ネットショップの開業・開設を検討しているけど、値段や機能、特徴の違いからどのサービスを選べば良いのか迷ってしまい「なかなか選べない…」という方も少なくないのではないでしょうか。理想のネットショップを作るためには、自社のショップ・商材に合った作成サービスを選択することが重要です。
ネットショップを作成したいけど、そもそも無料・有料サービスだとどんなところが違うの?やっぱり開設するなら無料サービスのほうがいいのかな?
お答えすると、実は目的や状況によって変わります!そこで今回は、ECモールやショッピングカートにどんな違いがあるのか。さらに有料・無料のネットショップ作成サービスごとの費用や手数料・特徴を比較してまとめてみました。
目次
- ネットショップの開設は「ECモール」と「自社サイト」2パターンある
- 集客力も比較!ECモールと有料・無料の自社ネットショップの違いは?
- 【比較表】無料ショッピングカートASP/ネットショップ作成・開設サービスの費用・手数料・機能まとめ
- 【比較表】有料ショッピングカートASP/ネットショップ作成・開設サービスの費用・手数料・機能まとめ
- 【比較表】主要ECモールの出店費用・手数料まとめ
- 【個人・個人事業主向け】月商別でおすすめのネットショップ/ECサイト作成サービスはどれ?
- 【法人・中規模以上の個人事業主向け】目的別にみたおすすめのネットショップ/ECサイト作成サービスはどれ?
- 自社に最適なネットショップ開設方法を決めるコツ
- まとめ
- よくある質問
ネットショップの開設は「ECモール」と「自社サイト」2パターンある
ネットショップを運営すると決めたら、インターネット上にあるいくつかのネットショップ作成サービスから一つを選んで、ショップを作り上げていくのが一般的です。「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」等、Web上でお買い物ができる仕組みを提供するサービスはさまざま。
ネットショップを実際に開業・作成する方法ですが、大きく分けて2つあります。
ショッピングモールに自分のお店を出店するECモールタイプか、ショッピングカートのサービスを利用して独自にECサイトを作りお店を開設するタイプです。
これら2つのサービスの意味と特徴をそれぞれ解説していきますので、まずは押さえておきましょう。
ECモールとは?特徴を解説
ECモールとは、国内外のさまざまな店舗が集まるショッピングモール型のネットショップサービスで、ネットの世界にあるショッピングモールだとイメージすると良いかもしれません。
代表的なサービスとしては「Amazon」や「楽天市場」・「Yahoo!ショッピング」、またはアパレルモールなどの「zozotown」などがこれに当てはまります。
ECモールのメリット
これらのECモールの最大の特徴はやはり集客力です。
モール自体の認知度・ブランド力が高く、たくさんのユーザーが日々モールに訪れるので、モール内で自分のお店の商品を露出させることができれば、立ち上げ直後でも大きな売り上げを立てることも可能です。
ECモールのデメリット
一方デメリットとしては多くのショップが集まっている分、モール内での競争や集客をする必要があることです。価格競争に巻き込まれてしまったり、すでにある商材の参入障壁が高いなどがあります。
さらに、ECモールだとデザインの自由度もないのでお店の個性が出しづらく、ユーザーにショップ名を覚えてもらえず「ECモールで買った」と記憶されてしまうため、ブランディングは難しいでしょう。
また、ECモールに出店する場合はさまざまな費用が発生します。
サービスによっては出店費用だけでなく、月々の売り上げに応じた手数料なども発生するので、手軽にショップを立ち上げられる反面、さまざまな費用が発生してしまうことも押さえておきましょう。
自社サイト(ショッピングカート)とは?特徴を解説
自社サイトとはその名の通り、ネットショップの注文を処理してくれるソフトウェアサービス(ショッピングカート)を利用して、自社のECサイト・ネットショップを持つことです。
