ネットショップで商品を購入すると「メルマガに登録しませんか?」というチェック項目が必ずあるくらい、お店がメルマガを行うのは当たり前となっています。
ですが実際、メルマガはどのような目的を達成するために行い、ショップ側にどんなメリットをもたらしてくれるのかを改めて知る機会は無いと思います。
そこで今回は、メルマガの目的メリットなどの基礎知識や配信方法、書き方などメルマガ活用の基本について解説します。
メルマガって昔からずっとあるよね。お店は何の目的で送ってくるんだろう。
もちろん、最終的にはお店の商品を買ってもらうことを目的にしてるんですよ。今回はメルマガについていろいろお伝えしますね。
目次
メルマガとは?基礎知識を解説!
メルマガとは、自社の顧客に対してダイレクトに送る告知媒体のことで正式名称をメールマガジンといいます。
運営者からユーザーに届けることのできる継続的なメッセージで、よりユーザーとつながりを持てることから、広く活用されています。
メルマガはキャンペーンや告知ほか、突発的なイベント告知などにも活用でき、有効に活かすには不定期であったとしても継続的に行うことを前提に戦略を立てる必要があります。
また、ユーザーをサービス購入などに導くためには、キャッチーなタイトルや配信時間などを工夫することが大切です。
広告にはコストが発生しますが、メルマガは電子メールなのでコストはかかりませんし、大体はその商品やサービスに興味関心の高い人に向けて発信しますので、費用対効果の高い販促を期待できます。
広報ツールとして使うと、戦略次第では低コストで高い効果を発揮する場合があるでしょう。
メルマガはなぜ無料なの?
メルマガを作成するのには工数がかかります。
作るのに労力がかかるうえに、読者にとって有益な情報が豊富に含まれたメルマガを、なぜ無料で配信するのでしょうか。
理由は、メルマガ内の情報でユーザーの悩みを解決しながら、最終的には商品やサービスを購入してもらえるよう自然と誘導するのが目的だからです。
読者は、メルマガによって有益な情報を何度も取得することで、メルマガを配信している会社に信頼を寄せるようになります。
さらには、その会社の扱っている商品やサービスには何があるだろう、購入してみたいという気持ちに変わり、人によっては実際の購入までいたります。
結果として購買につながる可能性があるため、メルマガは無料で配信されているのです。
カラーミーショップでも、無料でメルマガ機能が利用できるため、ほとんどのショップがメルマガを配信しています。
メルマガ配信する3つの目的
改めて整理すると、メルマガを配信する主な目的は次の3つです。
- ・情報を伝える
- ・サイトへ誘導する
- ・購入を促す
ではそれぞれについて詳しく説明していきます。
情報を伝える
まず、メルマガの目的の1つ目は「読者に情報を伝達すること」です。
伝達といっても、単にユーザーに知ってほしいお知らせだけを配信することもあれば、お店や商品に興味を持ってももらうことを目的に配信することもあります。
例えば、次のような内容が「情報を伝える」メルマガです。
- ・会員登録完了のお知らせ
- ・購入完了のお知らせ
- ・サイトメンテンナンスの情報
- ・年末年始や夏季休暇などのお知らせ
- ・商品のQ&A
- ・ブランドストーリー など
情報を伝える伝達目的のメルマガは、ユーザーがショップを利用するうえで必要な情報や有益な情報を送ることで、顧客満足度を高める役割があります。
ECサイトへ誘導する
メルマガを通して商品やサービスに興味を持ってもらい、問い合わせや購入など、ECサイトへ誘導(送客)するのが目的のメルマガもあります。
メルマガは顧客データをもとにセグメントし、興味関心が高いと思われるユーザーに最適な情報を伝えることができるので、多くの人へ向けた広告よりも効果が高いでしょう。
また1度の配信ではなく配信を重ねることで、読者に安心感や信頼感を与えられるという役割がメルマガにはあります。
購入を促す
読者の購買意欲を刺激し、実際の購入に結び付ける目的のメルマガもあります。
情報伝達やサイトへの誘導目的のメルマガと異なり、直接の購入につながるような情報を盛り込んでいるのが特徴です。
例えば新商品の情報、会員限定セールの情報、期間限定クーポン発行のお知らせといったメルマガなどが挙げられます。
