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アイスクリームをネット販売するには?開業に必要な許可・配送のコツ・ECカート選びを解説

自家製アイスクリームやジェラートのネットショップ開業を考えていても、「どんな許可が必要?」「冷凍でどうやって届ける?」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、アイスクリームのネット販売に必要な許可・届出から、冷凍配送の方法、ECサービスの選び方、費用の目安までわかりやすく解説します。

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アイスクリーム市場の動向と食品ECの現状


アイスクリームのネットショップ開業を検討するうえで、まず気になるのは「本当に需要があるのか」という点でしょう。
ここでは、市場規模の推移と食品ECの動向から参入の余地を確認します。

拡大が続くアイスクリーム市場

日本アイスクリーム協会の販売実績によると、2025年度(2025年4月〜2026年3月)のアイスクリーム類の販売金額は6,631億円にのぼり、前年比102.8%を記録しました。
販売金額は6年連続で過去最高を更新しており、市場は安定した成長が続いています。

背景には、プレミアムアイスやご当地素材を使ったジェラートなど、付加価値の高い商品への需要の広がりがあります。
高品質な素材や独自の製法を打ち出しやすいことから、小規模な工房やショップにとっても追い風の市場環境といえるでしょう。

食品のEC化率はまだ低く、参入の余地がある

一方、食品分野のネット販売はまだ発展途上です。
経済産業省の「令和6年度電子商取引に関する市場調査」(2025年8月公表)によると、2024年の食品・飲料・酒類のBtoC-EC市場規模は3兆1,163億円で、前年比6.36%増と伸びています。
ただし、EC化率(全体の取引額に占めるネット通販の割合)は4.52%にとどまっており、物販系分野全体の9.78%と比べるとまだ低い水準です。

冷凍配送の対応が必要なアイスクリームは、食品の中でもEC化が遅れやすい分野のひとつです。
裏を返せば、独自の味や素材にこだわった商品であれば、ネットショップを通じて全国のお客さまに届けるチャンスは十分にあるのではないでしょうか。

アイスクリームのネットショップ開業に必要な許可・届出


アイスクリームをネットで販売するには、食品衛生法に基づく手続きが必要です。
自社で製造するのか、OEM(製造を外部に委託すること)や仕入れで販売するのかによって手続きが異なります。

自社製造ではアイスクリーム類製造業の営業許可を取得する

自分でアイスクリームを製造して販売する場合は、管轄の保健所で「アイスクリーム類製造業」の営業許可を取得する必要があります。
食品衛生法第55条に基づく許可業種のひとつで、施設基準を満たした製造場所を用意し、保健所の検査を受けて許可を得る流れです。

一般的な自宅のキッチンでは施設基準を満たすのが難しいため、専用の製造室を設けて設備を整える必要があります。
具体的な施設基準は自治体ごとに異なるため、計画段階で管轄の保健所に相談するのがおすすめです。

OEM・仕入れ販売では保管・梱包・発送方法に応じて届出を確認する

OEM事業者に製造を委託し、完成品を仕入れてそのまま販売する場合は、製造業の営業許可は原則として不要です。
ただし、仕入れた商品を自社で保管・梱包して発送する場合は、食品衛生法に基づく営業届出が必要になることがあります。

また、仕入れた商品を小分けに詰め替えたり、アソートセットとして再包装したりする場合は、製造行為とみなされて営業許可が求められるケースもあります。
どのような届出・許可が必要かは取扱方法によって変わるため、保健所に事前確認しておきましょう。

食品衛生責任者を定めてHACCPに沿った衛生管理を行う

営業許可・届出のいずれの場合も、施設ごとに食品衛生責任者を1名配置する必要があります。
食品衛生責任者は、各都道府県の食品衛生協会が実施する養成講習会(1日・受講料1万円前後)を受講すれば取得可能です。調理師や栄養士などの資格を持っている場合は講習が免除されます。

あわせて、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理も求められます。
HACCPとは食品の安全を確保するための衛生管理手法で、小規模事業者の場合は、厚生労働省のウェブサイトで公開されている業種別の手引書に沿って取り組むことで対応できます。

アイスクリームの食品表示で知っておくべきルール


アイスクリームをネットで販売する際は、商品パッケージに食品表示法に基づく表示が求められます。
ここでは、間違えやすい種類別名称の区分と、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)の表示、ギフトセットの表示について確認します。

