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ゆうパックと宅急便ではどっちが安いの?配送料金の比較やお得な割引のコツを紹介!

ネットショップで商品を配送したり、フリマアプリで中古品を販売したりする際、できるだけ安い配送方法で送りたいですよね。
とくに、よく知られているゆうパックと宅急便ではどちらが安く利用できるのか、気になる人も多いと思います。
そこでこの記事では、ゆうパックと宅急便の配送料金の比較から各種割引、発送する商品別の配送料を比べ、どっちが安いのかを説明します。
ネットショップの送料が気になる方はぜひ読んでみてください。

ツクルくん
ツクルくん

荷物を送るとき、ゆうパックと宅急便ならどっちが安いんだろう?ちゃんと比べたことは無いな。

カラミちゃん
カラミちゃん

どっちが安いのかは、配送する形態やどこからどこへ送るのかなどで変わってきます。
今回は、ゆうパックと宅急便を比較しながらそれぞれの特徴を説明します。

ゆうパックと宅急便の配送料はどっちが安いの?

ネットショップの配送方法としてよく選択されるゆうパックと宅急便では、どちらが配送料は安いのでしょうか。
まずは、サイズ別と配送先別に両者を比較しました。

ゆうパックのほうが宅急便より安い

まず結論からお伝えすると、サイズ・配送先に関わらず、宅急便よりもゆうパックのほうが基本的には安いです。
具体的にどれくらい安いのか、次に紹介するサイズ別の配送料と配送先別の配送料を比較しながら見ていきましょう。

【サイズ別】ゆうパックと宅急便の配送料を比較

次の表は、関東(東京)から関西(大阪)に配送したときの、ゆうパックとヤマト運輸の宅急便のサイズ別の最大重量と料金の比較表です。

サイズ ゆうパック 宅急便
最大重量 料金 最大重量 料金
60サイズ 25kg  990円 2kg 1,060円
80サイズ 1,310円 5kg 1,350円
100サイズ 1,620円 10kg  1,650円
120サイズ  1,940円 15kg 1,970円
140サイズ 2,300円 20kg  2,310円
160サイズ 2,610円 25kg 2,630円
170サイズ  3,750円
180サイズ 30kg  3,730円
200サイズ 30kg  4,390円

ゆうパックでは170サイズ25kgまで、宅急便では200サイズ30kgまでの荷物の配送が可能です。
60~160のサイズを比べると、ゆうパックのほうが配送料が安く設定されています。

また、ゆうパックは重量が一律25kgまで配送可能なので、重量がある荷物の場合はゆうパックがおすすめです。

【配送地域別】ゆうパックと宅急便の配送料を比較

配送先別ではどうなるでしょうか。
次の表は、60サイズの荷物を東京から日本全国の各地域に配送した場合の地域ごとの配送料の比較表です。
【関東(東京)から各地への60サイズ配送料】

配送地域 ゆうパック 宅急便
北海道 1,410円 1,460円
北東北(秋田) 880円 1,060円
南東北(宮城) 880円 940円
関東(東京) 820円 940円
中部(愛知) 880円 940円
関西(大阪) 990円 1,060円
中国(広島) 1,150円 1,190円
四国(愛媛) 1,150円 1,190円
九州(福岡) 1,410円 1,460円
沖縄 1,450円 1,460円

いずれのエリアに配送した場合でも、宅急便よりゆうパックのほうが配送料は安いでしょう。

ゆうパックも宅急便もさまざまな割引がある

先ほど、基本的な配送料はゆうパックのほうが安いと説明しましたが、各社ではさまざまな割引も行われています。
では割引を入れた場合はどうなるのか、各社の主な割引と割引適用後の配送料金について見ていきましょう。

