ネットショップから顧客に商品を送る際、どの配送方法がいいのか迷いますよね。
そこでこの記事では、代表的な配送会社の料金や特徴を比較した上で、目的別のおすすめの配送方法を紹介していきます。
いろんな会社があるけど、ネットショップの配送方法は結局どれが良いのかな?
適した配送方法は、ネットショップで発送するものや状況で異なります。今回は、代表的な配送方法をさまざまな角度から比較していきます。
目次
ネットショップはどの配送会社を利用している?国内シェアも紹介!
まず気になるのが、他のネットショップはどの配送会社を利用しているのか、ということですよね。
カラーミーショップではどの配送会社が一番利用されているかと、実際の国内シェアの状況をご紹介します。
カラーミーショップのネットショップではヤマト運輸が1位
上記は、カラーミーショップのショップオーナさんに行ったアンケート結果です。
グラフを見ると、カラーミーショップを利用しているネットショップで利用数が多い配送会社はヤマト運輸で、次いで日本郵便、佐川急便と続きます。
ただし複数回答可としているので、もしかしたら「ヤマト運輸と日本郵便を両方使っている」というショップさんもいるかもしれません。
いずれにしろ、個人向けの配送に対応している代表的な配送会社を利用するショップが多いことが、わかります。
配送会社の国内シェアの割合は?
それでは、カラーミーショップのネットショップに限らず、国内で最も多く利用されている配送会社はどこなのでしょうか。
令和3年度の配送会社の国内シェアを見てみます。
配送会社 | サービス名 | 国内シェア |
ヤマト運輸 | 宅急便 | 46.7% |
佐川急便 | 飛脚宅配便 | 27.9% |
日本郵便 | ゆうパック | 20.5% |
福山通運 | フクツー宅配便 | 2.7% |
西濃運輸 | カンガルー便 | 2.0% |
国土交通省による「令和5年度宅配便等取扱実績関係資料」によりますと、令和3年度の宅配便の取扱いシェアは、ヤマト運輸の宅急便が46.7%で全体の半数ほどを占めていることがわかりました。
次いで、佐川急便の飛脚宅配便が27.9%、日本郵便のゆうパックが20.5%と続きます。
カラーミーショップの配送会社の調査ともリンクするように、ヤマト運輸のシェアが高いです。
ネットショップの配送方法は大きく分けて2つ
これまで、比較的大きめの荷物を運ぶ宅配便の話をしましたが、ネットショップの配送方法は、大きく分けると「宅配便」と「メール便」の2種類あります。
では宅配便とメール便にはどのように違うのか、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
宅配便 | メール便 | |
発送サイズ | さまざまなサイズの荷物に対応 | A4サイズ程度で厚みのないもの |
発送方法 | 持ち込みまたは集荷 | ポストへ投函 |
配達方法 | 原則は対面での引き渡し | 基本は郵便受けへ投函 |
配達スピード | 最短で当日 | 数日かかることが多い |
料金 | サイズや重さで変わる | 基本は全国一律料金 |
追跡の有無 | 追跡できる | サービスによっては追跡不可 |
配達日時指定の可否 | 日時が指定できる | 日時の指定ができない |
補償の有無 | 事故や紛失の補償がある | 基本的に補償はない |
冷凍・冷蔵の対応 | サービスによっては対応 | 対応していない |
宅配便
宅配便の大きな特徴は、さまざまな荷物のサイズや重さに対応していることです。
追跡もできるため、送る側も受け取る側も顧客は安心感があります。
ヤマト運輸など配送会社によっては冷凍や冷蔵品にも対応していますので、冷凍・冷蔵品の配送も可能です。
ただし、基本は対面での引き渡しになるため、受取側の不在が続くとなかなか荷物が配送できなかったり、大きさや重さによっては料金がかなり高額になったりというデメリットもあります。
メール便
メール便は手紙の様にポスト投函で送ることができ、受取側も自宅の郵便受けで受け取れるため手軽に利用できる配送方法です。
おおよそA4サイズまでで、厚さが数センチで軽めの荷物、具体的には雑誌やCD、薄手の服などを送るときに便利でしょう。
料金も基本は全国一律で配送エリアに左右されないため、遠方にも低コストで送れます。
ただし、補償がなく郵便受けに届けるため、荷物が紛失した際に困る可能性があります。
また、サービスによって多少差はありますが、宅配便に比べると配送まで時間がかかり、土日に配達しないサービスでは5日程かかることもあるので注意が必要です。
宅配便のおすすめとは?料金や特徴を徹底比較!
