可や資格が必要となります。
開業届は必須ではありませんでしたが、下記の商品を無資格・無許可で販売すると罰則がありますので、必ず取得してから事業を始めましょう。
下記は、対象商品別に必要となる許可や資格をまとめた表です。
| 対象商品 | 許可・資格 |
| 食品 | 食品衛生責任者 食品衛生法に基づく営業許可 |
| 酒類 | 通信販売酒類小売業免許 |
| 化粧品 | 化粧品製造業許可 化粧品製造販売業許可 |
| 医薬品 | 医薬品販売許可 特定販売許可届出 薬局開設許可 登録販売者の資格や薬剤師の資格 |
| 中古品 | 古物商許可 |
| 輸入品 | 食品等輸入届出書 |
| 管理医療機器 (コンタクトレンズなど) | 管理医療機器販売業・貸与業届書 |
許可や資格によっては取得まで数カ月かかるものもあるため、開業準備と並行して早めに手続きを進めることをおすすめします。
ネット販売に必要な許可や資格とはどのようなものか、知るべき法律や規制、開業届について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてくださいね。
確定申告
確定申告とは、毎年1月1日~12月31日までの1年間の所得を算出し、自身が払うべき所得税を税務署に申告する手続きです。
ネットショップを運営して一定の所得がある場合、確定申告を行わないと本来の納税額に加えペナルティとして追加で延滞税を求められることもあるので、注意しましょう。
ただし副業としてネットショップを運営している場合、利益(売上から諸経費を引いた額)が1年間で20万円に満たなければ、確定申告は不要です。
売上があまりない場合でも、まずは自分が対象かどうかを知るためにも売上と経費を元に計算しておくとよいでしょう。
ネットショップの確定申告はいくらからなのか、やり方や何が経費になるかについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
開業に必要な備品一覧
ネットショップを開業して運営するためには資格や許可だけでなく、パソコンやネット回線、プリンタなどの備品の準備も必要です。
もし持っていない物があれば状況に応じて購入してみてください。
| 備品 | 目安の費用 | ポイント |
| パソコン | 10〜15万円 | スマホだけでも開設は可能だが、画像編集や受注管理にはパソコンがあると便利 |
| ネット回線 | 月額数千円 | Wi-Fiに加え、有線接続も用意しておくと安心 |
| プリンタ | 1万円程度〜 | 送り状や帳票類の印刷に使用。スキャナ付きが便利 |
| 梱包資材 | 商品による | 商品に合った強度の梱包を選ぶ。梱包へのこだわりは顧客満足度の向上やブランドイメージの構築にもつながる |
| カメラ・照明器具 | 数万円〜 | 商品画像は売れ行きを大きく左右する要素。Wi-Fi機能付きカメラなら撮影後の転送もスムーズ |
| 固定電話 | 数千円〜 | 店舗情報に掲載することでお客さまの安心感につながる。FAX機能付きだと仕入先とのやり取りにも役立つ |
ネットショップ開設に必要な備品や予算については下記の記事で詳細を解説しているのでご覧ください。
また、ネットショップの梱包の具体的な方法については「ネットショップの梱包をオシャレにするには?」の記事で紹介していますので、チェックしてみてください。
手順5.実際にネットショップを開設しよう

利用するサービスが決まったら、いよいよネットショップを作っていきましょう。ここでは、ショップ開設時にまず行うべきポイントを解説します
ネットショップのデザインを決めましょう
実際のお店でも内装やレイアウトの良し悪しが売り上げに影響するように、ネットショップのデザインも重要な要素です。デザインを考える際は、以下の点を意識しましょう。
- ・お客さまが商品を見やすいレイアウトになっているか
- ・どんなお店か伝わりやすいデザインか
- ・買いやすく使いやすいサイトになっているか
- ・スマホ対応(レスポンシブデザイン)しているのか
とはいえ、上記の要素を満たしたデザインはどんなものがいいのかイメージできなかったり、自分のイメージがあったとしてもそれを実現する知識や手段がない…といった課題に悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
