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【事例あり】和菓子をネットショップで販売するには?開業に必要な許可・届出と成功のポイント

和菓子の製造・販売をしている方や、これから和菓子店の開業を目指す方の中には、「ネットショップでも販売を始めたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
ただ、いざ開業しようとすると、必要な許可や届出、配送方法、ECサイトの選び方など、気になるポイントが次々と出てくるものです。

そこでこの記事では、和菓子のネットショップ開業に必要な資格・届出から、ECサイトの選び方、配送や梱包の実務、売上を伸ばすコツまでを、実際の成功事例とあわせてわかりやすく解説します。

和菓子のネット販売に必要な資格と届出


和菓子をネットショップで販売するには、製造に関わる許可・資格と、ネット販売ならではの対応の両方が求められます。
ここでは、押さえておきたい4つのポイントを順に見ていきましょう。

菓子製造業の営業許可

和菓子を製造して販売する場合、保健所から「菓子製造業」の営業許可を取得する必要があります。これは食品衛生法に基づく許可で、施設の構造や設備が基準を満たしているかを、管轄の保健所が確認したうえで交付されるものです。

すでに実店舗で菓子製造業の許可を取得している場合は、新たに取り直す必要はなく、同じ施設で製造した商品をそのままネットショップでも販売できます。一方、これから製造拠点を新たに設ける場合は、着工前に保健所へ相談しておくのが安心です。

食品衛生責任者の選任

菓子製造業の許可を受けた施設には、食品衛生責任者を1名選任することが義務づけられています。調理師や製菓衛生師、栄養士などの資格を持っていれば、そのまま食品衛生責任者になることが可能です。

これらの資格がない場合でも、各都道府県が実施する養成講習会を受講すれば取得できます。すでに実店舗の運営で選任済みであれば、ネットショップ開設にあたって追加の対応は不要です。

HACCPに沿った衛生管理

HACCP(ハサップ)とは、食品の安全を確保するための衛生管理の手法です。
2021年6月から、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理が義務化されました。

小規模な和菓子店の場合は、「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」で対応できます。厚生労働省が確認した業界団体の手引書をもとに、衛生管理計画の作成と日々の記録を行う形です。大がかりな設備変更は求められていないため、手引書に沿って運用を整えるところから始めるとよいでしょう。

ネット販売で追加で必要になること

実店舗では不要でも、ネット販売(通信販売)を行う場合は新たに対応が必要な項目が出てきます。

まず、特定商取引法に基づく表記です。通信販売では、事業者の氏名・住所・電話番号、販売価格、送料、返品条件などをサイト上に明示しなければなりません。

加えて、食品表示法に基づく表示への対応も欠かせません。包装された和菓子を販売する場合、商品パッケージには以下のような項目を記載します。

  • ● 名称、原材料名、添加物
  • ● アレルゲン(特定原材料)
  • ● 内容量、賞味期限または消費期限、保存方法
  • ● 製造者の氏名と所在地
  • ● 栄養成分(熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量)

これらの表示は製造者が責任を持って作成するものです。初めて取り組む場合は、管轄の保健所に相談しながら準備を進めるのがおすすめです。

和菓子のネットショップ開業までの流れ


必要な許可や届出がわかったところで、次に気になるのが「具体的にどんな順番で準備を進めればいいのか」という点ではないでしょうか。
ここでは、ネットショップの開設までに必要な作業を4つのステップに分けて紹介します。

ステップ1:販売する商品ラインナップと温度帯を決める

最初に取り組みたいのが、ネットショップでどの商品を販売するかの選定です。
実店舗で扱っている全商品をそのままネットに並べるのではなく、配送に適したものから始めると運営がスムーズになります。

和菓子は商品によって常温・冷蔵・冷凍と温度帯が異なり、この選択が配送コストや梱包方法に直結します。たとえば、干菓子や最中のように常温で日持ちする商品は配送のハードルが低く、ネット販売を始めやすい商品といえるでしょう。
生菓子を扱う場合は冷蔵・冷凍配送が前提になるため、対応可能な配送会社やコストをあらかじめ確認しておく必要があります。

