【事例あり】チョコレートをネット販売するには?ネットショップ開業に必要な許可・手順も解説
ECサイトでの食品販売、いわゆる食品ECが拡大する中、チョコレートのネット販売にも注目が集まっています。
ネットショップを活用すれば、実店舗を持たなくても全国のお客さまにチョコレートを届けられるうえ、低コストで事業を始めやすいでしょう。
そこでこの記事では、チョコレートのネットショップ開業に必要な許可・資格から具体的な手順、成功のコツや注意点まで詳しく解説します。
目次
チョコレートの製造・仕入れ方法別|必要な許可・手続きは?

チョコレートをネットで販売するには、どのような許可や手続きが必要なのでしょうか。
実は、チョコレートの製造・仕入れ方法によって必要な対応が変わってきます。
まずは、自分でチョコレートを製造して販売するパターンから解説します。

自分でチョコレートを製造して販売する場合
まずは自分でチョコレートを作って販売する場合、どのような許可や資格が必要なのかをご紹介します。
菓子製造業許可を取得する
チョコレートなどのお菓子を製造して販売するには、管轄の保健所から「菓子製造業」の営業許可を受ける必要があります。
ただし、書類を提出するだけで許可が下りるわけではありません。
許可を得るには、以下の3つの要素で定められた基準を満たすことが求められます。
- ・食品衛生責任者の設置
- ・基準を満たした営業施設の整備
- ・HACCPに沿った衛生管理
このあと、それぞれについて詳しく解説していきます。
なお、チョコレートアイスなど冷凍のものを製造・販売する場合は、菓子製造業許可とは別に「アイスクリーム類製造業」の許可が必要になることもあります。
取り扱う商品によって必要な許可が変わるため、何を製造して販売するのかは事前に保健所へ相談しておくとよいでしょう。
食品衛生責任者を選任する
食品衛生責任者とは、製造現場の衛生管理を行う責任者のことです。
菓子製造業の営業許可を受けるには、食品衛生責任者を必ず置かなければなりません。
事業主本人が食品衛生責任者になるか、もしくは従業員の中から選んでも問題ありません。
各自治体が実施している養成講習会(6時間程度)を受講することで、取得できます。
もし調理師や栄養士、製菓衛生師といった資格を持っている方がいれば、すでに食品衛生に関する知識があるとみなされるので、講習会は免除され届出だけで済みます。
食品を扱う事業では必須の資格なので、早めに取得しておきましょう。
なお、取得費用は各自治体によって異なりますが東京都の場合は12,000円です。
基準を満たした営業施設を準備する
チョコレートを自分で作って販売したい場合、自宅のキッチンでそのまま製造しようと考える方もいるかもしれません。
ですが、普段の生活で使うキッチンは、異物やアレルギー物質などが意図せず混入するリスクを防ぎきれないため、営業用の製造場所と共用することができません。
そのため菓子製造業の許可を取るには、自宅キッチンとは別に、保健所が定める施設基準を満たした製造スペースを用意する必要があります。
具体的な内容は都道府県の条例によって異なるため、設備を整える前にまず管轄の保健所へ相談しましょう。
HACCPに沿った衛生管理を行う
HACCP(ハサップ)とは、食品の安全性を確保するための国際的な衛生管理手法です。
2021年6月から、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が義務化されました。
そのため、菓子製造業許可の取得後、チョコレートを製造・販売する場合も、衛生管理計画の作成や日々の記録といった対応が必要です。
HACCPの概要について詳しく知りたい方は「HACCP(ハサップ)とは?」の記事もあわせてご覧ください。
仕入れたチョコレートを販売する場合
自分では製造せず、すでに包装されたチョコレートを仕入れてそのまま販売する場合は、菓子製造業のような許可は不要です。
ただし、チョコレートは温度や湿度によって品質が変わりやすい食品のため、営業届出が必要かどうかは管轄の保健所によって判断が分かれる可能性があります。
販売を始める前に、必ず保健所へ確認しておきましょう。
なお、仕入れたチョコレートを自分で小分けにして販売する場合は「食品の小分け業」の営業許可が別途必要です。
包装をそのまま販売するのか、詰め替えるのかによって扱いが変わるため、こちらもあわせて保健所に相談すると安心です。
OEMで製造したチョコレートを販売する場合
OEMとは自社の商品の製造を、お菓子作りのノウハウや設備を持った会社に委託して作ってもらう仕組みです。