宅配便の国内シェアは先ほどの表を見る限り、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の大手3社で約95%を占めます。
そのため今回は、大手3社のサービスを比較して違いをみてみましょう。
【宅配便大手3社のサービス比較表 】
宅急便 (ヤマト運輸) |
ゆうパック (日本郵便) |
飛脚宅配便 (佐川急便) |
|
サイズ | 60~200サイズ | 60~170サイズ | 160サイズ以内 |
重さ | 30kg以内 | 25kg以内 | 30kg以内 |
料金 | 940円~ | 820円~ | 910円~ |
配送日数 | 最短翌日 | 最短当日 (特定地域のみ) |
最短当日 (特定地域で法人のみ) |
発送方法 | 集荷、直営店、コンビニ、取扱店、宅配ロッカー | 集荷、郵便局、取扱所、コンビニ | 集荷、営業所、 サービスセンター、取次店 |
指定可能な時間 | 午前中、14-16時、16-18時、18-20時、19-21時 | 午前中、12-14時、14-16時、16-18時、18-20時、19-21時 | 午前中(8-12時)、12-14時、14-16時、16-18時、18-20時、18-21時、19-21時 |
補償 | 30万円まで | 30万円まで | 30万円まで |
保険(一般補償に加えて負荷できる保険) | 1万円につき10円(最低50円) ※個人利用は不可 |
セキュリティサービス420円(50万円まで補償) | 1万円につき10円 (最低50円) ※運送保険に別途加入で補償限度額の引上げは可能 |
特徴 | クロネコメンバー割など割引の種類が豊富 | 本人限定受取などのオプションを追加できる | 飛脚ラージサイズ宅配便なら260サイズまで送れる |
宅急便(ヤマト運輸)
ヤマト運輸の宅急便の特徴は、割引が豊富に用意されているところです。
クロネコメンバーになると、メンバー限定の割引やサービス(お届け完了通知など)もあるため、ヤマト運輸を頻繁に利用する場合はメンバーになっておくと、お得に利用できます。
発送方法も豊富で、コンビニや宅配ロッカー(マンション等に設置された宅配ロッカー)からの発送も可能です。
ゆうパック(日本郵便)
日本郵便のゆうパックなら、配送先やエリアは限定されるものの、当日配達ゆうパック(午前中の差出で当日中に配達)を追加料金なしで利用できます。
オプションで本人限定受取なども選択でき、セキュリティ面も安心です。
また、ヤマト運輸や佐川急便は荷物の重さによって料金が変動しますが、ゆうパックは25kgまでであれば料金は変わらないため、重たいものを運ぶ際はゆうパックがおすすめです。
なお、ゆうパックと宅急便ではどっちが安いのか、配送料金の比較やお得な割引のコツについて下記の記事でも詳しく紹介しています。
飛脚宅配便(佐川急便)
佐川急便の飛脚宅配便の特徴は、幅広いサイズや重さの荷物に対応していることです。
飛脚ラージサイズ宅配便を利用すれば、260サイズまでの大きな荷物も配送できます。
セーフティサービスなら貴重な荷物をしっかり保管し、専用ケースに入れて配送する貴重品配送にも対応しています。
さらに、三井住友海上火災保険株式会社が運用している運送保険に別途加入することで、30万円以上の賠償を受けられるため、高額商品を発送する際は佐川急便が適しているでしょう。
メール便のおすすめとは?料金や特徴を徹底比較!
