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ECサイトの企業一覧!ジャンル別や日本・海外の事例も紹介

これからECサイトを構築する場合、どのサービスを利用すればいいのか迷うのではないでしょうか。
ECサイトの構築方法は主に5種類あり、それぞれの方法には代表的なサービス事業者がいます。

今回は、ECサイト構築方法別に、サービス事業者を一覧形式で紹介するとともに、ジャンル別に事例をご紹介していきます。

ツクルくん
ツクルくん

ECサイトを作るときはどのサービスを利用すればいいのかな?

カラミちゃん
カラミちゃん

ECサイトを構築するサービスはたくさんあります。今回は、代表的なサービスを構築方法別に紹介していきます!

ECサイトとは?

そもそもECとはElectronic Commerceの略であるため、ECサイトとは電子商取引を行えるすべてのサイトを指します。

インターネットショッピングサイトやネットオークションサイト、ソーシャルゲーム、マッチングサービス、動画配信サービスなどもすべてECサイトといえるでしょう。

ですが、マッチングサービスや動画配信サービスのことをECサイトという人はいないと思います。

そのため、厳密にいうとインターネット上で商取引を行うサイトはすべてECサイトですが、実際にECサイトという言葉はネットショップ(買い物ができるサイト)の意味で使われることが多いでしょう。

ECサイトとネットショップの違い

先ほどお伝えしたように、ネットショップもECサイトの一種ですが、実際はECサイトと同じ意味で使われています。
ECサイトとネットショップは呼び方が違うだけで、全く同じ意味のものだと思って良いでしょう。

ちなみに、場合によってはECサイトというと、ECサイトでもメジャーなネットショップの意味で使うこともあります。

Eコマースとの違い

ECとはElectronic Commerceの略であるといいましたが、Eコマースも略し方が違うだけで、ECと同じ意味です。

ECサイトとの違いをあげるとすると、ECサイトは取引を行うサイトのことで、Eコマースは電子商取引自体を指すといえるでしょう。

大手ECサイトとは何?

資本金の額のほか、取引高や従業員数の規模が大きい大企業(大会社)が運営するECサイトを大手ECサイトということもあります。
大手ECサイトの定義が法律で定められているわけではありませんので、規模感の大きいサイトは大手ECサイトといって良いでしょう。

例えばECモールの「楽天市場」や自社サイトを運営する「ユニクロ」などは、大手ECサイトに該当します。

ECサイトの種類は主に5つ!仕組みやメリット・デメリットも解説

実はECサイトの作り方・構築方法は主に5種類あります。
ここからは、作成方法別にそれぞれの仕組みやメリット、デメリットについて解説していきます。

ECモール

ECモールはオンライン上のショッピングモールで、楽天市場やAmazonなどのように複数のショップが出店しているプラットフォームです。

ECモールでECサイトを構築する場合、自社ECサイトというよりも、既存のモールの1サイトとして出店する意味合いになるでしょう。

最大のメリットは、知名度が高く集客力があるので、モールに訪れる人が一定層いることです。
そのため初めて出店する場合でも、ある程度の売上があるでしょう。

ただし、デザインのカスタマイズなどがあまりできないため、ショップのオリジナリティを出しにくく、ブランディングは難しいといえます。

ASP型(ECサイト作成サービス)

ASP型は、カラーミーショップのようなECサイト作成サービスを利用してショップを立ち上げる方法です。

ECモールではプラットフォーム内にショップを出店しますが、ASP型はサービス会社が提供しているシステム部分のみを利用し、自社のECサイトを構築できます。

ネットショップの無料作成サービスも多くあるので、「売れるかどうかわからない」という場合でも、低リスクでネットショップを立ち上げられるのが大きなメリットです。

また、サービスを提供している会社が定期的にシステムの機能やセキュリティ面をアップデートしてくれるので、自社でのメンテナンスがほぼ不要な点も初心者にとっては大きなメリットといえます。

デメリットは、各サービスのシステムを利用するため、自社のシステムとの連携が図れない場合があることです。

オープンソース型

オープンソース型とは、外部に公開されているソースコード(プログラム)を利用してECサイトを構築する方法です。

誰でも無償でダウンロードして利用することができ、ASP型と比較するとカスタマイズ性が高く、大規模なECサイトを構築できるのが特徴です。

世界中で利用されているため、不明点やトラブルはインターネットや本などで情報収集して解決できる点もメリットでしょう。

ただし、プログラミングなどの知識がないとサイトの構築は難しいので、初心者にはおすすめできません。

また、プログラムが外部に公開されているのでセキュリティ面で脆弱性があり、何かしらの対策が必須になります。

ECパッケージ

ECパッケージとは、ECサイトを作るのに必要な機能がパッケージ化された製品を購入し、ECサイトを構築することです。

オープンソースが無償で提供されているのに対し、ECパッケージは数百万円の費用がかかるため、ある程度の予算が確保できる企業におすすめの方法です。

在庫管理から外部システムとの連携までさまざまな機能が装備されており、ASP型と比べると柔軟にカスタマイズできるのがメリットでしょう。

また、オープンソースと異なり、各販売会社が独自に制作したソースコードは非公開となっているため、セキュリティ面でも安心だといえます。

ただし基本的には買い切り型のため、顧客のニーズや時代のトレンドに合わせて、自社で数年に一度はシステムやデザイン面をアップデートしていかなければ、古くて使い勝手の悪いサイトになってしまいます。

フルスクラッチ

フルスクラッチはゼロベースからECサイトを構築する方法で、ユニクロやZOZOTOWNなど、国内でも最大級の規模のECサイトが採用している方法です。

完全オリジナルのECサイトを構築するため、ご紹介した方法の中で最も自由度が高いです。

望めば備えたい機能はすべて装備できるフルスクラッチですが、その分、初期の制作費用も数千万~数億円と高額で、維持費も数十万~数百万円かかるといわれています。

そのため、フルスクラッチを採用できるのは資金が潤沢にある大企業に限定され、現在この方法でECサイトを構築する事例は減少傾向でしょう。

【2023年最新】ECサイトの市場規模は?