ECサイト作成サービス(ASPサービス)であれば、デザインのテンプレートが用意されていることが多いので、始めたばかりの方やデザインに知識がない方でも簡単にオシャレで使いやすいECサイトを構築できます。(モールや他サービスでも用意されているものもあります)
カラーミーショップでも、ファッション雑貨や商品数の多いショップ向けのテンプレートなど、幅広い種類の無料・有料テンプレートをそろえているので、自分のイメージに合うものを選んでみてください。
カラーミーショップのデザインテンプレートを見てみる >
なお、売れるECサイトのデザインのコツや参考になるおしゃれなネットショップ事例20選については下記の記事を見てみてくださいね。
商品ページを登録してみよう
サイトのデザインが決まったら、ネットショップの主役である商品を登録していきましょう。商品ページのクオリティは売上に直結するため、とくにこだわる必要があるページです。
商品ページを作る際に気をつけたいポイントは以下の3つです。
- ・商品の写真の縦横比はすべてそろえる(写真の大きさがバラバラだとショップに商品が並んだ際にちぐはぐに見えてしまいます)
- ・商品の説明文はできるだけ詳しく書く(サイズ感や色、スタッフのおすすめポイントなど)
- ・商品写真のクオリティや撮影方法にこだわる(写真の良し悪しで購入率が変わります)
売れているネットショップに共通しているのは、商品ページに徹底的にこだわっていることです。お客さまに疑問を持たせないよう、商品の魅力を100%伝える工夫をしましょう。
商品説明文の書き方のコツは「魅力がバシッと伝わる!商品説明の書き方のコツ」の記事で、
商品写真の撮影方法は「商品写真をスマホで撮る!iPhoneで魅力的に撮影・加工する方法まとめ」の記事で詳しく紹介しています。
ネットショップの決済方法を導入しよう!押さえておきたい決済方法とメリット・デメリットを紹介
次にネットショップの決済方法は何を導入するかを決めましょう。
総務省が実施した「令和6年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」によると、インターネットで商品を買う際にユーザーが使用した決済方法は、上から多い順に
- ・クレジットカード決済
- ・電子マネーによる支払い(ID決済含む)
- ・コンビニ払い
- ・インターネット(モバイル)バンキングによる振り込み
- ・銀行・郵便局への振り込み
となっており、それぞれの利用している割合を見ると、クレジットカード:79.8%、電子マネー:43.5%、コンビニ決済:33.7%、インターネットバンキング、銀行振り込み共に:23.0%となっていました。
また、カラーミーショップで人気の決済方法(2023年1月1日~12月31日集計)によると、クレジットカード・銀行決済・ID決済・代引き決済の順でユーザーが利用していたということがわかりました。

主要な決済方法の特徴
| 決済方法 | メリット | デメリット |
| クレジットカード | 購入機会の損失を防げる。入金確認が不要でスピーディな対応が可能 | 導入に時間がかかる場合がある。手数料が発生する。カード情報漏洩のリスクに備えたセキュリティ対策が必要 |
| 銀行振り込み | どの年齢層でも利用しやすい。代金未回収のリスクがない | 振込手数料が購入者負担になる場合がある。営業時間外は入金確認ができない |
| 商品代引き | 商品と引き換えのため確実に代金を回収できる。手数料は一般的に購入者負担 | 受け取り時の在宅が必要。受け取り拒否による返送コストが発生する可能性がある |
| ID決済(Amazon Pay・PayPayなど) | 購入者の情報入力が不要でカゴ落ちを防げる。クレジットカードを持たない層にも対応 | サービスによっては導入したいID決済に対応していない場合がある |
| コンビニ払い | 全国のコンビニで24時間支払い可能。カードを持たない層にも対応 | コンビニごとに支払いルールが異なる。振込用紙の紛失対応が発生する場合がある |
| 後払い(BNPL) | 商品を確認してから支払えるため購入者の安心感が高い。若年層の取り込みに有効 | サービスによっては分割払いに対応していない。プラン選択を誤ると手数料が高額になる場合がある |
このデータを踏まえると、まずネットショップを開設し始める際に導入するならば、優先してクレジットカードを、次いで銀行振り込みやID決済、代引き決済がおすすめです。