ヤマト運輸、日本郵便、佐川急便の大手3社もそれぞれ複数のメール便のサービスを扱っています。
日本郵便のサービスが豊富ですが、それぞれのサービスを比較して特徴を見ていきましょう。
配送会社 | 日本郵便 | 日本郵便 | 日本郵便 | 日本郵便 | ヤマト運輸 | ヤマト運輸 | 佐川急便 | 佐川急便 |
サービス名 | ゆうパケット | クリックポスト | レターパック | ゆうメール | クロネコDM | ネコポス | 飛脚メール便 | 飛脚ゆうメール |
専用封筒・ラベルの有無 | 専用ラベル有 | 専用ラベル有 | 専用封筒有 | 無し | 専用ラベル有 | 専用資材を推奨 | 専用ラベル有 | 専用ラベル有 |
サイズ | 60cm以内 | 62cm以内 | A4サイズ | 62cm以内 | 60cm以内 | 縦23~31.2cm×横11.5~22.8cm | 70cm以内(長辺40cm以内) | 縦34cm×横25cm×高さ3cm以内 |
重さ | 1kg以内 | 1kg以内 | 4kg以内 | 1kg以内 | 1kg以内 | 1kg以内 | 1kg以内 | 3kg以内 |
料金 | 250円~ | 185円 | 430円~ | 180円~ | 上限167円 | 上限385円 | 168円~ | 115円~ |
配送日数 | 翌日以降 | 翌日以降 | 翌日以降 | 引き取り日含む4日目以降 | 400km圏内は翌々日、400km圏以上は4日目 | 翌日以降 | 一部地域を除き3~4日 | 5日程度 |
土日の配達 | ○ | ○ | ○ | × | 一部地域は× | ○ | 一部地域は× | × |
追跡 | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | × | × |
補償 | × | × | × | × | × | 3,000円まで | × | × |
その他 | 厚さ3cm以内 | 小さすぎると送れない | プラスは対面受取 | 重量で運賃変動 | 事業者ではない個人利用は不可 | 厚さ2cm以内 | 個人利用は不可 | 法人からのみ送付可 |
ゆうパケット
ゆうパケットは、3辺60cm以内(長辺34cm以内)、厚さ3cm以内の荷物を全国一律でポストから送れるサービスです。土日や休日も配達してもらえます。
厚さごとに料金が決まり、厚さ1cm以内は250円、厚さ2cm以内は310円、厚さ3cm以内は360円となります。
専用の箱や封筒はありませんが、専用ラベルが必須なので郵便窓口で入手しましょう。
衣料品やCD、コミックなどの小さな荷物を送ることが可能です。
クリックポスト
クリックポストは、全国一律185円で利用できるサービスです。
サイズは長辺14cm~34cm、幅9cm~25cm以内、厚さ3cm以内と、他のメール便と異なり最低サイズの指定もあるので注意が必要です。
ラベルを自宅で印字してクレジットカードで決済できますので、自宅で手軽に発送の準備ができます。
また、185円と普通郵便と同じような低価格で利用できますが、土日も配達してくれるのでなるべく早めに届けたい場合におすすめでしょう。
なお、カラーミーショップでももちろんクリックポストを利用できます。
レターパック
レターパックは信書(請求書や証明書など)を含め4kgまでの荷物を、ポストや窓口から送れるサービスです。
レターパックライトとレターパックプラスの2種類があり、それぞれ専用の封筒を購入しなければなりません。
レターパックライトは、全国一律430円で厚さ3cm以内の荷物を郵便受けに届けるサービスです。
一方レターパックプラスは、4kgを超えなければ全国一律600円で3cm超の厚さの荷物も送れるサービスですが、厚みがあるため郵便受けではなく基本は対面で荷物を届けます。
土日や休日も配達にも対応しています。
ゆうメール
ゆうメールは、印刷物やCDをポストから送れるサービスです。
1kgまで、長辺34cm以内、幅25cm以内、厚さ3cm以内の荷物を送れます。
運賃は全国一律ですが、~150gが180円、~250gが215円など重量によって異なります。
クリックポストと似たサービスですが、専用ラベルは不要で切手を貼る点や、ゆうメールは土日には配達されないといった点が異なります。
