
ネットショップの開業・開設を検討しているけど、値段や機能、特徴の違いからどのサービスを選べば良いのか迷ってしまい「なかなか選べない…」という方も少なくないのではないでしょうか。理想のネットショップを作るためには、あなたのショップ・商材に合った作成サービスを選択することが重要です。

ネットショップを作成したいけど、そもそも無料・有料サービスだとどんなところが違うの?やっぱり開設するなら無料サービスのほうがいいのかな?

お答えすると、実は目的や状況によって変わります!そこで今回は、ECモールやショッピングカートにどんな違いがあるのか。さらに有料・無料のネットショップ作成サービスごとの費用や手数料・特徴を比較してまとめてみました。
目次
1.【比較表】無料ショッピングカートASP/ネットショップ作成・開設サービスの費用・手数料・機能まとめ
まずは、無料ASP型ショッピングカートの中で、「カラーミーショップ(フリープラン)」「BASE」「STORE」の費用や手数料、機能を比較表にしてまとめてみました。
カラーミーショップ (フリープラン) |
BASE | STORES.jp | |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
販売手数料 | 0円 | 0円 | 0円 |
決済手数料 | 6.6% + 30円 ※Amazon Payは6.5%+30円 |
3.6% + 40円 ※別途サービス利用料+3% |
5% |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
登録画像数 | ~4枚/1商品 | ~20枚/1商品 | ~15枚/1商品 |
集客機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
独自ドメイン | 〇 | 〇 | ‐ |
デザインテンプレート | 80種類以上 | 50種類以上 | 40種類以上 |
スマートフォン・モバイル対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
開店サポート | 〇 | 〇 | 〇 |
最低利用期間 | なし | なし | なし |
2.【比較表】有料ショッピングカートASP/ネットショップ作成・開設サービスの費用・手数料・機能まとめ
次に有料ASP型ショッピングカートの中でも、主要なサービスである「カラーミーショップ」・「Shopify」・「ショップサーブ」・「MakeShop」の費用や手数料、機能を比較表にしてまとめてみました。
カラーミー ショップ (月額プラン) |
Shopify | ショップサーブ (パブリックプラン) |
MakeShop | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 3,300円 | 0 | 16,500円 | 11,000円 |
月額費用 | ①4,950円 ③9,595円 |
①29ドル (3,207円※) ②79ドル (8,738円※) ③299ドル (33,072円※) |
12,540円 | 11,000円 |
販売手数料 | 0円 | 0円 | 0円 ※注文処理手数料として 1回の注文に「34円+税」かかる |
0円 |
カード決済手数料 | 4.0〜5.0% または 3.6% ※GMOイプシロン手数料 お得プランを利用した場合 (5,500円/月) |
①3.4〜4.15% ②3.3〜4.1% ③3.25〜4.05% ※Shopifyペイメントを利用した場合 |
3.675% ~ 4.725% |
3.19%〜3.49% ※MakeShopペイメントを 利用した場合(1,100円/月) |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 | 500商品 | 10,000商品 |
データ容量 | ①5GB ③100GB |
無制限 | 1GB | 無制限 |
機能数 | 350種類以上 | 230種類以上 | 150種類以上 | 650種類以上 |
独自ドメイン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
デザインテンプレート | 30種類以上 | 70種類以上 | 157種類 | 173種類 |
電話サポート | 〇 | ‐ | 〇 | 〇 |
メールサポート | あり | あり | あり | あり |
※表内価格はすべて公式サイトを参照し税込表記に統一(2021年4月1日時点)
※表内のドルの円換算は2021年4月1日時点の為替相場で算出
※表内の①〜③はプラン別に対応しています
3.【比較表】主要ECモールの出店費用・手数料まとめ
こちらでは、主なECモールサイトである、「Amazon」・「楽天市場」・「Yahoo!ショッピング」の出店と運営に必要な費用や手数料をまとめてみました。
名称 | 出店と運営に必須の費用 |
Amazon | ・月額出店料(大口出品):5,390円/月 ※毎月49点以上で大口 ・基本成約料(小口出品):110円/商品 ※毎月48点以下で小口 ・販売手数料:8〜15% ※商品カテゴリーによる ・最低販売手数料:0〜33円 ※販売手数料と比較し、どちらか多い方を支払う ・カテゴリー別成約料:88〜154円 ※メディア商品のみ ・大量出品手数料:0.055円/1SKU毎 ※SKU数が200万点以上 ・その他配送代行手数料、返金手数料 など |
楽天市場 | ・月額出店料:21,450〜110,000円/月 ※プランによる ・システム利用料:月間売上高の2〜7% ※プランによる ・楽天ペイ利用料:月間決済高の2.5〜3.5% <システムサービス利用料> ・楽天ポイント:・会員が購入した代金の1%(通常) ・モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料: 月間売上高の0.1% ・楽天スーパーアフィリエイト:アフィリエイト経由の売上の2.6%〜 ・R-Messe:月額費用3,300円〜(従量課金) |
Yahoo!ショッピング | ・ポイント原資負担:1〜15%(1%は必須) ・キャンペーン原資負担:1.5%は必須 ・アフィリエイトパートナー報酬原資:1〜50%(1%は必須) ・アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナー報酬原資の30% ・決済手数料:3〜4.48% または 150〜300円/件 |
※表内価格はすべて公式サイトを参照し税込表記に統一(2021年4月1日時点)