また、後払い決済もじょじょに広がってきているため、導入しておけば購入者層が広げられるでしょう。
ショップ開設サービスを選ぶ際は、クレジットカードをはじめとする上位の決済方法が導入可能かどうかの確認を忘れずにしてください。
なお、カラーミーショップであればAmazon Payの導入が可能で、毎月の利用も無料です。各決済方法の詳細については、それぞれ下記の記事で解説しています。
特定商取引法に基づく表記のページを作ろう
ネットショップ運営者は、「特定商取引法に基づく表記」として必要事項を開示したページを用意する義務があります。
初めてネットショップを利用するお客さまは「このショップは安心できるのか」と不安を感じることも多く、住所や電話番号、返品ポリシーなどの情報がしっかり記載されていることで信頼感が高まります。表示義務項目が定められているので必ず守りましょう。
したがって、特定商取引法のページでは、住所や電話番号といった情報をしっかりと入力し、不安に思われないようにすることが大切です。
特定商取引法に基づく表記の書き方については下記の「特定商取引法に基づく表記とは?ネットショップ運営で知るべき規制と罰則」の記事で詳しく解説しています。
手順6.ネットショップの配送方法や送料を設定しよう

ネットショップの開設に関して、デザイン・商品ページ・決済方法などの準備が整ったら、次は配送会社と送料の設定を検討しましょう。主な配送会社の比較などを含めてここでは選び方のポイントを解説していきます。
どこが安い? 主要な配送会社と料金の比較
ネットショップの配送業者を選ぶうえでまず気になるのは配送料金かと思います。そこで、配送料金を比較しやすいように主要な宅配会社の60サイズ(東京〜大阪間)の料金を比較しました。
| 配送会社名 | 重量 | 料金(税込) |
| ヤマト運輸 | 2kg | 1,060円 |
| 佐川急便 | 2kg | 1,040円 |
| 日本郵政 | 25kg以下 | 990円 |
| 西濃運輸 | 2kg | 1,023円 |
| 福山通運 | 2kg以下 | 1,120円(パーセルワン600円) |
法人契約をした場合、福山通運(パーセルワン)が最も安いです。
日本郵便以外は重量の基準があるため、60サイズで2kg以上の荷物を配送する際は、日本郵便という選択になるでしょう。
配送する地域によって料金が決まりますので、他の都道府県間への配送は公式ホームページをご確認ください。
80サイズ・100サイズ以上の料金比較については下記の「徹底比較!宅急便・宅配業者の料金はどこが安い?」の記事でそれぞれ詳しく解説しています。
配送会社を選ぶポイントは?
まず参考として主要な宅配会社の配送料金を紹介しましたが、配送業者を選ぶ際のポイントは単純な料金だけではありません。ショップに適した配送ができるか、また、お客さまに与えるイメージや印象も合わせて検討することが重要です。それぞれ詳しく解説していきましょう。
ショップの商品や特徴と合っているか
商品に合わせて冷凍品ならこの配送業者、小さい商品はこの配送業者など、複数の配送業者を使い分けると配送料を抑えられます。
例えば、日本郵便の「クリックポスト」なら全国一律185円で商品を送ることができるので、一回で小さいものを大量に配送する際に役立ちます。反対に大きい荷物を大量に輸送する際は、大型の配送を得意とした西濃運輸や福山通運が安いでしょう。
実績や信頼、国内のシェアがあるか
信頼できる実績があるかも配送業者を選ぶ際の重要なポイントになります。実績のある配送業者を利用することはネットショップの信頼に繋がります。
こちらの国土交通省の令和6年度 宅配便等取扱個数の調査から国内の配送業者のシェア率が出ているので、ぜひ参考にしてみてください。
| 配送会社名 | シェア率 |
| ヤマト運輸 | 47.2% |
| 佐川急便 | 25.8% |
| 日本郵政 | 22.2% |
| 福山運輸 | 2.8% |
| 西濃通運 | 1.9% |
料金以外のサービス内容はどうなっているか
お客さまに商品を配送でお届けするネットショップでは、商品をベストな状態で届けることが何よりも大切です。料金も重要ですが、それだけで配送業者を決めずに、以下のポイントも合わせて選ぶと満足のいく配送を行ってもらえるはずです。
- ・時間帯指定はどうか?
