オウンドメディアを運営する上で重要なのが「記事コンテンツ」です。
良質な記事コンテンツを作ることができれば、ユーザーにも満足してもらえるだけではなく、SEO的にも評価されやすくなり、メディアとしての価値も高まります。
とはいえ、オウンドメディアを始めてみたけれど、「記事ってどういう風に書けばいいのかわからない」、「どれくらい書けばいいの?」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
確かに、いざオウンドメディアの記事を書こうと思っても、どうやったらいい記事が書けるのかわからないし、そもそも何記事必要なのかもわからないんだよね…
そこで今回は記事の書き方の流れやポイント、記事数の目安やテーマの見つけ方などをご紹介します。
まだ、WordPress導入などメディアをはじめる準備が整っていない方、オウンドメディアについて詳しく知りたい方は意味・目的・始め方から具体例までわかりやすく紹介!の記事をご覧ください。
目次
- どのくらい記事を作れば良いのか。目安の記事数は?
- オウンドメディアではどんな内容の記事を書けば良いの?
- オウンドメディアで記事を書く前に必要な準備
- 【手順①】まずは、需要のあるキーワードの検索をする
- 【手順②】実際のキーワードの検索ボリュームを確認する
- 【手順③】キーワードを選び、記事のテーマを決める
- 【手順④】競合サイトでキーワードが含まれる記事数をチェックする
- 【手順⑤】記事の軸・構成案を決める
- 【手順⑥】記事を書く
- 【手順⑦】見栄えの良い写真・動画を入れる
- 【手順⑧】記事公開後は必ず効果測定をしよう
- オウンドメディアは記事作成にどれくらいの期間が必要?
- オウンドメディアの良質な記事の書き方のコツ
- オウンドメディアの記事作成は内製と外注どっちがおすすめ?
- まとめ:オウンドメディアの記事はユーザーの需要やニーズを満たすコンテンツを作ることが大切
どのくらい記事を作れば良いのか。目安の記事数は?
オウンドメディアが検索で上位表示されるために、どのくらいの記事が必要になるでしょうか。
確かに、記事数が多いことに越したことはありません。アクセスアップにつなげるためには「まずは最低でも50記事や100記事を目指そう」といった意見もあります。
ですが、ただ闇雲に量を増やして記事の質が下がってしまっては本末転倒です。
質より量を優先した結果、ユーザーに満足してもらう記事コンテンツが作られず、メディアとしての信頼が下がってしまうこともあります。
そのためまずは、オウンドメディアのテーマに沿ってユーザーがどんな記事を必要としているか、需要のあるキーワードやニーズを調べて洗い出していきましょう。
調べ方に関しては詳しく下記で解説します。
調べた結果、例えば「ユーザーにとって必要なニーズやキーワードにこたえる記事コンテンツの数が30記事ほど必要になりそうだ」と、ある程度絞れたら、まずはその記事数を目指してみましょう。
ふむふむ…!いや、でも30記事が必要ってわかっても実際作るとなると大変じゃない?いきなりできるものなの?続かなさそう…
記事作成に慣れている方やチームがすでに作られているといった記事作成の体制があるなら、例えば30記事達成するためのスケジュールを組み立てて集中的に取り組むことなどができるかと思います。でもツクル君の言う通り、記事作成に慣れていない方は無理なスケジュールを立てても続かない可能性もあります。なのでまずは丁寧に1記事1記事作成していくことを一旦の目標として、スケジュールとしては1カ月で最低4記事、できたら10記事くらいを目指すつもりで取り組んでみましょう
オウンドメディアではどんな内容の記事を書けば良いの?
