コンビニ決済は、今やほとんどのネットショップに導入されていますが、その特徴や購入時の流れについて、細かく把握しきれていない方も多いと思います。
そこでこの記事では、コンビニ決済の特徴やメリット、仕組みや決済手数料まで掘り下げて詳しくお伝えします。
コンビニ決済は結果的にPayPayや楽天ペイを使ってキャッシュレスで支払うこともできるし、便利だよね。
そこで今回は、コンビニ決済がどんなサービスなのかじっくりお伝えします。
目次
コンビニ決済とは?知っておきたい基礎知識
その名のとおりコンビニ決済(コンビニ払い)とは全国のコンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セイコーマートなど)で商品代金をお支払いできる決済方法です。
まずはコンビニ決済の特徴や流れなど、基本的なことをご説明します。
コンビニ決済の特徴とは?主な3つのポイント
コンビニ決済には主に下記のような3つの特徴があります。1つずつ見ていきましょう。
- 1.24時間どこでも支払いができる
- 2.ネットショッピングで利用者が2番目に多い決済方法
- 3.後払いと前払いが選択できる
1.24時間どこでも支払いができる
コンビニ決済は支払窓口がコンビニになるので、銀行振り込みなどと違って24時間支払うことが可能です。
2021年6月現在、全国にはコンビニが5万店舗以上あるため、「どこからでもいつでも」利用可能な決済手段といえるでしょう。
2.ネットショッピングで利用者が2番目に多い決済方法
下記は総務省が発表した令和4年の「通信利用動向調査報告書(世帯編)」のデータをグラフにしたものです。
これによると、ネットショッピングの決済方法はクレジットカードが75.9%と1位ですが、コンビニ決済は36.4%と2位になっています。
「いつでもどこでも支払える」手軽さから、人気の決済方法として35%以上の人に支持されています。
3.後払いと前払いが選択できる
コンビニ決済のやり方の項目でもご説明しますが、基本的にコンビニ決済は購入者がコンビニで支払いを完了すると店舗に通知が入り、商品が発送される前払い方式です。
ですが、購入時の支払い方法で「後払い」を選択すれば、商品到着後にコンビニで料金を支払うこともできます。
また、コンビニでの支払い方法として振込票を採用し、商品と一緒に振込票を購入者に送る場合は、後払いになります。
そのため、コンビニ決済では前払いと後払いのパターンがあるといえるでしょう。
なお、コンビニ決済に次いで人気の決済方法である代引きについては以下の記事を参考にしてくださいね。
コンビニ決済のやり方・流れ
次に、ユーザーが買い物をする際のコンビニ決済の流れ(仕組み)を解説します。
上記はカラーミーショップの新しいショッピングカートでコンビニ決済を行った時の流れです。
ネットショップによって多少の違いはありますが、「購入>購入者への番号通知>購入者がコンビニで支払い>入金情報をショップ側が確認>発送」という流れが一般的なコンビニ決済のやり方です。
コンビニ決済の支払い方法の種類
細かく分けると、コンビニ決済の支払い方法は「払込票式」と「オンライン発番式」の2種類あります。2つの違いを簡単にご説明します。
振込票式
金額や支払期限などの情報が書かれた振込票を購入者へ送り、購入者がその振込票を使って、コンビニのレジで支払う方法です。
振込用紙で電気や水道料金を支払う流れと同じであるため、ネットショップでのオンライン決済やコンビニでの端末操作にあまり慣れていない方でも支払いやすい方法でしょう。
オンライン発番式
ユーザーが商品を購入した際、購入完了画面で通知されたりメールで送られてきたりした番号(注文番号)を元にコンビニで支払う方法です。
スマートフォンの画面などで注文番号をレジで提示して支払う場合と、コンビニ端末に注文番号を入力して振込票を発行し、振込票を使ってレジで支払う場合があります。
振込票を送る手間がないことなどから、ショップ側のコスト削減が見込める方法です。
販売者がコンビニ決済を導入するメリット・デメリットとは?
