
ネットショッピングが当たり前になった今、ECサイトを制作したいと考えている企業も多いのでしょう。
ですが、いざECサイトを制作しようと思っても、どこから手をつけていいのかわからないということは、よくあります。
今回は、ECサイトを制作する前の準備や制作方法、おすすめのサービス、制作費用の相場などについて詳しく解説していきます。

会社でECサイトの制作を任されちゃったけど、どうしたらいいんだろう…。

ECサイトを制作するためには、まずは事前の準備が必要になります。また、制作方法も自社に合ったものを選択することが大切です。
今回は、ECサイト制作に必要な知識を詳しく説明していきます!
目次
ECサイトを制作する前の準備・決めておくこと
全く何も無い状態からいきなりECサイトを作ることはできませんし、無理やり作っても失敗してしまいます。
ECサイトを制作する場合、まずは下記のような準備を行うことが大切です。
- ・市場調査・商品分析
- ・商品の仕入れ先(製造先)の選定
- ・コンセプトやショップ名の決定
ECサイトでは、何となくただ漠然と商品を販売しても売れないため、どのような商品の需要があるのかの市場調査が重要です。
販売する商品がおおよそ固まってきたら、商品は自社で製造するのかOEMとして他社に製造をお願いするのか、仕入れる場合は仕入れ先の開拓など、商品の入手方法も検討していきましょう。
販売する商品が決まっている場合でも市場調査や競合調査をして、どのような年代・性別・職業の消費者をターゲットとするのか、単品やセット、定期購入などどのように売るのかといったことを、ある程度決めておきます。
商品の選定や価格決定と同時並行で進めたいのが、コンセプトやショップ名です。
同じような商材を販売するECサイトはたくさんあるので、競合他社と差別化を図るためにも、コンセプトやショップ名の決定はとても重要な準備です。
このように、数あるECサイトから消費者に選ばれるサイトづくりをするためには、サイト制作前にいくつかの準備をしておくことが不可欠といえるでしょう。
ECサイトの5つの制作方法!おすすめのサービスも紹介
ECサイトと一口にいっても、実は制作方法は下記のようにさまざまあります。
年商 | 想定規模 | おすすめのECサイト構築方法 |
~100万円程度 | 個人・個人事業主 | 無料・有料ECサイト作成サービス |
100万~1億円程度 | 小・中規模の法人 | 有料ECサイト作成サービス、ECモール |
1億~数十億円程度 | 中・大規模の法人 | オープンソース、ECパッケージ |
数十億円~ | 日本国内でも有数の大規模法人 | フルスクラッチ |
では、それぞれの制作方法について説明するとともに、おすすめのサービスもご紹介していきます。
ECモール
ECモールとは、あらゆるジャンルのショップが出店しているオンライン上のショッピングモールです。
Amazonや楽天市場などのECモールは知名度が高いので集客力があり、出店すれば一定の訪問者数が見込めるのが大きなメリットです。
ただしECモールは既存のプラットフォームに出店するため、限られた範囲内でのみショップデザインをカスタマイズする形になり、ブランディングは難しいでしょう。
また、ECモール内で販売されている同じ商品と価格を比較されやすいため、価格を下げなければ売れないことがあるなど価格競争に巻き込まれてしまうこともあります。
Amazon
Amazonは日本最大級のECモールで、アマゾンジャパン合同会社が運営しています。
楽天市場やYahoo!ショッピングは各ショップが店舗を出す「出店型」ですが、Amazonは商品を1点から販売できる「出品型」のECモールです。
出品から商品の発送までわかりやすいステップになっているため、誰でも手軽に出品できるのが大きな魅力の一つでしょう。
小口出品(49点以下)と大口出品(50点以上)とプランも選択可能で、事業規模に合わせた販売ができます。
ただし、Amazonは購入者から「Amazonで買った」と認識されることが多く、どの出品者から購入したかまでは意識されにくいため、リピート購入率は低いといえます。
ECサイト作成サービス(ASP)
ECサイト作成サービス(Application Service Provider:ASP)を利用すれば、ネット上で簡単に自社のECサイトを立ち上げることができます。
ECサイト作成サービスには、無料で利用できるものと月額利用料が発生する有料のものがあります。
