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ネットショップのセール時期はいつがおすすめ?タイミングや成功させるポイントも紹介!

ネットショップでセールを成功させるには、時期選びも大切な要素の一つです。
そこでこの記事では、おすすめのセール時期やセールの種類、大手モールの事例、さらに成功のポイントまで詳しく解説します。

ツクルくん
ツクルくん

ネットショップでセールをいつやったらいいのか、迷っちゃうよね。

カラミちゃん
カラミちゃん

そんなツクルくんのために今回は、ネットショップのセール時期の決め方のヒントなどを紹介しますよ。

ネットショップでセールを開催するメリット

ネットショップでセールを開催することは、多くのメリットがあります。
まずセールを行うことで通常よりもお得になるため、これまで購入をためらっていたユーザーの購買意欲を刺激し、新規顧客の獲得につなげられる可能性があります。

また、セールは在庫処分にも役立ちます。
特に季節商品やトレンドが変化しやすい商品は、適切なタイミングでセールを行うことで効率的に在庫を減らし、在庫管理のコストを抑えることができます。

さらに、セール期間中は通常よりも多くのアクセスが期待できるため、ショップの認知度向上にも貢献します。
セール情報をSNSなどで拡散すれば、通常よりも集客効果が見込めるでしょう。

そしてなんといっても、セールを行うことで通常よりも購入意欲の高い顧客が多く来店してくれるため、売上アップが期待できます。

ネットショップの主なセールの種類

セールにはどのようなものがあるのか、多くのショップやモールが開催している基本的なセールをご紹介します。

シーズン・イベントのセール

季節やイベントに合わせたセールは、顧客の購買意欲が高まるタイミングに合わせて実施できるため、売上を伸ばしやすいというメリットがあります。

例えば、1月の初売りセールや福袋、2月のバレンタインデー、3月の新生活応援セールなどが挙げられます。
他にも母の日、父の日、クリスマスなど年間を通してさまざまなイベントが存在します。

これらのイベントに合わせて関連性の高い商品を割引したり、特別なキャンペーンを実施したりすることで、顧客の関心を引きつけ、購入につなげやすくなるでしょう。

タイムセール

タイムセールは、特定の日時や期間を設定し、ショップ全体または一部の商品を割引価格で販売する手法です。

例えば、「本日限定!20時~23時59分まで全品10%OFF」や「週末限定タイムセール!対象商品が最大30%OFF」といった形で行われます。

タイムセールは時間制限があるため、顧客の購買意欲を刺激し、「今買わないと損をする」という心理を働かせることができます。
普段は購入を迷っている顧客の背中を押すきっかけにもなります。

短い時間しか開催しないタイムセールの場合は特に、事前の告知が非常に重要です。
セール開始の数週間前から、SNSやメルマガなどを活用して積極的に告知しましょう。

ポイント還元セール

ユーザーが商品を購入した際に、購入金額に応じて一定のポイントが付与されるセールです。
付与されたポイントは、次回の買い物で利用できるため、実質的な割引となります。

溜まったポイントが自社サイトでしか使えなければ、顧客のリピート購入につながるでしょう。

また、付与するポイントに有効期限を設定すれば、顧客の早期再来店を促すことができます。
ただし、有効期限が1週間後など短すぎると顧客満足度を下げる可能性もあるため、適切な期間を設定することが大切です。

会員限定セール

会員限定セールは、特定の会員だけが購入できる特別なセールイベントです。
会員のみに向けたセールは一般の顧客との差別化を図り、会員の満足度やショップへの愛着であるECサイトの顧客ロイヤルティを向上させる効果が期待できます。

また、事前告知をきちんと行うことで新規会員を増やすための施策にもなります。

セール期間に多くの顧客を呼ぶには告知の際に特典をわかりやすくアピールしたり、人気商品をラインアップに加えたりするのがポイントでしょう。

日本国内で有名なネットショップのセール

自社のネットショップのセールを考える前に、お手本となるような、日本で有名なネットショップのセールをおさらいしましょう。(すべて2025年5月時点の情報に基づいています)

Amazon

Amazonは、日本国内で利用者の多いECモールの1つで、年間を通じて多彩なセールイベントを開催しています。

その中でも特に注目されるセールが毎年7月頃に開催される「Amazonプライムデー」です。
プライム会員限定のビッグセールで、Amazonデバイスや電子機器をお得に購入できるチャンスとして多くの人に利用されています。