たとえば、自分で「こんな味・パッケージのチョコレートを売りたい」というブランドのアイデアを持ち込み、実際のレシピの調整や製造は専門の会社に任せる、といった形になります。
OEMを利用する場合、製造は許可を取得済みの委託先が行うため、自分で菓子製造業の営業許可を取らずに、プロの技術を活かしたオリジナルのチョコレートを販売できるのが特徴です。
販売者としての立場になるため、仕入れて販売する場合と同様に、営業届出が必要かどうかを念のため管轄の保健所に確認しておきましょう。
ただし、OEMで作ったチョコレートでも、パッケージに表示する食品表示ラベルの記載や、ネットショップに掲載する法律上の表記などは、販売者である自分で対応する必要があります。
具体的にどのような表示・表記が必要になるかは、このあと詳しく紹介します。
海外から輸入したチョコレートを販売する場合
海外で作られたチョコレートを輸入して販売する場合は、国内で仕入れて販売するときとは別の手続きが必要です。
海外と日本では食品に関する規定が異なるため、日本で認められていない添加物が含まれていたり、原材料の基準が違っていたりする可能性があるからです。
大まかな流れとしては、まず輸入するチョコレートが到着する港や空港を管轄する検疫所に「食品等輸入届出書」を提出し、食品衛生法上の審査を受けます。
そのあと、税関での通関手続きや、日本のルールに沿った日本語の食品表示ラベルの準備なども必要になり、これらをすべてクリアしてはじめて国内で販売できます。
検疫所では輸入食品に関する事前相談も受け付けているので、輸入を始める前に一度相談してみましょう。
チョコレートをネット販売するときに必要な表示・表記

チョコレートをネットで販売する際は、いくつかの表示・表記が必要です。
ここでは、パッケージへの記載や商品ページで気をつけたいポイントを紹介します。
食品表示法に基づく表示を容器包装に記載する
販売するすべての食品は、食品表示法により、パッケージに商品の詳細がわかる情報を記載することが義務付けられています。
チョコレートも例外ではなく、以下のような項目をラベルに表示しなければなりません。
- ・名称
- ・原材料名
- ・添加物
- ・内容量
- ・賞味期限
- ・保存方法
- ・栄養成分表示 など
また、チョコレートには乳・大豆・落花生・くるみといったアレルギーの原因になりやすい原材料が含まれることが多いため、アレルゲン表示にも注意しましょう。
食品表示法に違反すると罰則もあるため、必ず指定された項目を正確に表示することが大切です。
どのような表示が必要なのか詳しく知りたい方は、消費者庁の「早わかり食品表示ガイド(事業者向け)」を確認しておくとよいでしょう。
商品ページで原材料・アレルゲン・保存方法などを伝える
チョコレートをネットで販売する場合、パッケージのラベルに加えて、商品ページにも同じような情報を掲載することが求められます。
実店舗と違い、購入者は商品を手に取って確認できないため、原材料・アレルゲン・内容量・賞味期限・保存方法といった情報を、商品ページ上で分かりやすく伝えることが大切です。
とくにチョコレートは乳や大豆、ナッツなどのアレルギーに関わる原材料が含まれやすいため、アレルゲン情報は目立つ場所に記載しましょう。
購入前に安心して商品を選んでもらえる情報を掲載することが、リピーターや信頼につながるといえます。
なお、ネット販売における食品表示の詳しい考え方は、消費者庁の「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック」でも紹介されているので、あわせて参考にすると安心です。
特定商取引法に基づく表記と返品条件を掲載する
特定商取引法とは、消費者トラブルが起こりやすい取引において、消費者を守るために事業者が守るべきルールを定めた法律です。
ネットショップも対象となるため、事業者名や所在地、連絡先、販売価格、送料、支払方法、返品や交換の条件などを、「特定商取引法に基づく表記」としてショップ内に掲載する必要があります。
とくにチョコレートのような食品は、購入者が受け取ってから「思っていたものと違った」と感じても、品質上の問題がなければ返品を受け付けないケースがほとんどです。
そのため、返品や交換の条件はあいまいにせず、購入前に確認できるよう明確に記載しておきましょう。
特定商取引法について詳しくは、下記の記事もあわせてご覧ください。
チョコレートはどこで売る?ネット販売方法の選び方

