
近年、動画や音楽、イラストなどデジタルコンテンツが普及したことで、ダウンロード販売サイトやネットショップを立ち上げて販売する方が増えてきました。
しかし、中には

音楽や動画とかを販売してみたいけど、どうやってネットショップって作るの?どうやって販売しているの?
とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

そこでこの記事では実際にネットショップ作成サービスのカラーミーショップを使って、ダウンロード販売サイトやショップを作る方法を4ステップの手順で解説していきますので、ぜひ参考にしてください!
また、動画でも解説しているので、映像で見たい方はこちらをご覧ください。
目次
デジタルコンテンツとは何?
デジタルコンテンツとは、デジタル形式で構成されるコンテンツのことをいい、主に文章(テキスト)や動画・音楽の音源、画像などをデジタルデータにして消費者に提供しているものを指します。
近年では、デジタルコンテンツをデータ商材として販売する企業やサービスも増えてきており、音楽や動画配信サービスなどといったサブスクリプションサービスも普及したこともあり、身近な存在になりつつあります。
さらに、個人でもデジタルコンテンツをダウンロード販売できるように活動している人も増えてきており、特にECサイトやネットショップ作成サービス、ダウンロードサイトなどを使って販売することが主流になっています。
また、デジタルコンテンツの市場規模といった詳しい解説の関して「デジタルコンテンツとは何?市場規模や意味、種類についてサクッと解説」にて紹介していますので、こちらも合わせて読んでみてください。
デジタルコンテンツ・ダウンロード販売の使用例
ノウハウなどを文章化して販売する
- ・独自の学習法、健康法、美容法
- ・料理レシピ
- ・株式や投資の攻略法
素材をデジタルデータとして販売する
- ・イラスト、写真などの画像データ
- ・音楽、効果音
- ・動画素材
- ・書式のテンプレート
- ・3Dプリンターデータ
- ・手芸型紙
ソフトの販売
- ・ゲーム
- ・アプリ
- ・開発環境や関数、プログラムコード
芸術・娯楽の販売
- ・漫画、小説
- ・歌唱・演奏・楽譜
などがそれぞれあります。
では、そんなデジタルコンテンツを販売できるサイトをどうやって作るのでしょうか。ここからは実際にカラーミーショップの機能を使って解説していきますのでぜひご参考にしてみてくださいね。

まだカラーミーショップのアカウントをお持ちでない方は、一ヶ月無料でお試しできますのでぜひネットショップを開設してみてください!
ステップ1:ショップの決済を設定しよう
ダウンロード販売に必要なショップの決済方法の設定からしていきましょう。
カラーミーショップでは、アカウント開設時には「代金引換」のみ登録されておりますが、この決済方法ではダウンロード販売に適していないため別の決済方法を設定する必要があります。
銀行振込を設定しよう
カラーミーショップの管理画面にある「ショップ作成」→「決済」→「決済方法設定」へ移ります。
「別の決済方法を追加する」の項目にある、決済タイプの「銀行振込」を選択し、「詳細を入力」をクリックします。
お客様が振り込むための口座情報を入力する画面に遷移するので、赤枠の中にある必要な情報を入力しましたら、「登録」ボタンをクリックします。
これで銀行振込の決済方法が追加されますので、「決済方法設定」のページに銀行振込が追加されているか確認してみてください。
クレジットカード決済を設定しよう
クレジットカードを決済方法として使用するためには、決済代行会社のGMOイプシロンに申し込む必要があります。
カラーミーショップの管理画面にある「ショップ作成」→「決済」→「決済方法設定」へ移ります。
「別の決済方法を追加する」の項目にある、決済タイプの「クレジット(イプシロン)」を選択し、「詳細を入力」をクリックします。
決済方法の編集画面に遷移しますが、まだ申し込みができていないので、「決済代行会社イプシロンとの契約はお済みですか?」の部分の「いいえ」を選択します。
すると、新規申し込みのボタンが出てくるのでそれをクリックしましょう。
申し込み画面に遷移するので、申し込みに必要な情報を入力し申し込み手続きを完了させましょう。※ショップの「特定商取引法の記載」が完了していない場合は先に入力する必要があるので、STEP3の「特定商取引法を記述しよう」のところを参考に記載してみてください。
申し込み後、決済代行会社の審査が完了し契約ができると、契約コードが送られてい来るので下記の入力画面に入力しましょう。
これでクレジットカード決済の設定は完了です。

銀行振込は振込先を登録すればすぐに使えますが、クレジットカード決済は審査に時間がかかってしまうので、ショップの決済に導入するのに時間がかかってしまいます。なので審査が通るまでは銀行振込をメインで使っていくことをオススメします!