- ・再配達対応はしてくれるか?
- ・クール便対応はしてくれるか?(何℃からか)
- ・お客さまの印象(口コミやお客さまからの評判はいいのか)
配達の時間指定を一番細かくできるのは、佐川急便の「佐川ジャストタイム便」です。他の配送業者は2時間間隔での配送ですが、佐川ジャストタイム便は決まった時間での配送が可能です。
再配達対応はほとんどの配送会社で行っていますが、電話やオンラインなど再配達依頼の方法は異なるので事前に各サービスサイトで確認しておきましょう。
お客さまへの印象に関しては、集荷前にSNSなどで情報収集してから自分が求めるサービスをキチンと行ってもらえるかで決めましょう。
どの配送会社を選べばいいか迷ったら…カラーミーショップのユーザーさんはどの配送方法を選んでいるのか?調査しました。
配送料金や条件など色々調べてみたものの、結局どの配送会社を選べばいいか迷ってしまう…といった方は先輩ショップがどの配送業者を選んでいるか参考にしてみましょう。
カラーミーショップでは、発送作業の経験があるショップオーナーさまを対象に「配送会社の利用状況に関するアンケート」を実施し、利用している配送会社、発送で困っていること、工夫していることについてまとめました。

「利用している配送会社はどこですか?」という質問に対しての回答結果では、一番多く利用されているのはヤマト運輸(64%)、次いで、日本郵政(51%)、佐川急便(29%)と続きました。
また、複数の配送会社を利用しているショップオーナーさまに理由を聞いたところ、商品や配送料金によって使い分けているため(78%)、次に購入者に配送業者を選択してもらうため(12%)でした。
とくにネットショップをオンラインモールとして運営していてアイテム数が多い・発送元がバラバラなショップは、商品ごとに最適なサービスがある・発送元から配送先の距離によって値段が変わるなどの理由から配送会社の使い分けをしたほうがよいでしょう。
ネットショップの送料の決め方とは?設定パターンを合わせて考えてみよう。
配送会社が決まったら、お客さまにとって気になるポイントである送料の設定も考えましょう。送料の設定次第では、商品をカートに入れたまま離脱する「カゴ落ち」に大きく影響します。
では送料の設定はどのように設定すればいいのかというと、基本的には下記の送料設定パターンが考えられます。
- ①全国一律の送料にする
- ②配送地域別に送料を分ける
- ③送料無料にする
- ④●●円以上で送料無料にする
- ⑤配送手段ごとに送料を設定する
以上のパターンからネットショップを開業・開設するエリアと商品の特性(利益率・サイズ・独自性・まとめ買いのしやすさなど)を加味して送料の金額やパターンを設定するとよいでしょう。
各パターンのメリット・デメリットの詳細は下記の「ネットショップの送料の決め方とは?設定パターンや安く抑えるポイント」の記事で紹介しています。
手順7.ネットショップの集客・販促で売上を伸ばそう

ネットショップは、ECモールではない限りユーザーさんが「たまたまショップを見つけて訪れる」ということはまずありません。
開店後はすぐに集客に取り組み、売上につなげるための販促活動も進めていきましょう。
SNSで集客する(Instagram・X・Facebookの特徴と選び方)
SNSは、イベント情報や新商品のお知らせができるだけでなく、ファンづくりやネットショップへの来店のきっかけにもなる重要な集客ツールです。
すべてのSNSを始める必要はありません。まずは自社の商材と相性が良いSNSを選んで始めましょう。
| SNS | 特徴 |
| 写真・動画中心。ファッションやグルメなど画像訴求できるジャンルに強い。ハッシュタグ経由での新規ユーザー獲得にも有効 | |
| X(旧Twitter) | 短文+写真・動画。拡散力が高く、新商品やセールのお知らせなどタイムリーな発信に向いている |
| 長文+写真・動画。実名制で信頼性が高い。イベント情報の発信にも活用しやすい |
カラーミーショップで開設後3カ月以内に初売上があったショップへのアンケート(2020年10月実施)では、利用していたSNSはInstagramが最も多い結果でした。