予算が少ない個人事業主や中小企業の場合は、無料のECサイト作成サービスを利用すれば、初期コストを抑えて本格的なECサイトを制作できることがメリットでしょう。
デザインの自由度も高いのでカスタマイズすれば、自社らしいオリジナルのサイトができます。
ですが、ECモールのような集客力は無いため集客に力を入れる必要があります。
カラーミーショップ
カラーミーショップはGMOペパボ株式会社が提供しているECサイト作成サービスです。
初期費用・月額利用料無料のフリープランと有料プランがあるので、初めはフリープランからスモールスタートし、事業規模が大きくなったら機能面やサポートが充実している有料プランへ変更するなど、自社の成長に合わせたプラン選択ができることが魅力です。
初心者の方でも始めやすく、80種類以上もあるデザインテンプレートから好きなものを選べば、簡単に自社サイトが作成できます。
海外販売やInstagram販売、領収書発行など必要な機能はアプリで追加できるので自社だけの使い勝手のよいサイトを構築できることもポイントです。
メールや電話でのサポート体制が充実しているのはもちろん、ECサイト運営に欠かせないSEO対策や広告運用についてのYouTube講座などもあるので「初めてECサイトを作る」人におすすめのサービスでしょう。
オープンソース
オープンソースとは、外部に公開されているソースコード(プログラム情報)を使用し、無償でECサイトを制作する方法です。
オープンソースのソースコードは全世界に公開されているため、誰でも無償でサーバーにインストールでき、導入費用を抑えてECサイトを作ることができます。
ECモールやECサイト作成サービスと比較して、カスタマイズ性が高いのがメリットですが、プログラミングなどある程度の専門知識がないとECサイト制作ができないのがデメリットです。
また、ソースコードが全世界に公開されているため、悪意のある第三者によって制作したECサイトを不正に改ざんされるなど、セキュリティ面でのリスクがやや高いという懸念もあります。
オープンソースを利用する場合は、万全のセキュリティ対策も不可欠でしょう。
WordPress(ワードプレス)
ワードプレスとは、世界で最も利用されているオープンソースです。
「Welcart」などの拡張機能(プラグイン)を利用すれば、ECサイトを制作することができます。
ワードプレスは自社サイトながら集客がしやすい、カスタマイズしやすいなどのメリットがあります。
操作がわからなくなった場合はインターネットで検索すればさまざまな人が記事を書いているので、自分で問題を解決しやすいのも特徴です。
ですが、ECサイトの機能は導入したプラグインに限られてしまうため、ECサイトの決済方法としてよくあるAmazon Payなどをサイトに実装することができません。
ワードプレスを使用する際は、ECサイト作成サービスなどで作ったECサイトと連結させるなど、対策をして導入することをおすすめします。
ECパッケージ
ECパッケージは商品の在庫管理などの基本機能から、外部システムとの連携など必要な機能がパッケージ化されたソフトで、インストールすれば標準的な機能を兼ね備えたECサイトが作れます。
オープンソースが無償であるのに対し、ECパッケージは500万円程度の費用がかかるため、ECサイト制作にある程度予算がある企業に向いています。
ECモールやECサイト作成サービスに比べると、かなり自由度が高く自社のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできるのが大きなメリットでしょう。
一方ECサイト作成サービスなどは提供会社が機能面やセキュリティ面などを適宜アップデートしてくれますが、ECパッケージは買い切り型に近いので、自社でシステムをアップデートしなければいけない点がデメリットです。
ECサイトは目まぐるしくトレンドが変わるため、数年に一度はシステムをアップデートしなければECパッケージで作ったサイトは時代遅れとなり、売上減にもつながることを覚えておきましょう。
ebisumart
ebisumartは株式会社インターファクトリーが提供しているクラウドECシステムで、システムが老朽化しないECサイト作成サービスと、カスタマイズ性が高いECパッケージの長所を両立しているサービスです。
ebisumartでは、ニーズに合わせてフルカスタマイズやシステム連携が可能ですが、標準のEC関連システムとの連携で費用を抑えることもできます。
標準機能だけでも初期費用300万円から、月額費用も数十万円かかるため比較的高額ですが、本格的なサイトを目指す場合は十分にその費用対効果は得られるでしょう。
