
オウンドメディアを運営する上でとても重要なのが「記事コンテンツ」です。
良質な記事コンテンツを作ることができれば、ユーザーにも満足していただけるだけではなく、SEO的にも評価されやすくなり、メディアとしての価値も高まります。
とはいえ、オウンドメディアをはじめてみたけど、「記事ってどういう風に書けばいいのかわからない」、「どれくらい書けばいいの?」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

確かに、いざオウンドメディアの記事を書こう!と思ってもどうやったらいい記事が書けるのかわからないし、そもそも何記事必要なのかもわからないんだよね…

そこで今回は記事の書き方の流れやポイント、記事数の目安やテーマの見つけ方などをご紹介します。
まだ、WordPress導入などメディアをはじめる準備が整っていない方、オウンドメディアについて詳しく知りたい方はオウンドメディアとは?運営に重要な3つのポイントと素敵なメディア事例5選をご覧ください。
目次
どのくらい記事を作れば良いのか。目安の記事数は?
検索上位に持っていくために、どのくらいの記事が必要になるでしょうか。
確かに、記事数が多いことに越したことはありません。アクセスアップにつながる情報としてよくネット上ではだいたいの目安として「まずは最低でも50記事や100記事を目指そう」といった様々な意見があります。
しかしながら、ただ闇雲に量を増やすために記事の質が下がってしまっては本末転倒です。質より量を優先した結果、ユーザーに満足してもらう記事コンテンツが作られず、メディアとしての信頼が下がってしまうこともあります。
なので、まずはオウンドメディアのテーマに沿ってユーザーがどんな記事を必要としているか需要のあるキーワードやニーズを調べて洗い出していきましょう。調べ方に関しては詳しく下記で解説します。
調べた結果、例えば「ユーザーにとって必要なニーズやキーワードにこたえる記事コンテンツの数が30記事ほど必要になりそうだ」と、ある程度絞れたら、まずはその記事数を目指してみましょう。

ふむふむ…!いや、でも30記事が必要ってわかっても実際作るとなると大変じゃない?いきなりできるものなの?続かなさそう…

記事作成に慣れている方やチームがすでに作られているといった記事作成の体制があるなら、例えば30記事達成するためのスケジュールを組み立てて集中的に取り組むことなどができるかと思います。でもツクル君の言う通り、記事作成に慣れていない方は無理なスケジュールを立てても続かない可能性もあります。なのでまずは丁寧に1記事1記事作成していくことを一旦の目標として、スケジュールとしては1ヶ月で最低4記事、できたら10記事くらいを目指すつもりで取り組んでみましょう
オウンドメディアではどんな記事の内容が良いのか?
記事内容は、オウンドメディアにとって最も重要な部分です。
どんな内容を書けばいいかに関してしてですが、先ほども説明したように基本的に「オウンドメディアのテーマに沿った、ユーザーが欲しいと思う情報」をアップすることがポイントです。
こちらが発信したい情報をベースに記事を作成するのではなく、どんな情報が求められているのかをまず分析して、それに対して、独自の価値のある情報を出せるかどうかを基準に考えましょう。

自分の書きたいことではなく、ユーザーさんが欲しい情報を載せた記事を作ればいいんだね…!