クロネコDM
クロネコDM便は、カタログやパンフレットなどのDMを専門に取り扱うサービスです。
信書や商品、サンプル品などは送れませんが、チラシを送付するのに便利です。
料金は1冊あたり上限167円で、数量や出荷形態などで顧客ごとに価格が変わってきます。
ただし、個人事業主や法人などビジネスをしている事業者向けのサービスのため、一般の人は利用できません。
ネコポス
ネコポスは、宅急便と同じ日数で最短翌日に郵便受けに配送するサービスです。
大きさや重さ、厚みに規定があり、小さい荷物を素早く送るのに向いています。
料金は全国一律で上限1個あたり385円で、利用者ごとに価格が決まります。
保証額が3,000円まである点が他のメール便サービスと異なる特徴です。
ですが、クロネコDM同様、事業者向けのサービスのため「フリマアプリで売れたものを送る」という場合は個人利用できますが、個人的に荷物を送るためには利用できません。
飛脚メール便
飛脚メール便は、法人間のやり取りにのみ利用可能なサービスで、法人から法人へカタログや雑誌など厚さ2cm以内のものを送ることができます。
料金は全国一律で、重さ300g以内は168円、600g以内は220円、1kg以内は325円です。
飛脚ゆうメール
飛脚ゆうメールは、佐川急便が郵便局に荷物を差し出し、郵便局が配達するサービスです。
雑誌やカタログ、CDなどの発送に使えます。料金は全国均一で200g以内115円~3kg以内456円と重量で異なります。
飛脚メール便と異なり個人向けに発送できますが、送る側は法人に限られますので注意しましょう。
目的や商品別に解説!ネットショップでおすすめの配送方法
配送会社大手3社の主な宅配便やメール便のサービスを紹介してきました。
サービスや会社ごとにさまざまな特徴があるあることが、わかったと思います。
ここからは大手三社も含めながら、実際の目的別や商品別にネットショップでおすすめの配送方法を紹介していきます。
なるべく配送料を抑えたい場合
メール便では送れない、小さめの荷物を大手三社よりお得に配送できるサービスもあります。
ただしいろいろと制約があるので、よく確認してから利用してみましょう。
エコ配
配送会社大手3社も割引を利用すればお得に利用できますが、割引が無くてもなるべく配送料を抑えてお得に利用したいときは、「エコ配」というサービスがあります。
エコ配の集荷可能なエリアは大阪府、東京都、愛知県の一部のエリアに限られますが、配送は全国に対応しています。
集荷対応エリア内の配送であれば税込み539円(80サイズまで)と、低価格からの利用が可能です。
ただし、80cmまでの小さい荷物専門のため、80cmを超える荷物は大手3社を利用するのが良いでしょう。
大型・重い荷物を配送する場合
大きい荷物や重い荷物を送りたい場合は、佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便や日本郵便の重量ゆうパックなど、重たい荷物を送るためのサービスがおすすめです。
飛脚ラージサイズ宅配便
飛脚ラージサイズ宅配便は、260cm以内、50kg以内の荷物を全国に送れる佐川急便のサービスです。
大きな荷物や重たい荷物に幅広く対応しており、法人も個人も利用できます。
配送スピードも、通常の飛脚宅配便と変わりません。
重量ゆうパック
重量ゆうパックは、170サイズ以内、重さ25kg超30kg以下の荷物を送れるサービスです。
通常のゆうパックは25kgまでですので、少し重い荷物を送ることができます。
飛脚ラージサイズ宅配便を利用するほどの重い荷物でなければ、重量ゆうパックを活用するのもおすすめです。
なるべく早めに届けたい場合
配送サービスを展開する各社では、最短即日で荷物を届けてくれるサービスも展開しています。
なるべく早く届けたい場合は、各社の即日配達サービスなどを活用すると良いでしょう。
宅急便タイムサービス
宅急便タイムサービスはヤマト運輸のサービスで、夕方までに預かった荷物を、遠方であれば航空機なども使って翌朝10時までに配達するサービスです。
発送方法は、集荷か直営店での引き取りに限られますので注意が必要です。
当日配達ゆうパック
当日配達ゆうパックは、対象エリアであれば、午前中の差し出しで当日中に配送してもらえる日本郵便のサービスです。
