インターネット環境の整備やパソコン・スマートフォンといったデバイスの普及により、私たちを取り巻く生活環境はどんどん変化し、生活の中にあるコンテンツとの関わり方も変わりました。
特に近年は「デジタルコンテンツ」と呼ばれるものがとても身近な存在になりました。
しかし、デジタルコンテンツという言葉を耳にすることはあっても、実際にどんなものなのか、どんな種類があるのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、デジタルコンテンツって実際に何かってよくわからないんだよね。動画とか音楽のイメージがあるけど…
そこでこの記事では、デジタルコンテンツの意味や種類、市場規模などをサクッと解説いたします!
目次
デジタルコンテンツとは何?
デジタルコンテンツは、デジタル形式で構成されているコンテンツのことを指します。主に文章(テキスト)や動画、音楽、画像などをデジタルデータにしてWEB上に公開したものや、サービスを通して消費者に提供されているものを指します。
もともと日本国内では、映画や音楽、本や雑誌、アニメ、マンガなどのアナログコンテンツが人気で、消費者はCDや紙媒体などから物理的にコンテンツを手に入れていました。しかし、近年は技術の進歩から、それらのコンテンツがデジタル化されるようになりました。
さらに、インターネットといったインフラ環境とパソコン・スマートフォンなどのデバイスの普及により、場所や時間を問わずコンテンツに触れることができるようになったため、より消費者にとってデジタルコンテンツが身近になったのです。
デジタルコンテンツをデータ商材として販売する企業やサービスも増えています。音楽や動画を配信する「サブスクリプションサービス」も普及し、消費者にとってデジタルコンテンツはなくてはならない存在になりつつあります。
デジタルコンテンツの種類ってどんなものがあるの?
さて、そんなデジタルコンテンツには、どんな種類があるのでしょうか。
デジタルコンテンツの中でも主要なものを解説していきます。
出版(電子書籍・電子雑誌・電子新聞)
漫画や書籍、雑誌、新聞といった紙媒体の商品をデジタル化したものです。
これまでは、書店やコンビニなどで書籍や雑誌、新聞などを購入する必要がありましたが、これらがデジタル化されたことで、スマートフォンやパソコン、タブレットなどから購入して閲覧できるようになりました。
電子書籍は購入だけでなくレンタルができるサービスも登場したりと、手軽に情報を手に入れることができるデジタルコンテンツの代表例とも言えます。
音楽(音楽データのダウンロード・音楽ストリーミングサービス)
以前は、CDやレコードなどの記録媒体に収めた音楽を再生機器で聴くことが主流でした。デジタルコンテンツ化されたことで、音楽もまた手に入りやすく、手軽なコンテンツになりました。
音楽がデジタルデータになったことで、さまざまなサービスが生まれました。iTunes storeなどのサービスでは楽曲を購入・ダウンロードすることができます。
また、近年ではSpotifyやApple Musicなど定額の音楽ストリーミングサービスが人気となり、年々利用者数を増やしています。
ゲーム(ダウンロード・アプリ・VR)
ゲームもデジタルコンテンツの代表例として外せません。家庭用ゲーム機、いわゆるコンシューマゲームは、ゲームソフトやハード機を家電量販店やゲーム屋さんで購入してプレイするのが一般的でした。現在は、ハード機を購入してネット回線に繋げれば、ゲームソフトのデジタルデータをダウンロード購入ができることが増えました。
それ以外にもゲームは、スマートフォンアプリやVRゴーグル専用のゲームなど、さまざまなデバイス機器に合わせて遊べるようなデジタルコンテンツとなりました。
映像(動画ファイル・動画配信サービス)
映像コンテンツも、デジタルコンテンツとして大きな変化を遂げたジャンルとして挙げられます。
これまで、映画を観るには映画館に行くかビデオレンタル店で借りるのが一般的でした。しかし、映像コンテンツもデジタル化され、NetflixやHulu、Amazon primeなどの動画配信サービスが生まれたことで消費者の行動も大きく変わりました。スマホやタブレット、パソコンなどがあれば、いつでもどこでも映画が見放題になったことで、映画館の他にもさまざまな選択肢がとれるようになったのです。
現在は映画だけでなく動画配信サービス独自のオリジナル作品や番組が用意されたりと、各動画配信サービスごとに工夫が凝らされるようになり、テレビより時間を使う人も増えてきました。