そう!だからまずはいきなり記事を作るのではなくてユーザーがどんな情報を求めているのかなどを調査・分析する必要があるんです。

次にここからは、クロワッサンのECサイトを運営しているショップさんが記事コンテンツを作るケースを例として具体的な記事作成の流れを解説していきますね!
【記事の作り方①】まずは、需要のあるキーワードの検索をする
まずは、自分のショップの商材あるいはサービスに関連性のあるキーワードを調べていきます。
どんなものが商材とともに検索されていることが多いでしょうか。
検索窓の補完機能(サジェストワード)でみてみる
まずは取り扱っている商品や、サービス名を入れて検索してみます。
例えば、「クロワッサン」の販売をしている場合、検索窓で「クロワッサン(スペースキー)」と打つと、このような検索補助が出てきます。
「関連する検索キーワード」をみてみる
検索結果ページの下の方に「関連する検索キーワード」というのがありますので、こちらもチェックをしてみて下さい。
色々なものが出てきますね。本来の商品やサービス以外のものも上がってきていますので、そこは注意しましょう。(異業種の商品・サービス名、組織名など)
もしオウンドメディアの方向性、例えば「購入後の使い方専用のメディアにする」などが決まっている場合には、それに合わないものは除外しておきます。
特に明確に除外したいコンテンツがない場合は、そのまま進みましょう。
【クロワッサンショップの事例】
クロワッサンとともに検索されているキーワードを調べると、クロワッサンの作り方・レシピや、カロリー、冷凍方法、食べ方などが興味を持たれていることがわかりました。
【記事の作り方②】実際のキーワードの検索ボリュームを確認する
上記に出てきたキーワードがどのくらい検索されているのか、検索ボリュームを確認します。
検索ボリュームを調べるには、SE Rankingさんの「キーワードサジェスト」がオススメです。
カラーミーショップには追加できるSE Ranking機能がこざいます!
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それぞれ、キーワードを入れて見てみます。
検索ボリューム1万以上のキーワードを選ぶとかなりの競合と競うことになるので、まずはじめは、小さな検索ボリュームを狙っていくことをお勧めします。
検索ボリューム100以下近辺の「スモールキーワード」から狙っていくと良いでしょう。
キーワード人気度という指標もあり、こちらで人気が上がってきているかどうか直近のデータがわかります。こちらで上昇中なのか下降中なのか、動向を知ることができます。
検索ボリュームでちょうど良さそうなものを基準に、キーワードにあたりをつけます。
【クロワッサンショップの事例】
検索ボリュームで調べてみると「クロワッサン カロリー」が非常に高いことがわかりました。
キーワード人気度では、「冷凍」というキーワードが上がってきており、自分の店舗で冷凍クロワッサンを取り扱っておりノウハウがあるため、こちらのキーワードで分析することにしました。
【記事の作り方③】キーワードを選び、記事のテーマを決める
競合を調べたら、「独自の価値がある情報」を出せるかをポイントに判断します。
基本的には世の中の情報はほとんどが既出であり、大枠かぶるのは問題ないですが、独自の要素を追加できるかどうかがポイントになります。
キーワードに関する公開されていない情報、TIPSやノウハウなどがあれば、マッチしたテーマと言えます。
すでに上位ページで出されている情報しか掲載できない場合は、差別化できないので避ける方が無難です。
独自性を出していくには、上位サイトで記載されていない、かつ需要のあるテーマを取り入れると良いでしょう。そのためにはQ&Aサイトで、選んだキーワードに関してどのような質問が出ているか確認してみても良いでしょう。
【クロワッサンショップの事例】
「クロワッサン 冷凍」でQ&Aサイトをみてみると、例えば「チョコクロワッサンは冷凍できるのか」「魚焼きグリルは使えるのか」といった疑問が出てきます。それらに対応するコンテンツが上位サイトになければ、要素として追加することで独自の価値をだすことができます。
【記事の作り方④】競合サイトでキーワードが含まれる記事数をチェックする
需要のありそうなキーワードが見えてきたら、次にどのくらい競合のメディアがあるか調べてみます。
競合サイトの数を調べる
site: (任意のキーワード)
「site: ○○○○」で検索すると、「○○○○」を含むサイトがどのくらいあるか見ることができます。
この検索結果で、上位に出てくるサイトを分析します。
テーマをタイトルにもつページの数を調べる
検索結果で上位に来ているサイトが、該当のキーワードをタイトルに含むページをどの程度持っているか調べます。
allintitle: (任意のキーワード) site: (任意のURL)
「allintitle: ○○○○ site: https://△△△△.□□」で検索すると、サイト「https://△△△△.□□」のなかに、「○○○○」をタイトルに含むページが何ページあるか確認することができます。
この時点であまりにも記事数がある場合は、記事を書く手間と時間を考えて、キーワードを選びなおしましょう。