種類別名称の違い(アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓)

アイスクリーム類は「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)」に基づき、乳固形分と乳脂肪分の割合によって4つに分類されます。

種類別名称 乳固形分 乳脂肪分
アイスクリーム 15.0%以上 8.0%以上
アイスミルク 10.0%以上 3.0%以上
ラクトアイス 3.0%以上
氷菓 上記以外

商品パッケージにはこの種類別名称を正しく表示する必要があります。自社で開発した商品の成分を把握し、どの区分に該当するかを確認しておきましょう。

栄養成分表示・アレルゲン表示の基本

パッケージには栄養成分表示として、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5項目を記載します。

あわせて、アレルゲン表示にも注意が必要です。2026年4月の食品表示基準改正により、表示が義務づけられている特定原材料は以下の9品目になりました。

  • ● えび
  • ● かに
  • ● くるみ
  • ● 小麦
  • ● そば
  • ● 卵
  • ● 乳
  • ● 落花生
  • ● カシューナッツ

アイスクリームでは「乳」が該当するケースがほとんどですが、フレーバーによっては「小麦」「卵」「落花生」「くるみ」なども含まれることがあります。
使用している原材料を一つひとつ確認し、該当するアレルゲンを漏れなく表示することが大切です。

ギフトセット・詰め合わせの表示で気をつけること

複数の味をセットにしたギフト商品を販売する場合は、表示の方法にも注意しましょう。
個包装にそれぞれ食品表示がされていれば、外箱に改めて表示する必要はありません。詰め合わせのみで販売する場合は、外箱に一括表示する方法も認められています。

特にアレルゲンについては、味によって含まれる品目が異なることがあります。どの商品にどのアレルゲンが含まれるかが消費者に伝わるよう配慮しておくことが大切です。
表示方法に迷った場合は、管轄の保健所や食品表示の相談窓口に確認してみてください。

アイスクリームの冷凍配送と梱包のポイント


アイスクリームをネットショップで販売するうえで、商品を溶かさずにお届けする冷凍配送は欠かせません。
ここでは、主な配送会社の仕様比較と梱包のコツ、受取時のトラブルを防ぐ工夫を紹介します。

配送会社ごとの温度帯とサイズ制限の違い

アイスクリームの配送に使える主な冷凍便サービスを比較すると、以下のとおりです。

サービス名 温度帯 サイズ上限 重量上限
ヤマト運輸
クール宅急便(冷凍)
-15℃以下 120サイズ 15kg
佐川急便
飛脚クール便(冷凍)
-18℃以下 140サイズ 30kg

クール便はあくまでも荷物の温度を保つ「保冷」輸送であり、荷物を冷やす機能はありません。そのため、発送前に商品をしっかり凍結させておく「予冷」が求められます。

なお、日本郵便のチルドゆうパックは冷蔵(0〜10℃)のみの対応で、冷凍には非対応のため、アイスクリームの配送には向いていません。

また、ヤマト運輸のクール宅急便では、アイスクリームは通常の冷凍品よりも低い温度での管理が必要とされており、「お届け日指定サービス」は利用できません。発送後は最短での配達となるため、購入者に受け取り可能な時間帯をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

梱包に必要な資材とドライアイスの費用目安

アイスクリームの冷凍配送では、発泡スチロールの箱とドライアイスの併用が基本です。ヤマト運輸の案内では、60サイズの発泡スチロール容器に対しドライアイス2kgが目安とされています。

主な梱包資材の費用目安は以下のとおりです。

資材 費用目安
発泡スチロール箱 1箱あたり数百円〜
(サイズによる)
ドライアイス 1kgあたり500〜1,000円程度
(購入先による)
緩衝材
(新聞紙・気泡緩衝材など)
少量であれば数十円〜

ドライアイスは購入先や数量によって単価が変動します。地元の氷店やドライアイス専門業者に問い合わせると、通販よりも安く入手しやすいでしょう。

受取失敗を減らすための工夫

冷凍便は宅配ロッカーへの配達ができないため、受取人が不在だと持ち戻りになります。再配達までの間に品質が低下するリスクもあるため、以下のような工夫を取り入れるとよいでしょう。