経済産業省が実施した「令和4年度 電子商取引に関する市場調 報告書」によると、令和4年の国内BtoC-ECの市場規模は約22.7兆円に上りました。

前年は約20.7兆円であったことから、前年比9.91%増加となっていることがわかります。

新型コロナウイルスの影響により令和2年(2020年)以降オンラインショッピングが急速に普及しましたが、コロナ禍が落ち着いた令和4年(2022年)も変わらずECの利用が定着したことが市場拡大の一因だと予測されます。

また、コロナ禍で伸び悩んでいた旅行サービスを中心とするサービス系分野も、令和4年は規制緩和が進み、再び市場が拡大しています。

日本のEC市場の動向についてジャンルごとに詳しく知りたい方は「日本のEC市場は今後も拡大していく?」の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

ECサイトの3つのビジネスモデル

ECサイトは、販売側と購入側の形態により下記の3つのビジネスモデルに分類されます。
ここでは少し詳しくご説明します。

CtoC

CtoCとは、「個人から個人へ(Consumer to Consumer)」の略で、個人間で行われる取引を指します。

CtoCの代表例として、メルカリなどのフリマや、minneのようなハンドメイドマーケットプレイスでの売買が挙げられます。

個人間での取引となるため、市場規模はさほど大きくないですが、現在急成長しているビジネスモデルです。

BtoB

BtoBとは、「企業から企業へ(Business to Business)」の略で、企業間で行われる取引、いわゆる法人営業を意味します。

BtoB ECの代表例として、企業向けの備品などを販売するモノタロウやアスクルなどのサービスや、卸販売のサイトが挙げられます。

BtoCと比較するとBtoBのサイト数は少ないですが、商品単価は高く、市場規模はBtoCの約20倍あるビジネスモデルです。

BtoC

BtoCとは、「企業から個人へ(Business to Consumer)」の略で、企業が個人に向けて物やサービスを販売する一番ポピュラーなビジネスモデルです。

一般消費者向けに商品を販売しているさまざまなECサイトがこれに該当し、先ほど例に上がったユニクロなど有形商品だけではなく、Netflixの動画見放題のような無形商品・商材のサービスを提供している場合もBtoCのビジネスモデルといえます。

D2CはBtoC に含まれる

最近耳にすることもあるD2C(DtoC)とは、Direct to Customerの略で、企業が企画・製造した商品を、スーパーなどの小売店を介さず自社ECサイトで直接消費者に販売するビジネスモデルです。

D2Cはまた別のビジネスモデルのように感じますが、企業がネットを通じて直接販売するという販売方法が特徴的なだけで「企業」から「一般消費者」へ販売するのに変わりはないので、D2CはBtoCの一形態だといえるでしょう。

ECサイト・ネットショップサービス一覧!日本企業・事業者を紹介

まずは日本でECサービスを展開している事業者をご紹介していきます。
それぞれの特徴をつかみ、自社に合ったサービスを選んでください。

ECモール型ECサイトサービス事業者一覧

さまざまなECサイトが一堂に集うECモール型のECサイトサービスを展開している、代表的な事業者5社を取り上げました。
下記のECモールを頻繁に利用している人も多いのではないでしょうか。

楽天市場

楽天市場は知名度が高い古参のECモールで、2023年時点で登録会員数と流通総額が国内トップを誇ります。

会員数も多く定期的にセールが行われているため、楽天に出店するだけである程度の集客が見込めるでしょう。

また、楽天内の対象店舗で3,980円(税込)以上購入すると送料が無料になるというガイドラインがあるため、1人当たりの購入単価が増えるというメリットもあります。

出店店舗数 57,000店舗(2023年6月末時点)
特徴 ・登録者数国内トップのECモール
・連携できるサービスが多い
・一定金額以上で送料一律無料

Amazon

Amazonは、アマゾンジャパン合同会社が運営している日本最大級のECモールで、商品を1点から出品することができます。

小口出品(49点以下)と大口出品(50点以上)が選べるため、事業規模に合った販売が可能でしょう。

ただし、Amazonでは商品が一覧になっているレイアウトで店舗ごとのデザインが全くありません。
消費者はどこのお店で買ったのかがわかりにくく、「Amazonで購入した」と認識してしまうため、お店のブランディングができずリピーターが作りにくいといえます。

出店店舗数 約16万店舗(2021年10月時点)
特徴 ・国内最大級のECモール
・商品を1点から出品できる
・商品のファンやリピーターを作りにくい

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングは、ヤフー株式会社が運営する大規模ECモールで、利用者数は年々増加しています。

会員数は2,340万人(2020年6月時点)に上り、ポータルサイトのYahoo!JAPANからの流入もあるので、出店すれば一定のサイトへのアクセス数が期待できます。

初期費用や毎月の固定費、売上ロイヤルティは無料ですが、その他キャンペーン費用がかかるため、事前にどれくらいの費用がかかるのかシミュレーションすることが大切です。

出店店舗数 約87万店舗(2019年3月時点)
特徴 ・知名度が高い大規模ECモール
・Yahoo!JAPANからの流入が期待できる
・基本は無料だが、運営にはさまざまな費用が発生する

auPAYマーケット

auPAYマーケットは、KDDIグループが運営する総合ECモールで、auユーザーであれば購入金額に合わせて電話料金が安くなるなどのサービスがあります。

もちろんauユーザー以外の利用者も多く、ドコモ払いやソフトバンクまとめて支払いにも対応しています。

ライブ配信による販売(ライブコマース)も可能なので、リアルタイムで消費者に商品の魅力を伝えることができるでしょう。

出店店舗数 15,000店舗以上(2019年5月時点)
特徴 ・KDDIグループが運営している総合ECモール
・auユーザーにお得なサービスが多い
・ライブ配信で商品を販売できる