オープンキャンペーンや商品ページの紹介、ショップの更新情報など、SNSで反応を得やすい投稿を行っているショップが多い傾向にあります。
SNSは始めるのは簡単ですが、フォロワーが増えず更新を怠りがちになるケースも少なくありません。下記の記事をぜひSNS運用の参考にしてみてください。
SEO対策で検索流入を増やす
次に、ネットショップを開設後にSNSと一緒にやっておきたい集客策は、SEO対策です。
SEO対策とはGoogleなどの検索エンジンの検索結果の中で、自社のショップページを上位に表示させるために行う施策のことを指します。
開店して3カ月以内に初売上があった先輩ショップもちゃんとSEO対策をされています。
ちなみに先輩ショップが開店後に行った具体的なSEO対策についてアンケートを取ったところ下記のように結果になりました。

これらのアンケート結果を踏まえ、まず開店後にSEO対策として行ってほしいのは下記の3つになります。
- 対策1:共通・カテゴリーページのディスクリプションを追加する
- 対策2:商品ページの情報を充実させる
- 対策3:Googleに自分のショップを表示させる
さらに詳しくSEO対策の具体的な施策や事例について解説している下記の記事も合わせてご覧ください。
その他の集客方法(ブログ・PR・イベント出店)
SNSとSEO対策に加えて、余力があれば以下の集客方法にも取り組んでみましょう。
ブログを書く
ブログは、顧客の囲い込みに使うことができるだけでなく、さまざまなキーワードでお店に訪れる機会が増えますので、ぜひ書いてみてください。
どこでもカラーミーを使えば、ブログの記事の中に、購入ボタンを貼り付けることもできます。
Webメディアに連絡してみる、PR(プレスリリース)を活用してみる
インターネット上には、さまざまな情報を配信するニュースメディアが存在します。
自分のお店の商材を取り上げてくれそうなメディアには、積極的に連絡をしてみましょう。雑誌やラジオでも、リリースを募集している媒体もありますので、ぜひ探してみてください。
イベント出店に申し込む
ネットショップだからといって、インターネットにこだわる必要はありません。
商品によっては、フリーマーケットやデザインフェスタ、その他リアルイベントを探して出店し、新規のお客さまをつかみ、ネットショップに誘導するという方法を行っているお店もたくさんあります。※イベントの出店には費用がかかる場合もございます。
リピーターを増やそう!販促施策
集客に注力し1件でも購入が増えたら、次はショップのお客さまをファンにするための工夫をしていきましょう。
メールマガジンでお客さまとコミュニケーションする
ネットショップ運営で1番効果の高いコミュニケーションツールはメールマガジン。
基本的にメルマガは、商品やお店の新しい情報を配信しますが、他にも顧客が興味を持ちそうな話題を考えてぜひ送ってみてください。
・新商品情報
・キャンペーン情報
・ブログの更新情報
・イベントや商品にまつわるニュース
・オーナーの近況 …など
また、カラーミーショップのメルマガ機能ならHTMLの知識いらずで、HTMLメールを作成することもできます。パソコンではなくスマホから読む人が多いので、文言の作り方などに注意してみましょう。
集客やコンバージョンにつながるメルマガの具体的な施策が知りたい方は「ECサイトのメルマガの具体的な施策9選!」の記事をぜひご覧ください。
SNSで情報をこまめに届ける
集客だけでなく、リピーター獲得にもSNSは欠かすことのできないツールです。常にネットショップをチェックされなくても、SNSをフォローをうながし、情報を発信し続ければ、顧客とコンタクトを取り続けることができます。
X(旧Twitter)・・・ショップの更新情報や、顧客との気軽な対話をすることができます。更新も楽なので初心者の方にはおすすめです。
Facebook・・・最も多くのショップに使われているSNSです。文字数制限もなく、写真もたくさん投稿できるので、顧客との密な関わりを期待できます。