メルマガ登録してもらうメリットや効果
目的についての章でも触れましたが、メルマガにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
メルマガを送るネットショップ側の立場から解説します。
1.スピーディーに新しい情報をコアなターゲットに届けることができる
情報をスピーディーに発信できることはメルマガの最大のメリットです。
伝えたい情報を端的に記載し、購読者に対して一斉配信するという作業だけなので、他の媒体や広告などに比べると圧倒的に早く、コアなターゲットに向かってダイレクトに情報発信することができます。
2.広告コストの削減につながる
メルマガのコストは、基本的には文章作成の労力のみ。
大量に送信しても、他の広告に比べ、費用を抑えて運用することが可能です。
3.ユーザーとのつながりを強固にする
自社の顧客に定期的に情報発信をすることにより、さらに強いつながりの構築を期待できるのもメルマガのメリットといえます。
SNSの投稿はタイムライン上を流れていってしまう可能性がありますが、メルマガはメールフォルダに直接届きます。
送信してから時間が経過しても、開封され情報を確実に確認してもらえる確率は高くなります。
メルマガ配信の2つの形式
メルマガと一口にいっても、実は2つの形式があります。
メルマガが始まった当初から使われてきたテキストのみの「テキスト形式」と、今やメルマガの主流となっている画像入りの「HTML形式」です。
それぞれについて解説します。
1.テキストメール形式とは
読んで字のごとく、テキストつまりは文字だけで構成されているメルマガを指します。
テキストメールは、配信相手の受信環境に左右されることが少なく、正しく本文が表示されることがメリットです。
またウイルスなどの感染リスクも比較的少ないといわれています。そのため受信側のセキュリティ機能にはじかれてしまう可能性も低くなります。
安心感があり開封率だけでなく返信率のアップも期待でき、簡単なアンケートなどにも向いているでしょう。
テキストメールでは本文内に画像を表示させることはできませんが、メールに画像データを添付することは可能です。
シンプルだからこそ、タイトルや段落分けなど簡単な工夫で、どんな人に対してもユーザーフレンドリーな読みやすいメールが作れます。
2.HTMLメール形式とは
こちらもある意味読んで字のごとく、Webサイト用の言語で記載されたWEBページ形式のメルマガを指します。
HTMLメールは画像、動画を駆使し自由なレイアウトを実現することが可能であることが最大のメリットです。
インパクトがありクリック率も高くなるといわれています。
比較的どんなデバイスにも対応しているテキストメールと違って、フィーチャーフォンや受信側の設定によって開封することができない場合があるのがデメリットでしょう。
メルマガの配信方法
メルマガには2つの形式があることをお伝えしましたが、配信方法も大きく分けると、定期配信とステップメールの2種類あります。
それぞれどのような配信方法なのでしょうか。
定期配信
週1回や月1回など定期的にメルマガを送る、最も一般的な配信方法です。
定期配信の頻度に正解はないですが、毎日何通も送ってしまうと迷惑がられて登録解除をされてしまう可能性もあります。
そのため、定期配信はどれくらいの頻度が最適かのテストをしてみて、自分のお店に合った定期配信の方法を模索しましょう。
ステップメール
メルマガ登録者向けに、指定時間に順次届けるメルマガのことです。
最初の設定は少し手間ではありますが、定期配信と違い、メルマガに登録してもらった人に自動的に送られるので、後々の手間は圧倒的にかからない手法になります。
実際にメルマガを配信する手段とは
配信方法は、メルマガ配信スタンド・サービスやメール配信ソフトを活用するのが一般的な方法です。
メルマガスタンドとは、メルマガ配信・発行に必要な配信システムのことですが、いくつか気をつけなければならないポイントがあります。
- • ステップメールが利用できない場合がある
- • 運用先の広告が表示される場合がある
- • 無料版だとリストデータの管理ができない場合がある
そのため配信スタンドを利用する方は、まずは無料でできる範囲を確認したうえで活用することをおすすめします。
