
大型で運びにくい家具は、ネットショップで売れやすい商材です。
実際に物販系ECの中でも、市場規模の大きいジャンルとなっています。
そこでこの記事では、家具のネットショップ開業のメリットから具体的な手順、成功のポイントまでご紹介します。

家具をネット販売すると、何かいいことあるのかな?

家具はネットショップでの市場規模が大きい商材なんですよ。つまりネットでの販売に向いています。
目次
家具はネット販売に向いている商材

さまざまなジャンルの商品がネットショップで売られていますが、その中でも家具はEC販売に向いている商品といわれています。
実際に、総務省が公表している「令和5年 電子商取引に関する市場調査」によりますと、物販系分野の商品カテゴリの中でも、市場規模が4位です。
4位といっても、2位の家電類と3位のアパレル類が2.6兆円に対し家具・雑貨類は2.4兆円の市場規模のためそこまで大きな差はなく、ネットでの需要が高い商品カテゴリといえます。
一般的に家具のような重たくて運ぶのが大変な商品は「ネットショップで売れるもの」といわれており、家具はネット販売に最適でしょう。
家具のネットショップ・ECサイトを開業するメリット

家具はECと相性の良い商材ということですが、販売側が感じるメリットは他にどのようなものがあるのでしょうか。
主なものを見ていきます。
実店舗より多くの商品を取り扱える
家具は1つ1つが大きいため、実店舗だとスペースの制約により展示・保管できる商品の数が限られてしまいます。
一方、ネットショップでは商品の陳列スペースを気にしなくて良いため、実店舗よりもはるかに多くの商品を取り扱うことが可能です。
家具は大きな買い物であるため、色違いや形違いなど、さまざまな家具をじっくり比較して購入したいと考える人が多いといえます。
実店舗では展示しきれない商品も、ネットショップでは写真や動画、詳細な説明とともに紹介できるため、顧客はより多くの選択肢の中から商品を選べます。
取り扱っている商品数の多いことは、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
店舗にかかるコストを削減できる
実店舗を持つ場合に必要なのが、店舗の家賃や光熱費などの維持費です。
特に家具販売には広いスペースが必要になるので、好立地で広めの店舗を借りるとなると、毎月百万円以上の家賃が必要になる場合もあります。
加えて、家具を魅力的に見せるための什器などインテリア費用も必要です。
一方、ネットショップであれば、在庫管理や保管用の倉庫さえあれば運営できるので、実店舗にかかるコストは削減できます。
費用を抑えて家具販売を始めたい場合、ネットショップがおすすめです。
販売機会の損失を防げる
実店舗では、営業時間外や休業日には販売できません。
一方、ネットショップなら24時間365日販売できるので、実店舗のような「営業時間外だから購入できない」といった販売機会の損失を減らせます。
また、実店舗では一度に接客できる人数が限られているため人が集中すると店員が対応できず、諦めて顧客が帰ってしまい、販売の機会を逃すこともあります。
一方、ネットショップではユーザーが集中しても、サーバーがダウンしない限り注文を受け付けられるので機会損失を減らせるでしょう。
注文受付時のショップ側のミスを減らせる
家具を販売する際は、素材・色・サイズなど顧客がカスタマイズして注文する場合があります。
実店舗販売の場合、注文が複雑になると、店員が書き間違えて発注したり、オプションの入力をミスしたりなど、ヒューマンエラーによるミスが起こりやすいです。
もしこのようなミスが起こると、顧客が頼んだ商品と異なる商品が届いてしまい、顧客満足度の低下につながるかもしれません。
ですがネットショップであれば、顧客自身がサイト上で操作して注文するため、ショップ側による受注ミスを減らせることがメリットといえます。
家具のネットショップを開業する流れ・やり方