  • ● 注文時にお届け希望時間帯を選べるようにする
  • ● 発送通知メールで配送伝票番号を案内し、受取人が日時を変更できるようにする
  • ● 商品ページや注文確認メールに「冷凍便のため宅配ロッカー不可」と明記する

アイスクリームのネットショップ開業にかかる費用の目安


アイスクリームのネットショップを始めるのにいくらかかるかは、自社で製造するのかOEMで委託するのかによって大きく異なります。
ここでは、小規模と中規模の2パターンに分けて主な費用項目を整理します。

小規模(OEM委託+自社EC)で始める場合

OEM事業者にアイスクリームの製造を委託し、自社ECサイトで販売するパターンです。製造設備への投資が不要なため、比較的少ない資金で始められます。

主な初期費用

費用項目 目安
OEM試作・開発費 メーカー・フレーバー数により異なる
食品衛生責任者の
養成講習会
1万円前後
ECサイトの初期費用 無料〜数万円
包装資材・
食品表示ラベル
商品数・ロットにより変動
商品撮影 1万〜数万円程度

月々のランニングコスト

費用項目 目安
OEM仕入れ費(原価) 発注量・フレーバー数に応じて変動
ECサイトの月額利用料 サービス・プランにより異なる
決済手数料 売上に応じて発生
送料(冷凍便) 注文数・配送エリアに応じて変動
ドライアイス・梱包資材 出荷数に応じて変動
広告・販促費 SNS広告など(必要に応じて)

OEM委託の場合、初期費用の中心は試作・開発費です。最小ロット数や試作料はメーカーによって大きく異なるため、複数社に見積もりを取って比較するのがおすすめです。

中規模(自社製造+自社EC)で始める場合

自社で製造場所と設備を整え、営業許可を取得して製造・販売するパターンです。初期投資は大きくなりますが、レシピの調整や味の改良を自分でコントロールできるメリットがあります。

主な初期費用

費用項目 目安
アイスクリーム類製造業の
営業許可申請
自治体により異なる
食品衛生責任者の
養成講習会
1万円前後
製造場所の
確保・改装費
規模や方法により大きく変動
製造設備
(フリーザー・殺菌機など)
機種・規模により大きく変動
業務用冷凍庫 数万〜数十万円
ECサイトの初期費用 無料〜数万円
包装資材・食品表示ラベル 商品数・ロットにより変動
商品撮影 1万〜数万円程度

月々のランニングコスト

費用項目 目安
原材料費 製造量に応じて変動
ECサイトの月額利用料 サービス・プランにより異なる
決済手数料 売上に応じて発生
送料(冷凍便) 注文数・配送エリアに応じて変動
ドライアイス・梱包資材 出荷数に応じて変動
光熱費
(冷凍庫の電気代など)
設備規模により変動
広告・販促費 任意

自社製造の場合、製造設備が最も大きな初期投資です。
業務用のアイスクリームフリーザーは100万円以上するものが多く、殺菌機などを含めると設備投資だけで数百万円規模になることもあります。
初期費用を抑えたい場合は、リース契約で月額払いにする方法もあります。中古機器の活用も選択肢のひとつですが、いずれも衛生面の状態や契約条件を確認したうえで判断しましょう。

いずれのパターンでも、冷凍便の送料とドライアイス代は通常の物販よりもコスト負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。
商品単価や送料設定を決める際は、これらの配送関連コストを必ず織り込んでおきましょう。

アイスクリーム販売に向いているECサービスの選び方


アイスクリームのネットショップを開設するには、ECサイト構築サービス(ECカート)が広く利用されています。
食品、特に冷凍品を扱う場合は通常の物販にはない機能が求められます。ここでは、ECサービスを選ぶ際に確認しておきたいポイントを紹介します。

冷凍配送・地域別送料・配送日時指定に対応できるか

アイスクリームの販売では、商品ごとに常温便と冷凍便を使い分けられる「温度帯別配送」の設定が重要です。
たとえば、常温の焼き菓子・冷蔵の生菓子・冷凍のアイスクリームを同じショップで販売する場合、それぞれに応じた配送方法と送料を設定できるか確認しましょう。

冷凍便は常温便よりも送料が高くなるため、地域別に細かく送料を設定できる機能も必要です。配送日時の指定に対応しているかどうかも、受取失敗を減らすうえで確認しておきたいポイントです。

