「アクセサリーの販売を新しく始めたい!」というとき、何から手をつけたらよいのかわからない方はとても多いはず。
ここでは、アクセサリーのネット販売の方法や手順、商品価格の決め方などについて解説していきます。
最近ピアスやネックレスを作るのにハマってるんだ。せっかくならどこかで販売できないかなあ。
それなら「ネットショップ」で販売してみるのはいかがですか? ここではアクセサリーをネット販売するメリットや開店に必要な手順を解説するので、一緒に考えてみましょう!
目次
アクセサリーをネット販売するメリット
低コストで始められる
実店舗運営のための開店費用・維持費用と比較して、ネットショップなら格段にコストを抑えて運営することが可能です。
インテリア・雑貨系のショップに比べれば狭い店舗でも運営可能ですが、月々の賃料や光熱費、店舗什器代を考えるとネットのほうが概ねお得と言えるでしょう。
実店舗と比較して商圏が広がる
ネットショップを始めた方の感想として多く聞かれるのが「商圏が広がった」という声です。
実店舗までは行けない遠方のお客さまもネットショップなら気軽に購入できるので、実店舗の半径数キロだけでなく日本全国が商圏となり得ます。そのぶん競合となるショップは増えるので、独自性のあるPRが求められる一面も。
また、実店舗や電話・FAXでの受注とは異なり、ネットショップは営業時間に縛られずに注文を受けられるのも大きなメリット。受注時のミスや入金待ちの時間も減らせるので、商品制作や仕入れにより注力することが可能です。
自分の好みを反映しやすい
ブランドやショップの世界観を自由に作り込めるのはネットショップの大きな利点の一つ。
特にアクセサリーやアパレルを販売する場合、着用シーンや価格帯とマッチした訴求を行うことも念頭に置きながら、あなたのショップだけの世界観を追求しましょう。
【アパレルEC】売上を伸ばすテクニックとは?
EC販売の中でもアパレルは人気ジャンルである一方、競合が多いのも事実です。
アパレルのECを成功させるには、アパレル販売ならではのネットショップの作り方があります。
15年以上もネットショップ作成を支援してきたカラーミーショップが、「アパレルECの売上を伸ばすテクニック」をまとめた資料を無料で提供中です。
アクセサリーのネットショップ開業に必要な6ステップ
(1) ショップ名・コンセプトを決める
ショップ名は、ブランドやショップの世界観を表す手段としても、お客さまにいち早く覚えてもらうための手段としても重要なポイント。その場のノリで決めてしまうのではなく、先々のことを考えて入念に検討することをおすすめします。また、近年は「覚えやすさ」だけでなく「検索されやすさ」を考慮したネーミングにすることも必要不可欠です。
(2) 商品を用意する
ここからは販売する商品の準備に取りかかります。
セレクト(仕入れ)する
好きな作家さんに直接交渉する
販売したい商品の具体的なイメージが決まっている場合は、SNSのダイレクトメッセージなどを利用して、作家さんに直接卸してもらえないか交渉するのもおすすめ。面識のない作家さんの信頼を得るためには、以下の6点をしっかりと明かすことが必要不可欠です。
(1) 店舗名
(2) 店舗のコンセプト(具体的なイメージ・ジャンル・ターゲット)
(3) 店舗の規模(商品点数、費用、従業員数)
(4) 商品ラインナップ(他にどんな商品を並べる予定か)
(5) 実店舗の有無
(6) 開店時期
見本市に参加する
アクセサリーやアパレルの展示会は年間を通してよく開催されています。有名なのは東京ビッグサイトで行われているギフトショーなどですが、他にもさまざまなコンセプトの見本市・展示会が存在します。メーカーが一堂に会する場で、実際に商品を確かめながら取引先を見つけていくのもおすすめです。
- >> インターナショナル・ギフト・ショー
- >> ててて商談会
- >> MaG
- >> manicolle tokyo
仕入れサイトを利用する
このほか、Webサービスを使って問屋(卸会社)から商品を仕入れるという方法もあります。
関連法令・リスクを確認しよう
製造物責任法(PL)法
アクセサリーに含まれる貴金属は、皮膚に触れることで炎症(金属アレルギー)を引き起こす場合があります。
素材に関する説明書きや、皮膚に異常が生じた場合は使用を中止して医師へ相談する旨などを記載した注意書きなどがない場合、賠償責任が発生する恐れがあります。
安全性の高い素材を選ぶことはもちろん、必要な注意表示を怠らないよう留意してください。
また、アクセサリーの展示会やイベントに参加する際も、生産物賠償責任保険(PL保険)への加入が義務付けられているケースが多く見られます。たとえ小規模な業態でも、ネットでアクセサリーを販売するなら保険加入はマストと考えたほうがよいでしょう。
>> 製造物責任(PL)法の逐条解説(消費者庁)
>> 製造物責任法の概要Q&A(消費者庁)