記事内容は、オウンドメディアにとって最も重要な部分です。
どんな内容を書けばいいかに関してしてですが、先ほども説明したように基本的に「オウンドメディアのテーマに沿った、ユーザーが欲しいと思う情報」をアップすることがポイントです。
こちらが発信したい情報をベースに記事を作成するのではなく、どんな情報が求められているのかをまず分析して、それに対して、独自の価値のある情報とは何かを考えましょう。
オウンドメディアで記事を書く前に必要な準備
質の良い記事にするためにも、事前準備が必要です。
オウンドメディアで記事を書く前に決めておきたいことを2点お伝えします。
目的やゴールを設定する
何の方針もなくオウンドメディアを始めてしまうと、何のためにやっているのかわからなくなり、なかなかモチベーションも維持できません。
そのため、オウンドメディアの目的やゴールを決めましょう。
下記は、目的やゴールの一例です。
- ・企業の認知度を高める
- ・商品やサービスを知ってもらう
- ・ファンを獲得する
- ・見込み顧客を獲得する
- ・自社で働くことに興味を持ってもらう(採用)
商品やサービスを知ってもらう目的でオウンドメディアを立ち上げることもあれば、ブランディングや採用のために立ち上げることもあります。
目的は1つに絞る必要はありませんが、まずは何を目指してオウンドメディアで発信するのかゴールを決めておくことが重要です。
目的が定まると、どのような内容をオウンドメディアで発信していけばいいのかの方向性も明確になります。
ペルソナ・ターゲットやコンセプトを決める
目的が決まったら、メインの読者となるターゲットやペルソナを設定していきます。
ターゲットとはオウンドメディアを届けたい層(グループ)のことで、20代~30代女性など範囲は広いです。
一方ペルソナとはターゲットをより具体的にしたもので、「26歳女性、保険会社の営業、都内で1人暮らし、趣味はカフェ巡り、毎月のコスメ代は1万円以内」など、年齢や職業、住んでいる場所、趣味など詳細な設定をして作り上げた架空の人物像のことです。
自社の情報を発信していくにしても、ターゲットやペルソナによってどのような内容や方法が最適なのかが変わってきますので、きちんと設定しておきましょう。
また、ターゲットやペルソナと共に明確にしておきたいのがコンセプトです。
コンセプトは、「ユーザー(ターゲットやペルソナ)に、どのような価値をどうやって与えるのか」といった方向性を言語化したものです。
同じアパレルのオウンドメディアだとしても「オシャレが苦手な人にコーディネートのコツを教える」というのと「オシャレ上級者向けのアイテムを紹介」というコンセプトでは書く内容も変わってきます。
目的・ターゲット・コンセプトを決めておくことで、メディアの方向性が定まり統一感が出るだけではなく、競合他社との差別化を図れるでしょう。
次にここからは、クロワッサンのECサイトを運営しているショップさんが記事コンテンツを作るケースを例として具体的な記事作成の流れを解説していきますね!
【手順①】まずは、需要のあるキーワードの検索をする
まずは、自分のショップの商材あるいはサービスに関連性のあるキーワードを調べていきます。
どんなものが商材とともに検索されていることが多いでしょうか。
検索窓の補完機能(サジェストワード)でみてみる
まずは取り扱っている商品や、サービス名を入れて検索してみます。
例えば、「クロワッサン」の販売をしている場合、検索窓で「クロワッサン(スペースキー)」と打つと、このような検索補助が出てきます。
「関連する検索キーワード」をみてみる
検索結果ページの下のほうに「関連する検索キーワード」というのがありますので、こちらもチェックをしてみて下さい。
色々なものが出てきますね。本来の商品やサービス以外のものも上がってきていますので、そこは注意しましょう。(異業種の商品・サービス名、組織名など)
もしオウンドメディアの方向性、例えば「購入後の使い方専用のメディアにする」などが決まっている場合には、それに合わないものは除外しておきます。
特に明確に除外したいコンテンツがない場合は、そのまま進みましょう。
【クロワッサンショップの事例】
クロワッサンとともに検索されているキーワードを調べると、クロワッサンの作り方・レシピや、カロリー、冷凍方法、食べ方などが興味を持たれていることがわかりました。
【手順②】実際のキーワードの検索ボリュームを確認する