ギフト・複数配送先・のし・包装に対応できるか

アイスクリームはお中元やお歳暮などギフト需要が見込める商品です。
のし・ラッピング・メッセージカードの設定ができるか、1回の注文で複数の届け先を指定できるかを確認しましょう。ギフト対応の有無は客単価にも影響するため、事前にチェックしておきたい機能です。

予約販売・在庫管理・問い合わせ対応の機能を確認する

季節限定フレーバーや数量限定商品を扱う場合は、予約販売の機能があると便利です。在庫の自動管理機能があれば、売り切れ商品の販売停止を手動で行う必要がなくなります。

冷凍食品は配送トラブルが起きやすいため、購入者からの問い合わせに迅速に対応できる体制も重要です。ECサービス側のサポート体制(電話・メール・チャットなど)も選定基準に加えておくとよいでしょう。

カラーミーショップの食品EC向け機能とサポート体制

カラーミーショップは、上記のポイントを幅広くカバーするECサイト構築サービスです。
商品ごとに常温・冷蔵・冷凍の配送方法を分けて設定できるほか、ギフト機能(のし・ラッピング・メッセージカード)や複数配送先の指定にも対応しています。予約販売もアプリを追加することで利用可能です。

料金はレギュラープランで月額4,950円から始められ、初期費用も3,300円と導入しやすい設定になっています。ショップ運営で困ったときに電話やメールで相談できるサポート体制が整っている点も、初めてネットショップを開く方には心強いでしょう。
さらに、プレミアムプラン(月額35,640円〜)では専任のECアドバイザーが付き、毎月の定期ミーティングやアクセス分析レポートを通じてショップの成長をサポートしてくれます。

アイスクリームのネットショップを開業する手順


ここまで紹介した許可・配送・費用・ECサービスの知識をもとに、実際の開業までの流れを5つのステップで整理します。

1:販売方法と商品コンセプトを決める

まず、自社で製造するのかOEM事業者に委託するのかを決めましょう。あわせて、どんなお客さまに向けて、どのような商品を届けたいのかコンセプトを固めます。
ご当地素材を使ったジェラート、オーガニック素材のアイスクリーム、アレルゲン対応の商品など、差別化のポイントを明確にしておくと、その後の商品開発やサイト設計がスムーズに進みます。

販売形態も、単品・セット・ギフト・定期便など、ターゲットに合わせて検討しておきましょう。

2:保健所への相談やOEM事業者への見積もりを行う

自社製造の場合は、管轄の保健所に相談して施設基準や必要書類を確認します。
製造場所の確保や設備の導入にはある程度まとまった時間がかかり、基準を満たす要件の不足が後から発覚するとさらに時間と費用がかかるので、早めに計画するのがおすすめです。

OEM委託の場合は、複数の事業者に問い合わせて最小ロットや試作費用、納期などを比較します。試作を通じて味や品質を確認し、納得できるパートナーを選びましょう。

なお、許可取得や設備準備にかかる期間は保健所の混雑状況や施設の状況により前後します。余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。

3:販売価格・送料・配送地域を決める

商品の原価に加え、冷凍便の送料、ドライアイス代、梱包資材費、ECサービスの手数料などを積み上げて販売価格を設定します。冷凍配送にかかるコストは通常の物販よりも大きいため、利益が確保できる価格設計を意識しましょう。

送料は配送エリアやサイズによって変わるため、地域別に設定するケースが多いです。
離島など冷凍便が届かないエリアがある場合は、配送対象外とする旨を明記しておくとトラブルの防止につながります。

4:食品表示とネットショップを準備する

商品パッケージに貼る食品表示ラベルを作成します。種類別名称、原材料名、アレルゲン、栄養成分表示など、必要な項目は事前に整理しておきましょう。

並行して、ECサイトの開設と商品ページの準備を進めます。
商品写真の撮影、商品説明文の作成、特定商取引法に基づく表記の掲載など、販売開始前に必要な作業をリストアップして進めるとスムーズです。

5:梱包・配送テストを行って販売を開始する

販売開始前に、実際の梱包と配送のテストを行いましょう。
発泡スチロールとドライアイスで梱包した商品を自分宛に発送してみて、届いたときの温度や状態を確認します。夏場は外気温が高く溶けやすいため、条件を変えてテストしておくと安心です。