チョコレートをネットで販売したいと考えても、そもそもどのような販売方法があるのか分からず、どこから手を付ければよいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
チョコレートをネットで販売するには、大きく分けて以下の3つの選択肢があります。
自社ECサイト(ASP型)
自社ECサイト(ASP型)とは、自社だけのオリジナルのネットショップを開設して販売する方法です。
デザインや機能を自由にカスタマイズできるため、自社が大切にしている「ブランドの世界観」にこだわりながら、自社にとって使いやすいサイトを構築できるでしょう。
また、購入した顧客のデータを自社で直接管理できるため、メルマガ配信や会員制度など、リピーターを育てるための施策を柔軟に展開できる点も大きなメリットです。
EC構築サービス「カラーミーショップ」なら、月額数千円から始められ、デザインテンプレートを使って初心者でも手軽にブランドの雰囲気に合わせたショップを構築できます。
もちろん、チョコレートのネット販売に必須の冷蔵や冷凍配送にも対応しています。
日本語での電話サポートも備わっているため、初めてのネットショップでも安心して運営を始められるでしょう。
30日間の無料体験があるため、まずは触りながら自分に合うかを確かめてみるのがおすすめです。
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総合ECモール
総合ECモールとは、楽天市場やAmazonなどの大手ショッピングサイトに出店・出品する方法です。
最大のメリットは、モール自体の圧倒的な集客力を利用できる点です。
バレンタイン期など、ギフト用のチョコレートを探している多くのユーザーに、開業初期からスピーディーにアプローチしやすいでしょう。
一方で、モール内は他店との競争が激しく、価格比較されやすい傾向があります。
またページデザインや機能カスタマイズの自由度も低くブランド独自の世界観を表現しにくいため、自社のファンを増やしてリピートにつなげるのは難しいでしょう。
スイーツ・食品専門モール
「Cake.jp」など食品やスイーツに特化した通販サイト(モール)に出店する方法です。
最初から「おいしいスイーツを買いたい」という意欲の高いユーザーが集まるため、購入につながりやすいのが特徴です。
また、食品の扱いに慣れた配送サポートが整っている点も安心感があります。
一方で、サイト内には似たようなお菓子がずらりと並ぶため、競合に埋もれない独自性の高い商品や写真のクオリティが強く問われます。
さらに、厳しい審査や数十%に及ぶ高い販売手数料により利益率を保ちにくい点もネックでしょう。
販売チャネルの使い分け方
自社の強みや段階に合わせて、最適なチャネルを選びましょう。
もし自社ブランドの認知度を高め、独自の世界観でリピーターをしっかりと育てたいのであれば、デザインの自由度が高く手数料が抑えられる「自社ECサイト」での開業がおすすめです。
一方で、初期の集客力を補いたい場合や、バレンタインなどの繁忙期に一気に認知を広げたい場合は、自社ECをメインに運営しつつ、総合ECモールや専門モールをスポットで併用するのが良いでしょう。
それぞれの特徴を理解し、自社の方向性に合った方法を選ぶことが大切です。
チョコレートのネットショップを開業する手順

ネットショップの販売チャネルが決まったら、いよいよ開業に向けて具体的な準備を進めていきます。
チョコレートのネット販売をスムーズに立ち上げるには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。 ここでは、ショップオープンまでに必要なプロセスを6つのステップに分けて紹介します。
1.コンセプトと商品ラインナップを決める
まずは、どのようなチョコレートを誰に届けるのか、ショップの軸となるコンセプトを決めましょう。
コンセプトとは、「自分たちの店が誰に・どんな価値を届けるのか」を明確にした、すべてのデザインやサイト作り、運営の指針となるものです。
具体的な決め方については「ネットショップのコンセプトの決め方が成功の秘訣!」の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
方向性が固まったら、あわせて具体的な商品ラインナップも整理します。
バレンタインなどのギフト需要を狙うのか、日常の自分用おやつを狙うのかによって、商品のサイズやパッケージなども変わってきます。
まずは主軸となる商品を絞り込み、展開するラインナップを明確にしていきましょう。