ECモールを比較してみると、色々な手数等や利用料の項目が多くてこんがらがっちゃうな…。実際にどれくらいかかるものなの?

なら実際に、月商100万くらいのショップさんだとどれくらい費用がかかっているのかを計算したので見比べてみよう!ECモールを検討している方も是非参考にしてみてください!
月商100万円の費用概算(表内の注釈を参照)
名称 | 費用の目安 |
Amazon | 309,752円/月 ※試算条件 販売価格:3,000円(販売回数は小数点以下「切り捨て」で試算) 商品カテゴリ:服&ファッション小物 配送方法:フルフィルメント by Amazon 商品サイズと重量:標準サイズ区分1&1kg未満 ※FBA在庫保管手数料は含まず ーーーーーーーー 158,390円/月 ※試算条件 販売価格:10,000円 商品カテゴリ:服&ファッション小物 配送方法:フルフィルメント by Amazon 商品サイズと重量:標準サイズ区分1&1kg未満 ※FBA在庫保管手数料は含まず |
楽天市場 | 169,510円/月 ※試算条件 客単価:3,000円(10,000円でも結果は同じ) 商品ジャンル:ファッション プラン:スタンダードプラン |
Yahoo!ショッピング | 55,637円/月 ※試算条件 ストアポイント原資負担設定:1% アフィリエイトパートナー報酬原資設定:1% 客単価、ジャンル共に変動なし |
※試算額は各社公式サイトのシミュレーターを用いて算出
※表内価格はすべて公式サイトシミュレーターの結果を税込表記に統一(2021年4月1日時点)