また、和菓子は繊細な形状のものが多く、配送中の振動や衝撃で崩れやすい点にも注意が必要です。
練り切りや上生菓子のように、造形が繊細な商品は梱包にも工夫がいるため、最初は比較的丈夫な焼き菓子や干菓子から始めて、配送品質を確認しながらラインナップを広げるのもひとつの方法です。

ステップ2:保健所へ事前相談する(新規に製造拠点を設ける場合)

すでに実店舗で菓子製造業の営業許可を持っている場合は、このステップは省略できます。新たに製造拠点を設ける場合は、施設の工事に取りかかる前に管轄の保健所へ相談しましょう。

保健所では、施設の図面をもとに設備基準を満たしているかを事前に確認してもらえます。
内装工事が終わってから基準を満たしていないことが判明すると、追加の改修費用や時間がかかってしまいます。できるだけ早い段階で相談するのがおすすめです。

ステップ3:食品表示とアレルゲン表示を準備する

包装した和菓子をネットで販売する場合、食品表示法に基づいた表示ラベルの作成が欠かせません。ラベルに記載が必要な主な項目は以下のとおりです。

  • ● 名称、原材料名、添加物
  • ● アレルゲン(特定原材料9品目は表示義務あり)
  • ● 内容量、賞味期限または消費期限
  • ● 保存方法、製造者の氏名と所在地
  • ● 栄養成分表示(熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量)

特定原材料として表示が義務づけられているのは、卵・乳・小麦・そば・落花生(ピーナッツ)・えび・かに・くるみ・カシューナッツの9品目です(このうちカシューナッツは2026年4月の食品表示基準改正で新たに追加された品目で、2028年3月31日までの経過措置期間が設けられています)。

和菓子の原材料にはこれらに該当するものが含まれやすいため、使用している原材料を一つひとつ確認し、ラベルに正確に反映することが求められます。
表示に不安がある場合は、保健所の窓口で確認してもらうと安心です。

ステップ4:ECサイトを開設して商品を登録する

許可や表示ラベルの準備が整ったら、いよいよECサイトの開設です。
自社でネットショップを持つ方法としては、カラーミーショップのようなECサイト構築サービスを利用する方法があります。

サイトの開設後は、商品写真・商品説明・価格・配送条件(温度帯・送料)を登録していきます。特定商取引法に基づく表記ページの作成も忘れずに行いましょう。和菓子は見た目の美しさが購入の決め手になりやすいため、商品写真の質は売上に大きく影響します。

自分で撮影する場合は、カメラや照明に加えて、背景に使う布や和紙、季節感を演出する小物(器や植物など)といったスタイリング用品も用意しておくとよいでしょう。
商品撮影に不慣れな場合は、クラウドソーシングサービスや地域のフォトスタジオを通じてプロのカメラマンに依頼する方法もあります。商品点数が少ないうちは1回の撮影でまとめて依頼すると、コストを抑えやすくなります。

和菓子のネットショップ開業にかかる費用の目安

ネットショップの開業にかかる主な費用項目を以下にまとめました。

費用項目 目安
菓子製造業の営業許可
(新規申請)
14,000〜16,800円程度
(自治体により異なる)
食品衛生責任者の養成講習会 10,000〜12,000円程度
(都道府県により異なる)
ECサイトの初期費用 無料〜数万円程度
(サービス・プランにより異なる)
デザイン構築費用
(外注する場合)
数万円〜数十万円程度
包装資材・食品表示ラベル 商品数・ロットにより変動
商品撮影 自分で撮影:機材・スタイリング用品の購入費
プロに依頼:1万〜数万円程度

※上記は一例です。すでに実店舗を運営している場合は、営業許可や食品衛生責任者に関する費用は不要です。
※ ECサイトの費用は利用するサービスやプランによって異なるため、各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。