ECモールが多くのお店の集まるショッピングモール内に出店するのに対して、自社サイトは路面店として店舗を構えるイメージです。
なお、ショッピングカート機能を提供しているサービスは月額料金が無料のものと有料のものがあります。
自社サイトはさらに4種類に分かれる
基本的には、自分でショッピングカートのサービスを利用し独自のサイトを立ち上げネットショップを作成するのですが、一口に自社サイトといっても実はいくつか種類があります。
- ASP(ネットショップ作成サービス)
- オープンソース
- ECパッケージ
- フルスクラッチ
ASP(ネットショップ作成サービス)とは、ネットショップ構築機能を提供・サポートするサービスであるASP(アプリケーションサービスプロバイダー)を利用して、ネットショップを作成する方法です。
有料・無料があり、よくCMで流れているネットショップ作成サービスはこのASP方式です。
そしてオープンソースとは、WordPressなど世界中に無償で提供されているソースコード(オープンソース)を使ってネットショップを作成する方法です。
ECパッケージとは、商品の在庫管理や外部システムとの連携など、ECサイトを運営するのに必要な機能がパッケージ化されたソフトをインストールしてECサイトを構築する方法です。
そして、フルスクラッチとは0から自由に設計して自社独自の機能を兼ね備えたECサイトを構築する方法になります。
下に行くほど自由度が高くオリジナリティのあるECサイトができますが、フルスクラッチは構築費用が数億円かかる場合もあるなど高額なので、「まずは手軽に自社ネットショップを作りたい」場合は無料でも作成できるASPがおすすめです。
ASPについてもっと詳しく知りたい方は「ECサイトをASPで構築!」の記事をぜひご覧ください。
自社サイトのメリット
今のショッピングカートではASPを利用した方法が多いので今回はこちらをご説明いたします。
ASPを使ったショッピングカートは、手軽に安くネットショップを作れるのが大きな特徴です。
ASPには無料と有料の種類があり、最近では無料のサービスも増えてきたことから初期費用0円でショップを立ち上げることができるので、「まずは作ってみたい!」という初心者の方にもうってつけのサービスといえます。
また、有料のASPも月額料金が発生しますが、基本的に費用が安く設定されているサービスが多いので、自社だけのオリジナルサイトを自由に構築し、オプション機能などを充実させたい初中級者の事業者に好まれています。
独自にサイトを作れるので、ECモールでは難しい自社のブランディングができることも魅力です。
自社サイトのデメリット
デメリットとしては独自のショップを立ち上げることになるので、集客力が非常に弱いことです。
路面店を想像するとわかりやすいですが、町のはずれにお店を出した場合、宣伝しないと誰にもお店の存在を気づいてもらえません。
自社サイトの場合も、自分のお店に来てもらうための集客として、広告や宣伝、SNS運用、SEO対策などを行い、お店の存在を多くのユーザーにアピールしなければならないのがネックです。
ECサイトの仕組みや流れなどに興味がある方は下記の記事も合わせてご覧ください!
ECサイトとネットショップの違いは何?
「ECサイト」と「ネットショップ」という言葉はよく使われますが、何か違いがあるのか気になりますよね。
結論からお伝えすると、ECサイトとネットショップという言葉は同じ意味で、どちらの言葉もインターネット上で商品を購入できるサイトを指しています。
厳密にいうとECとは「電子商取引」と訳され、インターネット上で行われるすべての商取引のことなで、オークションサイトや株取引サイトもECサイトに当たります。
ですが、オークションサイトや株取引サイトをECサイトと呼ぶ人はほとんどいません。
買い物をするネットショップのことをECサイトと言う人が多いので、ECサイトとネットショップに違いはなく同じ意味の言葉といえます。
集客力も比較!ECモールと有料・無料の自社ネットショップの違いは?