ステップ2:デジタルコンテンツの商品ページを作ろう
決済の設定をしたら、次はデジタルコンテンツの商品ページを作っていきましょう。商品登録の方法から説明していきます。
①商品名や金額、データを登録しよう
デジタルコンテンツ商品を登録するときはカラーミーショップ管理画面の「商品管理」から「商品登録」へ移ります。
販売したいデジタルコンテンツ商品の名前やカテゴリー、値段などの必要な情報を入れましょう。
次に商品登録ページの真ん中あたりにスクロールしていただき「デジタルコンテンツダウンロード販売」の右部分にある「ダウンロード販売を行う」というところにチェックを入れます。
そうするとお客様にダウンロードしてもらいたいファイルのアップロードフォームが開きますのでこちらに商品のデータ(動画・画像・音楽ファイルなど)をアップロードします。
※一商品につき、1ファイルのみアップロードできます。
アップロードが完了するとこのような表示になります。これでデジタルコンテンツ商品のアップロードや基本情報の入力は完了です。
②配送料・利用不可決済・ギフトの設定をしよう
次は、上部の配送不要商品の項目にある「配送不要商品にする」というところにチェックを入れます。
そうするとこのような注意書きが出てきます。内容としては配送不要商品を有効にすると自動で次のことがセットされますという内容になっています。
もちろん「有効にする」をクリックするのですが、これがそれぞれどういうことなのか一つずつ解説していきます。
●「個別送料を0円で固定する」とは
では一つ目の「個別送料を0円で固定する」に関してです。
カラーミーショップの商品編集ページの、こちらの個別送料という項目が0円に固定されますという意味です。
基本的にデジタルコンテンツは配送の必要がありませんので0円でシステム上セットすることで、お客様に送料を請求しないようにするためです。
●「購入数量に最初最大ともに1を入力する」とは
ではその次「購入数量に最初最大ともに1を入力する」の関してです。
カラーミーショップでは購入数量といって、一度のお買い物で買うことができる最小の数と最大の数を指定することができます。
デジタルコンテンツについては同じものを何度も買うケースは少ないという前提で基本システムが設定をしているため、1と1が自動的に入りますがこちらについてはオーナー様ごとに編集可能なので必要に応じてこちらの数値を削除したりご自身で数値を入れて調整をお願いします。基本的にはそのまま1が入っている状態で問題ございません。
●「利用不可決済で配送不要商品のとき利用できない決済にチェックを入れる」とは
ではその次、「利用不可決済で配送不要商品のとき利用できない決済にチェックを入れる」に関してです。
カラーミーショップでは、あらかじめ「配送不要」という設定と矛盾する決済を定義しております。
そのため、配送不要商品・デジタルコンテンツ商品に利用できない決済が存在し、下記の決済方法がそれにあたります。
- ・代金引換
- ・NP後払い
- ・PayPal
- ・Amazon Pay
- ・楽天ペイ
- ・LINE Pay
これらの決済をショップに導入している場合は、「利用不可決済で配送不要商品のとき利用できない決済にチェックを入れる」を有効にすることで、商品ごとに設定ができる「利用不可決済・利用不可配送方法設定」の利用不可決済のところに自動でチェックが入り、チェックを入れた決済は表示されなくなります。
例えば今回の登録している商品を例であげると、こちらのショップでは「商品代引き」が設定されており、商品代引きは「配送会社が商品の受け渡しと引き換えにお金をもらう決済」であり、配送不要商品とは商品をそもそも発送しない性質の商品のため、矛盾する決済方法になります。
そのため自動的にチェックが入り、この商品を買おうとした人には商品代引は決済の選択肢として表示されないという仕組みになります
●「ギフト設定の無効化にチェックを入れる」とは
では最後の「ギフト設定の無効化にチェックを入れる」ですが、デジタルコンテンツでは、ダウンロード形式であることからギフトの設定は必要ないため、ギフト設定の「この商品のギフト設定を無効にする」に自動的にチェックが入ります。
なおこちらも個別送料と一緒で変更することはできず、配送不要商品やデジタルコンテンツ商品には必ずこの設定の無効化にチェックが入っていることが必須になります。
これら4つの内容がよろしければ有効にするボタンをクリックしましょう。
③商品説明欄にデジタルコンテンツの商品情報を記載しよう。
次に商品説明欄に、デジタルコンテンツ商品の詳細情報を入力しましょう。
商品の魅力やポイントなど、ぜひ魅力的な説明文を入れてみてください。

もし商品説明の内容のイメージがつかない方は、下記の項目を参考に入れてみてくださいね!