ふむふむ。各サービスやモールの費用や手数料がどれくらいかかりそうかざっくり分かったけど、具体的にどれを選べばいいかわからないな…。

確かにどれを選べばいいか迷うと思うので、ここからは月商別・目的別にどのサービスがオススメなのか紹介していきますね!
4.【個人・個人事業主向け】月商別でおすすめのネットショップ/ECサイト作成サービスはどれ?
月商別におすすめのサービスを考えるときは、以下の2つの数字を意識しなければなりません。
- ①自社ショップの客単価がいくらなのか、いくらになりそうか。
- ②検討しているネットショップ/EC作成サービスの「決済手数料+販売手数料」がどれくらいか。
例えば、ひと口にショップの月商が10万円と言っても、客単価1,000円で10万円分売り上げたら「決済手数料+販売手数料」は100回分発生します。客単価が2万円なら販売手数料が発生するのは5回だけになります。
実際に月額料金のない無料タイプのサービスを例に、客単価によってコストがどのくらい違うのか計算してみましょう。
前提:手数料は6.6%+30円で計算:内訳/販売手数料3%・決済手数料3.6%+30円
<月商10万円・客単価1,000円の場合>
・月商10万円÷客単価1,000円=決済発生回数100回
・(客単価1,000円×手数料率6.6%)+30円=1回の決済手数料96円
→決済発生回数100回×決済手数料96円 =月の費用9,600円
<月商10万円・客単価2万円の場合>
・月商10万円÷客単価2万円=決済発生回数5回
・(客単価5万円×手数料率6.6%)+30円=1回の決済手数料1,350円
→決済発生回数5回×決済手数料1,350円 =月の費用6,750円
上記の計算例を見ると、手数料率(6.6%の部分)は回数に影響されないので、「+30円」の部分だけ決済回数が少ない(客単価が高い)お店の方がコストを抑えられている(※)ことが分かります。
※決済回数差の95回に30円を掛けると、ちょうど差額の2850円。
この計算が意味するところは、客単価が下がるほど、月商が増えた時に無料プランだとコストが増えて損をしやすくなるということです。検証のために、今度は有料プランとの比較例を見ていきましょう。
有料タイプの前提:月額費用4,400円、決済手数料4%
<月商10万円・客単価1,000円の場合>
・月商10万円÷客単価1,000円=決済発生回数100回
・(客単価1,000円×手数料率4%)=1回の決済手数料40円
→決済発生回数100回×決済手数料40円+月額費用4,400円 =月の費用8,400円
<月商10万円・客単価2万円の場合>
・月商10万円÷客単価2万円=決済発生回数5回
・(客単価2万円×手数料率4%)=1回の決済手数料800円
→決済発生回数5回×決済手数料800円+月額費用4,400円 =月の費用8,400円
月商、客単価は無料プランの例と揃えていますので、それぞれの月の費用を比べると損得が見えてきたようです。
- ・月商10万円・客単価1,000円の場合、月のコストは有料プランが1,200円安い(※)
- ・月商10万円・客単価2万円の場合、月のコストは無料プランが1,650円安い(※)
※前提の決済手数料を適用した場合
このように、同じ月商でも客単価が下がり、販売回数が増えると有料プランが得になる傾向にあることが分かりました。
開設サービスを利用する前に、「自店の想定客単価」と「見込み月商」「検討中サービスの手数料」「月額費用」を上の計算式に当てはめて計算してみると、どちらを選ぶべきかの目安になると思います。
ちなみに、有料プランでは販売手数料の「+30円」部分がなくなったことで、客単価によるコストの変動がなくなっています。売れれば売れるほど手数料が増えることに抵抗がある場合は、精神的な負担がなくなるという特長もあります。
月商別おすすめのECサイト作成サービス
月商別に見ると費用面でお得なサービスは微妙に異なります。それぞれのサービスで月商が変わると費用がどのように変わってくるのか表にしてみました。
客単価などの影響も受けるので、あくまでも参考程度という前提で見てみてください。細かい条件などは表の下に記載しています。
【月商5万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 4,050円/月 | 〇 |
ショップサーブ | 14,903円/月 | |
Makeshop | 12,745円/月 | |
Shopify | 5,282円/月 | |
BASE | 4,300円/月 | 〇 |
STORES | 2,500円/月 | ◎ |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
【月商10万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 8,100円/月 | 〇 |
ショップサーブ | 17,265円/月 | |
Makeshop | 15,590円/月 | |
Shopify | 7,357円/月 | 〇 |
BASE | 8,600円/月 | |
STORES | 5,000円/月 | ◎ |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
【月商50万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 29,950円/月 | 〇 |
ショップサーブ | 36,165円/月 | |
Makeshop | 29,550円/月 | 〇 |
Shopify | 23,957円/月 | ◎ |
BASE | 43,000円/月 | |
STORES | 25,000円/月 | ◎ |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
【月商100万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 54,950円/月 | ○ |
ショップサーブ | 59,790円/月 | |
Makeshop | 47,000円/月 | ◎ |
Shopify | 44,707円/月 | ◎ |
BASE | 86,000円/月 | |
STORES | 50,000円/月 | ○ |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
【月商500万円のおすすめサービス】
試算費用 | おすすめ度 | |
カラーミーショップ | 204,950円/月 | ◎ |
ショップサーブ | 248,790円/月 | |
Makeshop | 186,600円/月 | ◎ |
Shopify | 210,707円/月 | ○ |
BASE | 430,000円/月 | |
STORES | 250,000円/月 |
※客単価2,000円で計算
※「費用>機能>その他」の基準で比較(費用が僅差なら機能数で比較)
※各サービスの最も月額費用の低いプラン、最も手数料率の高い決済料率で計算
※記事内記載の月額料金オプションで決済料率が下がる場合は安い方を適用
※月額費用、決済手数料(サービス利用料)のみで計算
やはり月商が大きくなるにつれて、無料タイプが苦戦するのが見て取れます。無料プランではじめる場合も、ショップが成長してきたら有料タイプに引越しを検討しましょう。
とはいえ月商がまだ10万円以下などの低いうちは無料サービスのほうがお得なので、まずはリスクなくはじめてみたいという方には無料プランがおすすめです。