2.製造・仕入れ方法を決め、必要な許可・手続きを確認する
次に、チョコレートの製造や仕入れをどのような方法で行うかを決定します。
この記事の前半でご紹介したように、自分で製造して販売するのか、既製品を仕入れるのか、あるいはOEMや輸入を行うのかによって、必要な許可や手続きは大きく異なります。
特に、自分で製造する場合は「菓子製造業許可」の取得に向けて、自宅とは別の製造スペースの確保や、食品衛生責任者の資格取得などの準備が必要です。
保健所への相談や講習会の受講などには時間がかかるため、スケジュールに余裕を持って進めていきましょう。
3.商品を準備し、賞味期限・食品表示・パッケージを整える
許可や手続きのめどが立ったら、実際に販売する商品を準備していきます。
まず賞味期限を設定します。
賞味期限は自分で好きに決められるものではなく、販売側が保存試験(一定の条件で保存し、品質の変化を調べる検査)を行い、その結果をもとに設定するのが基本です。
検査は専門機関にも依頼できるので、自社で判断が難しい場合は活用するとよいでしょう。
あわせて、記事の前半でご紹介した食品表示ラベルも用意します。
名称や原材料名、アレルゲンなどを正確に記載し、パッケージに貼り付けられるよう準備します。
パッケージは、チョコレートの魅力を伝えるだけでなく、品質を守る役割も担います。
たとえば、溶けやすいチョコレートには保冷しやすい箱、割れやすい商品には個包装や緩衝材を使うなど、商品の特性に合わせて選ぶことが大切です。
4. ネットショップを開設し、デザインと商品ページを整える
商品の準備が整ったら、いよいよネットショップを開設します。
先に決めた販売チャネルにもとづいて、実際にショップを作り込んでいきましょう。
なかでも力を入れたいのが商品ページです。
チョコレートは実際に手に取って選べないので、写真や説明文が購入の決め手になります。
断面や質感が伝わる写真を用意し、味わいや口どけ、おすすめの食べ方などを具体的に書き添えると、購入につながりやすいでしょう。
EC構築サービスのカラーミーショップなら、デザインテンプレートが豊富で、商品ページのデザインも自由にカスタマイズできます。
ギフト対応や定期購入など、チョコレートの販売に役立つ機能もそろっているため、気になる方はまずは無料体験をご利用ください。
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5. 決済・配送・返品ルールを整え、テスト注文を行う
ショップの形が整ったら、各種設定をしていきます。
決済は、クレジットカードやコンビニ払いなど、ECサイトで顧客満足度の高い決済方法を用意しておくと購入者が選びやすくなります。
また、配送では、チョコレートならではの注意が必要です。
溶けやすい時期はクール便に対応できるようにし、送料や配送日数の設定もあわせて確認しておきましょう。
返品のルールについても、どんな場合に返品を受け付けるのかを事前に定め、特定商取引法に基づく表記など分かりやすい場所に記載し、顧客とのトラブルを防ぎましょう。
具体的な表示方法は、消費者庁の「通信販売における返品特約の表示についてのガイドライン」が参考になります。
ひととおり設定できたら問題が無いか、実際に自分で注文してみるテスト注文がおすすめです。
6. ショップをオープンして集客する
ネットショップは開設しただけでは多くの人に見つけてもらえないため、オープン後は、積極的に集客を行っていく必要があります。
主な集客方法としては、検索エンジンで上位に表示させるためのSEO対策、Web広告、SNS運用があります。
とくにチョコレートはビジュアルの魅力が伝わりやすい商品のため、InstagramといったSNSでの発信と相性が良いといえます。
また、バレンタインなどの繁忙期に向けて、少し早めに広告やキャンペーンを打ち出しておくと、購入につながりやすいでしょう。
集客方法について詳しくは「ECサイトへの集客方法・アクセス数を増やすコツは?」の記事もあわせてご覧ください。
チョコレートのネット販売を成功させるコツ

チョコレートをネットで販売する際、売上を伸ばすにはいくつかのコツがあります。
ここでは、実店舗との違いを踏まえながら、チョコレートならではの押さえておきたいポイントを4つご紹介します。
写真や説明文で味・食感・サイズ感を伝える
写真は、パッケージだけでなく、断面や中身が見えるカットも用意しましょう。
ガナッシュのなめらかさやナッツの粒感など、質感が伝わるアップの写真があると、購入者は商品をイメージしやすくなります。