ゆうパック(日本郵便)の主な割引

ゆうパックの主な割引は次のとおりです。

割引名 詳細
持込割引 1個につき120円の割引。
郵便局やゆうパック取引所に、直接荷物を持ち込んで配送したときの割引。
同一あて先割引 1個につき60円の割引。
1年以内に同種類で同じあて先に配送する場合の割引。
※同一あて先割引欄が印刷されたご依頼主控えが必要
※複数口割引との併用不可
複数口割引 1個につき60円の割引。
同種・同あて先のものを同時に2個以上配送する場合の割引。
※ゆうパックと重量ゆうパックの組み合わせ、着払いは対象外
※同一あて先割引との併用不可
ゆうパックスマホ割 1個につき180円の割引。
「ゆうパックスマホ割アプリ」の利用による割引。
郵便局受取割引 1個につき100円の割引。
ゆうパックスマホ割アプリを利用して、受取場所を郵便局にした場合の割引。
※持込割引、同一あて先割引、複数口割引の適用不可
継続利用割引 割引後の運賃からさらに10%割引。
ゆうパックスマホ割アプリを利用して、前月までの1年間で10個以上の配送があった場合の割引。
※持込割引、同一あて先割引、複数口割引の適用不可

ゆうパックの割引は、ゆうパックスマホ割アプリを利用する場合と利用しない場合とで大きく分かれます。

ゆうパックスマホ割アプリを利用しないときは、持込割引と、同一あて先割引・複数口割引のいずれかの適用が可能です。

ゆうパックスマホ割アプリを利用する場合は、ゆうパックスマホ割、郵便局受取割引、継続利用割引が適用できます。

宅急便(ヤマト運輸)の主な割引

ヤマト運輸の宅急便には、次のような割引があります。

割引名 詳細
持込割 クロネコメンバーズは150円割引、その他は100円割引。
ヤマト運輸営業所・取扱店・コンビニに直接持ち込む場合の割引。
※クロネコメンバーズはヤマト運輸営業所に直接持ち込んだ場合のみ
クロネコメンバー割 宅急便料金10%または15%割引。
クロネコメンバーズカード(電子マネー)にチャージしクロネコメンバーズカードで支払った場合の割引。
※クロネコメンバーズ限定
※クロネコメンバー割10%割引、クロネコメンバー割BIG15%割引と、電子マネーの種類で割引率が変わる
※着払いは対象外
にゃんPay 宅急便料金12%割引。
キャッシュレス決済(にゃんPay)の利用による割引。
※クロネコメンバーズ限定
※ヤマト運輸営業所、対面集荷のみ対応
※着払いは対象外
デジタル割 1個につき60円割引。
「宅急便をスマホで送る」「らくらく送り状発行サービス」「自宅で送り状発行・集荷申し込み」のいずれかの方法で送り状を作成した場合の割引。
往復割引 復路の料金100円割引。
往復宅急便を利用した場合の割引。
※宅急便センター受け取りサービスとの併用不可
複数口減額制度 1個につき100円割引。
同一のあて先に同時に2個以上送付する場合の割引。
※往復宅急便は対象外
宅急便センター受け取りサービス 1個につき60円割引。
ヤマト運輸営業所を受取場所に指定した場合の割引。

上記のように、クロネコメンバーズになると割引額が大きくなるのでお得です。

割引後は宅急便のほうが安い

ゆうパックと宅急便の割引をそれぞれ紹介しました。
それでは、各種割引を最大限に活用した場合の最終的な配送料金はどのくらいになるのでしょうか。
次の表は、関東(東京)~大阪(関西)で60サイズの荷物を送った場合の例です。

  ゆうパック 宅急便
割引後料金 639円 628円
割引前料金 990円 1,060円
割引の種類・金額 ・ゆうパックスマホ割(-180円)
・郵便局受取割引(-100円)
・継続利用割引(-71円)

・クロネコメンバー割BIG(-162円)
・デジタル割(-60円)
・クロネコメンバー持込割(-150円)
・宅急便センター受け取りサービス(-60円)

宅急便はさまざまな割引が用意されていて割引額も大きいため、割引後はわずかに宅急便のほうが安いという結果になりました。
ただし荷物のサイズや重さ、配送先によって割引額が変化するので、場合によっては割引後でもゆうパックのほうが安くなる可能性もあります。
配送方法を決める前に、自分が送る荷物の料金を各社の料金シミュレーターで調べるのがおすすめです。

ゆうパックと宅急便の特徴やメリット・デメリット

ここまでゆうパックと宅急便の配送料について見てきましたが、配送料以外にはどのような違いがあるのでしょう。
ゆうパックと宅急便の特徴を確認し、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