Qoo10

Qoo10は、アメリカの大手EC企業「eBay」が日本で展開しているマーケットプレイス型総合ECモールです。

コスメや衣料品、日用品などが安く手に入ることから10代~30代の女性に多く利用されています。

料金体系は非常にシンプルで、申し込みから最短3日で商品を販売できる手軽さが大きな魅力でしょう。

出店店舗数 21,400店舗(2022年5月時点)
特徴 ・アメリカ大手EC企業「eBay」が運営しているECモール
・越境ECにも強い
・若い女性がターゲット層

ASP型ECサイトサービス事業者一覧

次に、自社のECサイトを簡単に作れるASP型ECサイトサービス事業者をご紹介していきます。

ASP型ECサイトサービスは、無料で利用できるものも多いです。

カラーミーショップ

カラーミーショップは、東証スタンダードに上場しているGMOペパボ株式会社が運営する国内最大級のECサイト作成サービスです。

初期費用・月額利用料無料のフリープランから、機能やサポートが充実した有料のレギュラープラン、ラージプラン、プレミアムプランがあるので、プランを変更すれば事業規模が大きくなっても引っ越しの必要がないことが大きなポイントです。

機能を追加できるアプリも充実しており、Instagramショッピング連携や海外販売、配送代行など必要に応じてアプリを追加すれば、自社にとって使い勝手の良いECサイトが構築できます。

またデザイン面の知識が無くてもデザインテンプレートが豊富にあるため、写真や商品説明文を登録していけば、誰でも簡単に自社ECサイトが作れるでしょう。

将来的な事業成長も考え、簡単に自社ECサイトを構築したい人におすすめのサービスです。

出店店舗数 約50,000店舗(2022年12月末時点)
特徴 ・無料・有料プランがあり、事業規模に合わせてプラン選択できる
・テンプレートを使って簡単に自社ECサイトが構築できる
・サポートが充実している

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Square オンラインビジネス

Square オンラインビジネスは、アメリカの決済端末を提供しているSquareが提供しているオンラインショップサービスです。

アカウントが1つあれば、オンラインショップから実店舗での決済、POPレジ、在庫管理まですべて完結するのが大きな特徴です。

無料のプランと有料のプランがあり、有料のプランになると広告が非表示になり、決済手数料が安くなるものもあります。

出店店舗数 非公開
特徴 ・2020年に開始された新しいサービス
・ECサイトと実店舗を連携できる
・有料プランでは決済手数料が安くなる

MakeShop

MakeShopは、GMOメイクショップが運営している国内でも知名度の高いECサイト作成サービスです。

2種類の有料プランがあり、月額費用11,000円から利用できます。
無料プランはありませんが、決済手数料が低く設定されているのが特徴です。

初期費用や月額費用も、その他のASPサービスよりも高めに設定されているので、ショップ開設当初からある程度の売上が見込めるショップに向いているサービスでしょう。

出店店舗数 1万店舗以上(2022年3月時点)
特徴 ・知名度が高いサービス
・売上の見込みがあるショップに向いている

Shopify

Shopifyは2017年に日本に進出したECサイト作成サービスで、世界で最も利用されているサービスの1つです。

Shopifyは海外資本のサービスであるため、越境ECに挑戦しやすいことが最大の特徴といえるでしょう。

初期費用はかかりませんが、料金プランはすべて月額利用料が発生します。
支払いをオンラインで受け付けるShopifyペイメントを利用することで、決済手数料が安くなるのでおすすめです。

出店店舗数 約26,000店舗(2022年末時点)
特徴 ・世界で最も利用されているECサイト作成サービスの1つ
・越境ECに挑戦しやすい
・最低でも月額29ドル発生する

BASE

テレビCMでもおなじみのBASEは無料のECサイト作成サービスとして知名度が高いですが、2022年4月からは有料プランもスタートしました。

無料のECサイト作成サービスの中では手数料が比較的高いほうですが、操作が直感的にできるのがBASEの大きな魅力の1つです。

ポップアップストアに出店できたり、BASEが負担してクーポンを発行したりと、さまざまなオプションサービスもあります。

出店店舗数 200万店舗(2023年6月時点)
特徴  ・無料のECサイト作成サービスとして知名度が高い
・有料プランもリリースされている
・無料のプランは比較的手数料が高い

STORES

STORESは、BASEと並び無料のECサイト作成サービスとして有名で、ジャンルを問わずさまざまなショップが利用しています。

フリープランでは、初期費用・月額利用料無料で、決済手数料は5%となっています。

また、事業規模が拡大した場合には有料プランがあり、決済手数料が3.6%と安くなるほか、予約管理システムが拡充するなどのメリットがあります。

出店店舗数 毎月1万店舗が開設(2023年11月時点)
特徴 ・BASEと並び有名な無料のECサイト作成サービス
・有料プランでは決済手数料がお得になる
・代引きに対応していない

おちゃのこネット

おちゃのこネットは、2004年からサービスを開始しているECサイト作成サービスで、さまざまな業態のショップに対応しています。

初期費用・月額利用料無料のスタートアッププランは、登録できる商品数が100点までなので、試しにショップを開設したい人に向いているでしょう。

事業規模が拡大した場合は有料プランもあり、有料のECサイト作成サービスの中では最安値クラスです。

出店店舗数 延べ9万店舗以上(2023年1月時点)
特徴 ・無料プランは試しにECサイトを開設してみたい人向け
・無料プランは登録できる商品数が少ない
・有料プランのコストパフォーマンスがいい

futureshop

futureshopは、株式会社フューチャーショップが提供しているECサイト作成サービスで、1年以上継続して運営しているショップの平均年商は8,094万円と非常に高い数値です。