また、カラーミーショップにてただ今、検討中の方専用の電話・メールサポート窓口があるので不安な点や疑問点があればぜひお気軽に相談してくださいね!
5.【法人・中規模以上の個人事業主向け】目的別にみたおすすめのネットショップ/ECサイト作成サービスはどれ?
法人または売上規模の大きな個人事業主の方は、有料タイプのサービスを比較検討されているのではないかと思います。
想定される月商が大きいので、無料タイプより費用が抑えられるケースに該当しやすく、個人のオーナーさんに比べると必要とする機能も多い傾向にあるためです。
そこで、目的別に有料タイプのおすすめサービスをご紹介します。
費用を抑えたいオーナーにおすすめの有料サービス
月商が450万円くらいまでであれば、カラーミーショップがおすすめです(前章の表を参照)。費用が抑えられるだけでなく、必要十分な機能が揃っています。
月商が500万円を超えてきたら、費用面でお得になるMakeshopを検討するとよさそうです。
機能を重視したいオーナーにおすすめの有料サービス
機能面で最も充実しているMakeshopを選んでおけば、「使いたい機能が使えずにがっかり」ということは少ないでしょう。
セキュリティに寄った機能を欲している場合は、ショップサーブもおすすめです。
前述の月商との兼ね合いで、合わせて費用面もという場合はカラーミーショップを検討してみてください。
デザインを重視したいオーナーにおすすめの有料サービス
テンプレートの数では、Makeshop・ショップサーブが並んでいるような状態です。種類が多いので、商品のコンセプトにあったものが見つかるのではないでしょうか。
Shopifyは海外を感じさせるデザインも多いので、越境ECを考えている方にはおすすめです。
テンプレートは他社とかぶるから好ましくない、という場合はカスタマイズで差別化しましょう。カラーミーショップでも、実績のある制作会社をご紹介しています。
カスタマイズをする場合はテンプレート数の重要性は薄くなるので、デザイン以外の要素でサービスを選んだ方がよいでしょう。
サポートを重視したいオーナーにおすすめの有料サービス
ECサイトは開業することが目的ではなく、売上を上げていくことが目的なので、開業後のサポートは重要です。
運用担当者が英語のネイティブである場合は、Shopifyがおすすめです。チャットなどで英語を使った問い合わせを行うことができます。
国内を主戦場とする場合は、問い合わせのレスポンスの速さや、ユーザーサポートに力を入れているカラーミーショップを選ぶと満足度は高いでしょう。