また、コーヒーカップやお皿と一緒に並べたカットなど、日常のシーンを想像できる写真があると、大きさや使い方も自然と伝わります。
説明文で意識したいのは、味わい・香り・口どけといった感覚的な要素を、できるだけ具体的な言葉で表現すること。
たとえば「ビターな味わい」と書くだけでは、購入者はどのくらい苦いのかをイメージできません。
「カカオの香りが広がり、後味にほのかな酸味が残る」のように詳しく書くと、味わいのイメージがつきやすく、購入者は自分の好みに合うかを判断しやすくなります。
ギフト需要を取り込む
チョコレートは、自分用だけでなく贈り物として選ばれることが多い商品です。
バレンタインはもちろん、お歳暮や誕生日、ちょっとしたお礼など、贈るシーンは一年を通して数多くあります。
そのため、ギフト対応を整えておくことが売上を伸ばすうえで欠かせません。
具体的には、上質な化粧箱でのラッピングや、リボン・シールでの装飾、メッセージカードの同封、のし対応など、受け取った側が嬉しくなるような仕上がりを意識しましょう。
また、「大切な人へ贈る特別なギフトに」「日頃のお礼を伝えるプチギフトに」といったシーン別に検索できるようにすることで、購入者が自分の目的に合った商品を見つけやすくなります。
素材や作り手のストーリーで価値を伝える
チョコレートは、味だけでなく背景にある物語も購入の決め手になる商品です。
使っているカカオ豆の産地や、豆の選定から板チョコに仕上げるまで自社で一貫して行う「Bean to Bar」のような製法、ショコラティエのこだわりなど、作り手ならではのストーリーを商品ページで丁寧に伝えましょう。
たとえば、単に「厳選したカカオを使用」と書くのではなく、カカオの産地や現地農園との関わり、豆の選び方に込めた想いなども紹介すると、そのチョコレートならではの魅力が伝わります。
「どこの、誰が、どんな想いで作っているか」が伝わると、購入者は味だけで比較せず、商品そのものに価値を感じてくれるのです。
ストーリーが伝わるチョコレートは、価格が多少高くても選ばれやすく、ギフトとしても贈りやすい商品になるでしょう。
季節イベントとリピート施策で年間の売上をつくる
チョコレートはバレンタインに売上が集中しやすい商品ですが、年間で安定した売上をつくるには、他の季節イベントやリピーターづくりに目を向けることが大切です。
まず、季節イベントは一年を通して数多くあります。
母の日には母親への感謝を伝えるチョコレート、夏はひんやり楽しめるアイスチョコレート、クリスマスには家族で楽しむアソートボックスなど、時期に合った商品や見せ方を用意しておくと、閑散期の売上を底上げできます。
さらに、一度購入してくれた方をリピーターにする施策も欠かせません。
たとえば、季節ごとに新作を届ける定期便や、購入者限定の先行販売を用意すると、継続的にショップを訪れてもらいやすくなります。
バレンタイン頼みにせず、年間を通して売上をつくる仕組みを整えていきましょう。
チョコレートをネット販売するときの注意点

チョコレートのネット販売には、あらかじめ知っておきたい注意点もあります。
トラブルを防いで安心して運営を続けるために、ここでは4つのポイントを紹介します。

健康・美容効果など誤認を招く表現を避ける
ハイカカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールなど、チョコレートは健康に良いイメージを持たれやすい商品です。
ですが、「食べるだけで痩せる」「肌がきれいになる」といった効果を商品ページでうたうと、景品表示法や健康増進法に違反するおそれがあります。
健康や美容への効果を表示できるのは、国の制度にもとづいた「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」などに限られます。
届出をしていない一般的なチョコレートでは、効果・効能を思わせる表現は避けましょう。
表現に迷った場合は、消費者庁の「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」で問題となる表示例が紹介されているので、確認しておくとよいでしょう。
ブルームや溶けを防ぐ温度管理と配送方法を決める
チョコレートは温度管理を誤ると、表面が白くなって見た目や風味が損なわれる「ブルーム現象」が起こり、購入者からのクレームや返品につながりかねません。
ブルーム現象の主な原因は、温度の上昇と急な温度変化です。
28℃前後を超えるとチョコレートに含まれるココアバターが溶け出し、再び固まるときに表面が白くなります。