また、Amazonがアメリカで創業されたことから、11月下旬ごろに開催されるアメリカ発祥のセール「ブラックフライデー」もAmazonの有名なセールの1つです。
プライムデーとは異なり、プライム会員ではなくても参加できる大幅値引きセールです。

また、Amazonは毎月のセールに加え、商品を絞り、タイムセールを毎日行っています。

楽天市場

楽天市場もAmazonと同様、日本国内で知名度が高く多くの人が利用するECモールです。

楽天で有名なセールといえば、1年に4回、3ヵ月ごとに開催される楽天スーパーSALEでしょう。
1,000円以上の商品を購入したショップの数が、その後付与されるポイントの倍数になるという仕組みです(例えば、5ショップで買い物をした場合、付与されるポイントは通常の5倍に)。

ポイント還元率が良くなるだけでなく、多くの商品が値引きされたり限定クーポンが発行されたりするため、セール期間中は通常よりもかなりお得に購入できます。

また、楽天では毎月「楽天お買い物マラソン」という買い回りによるポイント還元セールなども行っており、ポイントが多く付与されることでお得に感じる種類のセールが多いといえます。

Yahoo! ショッピング

Yahoo!ショッピングでは、グループ会社であるPayPayが主催する大型キャンペーン「超PayPay祭」の時期に購入するとポイントが高還元されるセールが有名です。

またセールではありませんが、毎月5のつく日にPayPay残高など指定の決済方法で購入すると、ポイント還元率がアップするキャンペーンも行っています。

楽天同様、ポイント還元することで次回購入を促すリピート購入のためのセールが主な印象です。

世界的にも有名なネットショップのセール

ネットショップのセールを考えるなら日本だけでなく、世界的な有名なセールも把握しておきましょう。

以下は、世界の代表的なセールの例です。

  • ・ブラックフライデー(アメリカ)
  • ・サイバーマンデー(アメリカ)
  • ・独身の日(中国)

Amazonでも開催されるブラックフライデーは、感謝祭翌日の金曜日に行われる大規模なセールです。
アメリカ発祥ですが、現在ではヨーロッパや日本など、世界中で同様のセールが広がっています。

サイバーマンデーはオンライン限定のセールで、ブラックフライデー後の月曜日に開催されます。
こちらもアメリカ発祥のセールです。

家電やゲーム機器、衣料品などが中心で、オンラインショッピングの利便性を活かしたセールとして知られています。

中国で11月11日に行われる「独身の日」セールも、世界的に有名です。

中国の大手ECであるアリババグループの「天猫(テンマオ)」や「淘宝(タオバオ)」が行っており、化粧品から旅行商品まで幅広いジャンルが扱われています。
近年はライブコマースも活用され、世界中から注目されています。

いつがおすすめ?(自社)ネットショップのセール時期の決め方

ここまで、日本や世界で有名なセールを見てきましたが、自社サイトでいつセールを開催するか、どのように決めたらよいのでしょうか。
おすすめの時期をいくつか挙げました。

商戦期・季節・イベントに合わせる

ネットショップのセール時期を決める際、商戦期やシーズン、イベントのタイミングに合わせるのが1つの方法です。

定番のセール時期に合わせることで、消費者の購買意欲が高まる時期をうまく捉え、売上向上や新規顧客の獲得につなげられるでしょう。

以下は、セールが行われやすい主な商戦期、イベントです。

  • ・年末年始商戦
  • ・お盆商戦
  • ・ボーナス商戦(夏と冬)
  • ・バレンタイン
  • ・新生活
  • ・クリスマス など

このような商戦期やイベントは、消費行動が活発化するタイミングです。
そのため、数ヵ月前から事前に計画を立て、適切な販促施策の準備を進めることが成功の鍵といえます。

なお、カラーミーショップでは年間の販促計画を立てる際に役立つ「販促カレンダー」を紹介しています。
主要なイベントだけでなくPRや販促の開始スケジュールの目安なども掲載しており、ネットショップのセールを考える際のヒントになるため、ぜひダウンロードしてご活用ください。

有名なセール時期に合わせる

ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、先ほどご紹介した有名なセール時期も、顧客の購買意欲が自然と高まっています。
このタイミングに合わせて自社のセールを開催すると、より大きな効果が期待できるでしょう。

ただし、多くの競合が同じ時期にセールを行うため、価格面や商品ラインナップなどで他店との差別化が必要になります。

自社商品やジャンルの特性に合わせる

自社商品が季節やイベントの影響を受けやすい場合は、そのタイミングに合わせてセールを行うことが有効です。

例えばアパレルやアウトドア、スポーツ用品は冬と夏でラインナップがガラッと変わり、シーズンによる需要が異なります。

食品や日用品のように常に需要があるわけではない商品の場合、在庫を抱えすぎないためにも、需要があるシーズンのうちに在庫処分も兼ねたセールを行うのがおすすめでしょう。