初心者でもネットショップを立ち上げやすい大型ECモールと有料・無料の自社ネットショップ作成サービス(ASP・ショッピングカート)の3タイプについて、ネットショップ作成・運営に際してどのような違いが発生するのかを比べていきます。
それぞれの特徴はざっくりと以下のとおりに比較表にしてみました(※詳しい内容はサービスによって異なる場合があります。)
種類 | ECモール | 有料ネットショップ | 無料ネットショップ |
初期費用 | 30,000円~ | 3,000円~ | 0円 |
月額費用 | 10,000円~ | 3,000円~ | 0円 |
利益率 | × | 〇 | △ |
集客力 | 〇 | × | × |
デザインの自由度 | × | 〇 | △ |
ブランディング | × | 〇 | 〇 |
機能のカスタマイズ性 | × | 〇 | △ |
決済方法の自由度 | × | 〇 | △ |
作成の難易度 | 〇 | △ | 〇 |
初回の買われやすさ | 〇 | × | × |
では、具体的にどのような違いがあるのか、主なポイントに沿って詳しく見ていきましょう。
(1)コストの比較
ECモールで考えられるコストは、販売手数料・月額費用・決済手続きの費用が考えられ、毎月のランニングコストが高くなる傾向があります。
ちなみにモール出店の初期費用が高いのは、売る場所、つまりネットショップの土壌が最初から整っているためです。
独自ドメイン店は用意されている枠組みを使って商品の見せ方やショップ機能についてカスタマイズする余地があるため、初期費用は無料・低めに設定されています。
無料の自社サイト作成サービスなら販売手数料、オプション料金など初期にかかる費用が少なく、ネットショップ運営を始めやすい料金設定になっています。
有料の自社サイト作成サービスについては、決済手続きのオプション料金やデザイン制作費用など、ショップ開設にあたってまとまったコストが発生することが考えられます。
(2)利益率の比較
大型モールや無料の自社サイト作成サービスの場合、サービスによっては、商品が売れた時に手数料が発生するものやカード決済手数料が比較的高いものがあります。
利益の回収に大きく影響するため、長期的に見たときに要チェック事項です!商品が売れるたびに10%の手数料が発生する仕組みだとすると、例えば【1,000円の商品が月に1,000個売れた場合】には手数料は10万円にも……。
対して、有料の自社サイト作成サービスには販売手数料が発生するサービスはほとんどありません。
カード決済手数料も比較的低く、利益率を高くすることができます。
(3)集客での比較
欲しい商品を検索した時、上位に並んでいるのは「Amazon」や「楽天市場」の商品サイトであることがほとんどですよね。
このように、入り口となる母体(モール)が大きければ大きいほど検索結果の上位に出やすくなります。
そのため、ユーザーに商品を見つけてもらえる確率が一番高い出店方法といえるのです。
それに対して、独自ドメイン店は自分たちで積極的に広告運用やECサイトのSEO対策をしないと、なかなか検索結果上位に出てきません。
そのため、ユーザーにショップ自体を見つけてもらうことが難しく、売上につなげるまでのステップはその分多くなってしまいます。
しかしきちんと対策をとれば、価格競争に巻き込まれることなく、オリジナルショップとして唯一無二の存在価値を持つことができます。
また、大型モールでは顧客情報を自分で持つことができません。独自ドメイン店であれば(※一部無料カート除く)顧客情報を保持できるため、メールマガジンを送るなど、販売促進の企画を実施する際に非常に便利です。
ECサイトの集客については、こちらの「ECサイトへの集客方法とは?」の記事をご覧ください。
(4)デザインの自由度やブランディングの比較
モール店舗は、デザインや商品掲載に関してルールが設定されている場合が多いです。
そのため、ある程度統一された見た目になるのです。
ショップ自体のデザインというよりは、商品自体の性質や数で勝負していく運営方法になりそうです。※モールによっては自由にデザインができるものもあります。
有料・無料の自社サイト作成サービスにはいくつかのショップテンプレートが用意されているため、商品があれば登録するだけで手軽に始められます。
また有料サービスには、テンプレートが用意されているだけでなく、それを自在にカスタマイズしていくことが可能なサービスが多く、ショップのブランドイメージをデザインで表現して独自性を高めるのにぴったりでしょう。
自社のブランドイメージにピッタリのデザインのネットショップが作成できるということは、ブランディングも可能ということです。
デザインで他社と差別化された、自社ならではのネットショップを作成してブランディングをしていきたい場合は、有料ネットショップ作成サービスがおすすめです。
カラーミーショップを使って、実際にお店の世界観やオリジナリティを表現されているショップさまが多くいますので、ぜひご参考にしてみてください!