上記に出てきたキーワードがどのくらい検索されているのか、検索ボリュームを確認します。
検索ボリュームを調べるには、「Ubersuggest」などのSEOツールを使って調べてみましょう。※Ubersuggestの無料版は回数制限あり
それぞれ、キーワードを入れて見てみます。
検索ボリューム1万以上のキーワードは競合が多いので、まずはじめは小さな検索ボリュームを狙っていくのがおすすめです。
検索ボリューム100以下近辺の「スモールキーワード」から狙っていくと良いでしょう。
キーワード人気度という指標もあり、こちらで人気が上がってきているかどうか直近のデータがわかります。
こちらで上昇中なのか下降中なのか、動向を知ることができます。
検索ボリュームでちょうど良さそうなものを基準に、キーワードにあたりをつけます。
【クロワッサンショップの事例】
検索ボリュームで調べてみると「クロワッサン カロリー」が非常に高いことがわかりました。
キーワード人気度では、「冷凍」というキーワードが上がってきており、自分の店舗で冷凍クロワッサンを取り扱っていてノウハウがあるため、こちらのキーワードで分析することにしました。
【手順③】キーワードを選び、記事のテーマを決める
競合を調べたら、「独自の価値がある情報」を出せるかをポイントに判断します。
基本的には世の中の情報はほとんどが既出であり、大枠がかぶってしまうことは問題ないですが、独自の要素を追加できるかどうかがポイントになります。
キーワードに関する公開されていない情報、TIPSやノウハウなどがあれば、マッチしたテーマといえます。
すでに上位ページで出されている情報しか掲載できない場合は、差別化できないので避けるほうが無難です。
独自性を出していくには、上位サイトで記載されていない、かつ需要のあるテーマを取り入れると良いでしょう。
そのためにはQ&Aサイトで、選んだキーワードに関してどのような質問が出ているか確認してみるのも1つの方法です。
【クロワッサンショップの事例】
「クロワッサン 冷凍」でQ&Aサイトをみてみると、例えば「チョコクロワッサンは冷凍できるのか」「魚焼きグリルは使えるのか」といった疑問が出てきます。それらに対応するコンテンツが上位サイトになければ、要素として追加することで独自の価値を出すことができます。
【手順④】競合サイトでキーワードが含まれる記事数をチェックする
需要のありそうなキーワードが見えてきたら、次にどのくらい競合のメディアがあるか調べてみます。
競合サイトの数を調べる
site: (任意のキーワード)
「site: ○○○○」で検索すると、「○○○○」を含むサイトがどのくらいあるか見ることができます。
この検索結果で、上位に出てくるサイトを分析します。
テーマをタイトルにもつページの数を調べる
検索結果で上位に来ているサイトが、該当のキーワードをタイトルに含むページをどの程度持っているか調べます。
allintitle: (任意のキーワード) site: (任意のURL)
「allintitle: ○○○○ site: https://△△△△.□□」で検索すると、サイト「https://△△△△.□□」の中に、「○○○○」をタイトルに含むページが何ページあるか確認することができます。
この時点であまりにも記事数がある場合は、記事を書く手間と時間を考えて、キーワードを選びなおしましょう。
【クロワッサンショップの事例】
検索結果上位にあったサイトは、「クロワッサン 冷凍」をタイトルにもつ記事ページは10未満であることがわかりました。
この「クロワッサン 冷凍」で上位を目指す場合は、このキーワードで10記事以上作成することが目標目安になります。
数的にも問題なく書けそうなのでこのキーワードを選びました。
【手順⑤】記事の軸・構成案を決める
キーワードを決めたら、次はどのような記事内容にするか決めていきます。
検索上位ページの要素を書き出す
まずは対象キーワードの検索結果でどんなものが上位に来ているか内容を確認します。
掲載されている内容から要素を書き出していきます。
【クロワッサンショップの事例】
「クロワッサン 冷凍」の場合、下記のような要素が書き出されました。
- ■ 冷凍に必要な道具とかかる時間
- ■ 解凍に必要な道具とかかる時間
- ■ 冷凍手順(写真付き)
- ■ 解凍手順(写真付き)
- ■ 解凍が終わったクロワッサンの写真
- ■ 冷凍クロワッサンの食べ方のアレンジ例
- ■ 注意するポイント
- ■ 冷凍クロワッサン生地の価格
軸にする要素を選ぶ