テストで問題がなければ、ネットショップを公開して販売を開始します。
最初は少量の在庫からスタートし、注文の流れや梱包・発送のオペレーションに慣れてから徐々に販売数を増やしていくとよいでしょう。

アイスクリームのネットショップ事例


実際にアイスクリームのネットショップを運営しているカラーミーショップの事例を紹介します。開業後のイメージをつかむ参考にしてみてください。

農家発のオリジナル商品が百貨店で人気商品に|杏里ファーム

杏里ファームは、福岡県柳川市で3代続く農家が運営するネットショップです。
デザインプランナーと連携して、自社ブランド「カバ印アイスキャンデー」を開発し、口コミだけで百貨店やセレクトショップなど全国の販路を広げています。

当初は2つのショップを別々に運営していましたが、統合することで業務効率を改善。ネットショップを取引先への「Webカタログ」としても活用するなど、EC販路を柔軟に使いこなしている事例です。

商品写真・SNS活用で全国にご当地アイスを発送|やまざと.com

やまざと.comは、70年以上続く老舗アイスキャンディー店が運営する「ご当地アイス」専門のECサイトです。冷夏をきっかけに既存販路の将来性に不安を感じ、日本全国へ届けられるネットショップを開設しました。

商品写真のシズル感にこだわり、Instagramではハッシュタグを活用して全国のファンを獲得。動画コンテンツの制作にも取り組むなど、SNSを通じた集客に力を入れているのが特徴です。

よくある質問

アイスクリームのネット販売に調理師免許は必要?

調理師免許は必要ありません。
必要な資格は「食品衛生責任者」で、各都道府県の養成講習会(1日・受講料1万円前後)を受講すれば取得できます。調理師や栄養士の資格を持っている場合は講習が免除されます。

ただし、自社で製造する場合は食品衛生責任者の配置に加えて「アイスクリーム類製造業」の営業許可が必要です。
施設基準を満たした製造場所を用意し、保健所の検査を受ける必要があるため、詳しくは本記事の許可・届出の項目をご確認ください。

自宅のキッチンでアイスクリームを作ってネット販売できる?

一般的な自宅のキッチンでは、アイスクリーム類製造業の施設基準を満たすのは難しいのが現状です。
製造室には、ろ過・殺菌・冷却・充填・包装・凍結に必要な設備が求められます。
自宅で製造する場合でも、住居スペースと明確に区画した専用の製造場所を設け、保健所の検査を通過する必要があります。

アイスクリームのネット販売で返品・返金はどう対応すればいい?

通信販売にはクーリングオフ制度の適用がないため、返品の可否はショップ側が定める返品特約に従います。冷凍食品は衛生上の理由から「お客さま都合の返品は不可」とするケースが多いでしょう。

ただし、配送中の溶解や破損などショップ側に原因がある場合は、交換や返金で対応するのが望ましいでしょう。返品特約は、特定商取引法に基づき商品ページや最終申込画面にわかりやすく表示する必要があります。

送料を安く抑える方法はある?

冷凍便の送料を完全になくすことは難しいですが、いくつかの工夫で負担を軽減できます。
たとえば、まとめ買い割引を設けて1箱あたりの個数を増やせば、1個あたりの送料負担を抑えられます。送料込みの価格設定にすると、購入者が送料の高さで離脱するのを防ぎやすくなるでしょう。
出荷量が増えてきたら、配送会社と法人契約を結んで割引運賃を交渉するのも有効です。

個人でもアイスクリームのネットショップを開業できる?

個人でも開業できます。
必要な許可や届出は法人・個人を問わず同じで、自社製造の場合は「アイスクリーム類製造業」の営業許可、OEM委託の場合は取扱方法に応じた営業届出を行います。
製造設備の初期投資が難しい場合は、OEM事業者に製造を委託してECサイトでの販売からスタートする方法もあります。

まとめ

アイスクリームのネットショップ開業には、営業許可や食品表示、冷凍配送への対応など、通常の物販にはない準備が必要です。
一方で、アイスクリーム市場は拡大が続いており、食品のEC化率もまだ低いことから、独自の商品を持つ事業者にとっては参入の余地がある分野といえます。

まずは自社製造かOEM委託かを決め、保健所やOEM事業者に相談するところから始めてみてください。ECサービスは冷凍配送やギフト対応に強いものを選ぶと、運営がスムーズになります。

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