(5)機能や決済方法のカスタマイズ性の比較
デザインの自由度があまりないのと同じように、ECモールは機能の追加や決済方法の選択でも制限があります。
そのため、イラストデータのダウンロード販売を始めたいと思ったり、ネットショップで受注した商品を店舗でも受け取れるような機能を追加したいと思ったりしても、追加することはできません。
多くのECモールでは、使える機能をモール側で一括管理しているのです。
また決済方法についても、ECモール側で利用可能な方法の中から選択するため、自社が希望する決済方法が導入できない可能性もあります。
デザインと同様、自社に合った機能や決済方法を搭載したい場合は、自由度の高いサービスを利用しましょう。
(6)作成の難易度の比較
ECモールはデザインする余地が無い分、基本的にはマニュアルに沿って商品登録をしていくだけで販売が始められるのでネットショップ作成の難易度は低いといえます。
特にECモールの中でも、Amazonのようなマーケットプレイス型はショップのデザインが一切なく、商品を出品するだけなのでネットショップの立ち上げ方の中でも一番簡単でしょう。
無料・有料のネットショップ作成サービスもデザインテンプレートを利用していけば、オープンソースやECパッケージといった方法よりも簡単に作成できます。
ですが、自社らしいECサイトにするためにデザインをこだわるほど作成の難易度は上がり、時間がかかってしまいます。
(7)初回の買われやすさの比較
初めてのネットショップで買い物をする際は、多くの人が「商品はきちんと届くのか」「ちゃんとしたお店なのか」といった不安を抱きやすく、初回購入はリピート購入よりもハードルが高いです。
ECモールの場合は「このモールに出品しているお店であれば大丈夫」という安心感から、独自ネットショップよりも初回購入されやすいでしょう。
また、ECモールではすでに顧客がクレジットカード情報を登録していることが多いので、改めて入力する必要が無く、簡単に買えることも初回購入されやすい理由です。
そのため独自ネットショップでもAmazon PayやPayPayなど、改めて個人情報の入力が不要な決済方法を導入することで、購入率アップにつなげることができます。
さらに、ネットショップ内に自社や商品、スタッフについてのコンテンツを掲載してメディアコマースとして情報を発信すれば「信頼できる商品を販売している」「安心できそうなお店だ」とユーザーが感じ、スムーズに商品を購入してもらえるでしょう。
ECモール・有料ネットショップ・無料ネットショップ、どの方法がいいの?
ECモールや有料・無料のネットショップの違いはわかったものの、結局どの方法が一番良いのでしょうか。
結論としては、「どのようなショップを作りたいか」「ネットショップの構築や運用コストはどれくらいあるか」「集客を自分でできるかどうか」が主なポイントになります。
先ほど各方法の比較の際もお伝えしたように、ECモールは良くも悪くもモール側の企業が全体を管理しています。
出店マニュアルが完備されており、デザインもテンプレートが決まっているので手順に沿って作成していけば初心者でも簡単に出店できます。
ですが、デザイン・機能・決済方法の自由度は無いため、「自社らしいショップ」を作るのは難しいといえます。
また、ネットショップ作成サービスに比べて、初期費用が高めでさまざまな手数料がかかるのである程度のコストが必要になるでしょう。
一方、有料・無料のネットショップサービスはECモールに比べてコストを抑えられ、デザインや機能をカスタマイズして「自社らしいオリジナリティのあるネットショップ」を作成できます。
ですが、デザインにこだわるほど作業時間が必要ですし、開店後は集客をしないと誰にもお店に訪れてもらえません。
一概に「この方法が良い」とはいえないため、自社の状況やコスト、運用体制などを元に選択するのがおすすめです。
【比較表】無料ショッピングカートASP/ネットショップ作成・開設サービスの費用・手数料・機能まとめ
まずは、無料ASP型ショッピングカートの中で、「カラーミーショップ(フリープラン)」「BASE(スタンダードプラン)」「STORES(フリープラン)」の費用や手数料、機能を比較表にしてまとめてみました。
カラーミーショップ (フリープラン) |
BASE (スタンダードプラン) |
STORES (フリープラン) |
|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
販売手数料 | 0円 | 0円 | 0円 |