さりげなく、どの項目でもカラーミーショップを押すよね。

データや表を見ると、一つひとつの項目では他社サービスがそれぞれ得意な部分があるのですが、よほど目的が定まってない限りはカラーミーショップは費用が安くて他に過不足のないポジションなので、ネットショップ開設を検討している方はぜひ一度見てみてくださいね…!
6.知っておきたいショッピングカートとECモールの違い
ネットショップを運営すると決めたら、インターネット上にあるいくつかのネットショップ作成サービスから一つを選んで、ショップを作り上げていくのが一般的です。「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」等、Web上でお買い物ができる仕組みを提供するサービスはさまざま。
ネットショップを実際に開業・作成する方法ですが、大きく分けて2つあります。
ショッピングモールに自分のお店を出店するECモールタイプか、ショッピングカートのサービスを利用し独自にECサイトを作りお店を開設するタイプです。
これら2つのサービスの意味と特徴をそれぞれ解説していきますので、まずは押さえておきましょう。
ECモールとは?特徴を解説
ECモールとは、国内外のさまざまな店舗が集まるショッピングモール型のネットショップサービスで、ネットの世界にあるデパートや商店街をイメージするとよいかもしれません。
代表的なサービスで言うとみなさんご存知の「Amazon」や「楽天市場」・「Yahoo!ショッピング」、またはアパレルモールなどの「zozotown」などがこれに当てはまります。
ECモールのメリット
これらのECモールの最大の特徴はやはり集客力です。
モール自体の認知度・ブランド力が高いため、多くのお客様が日々モールに訪れているのでモール内で自分のお店の商品を露出させることができれば、
立ち上げてすぐでも大きな売り上げを立てることも可能です。
ECモールのデメリット
デメリットとしては、ECモールへの集客力が高い分多くのショップが集まっているためモール内での競争や集客をする必要があることです。価格競争に巻き込まれてしまったり、すでにある商材の参入障壁が高いなどがあります。
また、ECモールに出店する場合は費用が発生します。
出店費用だけでなく、月々の売り上げに応じた手数料などもサービスによっては発生するので手軽にショップを立ち上げられる反面、売り上げに応じた費用なども発生してしまうことも押さえておきましょう。
ショッピングカートとは?特徴を解説
ショッピングカートとは、ネットショップの注文を処理してくれるソフトウェアサービスのことを言います。
大型モールに対して、個別にオリジナルのショップサイトが作成できる独自ドメイン店舗型のサービスがあり、ショッピングカート機能を提供しているサービスとしては月額料金が無料のものと有料のものがあります。
ショッピングカートには2つの種類がある
基本的には、自分でショッピングカートのサービスを利用し独自のサイトを立ち上げネットショップを作成するのですが、一口にショッピングカートと言っても実はいくつか種類があります。
- ①主に大規模な大手のショップが使う「パッケージ型・フルスクラッチ型」と呼ばれる0からカートシステム・サイトのすべてを開発するもの
- ②ASP(※アプリケーションサービスプロバイダの略。ネットショップ構築機能を提供・サポートするサービスのこと)を使って、用意されたサーバーやカートシステム・サイトをレンタルするような形で利用するもの
ショッピングカートのメリット
今のショッピングカートではASPを利用した方法が多いので今回はこちらをご説明いたします。
ASPを使ったショッピングカートの特徴としては、手軽に安くネットショップを作ることができることが大きな特徴です。
ASPには無料と有料の種類があり、最近では無料のサービスも増えてきたことから初期費用0円でショップを立ち上げることができるので、「まずは作ってみたい!」という初心者の方にもうってつけのサービスとして知られています。
また、有料のASPも月額料金が発生しますが、基本的に費用が安く設定されているサービスが多いので、独自の自分だけのサイトを自由に構築し、オプション機能などを充実化させたい初中級者の事業者に好まれています。
独自にサイトを作れることで、好きなように自分のショップのブランディングができることも魅力です。
ショッピングカートのデメリット
デメリットとしては、モールと違い自分独自のドメインのショップを立ち上げることになるので、集客力が非常に弱いことです。なので自分のお店に来てもらうための、広告やSEO対策など集客作業もしなくてはいけないので、ノウハウいが必要なことと時間と費用が掛かってしまいます。