ここからは実際に、家具のネットショップを開業する大まかな流れをご紹介します。
手順1.コンセプト・ショップ名を考える
ネットショップを開業するためには、まず「どのようなショップか」を定めるためにコンセプトとショップ名を決めましょう。
コンセプトは自分のショップの個性であり、他の店舗との差別化の要素です。
「どんな家具を」「誰に」「どのように」提供したいのかを明確にしましょう。
例えば、「モダンで洗練された空間を提案する家具ショップ」「個性的な輸入家具を手頃な価格で販売する家具ショップ」など具体的にすることで、ターゲット層に響く商品選定やショップ作りが可能になります。
ネットショップのコンセプトの決め方の手順については「ネットショップのコンセプトの決め方は?」の記事を参考にしてください。
その後、コンセプトを踏まえてショップ名を決めていきます。
ショップ名は覚えやすく、ターゲット層に響く名前が理想的です。
ショップ名を考える際は同じ名前のショップが無いかも調べながら、決めていきましょう。
なお、ショップ名を決める際は「【超大切!】ネットショップの名前の付け方の大事なポイント・コツまとめ」を参考にしてみてください。
手順2.販売する家具を準備する
すでに店舗がある場合は改めて用意する必要はありませんが、これから家具のネットショップを始める場合は、販売する家具を仕入れなければなりません。
家具を仕入れる主な方法は以下です。
- ・仕入れ用の卸サイト
- ・直接取引(メーカー・卸売業者)
- ・海外輸入
- ・中古家具
一番手軽なのが、家具の仕入れ用の卸サイトです。
一般の人向けではなく、家具を販売するショップに向けた卸価格での購入が可能です。
インターネットで購入が簡単に完了するので、家具の仕入れに慣れていない初心者におすすめの方法です。
次は、家具メーカーや卸売業者と直接取引する方法です。
家具やインテリアの展示会に参加して直接交渉したり、メーカーのWebサイトから問い合わせたりすることで、家具を仕入れることができます。
ですが実績がないと、なかなか交渉が難しいため、ややハードルが高い方法でしょう。
また、海外から家具を輸入する方法もあります。
海外には、国内では手に入らないような珍しいデザインや高品質な家具が多くあるため、他店との差別化を図り、独自の商品を販売できます。
ただし輸入には、関税や輸送費などのコストがかかるため、費用面での計画をしっかり立てる必要があります。
最後に、中古家具を仕入れる方法です。
中古家具は新品よりも価格が安い場合が多く、アンティーク家具など希少価値のある商品を見つけることもできます。
中古家具店やオークションサイトなどでを利用すれば中古家具を仕入れられますが、中古家具は状態に個体差があるため、商品の状態をしっかり見極めるスキルが必要でしょう。
手順3.ネットショップの構築方法を決める
ネットショップの構築方法は「ECモール」と「自社サイト」の2つに分かれます。
ECモールとは、Amazonや楽天市場のように、多数の店舗が集まっているネット上のショッピングモールです。
そのモール内に自社のネットショップを出店するのが、開業方法の1つです。
ECモールはモール自体の知名度が高いため、集客しやすいのがメリットです。
一方、競合も多いので差別化が必要ですが、自社らしい独自のデザインは難しいため、価格での勝負となり価格競争に巻き込まれやすいというデメリットもあります。
また、モール側が設定したポイント制度や定期的なセールなどさまざまなルールに従わなければなりません。
独自ECサイトとは、カラーミーショップなどのECサイト構築システムを利用して、自社でネットショップを作成する方法です。
ECモールと比べてサイトデザインや機能を自由にカスタマイズできるため、ブランディングにも効果的です。
セール期間やECサイトのポイント制度、ECサイトのクーポンの発行なども自社のタイミングで自由に行えます。
一方、ECモールのように宣伝しなくても誰かが訪れてくれるわけでは無いので、自社で広告やSNS運用など集客を行わなければなりません。
手順4.ネットショップを作成する
開業方法を決めたら、次は実際にネットショップを作っていきます。
独自ECサイトの場合でもデザインテンプレートを利用すれば、初めての方でもショップを作成できるでしょう。
全体のデザイン(色遣いやフォントなど)は、コンセプトに合わせるのがポイントです。
デザインがコンセプトに合っているとブランドイメージが伝わりやすく、商品もより魅力的に感じてもらえるでしょう。
商品ページの作成も大切な工程です。
ネットショップではユーザーが実際に商品を手に取れないので、商品のサイズや素材、色などの基本情報をできるだけ細かく記載するのがポイントです。
デザインが大体完了したら各種設定を行っていきますが、特に決済方法の設定は重要です。
ユーザーは自分の気に入った決済方法がないと、カゴ落ちしてしまう場合があります。
そのため、基本の決済方法であるクレジットカードや銀行振り込みに加え、若年層が利用しやすいコンビニ決済や、人気が高まっているAmazon PayをはじめとしたID決済など、豊富な決済手段を用意しましょう。
ネットショップで人気の決済方法については、「ECサイトで顧客満足度の高い決済方法はどれ?」の記事で詳しく紹介しています。
手順5.開業後は集客を行う
ネットショップは開業しても、自分達で発信していかないと誰もその存在を把握できないため、集客を行う必要があります。
サイトへのアクセス数を増やして商品を購入してもらうために、主に以下のような集客方法があります。
- ・SNS運用
- ・Web広告
- ・SEO対策(コンテンツマーケティング)
- ・メルマガ
集客方法によって有料か無料か、短期間での集客か長期的な集客かなどが異なります。
また、それぞれの集客方法は単独で実施するよりも、組み合わせて行うことで相乗効果が期待できるでしょう。
ネットショップの集客方法について詳しくは、「ネットショップ集客のコツ!」の記事で紹介しています。
【注意点】中古の家具販売は許可を申請する
仕入れ方法でも紹介したように、中古の家具を販売するパターンもありますが、その場合は「古物商許可」という許可を取得しなければなりません。
家具だけでなく、以下のものを中古で販売する際にも古物商許可は必要です。
- ・カメラ
- ・パソコン
- ・宝石)
- ・自転車、自動車
- ・衣類
- ・時計
- ・楽器 など
このように、身の回りにあるほとんどのものは中古で販売する際に古物商許可が必要です。
古物商の許可は管轄の警察署で申請を行い、許可が下りるまでの目安は1ヵ月半といわれているため、ネットショップの開業準備と並行して進めていきましょう。
家具のネットショップを成功させるコツ