決済手数料 | 6.6%+30円 ※Amazon Payは6.5%+30円 |
3.6%+40円 ※Amazon Payとpaypalは4.6%+40円 ※別途サービス利用料+3% |
5.5% |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
登録画像数 | ~4枚/1商品 | ~20枚/1商品 | ~15枚/1商品 |
集客機能 | ○ | ○ | ○ |
独自ドメイン | ○ | ○ | ○ |
デザインテンプレート | 約85種類以上 | 約85種類 | 約40種類 |
スマートフォン・モバイル対応 | ○ | ○ | ○ |
開店サポート | ○ | ○ | ○ |
最低利用期間 | なし | なし | なし |
【比較表】有料ショッピングカートASP/ネットショップ作成・開設サービスの費用・手数料・機能まとめ
次に有料ASP型ショッピングカートの中でも、主要なサービスである「カラーミーショップ」・「Shopify」・「MakeShop」の費用や手数料、機能を比較表にしてまとめてみました。
カラーミーショップ (レギュラープラン) |
Shopify (ベーシックプラン) |
Makeshop (プレミアムプラン) |
|
初期費用 | 3,300円 | 0円 | 11,000円 |
月額費用 | 4,950円 | 4,850円(月払いの場合) |
12,100円 |
販売手数料 | 0円 | 0円 | 0円 |
カード決済手数料 | 3.4% |
3.4~4.15% |
3.19%~3.49% ※Makeshopペイメントを利用した場合(月額費用1,100円) |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 10,000点 |
データ容量 | 5GB | 無制限 | 無制限 |
機能数 | 350種類以上 | 230種類以上 | 650種類以上 |
独自ドメイン | ○ | ○ | ○ |
デザインテンプレート | 85種類以上 | 140種類以上 | 150種類以上 |
電話サポート | ○ | ‐ | ○ |
メールサポート | ○ | ○ | ○ |
【比較表】主要ECモールの出店費用・手数料まとめ
こちらでは、主なECモールサイトである、「Amazon」・「楽天市場」・「Yahoo!ショッピング」の出店と運営に必要な費用や手数料をまとめてみました。
名称 | 出店と運営に必須の費用 |
Amazon | ・月額出店料(大口出品):5,390円/月 ※毎月49点以上で大口 ・基本成約料(小口出品):110円/商品 ※毎月48点以下で小口 ・販売手数料:8〜45% ※商品カテゴリーによる ・最低販売手数料:0〜33円 ※販売手数料と比較し、どちらか多い方を支払う ・カテゴリー別成約料:88〜154円 ※メディア商品のみ ・大量出品手数料:0.055円/1SKU毎 ※SKU数が200万点以上 ・その他配送代行手数料、返金手数料 など |
楽天市場 | ・月額出店料:21,450〜110,000円/月 ※プランによる ・システム利用料:月間売上高の2〜7% ※プランによる ・楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5〜3.5% <システムサービス利用料> ・楽天ポイント:・会員が購入した代金の1%(通常) ・モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料: 月間売上高の0.1% ・楽天スーパーアフィリエイト:アフィリエイト経由の売上の2.6%〜 ・R-Messe:月額費用3,300円〜(従量課金) |
Yahoo!ショッピング | ・ポイント原資負担:1〜15%(1%は必須) ・キャンペーン原資負担:1.5%は必須 ・アフィリエイトパートナー報酬原資:1〜50%(1%は必須) ・アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナー報酬原資の30% ・決済手数料:3〜4.48% または 150〜300円/件 |
※表内価格はすべて公式サイトを参照し税込表記に統一(2023年9月22日時点)
ECモールを比較してみると、色々な手数等や利用料の項目が多くてこんがらがっちゃうな…。実際にどれくらいかかるものなの?
では実際に、月商100万くらいのショップさんだとどれくらい費用がかかっているのかを計算したので見比べてみましょう!ECモールを検討している方もぜひ参考にしてみてください!