Instagram・・・写真や動画が必要なので、少しハードルは上がりますが、ハッシュタグ(#◯◯)を使って投稿をすれば、ハッシュタグ経由で新規のユーザーを獲得することもできます。現在最も新規のフォロワーを集めやすいSNSの一つです。
フォローメールを送る
購入後のお客さまに送るメールを「フォローメール」といいます。お客さまとのつながりを商品購入で終えてしまっては、リピーターを獲得することはできません。
商品を購入されたお客さまに1通、「商品の使い心地はいかがですか?」「レビューを書いてくれたらクーポンを差し上げます。」などなど、温かなメールを送ることで、ファンを獲得することができるかもしれません。
クーポンの配布も効果的
販促やリピーター獲得には、クーポンの配布も効果的です。
クーポンは顧客の購入意欲を刺激するというメリットがあります。
例えばお誕生日クーポンを配れば、前回の購入から間が空いてしまった顧客がショップを訪問するきっかけを作ることができるでしょう。
クーポンの種類や発行手順などについては、「ECサイトのクーポンとは?」の記事をぜひご覧ください。
ネットショップ開業で失敗しないための4つのポイント

これからネットショップを開業するにあたり、あらかじめ知っておきたいポイントもいくつかあります。
最後に、ネットショップ開業で失敗しないための4つのポイントについて解説していきます。
運営シミュレーションでコストと利益を把握する
ECサイトの構築方法や仕入れ先、配送会社などある程度固まってきたら、毎月のランニングコストや売上を想定して運営シミュレーションを行い、おおよその利益や出費を把握してきましょう。
商品の売れ行きが好調でも、仕入れ価格や利用するサービスの手数料などによっては、赤字になるケースもあります。
もしネットショップを開業してから赤字が出た場合は、すぐに閉業に追い込まれてしまう可能性もあるため必ず開業前に、利益をきちんと出しながら運営可能か確認することは大切です。
具体的なネットショップの売上目標を設定しよう
ネットショップが立ち上がったら、具体的な売上目標を設定しましょう。さまざまな施策に取り組んでいるショップでも、具体的な数値目標を設定していないケースは意外と多いものです。
ネットショップの売上は、以下の計算式で分解できます。
売上 = アクセス人数 × 購買率(CVR) × 客単価
となるので、いくら売り上げを出したいのかを具体的に決めたら、今度はその金額を各要素で分解し、数字を具体的に落とし込みましょう。
目標金額を決めたら、この式をもとに各要素を数字に落とし込みましょう。
たとえば「今月はアクセス数を維持しつつ、客単価を上げるアクションに注力する」といったように、どの要素に取り組むべきかが明確になります。闇雲に行動するのではなく、計算式をもとに優先順位をつけることがポイントです。
補助金・助成金を活用してみる
ネットショップを開業し販路を拡大しようとすると、ある程度の費用がかかるので、なかなか一歩を踏み出せない方もいるかもしれません。
そんな場合に役立つのが各種補助金です。補助金は事業展開・拡大をサポートすることを目的とした制度で、返済の必要がなく、まとまった金額が支給されることが特徴です。
ECサイトの構築やリニューアルに活用できる補助金もあるので、ぜひ活用することをおすすめします。
ただし補助金は、申請すれば誰でも受け取れるのではなく審査のうえ、採択されなければもらえません。審査に落ちることもあります。
また、まずは自社でECサイトを立ち上げて支払いをし、その実績に基づいて費用が支払われる後払いであるので注意が必要です。
ECサイト構築・制作で使える補助金とはどのようなものか、申請方法、その他の補助金についてさらに知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
セキュリティ対策も行う
ネットショップでは顧客の個人情報を取り扱うため、万全のセキュリティ対策が不可欠です。
開業時は費用面や使い勝手ばかりに目が行きがちですが、セキュリティ面も重視してサービスを選びましょう。
