
実店舗はあるけれどネットショップは無かったり、その逆のパターンもあります。
ですが、実店舗とネットショップの両方を運営して連携すれば、顧客だけでなくショップも大きなメリットが得られ、結果的に売上アップにつながるでしょう。
今回は、実店舗とネットショップは何が違うのかを改めて確認し、連携させて実現できる効果などをご紹介します。

お店をやっている友達が、ネットショップを始めようか迷ってるんだけど、ネットショップと実店舗を連携させる意味ってあるのかな?

もちろんですよ!これから詳しく解説しますね。
目次
ネットショップと実店舗はどちらがいいの?違いとは

ネットショッピングが当たり前となった今、実店舗とネットショップを連携して運営するお店が増えています。
ネットショップには実店舗にないメリットがあり、多くの事業者が参入しています。
もちろん、実店舗にもネットショップにはない魅力があります。
そこで、まずは実店舗とネットショップ、それぞれのメリットを改めて確認してみましょう。
ネットショップの特徴
ネットショップの大きな特徴は24時間365日営業が可能なことです。
インターネット上の店舗であるため、台風や大雪といった自然災害や物理的な距離の制約を受けずに、全国や海外の顧客にアプローチできる点が大きなメリットです。
また、実際の店舗を必要としないため、実店舗に比べ開業コストを抑えられることもメリットでしょう。
さらに、アクセスデータの解析ツールを使えば、顧客の購買行動を分析し、サイト改善やマーケティングに役立てられます。
- 【ネットショップのメリット】
- ・時間や場所、天候などの制約を受けずいつでも販売できる
- ・全国や海外のユーザーに販売できる
- ・実店舗に比べ開業コストを抑えられる
- ・顧客データを運営に活用できる
一方で、デメリットも存在します。
ネットショップ運営には、最低限のWeb制作スキルや運営ノウハウが必要になります。
サイト構築、商品登録、受注管理、集客、顧客対応など、幅広い業務をこなす必要があります。
特にネットショップは、実店舗のように自然と訪問者が来るわけでは無いので、集客に力を入れなければなりません。
さらに、顧客と直接コミュニケーションが取れなかったり、実物を見ずに購入してもらうため返品が多かったりすることも、ネットショップのデメリットでしょう。
実店舗の特徴
実店舗の一番の特徴は、対面で販売するという点です。
顧客と直接コミュニケーションを取ることができるので、顧客との信頼関係を気づきやすく、リピーター獲得にもつながります。
また、インターネット上での販売はさまざまなショップの価格を簡単に比較できるため、ネットショップは価格競争に巻き込まれることが多いです。
ですが実店舗では、地域密着型の顧客をターゲットにしたり、独自のサービスを提供したりなど価格以外の面で他店との差別化が図りやすいでしょう。
- 【実店舗のメリット】
- ・顧客と直接コミュニケーションが取れる
- ・リピーターを獲得しやすい
- ・価格競争に巻き込まれにくい
なお、実店舗ならではのデメリットとしては、運営コストが高い傾向にあることです。
実店舗を運営するには、家賃、人件費、光熱費などさまざまなコストがかかり、特に出店する場所によっては家賃が高額になるため、大きな負担となる可能性があります。
また実店舗では、顧客の購買行動などのデータ収集がしにくく、ネットショップのように顧客のアクセス履歴や購買履歴を詳細に分析するのは難しいでしょう。
さらに、営業時間や販売地域に制約があるのも実店舗のデメリットです。
ネットショップと実店舗の両方あると欠点をカバーし合える
上記で説明したように、実店舗とネットショップはそれぞれにメリットとデメリットが存在し、互いに無い強みを持っています。
そのため、両方を組み合わせることで双方の弱点をカバーし合いし、より多くの顧客を獲得できる可能性が高まります。
例えば、実店舗が閉まっている時間もネットで購入できれば、顧客が他店に行ってしまうのを防ぐことができるでしょう。
このように、実店舗とネットショップを両方運営して連携させることは、事業を成長させるうえで大きなメリットです。
次に、ネットショップと実店舗を連携させるメリットを詳しくご紹介します。
ネットショップと実店舗を連携する6つのメリット