サービスを利用している10社中1社が年商1億円以上であるため、やや規模が大きめのECサイトを開設したいショップに向いているでしょう。

実店舗の在庫をオンライン上で表示する機能があるため、ECサイトのユーザーを実店舗に促すこともできます。

出店店舗数 稼働店舗数2,900店舗(2021年12月末時点)
特徴 ・サービスを利用している店舗の平均年商が高い
・規模が大きめのECサイトを希望しているショップ向け
・プランによって登録可能商品数が異なる

ショップサーブ

ショップサーブは、2006年から提供されているECサイト作成サービスで、運営会社の株式会社Eストアーは1999年からショッピングカートサービスを展開している実績があります。

長年の実績をもとにしたサポート体制が充実しており、電話やメールでの相談のほか、24時間対応しているオンラインサポートを受けることができます。

定期的に無料でオンラインセミナーが開催されており、初心者向けのものから、売上を伸ばしたい中級者向けのものまで幅広くあるため、ECサイト運営の参考になるでしょう。

出店店舗数 非公開
特徴 ・長年の実績がある
・サポート体制が充実している
・定期的に勉強会やセミナーを開催している

メルカート

メルカートは、後ほどご紹介するECパッケージ「ecbeing」の標準機能を備えたクラウド型のECプラットフォームです。

クラウド型であるため機能をカスタマイズすることはできませんが、ECサイト構築から注文、在庫管理までワンストップで行えます。

専任チームによるサイト構築や集客支援などの無料サポートと、運用代行や制作代行などの有料サポートを組み合わせることで、円滑にEC事業を展開できるでしょう。

出店店舗数 非公開
特徴 ・ASPとパッケージのメリットを併せ持つクラウド型ECプラットフォーム
・カスタマイズしたい場合パッケージへの移行も可能
・サポート体制が充実している

らくうるカート

らくうるカートとは、宅配便事業で有名なヤマト運輸株式会社が提供している手軽に通販を開始できるサービスです。

ヤマト運輸と連携したサービスを利用することで、商品データや受注データを管理しやすいのが大きな強みです。

らくうるカートライトプランであれば、月額330円(税込)で利用できるため、ECサイトで商品が売れるかどうか試してみたい人にも向いているでしょう。

出店店舗数 非公開
特徴 ・ヤマト運輸が提供しているECサイト構築サービス
・ヤマト運輸のシステムと連携することができる
・月額利用料が安い

easy myShop

easy myShopは、株式会社システムリサーチが提供している無料から利用できるECサイト作成サービスです。

無料プランは販売するだけのプランで、商品が売れるごとに決済手数料が5%+40円かかり、有料プランにするとさまざまな拡張機能が利用できます。

easy myShopの大きな魅力はオーダーメイド販売ができる点ですが、無料プランでは対応していないので注意しましょう。

出店店舗数 非公開
特徴 ・オーダーメイド販売に特化したECサイト作成サービス
・無料プランは販売のみ
・有料プランではさまざまな拡張機能がある

FC2ショッピングカート

FC2ショッピングカートは、無料ブログやホームページなどのウェブサービスを提供しているFC2が運営しているECサイト作成サービスです。

無料と有料のプランがありますが、無料プランでも登録できる商品数が無制限であるため、商品数が多いネットショップでも始めやすいでしょう。

また、無料でフリーページを作成できるため、ショップからの案内や配送にかかる日数などのページを作りたい場合は非常に便利です。

出店店舗数 23万店舗以上(2023年1月現在)
特徴 ・FC2が運営しているECサイト作成サービス
・無料プランでも商品登録数無制限
・無料でフリーページが作成できる

オープンソース型ECサイトサービス事業者一覧

では次に、基本は無料で利用できるオープンソース型ECサイトサービス事業者を3社、ご紹介していきます。

EC-CUBE(イーシーキューブ)

EC-CUBE(ダウンロード版)は、株式会社イーシーキューブが提供している国内最大手のオープンソースです。

無料のダウンロード版では、後ほどご紹介するWordPressのように外部にソースコードが公開されています。

自社内に知識やノウハウを持った人材がいる場合はダウンロード版を利用するのがおすすめですが、セキュリティなどに不安がある場合は有料のクラウド版を検討しましょう。

出店店舗数  35,000店舗以上(2023年1月時点)
特徴 ・国内最大手のオープンソース
・無料のダウンロード版と有料のクラウド版がある
・カスタマイズできる幅が広い

Adobe Commerce

Adobe Commerceとは、Adobeシステムズ社のExperience Cloudのラインナップの1つで、Eコマースの機能を提供しているオープンソースです。

コンピュータ言語に詳しくない人でも、ドラッグ&ドロップでECサイトが構築でき、在庫管理や配送などのさまざまな機能が備わっています。

越境ECとしての用途に優れていることから、将来的に海外に向けて商品を販売したい人に向いているでしょう。

出店店舗数 非公開
特徴 ・世界シェアNo.1のEコマースプラットフォーム
・コンピュータ言語に詳しくなくても操作できる
・越境ECに向いている

WordPress(プラグインのWelCart)

WordPressのプラグインであるWelCartは、オープンソースであるWordPressを利用してECサイトを構築する際に利用できる拡張機能です。

WordPressで構築したサイトにWelCartを追加するだけで、簡単にネットショップを作成することができます。

WelCartのテーマには無料と有料のものがあり、有料のテーマはスマホにも対応したレスポンシブデザインが使えるのでおすすめです。

出店店舗数 2万店舗以上(2022年2月時点)
特徴 ・利用者が多いので、ネット上に情報も多い
・廉価版と高機能版がある
・WordPressと同じ画面でログインできるため運営の負担が少ない