クレジットカード情報などの個人情報が漏洩すると、顧客からの信頼を一気に失うだけでなく、1人あたり5,000〜15,000円の損害賠償が発生するケースもあり、顧客数が多い場合は賠償総額が数億円に上ることもあります。
顧客の安全と自社の利益を守るためにも、利用を検討しているサービスのセキュリティ対策を開業前に必ず確認しておきましょう。ECサイトのセキュリティ対策についてどのようなものがあるかは、下記の記事をチェックしてみてください。
まとめ
この記事では、ネットショップの開業・開設に必要な7つの手順を解説しました。
ネットショップの開業方法は複数あり、費用や機能も大きく異なります。自社の想定年商やデザインの自由度、必要な機能を考慮して最適な方法を選びましょう。
開店後は集客やリピーター獲得など継続的な取り組みが必要ですが、基本のポイントを押さえれば売上やアクセス数の改善につながるはずです。まずは自分でできることから一歩ずつ始めてみてください。
今回の記事の内容を公式Youtubeでも解説しているので、合わせてご覧ください。
ネットショップの始め方でよくある質問
最後にネットショップの開業・開設にあたりよくある質問について解説していきます。
ネットショップと実店舗の違いは?メリットとデメリットを教えてください
ネットショップと実店舗には、営業時間やコスト、接客方法などに大きな違いがあります。
| ネットショップ | 実店舗 | |
| 営業時間 | 24時間365日 | 10時~19時など 決められた営業時間 |
| 初期費用 | 無料サービスを使えば 開設だけは0円の場合も | 賃料や内装費など 数十万~数百万円 |
| 接客の仕方 | お問い合わせフォーム・メールなどでの間接的な接客 | 対面での直接的な接客 |
| 集客の仕方 | SEO対策、ネット広告など 全国の人向けの集客 | チラシや新聞広告など 主に近隣住民に向けた集客 |
| 商品情報 | 写真や説明文を見てイメージする | 直接手に取り確認ができる |
ネットショップの最大のメリットは、24時間365日どこからでも商品を購入してもらえることです。無料のサービスを利用すれば初期費用を抑えて開業でき、個人でも気軽に始められます。
一方、商品を直接手に取れないため返品トラブルが起きやすい点や、集客がうまくいかないとお店の存在を知ってもらえない点はデメリットといえるでしょう。
実店舗は、商品を手に取って確認でき納得して購入してもらえるため、購入後のトラブルが少ないことが強みです。対面でのコミュニケーションによりファンやリピーターもできやすいでしょう。ただし、営業時間内に来店可能な人にしか販売できず、開業までの準備や維持コストがかかる点が課題です。
有料と無料のネットショップ作成サービスはどちらを選ぶべき?
月商がまだ大きく見込めない方には、月額利用料が無料のネットショップ作成サービスがおすすめです。
一方で、すでにある程度の月商が見込める方や、将来的にお店の拡大や機能の追加を検討されている方は、有料サービスを選ぶと手数料を抑えられるなど費用面以外にもメリットが多いでしょう。
くわしくはこちらの章で解説しています。
ネットショップに導入すべき決済方法は?
まず優先的に導入したいのはクレジットカード決済です。総務省の調査ではネットショッピング利用者の79.8%がクレジットカードを利用しています。次いで銀行振り込み、ID決済(Amazon Pay・PayPayなど)、代引き決済の順で検討するとよいでしょう。後払い決済も広がりつつあるため、導入すれば購入者層を広げられます。
さらに詳しく知りたい方はこちらの章をご覧ください。
ネットショップの開業届は必要?
開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)は、個人が事業を始める際に税務署へ提出する書類です
。届出をしなくても罰則はありませんが、提出しておくと確定申告時に節税効果の高い青色申告制度を利用できるメリットがあります。事業を開始した日から1か月以内に届け出ましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちらの章をご覧ください。




