ゆうパックの特徴やメリット・デメリット

ゆうパックのメリットは、宅急便と比べて基本配送料が安いことです。
重量も一律25kgまでとサイズごとに細かく刻まれていないため、小さくて重い荷物を送る際はおすすめです。

デメリットは、コンビニでの持込がローソン(一部取り扱いのない店舗あり)に限定されることです。直接持ち込む場合は郵便局かローソンに限定されるので、とくに(郵便局が休みである)土日に発送したい場合、ローソンが近くに無い人は難しいでしょう。

また、「チルドゆうパック」という冷蔵品配送のゆうパックはありますが、冷凍品を配送するサービスはありません。
冷凍食品などの冷凍品を送る場合は利用できない点もデメリットでしょう。

宅急便の特徴やメリット・デメリット

宅急便のメリットは、ほとんどのコンビニで取り扱われていることです。
セブンイレブンやファミリーマートなど、さまざまなコンビニや取扱店で利用できます。
また、冷蔵品だけでなく冷凍品も扱う「クール宅急便」も展開しているため、冷凍品の配送も可能です。

デメリットは、配送サイズごとに重量が細かく刻まれていることです。
たとえば、60サイズであれば2kgまでしか送ることができません。
小さくても重量のある荷物を送ってしまうと、ゆうパックの同サイズと比べてかなり高くなってしまうので注意が必要です。

【送る商品別】日本郵便とヤマト運輸の送料比較

ゆうパックや宅急便はいずれも、ある程度の大きさの商品を送るのに向けたサービスですが、最近はフリマアプリでの売買も増えているので、本やアクセサリーなど、もっと小さい商品を送る場合もあるかと思います。

ではそのような小さなものを送る場合、どちらのサービスのほうが安く済むのでしょうか。
商品ごとに、日本郵便とヤマト運輸の配送料を比較します。

コミック・雑貨などを送る場合

コミックや雑貨のような小さくて厚みもないものを送るときに適しているのは、日本郵便では「スマートレター」、ヤマト運輸では「宅急便コンパクト」です。

  日本郵便 ヤマト運輸
サービス名 スマートレター 宅急便コンパクト
料金 180円 660円+(専用ボックス70円)
最大重量 1kgまで 上限なし
厚さ 2cm 5cm
サイズ 縦25cm×横17cm 縦20cm×横25cm

※宅急便コンパクトの料金は関東(東京)~関西(大阪)の料金例です。

両者を比較した際、表からもわかるように、漫画や雑貨など小さくて厚さが無いものは日本郵便のスマートレターで送ったほうが安いです。スマートレターは、A5ファイルサイズで全国一律の料金で利用できます。

一方、小さくてもやや厚みがある場合は厚さが5cmまで対応可能な宅急便コンパクトが向いています。
ただし、宅配便コンパクトは専用ボックス価格のほかに配送料がかかるので注意しましょう。

なお、ヤマト運輸の提供するサービスには、宅急便コンパクトのほかに、ネコポス(全国一律385円)やクロネコDM(全国一律167円)などのサービスもあります。
いずれも契約が必要ですが、ネットショップを運営する法人や個人事業主であれば、おすすめのサービスです。

厚めの本・DVDBOXなどを送る場合

ハードカバーの本やDVDBOXのような厚さがあるものを送るときは、日本郵便では「レターパックプラス」、ヤマト運輸では「宅急便コンパクト」が向いています。

  日本郵便 ヤマト運輸
サービス名 レターパックプラス 宅急便コンパクト
料金 520円 660円+(専用ボックス70円)
最大重量 4kgまで 上限なし
厚さ (入れば)制限なし 5cm
サイズ 縦34cm×横24.8cm(A4サイズ) 縦20cm×横25cm

※宅急便コンパクトの料金は関東(東京)~関西(大阪)の料金例です。

両者を比較すると、この場合も日本郵便のレターパックプラスのほうが配送料は安いです。
ただし重量制限があるので、重さがある場合はヤマト運輸の宅急便コンパクトがおすすめでしょう。

Tシャツ、パンフレットなどを送る場合

TシャツやパンフレットなどA4サイズほどの大きさのものを送るときは、日本郵便では「クリックポスト」、ヤマト運輸では「宅急便コンパクト(薄型専用BOX)」の利用が適しています。