ここからは、ショップ側がコンビニ決済を導入するメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
まずは、コンビニ決済のメリットです。主には、以下のメリットが挙げられます。
- ・購入者層を広げられる
- ・販売機会の損失を防げる
- ・未回収のリスクが少ない
- ・入金確認がリアルタイムでできる
改めて見てみると、コンビニ決済を導入するショップ側のメリットは多くあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。
購入者層を広げられる
コンビニ決済は、現金さえあれば誰でも支払いが可能です。
まだクレジットカードを持っていない若年層や、クレジットカードでの支払いに抵抗がある人でもコンビニ決済であればネットショップでの買い物を利用できるので、購入層の拡大が見込めます。
販売機会の喪失を防げる
カゴ落ちとは、カートに商品を入れたにもかかわらず購入されないことですが、Baymard Institute(アメリカ)の調査資料「41 Cart Abandonment Rate Statistics」によると、「支払方法の手段が少なかった」ということもカゴ落ちの理由に上がっています。
特徴でもお伝えしたように、コンビニ決済はネットショップでの決済手段で2番目に多く使われています。
そのため、コンビニ決済が無いことを理由に購入を断念してしまう人がいないとも限りません。
コンビニ決済を導入することは、このような販売機会の損失を防ぐことにもつながります。
入金確認がリアルタイムでできる
銀行や郵便局振り込みの場合は、オンライン口座を開設していない限りは、窓口が開いている時間しか入金の確認ができません。
ですが、コンビニ決済では購入者からの入金があるとショップ側の管理画面上のステータスが変わります。(カラーミーショップでは管理画面上の決済欄が「未」から「済」に変わります)。
リアルタイムで入金確認ができるので、スピード感を持った商品の発送が可能となり、顧客満足度のアップへとつながるでしょう。
未回収のリスクが少ない
カラーミーショップをはじめとした多くのネットショップでは基本的に、コンビニ決済は前払い制となっているため、「商品を送ったのに代金が支払われない」といったリスクはありません。
また、「後払い」を選択してコンビニ決済を行う場合も、後払い決済のサービスを提供している会社によって未回収のリスクが保証されています。
そのため、料金を回収できないというリスクは少ないといえます。
デメリット
メリットの多いコンビニ決済ですが、見方を変えればデメリットも存在します。コンビニ決済のデメリットは以下です。
- ・振込用紙をなくした場合の対応が必要
- ・支払い忘れによるキャンセルが起こることも
各デメリットについて詳しく見てみます。
振込用紙をなくした場合の対応が必要
オンラインによる発番式であれば心配は不要ですが、振込票で支払っていただく場合、紛失というリスクはつきものです。
振込票を利用する場合、なくしてしまった場合の対処方法を準備しておく必要があります。
再発行すると費用・時間的なコストがかかり入金までも時間がかかるため、再発行はせずに別の対処法を用意しておくことが望ましいでしょう。
支払い忘れによるキャンセルが起こることも
コンビニ払いは基本的に前払い制のため、一定期間、入金がないとキャンセル扱いになってしまいます。日本全国にコンビニはあるとはいえ、まだまだ生活圏内にコンビニがないという人もいます。
「コンビニまで遠いし、支払いが面倒だな」という購入者が支払期限を過ぎて、取引がキャンセルになってしまうという可能性はあります。
詳しく比較!コンビニ決済の手数料一覧
コンビニ決済にも手数料が発生することがあります。また、手数料は購入者側と販売者側で料金が異なります。以下は各社の手数料を比較した一覧表です。
購入者側に発生する手数料
サービス名 | 料金 |
カラーミーショップ | 基本無し(ショップによる) |
BASE | 360円 |
STORES | 300円 |
shopify | 基本無し(ショップによる) |
Amazon | 無し |
楽天 | 無し |
Yahooショッピング | 基本無し(ショップによる) |
一覧を見ると、amazonなど大手ショッピングモールは原則として購入者側に手数料がかかりませんが、BASEやSTORESなどのフリーカートサービスは一律手数料が発生します。
その点、無料でネットショップを始められるフリープランも提供しているカラーミーショップは、お客さまにご負担いただくかをショップ側で設定できるので、手数料による購入のハードルを上げることはありません。
販売者側に発生する手数料
サービス名 | 料金 |
カラーミーショップ (プレミアムプラン) |
143円~ |
BASE (スタンダードプラン) |
3.6%+40円 ※サービス利用料3%が別途必要 |
STORES (フリープラン) |
5.5% |
shopify | 2.75%~(決済代行会社による) |
Amazon | 無し ※販売手数料が別途必要 |
楽天 | 無し ※楽天ペイ使用料が別途必要 |
Yahooショッピング | 165円~330円 |
コンビニ決済における販売者側の手数料も大手ショッピングモールは、基本的には無料なのでお得なように感じますが、代わりにamazonでは販売手数料、楽天では楽天ペイ使用料などがかかってくるため、注意が必要です。
また、カラーミーショップなど決済代行会社を選べるサービスの場合は、どの会社とどのような契約を結ぶかによって変わってくるので、改めて確認しましょう。
コンビニ決済を設定する際の注意点!適さない商品とは?
利用者にとっても利便性の高いコンビニ決済ですが、商品によってはコンビニ決済が利用できない場合があります。
例えば決済代行会社によりますが、以下の場合はコンビニ決済を使えないとしているサービスもあります。
- ・1回の決済が30万円以上の場合
- ・取り寄せ商品
- ・海外発送の商品
- ・注文時に金額が確定しない見積もりが必要な商品
上記はあくまで一例なので、コンビニ決済を導入する際はどのような商品だと使えないのか、決済代行会社にきちんと確認してから申し込みましょう。
まとめ
今回は、コンビニ決済について仕組みやメリット、手数料一覧をお伝えしました。
コンビニ決済には以下のような特徴とメリットがあります。
- ・ネットショップの決済手段として2番目に選ばれている
- ・購入層を拡大できる
- ・未回収のリスクが低い
コンビニ決済を導入して決済手段を増やすことは、お客さまの買い物をより便利にすることにつながります。
ネットショッピングではクレジットカードによる決済が多いですが、ぜひコンビニ決済も検討してみてくださいね。
ネット通販の支払い方法の関連記事としてこちらの記事も見られています。ぜひチェックしてみてください!
よくある質問
以下の3つの特徴があります。
1.24時間どこでも支払いができる
2.ネットショッピングで利用者が2番目に多い決済方法
3.後払いと前払いが選択できる
特に押さえておきたいのが、ネットショップで2番目に多い決済方法ということです。クレジットカードを持っていなくても「いつでもどこでも」支払い可能なため、人気となっています。
特徴について詳しくはこちらの章でご紹介しています。
コンビニ決済導入によるメリットは、主に以下の4つが挙げられます。
・購入者層を広げられる
・販売機会の損失を防げる
・未回収のリスクが少ない
・入金確認がリアルタイムでできる
クレジットカードを持っていない方でもネットショッピングを利用できるので、「購入層が広げられる」「販売機会の損失を防げる」などのメリットがあります。詳しく知りたい方は、こちらの章をご覧ください。