また、アドレスを入力する作業が大変な場合、普段使用しているメール配信ソフトで一斉送信するという方法もあります。
例えばOutlookで複数人にメールを送る場合、連絡先リストを『Ctrlキー』を押しながらクリックすれば複数人を対象に選択可能です。
メルマガを配信するにあたっては、一番読まれそうなタイミングで配信することがベストです。
また、頻繁に送る場合は、あらかじめグループ分けしておくと運用がしやすいでしょう。
後ほどまた説明しますが、カラーミーショップにもメールマガジン機能があり、無料プランと有料プランを提供しています。
大きな違いは配信制限の回数と、HTML形式に対応するか、CSVで一括アドレス帳が作成できるかという点です。
まずはカラーミーショップがどんなサービスか気になる方は、下記から見てみてくださいね。
さらに詳しく知りたい方は、カラーミーショップのサービス資料もご用意しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
3分でわかるカラーミーショップの資料ダウンロードはこちら >
メルマガの書き方は?読んでもらえる作り方のコツ
同じ内容を送るにしても、書き方1つでメルマガが読まれるかどうかが変わってきます。
ここでは、メルマガをちゃんと読んでもらえるコツをご紹介します。
1.ペルソナ(ターゲット)と目的を決める
メルマガを送る理由の1つに、商品やサービスの購買を促す目的があるとお伝えしましたが、宣伝色が強すぎたり、読者にとって興味がないような情報ばかりだったりすると「読みたくない」と思われてしまいます。
そして最終的には購読を解除されてしまい、メルマガによる購買促進を行えないだけでなく、お店のイメージも悪くしてしまうでしょう。
そのため読者にメリットを感じさせ、読みたいと思ってもらえるようにするには、ペルソナと目的の設定が欠かせません。
ペルソナとは典型的なユーザー像のことで、年齢、性別、職業、エリア、など複数の角度から具体的に設定していきます。
例えば「都心で1人暮らしをする20代の男性」、「小中学生の子を持つ40代女性」などです。
ペルソナを決めて何を伝え、どのようなアクションを起こしてほしいかの目的をイメージしながら設定していけば、メルマガをやっかいなものではなく、好意的に捉えてもらえるでしょう。
ターゲットと目的が適切だと、より読者のニーズに合ったメルマガを配信できるようになります。
2.読みたくなるキャッチ―なタイトルを付ける
メルマガの中でユーザーの目に最初に入っていくのは、当然のことですがタイトル部分です。
タイトルで興味を持たれないとほとんどの場合、読者にメールを開封して読んでもらえません。
そのため、まず開封してもらうには「本日限り」などキャッチーで人が惹きつけられるようなタイトルであることが重要です。
例えば、メルマガに適したタイトルには以下のようなものがあります。
- ・【緊急セール】明日○時よりスタート!
- ・【残りわずか】○○の購入ならお急ぎください
- ・○月生まれの方に限定のご案内
- ・雑誌で話題の商品がついに取り扱いスタート
- ・今週の人気商品をご紹介
- ・整理整頓に役立つ便利グッズ特集 など
あまりに大げさすぎるタイトルはかえって開封されない可能性もあります。
読者が興味を持つ範囲で、思わず気になってしまうようなタイトルを付けメルマガの開封率アップを目指しましょう。
3.読みやすいデザインで興味を引く内容を盛り込む
メルマガを開封してもらえたとしても、文章が詰まりすぎて読みづらかったり、内容に価値を感じてもらえなかったりすると、すぐにメールを閉じられてしまいます。
まずはタイトルが重要ですが、きちんと本文にもこだわりましょう。
適度な改行、箇条書きの利用、専門用語はわかりやすい言葉にかみくだいて説明することなどを心がけることで、文章は読みやすくなます。
また、文章だけでは読みづらく離脱されやすいので、写真を取り入れたHTML形式がおすすめです。
最終的には商品の購入促進が目的だとしても、メルマガを通じてじょじょにお店や商品に対して好意を持ってもらえるようにすることも大切です。
読者にとって発見がある内容、例えば商品の活用法や豆知識、季節におすすめの商品紹介など、読み物のようなコンテンツを配信し価値を感じてもらえることを心がけて作成しましょう。