ECサイトの仕組みや流れなどに興味がある方は下記の記事も合わせてご覧ください!
お次は大型ECモールと無料ショッピングカート、有料ショッピングカートの3タイプについて、ネットショップ作成・運営に際してどのような違いが発生するのかを比べていきます。
7.比較してみよう!ECモールと有料・無料ショッピングカートの特徴
ネットショップ作成サービスのそれぞれの特徴はざっくりと以下のとおりに比較表にしてみました(※詳しい内容はサービスによって異なる場合があります。)
種類 | ECモール | 有料カート | 無料カート |
初期費用 | 30,000円~ | 3,000円~ | 0円 |
利益率 | × | 〇 | △ |
集客力 | 〇 | × | × |
月額費用 | 10,000円~ | 900円~ | 0円 |
デザインの自由度 | × | 〇 | △ |
では、具体的にどのような違いがあるのか、4つのポイントに沿って詳しく見ていきましょう。
(1)コストの比較
ECモールで考えられるコストは、販売手数料・月額費用・決済手続きの費用が考えられ、毎月のランニングコストが高くなる傾向があります。ちなみにモール出店の初期費用が高いのは、売る場所、つまりネットショップの土壌が最初から整っているためです。独自ドメイン店は用意されている枠組みを使って商品の見せ方やショップ機能についてカスタマイズする余地があるため、初期費用は無料・低めに設定されています。
無料カートなら販売手数料、オプション料金など初期にかかる費用が少なく、ネットショップ運営を始めやすい料金設定になっています。有料カートについては、決済手続きのオプション料金やデザイン制作費用など、ショップ開設にあたってまとまったコストが発生することが考えられます。
(2)利益率の比較
大型モールや無料カートの各種サービスによっては、商品が売れた時に手数料が発生するものやカード決済手数料が比較的高いものがあります。利益の回収に大きく影響するため、長期的に見たときに要チェック事項です!商品が売れるたびに10%の手数料が発生する仕組みだとすると、例えば【1,000円の商品が月に1,000個売れた場合】には手数料は10万円にも……。
対して、有料カートには販売手数料が発生するサービスはほとんどありません。カード決済手数料も比較的低く、利益率を高くすることができます。
(3)集客での比較
欲しい商品を検索した時、上位に並んでいるのは「Amazon」や「楽天市場」の商品サイトであることがほとんどですよね。このように、入り口となる母体(モール)が大きければ大きいほど検索結果の上位に出やすくなります。そのため、お客様に商品を見つけてもらえる確率が一番高い出店方法といえるのです。
それに対して、独自ドメイン店は自分たちで積極的に広告運用やSEO対策をしないと、なかなか検索結果上位に出てきません。そのため、お客様にショップ自体を見つけてもらうことが難しく、売上につなげるまでのステップはその分多くなってしまいます。
しかしきちんと対策をとれば、価格競争に巻き込まれることなく、オリジナルショップとして唯一無二の存在価値を持つことができます。
また、大型モールでは顧客情報を自分で持つことができません。独自ドメイン店であれば(※一部無料カート除く)顧客情報を保持できるため、メールマガジンを送るなど、販売促進の企画を実施する際に非常に便利です。
(4)デザインの自由の比較
モール店舗は、デザインや商品掲載に関してルールが設定されている場合があります。そのため、イメージのつく方もいらっしゃるかと思いますが、ある程度統一された見た目になるのです。ショップ自体のデザインというよりは、商品自体の性質や数で勝負していく運営方法になりそうです。※モールによっては自由にデザインができるものもあります。
無料カート・有料カートにはいくつかのショップテンプレートが用意されているため、商品があれば登録するだけで手軽に始められます。また有料カートには、テンプレートが用意されているだけでなく、それを自在にカスタマイズしていくことが可能なサービスが多く、ショップのブランドイメージをデザインで表現して独自性を高めるのにぴったりでしょう。

カラーミーショップを使って、実際にお店の世界観やオリジナリティを表現されているショップさまが多くいますので、ぜひご参考にしてみてください!
まとめ
今回は、有料・無料のネットショップ作成サービス・ECモールの比較と、それぞれの目的や月商別にオススメのサービスを紹介しました、

紹介したサービスをじっくりと比較して、あなたのやり方に合ったあなただけの理想のネットショップを作ってみてくださいね。
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よくある質問
開設される方の想定する月商や客単価によって有料か無料どちらがオススメかは変わってきます。
無料サービスは月額利用料は無料ですが、「決済手数料」や「販売手数料」が発生します。
①開設したショップの客単価がいくらになりそうか。
②検討しているネットショップ/EC作成サービスの「決済手数料+販売手数料」がどれくらいか。
の2点を意識して計算してみると、無料か有料どちらがお得なのかがある程度わかります。
詳しい計算方法や月商別にオススメのサービスなどはこちらの章で詳しく解説しています。
法人または売上規模の大きな個人事業主の方は、想定される月商が大きいので、無料作成サービスより費用が抑えられるケースに該当しやすく、有料作成サービスを利用するほうがお得になるケースが多いです。
目的別に有料タイプのおすすめサービスをこちらの章でご紹介してますのでチェックしてみてください。