  日本郵便 ヤマト運輸
サービス名 クリックポスト 宅急便コンパクト(薄型専用
BOX)
料金 185円 660円+(専用ボックス70円)
最大重量 1kgまで 上限なし
厚さ  3cm 5cm
サイズ 縦34cm×横25cm(A4サイズ) 縦24.8cm×横34cm(A4サイズ)

※宅急便コンパクトの料金は関東(東京)~関西(大阪)の料金例です。

大きさがあって薄いものを送る場合も、日本郵便のほうが安く済むでしょう。
クリックポストはポストから配送できる追跡可能なサービスで、全国一律料金で1kg、3cmまでのものを送ることができます。

冷凍食品を送る場合

日本郵政では冷蔵品を扱うチルド便はありますが、冷凍品を送るサービスはありません。
厳密にいうと個人商店などで一部、冷凍ゆうパックの扱いもありますが、一般の個人向けの提供はないため、冷凍食品を送りたい場合はヤマト運輸の「クール宅急便」を利用することになります。なお、関東から全国へのクール宅急便の配送料は次の通りです。

【関東(東京)から各地への60サイズ配送料】

配送地域 クール宅急便の料金
北海道  1,680円
北東北(秋田) 1,280円
南東北(宮城) 1,160円
関東(東京) 1,160円
中部(愛知)  1,160円
関西(大阪) 1,280円
中国(広島)  1,410円
四国(愛媛) 1,410円
九州(福岡)  1,680円
沖縄 1,680円

ゆうパックと宅急便はどっちが早い?

両者の配達スピードは、ほとんど違いはありません。

たとえば東京から大阪に荷物を送る場合、(場所や発送する時間によって多少異なりますが)午後に出したとしても、ゆうパック・宅急便ともに翌日午前には配達が完了します。

ただしヤマト運輸には「宅急便タイムサービス」というサービスがあります。
これは、航空機などのさまざまな手段を使って、配送するエリアに関わらず、夕方までに預かった荷物を翌朝10時まで配達するというサービスです。

配達に時間のかかるエリアなどでは、宅急便タイムサービスを利用したほうが早く荷物が到着することがあるでしょう。

なお、配達日数についてゆうパックの配送予定は「お届け日数を調べる」から、宅急便の配送予定は「料金・お届け予定日検索 (宅急便)」から調べられます。

ゆうパックと宅急便はどっちがおすすめ?

結局、荷物を送る際はどちらがおすすめなのか迷う人もいると思います。
上記の比較を見る限り、結論としては「ゆうパックと宅急便どちらが良いかは状況による」といえるでしょう。
割引を考慮しなければゆうパックのほうが基本的に安いですが、割引を活用することでヤマト運輸の宅急便のほうが割引率は大きくなったりするためです。

また、重量にもよります。
小さくて重いものを送りたいのであれば上限が一律で、重さをあまり気にしなくて済むゆうパックが向いています。
ただし冷凍品を送る場合はゆうパックに適したサービスがないため、クール宅急便がおすすめです。

このように、荷物の種類や重量、割引の適用などに応じて使い分けると一番お得な方法で荷物を送れるでしょう。

まとめ

ゆうパックと宅急便、基本料金で比較するとゆうパックのほうが安く利用できます。
ですが割引を活用すれば宅急便のほうが安く利用できることもあります。

どちらが安いのかは、単純に比較できるものではありません。
荷物のサイズや重さ、状態、発送場所・配送先によって変わってきます。
各社には配送料や配送日数を調べられるツールも用意されているので、自分で調べて最適な方法を選ぶようにしましょう。
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よくある質問

ゆうパックと宅急便はどっちが安いですか?

基本の料金を比較するとゆうパックのほうが安いです。ですが、さまざまな割引を入れると宅急便のほうが安くなることもあります。詳しくはこちらの章をご覧ください。

ゆうパックと宅急便はどっちが早いですか?

両者の配達スピードに大きな差はありません。ですが、ヤマト運輸には「宅急便タイムサービス」という確実に翌日配達を可能にするサービスもあります。詳しくはこちらの章で解説しています。