また、ネットショップは開業後もランニングコストが発生します。開業前に月々の固定費と変動費をざっくりでも試算しておくと、価格設定や販売目標を立てやすくなります。

費用項目 目安
ECサイトの月額費用 サービス・プランにより異なる
決済手数料 売上に応じて発生
独自ドメインの更新料 独自ドメインを利用する場合
包装資材の補充費 注文数に応じて変動
広告・販促費用 SNS広告・リスティング広告など
(必要に応じて)
商品の送料 温度帯・サイズ・配送先により変動

和菓子の販売に合ったECサイトの選び方


和菓子のネットショップを始める際、ECサイトの形態をどう選ぶかは重要なポイントです。
ここでは、自社ECサイトとECモールの違いを整理したうえで、和菓子店に向いている選び方を解説します。

自社ECサイトとECモールの違い

ネットショップを開設する方法は、大きく「自社ECサイト」と「ECモール」の2つに分かれます。

自社ECサイト ECモール
カラーミーショップなどのECサイト構築サービスで開設 楽天市場、Amazonなどに出店
集客 自分で集客する必要がある モール自体に集客力がある
デザインの自由度 ブランドの世界観を表現しやすい テンプレートに沿った範囲で設定
手数料・コスト サービスにより異なるが、比較的抑えやすい 月額出店料・販売手数料がかかる場合が多い
顧客情報 自社で管理できる モール側が管理し、活用に制限がある場合がある

どちらが良い・悪いではなく、お店の状況や目的に応じて選ぶことが大切です。両方を併用しているお店も少なくありません。

和菓子店に自社ECサイトが向いている理由

和菓子は季節感や職人の技が価値の中心にある商品です。その魅力をお客さまに伝えるうえで、自社ECサイトにはいくつかの利点があります。

まず、サイトのデザインを自由にカスタマイズできるため、和菓子の世界観やお店のこだわりを写真・文章で丁寧に表現しやすい点が挙げられます。モールでは複数の店舗が同じフォーマットで並ぶため、商品の見せ方に差をつけにくい面があるでしょう。
また、自社ECサイトでは購入者の情報を自社で管理できるため、リピーター向けの施策を打ちやすくなります。

お中元やお歳暮、季節の贈答など、和菓子はリピートにつながりやすいジャンルです。
購入履歴をもとにした案内やキャンペーンを自分のタイミングで届けられるのは、自社ECならではの強みといえます。

カラーミーショップが和菓子のネット販売に向いている理由

自社ECサイトを開設する際の選択肢のひとつが、カラーミーショップです。
カラーミーショップには、和菓子のような食品を販売するうえで役立つ機能がそろっています。

たとえば、受注区分設定を使えば、常温・冷蔵・冷凍の三温度帯の商品を同時に注文された場合でも、温度帯ごとに受注を分けて管理できます。お客さまに複数回に分けて注文してもらう必要がなく、購入時の手間を軽減しやすい仕組みです。

ギフト対応も充実しており、のし・ラッピング・メッセージカードの設定が管理画面から行えます。複数の配送先を1回の注文で指定できる機能もあるため、お中元・お歳暮シーズンの贈答需要にも対応しやすくなっています。

サポート面では、AIチャットによる24時間対応のほか、メールや電話でのサポートも用意されており、ECサイトの運営に不慣れな方でも相談しながら進められる体制が整っています。

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和菓子のネットショップの梱包・配送方法・賞味期限管理


和菓子のネット販売では、商品の品質を保ったままお客さまに届けることが欠かせません。ここでは、温度帯別の配送方法、梱包のコツ、賞味期限の管理方法について整理します。

温度帯別の配送方法と送料の考え方

和菓子の配送は、商品の特性に応じて常温・冷蔵・冷凍の3つの温度帯から選ぶことになります。

温度帯 適した和菓子の例 配送サービス例
常温 干菓子、最中、おかき、カステラ 宅急便、ゆうパックなど
冷蔵
(0〜10℃)
生菓子、水ようかん、わらび餅 クール宅急便(冷蔵)、チルドゆうパックなど
冷凍
(−15℃以下)
大福、団子、冷凍対応の上生菓子 クール宅急便(冷凍)、冷凍ゆうパックなど

