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身近なコミュニケーションツールであるLINEをECサイトで活用することで、顧客とのコミュニケーションがよりスムーズになり、売上アップにつながる可能性があります。
そこでこの記事では、ECサイトでLINEを活用する具体的な方法や、活用することのメリットなどをご紹介します。
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LINEって、やっぱりECサイトで使ってみたほうがいいのかな?
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いろいろな活用方法があるので、ショップにとって使ったほうがプラスになると思いますよ! これから詳しく解説しますね。
目次
ECサイトのLINE活用で期待できる効果・メリット
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多くのECサイトがLINEを活用していますが、実際にどのような効果やメリットがあるのでしょうか。
主なものをご紹介します。
1. 顧客とのコミュニケーション品質の向上
LINEの活用は、ECサイトにおける顧客とのコミュニケーションの品質を向上させるのに役立ちます。
特に、LINE公式アカウントを利用することで、迅速かつ個別対応のやり取りが可能となり、顧客満足度の向上につながるでしょう。
また、チャットボットを利用することで、顧客サポートを自動化し、24時間のサービス提供が可能になります。
このように、LINEを活用すれば顧客対応が効率化できるので、より丁寧なやり取りなどが可能になり、品質の向上が期待できるでしょう。
2. 顧客へのより最適なアプローチ
LINE公式アカウントのセグメント配信機能では、顧客を年齢や性別といった「属性」と、過去にメッセージのリンクをクリックしたユーザーなどの「条件」でセグメントできます。
セグメントしてそれぞれのグループに合ったメッセージを配信することで、顧客1人ひとりに最適なアプローチを図れるでしょう。
顧客のニーズに合わせた情報配信を行うことは、購買意欲を高め、ECサイトのCVR(コンバージョン率)の向上につながるだけでなく、顧客との良好な関係を構築してLTV(顧客生涯価値)向上にも貢献するといえます。
3.セールスプロモーション(販売促進活動)の強化
LINEを使えば、さまざまな方法でユーザーにアプローチできるため、ECサイトのセールスプロモーション強化に役立ちます。
例えばLINE公式アカウントでは、ステップ配信などを活用し、顧客ごとに最適なタイミングでクーポンやセール情報を配信し、購買意欲を高めます。
また、LINE広告では、属性や興味関心に基づいたターゲット設定で効率的な広告配信が可能で、自社のECサイトヘの遷移数アップが期待できるでしょう。
このようにLINEを使うことで、自社の販売促進活動の強化につながるといえます。
ECサイトでのLINEの主な5つの活用方法
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ここからは、ECサイトでLINEを活用する際の主な方法をご紹介します。
LINE公式アカウント
LINE公式アカウントとは、企業がLINE上で顧客と直接つながるための公式アカウントです。
ECサイトで活用することでメッセージによる情報配信や、顧客との1対1のコミュニケーション、クーポン配布などの販促活動が可能になります。
ECサイトにおけるLINE公式アカウントの主な活用方法は以下の通りです。
- 【情報配信】新商品やセール、クーポンなどの情報をメッセージで配信し、顧客の購買意欲を高めます
- 【顧客対応】個別の問い合わせ対応や、チャットボットによる自動応答で顧客満足度向上に貢献します
- 【データ分析】顧客の属性や行動履歴を分析し、パーソナライズされたマーケティング施策を実現します
このようにLINE公式アカウントを活用することでECサイトの集客、売上向上、顧客ロイヤリティの向上などにつなげることができるでしょう。
LINEブランドカタログ(旧LINEショッピング)
LINEブランドカタログは、ECモールのようにさまざまなショップが集まっており、ユーザーがLINEブランドカタログ経由で商品を購入するとLINEポイントが付与されるサービスです。
ポイントは、1ポイント=1円としてLINE Payやスタンプ購入などに利用されます。
LINEポイントが欲しい購入意欲のあるユーザーが集まるため、LINEブランドカタログに掲載することで多くの顧客にアプローチし、自社サイトへの集客ができるでしょう。
LINE広告
LINE広告は、月間アクティブユーザー数9,700万人(2024年9月末時点)を超えるLINEプラットフォーム上で展開される広告配信サービスです。
LINEアプリ内のトークリスト、ホーム画面だけではなく、LINEマンガやLINEチラシなどLINEが展開するさまざまなサービス上にバナー広告を表示できるため、幅広いユーザー層へのリーチが可能です。
またLINE広告の主な利点は、詳細なターゲティング設定が可能な点です。
ユーザーの年齢、性別、地域だけでなく、興味関心などに基づいてターゲットを絞り込むことで、効率的な広告を配信できるので、費用対効果が高いといえます。
LINEギフト
LINEギフトとは、LINEアプリ経由で「友だち」になっている人へ、さまざまな商品をプレゼントできるサービスです。
相手の住所を知らなくてもプレゼントを贈れるeギフトや、ギフト商品のみを販売するギフトECの人気は、徐々に高まっています。
LINEブランドカタログのように、自社サイトへ遷移させる仕組みではないですが、LINEギフトに出店することは自社商品やショップの認知拡大になります。