【ダウンロード販売:音楽(曲)の場合】
- ・データ形式(mp3などの種類)
- ・データ容量(◯◯MBなど)
- ・中身(どういう曲が何曲ぐらいはいっているか?)
【ダウンロード販売:動画の場合】
- ・データ形式(mp4などの種類)
- ・データ容量(◯◯MBなど)
- ・中身(どういう動画コンテンツが何個ぐらいはいっているか?)
【ダウンロード販売:ファイル(PDF)の場合】
- ・ファイル形式(txt、jpgなどの形式)
- ・ファイル容量(◯◯MBなど)
- ・画像サイズ(幅◯◯ピクセル×高さ××ピクセル)
- ・中身(どういうコンテンツが何個はいっているか?)
また、その際のポイントとして、商品の設定でデジタルコンテンツにチェックを入れて設定してきましたが、お客様が見る商品ページではこの商品がデジタルコンテンツであるといったマークや表記が出るわけではありません。
なので、下記のようにこの商品がデジタルコンテンツであることを伝えることも意識して商品説明を書くと良いでしょう。
以上の情報を入力しおわり、「保存する」ボタンを押したら、商品登録は完了です。
デジタルコンテンツの商品ページが下記のように完成しました。(※ショップのデザインはカラーミーショップのテンプレートデザインを使用しています)
ステップ3:特定商取引法に必要な情報を記載しよう。
商品ページの登録が完了したら、次に特定商取引法の設定をしましょう。
ショップの特定商取引法は管理画面の「ショップ作成」→「ショップ情報」→「特定商取引法」にて編集できます。
カラーミーショップでショップを開設している時点で、すでに特定商取引法ページのいくつかの項目には自動的にテキストが入っていますが、「販売業者」や「運営統括責任者名」などのショップ運営をする上で必要な情報が記載されていないので、こちらを入力してみましょう。
なお、これまでは個人の方でもネットショップを開設する際は、特商法により住所や電話番号といった個人情報の表示が必須でしたが、カラーミーショップのフリープランをご利用中の個人・個人事業主の方は非公開が可能になりました。
ネットショップ作成サービスの中には非公開設定ができないものもありますが、非公開にすることで事業者の個人情報が悪用されるリスクが減るので安心です。
特定商取引法についての詳しい解説は「特定商取引法に基づく表記とは?ネットショップ運営で知るべき規制と罰則」にて解説していますので、参考にしてみてください。
また、デジタルコンテンツ商品を販売する場合は、通常の発送される商品とは形式が違うため、一部のテキストを編集する必要があります。
下記項目の文章の中に、デジタルコンテンツ商品についての扱いを入れておけばお客様にも混乱を与えることを避けることができますのでぜひ記載しましょう。
- ・返品期限
- ・引き渡し時期
- ・不良品
返品期限に記載する内容
返品に関して、ダウンロード販売は返品するということがないので、例えば「ダウンロード販売の都合上、返品を受け付けておりません」といったテキストを返品期限や返品送料などの項目の中に入れておきましょう。
引き渡し時期に記載する内容
引き渡し時期に関しては、例えばクレジットカードの決済の場合は、購入完了画面にダウンロードのボタンが表示するようになっていますので、クレジットカード決済の場合は「購入画面もしくはその後送られる自動のメールの中にダウンロード url が入っています」というテキストを入力してみましょう。
また、銀行振込やコンビニ支払いといった決済をお選びいただいているお客様については「ご入金確認後、後日メールを通してダウンロードの url を送らせていただきます」というふうな内容のテキストを入力していただければと思います。
不良品に記載する内容