メルマガを配信する際のポイント・注意点
ここまではメルマガの概要を中心にお伝えしました。
ここからは実際にメルマガを送る際のポイントなどをご紹介します。
ペルソナごとに読まれやすい曜日・時間帯に送る
メルマガは後で読み返せるため、そこまで時間帯を気にしなくても良いともされていますが、昔から読まれやすいとされている時間帯はあります。
それは、仕事や家事などが落ち着いている合間の時間帯です。
例えば、会社員なら出勤中や昼休憩中、家事や育児をしている人向けなら朝食と昼食の間や就寝前などが読まれやすい傾向にあるといわれています。
曜日でも同じように、会社員向けなら火曜日から木曜日あたりが読まれやすいなど、配信する曜日で読まれやすさが変わることもあるとされています。
ただし、繰り返しになりますが、今はリモートワークなども普及しているので一息つく時間帯も人によってバラバラです。
そのためどの時間が最適なのかは、分析ツールを利用して、自社のメールが良く読まれている曜日・時間帯を調べてみましょう。
分析するためのデータが無い場合はまず、上記で紹介した読まれやすいとされている時間帯・曜日に送ってみるのがおすすめです。
特定電子メール法に違反しないようにする
実はメルマガに関する法律があります。
「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(特定電子メール法)といって、広告や宣伝を目的とした迷惑メールの規制のために平成14年に施行されました。
特定電子メール法にはさまざまな規定がありますが、メルマガを送る際には例えば次のようなことに注意しなくてはなりません。
- ・特定電子メール(広告・宣伝を目的とした電子メール)を送信するには、受信相手からの同意を得る
- ・送信者は、受信者側から同意があった記録を原則1ヵ月保存する
- ・送信者は氏名や受信拒否を受け付けるURL(購読停止用のURL)など一定事項の表示義務を守る
特定電子メール法に違反してメルマガを送信した場合、処分が下される可能性もありますので、法律の内容を理解したでうえでメルマガを配信するようにしましょう。
成果の出るメルマガとは?有識者インタビューを紹介
よむよむカラーミーではメルマガについて、メールマーケティングの専門家へのインタビューを行っています。
近年のメルマガ事情やメルマガの重要性、成果の出るメルマガについて知りたい方は下記のインタビュー記事をぜひご覧ください。
カラーミーショップはメルマガ利用が無料
上記で説明したように、メルマガの配信はたくさんのメリットがあるのでネットショップを開業したらぜひ取り組みたいですよね。
そこで気になるのが利用料金ですが、ネットショップ作成サービスのカラーミーショップではどのプランにも基本機能としてメルマガ機能が入っているため無料で利用できます。
カラーミーショップは、個人の方が気軽に始められるフリープランや、すでに店舗などがあり売上が見込める方向けに機能が充実した有料のレギュラー/ラージ/プレミアムプランと、プランが豊富なので自分に合ったプランが選べるのが特徴です。
フリープランではテキストメール、有料プランではHTMLメールが特別な申し込みはなく基本機能として利用できます。
追加料金なしでメルマガ配信を行いたい方は、カラーミーショップがおすすめです。
まとめ:メルマガは現在も重要な販促手段です
SNSなどの普及に伴い、ある程度の予算を組んで広告を出すのではなく、自前で広報を行う企業が増えてきつつあります。そんな中でもメルマガは、ユーザーにダイレクトかつピンポイントで情報を伝えることができる非常に便利なツールです。
大手企業も有効な販促手段・広報ツールとして、戦略的にメルマガを活用しています。また、会員数が増えてきたり、一定のファンがついてきたりした場合は、有料メルマガにしてメルマガ自体をマネタイズしていくことも考えられます。
効果的に運用するなら、配信時間の分析も行っていきましょう。
例えば、会社に向けてのメルマガであれば、朝の通勤時間帯を狙い、文章を読ませたい場合は休日に合わせて配信するなど、あらかじめ計画を立てて活用するとより効果的です。
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