>> 一般社団法人日本ジュエリー協会
古物商許可
ネットショップでアクセサリー店を開業するのに特殊な免許は必要ありません。ただし、アンティーク小物を加工してアクセサリーを作ったり、リサイクル品のジュエリーを販売する場合には「古物商許可」が必要となります。
申請はネットショップの所在地を管轄する警察署で行います。また、申請書は各都道府県警察署のホームページからダウンロードが可能です。
適正な販売価格を設定する
特にハンドメイドアクセサリーの販売において欠かせないのが「適正価格の計算」です。
サイズや見た目などから大ざっぱに価格を決めてしまうと、いくら売れても採算がとれなかったり、逆になかなか売れなかったりと苦しい思いをする恐れがあります。適切に利益を得ながら制作・販売を楽しく続けるためには、ご自分のアクセサリーの価格設定を厳密に行いましょう。
ハンドメイドアクセサリーにおける販売価格の計算式は以下のとおりです。
原価(材料費・梱包費・人件費)+ 決済手数料・販売手数料 × 利益(●倍) = 販売価格
原価
材料費とは、商品に使用している金具やパーツの代金、またそれらの購入にかかった送料などのことです。梱包費は、商品発送時に使用する封筒や段ボール、緩衝材などにかかる注文1件あたりの費用です。
そして最も忘れやすく、作り手さん本人が後ろ向きに考えてしまいがちなのが人件費。ご自身の時給を正確に知るために、制作にかけているおおよその時間を計ることをおすすめします。それでもピンとこない場合は、各都道府県の最低賃金を参考にするのもよいでしょう。
決済手数料・販売手数料
多くのネットショップ作成サービス、ECモール、フリマアプリでは、売れた額に応じて決済手数料・販売手数料が発生しますので、売上から多少差し引かれることを念頭に値付けをする必要があります。
利益
一般的に、販売価格は原価の3~5倍が適正とされています。
迷った場合は運営規模の近い競合他店をいくつかピックアップし、基準にするのも一つの手。ハンドメイドアクセサリーの場合、大量生産品は参考になりませんので注意しましょう。
(3) ネットショップの出店方法を決める
フリマアプリで出品する
「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリを利用したアクセサリー販売のメリットは、手軽さと集客力。商品名・商品紹介文、またタグ付けなどの際、検索にヒットしやすい文言を添えるなどの工夫が必要となりますが、買い手のつきやすさは随一です。
ただし、商品を購入したお客さま側は「フリマアプリで買った」という印象ばかりが強く残り、あなた自身やブランドの固定ファンがつきにくいという側面もあります。こだわりの商品を販売したい方や、ブランディングを重視したい方は、他の手段が望ましいでしょう。
ハンドメイド通販サイトに出店する
手作りのアクセサリーなら、「minne」をはじめとしたハンドメイド通販サイトで販売するのも一つの手段です。
minneは、趣味の方からビジネスとしての利用まで幅広く、商品も多様。登録作品数が多いため競合となる商品も多いですが、お客さまとメッセージやレビューを通して交流できるので、フリマアプリ・ECモールなどと比較してブランドの固定ファンを作りやすいのが特徴です。
ネットショップ作成サービスを利用する
「カラーミーショップ」をはじめとしたネットショップ作成サービスを利用してショップを開店する方法です。
カラーミーショップは、上記の2つと比較してデザインの自由度が高いのが特徴。ショップの世界観やコンセプトをお客さまに伝えやすく、ファン作りには最も適しています。
初期費用・月額費用無料のフリープランなら、売れたときだけ決済手数料が発生する仕組みなので、ネットショップ開設が初めての方でもマイペースに運営を始められます。
メールサポートやノウハウ動画も充実しているので、ショップ運営でわからないところがあっても安心です。
(4) ネットショップを作成する
見やすい・買いやすいデザインに
上記のように、世界観やデザイン性を重視するならネットショップの開設がおすすめですが、ただおしゃれなだけでは購入者がなかなか増えないのも現実。ネットショップはおしゃれであることと同時に、お客さまにとって見やすい・買いやすいデザインであることも重要です。
特にアクセサリーやアパレル系のネットショップでは、洗練度を重視しすぎるあまり「商品説明文をほとんど記載していない」といったケースがよく見られます。一見、美術館のようにおしゃれな雰囲気であっても、いざ購入を検討するお客さまからすると、決め手となる情報が見当たらず不便なこともしばしば。
ショップの世界観を確立することは大切ですが、誰でも買いやすいショップを作ることも忘れずに意識しましょう。
(5) 商品写真を撮影する
魅力的な写真撮影のポイント
ネットショップは商品写真が命と言っても過言ではありません。魅力的な写真があるかどうかで売上は大きく左右されてしまうので、特にこだわっておきたいポイントです。