企業ごとに費用は異なりますので、まずは見積もりをとることをおすすめします。
フルスクラッチ
フルスクラッチは、ゼロベースからECサイトを制作する方法です。
EC販売で成功を収めているユニクロや、他社にはないさまざまな機能を搭載したZOZOTOWNのサイトはフルスクラッチを採用しています。
かなり大規模なECサイトが構築でき、機能なども自社オリジナルで装備できますが、その分費用と時間がかかるため、採用できる企業は大企業に限られます。
そのため、現在フルスクラッチでECサイトを制作する企業は減少傾向にあります。
ECサイトの制作費用はいくら?相場を方法別に比較
先ほどECサイトの制作方法をお伝えしましたが、制作費用も下記の表のように方法によって大きく異なります。
構築方法 | 初期構築費用 | 月額費用 | 販売手数料 | カスタマイズの幅 |
ECモール | 無料~数万円 | 無料~数万円 | あり | 非常に狭い |
ECサイト作成サービス(無料) | 0円 | 0円 | あり | 狭い |
ECサイト作成サービス(有料) | 数千円~数万円 | 数千円~15万円 | サービスによってはあり | やや狭い |
オープンソース | 0円 | 10万円~ | なし | 非常に広い |
ECパッケージ | 数百万円~ | 10万円~ | なし | 非常に広い |
フルスクラッチ | 数千万円~ | 数十万円~ | なし | 無制限 |
上記の表から、無料のECサイト作成サービスが最も初期コストを抑えてECサイトを制作できる方法といえますが、商品が売れた際の販売手数料や決済手数料などが有料サービスに比べると割高です。
ECモールは集客力がある分、初めから出店費用などがかかるので初期費用はある程度、用意しておきましょう。
柔軟なカスタマイズを求める場合は、オープンソースやECパッケージ、フルスクラッチを選択する必要がありますが、初期費用やランニングコストが高くなるため、十分な予算が確保できることが条件です。
自社の事業規模に合わせ、それぞれの方法のメリット・デメリットも理解した上で最適な方法を選択しましょう。
ECサイトの構築費用はいくらなのか、方法別の料金相場の比較やかかる費用の内訳について、さらに詳しくはこちらの記事で解説しています。
ECサイト制作に必要なスキル
ECサイトを立ち上げる際、一番不安なのが知識やスキル面ではないでしょうか。
一般的にECサイト制作には、下記のようなスキルが必要だといわれています。
- ・HTMLやCSSなどのクライアントサイド言語
- ・PHPやJavaなどのサーバーサイド言語
- ・Linuxサーバーなどのサーバーに関する知識
- ・ECサイトのロゴや商品画像などの画像制作スキル
ただし、ECモールやECサイト作成サービスを利用すれば、専門的な知識がない初心者でも手軽にECサイトを立ち上げることができます。
また、プログラミング言語の知識が必要なオープンソースの場合でも、制作会社など外部に委託する場合は自身にそこまでスキルは求められません。
スキルが必要かどうかは、制作方法や社内リソースによって異なるといえます。
HTMLやCSS、PHPなどを習得するためのテキストやWeb記事は数多く存在しますが、中途半端な知識ではトラブル発生時に対応できないため、予算と照らし合わせて必要な部分は委託したほうが無難でしょう。
ECサイトの制作期間の目安
ECサイトの制作方法はさまざまあるとお伝えしましたが、制作期間はどれほど変わるのでしょうか。
下記の表は、制作方法別のおおよその制作期間をまとめたものです。
ECサイトの種類 | 制作期間 |
ECモール | 3時間~ |
ECサイト作成サービス(無料) | 1時間~ |
ECサイト作成サービス(有料) | 1週間~1カ月程度 |
オープンソース | 3カ月程度 |
ECパッケージ | 3カ月~半年程度 |
フルスクラッチ | 1年~数年 |
ECモールやECサイト作成サービスは既存のサービスを利用するため、短期間でECサイトが制作できるのが大きな特徴です。
オープンソースやECパッケージでは、自社に合った機能のカスタマイズやサーバーの設置のため、ある程度の期間が必要です。
フルスクラッチはゼロの状態からサイトを制作することから要件定義にも時間がかかるので、長いスパンで計画を立てなければいけません。
上記の制作期間もしっかりと念頭に置き、ECサイト制作の準備を進めることをおすすめします。
ECサイトは制作会社に依頼すべき?自作もできる?