ネットショップと実店舗を両方持つだけでなく、連携することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ショップ側と顧客側それぞれの側面から見たメリットを挙げていきます。
ショップ側のメリット
まずはショップ側のメリットです。
実店舗とネットショップを連携することで、売上アップや効率化につながります。
販売機会の損失を防ぐ
例えば実店舗である商品が売り切れてしまっていると、顧客は自社での購入を諦めて他社の店舗へ行ってしまいます。
ですがネットショップと連携していれば、在庫のある別の店舗から商品を取り寄せたり、ネットショップからの購入を促したりできます。
また、遠方で実店舗での購入を諦めてしまっている顧客でも、ネットショップがあればいつでも商品を購入できるようになります。
ネットショップと実店舗を連携すれば顧客を逃すことなく販売機会の損失も防げるので、売上アップにもつながるでしょう。
在庫管理を効率化する
もしネットショップと実店舗の両方があるのに連携をしていない場合、正確な在庫が把握できません。
すると、ネットショップで注文していたのに、先ほど実店舗で売れてしまって実は在庫が無かったという事態も起こってしまいます。
また、適切な在庫管理が行えないと、過剰在庫や売上低下にもつながってしまいます。
そこでECサイトの在庫管理システムと実店舗のPOSシステム(POSレジ)を連携させることで、リアルタイムの在庫状況の把握が可能になります。
連携することで在庫管理にかかる業務負荷を軽減し、コスト削減にも貢献するでしょう。
顧客情報を統一できる
実店舗とネットショップを連携することで、顧客情報の一元管理が可能になります。
顧客情報を統一することで顧客の属性や購買履歴などをまとめて把握できるため、それぞれに最適な販売戦略を立てられるようになるでしょう。
また、より顧客1人1人の好みに合ったおすすめ商品を提案したり、お得なクーポンを配布したりすることで顧客満足度を高め、リピーター獲得にもつながるといえます。
さらに、顧客データの一元管理は業務効率化にもなり、顧客情報の管理にかかる手間やコストを削減できるでしょう。
顧客側のメリット
ネットショップと実店舗を連携することは、ショップだけでなく顧客にとってもメリットがあります。
商品を店舗で受け取れる
ネットショップで購入した商品を実店舗で受け取れるようになるのは、顧客にとって大きなメリットです。
自宅以外の場所で商品を受け取れるので、配達時間を気にする必要がなくなり、再配達の手間も省けます。
また、送料がかからない場合も多いので、費用も節約できるでしょう。
店舗でも受け取れるようになることは、顧客のライフスタイルや好みに合わせたより便利で快適なショッピング体験を可能にします。
欲しい商品が手に入りやすくなる
もし実店舗しかない場合、商品が売り切れてしまっているとほとんどの顧客は商品を諦めざるを得ませんでした。
ですがネットショップと実店舗を連携すれば、ネットショップの在庫を購入できるようになるでしょう。
また、ネットショップで品切れていたとしても、店舗に行けば在庫があるという反対のパターンもあります。
このように、連携によって顧客が欲しい商品が手に入りやすくなることは大きなメリットといえます。
実際の商品を見てから購入できる
ネットショップの商品写真は、実物と色合いや質感が違って見えることがあり、購入後に顧客が思っていたイメージと違うと感じてしまうケースも多いです。
ですが実店舗があれば商品を手に取って確認できるため、ネットショップで購入するよりも失敗のリスクを減らせます。
また、ショップ側としてもイメージの相違による返品・交換の対応数が減らせるというメリットがあります。
ネットショップと実店舗を連携する方法

では、ネットショップと実店舗を連携するにはどのような方法があるのか、カラーミーショップにおける方法をご紹介します。
まず1つ目は「テワタシ」アプリの導入です。
テワタシは顧客がネットショップでの商品購入時に、店舗受取が選択できるようになるアプリです。
また、店舗受取だけでなくデリバリーも選択できるため、顧客の購入体験をアップさせることができるでしょう。
もう1つは「スマレジ在庫連携」です。
クラウドPOSレジであるスマレジとネットショップを連携するアプリで、実店舗とネットショップの在庫や売上管理を一元化できます。
一元化したとしても、実店舗とネットショップの売上は別々に集計できるため、今後の施策や運営に役立てられます。
さらに、会員情報やポイント情報の連携も可能です。
このように、カラーミーショップでは実店舗とネットショップを希望する形で連携できます。
他にも、カラーミーショップではさまざまな機能を拡張できるアプリが豊富にそろっているため、気になる方はチェックしてみてください。
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ネットショップと実店舗の連携を成功させるコツ

ネットショップと実店舗を連携した際は、顧客体験の一貫性を保つことがポイントです。
顧客はオンラインとオフラインを意識せず、シームレスな購買体験を求めています。
ネットショップと実店舗、どちらを利用しても等しく快適な顧客体験を提供することはOMOやオムニチャネル化にも役立ち、顧客満足度を高め、リピーターの獲得へとつなげられるでしょう。
また、ネットショップから実店舗へ、あるいはその逆へと顧客を送客する施策も大切です。
例えば、ネットショップで使えるクーポンを実店舗で配布したり、ネットショップの顧客にメルマガで実店舗の限定イベントをお知らせしたりするといったことが考えられます。
顧客の行動を促す仕掛けを作ることで、両方の店舗のメリットを顧客も実感し、売上向上も目指せるでしょう。
ネットショップと実店舗を連携している事例

ここから、ネットショップと実店舗を連携して成功したカラーミーショップのお店を紹介します。
新三郎商店 またいちの塩オンラインショップ
福岡県糸島にある製塩所が運営するネットショップです。
ネットショップ開設直後は実店舗でチラシを配るなどしてじわじわ認知を広げていき、今では卸販売もネットショップを利用するなど、実店舗とネットショップを連携して業務を効率化しています。
詳しくは下記インタビューをご覧ください。
maunga(マウンガ)
アウトドアや登山用品の買取り・販売を行うmaungaは、実店舗と同時にネットショップをオープン。
ネットショップにある商品を実店舗で試着できたり、在庫のある店舗を表示したりなど実店舗とネットショップを上手く連携し、顧客にとって使いやすいサービスを展開しています。
詳しくは下記インタビューをご覧ください。
BambooCut Market(バンブーカットマーケット)
「BambooCut Market」では、独自にプロデュースした全国各地の梅干しを中心とした商品を販売しています。
日本国内からだけでなく外国からの観光客も多い東京・浅草で実店舗を構えているため、観光で来たユーザーが店舗で購入した後に、ネットショップでリピート購入するパターンが多いそうです。
詳しくは下記インタビューをご覧ください。
まとめ
ネットショップと実店舗は、それぞれにメリット・デメリットがありますが、連携させることで互いの弱点を補完し、より大きな効果を生み出すことができます。
また、実店舗とネットショップのそれぞれの強みを活かした施策を行い、相乗効果を高めることが大切です。
ネットショップと実店舗を連携し、顧客目線で使いやすい・買いやすいショップづくりができれば、顧客満足度も向上し、売上アップにもつながるでしょう。
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