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会員制ネットショップ・ECサイトを作るには?特徴や種類、おすすめサービスを紹介!

会員制ネットショップや会員制ECサイトは、会員のみを対象にしたオンラインショップのことです。
今回は、会員制ネットショップを運営する場合に知りたいメリットやおすすめのサービスの選び方などを紹介していきます。

ツクルくん
ツクルくん

会員制ネットショップやECサイトって一般的なネットショップと何が違うの?

カラミちゃん
カラミちゃん

会員制のネットショップは、会員以外が利用できなかったり、ユーザーによって表示される商品が異なったりするなどの違いがあります。
今回は会員制ネットショップを作成するメリットや構築方法などについて見ていきましょう。

会員制ネットショップ・ECサイトとは?

会員制ネットショップや会員制ECサイトとは、自社サイトの会員にのみサービスを提供するショッピングサイトのことです。
会員しか閲覧や利用ができなかったり、会員以外の人は利用する際に制限があったりなど、どこまでを会員限定にするかはサイトによってまちまちです。

実際に会員制ネットショップ・ECサイトが使われるのは、例えば以下のようなケースです。

  • ・特定の業種や職種に限定してサイトを公開したい場合
  • ・特定の団体や取引先にのみ公開や販売を限定したい場合
  • ・ファンクラブ会員に限定して販売したい場合

例えば一般の消費者向けではなく、企業向けの卸売りECサイトBtoB EC)や、学校など特定の団体にのみ販売したい場合などは会員制ネットショップを利用することになります。

会員制ネットショップ・ECサイトの特徴

会員制ネットショップの概要がわかったところで、特徴も見ていきましょう。
会員制ネットショップ・ECサイトは、誰でも閲覧できる一般的なネットショップとは異なり大きく2つの特徴があります。
それぞれを詳しくご紹介します。

会員以外は購入または閲覧できない

一般的なネットショップ・ECサイトは、すべての利用者が自由に商品を閲覧して購入できます。

一方、会員制ネットショップ・ECサイトは会員以外に制限がかかるため、会員のみ閲覧または購入が可能です。

例えば、高額の取引を行う場合や、資格を保有する人にのみ販売をしたい場合などに会員制ネットショップ・ECサイトは有効です。

なお、次の章の会員制ネットショップ・ECサイトの種類でも紹介しますが、一般の人や業者がどこまで閲覧や購入ができるか、オープンになっている度合いはサイトで異なります。

ユーザーごとの商品表示や価格設定

会員制ネットショップ・ECサイトは、ユーザーことに商品表示や価格設定を変えられます。

BtoBの卸売りの場合、取引先によって販売価格が異なることがよくあります。
例えば販促のため、取引量の多い取引先には3割引の価格で販売、それほど多く購入しない取引先には値引きせずに販売するなど、会員制サイトなら取引量に応じた個別の設定ができます。

BtoC(一般の消費者向け)の場合なら、購入価格や購入頻度に応じて会員ランクを設定し、会員ランクに応じて表示価格(割引率)の変更やランク別の限定商品の表示などが可能になるでしょう。

このように、ユーザーの利用状況に応じて表示できる商品や表示価格を設定できるのが特徴です。

会員制ネットショップ・ECサイトの種類

一口に会員制ネットショップといっても、どこまでが会員限定なのかという程度により分類されます。
それぞれの概要をご紹介します。

セミクローズド型の会員制ネットショップ・ECサイト

セミクローズド型は、サイトの閲覧のみ会員以外の人にもオープンになっているサイトです。
販売している商品は見られますが、ゲストの状態では商品の価格がわからず購入もできません。

ユーザーが会員登録申請をして運営側が申請を受け入れることで、サイトに掲載されている商品の価格が表示され、購入が可能になります。

クローズド型の会員制ネットショップ・ECサイト

クローズド型はその名の通り、会員以外はECサイト自体を閲覧もできないタイプです。
ユーザーはログインすることで、通常のECサイトのように商品の閲覧や購入ができるようになります。

会員でないと取引も閲覧もできないことから、販売先を限定したい場合や特定の顧客に限定して取引したい場合におすすめです。
新規での会員の受付を行わず、既存の取引がある顧客にのみ会員情報を渡して運用する場合もクローズド型のネットショップが最適です。

一般的なECサイトはオープン型(スモール型)

ちなみに会員制のネットショップではなく、私たちが通常利用するECサイトやネットショップは、オープン型(スモール型)といわれます。

オープン型(スモール型)は誰でもアクセスできるタイプで、会員の有無にかかわらず同じ価格・同じ条件で買い物ができます。BtoCのサイトに多く見られるタイプです。

情報の閲覧も購入もすべてがオープンになっており、ゲストで商品を購入できるのもオープン型の特徴でしょう。

会員制ネットショップ・ECサイトのメリット

一部の人しか利用できない会員制ネットショップ・ECサイトを開設すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットは以下の3つです。