要素を書き出したら、精査します。
要素の中で自分のオウンドメディアとして合う項目を拾っていきます。
(例えば冷凍クロワッサンの生地を販売していなければ「冷凍クロワッサン生地の価格」は不要です)
自分のショップならではの「ノウハウ」や「TIPS」など独自に持っている「価値のある情報」を入れられるかどうかを基準に選びましょう。
【手順⑥】記事を書く
軸をもとに記事を作っていきます。
記事を作る際に重要なポイントは下記の通りです。
- ■ ユーザーが価値があると思える独自の情報があること
- ■ ユーザーが何か行う場合は、それがカンタンであること
(専門的な技術のあるユーザーがターゲットの場合は意識しなくてOKです) - ■ 見栄えがして、シェアしやすいこと
この辺りを意識して軸に肉付けしていきます。
ユーザーが求めているか、シェアしやすいかの観点を意識しながら書いていきましょう。
あらかじめこの記事を作るにあたっての目標を書いておくと、それが達成されているかどうか公開前に記事をチェックする時に便利です。
【クロワッサンショップの事例】
今回メインのテーマは「クロワッサンをおいしく冷凍・解凍する方法」にしました。
この記事で目標とする点は下記の通りです。
- ■ クロワッサンを冷凍しても美味しく食べられる方法・秘訣がわかること
- ■ その方法がカンタンにできる内容であること(普段家にある材料でできるなど)
- ■ 絵や写真などを用いてわかりやすく説明していること
- ■ 実際の食卓にクロワッサンが並ぶシーンなど見栄えが良い写真を入れること
【手順⑦】見栄えの良い写真・動画を入れる
記事の構成やテキスト文だけでも、記事コンテンツを作ることはできますが、さらにユーザーに満足してもらうコンテンツを作るなら、魅力的な写真や動画を入れることをオススメします。
ご自身で撮影したものを掲載する場合
ご自身の商品がある場合は、明るさや角度を意識して撮影を行い、画像加工をしましょう。
▼画像のトリミングや画像への文字入れ方法はこちら(3:18以降)
写真・動画素材を利用する
魅力的なコンテンツを作成するには、写真・動画素材を利用するのも1つの方法です。
各サービスの利用規約を確認してご利用ください。
有料素材
PIXTA
Adobe Stock
Getty Images
【手順⑧】記事公開後は必ず効果測定をしよう
記事を公開したあとは、必ずその後、記事がどうなったかを分析をすることが大切です。
主に下記のポイントを分析してみましょう。
- ■ 該当キーワードでのランキング
- ■ 取り扱い商品・サービス名でのショップ全体の検索順位
- ■ 公開した記事のセッション数やPV
- ■ どのようなテーマの記事が人気があるのか・人気がないのか
- ■ どのような記事、またはショップのページに遷移しているのか
基本的にGoogle Analyticsやsearchconsoleなどの分析ツールで分析をします。
該当キーワードのランキングに関してはSEOの検索順位を測定するツールなどを使ってみてみましょう。
オウンドメディアは記事作成にどれくらいの期間が必要?
1記事を作るにあたりどれくらい時間をかけるものなのか、目安が気になりますよね。
ジャンルや難易度、書く人の知識と経験にもよりますが、プロライターの場合、記事作成は1時間で1,000~1,500文字程度といわれています。
一方、記事制作になれていない初心者だと、情報のリサーチなどにも時間がかかりますので、プロライターの2~3倍以上の時間はかかるでしょう。
なお、ECサイトの運営業務など、自社の通常業務を行いながら記事作成する場合、まとまった時間を確保するのは難しいと考えられます。
作業を並行して行うため、キーワード選定に1~3日、構成案作成に2~3日、記事執筆に2~3日、チェックや公開作業に1~2日かかるとすると、順調に作業が進んでも1記事あたり1週間~10日程度はかかると見積もっておきましょう。
さらに、写真撮影や動画撮影を行うときは、それ以上の期間を要します。
オウンドメディアの良質な記事の書き方のコツ
すでにお伝えしているようにオウンドメディアのコンテンツは、ただ何でも発信すれば良いという訳ではなく、一定のクオリティを保つことが大切です。
ここでは、より良い記事にするための4つのポイントをご紹介します。
ユーザーに有益な情報を意識して盛り込む
ブランディングや商品紹介など、オウンドメディアの目的が異なったとしても読んでもらう対象はいずれもユーザーです。