クール便(冷蔵・冷凍)を利用する場合は、通常の配送料に加えてオプション料金が発生します。
料金はサイズや配送会社によって異なるため、利用を検討する際は各配送会社の公式サイトで最新の料金表を確認しましょう。

なお、クール便にはサイズの上限があり、ヤマト運輸のクール宅急便の場合は120サイズ(重さ15kg以内)が上限です。大量注文への対応では、複数口に分けて発送する必要が出てくる場合もあります。

送料の設定方法としては、全国一律にする、地域別に設定する、一定金額以上で送料無料にする、といった方法があります。
クール便の追加コストをどこまで送料に反映するかは、商品価格とのバランスを見ながら決めていくとよいでしょう。

和菓子の梱包で押さえておきたいポイント


和菓子は形が繊細なものが多いため、配送中の振動や衝撃による崩れを防ぐ梱包が求められます。

まず大切なのが、商品に合ったサイズの箱を選ぶことです。
大きすぎる箱を使うと中で商品が動いてしまい、破損の原因になります。商品が箱の中で動かないよう、仕切りや緩衝材(紙パッキン、薄葉紙など)で固定するのが基本です。

冷蔵・冷凍で配送する場合は、保冷効果を保つために箱の内側に保冷シートを入れる、あるいは保冷剤を同梱するなどの工夫も検討しましょう。商品の温度が上がると品質に影響するため、配送会社への引き渡し直前まで適切な温度帯で保管しておくことも重要です。

和菓子のネットショップでは、梱包の丁寧さがお店の信頼感にも直結します。
ギフト用途であれば、化粧箱や掛け紙を使うなど、受け取った方が「贈り物」として安心できる見た目を意識するとよいでしょう。

賞味期限の設定とEC向けの販売期限管理

和菓子は商品によって賞味期限の幅が大きく、干菓子なら数か月持つものもあれば、生菓子は数日しか日持ちしないものもあります。
ネットショップでは、注文から到着までに配送日数がかかるため、店頭販売よりも期限管理がシビアになります。

まず、商品ごとに「出荷可能な残り日数」のルールを設けておくことが大切です。
たとえば「賞味期限が到着日から5日以上残っている場合のみ出荷する」といった基準を決めておけば、届いた時点で期限が間近という事態を防ぎやすくなります。

ECサイト上では、正確な賞味期限の日付を事前に表示するのが難しい場合もあるため、「お届けから○日以上お日持ちする商品をお届けします」という案内を商品ページに掲載しておくと、お客さまの安心感につながります。

在庫管理の面では、製造日が古い商品から順に出荷する「先入れ先出し」を徹底するのが基本です。
商品数が少ないうちは手作業でも対応できますが、受注が増えてきたら在庫管理の仕組みを見直すタイミングといえるでしょう。

和菓子のネットショップで売上を伸ばすポイント


ネットショップを開設したあと、次に考えたいのが集客や販促の工夫です。
和菓子には贈答文化や季節感との結びつきという独自の強みがあり、それを活かすことで購入機会を広げやすくなります。
ここでは、和菓子ならではの売上アップにつながりやすい3つのポイントを紹介します。

ギフト需要に対応する(のし・包装・メッセージカード)


和菓子はお中元・お歳暮・手土産・お祝い返しなど、贈り物として選ばれる機会が多いジャンルです。ネットショップでもギフト対応を整えておくことで、こうした需要を取り込みやすくなります。

具体的には、のし・ラッピング・メッセージカードの選択肢を用意し、注文画面で選べるようにしておくのが基本です。カラーミーショップなら、ギフト設定でこれらのオプションを追加できます。

あわせて意識しておきたいのが、ギフト対応している旨をサイト上でしっかり伝えることです。
対応していること自体が伝わらなかったり、のし・ラッピングの仕上がりがイメージできる写真がなかったりすると、贈り物として注文するのをためらわれてしまうことがあります。
実際の包装写真、のしの見本画像などを商品ページや特集ページに掲載し、「どんな状態で届くのか」が一目でわかるようにしておくとよいでしょう。