月商100万円の費用概算(表内の注釈を参照)
名称 | 費用の目安 |
Amazon | 309,752円/月 ※試算条件 販売価格:3,000円(販売回数は小数点以下「切り捨て」で試算) 商品カテゴリ:服&ファッション小物 配送方法:フルフィルメント by Amazon 商品サイズと重量:標準サイズ区分1&1kg未満 ※FBA在庫保管手数料は含まず ーーーーーーーー 158,390円/月 ※試算条件 販売価格:10,000円 商品カテゴリ:服&ファッション小物 配送方法:フルフィルメント by Amazon 商品サイズと重量:標準サイズ区分1&1kg未満 ※FBA在庫保管手数料は含まず |
楽天市場 | 169,510円/月 ※試算条件 客単価:3,000円(10,000円でも結果は同じ) 商品ジャンル:ファッション プラン:スタンダードプラン |
Yahoo!ショッピング | 55,637円/月 ※試算条件 ストアポイント原資負担設定:1% アフィリエイトパートナー報酬原資設定:1% 客単価、ジャンル共に変動なし |
※試算額は各社公式サイトのシミュレーターを用いて算出
※表内価格はすべて公式サイトシミュレーターの結果を税込表記に統一(2023年9月22日時点)
ふむふむ。各サービスやモールの費用や手数料がどれくらいかかりそうかざっくり分かったけど、具体的にどれを選べばいいかわからないな…。
確かにどれを選べばいいか迷うと思うので、ECモールと自社サイト(ショッピングカート)の特徴を比較してみましょう!
【個人・個人事業主向け】月商別でおすすめのネットショップ/ECサイト作成サービスはどれ?
ここからは、さらに詳しく月商別でおすすめのサービスを見ていきましょう。
月商を元にサービスを選ぶときは、以下の2つの数字を意識しなければなりません。
- ①自社ショップの客単価がいくらなのか、いくらになりそうか。
- ②検討しているネットショップ/EC作成サービスの「決済手数料+販売手数料」がどれくらいか。
例えば、ひと口にショップの月商が10万円といっても、客単価1,000円で10万円分売り上げたら「決済手数料+販売手数料」は100回分発生します。客単価が2万円なら販売手数料が発生するのは5回だけになります。
実際に月額料金のない無料タイプのサービスを例に、客単価によってコストがどのくらい違うのか計算してみましょう。
前提:手数料は6.6%+30円で計算:内訳/販売手数料3%・決済手数料3.6%+30円
<月商10万円・客単価1,000円の場合>
・月商10万円÷客単価1,000円=決済発生回数100回
・(客単価1,000円×手数料率6.6%)+30円=1回の決済手数料96円
→決済発生回数100回×決済手数料96円 =月の費用9,600円
<月商10万円・客単価2万円の場合>
・月商10万円÷客単価2万円=決済発生回数5回
・(客単価5万円×手数料率6.6%)+30円=1回の決済手数料1,350円
→決済発生回数5回×決済手数料1,350円 =月の費用6,750円
上記の計算例を見ると、手数料率(6.6%の部分)は回数に影響されないので、「+30円」の部分だけ決済回数が少ない(客単価が高い)お店の方がコストを抑えられている(※)ことが分かります。
※決済回数差の95回に30円を掛けると、ちょうど差額の2,850円。
この計算が意味するところは、客単価が下がるほど、月商が増えた時に無料プランだとコストが増えて損をしやすくなるということです。検証のために、今度は有料プランとの比較例を見ていきましょう。
有料タイプの前提:月額費用4,400円、決済手数料4%
<月商10万円・客単価1,000円の場合>
・月商10万円÷客単価1,000円=決済発生回数100回
・(客単価1,000円×手数料率4%)=1回の決済手数料40円
→決済発生回数100回×決済手数料40円+月額費用4,400円 =月の費用8,400円
<月商10万円・客単価2万円の場合>
・月商10万円÷客単価2万円=決済発生回数5回
・(客単価2万円×手数料率4%)=1回の決済手数料800円
→決済発生回数5回×決済手数料800円+月額費用4,400円 =月の費用8,400円
月商、客単価は無料プランの例とそろえていますので、それぞれの月の費用を比べると損得が見えてきたようです。
- ・月商10万円・客単価1,000円の場合、月のコストは有料プランが1,200円安い(※)
- ・月商10万円・客単価2万円の場合、月のコストは無料プランが1,650円安い(※)
※前提の決済手数料を適用した場合
このように、同じ月商でも客単価が下がり、販売回数が増えると有料プランが得になる傾向にあることが分かりました。
開設サービスを利用する前に、「自店の想定客単価」と「見込み月商」「検討中サービスの手数料」「月額費用」を上の計算式に当てはめて計算してみると、どちらを選ぶべきかの目安になると思います。
ちなみに、有料プランでは販売手数料の「+30円」部分がなくなったことで、客単価によるコストの変動がなくなっています。売れれば売れるほど手数料が増えることに抵抗がある場合は、精神的な負担がなくなるという特長もあります。
月商別おすすめのECサイト作成サービス
月商別に見ると費用面でお得なサービスは微妙に異なります。それぞれのサービスで月商が変わると費用がどのように変わってくるのか表にしてみました。
客単価などの影響も受けるので、あくまでも参考程度という前提で見てみてください。細かい条件などは表の下に記載しています。
【月商5万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 4,050円/月 | 〇 |