そのため、自社が満足するような内容ではなく、ユーザーに有益な情報をきちんと盛り込むことを意識しましょう。
キーワードで検索したユーザーはどのような悩みを抱えているのか、どのような解決方法を期待しているのかなどユーザーニーズを調査して、ユーザー目線の記事にすることが大切です。
オリジナリティのある内容も記事に含める
記事を書く際、同じキーワードですでに上位になっている記事の内容を参考にして書くことが多いと思います。
ですが、ユーザーに有益な情報を提供しようと上位記事の内容を網羅するだけでは、他の記事を真似した記事になってしまいます。
Googleは他社の記事をコピーしただけのような記事は評価しない傾向があるので、記事を公開しても上位表示されない可能性が高いです。
上位表示されるためにも、自社ならではの情報を記事に含めて、オリジナリティを出すことが重要になります。
もし自社独自の情報が無かったとしても、(他社と)同じ情報を自社では動画で伝えたり、専門家ならではの目線で解説したりなど、他社とは違う切り口にすることでオリジナリティを出せるでしょう。
読みやすい見た目に整える
どんなに有益な内容でも、パッと見で読みづらい記事だとユーザーはすぐにサイトから離脱してしまいます。
せっかく書いた記事を読んでもらうためには、まずユーザーが読みやすそうな見た目に整える工夫が大切です。
大前提として、文字が詰まっていると読みづらいため、改行したりスペースを空けたりして、十分に余白を取りましょう。
ある程度読み飛ばしても内容を拾えるように、重要な箇所を太文字にしたりアンダーラインを引いたり、文字に色を付けるなど文字の装飾は手軽にできる方法です。
また文字ばかりでユーザーが飽きてしまわないように、手順⑦でお伝えしたように写真や動画を入れるのも効果的です。
完成させたら自身のスマートフォンで記事を読んでみて、読みづらくないかどうか確認するのがおすすめです。
公開前に必ずチェック・見直しを行う
誤字脱字や適切でない表現になっている可能性もあるため、記事作成後にすぐに公開するのは避けましょう。
記事を書きあげたらまずは自分で読み直してみて、できればユーザーの立場になって他の人にも読んでもらい、問題がないか確認してもらいましょう。
また、他社の記事を参考にし過ぎて意図せず類似性が高くなっていることもあるでしょう。
そのため人による確認と共に、コピペチェックツールなど専用ツールでのチェックがおすすめです。
専用ツールは無料のもありますので、ぜひ利用してみましょう。
オウンドメディアの記事作成は内製と外注どっちがおすすめ?
できれば社内で制作を完結させたいけれど、リソースが無いこともあります。
そのような場合は、専門の制作会社への委託(外注)も可能です。
ここからは内製と外注、それぞれのメリットとデメリットをみていきましょう。
内製のメリット・デメリット
オウンドメディアの記事作成を内製するメリットは、以下のことが挙げられます。
- ・コストが抑えられる
- ・柔軟な対応ができる
- ・ノウハウを蓄積できる
- ・情報漏洩のリスクが少ない
内製だと記事作成の手間はかかりますが、外注費が発生しないためコストを抑えた運用ができます。
また、制作者が社内にいるため、内容の変更や記事の修正などに対して柔軟な対応が可能です。
加えて、メールや指示書の作成も不要で口頭で伝えられるので、コミュニケーションコストがかからずやり取りもスムーズです。
オウンドメディアに初めて取り組む場合は一時的な負担は増えますが、自分達で行うことでキーワード選定や記事作成のノウハウなどが社内に蓄積されていくため、中長期的な社内の人材育成もできるでしょう。
データを外部に共有することもないので、情報漏えいなどのセキュリティリスクを抑えられることも内製のメリットといえます。
一方、内製のデメリットは、オウンドメディアの運営経験がない人材でスタートする場合、社内の体制構築や人材育成に時間がかることです。
また、社内の人的リソースに限りがあるため、短期間で大量の記事作成は難しいです。
コンテンツ(記事)が増えて、オウンドメディアとして充実するまでに時間がかかることも内製することのデメリットとして挙げられるでしょう。
外注のメリット・デメリット
オウンドメディアの記事作成を外注すると、以下のようなメリットが得られるでしょう。
- ・社内の作業負担が減らせる
- ・専門家による質の高い記事を大量に作成できる
- ・オウンドメディアを短期間で立ち上げられる