また、冷蔵庫から急に暖かい場所へ移した場合も、結露によって表面に砂糖が浮き出て白くなることがあります。
こうした品質の劣化を防ぐには、保管場所の温度を一定に保ち、気温が上がる時期はクール便で発送するのが基本です。
どの時期からクール便に切り替えるかの目安をあらかじめ決めておくと、繁忙期でも迷わず対応できます。
配送中の破損や湿気から商品を守る梱包にする
チョコレートは繊細な商品のため、配送中の衝撃や湿気で品質が損なわれることがあります。
そのため破損への対策としては、緩衝材で商品を包み、箱の中で動かないように固定するのが基本です。
湿気への対策も忘れずに行います。
配送中の雨や、冷蔵配送後の結露、保冷剤の液漏れなどで、外箱やラベルが濡れてしまうことがあります。
商品を防水性のある内袋で包む、ラベルは耐水性のあるものを使うなど、濡れても商品に影響が出ない工夫をしておくと、きれいな状態のまま購入者へ届けられるでしょう。
繁忙期の在庫・受注・発送体制を整える
チョコレートはバレンタインやクリスマスなど、特定の時期に注文が集中しやすい商品です。
繁忙期の対応を誤ると、発送の遅れや在庫切れが起こり、購入者の信頼を失う原因になります。
とくにギフト需要では「贈る日までに届くこと」が絶対条件です。
届くはずだった日に間に合わなければ、購入者にとっては贈り物の予定そのものが崩れてしまうため、深刻なクレームにつながります。
また、繁忙期は配送業者にも荷物が集中し、通常よりも配送に時間がかかります。
普段の配送日数を前提にせず、「バレンタインに届けるには〇日までのご注文が必要です」と、余裕を持った注文締切日を設定してショップ内に明記しておきましょう。
そのうえで、過去の注文数や予約状況をもとに在庫を用意し、発送作業の人員やスケジュールも確保しておくと安心です。
初めての繁忙期は予測が難しいため、無理のない受注数に抑えるのも一つの方法です。
【事例】チョコレートを販売するネットショップ

山奥チョコレート日和は、福井県の和菓子の老舗「森八大名閣」が手がけるチョコレート専門店です。
「現代のチョコレート茶屋」というコンセプトに、カカオ豆の選別からチョコレート菓子の仕上げまでを一貫して自社で行う、Bean to Barのチョコレートを販売しています。
ネットショップでは、カカオの産地ごとに味わいの違いを楽しめるタブレットや、人気の生チョコサンド、贈り物にぴったりのギフトBOXなど、幅広い商品がそろっています。
夏限定のギフトセットなど季節に合わせた商品展開も行っており、一年を通して楽しめるショップです。
よくある質問

ここではチョコレートのネット販売でよくある質問をご紹介します。
Q1:チョコレートのネットショップ開業にはどのくらい費用がかかりますか?
自社ECサイトを利用する場合、月数千円程度から開設できます。
ECモールに出店する場合は、月額の出店料に加えて販売手数料がかかることが多く、月数万円程度と考えると良いでしょう。
利用するサービスやプランによって金額が変わるため、複数のサービスを比較して選びましょう。
Q2:自宅で作ったチョコレートをネット販売できますか?
生活用のキッチンで作ったチョコレートは販売できません。
チョコレートを製造・販売するには菓子製造業の営業許可が必要で、許可を得るには自宅のキッチンとは別に、保健所の施設基準を満たした製造スペースを用意する必要があります。
Q3:仕入れたチョコレートを小分けして販売できますか?
包装されたチョコレートを開封して小分けする場合は、「食品の小分け業」などの営業許可が必要です。仕入れた商品をそのまま販売する場合とは必要な手続きが異なるため、販売を始める前に管轄の保健所へ確認しておきましょう。
まとめ
チョコレートのネット販売は、製造・仕入れ方法によって必要な許可や手続きが変わります。
まずは自分がどの方法で販売するのかを決め、管轄の保健所に相談しながら準備を進めましょう。
また、ブルーム現象を防ぐ温度管理や繁忙期の発送体制など、チョコレートならではの対策も欠かせません。
なお、これからチョコレートのネットショップを開業するなら、カラーミーショップのような自社EC構築サービスの利用がおすすめです。
自社の世界観をデザインで自由に表現でき、ギフト対応や定期購入など食品ECに役立つ機能がそろっているので、チョコレートの販売もスムーズに始められるでしょう。
契約前に無料体験できるので、気になる方はまずはお試しください。
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