【クロワッサンショップの事例】
検索結果上位にあったサイトは、「クロワッサン 冷凍」をタイトルにもつ記事ページは10未満であることがわかりました。
この「クロワッサン 冷凍」で上位を目指す場合は、このキーワードで10記事以上作成することが目標目安になります。
数的にも問題なく書けそうなのでこのキーワードを選びました。
【記事の作り方⑤】記事の軸・構成案を決める
キーワードを決めたら、次はどのような記事内容にするか決めていきます。
検索上位ページの要素を書き出す
まずは対象キーワードの検索結果でどんなものが上位に来ているか内容を確認します。
掲載されている内容から要素を書き出していきます。
【クロワッサンショップの事例】
「クロワッサン 冷凍」の場合、下記のような要素が書き出されました。
- ■ 冷凍に必要な道具とかかる時間
- ■ 解凍に必要な道具とかかる時間
- ■ 冷凍手順(写真付き)
- ■ 解凍手順(写真付き)
- ■ 解凍が終わったクロワッサンの写真
- ■ 冷凍クロワッサンの食べ方のアレンジ例
- ■ 注意するポイント
- ■ 冷凍クロワッサン生地の価格
軸にする要素を選ぶ
要素を書き出したら、精査します。
要素の中で自分のオウンドメディアとして合う項目を拾っていきます。
(例えば冷凍クロワッサンの生地を販売していなければ「冷凍クロワッサン生地の価格」は不要です)
自分のショップならではの「ノウハウ」や「TIPS」など独自に持っている「価値のある情報」を入れられるかどうかを基準に選びましょう。
【記事の作り方⑥】記事を書く
軸をもとに記事をつくっていきます。
記事を作る際に重要なポイントは下記の通りです。
- ■ ユーザーが価値があると思える独自の情報があること
- ■ ユーザーが何か行う場合は、それがカンタンであること
(専門的な技術のあるユーザーがターゲットの場合は意識しなくてOKです) - ■ 見栄えがして、シェアしやすいこと
この辺りを意識して軸に肉付けしていきます。
ユーザーが求めているか、シェアしやすいかの観点を意識しながら書いていきましょう。
あらかじめこの記事を作るにあたっての目標を書いておくと、それが達成されているかどうか公開前に記事をチェックする時に便利です。
【クロワッサンショップの事例】
今回メインのテーマは「クロワッサンをおいしく冷凍・解凍する方法」にしました。
この記事で目標とする点は下記の通りです。
- ■ クロワッサンを冷凍しても美味しく食べられる方法・秘訣がわかること
- ■ その方法がカンタンにできる内容であること(普段家にある材料でできるなど)
- ■ 絵や写真などを用いてわかりやすく説明していること
- ■ 実際の食卓にクロワッサンが並ぶシーンなど見栄えが良い写真を入れること
【記事の作り方⑦】見栄えの良い写真・動画を入れる
記事の構成やテキスト文だけでも、記事コンテンツは作ることはできますが、さらにユーザーに満足してもらうコンテンツを作るなら、魅力的な写真や動画を入れることをオススメします。。
ご自身で撮影したものを掲載する場合
ご自身の商品がある場合は、明るさや角度を意識して撮影を行い、画像加工をしましょう。
▼画像のトリミングや画像への文字入れ方法はこちら(3:18以降)
写真・動画素材を利用する
魅力的なコンテンツを作成するには、写真・動画素材を利用するのも一つの方法です。
各サービスの利用規約を確認してご利用ください。
有料素材
PIXTA
Adobe Stock
Getty Images
【記事の作り方⑧】記事公開後は必ず効果測定をしよう
記事を公開したあとは、必ずその後、記事がどうなったかを分析をすることが大切です。
主に下記のポイントを分析してみましょう。
- ■ 該当キーワードでのランキング
- ■ 取り扱い商品・サービス名でのショップ全体の検索順位
- ■ 公開した記事のセッション数やPV
- ■ どのようなテーマの記事が人気があるのか・人気がないのか
- ■ どのような記事、またはショップのページに遷移しているのか
基本的にGoogle Analyticsやsearchconsoleなどの分析ツールで分析をします。
該当キーワードのランキングに関してはSEOの検索順位を測定するツールなどを使ってみてみましょう。
まとめ:オウンドメディアの記事はユーザーの需要やニーズを満たすコンテンツを作ることが大切
いかがでしたでしょうか。
回は記事の書き方の流れやポイント、記事数の目安やテーマの見つけ方などをご紹介しました。
オウンドメディアを運営する上で重要な記事コンテンツですが、どれくらい記事を作ればいいのか、またどんな内容にすればいいのかに関しては基本的にまずはメディアのテーマに沿って、ユーザーが求める悩みやニーズを調べることが大切です。
そのニーズなどによっておのずと必要なコンテンツ数や内容が決まってくるので、ぜひ調べてみましょう。

オウンドメディアの記事数も、まずはメディアのテーマからユーザーがどんなことを知りたいかキーワードやニーズを調べて考えればいいんだね。

そうすれば必要な記事数がある程度見えてくると思うので、そこから記事作成のスケジュールを立ててみたりしてみましょう!
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