不良品の項目に関しては、「もしデータが壊れてタウンロードができなかった場合には別途データを送らせて頂きますのでお問い合わせ下さい」といったことを書いておくと良いかと思います。
以上でダウンロード販売のサイトで必要な情報や入力作業はほぼ完了しました。
この時点でお客様にあなたが登録したデジタルコンテンツ商品を販売することが可能になっています。
ステップ4:購入後、お客様に送られるメールの内容を変更しよう。
最後に、購入後にお客様に送られるメールの内容を変更しましょう。
カラーミーショップの管理画面では、あらかじめお客様に送られるメールの内容が入力されておりますが、商品を発送する前提の文章のため、ダウンロード販売に合わせたテキストにする必要があります。
管理画面の「ショップ作成」→「メール」→「メール内容設定」のページでメールの内容を編集します。
内容変更するメールの項目は下記になります。
- ・注文確認(自動送信)
- ・受注
- ・入金
それそれ見ていきましょう。
注文確認(自動送信)の変更点
「注文確認(自動送信)」のメールは初期設定だとこのような文章が設定されております。
商品を発送する前提の文章になってしまっているため、例えば下記のような文章に変更するとよいでしょう。
※このメールは、ご注文いただきますと自動的に送信されます。
このたびは、当店をご利用いただき誠にありがとうございます。
本日、以下のご注文を承りましたので、ご確認をお願い申し上げます。
ダウンロードURLの発行まで、このメールは大切に保管しておいてくださいますようお願い申し上げます。
クレジットカード決済を導入している場合
クレジットカード決済を導入しており、お客様がクレジットカードにてデジタルコンテンツを購入した場合、即時で入金という扱いになりますので、注文確認のメールの時点で、ダウンロードURLが発行されてしまいます。
そのため、上記で設定したメールの内容と異なってしまうので、文章の最後に、
といった文言を追加してみましょう。
受注の変更点
「受注」のメールは初期設定だとこのような文章が設定されております。
商品を発送する前提の文章になってしまっているため、例えば下記のような文章に変更するとよいでしょう。
この度は、ご注文いただき誠にありがとうございます。
お取引き完了まで何卒よろしくお願いいたします。本日は、お振込み先のご案内をさせていただきます。
お買い上げ総合計金額を以下の振込先へご入金下さい。
ご入金が確認出来次第、ダウンロードURLをお送りさせていただきます。
また、メールフッター部分に銀行振り込みの際に登録した振込先を忘れずに記載しましょう。
入金の変更点
「入金」のメールは初期設定だとこのような文章が設定されております。
商品を発送する前提の文章になってしまっているため、例えば下記のような文章に変更するとよいでしょう。
この度は、ご入金いただき誠にありがとうございます。お客様からのお振込みを確認いたしました。本メール内に記載しておりますダウンロード用 URLよりダウンロードをお願いします。

注意点として、今回はダウンロード販売のみをするサイトとしてのメール内容の文章を設定してますので、もし通常発送する商品もショップで取り扱う場合はどちらでも対応できるような文言にする必要があります!
まとめ:ダウンロード販売ショップを作ってあなたのデジタルコンテンツを販売してみましょう!
いかがでしたでしょうか。以上の4ステップでダウンロード販売サイトができたかと思います。
今回はカラーミーショップを使ったショップの作り方をご紹介いたしました。
画像や動画、音楽やPDFなどのデジタルコンテンツを販売するサイトを作りたい!という方はぜひご参考にしていただけますと幸いです。