特にアクセサリーの場合は、実店舗と違って試着ができないので「着用画像(着画、着用イメージ)」はマスト。商品のサイズ感・肌の色との相性など、お客さま目線で知りたい情報を写真に盛り込む必要があります。
スマートフォンでも上手に撮影しているショップオーナーさんも数多くいらっしゃるので、高価な撮影機材を揃える前に、まずは基本をしっかりと押さえて撮影にチャレンジしてみることをおすすめします。
持っておくと便利なツール
アクセサリーの場合、置き画がきれいに映えるような「背景紙」を揃えておくのがおすすめです。雑貨や家具などの撮影には大きなパネルを用意することもありますが、自宅で撮影する場合は保管しやすく安価な紙製がよいでしょう。
白一色では単調な印象になってしまうので、アクセサリーのデザインや色味に合わせてさまざまな色柄を取り入れてみてくださいね。
女性向け商材の訴求や、季節感を出すためのアイテムとしては生花・ドライフラワーを添えるのも手。年間を通して活用しやすい観葉植物も写真にアクセントを生み出してくれます。
(6) 集客する
ネットショップを整えたら、次はいよいよ集客です。あなたのショップを知らない人に向けて「どんな商品を取り扱っているショップなのか」を伝えていかなければなりません。
SNSでの集客
初心者がもっとも手軽に始められるのはSNS上での集客です。商品情報やショップの情報、時にはあなた自身のことを発信して、コツコツと少しずつファンを増やしていきましょう。
InstagramやTwitter、Facebookはそれぞれ利用者層や好まれる投稿が異なるので、同じ文言と写真をアップするのではなく、各SNSの特徴に合わせてさまざまな投稿をして反応を確かめるのがおすすめです。
SEO対策
SEO対策とは、GoogleやYahoo!などの検索結果で自分のショップを上位に表示させるための対策です。
開店後すぐに初売上があがったショップの多くは、SEO対策にもしっかりと力を入れています。ディスクリプションの追加やGoogle Search Consoleの設定などを万全に行っておくに越したことはありません。
アクセサリーのネット販売におすすめのネットショップ作成サービス
初めてのネットショップ、なるべく低リスク・低コストで開設したいですよね。「カラーミーショップ」なら、初期費用・月額費用0円で手軽にネットショップを始められます。売上が発生するまで料金がかからないので、会社勤めや家事・育児の隙間を使って自分のペースでアクセサリー販売を続け、収入を得ることができます。
メールサポートのほかYouTube動画を使った解説も充実しているので、運営知識がなくても安心です。
カラーミーショップでの人気ショップ事例
(1) Lanterna
東京の職人さんの手によって作られたアクセサリーブランド「Lanterna(ランテルナ)」さん。
動物をモチーフにした「サファリシリーズ」やギターピックをモチーフにしたピアスなど、シンプルなデザインの中にもカラフルで遊び心のあるアイテムが多数。日常で気負わずに身に着けられるアクセサリーが揃っています。
(2) nichinichi
ヨーロッパ製のヴィンテージ・アンティークパーツを使ったアクセサリーが人気の「nichinichi(ニチニチ)」さん。着こなしの邪魔をせず、それでいて着ける人の印象となるようなアイテムを制作しています。2021年7月現在、ネットショップは休止中ですが、唯一無二の雰囲気は一見の価値あり。
(3) maron de bijou
“女の子がキュンとするアクセサリー”を展開する「maron de bijou(マロンドビジュー)」さん。プチプラで気軽に着けられることもあり、公式Instagramは若年層の女性に多くフォローされています。
(4) 海福雑貨
アクセサリーのほかに雑貨や食器、鉱物など、ちょっぴり変わったアイテムを多く揃えている「海福雑貨」さん。ジブリ映画に出てくる不思議な雑貨店のような雰囲気で、何時間でも過ごせてしまいそう。
海福雑貨さんのショップはこちら
▼インタビュー記事はこちら
(5) Picco
アートフラワーを使ったオリジナルの髪飾り、ヘアアクセサリーを販売する「Picco(ピッコ)」さん。主に結婚式や成人式、卒業式など晴れの日で活躍する華やかなアイテムはオーダーメイドも受け付けているそうです。
カラーミーショップを利用してアクセサリーを販売しているネットショップは他にもたくさんありますので、ぜひご覧ください。
>>カラーミーショップの雑貨店の利用事例はこちら
まとめ
今回はアクセサリーのネット販売を始める際のポイントや実際の運営事例をご紹介しました。
ネットショップは開設するのがゴールではなく、無理なく運営を続けることが大切です。あなたの運営スタイルや規模に合った理想のネットショップ作りにぜひチャレンジしてみてくださいね!