ECパッケージ型ECサイトサービス事業者一覧

最後に、大規模なECサイトの構築に向いているECパッケージ型ECサイトサービス事業者を6社ご紹介していきます。

ecbeing

ecbeingは、株式会社ecbeingが提供している国内最大シェアを誇るECパッケージで、JR東日本やLOTTEなどの大手企業も導入しています。

標準搭載されている機能に加えて柔軟なカスタマイズができるため、オリジナリティのあるECサイトを作成することができます。

セキュリティ対策にも定評があるため、大規模なECサイトを検討中でセキュリティ面も充実させたい企業に向いているでしょう。

出店店舗数 1,500店舗以上(2023年1月時点)
特徴 ・国内最大シェアのECパッケージ
・大手企業も導入しておりセキュリティ対策にも定評がある
・カスタマイズ性が高い

コマース21

コマース21は、MIZUNOや講談社など大企業にも導入されているECパッケージで、大規模なECサイト構築にも対応しています。

2016年にヤフー株式会社の傘下となったため、ヤフーとの連携を活かしたサービスが利用できるのが大きな魅力です。

初期費用などは構築したいサイトの内容によって異なるため、まずは問い合わせて見積もりを依頼し、自社の予算と照らし合わせましょう。

出店店舗数 300店舗以上(2023年1月時点)
特徴 ・大規模ECサイトの構築に向いているECパッケージ
・ヤフー株式会社の完全子会社であるためヤフーのサービスと連携できる
・柔軟性と拡張性が高い

EC-Orange

EC-Orangeは、前述のEC-CUBEをベースとして作られたECパッケージで、ソースコードが外部に公開されています。

大手ECモールとの商品情報連携や決済代行会社など、さまざまな外部サービスとの連携が可能で、自由にカスタマイズすることができます。

越境ECなど豊富なパッケージラインナップが特徴の1つです。
自社に最適なパッケージを選択するためにも、まずは費用についてお問い合わせフォームもしくは電話で相談してみましょう。

出店店舗数 700店舗以上(2023年1月時点)
特徴 ・EC-CUBEをベースとして作られたECパッケージ
・ソースコードが外部に公開されている
・越境ECなど豊富なパッケージラインナップがある

ebisumart

ebisumartはクラウドECシステムで、ECサイト作成サービスとECパッケージの長所を併せ持つサービスです。

週に一度無料でシステムがアップデートされるため、自社でリニューアルする必要がなく、常に最新のシステムを利用することができます。

カスタマイズなどをしない標準機能だけでも初期費用300万円からと比較的高額であるため、大規模なECサイトを構築したい企業に向いているでしょう。

出店店舗数 700社以上(2023年1月現在)
特徴 ・ECサイト作成サービスとECパッケージの長所を両立したサービス
・システム連携を検討している場合はおすすめ
・システムが常に最新の状態に保たれている

SI Web Shopping

SI Web Shoppingは、1996年に日本で最初に誕生したECパッケージで、年商10億円以上を目指す大規模事業者向けのサービスです。

SI Web ShoppingからECモールへの出店もできるため、自社サイトとECモールを並行したい場合にもおすすめです。

基本機能が豊富で柔軟性が高いため、価格は数百万円以上となり、この記事で紹介したECサイト作成方法の中ではとくに高額といえるでしょう。

出店店舗数  1,100店舗以上(2023年1月現在)
特徴 ・日本で最初に誕生したECパッケージ
・年商10億円以上を目指す事業者向け
・ECモールへの出店も可能

w2Commerce

w2Commerceは、w2ソリューション株式会社が提供している、ECサイト構築に必要な機能がすべて搭載されているオールインワンECパッケージです。

目的や用途に合わせて、定期通販カートと総合通販カートからパッケージを選ぶことができます。

ECサイト作成サービスから移行したい場合や、セキュリティ面を充実させたい場合におすすめのパッケージです。

出店店舗数 非公開
特徴 ・オールインワンのECパッケージ
・集客やSEO対策など800以上の機能が装備されている
・大手企業レベルのセキュリティ対策ができる

BtoB型ECサイトサービス事業者一覧

上記は、主にBtoC向けのECサイトサービスの事業者でした。ここからはBtoB ECサイトを運営できる代表的なサービス事業者を紹介します。

カラーミーショップ

カラーミーショップは、BtoCで消費者向けのネットショップ作成サービスのイメージが強いですが、BtoBのECサイトの作成もできます。
取引先へ卸販売が可能になるなど、オプションのアプリをインストールすることで機能を追加できるようになっています。

BtoB専用のサイトを作る訳ではないため、BtoBとBtoCを並行して運営したい方に向いているでしょう。

カラーミーショップでBtoB ECサイトをオープンする方法としては、主に3つです。
1.「卸販売」のアプリを導入する方法、2.「orosy」のアプリを導入する方法、3.会員機能を利用する方法があります。

3の会員機能を利用する方法は無料のため、手軽に行いたい方におすすめです。

出店店舗数 約50,000店舗(2022年12月末時点)
特徴 ・アプリでBtoCサイトにBtoB機能を追加できる
・BtoCとBtoBを同時に管理できる
・無料で始める方法もある

カラーミーショップでBtoBを始めたい方は「カラーミーショップでBtoB ネットショップは可能?」の記事で詳しく紹介していますので、チェックしてみてください。

Bcart

Bcartは、BtoBの受発注に特化したECサイトです。
BtoB専用のクラウドサービスのため、BtoC向けのECサイトからカスタマイズする必要はありません。

BtoB仕様のため、対法人ならではの商習慣に対応可能で、取引先ごとの価格の管理、グループや取引先ごとの商品表示や決済方法の設定、注文限度額設定、ロット数別販売などの設定ができます。