ECサイトは、先ほどお伝えしたように知識やスキルがあれば自社でも制作可能です。
また、ECモールやECサイト作成サービスであれば誰でも簡単にECサイトが立ち上げられます。
ただし、プロである制作会社に依頼することで商品の魅力が最大限に伝えられ、売上が上がるなどメリットもあります。
ここでは、ECサイトを自作する場合と制作会社に委託する場合のメリット・デメリットを比較しましょう。
ECサイトを自作するメリット・デメリット
ECサイトを自作する場合のメリット・デメリットは下記の通りです。
- 【メリット】
- ・コストが抑えられる
- ・サイトオープンまでの期間が短縮できる
- ・社内にECサイト構築のリソースがたまる
- 【デメリット】
- ・テンプレートを利用すると独自性を出しにくい
- ・商品力そのもので勝負しなければいけない
- ・トレンドに合わせて自身でデザインなどを変更する必要がある
ECサイトを自作する場合の最大のメリットはコストが抑えられる点でしょう。
個人事業主や中小企業で予算がない場合は、ECサイト作成サービスなどを利用して自作することをおすすめします。
ただし、ECモールの場合はとくにデザイン面での自由度がほとんどないので、より自社らしいサイトを求める場合はECサイト作成サービスで制作するのがよいでしょう。
ECサイトを制作会社へ委託するメリット・デメリット
一方、ECサイトを制作会社へ委託する場合のメリット・デメリットは下記の通りです。
- 【メリット】
- ・プロのデザインで消費者に商品の魅力が最大限に伝えられる
- ・専門知識が不要
- ・社内のリソースを商品開発などに集中できる
- 【デメリット】
- ・自作よりもコストがかかる
- ・ノウハウを社内に蓄積できない
- ・情報漏洩など個人情報の取り扱いに注意が必要
ECサイトをECパッケージやフルスクラッチで制作したい場合は、自作が難しいため外部制作会社に委託する必要があります。
外部に委託した場合は経験が豊富なプロがデザインを提案してくれるため、消費者が買い物しやすく、商品の魅力が伝わりやすいサイトとなるでしょう。
ただし、初期費用だけでなく固定費として毎月委託費用がかかることもあるので、長期的にどのくらいの費用がかかるのかシミュレーションすることが大切です。
また、費用面のコストだけでなく打ち合わせなどコミュニケーションコストもかかることを把握しておきましょう。
ECサイトの制作代行先はカラーミーショップがご提案!
ECサイト制作を外部に依頼したいと思っても、制作会社は多々あるためどの会社に頼めばいいのか迷うことも少なくありません。
そんなときはカラーミーショップの「制作代行サービス」がおすすめです。
実績豊富なカラーミーショップの提携会社を各社の希望に合わせて紹介するため、自力で制作会社を探す手間が省け、理想的なECサイト制作が行えます。
制作代行サービスでは全体的なデザインだけでなく、ECサイトで最も重要な要素となる商品画像の撮影代行や、初期設定代行、部分カスタマイズなどさまざまなサービスを展開しています。
専門スタッフが個別のヒアリングを行い、最適なプランを提案するので、ぜひご活用ください。
ECサイト制作の流れ・手順
ここまででECサイトの制作前の準備や方法をご紹介しましたが、実際にはどのような流れなのでしょうか。
たとえばECモール・ECサイト作成サービスを利用してECサイトを作る場合の手順は下記の通りです。
それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
1.サービスへの登録・アカウント作成
まずは、利用するサービスのサイトで登録・アカウントの作成を行います。
サービスによって多少異なりますが、基本情報を入力していく手順がわかりやすくサイトの画面上に表示されるため、迷うことは少ないでしょう。
ECサイト作成サービスの場合、ドメイン名(URLに表示される独自の文字列)は後から変更できないので、事前に決めておくことをおすすめします。
2.デザイン(テンプレート)の決定
ECサイト作成サービスではほとんどの場合、豊富な種類のテンプレートが用意されています。
選ぶ際に参考となるのが、同じ業種のECサイトのデザインです。
業種ごとに商品が引き立てやすいデザインが異なってくるため、競合他社のサイトを調査してデザインにどのような特徴があるのか調べ、自社もその特徴を含んだテンプレートを選ぶとよいでしょう。
なお売れるECサイトのデザインのコツとはどのようなものか、参考になるおしゃれなネットショップ事例20選については、こちらの記事を参考にしてください。
3.決済方法の設定
希望の決済方法がない場合は購入希望者の離脱につながるため、ECサイトでは決済方法の設定も重要な要素の一つです。
ネットショッピングのユーザーの多くはクレジットカードを利用しますが、最近ではAmazon PayやPayPayなどID決済の利用者も増えています。
ターゲットとしている消費者の使っている決済方法を導入しましょう。
ただし、ECサイト運営者としてチェックしなければいけないのが決済手数料です。
商品が売れるごとに決済手数料は発生し、決済方法によって手数料も異なるので、すべて対応可にすると赤字になる可能性もあります。
ECサイトで人気の決済方法を調べ、設定する際は慎重に行いましょう。
