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ネットショップを大幅リニューアル。商売を取り巻く環境が一変

御菓子司 新正堂

ご利用プラン:

レギュラープラン

ご利用目的:

株式会社新正堂 代表取締役 渡辺 仁久さん

謝罪手土産の定番『切腹最中』を販売する「御菓子司 新正堂」。2016年にネットショップをリニューアルし、作業時間の大幅な短縮と販路拡大を実現しました。今回は代表取締役の渡辺 仁久さんに、商売を取り巻く環境が一変したというショップ運営について伺いました。

知人に勧められて始めたネットショップへの不安が圧倒的な体験で信頼に

弊社は和菓子製菓販売業として大正元年に新橋にて創業し、社名は地名と元号から一字ずつ取り「新正堂」と名付けました。「忠臣蔵」の起源となる田村右京太夫邸跡地に店を構えたこともあり、歴史の語り部として、過去の出来事にちなんだ菓子を中心に製造販売しております。

中でも看板商品となった「切腹最中」は度々メディアでも取り上げていただき、今では贈答品や東京土産として皆さまにご利用いただけるようになりました。

ネットショップを始めたのは、30年ほど前にホームページを作ったことがきっかけです。当時、友人が「切腹最中は美味しいし、たくさんの方に知ってもらえるからホームページを作ったほうがいいよ」と言うので、一緒にPCを買いに行ってホームページを作ってもらいました。その流れがあって、ショップ周りの構築も含めて業者にお願いしてネットショップを始めました。

ですが、お金をかけてホームページを作成したものの、導入費用やランニングコストの割に反応はあまりなかったのです。そのまま10年ほど経った頃、知人になんとなく相談してみたら大幅リニューアルを勧められて、その際に導入したのがカラーミーショップです。

ホームページは10年も反応がなかったですし、従業員は製菓学校出身の者や販売員、年配者でPCを実務で利用してきた者は誰もおりません。当時は伝票処理や宛名書きをすべて手作業でしていたくらいですから、正直期待よりも手間やコスト、トラブルを心配していました。

ところがカラーミーショップを導入してみると、インターネットやPCの操作が初心者の私たちでも本当に簡単でした。伝票や宛名書きもPC上で問題なく処理できて、大幅な時間短縮につながったのです。アナログ人間だった私たちにしてみたら「唖然(あぜん)というか圧倒的なすごさ」を体感しました。

私自身70歳を超えておりパソコン操作は今でも詳しいわけではありませんが、注文のチェックや伝票発行といったPC操作から現場への指示まで、若者に負けじと関わっております。

実感する「世界とつながる」という友人の言葉

かつて友人がホームページの作成を勧めてくれたとき、「世界とつながるんだ」と言って提案してくれましたが、しばらくはピンときていませんでした。ところが、カラーミーショップを導入した後、ロサンゼルスからのご注文が入ったのです。
慌ててしまって、対応できない旨をお伝えしたのですが、お届け先は国内に住むお母さまとのことで実はなんの問題もありませんでした。同様のことがアフリカからのご注文でもあって、今では友人の言葉通り、本当に世界とつながっていることを感じますね。

ネットショップが軌道に乗る前は、店舗のある新橋を中心としたエリアをご利用になる方が主なお客さまでしたが、現在では全国からご注文をいただきます。注文数だけでなく、商品をお届けできるお客さまの層も拡がり、商売を取り巻く環境が一変しました。

突然訪れる転機と大量発注、ピンチをチャンスに変えた経営者の「先見の明」

「切腹最中」がそのネーミングから、ビジネスの謝罪に利用される贈答品として度々注目していただけるようになった頃の話ですが、ANA(全日空)の方が当店に交渉にいらして、羽田空港にあるANAの売店に「切腹最中」を置いていただくことになったのです。それをきっかけに、ANAだけでなく空港内の他の売店でもお取り扱いいただけることになって、受注数が跳ね上がりました。
当時はまだ手作業で1日800個の製造が限界だったので、商品を大量に作れるように製造機械を新しく注文することにしたのです。

そのタイミングで、テレビで放映された空港みやげのランキングで1位に選ばれました。うれしい反面、現場は大慌てで、テレビの反響でものすごい数の注文が入ったため、手作業ではとても間に合いませんでした。
そこで注文していた機械はまだ納品前でしたが、機械を制作してくれている工場に頼み込んで、あんこと求肥(ぎゅうひ)を持ち込ませてもらい、その場で2,000個の「切腹最中」を作りました(笑)。
もし機械を新調していなかったら、とても捌けなかったと思います。たまたまなのですが、機械にしても、ネットショップにしても、事前に準備してあったことでチャンスを逃さずに済んだと思います。

夢は年商1億円のはずがあっという間に突破!型破りでもおいしさを追求することが成長の秘訣

私の昔からの夢で、年商1億円を達成したいというものがありました。ところが、さまざまな販路が増えたことで気付けば1億円を達成し、さらに数倍に成長することができています。

先代から店を継ぐ際に、自分の手で看板商品を作りたいと思って開発したのが「切腹最中」でした。奇抜なネーミングには反対の声のほうが多く、大変悩みましたがこれでいこうと決断しました。
日持ちのするものをと考えて「もなか」にしましたが、私は口の中にもなかの皮が張り付く感触が嫌いなのです。そこで、「もなか」を作る職人さんに張り付かないものを作ってもらいました。コストのかかる製法なので止められましたが、私が「切腹最中」に採用したのはその製法です。召し上がっていただければ、パリッとした食感の違いに気付いていただけると思います。

あんこも同様に、従来の製法とは違うものを取り入れました。業界では非常識と言われるような方法だったのですが、小豆のいい香りが立つのです。私は香りこそが重要だと考えているので、この新製法を取り入れたいと考えました。社内の職人からも反対されましたが、こっそり新製法で小豆を炊き上げてしまったのです。もちろん、職人にはあとでバレました(笑)。ですが、おいしかったので認められ、そのままその製法で作り続けています。

自分がいいと思ったものを信じて取り入れてきた結果、お客さまに愛される看板商品が誕生し、新たな商機やコロナ禍というピンチにも柔軟に対応することが出来たのではないかと思います。

「伝承」ではなく「伝統」、変えていかなければつながらない

伝承とはお祭りに見られるように、先祖からの習わしを受け継いでいくことですが、伝統は変わらなければつながっていかないものだと思っています。

何年か前、すごくうれしかったことがありました。和菓子組合の御大から「やっとお前もこっち側に来たな」と言われたのです。「何のことだろう?」と思っていたら、続けて「伝統は変わらなければつながらない、あんこの炊き方を変えたのはすごい」とおっしゃっていただけました。
当時は私も伝統は守るものだと思っていて、勝手に変えてはいましたが、心の底で変えてはいけないと思っていたので「変わらないとつながらない」と言っていただけたのは本当にうれしかったですね。

新正堂はこれからも伝統を受け継ぎ、時代とともに変化する和菓子屋でありたいと考えています。

ショッププロフィール

御菓子司 新正堂
和菓子製造販売
https://shinshodoh.shop-pro.jp/
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