関連する業務と連動させられるので、販売管理、出荷などのさまざまなサービスと連携することで業務効率を上げられるでしょう。

出店店舗数 1,500店舗以上(2023年11月時点)
特徴 ・BtoB専用のECカート
・法人向けの多様な機能が使える
・連携サービスで業務と連動できる

Aladdin EC

販売や在庫を管理するためのシステム(基幹システム)を提供している企業が開発した、BtoB に特化したECサイト構築サービスです。
基幹システム開発のノウハウを活かし、企業間取引に必要な機能がパッケージ化されています。

業界や業種ごとの業務フローに合わせて取引方法などを柔軟にカスタマイズできる、基幹システムとの連携がスムーズであるといったことが特徴です。

コストをかけてある程度の規模のBtoB ECサイトを構築したい場合に向いています。

出店店舗数 5,000店舗以上(2023年11月時点)
特徴 ・基幹システム開発会社のBtoB専用サービス
・自社に合ったサイトへカスタマイズしやすい

 

CtoC型ECサイトサービス一覧

最近、市場が急成長しているCtoCサービスをご紹介します。
CtoCは個人間の取引になるため、わかりやすさ・操作のしやすさなどが重要視されます。

minne

minneは、ハンドメイド作品を売り買いできるハンドメイドマーケットです。
作り手である作家やブランドの作品が売買できる、モール型のECサイトサービスになります。

販売者はアプリをインストールして販売者登録を行い、作品を出品するだけで簡単に販売が始められるのが特徴です。

リアルイベントであるハンドメイドマーケットの開催や勉強会、書籍の発行など、さまざまな形で作り手をサポートするサービスも提供されています。

販売者数  87万超の作家・ブランド数(2023年5月末時点)
特徴 ・国内最大級のハンドメイドマーケット
・スマホ1つで簡単に出品できる
・作り手向けのサポートが充実している

SUZURI

SUZURIは、クリエイターがオリジナルの作品やグッズを手軽に製作し販売できるCtoC ECサービスです。
自作のイラストや写真などをアップロードすることで、オリジナルのTシャツやスマホケース、サンダルやブランケットなどを簡単に作成できます。

グッズだけでなく、イラストデータや動画などのデジタルコンテンツの販売もできます。
また、受注生産型で注文を受けてからグッズが作成されるため、在庫を抱えすぎる不安もなく販売できるのもポイントです。

販売者数 72万人超のクリエイター数(2023年6月時点)
特徴 ・イラストや写真のオリジナルグッズを簡単に作れる
・受注生産なので在庫を抱えるリスクが無い

メルカリ

メルカリは、国内最大級のフリマアプリで、個人同士がネット上で商品を売り買いできます。

10~80代まで幅広い層が利用しており、日本国内では8人に1人がメルカリを利用しているともいわれています。

スマホ1つで簡単に出品が完了し、匿名配送が可能なのでお互いの住所や名前を明かさずにやり取りできるのが特徴です。

累計利用者数 約4,800万人(2013年7月2日以降)
特徴 ・国内最大級のフリマアプリ
・幅広い層でが利用している
・BtoCでの出店もできる

ECサイトの事例一覧をジャンル別に紹介!

ここからは実際に、カラーミーショップを利用してECサイトを立ち上げている店舗をジャンル別に一覧でご紹介していきます。
自社と同じジャンルのECサイトの成功事例をぜひ参考にしてくださいね。

アパレル・ファッションのECサイトの代表例

まずは、ライブコマースなどを活用したアパレル・ファッションのECサイト代表例を3社ご紹介していきます。

SOU・SOU

SOU・SOUは、和服や雑貨を独自のテキスタイルで提案している京都のブランドで、ECサイトでは季節ごとに定番スタイルをリニューアルし、販売しています。

顧客との距離を縮めるために、トップページに大きく毎日更新されるブログを掲載し、スタッフがさまざまな話題を提供しています。

InstagramとYouTubeのライブ配信にも力を入れており、店舗の雰囲気や商品の魅力を直接消費者に伝えるほか、お得なクーポン情報も配信し、積極的に消費者とコミュニケーションを図っている点が成功した秘訣の1つでしょう。

SOU・SOUについて詳しくは、下記のインタビュー記事をご覧ください。

microapartment(ミクロアパートメント)

microapartmentは福岡市にある、キッズ・ベビーファッションを中心としたセレクトショップのECサイトです。

海外の雑貨が売れたことがきっかけで人気に火がつき、取り扱っているインポートもののファッションブランドも売れ行きが好調になりました。

洗練されたシンプルなECサイトは世界観が統一されており、子どものオシャレに敏感な多くのリピーターに支持されています。

microapartmentについて詳しくは、下記のインタビュー記事をご覧ください。

KEY MEMORY

KEY MEMORYは、「鎌倉の特別な時間」をコンセプトに日常生活をより快適にするアイテムを展開しているファッションブランドです。

シックなトーンで統一されたブランドは多くの支持を得て、2018年には実店舗を開業。
最近では、百貨店にポップアップストアも出しています。

スタッフが毎週インスタライブを配信したり、鎌倉のおすすめ観光スポットを紹介したりなど、ECサイトでも実店舗のように、スタッフへの親近感がわくようなコンテンツが豊富です。
このような、スタッフの顔の見えるお店作りが顧客に選ばれ続ける理由でしょう。

KEY MEMORYについて詳しくは、下記のインタビュー記事をご覧ください。

食品・フードのECサイトの代表例

次に、ECサイトの中でも人気ジャンルである食品ECのサイトの代表例を3社ご紹介していきます。

セゾンファクトリー

セゾンファクトリーは、旬を迎えた高品質素材にこだわり、ジャムやドレッシング、飲料などを製造している食品ブランドです。
ECサイトの商品は、山形県の本社工場から直送されています。