ゆうパックの基本料金のみで利用できるため、近隣への配送で、予算を抑えつつも素早く配送したい際は利用してみましょう。
飛脚即日配達便
飛脚即日配達便は、午前中に差し出した荷物を、特定エリアであれば当日中に配達してくれる佐川急便のサービスです。貴重品の配送にも対応しています。
ただし、法人から法人への配送に限られ、個人の利用はできません。
冷凍食品を配送する場合
配送会社はすべて冷蔵・冷凍に対応していると思いがちですが、実は日本郵便は基本は冷蔵(チルド)にしか対応していないなど違いがあります。
冷凍食品を配送したい場合、クール宅急便か飛脚クール便がおすすめです。
クール宅急便
クール宅急便は、冷蔵物や冷凍物の配送に対応したヤマト運輸のサービスです。
冷蔵の荷物は0~10℃、冷凍は-15℃以下の温度に保ち、最大3日先までお届け日の指定が可能です。
ただし、冷蔵や冷凍品なのでコンビニからは発送できません。
荷物はヤマト運輸の営業所かセールスドライバーへお願いしましょう。
飛脚クール便
飛脚クール便は、冷蔵物は2~10℃と冷凍物は-18℃以下に保った状態で輸送する佐川急便のサービスです。
クール宅急便の重さの上限が15kgまでに対し、飛脚クール便は140サイズ、30kgの荷物まで対応しているので、重量がある冷蔵または冷凍の荷物を送りたい際におすすめです。
海外に配送する場合
大手3社であればもちろん海外配送には対応していますが、料金は異なります。
配送する国にも寄りますが、海外発送したい場合は海外向けの料金が比較的安いヤマト運輸の国際宅配便がおすすめです。
国際宅急便
国際宅急便は、世界に向けて商品や贈り物などを送れるヤマト運輸の海外向けのサービスです。
各国の協力会社との連携により、世界200を超える国や地域に配送できます。
ただし、個人の取り扱いができない国や地域があるほか、送り先の国や地域で規制される物品は送れませんので事前に確認しておきましょう。
また、どの国に配送するのかによって料金が大きく異なりますので、見積もりを取っておくことも大切です。
海外へ発送する荷物など、宅急便・宅配業者の料金はどこが安いのか、ネットショップで選ぶならどこがいいかを徹底比較した記事もあわせてご覧ください。
精密機器を配送する場合
パソコンやカメラ、ゲーム機器などといった精密機器は、通常の宅配便だと壊れずに届けられるのか心配ですよね。
そこで専用の梱包材を使って、精密機器を衝撃などから守る宅配便もあります。
パソコン宅急便
ヤマト運輸が展開しているパソコン宅急便はパソコンやモニター、プリンターなどパソコンと周辺機器専門の宅配便です。
ヤマト運輸オリジナルの専用資材による梱包と特殊なフィルムで、しっかり固定してパソコンを送付できるようになっています。
梱包はドライバーが行うため、送り主が梱包する必要はありません。
ただし、データは対象の保証外なので、パソコン内のデータは自身でバックアップを取っておきましょう。
飛脚精密機器宅配便
佐川急便にも精密機器専用の宅配便サービスがありますが、こちらはパソコン以外にもゲーム機やカメラ、ミシンなどといった電子機器も送れます。
配送用の専門BOXである「SAGAWA Softair Package」を使ってドライバーが梱包して運んでくれます。
ただし発送できるのは法人のみなので、個人から個人に精密機器を送るという場合は利用できません。
貴重品を配送する場合
貴重品の配送は、サービスとして提供していない配送会社もあります。
貴重品を送りたい場合は、佐川急便のセーフティサービスや日本通運の貴重品輸送を活用すると良いでしょう。
セーフティサービス
佐川急便のセーフティサービスは、大切な荷物や高額な荷物を送るのに特化したサービスです。
配送先まで安心して届けられるよう、営業所では貴重品室内に保管され、配送中は専用のケースで管理されます。
重さ30kg以内、高さ34cm以内、幅54cm以内、奥行39cm以内の荷物が対象ですが、有価証券や貨幣などは送れません。
なお、セーフティサービスは、個人でも法人でも利用できます。
貴重品輸送
貴重品輸送は、金や商品券、株券など、主に資産として価値のある紙類を安全に届けてくれる日本通運のサービスです。