LINEギフトでの購入をきっかけに、新規顧客の獲得につながるかもしれません。
LINEログイン連携
LINEログイン連携とは、LINEのサービスではなくECサイトで使える機能です。
自社ECサイトにLINEログイン連携機能を導入すれば、すでに会員登録しているユーザーがLINEアカウントで自社のECサイトへログインできるようになります。
ユーザーはIDやパスワードを入力せずスムーズにログインできるようになるだけではなく、パスワードを忘れてしまいログインできないといった事態を防げます。
ECサイトへログインできないとカゴ落ちにもつながりかねないため、LINEログイン連携を活用することはショップ側にとってもメリットがあるでしょう。
ECサイトでLINE活用が向いている理由
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LINEはECサイトで活用するのに向いていると、よくいわれます。
ここでは主な理由をご紹介します。
ユーザー数が多い
LINE広告の項目でもお伝えしたように、LINEは日本国内で月間アクティブユーザー数が9,700万人と、日本の人口の約8割の人が利用するコミュニケーションツールです。
ユーザー数は、他のSNSやアプリと比べても圧倒的です。
このため、ECサイトがLINEを活用することで、幅広い年齢層や興味・関心を持つユーザーへのアプローチが可能になります。
また、老若男女問わず利用されているため、特定の層だけでなく広範囲の顧客層にリーチできることも大きな特徴です。
このように属性にこだわらず、より多くの人にアプローチできるLINEはECサイトの活用に向いているといえます。
メッセージを見てもらいやすい
LINEのメッセージは、ユーザーに見てもらいやすいという利点があります。
実際、LINE公式アカウントから配信されたメッセージのうち、約8割の人がその日のうちに開封するというデータもあります。
さらに、LINEでは通知がスマートフォンの画面に直接表示されるため、ユーザーに見逃されにくいでしょう。
InstagramやXのように投稿が流れていってしまわないという面でも、ユーザーに情報を見てもらいやすいといえます。
このような特徴はメールや他のツールにはない強みであり、ECサイトの限定キャンペーンやセール情報の配信には効果的です。
スマートフォン利用に最適化されている
LINEはスマートフォンに特化したメッセージアプリとして開発されていることが、ECサイトの活用に向いているとされる1つの理由です。
例えば、LINEはスマートフォン向けに最適化された直感的なインターフェースを採用しており、 ユーザーは広告バナーやLINEブランドカタログから、ストレスなくECサイトへ移動できます。
また、LINEログイン機能を利用すれば、簡単にECサイトで買い物が可能です。
さらに、プッシュ通知を活用したリアルタイムのメッセージ配信により、タイムリーな情報やプロモーションを届け、ユーザーの購入意欲が高いままECサイトへ遷移させられます。
このように、LINEはスマートフォン中心の現代のライフスタイルに適したプラットフォームとして、ECサイトとの相性が非常に良いといえます。
ECサイトでLINEを活用する際の注意点
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ECサイトでLINEを活用する際には、いくつかの注意点がありますので、事前に押さえておきましょう。
まず、LINEのサービスを利用する際は基本的にコストがかかります。
月額費用をはじめ、さまざまな費用が発生するため、予算をしっかりと確保しておかなければなりません。
費用だけではなく、担当者のリソースも必要であることを把握しておきましょう。
運用面で注意すべき点は、情報の頻度と内容です。
メッセージの配信頻度が高すぎるとユーザーに負担感を与え、ブロックされる可能性があります。
また、キャンペーンやクーポンを乱発してしまうと価値が薄まり、ユーザーの購買意欲を低下させる可能性があります。
メッセージは週1~2回など最適な配信頻度を探り、ユーザーに有益で自社にとって効果の高い配信になるよう工夫しましょう。
最後に、効果測定も重要です。
LINEのメッセージを配信した後の開封率やコンバージョン率、広告のクリック率などを定期的にチェックし改善策を検討することで、より効果的なLINE活用を実現できます。
カラーミーショップならECサイトとLINE連携で簡単ログイン
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注意点の章で、ECサイトのLINE活用は基本的に費用がかかるとお伝えしました。
ですが、ECサイト構築サービスのカラーミーショップは、無料でECサイトのLINEログイン連携機能が利用できます。※利用にはLINE Business IDのアカウントが必要です
LINEログイン連携はユーザーが使いやすくなるだけでなく、スムーズにログインできるようになることでショップへの再訪率の低下を防げるでしょう。
カラーミーショップのLINEログイン連携について詳しくは、下記の動画で紹介していますのでチェックしてみてください。
まとめ
ECサイトでLINEを活用するには、LINE公式アカウント、LINE広告、LINEログイン連携などさまざまな方法があります。
LINEは毎月1億人近いユーザーが使用しておりメッセージも開封されやすいため、ショップの情報を伝えるのに最適なツールといえます。
ただし運用する際はコストや人的リソースが必要になるということを把握しておきましょう。
また、特定の条件下でユーザーをセグメントして、ユーザーに最適な情報を送ることがLINE活用の効果を高めるポイントです。
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