さらに一歩踏み込んで、のしの表書きを自由に入力できる仕組みを用意しておくと喜ばれます。
「御祝」「御中元」といった定型の文言だけでなく、たとえば「長寿のお祝いで『百寿おめでとう』と入れたい」など、定型では対応しきれない場面は意外と多いものです。
カラーミーショップでは、「フリー項目」機能を使って注文画面にテキスト入力欄を追加できるほか、複数配送先設定の一括指定にも対応しており、お中元・お歳暮シーズンや内祝いなどの贈答需要に応えやすい仕組みが整っています。

季節商品・限定商品で購入機会をつくる

和菓子は四季との結びつきが強く、季節ごとに商品ラインナップが変わるのが大きな特徴です。この季節感をネットショップの販促に活かさない手はありません。

たとえば、春の桜餅、夏の水ようかん、秋の栗蒸し羊羹、冬の花びら餅など、季節限定の商品を打ち出すことで「今だけ買える」という購入動機を生み出しやすくなります。
販売期間をあらかじめ告知しておくと、購入の後押しにもなるでしょう。

お正月・ひな祭り・端午の節句・七五三といった年中行事に合わせた詰め合わせも、和菓子店ならではの企画です。こうした商品を早めにサイトに掲載し、SNSやメールマガジンで案内することで、計画的に集客につなげやすくなります。

SNSで和菓子の魅力を発信する

和菓子は色彩が美しく、写真映えしやすい商品です。InstagramやX(旧Twitter)などのSNSは、こうしたビジュアルの魅力を伝える手段として相性がよいといえます。

投稿のポイントとしては、商品単体の写真だけでなく、季節の演出やお茶とのコーディネートなど、和菓子の世界観が伝わるような内容を織り交ぜると、フォロワーの関心を引きやすくなります。

近年は、職人の手仕事をショート動画で紹介する方法も注目されています。
生地を焼く、切り分ける、形を整えるといった日々の作業風景を映したショート動画は、国内外で反応を得やすいコンテンツです。ネットショップで販売している商品そのものが主役でなくても、日々の製造風景を見せるだけでお店を知ってもらうきっかけになります。

動画の企画を考える際は、同業の動画構成や見せ方との差別化を図るため、パンや陶器、アクセサリーなど、あえて異なるジャンルの製造現場の動画も参考にしてみるとよいでしょう。

SNSからネットショップへの導線も忘れずに整えておきましょう。プロフィール欄にショップのURLを掲載する、投稿内で商品ページへのリンクを案内するなど、興味を持った方がスムーズに購入ページにたどり着ける仕組みをつくっておくことが大切です。

和菓子のネットショップ事例3選


ここからは、カラーミーショップを使って和菓子のネット販売に取り組んでいるお店の事例を3つ紹介します。それぞれの工夫や経緯を参考にしてみてください。

菓匠 松栄堂|ECモールから自社ECへ移行し、利益率を大幅に改善

岩手県一関市の老舗和菓子店「菓匠 松栄堂」は、看板商品の「ごま摺り団子」をはじめとした和菓子を製造・販売しています。

もともとECモールに出店していたものの、広告費や手数料がかさみ「忙しいのに利益が出にくい」状況が続いていたそうです。そこでカラーミーショップに移行したところ、モール時代と比べて運営コストをおよそ10分の1に削減。利益率が大きく改善されました。

お中元・お歳暮の時期には紙のDMを送付するなど、オンラインとオフラインを組み合わせた集客にも取り組んでいます。

御菓子司 新正堂|老舗がネットショップで全国展開

東京・新橋に店を構える「御菓子司 新正堂」は、ビジネスシーンの手土産としても知られる「切腹最中」が看板商品の和菓子店です。

ネットショップの導入により、伝票処理や宛名書きといった事務作業が大幅に効率化されたといいます。空港の売店への納入やテレビ放映をきっかけに全国からの注文が増加し、ネットショップがその受け皿となりました。