なおECサイトで顧客満足度の高い決済方法はどれなのか、支払い方法の比較や利用割合・選び方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
4.配送方法の設定
配送会社はどこも同じかと思いますが、実はサイズの設定や重量の設定が各社異なります。
そのため自社が出荷する荷物はどのようなものが多いか確認して、その荷物を一番安く運べるサービスを選ぶとコストを抑えられます。
ただし、値段だけではなく、追跡サービスや破損時の補償なども踏まえないと、後々トラブルが起きた際、解決するのに多額の費用が発生してしまう場合もあります。
また商品が多く売れる見込みがある場合は、梱包や配送の代行サービスを利用するのもおすすめです。
宅急便・宅配業者の料金はどこが安いのか、ネットショップで選ぶならどこがよいのかについては、こちらの記事を参考にしてください。
5.商品の登録
設定が済んだら撮影した商品の画像をアップロードし、商品の値段や説明文を書きます。
商品の画像は、売れ行きを大きく左右する最も重要な要素です。
撮影時は、照明や商品を置く台、背景などにもこだわりましょう。
複数枚画像が登録できるサービスが多いため、商品の寄りの写真や引きの写真、真上から、横からなど角度を変えた写真、使用時の写真や使用感がわかる経年劣化した写真など、消費者が知りたいと思うさまざまな写真を掲載しましょう。
また、商品画像だけでは伝わらない衣料品の質感や肌触り、食品の食感などは視覚以外の五感が伝わる説明文でアピールするのがおすすめです。
売れる商品説明の書き方や、魅力を伝える6つのコツを例文つきで紹介しているこちらの記事もぜひ参考にしてください。
6.ECサイトの運営開始
上記の手順を踏んでECサイトを制作したらそれで終わりではなく、サイトを運営・アップデートしていく必要があります。
運営は、マーケティングに関わる「フロント業務」と商品に関わる事務的な「バックエンド業務」の大きく2つに分けられます。
ECサイト制作当初はフロント業務に注力する必要がありますが、長期的にサイトを運営していく場合はバックエンド業務も重要になるでしょう。
ECサイトを運営する業務とはどのようなものか、運営に必要なコストやスキルについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ECサイト制作で気を付ける注意点
これからECサイトを制作する場合、下記ようにいくつか注意点があります。
- ・ECサイトを制作したら必ず集客・宣伝を行う
- ・セキュリティ面も重視して制作する
最後に主な2点の注意点について解説していきます。
ECサイトを制作したら必ず集客・宣伝を行う
ECモールに出店した場合は、モール内を閲覧していたユーザーの目に留まることもありますが、自社ECサイトの場合は誰もお店のURLを知らない状態なので、開店直後にユーザーが訪れることはほとんどありません。
そのため「ECサイトがオープンしたこと、どのような商品を扱っているか」などを自ら宣伝して、集客を行う必要があります。
短期間で成果を出したい場合は、Googleなどの検索結果の画面に自社のECサイトを表示させるリスティング広告や、SNS広告など、広告を出すのがおすすめです。
ただし広告は有料なので、無料で始めたい場合は「コーヒー おすすめ」などの検索結果でサイトを上位に表示するためのSEO対策や、SNSアカウントを運用してフォロワーを増やすといった集客もあります。
いずれにしろ、自社サイトの場合は自ら発信をしないと誰にもお店に訪れてもらえないため、必ず集客・宣伝を行いましょう。
なお、ネットショップ開設後にまずやるべき集客方法の2つであるSEO対策とSNS施策について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
セキュリティ面も重視して制作する
昨今、サイバー犯罪が急増しており、個人情報流出などのインターネット上のトラブルがメディアでも多々取り上げられています。
ECサイトを制作する際は、自社の使いやすい管理画面や売上につながるデザイン、運営コストなどを重視してしまいがちですが、セキュリティ対策も非常に大切です。
とくに注意しなければいけないのが決済情報を入力するページです。万が一、クレジットカード情報などが流出すると、第三者から不正利用されてユーザーが大きな被害を受ける可能性があります。
また、情報漏洩はユーザーだけでなく、賠償金の支払いなどお店側にも大きなダメージを与えてしまいます。
ECサイトを制作する際は、利用するサービスはどのような対策を行っているのかを確認するなど、セキュリティ面も重視して制作方法を決めましょう。
まとめ
今回は、ECサイトを制作する際の準備や制作方法、おすすめのサービスなどについて詳しく解説しました。
ECサイトの制作にはWebの知識やスキルが必要となることもありますが、カラーミーショップのようなECサイト作成サービスを利用すれば、誰でも簡単に本格的なサイトが立ち上げられます。
ECサイトの制作方法によってコストや制作期間が異なり、それぞれメリット・デメリットがあるため、どの方法が自社に合っているか比較検討し、最適な方法を選びましょう。
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