1番のメリットは記事を外注すれば、社内で記事作成にかける負担が減らせることです。
記事のチェックなどが必要なため、全くゼロになるわけではないですが、すべて内製するよりも作業負担は少なくなります。
社内での実作業が少なくなるので、オウンドメディア運営に必要なコンテンツの企画や分析などコアな業務に集中できます。
また、経験豊富な制作会社に依頼すれば、専門性の高い記事やSEOを意識した記事を作成してもらえるでしょう。
記事制作専門の会社は大抵の場合、複数のライターを抱えているため例えば「1週間で10本納品」という依頼も対応可能です。
その結果、内製に比べて短期間でオウンドメディアを立ち上げられるでしょう。
大きなデメリットは、外注のためコストがかかることです。
記事制作の会社はいくつもありますが、実績豊富で記事のクオリティが高い会社はその分、費用も高額になりがちです。
記事制作を外部に依頼する時点で、内製よりは費用がかかるでしょう。
さらに、希望する内容のコンテンツを作成してもらうには外注先との密なやり取りが必要になるなど、費用面だけでなくコミュニケーションコストも発生します。
すり合わせたつもりが、期待した内容ではない記事が納品されてしまうリスクもあります。
社内にノウハウを蓄積できず、中長期的な人材を育成できないこともデメリットといえます。
【参考】記事を外注する際の目安費用
あくまでも目安ですが、もし記事を外注した場合はどれくらいの費用がかかるのかをお伝えします。
前提として記事外注の費用は、どのような記事を依頼するのか、どこに依頼するのかで異なります。
また、文字単価で算出することが多いです。
具体的に、日記形式のブログ記事は単価0.5円~、専門性の高いコラム記事や検索上位をねらうSEO記事は単価2.0円~が目安になります。
有資格者しか書けない専門的な内容のほうが文字単価は高くなる傾向にあり、専門性やジャンルによっては、文字単価10円を超えることもあるでしょう。
さらに、どこに依頼するかでも費用の相場は変わってきます。
複数のクリエイターをかかえる制作会社に依頼すると、ディレクション費用なども含まれるので個人のライターに依頼するよりも費用が高めに設定されています。
費用をできるだけ抑えたい場合はクラウドソーシングサービスを利用して、個人のライターに依頼する方法があります。
個人への依頼は専門の制作会社よりもコストを抑えやすいですが、初心者から専業まで幅広い人が登録しており、ライターによって得意なジャンルも異なるため、自社のニーズにマッチしたライターを探すのに時間がかかるかもしれません。
内製か外注か、どちらが良いかは自社でどのようにオウンドメディアの運用をしたいかで変わってくるでしょう。
コストを抑えた運用を重視したいのか、できるだけ短期間でオウンドメディアを完成させたいのか、費用面や開設までの日数などを踏まえ社内のリソースと照らし合わせながら、よりマッチする方法を選択することをおすすめします。
まとめ:オウンドメディアの記事はユーザーの需要やニーズを満たすコンテンツを作ることが大切
いかがでしたでしょうか。
今回は記事の書き方の流れやポイント、記事数の目安やテーマの見つけ方などをご紹介しました。
オウンドメディアを運営する上で重要な記事コンテンツですが、どれくらい記事を作ればいいのか、またどんな内容にすればいいのかに関しては基本的にまずはメディアのテーマに沿って、ユーザーが求める悩みやニーズを調べることが大切です。
そのニーズなどによっておのずと必要なコンテンツ数や内容が決まってくるので、ぜひ調べてみましょう。
オウンドメディアの記事数も、まずはメディアのテーマからユーザーがどんなことを知りたいかキーワードやニーズを調べて考えればいいんだね。
そうすれば必要な記事数がある程度見えてくると思うので、そこから記事作成のスケジュールを立ててみたりしてみましょう!
【PR】ショップURLでWordPressが簡単開設できる!「カラーミーWPオプション」でオウンドメディアを始めてみませんか?
『カラーミーWPオプション』はアプリを追加するだけ、別途サーバーの契約が不要で、専門的な知識を持たなくても自身のネットショップ内にWordPressを用いたサイトを開設できます。
レギュラープラン以上をご契約の方は無料で利用できますので、ぜひ自社のオウンドメディアを立ち上げてみましょう。
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