美味しいものに徹底的にこだわった商品開発が支持され、多くのリピーターを獲得しています。

商品ページでは生産者の顔や生産地の写真を掲載するなど、食品を購入する際に大切な「安心感」を抱かせる工夫が多いECサイトです。

セゾンファクトリーについて詳しくは、下記のインタビュー記事をご覧ください。

肉の寺師

鹿児島で「寺師牧場精肉店」を営む株式会社寺師のオリジナルブランドが「肉の寺師」のECサイトです。

鹿児島弁で「モテる」ことを意味する「もつ」から着想を得たもつ鍋セット「モテ鍋」が肉の寺師のヒット商品。

コロナ禍では、肉の寺師のもつ鍋などを会話しながら一緒に食べるオンラインイベントを開催するなど、食を通じたさまざまな挑戦を行い、ファンを集めています。

肉の寺師について詳しくは、こちらのインタビュー記事をご覧ください。

笹屋伊織

笹屋伊織は、1917年創業の京菓子の老舗のECサイトで、代表銘菓のどら焼きをはじめとした京菓子を販売しています。

京菓子の写真は、伝統が写真からも伝わるようにライティングにまでこだわり、消費者に買いたいと思わせるよう工夫をしているそうです。

伝統を重んじるだけでなく、「帰れなくてごめんね」などのキャッチーな商品のネーミングも採用するなど、常に挑戦し続ける姿勢が評価され、2020年にカラーミーショップ大賞優秀賞を受賞しています。

笹屋伊織について詳しくは、下記のインタビュー記事をご覧ください。

化粧品・美容・コスメのECサイトの代表例

では、主に女性をターゲットとした化粧品・美容・コスメのECサイト代表例を2社ご紹介していきます。

SAVON de SIESTA(サボンデシエスタ)

SAVON de SIESTAは、北海道札幌市にある手作り石けん工房のECサイトで、昔ながらの製法で作られた石けんやスキンケアアイテムを販売しています。

SNSもない18年前に、創業と同時にECサイトを開設。
開設して1年経った頃にメディアに紹介されたことがきっかけで人気店となり、ECサイトを成功させました。

季節の限定石けんを定期的に届ける販売方法に注力しており、サイトのトップページにも掲載。多くのリピーターを獲得しています。

SAVON de SIESTAについて詳しくは、下記のインタビュー記事をご覧ください。

伊勢半本店

伊勢半本店は、江戸時代に東京日本橋で創業した総合化粧品メーカー「伊勢半」の紅事業のECサイトです。
ECサイトでは紅花の赤色色素から作られた、筆で唇に塗るタイプの「紅」を販売しています。

サイトのトップページでは、日本語とともに英語も併記し、日本の文化ともいえる「紅」を紹介。

普通の口紅にはない特別感を写真の質感や色合いなどで表現しており、ギフトラッピングにも対応することで、特別な日の贈り物としても利用される工夫をしています。

伊勢半本店について詳しくは、下記インタビュー記事をご覧ください。

雑貨・家具・インテリア・日用品のECサイトの代表例

最後に、ECサイトでの購入が一般的になった雑貨・家具・インテリア・日用品のECサイト代表例をご紹介していきます。

おうちで楽しむ陶器市 うちる

おうちで楽しむ陶器市 うちるは、お皿や茶碗といった器を販売しているセレクトショップのECサイトです。

サイトでは、アイテムや産地、作家や価格帯などから陶器が検索でき、ユーザーが欲しい商品が見つかりやすい構造です。

さまざまなジャンル・形の器を掲載し、訪れたユーザーへまるで陶器市に来ているようなワクワク感を演出することで人気を呼び、話題のショップとなりました。

器の基本についてわかりやすく説明されているので、消費者が興味を抱きやすい商品ページになっています。

イロドリ

鹿児島県にお住いのご夫婦で営まれているイロドリは、さまざまな作家の器や生活雑貨などを販売しているECサイトです。

商品ページは、人柄が伝わってくる話し言葉のような商品説明文に加え、ご家族が実際に商品を使っている写真が掲載されているなど、温かみを感じる世界観に思わずサイトへ引き込まれてしまうでしょう。

そのような商品説明や写真のクオリティが評価され、2018年のカラーミーショップ大賞でベストデザイン賞を受賞しました。

イロドリについて詳しくは、下記のインタビュー記事をご覧ください。

国別に紹介!海外のECサイト一覧

下記は、経済産業省が発表した「令和4年度 電子商取引に関する市場調査」の資料から引用した2022 年の「国別 EC市場シェア」のグラフです。(BtoC EC市場の推計値)

グラフを見ると、中国が50.4%と全世界の半分超を占めています。
次いで、アメリカ、イギリスと続きますが2位のアメリカEC市場は中国のEC市場の半分にも及びません。
中国では当たり前のように、買い物の手段としてECを利用していることがわかるグラフといえるでしょう。

ではこれから、市場規模が大きい海外の代表的なECサイト事業者を紹介します。

中国のECサイト

中国のBtoC EC市場規模は世界の半分以上を占めており圧倒的なため、世界で最もECが発展している国といっても過言では無いでしょう。
そんな中国のEC事業者の中でも有名なのが、アリババグループの天猫(Tmall)や、京東(JD.com)です。

天猫(Tmall)

天猫(Tmall)は、アリババグループのショッピングモール型のECサイトです。
アリババグループには、淘宝(タオバオ)という有名なサイトもありますが、タオバオが個人でも出店できるのに対し、Tmallは企業しか出店できません。

Tmallは、中国のBtoC EC市場の半数以上のシェアを誇るECサイトで、Amazonグローバルの流通総額を超える大きな流通規模が特徴です。
なお、日本のショップが中国のTmallで販売したい場合は、越境ECプラットモールの「天猫国際」(Tmall国際)を利用することになります。

京東(JD.com)