老舗ならではの「伝統は変わらなければつながらない」という考え方のもと、製造体制とEC運営の両面で柔軟に変化を取り入れている事例です。

乃し梅本舗 佐藤屋|SNSの発信力を活かしてネットショップを開設

山形県の老舗和菓子店「乃し梅本舗 佐藤屋」は、名物の「乃し梅」をはじめ、8代目店主が手がける現代的な創作菓子でも知られています。

同店の特徴は、SNSを通じた日常的な発信と顧客とのコミュニケーションです。きめ細かなやり取りを重ねることでファンとの関係を築き、ネットショップへの集客につなげています。手書きのしおりを商品に同梱するなど、実店舗の接客をオンラインでも再現する姿勢が印象的です。

また、急速冷凍の技術を活用することで、従来は店頭でしか販売できなかった生菓子を全国に届けられる体制を整えました。地元のお客さまだけでなく、遠方のファンにも商品を届けられるようになった好例です。

よくある質問

Q1:和菓子のネット販売に製菓衛生師の資格は必要?

製菓衛生師は名称独占の国家資格であり、菓子の製造・販売に必須の資格ではありません。和菓子のネット販売に必要なのは、菓子製造業の営業許可の取得と食品衛生責任者の選任です。

ただし、製菓衛生師の資格があればそのまま食品衛生責任者になれるため、取得しておくと手続きがスムーズになるメリットはあります。

Q2:自宅で作った和菓子をネットで販売できる?

自宅の日常用キッチンで作った和菓子をそのまま販売することはできません。
菓子製造業の営業許可を取得するには、居住スペースと区画された専用の製造設備が必要です。

自宅の一部を改装して基準を満たせば許可を取得できる場合もありますが、求められる設備の条件は自治体によって異なるため、まずは管轄の保健所に相談するのが確実です。

Q3:生菓子など日持ちしない和菓子もネット販売できる?

冷蔵便や冷凍便(クール便)を利用すれば、生菓子のネット販売も可能です。急速冷凍の技術を活用して賞味期限を延ばし、全国への配送を実現している和菓子店もあります。

ただし、冷蔵・冷凍配送は常温便に比べて送料が高くなるため、販売価格や送料の設定を事前にシミュレーションしておくことが大切です。

Q4:和菓子のネット販売で注意すべきアレルゲン表示は?

食品表示法では、アレルギー発症数や重篤度が高い品目が「特定原材料」に指定されており、表示が義務づけられています。2026年6月時点の特定原材料は、えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ)の8品目に加え、2026年4月にカシューナッツが追加されています(経過措置期間は2028年3月31日まで)。

和菓子の原材料にはこれらに該当するものが含まれやすいため、使用している原材料を一つひとつ確認し、確実に表記しましょう。
品目は定期的に見直されるため、消費者庁の最新情報をあわせて確認することをおすすめします。

Q5:和菓子のネットショップ開業に使える補助金はある?

ECサイトの構築や販路開拓に活用できる制度として、小規模事業者持続化補助金があります。通常枠の補助上限は50万円(補助率2/3)で、ネットショップの構築費用やWeb広告費なども対象経費に含まれる場合があります。

ただし、公募時期や対象経費の条件は年度ごとに変わるため、最新の公募要領を確認したうえで申請を検討しましょう。商工会・商工会議所の窓口では、自店に合った制度を案内してもらえます。

まとめ

和菓子のネットショップ開業には、菓子製造業の営業許可や食品表示の準備といった法的な対応に加え、商品特性に合った配送・梱包の設計やECサイト選びなど、実務面の検討も欠かせません。
一方で、贈答文化との結びつきや四季の移ろいといった和菓子ならではの強みは、ネット販売との相性がよい要素でもあります。

カラーミーショップは、三温度帯への対応やギフト設定といった食品ECに必要な機能に加え、メールや電話によるサポート体制も整っており、ネットショップの運営が初めての方でも安心して始めやすい環境です。
和菓子の魅力をオンラインで届ける第一歩として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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