  • ・会員データを活用できる
  • ・ファンを獲得できる
  • ・LTV向上を期待できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

会員データを活用できる

会員制ネットショップ・ECサイトは、基本的には会員登録をしないと取引(購入)ができないようになっています。

住所や電話番号など基本的な情報だけでなく、年齢や職業など、不特定多数のユーザーと取引する場合と比べてより多くの個人データを取得しやすいです。

オープン型のサイトよりもさまざまなデータが蓄積していくので、そのデータをもとに顧客ニーズをより深堀りして、斬新な商品開発や販売施策に生かせるかもしれません。

自社のファンになってもらえる

利用者を会員に限定することで、ユーザーは優越感を得られます。
自分だけの特別感を与えられることで自社を好意的に捉えてくれるだけでなく、ブランディングにも有効です。

また会員になってもらうことで、メルマガなどを利用してユーザーとのコミュニケーションも取りやすくなり、会員限定のイベントを定期的に開催して招待するなども可能です。

ユーザーを優遇したり会員限定イベントに招待したりすることで、自社のファンになってもらいやすいでしょう。

ユーザーのLTV向上が期待できる

LTV(Life Time Value/顧客生涯価値)は、1人の顧客が生涯で自社にもたらす利益をいいます。
会員制ネットショップ・ECサイトは、顧客とのコミュニケーションが取りやすく愛着をもってもらいやすいことから、自然とリピート購入につながりLTVが向上しやすいといえます。

優良顧客の獲得でLTVが向上していけば、新規顧客が思うように増えない場合でも、業績が急に悪化することなく安定した経営が行えます。

会員制ネットショップ・ECサイトの構築方法

実際に会員制ネットショップ・ECサイトを構築したいと思った場合、どのような方法があるのでしょうか。
代表的な方法として、ASP(ネットショップ作成サービス)、オープンソース、ECパッケージを紹介します。

ASP(ネットショップ作成サービス)

ASPは、CMでもお馴染みのネットショップ作成サービスのことで、カラーミーショップなど、サービス提供会社のシステムを利用してネットショップ・ECサイトを作ることです。

専門的な知識がなくても誰でも簡単にネットショップを立ち上げられること、保守やセキュリティ対策をサービス会社に任せられること、困ったときはサポートに頼れることなどが大きな魅力です。

また、ネットショップ作成サービスは、ショップ開設や運営は無料で商品が売れたときのみ手数料が発生する無料のプランや、機能やサポートが充実している有料プランなど、さまざまなプランがあるので自社にピッタリのプランで運営できます。

以下で紹介する他のサイト構築方法と比べるとデザインの自由度は下がりますが、デザインテンプレートをベースにカスタマイズもできるので、まずはネットショップを作ってみたいという方におすすめの方法です。

オープンソース

オープンソースは、世界中に無料で公開されているソースコード(プログラム)を利用してサイトを構築する方法です。
有名なオープンソースであるWordPressのECサイトは日本でもさまざまな企業が利用しています。
サーバーのレンタルコストはかかりますが、自分で制作すれば無償で構築できるため、コスト負担は少ないでしょう。

カスタマイズ性は高いですが、ある程度のプログラミングの知識などがないと構築が難しいといえます。
また、ソースコードがオープンになっているということは、悪意のある第三者がコードを解析してサイバー攻撃をしかけやすいということです。
顧客の個人情報を守るためにも、強力なセキュリティ対策が必須です。

ECパッケージ

開発会社からECサイト構築の機能がパッケージ化された製品を購入し、インストールすることでサイトを構築していく方法です。
カート機能や顧客管理機能などECサイトを運営するのに必要なさまざまな機能がパッケージ化されているだけでなく、柔軟なカスタマイズが可能です。

ただし、ASPやオープンソースによるサイト構築と比べると、数百万円程度と多額の制作コストがかかります。
また、基本的には買い切り方の構築方法のため、サイトのリニューアルなどの保守管理、セキュリティ強化も自社で行わなくてはならないのがデメリットです。

予算が潤沢にあり、社内での運営リソースが確保できている企業におすすめの方法です。

ECサイトの作り方についてさらに詳しくは「ECサイトの作り方・構築方法は?」の記事をぜひご覧ください。

会員制ネットショップ・ECサイトが作れるおすすめサービス

会員制ネットショップ・ECサイトを構築する方法はいくつかありますが、先ほどお伝えしたように専門的な知識が無くてもECサイトを作りたい場合は、セキュリティ面やサポート面も充実しているASP(ネットショップ作成サービス)がおすすめです。

そのためここでは、会員制のネットショップ・ECサイトが作れるおすすめのASPサービスを紹介します。

カラーミーショップ

カラーミーショップは、初期費用・月額費用無料のフリープランや機能面やサポートが充実した有料プランなど、事業規模に最適なプランが選べるネットショップ作成サービスです。