Makeshop | 14,945円/月 | |
Shopify | 6,860円/月 | |
BASE | 4,300円/月 | 〇 |
STORES | 2,500円/月 | ◎ |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
【月商10万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 8,100円/月 | 〇 |
Makeshop | 16,690円/月 | |
Shopify | 8,935円/月 | |
BASE | 8,600円/月 | 〇 |
STORES | 5,000円/月 | ◎ |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
【月商50万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 24,950円/月 | ◎ |
Makeshop | 30,650円/月 | |
Shopify | 25,535円/月 | 〇 |
BASE | 4,3000円/月 | |
STORES | 25,000円/月 | 〇 |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
【月商100万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 44,950円/月 | ◎ |
Makeshop | 48,100円/月 | ○ |
Shopify | 46,285円/月 | ○ |
BASE | 86,000円/月 | |
STORES | 50,000円/月 |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
【月商500万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 204,950円/月 | ○ |
Makeshop | 187,700円/月 | ◎ |
Shopify | 212,285円/月 | ○ |
BASE | 430,000円/月 | |
STORES | 250,000円/月 |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
やはり月商が大きくなるにつれて、無料タイプが苦戦するのが見て取れます。
無料プランではじめる場合も、ショップが成長してきたら有料タイプに引越しを検討しましょう。
月商500万円だとカラーミーショップの費用はやや高く感じるかもしれませんが、専任のECアドバイザーの手厚いサポートが魅力のプレミアムプランは機能面も充実しているのでおすすめです。
【法人・中規模以上の個人事業主向け】目的別にみたおすすめのネットショップ/ECサイト作成サービスはどれ?
法人または売上規模の大きな個人事業主の方は、有料タイプのサービスを比較検討されているのではないかと思います。
想定される月商が大きいので、無料タイプより費用が抑えられるケースに該当しやすく、個人のオーナーさんに比べると必要とする機能も多い傾向にあるためです。
そこで、目的別に有料タイプのおすすめサービスをご紹介します。
費用を抑えたいオーナーにおすすめの有料サービス
月商が450万円くらいまでであれば、カラーミーショップがおすすめです(前章の表を参照)。費用が抑えられるだけでなく、必要十分な機能がそろっています。
月商が500万円を超える場合はカラーミーショップの中でも、クレジットカードの決済手数料が低く、専任のECアドバイザーのサポートが受けられるプレミアムプランへの変更がおすすめです。
機能を重視したいオーナーにおすすめの有料サービス
機能面で最も充実しているMakeshopを選んでおけば、「使いたい機能が使えずにがっかり」ということは少ないでしょう。
前述の月商との兼ね合いで、合わせて費用面もという場合はカラーミーショップを検討してみてください。
デザインを重視したいオーナーにおすすめの有料サービス
テンプレートの数では、Makeshop・Shopifyが並んでいるような状態です。種類が多いので、商品のコンセプトにあったものが見つかるのではないでしょうか。
テンプレートは他社とかぶるから好ましくない、という場合はカスタマイズで差別化しましょう。カラーミーショップでも、実績のある制作会社をご紹介しています。
カスタマイズをする場合はテンプレート数の重要性は薄くなるので、デザイン以外の要素でサービスを選んだ方がよいでしょう。
サポートを重視したいオーナーにおすすめの有料サービス
ECサイトは開業することが目的ではなく、売上を上げていくことが目的なので、開業後のサポートは重要です。
運用担当者が英語のネイティブである場合は、Shopifyがおすすめです。チャットなどで英語を使った問い合わせを行うことができます。
国内を主戦場とする場合は、問い合わせのレスポンスの速さや、ユーザーサポートに力を入れているカラーミーショップを選ぶと満足度は高いでしょう。
さりげなく、どの項目でもカラーミーショップを押すよね。
データや表を見ると、一つひとつの項目では他社サービスがそれぞれ得意な部分があるのですが、よほど目的が定まってない限りはカラーミーショップは費用が安くて他に過不足のないポジションなので、ネットショップ開設を検討している方はぜひ一度見てみてくださいね…!