家具のネットショップを成功させるには、どのようなことコツがあるのかご紹介します。
家具を自宅で試せる機能を入れる
ネットショップで家具を購入する場合、部屋に置いた時のサイズ感がわからなかったり、部屋の雰囲気に合うかどうか悩んでしまったり、不安を感じるユーザーも多いです。
そこでおすすめなのが、AR技術を活用して試し置きできる機能をネットショップに導入することです。
ARがあれば、顧客が購入前に実寸大の家具を自宅の部屋に表示できるので、サイズ感や雰囲気の確認が可能になります。
家具を試し置きすることで顧客の購入に対する不安を解消し、購入率アップにつなげられるでしょう。
カラーミーショップでも、AR機能をオプションとして追加できるので、気になる方はチェックしてみてください。
>>>カラーミーショップでAR機能「ARESSA」を見てみる
コーディネート例を多く掲載する
ネットショップでは実店舗のようなスペースの制約がないため、インテリアコーディネート例を複数パターン掲載することが可能です。
さまざまなコーディネート例を提示することで、顧客は商品の活用方法をイメージしやすくなり、その結果より多くの人に商品の魅力を伝えることができるでしょう。
例えば同じアイテムでも、ナチュラル・モダン・北欧・シンプルなど、さまざまなインテリアコーディネート例を掲載することで、顧客は自分の好みや用途に合わせたアイテムの利用シーンを想像しやすくなります。
また、部屋のテイストではなく「1人暮らし向け」「2人暮らし向け」「テレワーク向け」など、ターゲット層を絞り込んだ特集ページを作成するのも効果的です。
ネットショップではスペースを気にする必要が無いため、家具のコーディネート例をできるだけ掲載すれば顧客の購入意欲を刺激し、売上アップにつなげることができるでしょう。
開業後はサイトの改善を繰り返す
ECサイトは、一度作って終わりというわけではありません。
開業したもののアクセス数が伸びなかったり、来訪者は一定数いるものの購入に結び付かなかったりなど、何かしらの課題が出てくることが多いです。
そのため、売上がなかなか上がらない場合は、原因を把握するためアクセス解析ツールなどでECサイトを分析して課題を洗い出し、改善・実行・検証というPDCAサイクルを回し続けることが重要です。
ネットショップが軌道に乗るまで時間がかかるともいわれています。
最初から売上が上がるショップを作ることは難しいため、問題点を洗い出して改善を繰り返し、じょじょに売上を積み上げていきましょう。
家具のネット販売はドロップシッピングという方法も

ドロップシッピングとは、在庫を抱えない無在庫販売でのネットショップの運営方法です。
自身で商品を仕入れて在庫を保有するのではなく、ネットショップで顧客が購入したら在庫を持つメーカーなどへ注文し、メーカーから顧客へ商品を直接発送する仕組みです。
つまり、顧客が購入した分だけ販売するスタイルなので、過剰に在庫を抱え無くて済みます。
特に家具のような大型商品を扱う場合、在庫保管スペースの確保や送料のコストが大きな負担となります。
ドロップシッピングであれば、これらの費用を削減できるため、家具販売との相性が良いといえます。
ですが、ドロップシッピングは手軽に始められるメリットがある一方で、利益率が低い、競合が多いなどのデメリットもありますので、よく検討してから始めましょう。
ドロップシッピングについて詳しくは「ドロップシッピングとは?」の記事をぜひご覧ください。
【事例】オシャレな家具のネットショップ

家具と服と暮らしの店 cocochiは静岡県にあるお店のネットショップです。
「心地よい上質な暮らし」をテーマに家具や服、暮らしの道具を展開しています。
cocochiのコンセプトは使えば使うほど味わいが出て、長く使い続けたくなるような商品を扱っていること。
トップページにはさまざまなインテリアコーディネートの事例を掲載し、ショップの世界観を顧客へ伝えています。
ユーザー目線で細かく作り込まれた商品ページなども参考になる、オシャレな家具のネットショップです。
まとめ
家具はネット物販カテゴリの中でも、大きな市場規模を持つジャンルです。
家具のネットショップを開業するメリットとしては、実店舗より多くの商品を扱える、店舗維持コストや注文受付時のミスを減らせるといった点が挙げられます。
ネットショップを作成するには、大きく分けてECモールと自社独自のサイトの2パターンがありますが、自社独自のサイトのほうがデザインや機能面の自由度が高く、世界観を表現した自社らしいサイトが作成できるでしょう。
カラーミーショップなどのEC構築サービスであれば、初心者の方でもデザインテンプレートを利用して、簡単に自社独自のネットショップを作れるのでおすすめです。
▼こちらの記事も読まれています▼