デザインの知識が無くても、デザインテンプレートを利用することで簡単にネットショップが作成できます。

また、さまざまなアプリがありインストールすることで、自社のECサイトに必要な機能を追加できるのもメリットです。
サポートも、メールサポートだけでなく電話でのサポートも行っているので、初めての方でも安心でしょう。開設の際のサポートも行っています。

カラーミーショップでは、会員しか閲覧できない会員限定のショップにする方法、一部商品の購入を会員限定とする2つの方法があります。

設定を変更するだけなので、簡単に会員制ネットショップ・ECサイトを開設できます。詳しくはこちらのページをご覧ください。

なお、より本格的に卸売ECを行いたい方向けに卸販売アプリも用意されているので、さまざまなニーズに対応した会員制ネットショップが作成できるでしょう。

easy my shop

easy my shopは、オーダーメイド商品の販売やセット商品の販売などに強みのあるネットショップ作成サービスです。

名入れなどのカスタムオーダーの設定ができたり、まとめ買いのときに割引設定ができたり、販売に役立つさまざまな機能が備わっています。
ショップ内で画像を加工ができる機能もあり、画像編集ソフトの利用に慣れていない人にも便利でしょう。

easy my shopでは、会員グループを作成することで、会員制ネットショップ・ECサイトを構築できます。
閲覧と購入を会員に限定したり、購入のみ会員に限定したりすることが可能です。

STORES

STORESは、商品販売に便利な機能のほか、集客や運用効率を上げる機能などが備わったECサイト作成サービスです。
POSレジなどのサービスも提供していることから、実店舗と連携させて会員制ネットショップ・ECサイトを作成したい場合に便利です。

STORESは、シークレット販売機能を利用することで、クローズド型の会員制ネットショップ・ECサイトが作成できます。
一般のユーザーはサイトには入れず、会員のみがパスワードを利用してアクセスできる仕組みです。

会員制ネットショップ・ECサイトサービスを選ぶ際のポイント

会員制ネットショップ・ECサイトを構築できるサービスにはさまざまなものがあります。
では複数のサービスから比較検討する際、どのようなポイントに注目すれば良いのでしょうか。
サービスを選ぶときに確認しておきたいポイントを2つご紹介します。

必要な機能があるか

機能が豊富にそろっているからといって、自社に適したサービスとは限りません。
機能がたくさんあっても、自社のECサイトで使用したい機能がないと、運営が困難になってしまうでしょう。

会員制ネットショップ・ECサイトといっても、目的に応じて必要になる機能はさまざまですので、まずはどのように利用するかを明確にしましょう。
その上で、必要な機能を洗い出し、サービスを検討することが大切です。
申し込んだ後に必要な機能がないことに気づいてしまうと、早々にサービスを引っ越すことになり二度手間になってしまいます。

また、サービスによってサイトをクローズドにできる度合いは変わってきますので、どのような会員制ネットショップ・ECサイトにしたいか具体的なイメージを持ってからサービスを選ぶようにしましょう。

セキュリティ対策はしっかりしているか

会員制ネットショップ・ECサイトは、オープン型のサイトよりもセキュリティ対策に気を付ける必要があります。

会員登録を必要とすることから、サイト内で多くの個人または企業の情報を集めることになるためです。
情報漏えいが起こると信頼が失われるだけでなく、場合によっては訴訟にまで発展し、高額な賠償金を支払うことになる可能性もあります。

そのため会員制ネットショップ・ECサイトを運営するには、より万全なセキュリティ対策が必要です。

ECサイトの作成方法によって、サービス提供企業側で提供してくれるのか、自社で対策しなければならないのかが異なりますので、開設方法(サ―ビス)を選んで決定する前によく確認しておきましょう。

まとめ

会員制ネットショップは、すべてのコンテンツを会員のみに限定するクローズド型、購入のみを会員限定にするなど一部機能を制限するセミクローズ型と、オープンの度合いが異なります。

ですがいずれの場合も、有料会員を優遇したり、LTVを向上させたりなどのメリットがあります。
また会員制のECサイトは・ネットショップは、ネットショップ作成サービスを利用すれば簡単に構築できるでしょう。
サービスを選ぶ際は、必要な機能を洗い出した上で、セキュリティのしっかりしたものを選ぶのがおすすめです。

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よくある質問

会員制ネットショップはどんな種類がありますか?

閲覧の時点で会員限定のクローズド型と、購入のみ会員限定のセミクローズド型があります。詳しくはこちらの章で解説しています。

会員制ネットショップのメリットは何ですか?

会員のデータを運営に生かせたり、自社のファンになってもらえるといったメリットがあります。そのほかのメリットについては、こちらの章でご確認ください。