3分でわかるカラーミーショップの資料ダウンロードはこちら >
自社に最適なネットショップ開設方法を決めるコツ
ここまで、ネットショップを開設する方法をさまざまな角度から比較しましたが、最後に自社に最適なネットショップ作成方法を選ぶコツをお伝えします。
運営した場合をシミュレーションする
ネットショップの開設方法を決める際、どうしても月額の料金や初期費用の安さに目がいってしまいがちです。
ですが、月商別のシミュレーションでもあったように、無料プランを選んだとしても月商や商品単価によっては、有料プランの月額料金以上の手数料を払うことになってしまう場合もあります。
また、開設方法の選択を誤ると運営コストがかかりすぎて利益が出ないということも。
そのため、開設方法を決めたらまずは運営した場合のシミュレーションをしてみましょう。
1日〇円の商品が▲個売れるとして、手数料とその他にかかるランニングコストを含めて毎月のコストを計算してみてください。
いくつかの方法でシミュレーションしてみれば、自社にぴったりの方法が見つかるはずです。
やりたいことができる方法を選ぶ
「一般のユーザー向けだけでなく、卸売りサイトも併用したい」「海外に向けて越境ECも行いたい」など、ネットショップを始める際はショップによって希望する機能がいくつかあると思います。
または「初めてのネットショップなので、電話でサポートを行ってほしい」など、運営に関しての希望もあるでしょう。
ですが、価格だけを見て決めてしまうと、望んでいることがかないません。
そのため、開設方法を選ぶ前に自社のショップに必要な機能やサポートなどを洗い出し、その希望が叶うかどうかで各社を絞り込んでみましょう。
いくつかの企業に絞られたら、詳細や費用面を確認し各社をさらに比較して決めていくのがおすすめです。
運用しやすいかどうか確認する
費用面や機能面が理想にかなっていても、実際の使用感が悪いと効率的な運営ができません。
いくら低コストのプランでも管理画面などが使いづらくスムーズに操作できないと、作業に時間がかかってしまい、人件費がかさんでしまいます。
そこで、実際に導入する前に利用してみて、画面を操作してみましょう。
このとき、責任者ではなく必ず実務を行う担当者に触ってもらい意見を聞くのが重要です。
ほとんどの会社が無料のお試し期間を設けていると思いますので、申し込む前にぜひ操作しやすいかどうかを確かめてみましょう。
まとめ
今回は、有料・無料のネットショップ作成サービス・ECモールの比較と、それぞれの目的や月商別にオススメのサービスを紹介しました。
紹介したサービスをじっくりと比較して、あなたのやり方に合ったあなただけの理想のネットショップを作ってみてくださいね。
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よくある質問
開設される方の想定する月商や客単価によって有料か無料どちらがオススメかは変わってきます。
無料サービスは月額利用料は無料ですが、「決済手数料」や「販売手数料」が発生します。
①開設したショップの客単価がいくらになりそうか。
②検討しているネットショップ/EC作成サービスの「決済手数料+販売手数料」がどれくらいか。
の2点を意識して計算してみると、無料か有料どちらがお得なのかがある程度わかります。
詳しい計算方法や月商別にオススメのサービスなどはこちらの章で詳しく解説しています。
法人または売上規模の大きな個人事業主の方は、想定される月商が大きいので、無料作成サービスより費用が抑えられるケースに該当しやすく、有料作成サービスを利用するほうがお得になるケースが多いです。
目的別に有料タイプのおすすめサービスをこちらの章でご紹介してますのでチェックしてみてください。