佐川のセーフティサービスで送れない、株券類なども送れます。
セキュリティボックス搭載の専用車両の配送で、日本通運の情報システム「SPEED」により追跡と管理ができるようになっています。
また、専用の保険を付加することでさらに手厚い補償も受けられます。
ネットショップの配送方法を迷ったら?決める際のポイント・コツ
ネットショップの配送方法をどれにするのか、迷ったときは何に注目すれば良いのか、決める際のコツを2つ紹介します。
配送する商品・特徴と合う方法か確認する
配送会社や利用するサービスに迷ったら、ショップの特徴や商品と照らし合わせてみると良いです。
たとえば重くなりがちな商品が多いなら、荷物の重さで料金が変わらないゆうパックを利用するのがおすすめです。
小物の販売が多いなら、小さいものを安く送れるメール便のサービスを検討するなど、荷物や用途に合わせて選びましょう。
料金以外のサービスや配送の実績にも注目する
配送会社選びの際に料金は重要なポイントではありますが、そこだけに注目せず保証があるのかや追跡サービスはどのように利用できるのかなど、料金以外のサービスも含めて比較しましょう。
また、商品を受け取る顧客側からすると、よく知られている配送会社のほうが安心感はあります。
配送会社に迷ったら、この記事でも紹介した国内シェアの高いサービスを中心に、実績のある配送会社を選択するのが無難です。
ネットショップの配送料金はどう設定する?主な方法を紹介
配送会社やサービスを決めたら、次に迷うのが購入者への送料をどう設定するかです。
ネットショップの配送料金の決め方としては、主に下記の5つのパターンがあります。
- ・配送地域別に送料を決める
- ・全国一律の送料にする
- ・送料無料にする(その分、商品代金に上乗せする)
- ・●●円以上で送料無料にする
- ・配送手段によって送料を変える
配送地域別に送料を決めるという方法もありますが、送料が高額となってしまう地域では、購入をあきらめられてしまう可能性もあるので、全国一律の送料にするのも一つの手です。
配送会社へ支払う料金をそのまま購入者へ負担してもらうのではなく、ショップ側で調整したほうがユーザーも購入しやすくなるでしょう。
ただし、送料分の負担がうまく転嫁できないとショップ側の利益が減少してしまいますので、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて検討します。
なお、ネットショップの送料の決め方について、設定パターンや安く抑えるポイントは下記の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
ネットショップの配送は委託することもできる
もともと人が少なくて、発送まで手が回らない…というショップさんも多いと思います。
そんなときは、カラーミーショップで提供している「LogiMo Pro(ロジモプロ)」を利用すれば、ネットショップの発送を丸ごと委託することもできます。
ロジモプロは、注文が入ったらショップに代わって自動で倉庫から出荷するサービスです。
メール便と宅配便が利用可能なので、商品に合った方法で発送できます。
在庫や商品情報とも連携しているため、商品の管理もしやすいです。
出荷にかかる作業をカットするだけでなく、自社で倉庫を用意して商品保管するコストがなくなる点もメリットでしょう。
出荷にかかる負担が多いと感じるショップさんは、ぜひ利用を検討してみてくださいね。
なお、物流代行サービスが実際どんなものなのか、LogiMo Pro(ロジモプロ)の倉庫を見学してみた様子について下記の記事で紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
ネットショップの配送方法の選択肢は豊富にあります。まずは、メール便か宅急便か、荷物サイズに応じて決めていくと良いでしょう。
貴重品専用のサービスや精密機器専用の配送サービスもありますので、費用面だけでなく、送る商品に合わせて選択すると受け取る顧客の満足度も向上するはずです。
もし商品配送業務が追い付かないなど問題がある場合は、配送代行も検討してみてください。
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