他社と競合しすぎないタイミングを選ぶ

大手ECサイトが一斉にセールを行う時期は、価格競争が激化し利益率が低下しやすくなります。
そのため、あえて競合他社とセール時期をずらすという方法もあります。

ただし、大規模セールが終わった後に自社ECでセールを実施しても、ユーザーはすでに多くの商品を購入した後なので購入意欲が低く、「たくさん買ってしまったから、もう買わないようにしよう」と考えてしまうでしょう。

そのためセール時期をずらず場合、大規模セールよりも前に自社ECのセールを開催するのがおすすめです。

ネットショップのセールを成功させるポイント・注意点

せっかくセールを開催するなら、売上や利益を上げて成功させたいものです。
ここでは、セールを行う際のポイントをご紹介します。

きちんとプロモーションを行う

ネットショップのセールを成功させるには、開催前のプロモーション(宣伝)が不可欠です。
魅力的なセールを企画しても、顧客に認知されなければセールに人が集まりません。

プロモーションの目的は、セール情報を事前に広く告知し、顧客の期待感を高めることです。
自社のECサイトのバナーなどで告知するのはもちろん、メルマガ配信やSNSでの情報発信、Web広告の活用など、ターゲット層に合わせた方法で計画的に情報を届けましょう。

セール開始前から情報を拡散することで顧客の期待値を高め、セール当日の集客と売上向上につなげることができるでしょう。

利益が出る価格に設定する

いくらセールだとしても赤字覚悟の価格設定は避け、しっかりと利益を確保できる範囲で行うことが重要です。

もちろんセールには在庫処分という側面もあるため、そのまま在庫を抱えるよりはコストが抑えられる場合は、多少の赤字覚悟で売り切る判断も時には必要です。
ですが毎回、赤字覚悟のセールを行うのは経営を圧迫してしまいます。

セール価格を設定する際は、商品の原価や販管費などの要素を総合的に判断し、利益を確保しつつ、集客や在庫処分といった目的を達成できる価格設定を目指しましょう。

セールを開催しすぎない

セールは新規顧客の獲得や売上向上に効果的な施策ですが、頻繁に開催しすぎると以下のようなデメリットが生じる可能性があります。

  • ・特別感の喪失
  • ・ブランドイメージの低下
  • ・通常価格での購入の減少

セールが常に行われていると顧客は「いつでも安く買える」と感じ、セールの有り難みが薄れてしまい、セール時に購買意欲が高まらなくなる恐れがあります。

また、頻繁な値引きは「安売りブランド」というイメージを与えかねません。
もし高級感があるブランドがセールばかり行うとプレミアム感が損なわれ、ブランド価値の維持が難しくなり、顧客離れにもつながるでしょう。

さらに、常にセールが行われているため顧客が「次のセールまで待とう」と考えるようになり、通常価格での購入をためらう傾向が強まります。

1つのブランドがセールを頻繁に開催することは、デメリットが多いといえます。
顧客にお得感を提供しつつ、ブランド価値を維持できるような開催のバランスを心がけましょう。

セール開催後は必ず効果測定を行う

セールを開催した後は、必ずその効果を測定しましょう。
効果測定を行うことで、実施したセールの成果や課題を把握し、次のセールに向けた改善点を明確にすることができます。

もし効果測定を行わないと、セールのどの部分を改善すべきかわからず同じ事を繰り返してしまい、期待しているセールの成果がいつまでも得られません。

そのためセール終了後は、アクセス数や購入率(転換率)、新規顧客獲得数、売上高や利益率などについて確認し、次回のセールはどう改善するか計画を立てましょう。

なお、ECサイトの分析については「ECサイト分析の手法解説!」の記事でやり方た手順などを紹介していますので、参考にしてください。

まとめ

ネットショップのセールは、イベント・季節ごとの商戦や有名ECのセール時期に合わせたり、自社商品の特性を考慮したりして、開催時期を決めるのがおすすめです。

また、セールを成功させるには事前の入念なプロモーションや適切な価格設定も大切ですが、日常的にセールを開催しすぎて特別感を失わないこともポイントです。

そしてセール開催後は必ず効果測定を行い、次回開催に向けて改善を繰り返すことで、セールの効果を最大限にできるでしょう。

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