また、YouTubeなどの動画共有サービスに自作の動画をアップする企業や個人が増えてきたことで、動画コンテンツを制作するハードルも下がり、動画をデジタルコンテンツで販売する方法も注目を浴びています。
デジタルコンテンツとアナログコンテンツの違い
具体的なデジタルコンテンツとアナログコンテンツの違いをまとめてみました。
意味 | 特徴 | |
デジタルコンテンツ | 0と1の数字の組み合わせで処理されるデジタルデータによって構成されるコンテンツ。 | データなのでどんなにコピーしても劣化しない。閲覧できるデバイスがあればいつでもどこでも利用できる。ネット環境があればどこでも購入できる。 |
アナログコンテンツ | 現実に触れることができる、実物をともなったコンテンツ商品(CDやビデオ、映画など)。 | 実物であるため、お店など特定の場所で手に入れなくてはいけない。音楽・ビデオなどをコピーした場合、音質・画質が劣化する可能性がある。 |
デジタルコンテンツの市場規模と未来
このように、私たちの生活のなかで親しまれているデジタルコンテンツですが、実際の市場規模はどのような状況になっているのでしょうか。
こちらでは日本と世界の状況と、デジタルコンテンツの未来について解説していきます。
日本のデジタルコンテンツの市場規模
参考資料: 経済産業省の調査資料「コンテンツの世界市場・日本市場の概観」の数値をもとによむよむカラーミー編集部が作成
参考資料のグラフからも読み取れるように、2014年以降から右肩上がりで市場規模が推移していることがわかります。
こちらのグラフは、2018年までが実績値ベース、それ以降は概算のため予測の推移となりますが、現在の動画配信サービスや電子書籍、ゲームなどデジタルコンテンツが関わるサービスの拡大傾向から考察すると大きく間違っていないと考えられます。
以上から、国内におけるデジタルコンテンツは、今後さらに発展していくことが十分に予想されます。
世界のデジタルコンテンツの市場規模
参考資料: 経済産業省の調査資料「コンテンツの世界市場・日本市場の概観」の数値をもとによむよむカラーミー編集部が作成
世界の市場推移のグラフも、2018年までは実績値ベース、それ以降は概算のため予測の推移になりますが、日本の市場規模と同じく右肩上がりになることが予測されています。
経済産業省の調査資料によると、世界市場・日本市場ともに「映像・ゲーム」のジャンルが大半を占め、なかでもゲームの割合が高い増加傾向にあります。
デジタルコンテンツの販売方法とは
デジタルコンテンツは消費者だけでなく販売者にとっても身近なものになりました。手軽に誰でも販売できるプラットフォームが増えてきたことにより、現在は企業だけでなく個人でもデジタルコンテンツ販売を行うケースが一般的になりつつあります。
デジタルコンテンツの販売方法について、いくつか紹介します。
デジタルコンテンツを扱うサービス・プラットフォームで販売する
音楽を販売する
TuneCore Japanなどのアグリゲータという仲介サービスを通して、自身が作成した音楽コンテンツをiTunes Storeで販売することができます。
電子書籍を販売する
手軽に電子書籍を販売したいならAmazon Kindle ダイレクト・パブリッシングなどを利用しましょう。
また、書籍以外にも記事コンテンツを手軽に販売できるサービスとしてnoteなどを利用する人も増えています。
イラスト・壁紙・動画・音声コンテンツを販売する
お手軽にイラストや壁紙、動画・音声コンテンツを販売したいなら、「SUZURI」や「minne」のようなデジタルコンテンツが販売可能なプラットフォームを利用してみましょう。
無料で利用できるので、「まず何かデジタルコンテンツを売ってみたいな」と思っている人にはおすすめです。
自分でデジタルコンテンツ販売サイトを作る
ネットショップ作成サービスを利用して、自分でデジタルコンテンツをダウンロード販売できるショップを立ち上げる方法もあります。
カラーミーショップでは手軽にデジタルコンテンツのダウンロード販売が可能です。具体的な作り方は下記の記事で解説しています。興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
まとめ:デジタルコンテンツは企業から個人まで大きなチャンスと可能性を秘めている市場
今回は、デジタルコンテンツの意味や種類、市場規模などをサクッと解説しました。
デジタルコンテンツは技術の発展にともなって、今後さらに市場規模が大きくなると予想されます。
企業だけでなく個人にとっても大きなチャンスと可能性を秘めている市場ですので、興味がある方はぜひデジタルコンテンツを販売してみましょう。