中国国内においてアリババの次に大きなシェアを持つのが京東(JD.com)です。
Chatツールである「WeChat」を運営するテンセントグループの運営するECサイトとして知られています。

物流を委託しているアリババグループとは異なり、自社物流機能を持つことで物流が止まりにくいなど信頼性から、シェアを伸ばしてきているサービスです。

アメリカのECサイト

アメリカは、中国に次いで2番目にBtoC EC市場の規模が大きいです。全世界の2割近くを占めます。
代表的なECサイトに挙げられるのが、日本でもお馴染みのAmazon.comやeBayです。

Amazon.com

Amazon.comは、アメリカのシアトルに拠点を置くインターナショナルなECモールです。
日本では、Amazon.co.jpとして日本向けのショッピングサイトを提供しています。
ほとんどの方が利用した経験があるのではないでしょうか。

Amazon.comの特徴は、世界中に広がるアクティブカスタマーと豊富な品揃えです。

BtoC ECサイトの展開のほか、有料会員サービスAmazonプライムや電子書籍サービス、配送代行サービス、Amazon Payなど多様なビジネスを展開しています。

eBay

eBayは、世界最大規模の越境マーケットプレイスです。
越境に強みのあるプラットフォームで、eBayに出品すれば最大で190カ国(※税制や輸出入の規制で出品ができない国を除く)へ一括出品が可能です。

越境ECで必要な商品説明の翻訳やデータ作成、配送ラベルの準備など、越境ビジネスをサポートするツールも提供されており、日本語でサポートを受けることも可能です。

韓国のECサイト

市場規模は日本のより小さいですが、韓国の人口が日本の約半分ということを踏まえると、1人当たりのECでの購入額は日本より高いと考えられます。
実際、韓国のEC化率は日本の約3倍と発表している調査もあります。

では、お隣韓国の主なECサービスを見てみましょう。

G-Market

G-marketは、韓国で最も有名なECモールでeBay Koreaが運営しています。
モール型のECではありますが、オークション形式の出品や旅行、レンタルの予約ができるなど、幅広いサービスが特徴です。

楽天と協業して日韓のクロスボーダー取引を推進しており、双方のECモールに旗艦店を出店しています。
日本と韓国両方にリーチできるECサイトです。

クーパン(Coupang)

クーパン(Coupang)は、物流ネットワークに強みのあるECサイトです。
韓国で急成長しているサービスで、注文の商品を翌日に受け取れるロケット配送、生鮮食品を早朝に配送するロケットフレッシュなど、物流を活かした配送の速さが人気を呼んでいます。

韓国ではオークション型のECサイトが人気上位を占めていますが、ほかと差別化するため独自の配送サービスを提供する形で発展してきました。
大量の受注にも対応できるようクラウドプラットホームなどの技術にも力を入れています。

イギリスのECサイト

あまりなじみのないイギリスのEC市場は、中国、アメリカに次ぎ3位です。
イギリスの人口は7,000万人弱にもかかわらず、日本より市場規模が大きいということが、人々が日常的にECを利用している証でしょう。

Tesco

イギリスでは、生鮮食品を含めた食品のEC利用率が高い傾向にあります。
Tescoは、食品や衣料品の通信販売を含んだスーパーマーケットチェーンです。

専用車での配送を強みとしており、そのカバー率はイギリス全土の9割以上をカバーできるといわれています。
独自ブランドにも力を入れていて、安さや品ぞろえが魅力的です。

Argos

Argosはカタログ販売を前身とした小売店で、日用品、家電、美容用品などさまざまなジャンルの商品を販売しています。
カタログ販売とは、日本のスーパーのようにユーザーが商品をカゴに入れていくのではなく、店舗にあるカタログ(タブレット)を見て商品を注文すると、店員がピックアップしてくれるスタイルです。
店舗であれば60秒以内のピックアップも可能といいます。

Argos ECにも力を入れ、店舗とWebサイトの両方を展開しています。
ファストトラックサービスを提供しており、翌日・即日の配送が人気です。

ドイツのECサイト

ドイツは、インターネットユーザーが多く、ヨーロッパではイギリスに次ぐBtoC EC市場規模を持ちます。
現金主義な面がありキャッシュレス決済の伸びは良くないものの、近年、ファッションや電化製品を中心にECサイトでの売上が伸びてきています。

OTTO

OTTOは、ドイツを拠点とした総合ECサイトです。
ドイツのECサイトをけん引する存在であり、多くの人に利用されています。
2019年1月には、リアルタイム決済サービスを導入。
リアルタイム決済は、ユーザーの銀行口座などの支払元と連携し、決済時にその場で現金が送金される仕組みです。

ドイツのECにおいては、OTTOが初めて導入しました。

MediaMarkt

ドイツ国内に限らず、欧州の中でも最大級の家電量販店チェーンとして知られているのがMediaMarktです。
家電やパソコン、健康器具などのあらゆる家電製品を取り扱っており、マーケットプレイスでの売り上げを伸ばしています。

まとめ

今回は、ECサイトサービスの事業者を一覧形式でご紹介するとともに、それぞれの方法のメリットやデメリット、さまざまなジャンルでの成功事例について解説しました。

この記事でご紹介した事業者の特徴を参考に、自社のECサイト構築に最適なサービスを選んでくださいね。

ECサイトを始めたいけれど成功するかどうかわからないという場合は、ECサイトを無料で開設した後に事業規模に応じてプランアップができる、カラーミーショップのようなサービスがおすすめです。

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よくある質問

ECモール型のECサイトはどんなものがありますか?

さまざまなECサイトが集うECモールには、「Amazon」や「楽天市場」などがあります。こちらの章では、さらに多くのECモールを紹介しています。

ECサイトにはどんな種類がありますか?

「ASP型」「オープンソース型」など、ECサイトは作り方によって約5種類あります。
詳しくはこちらの章をご覧ください。