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ECサイト開設・運営のヒントが見つかるWebメディア

ECサイトでブログ運営は必要?目的や書き方・作成手順と集客できるコツを紹介!

ECサイトを開設したものの、なかなか訪問や購入につながらないとお悩みの方も多いでしょう。
そんな場合におすすめなのが、ECサイトによるお店のブログ運営です。
今回はブログを運営するメリット、ブログの開設方法や記事の作成方法まで詳しく紹介します。

ツクルくん
ツクルくん

ECサイトでブログを運営していることが増えたように感じるけど、なぜだろう?

カラミちゃん
カラミちゃん

大手だけでなく、中小のECサイトでもブログ運営に力を入れるところが見られるようになりました。ECサイトのブログ運営が注目されるのは、集客にもつながるためです。
これから詳しく説明していきますね。

ECサイトのブログとは?

ブログとは、自身の伝えたいこと自由に発信できるWebサイトの一種です。
HTMLなどWebページを作るための言語の知識がなくても、日記のように簡単に投稿ができる仕組みです。

ブログには情報を発信する機能のほか、コメントやトラックバック(他のサイトを引用した際に引用元に通知される機能)など、コミュニケーションが取れる機能が備わっていることもあります。
そのため主にコミュニケーションツールとしても利用され、ブログが広まった当初は個人の情報発信がメインでした。

ですが近年では、ビジネス目的の利用も増えており、ECサイトによるブログの運営も当たり前となってきています。

ブログとWebサイトやECサイトとの違いは?

Webサイトは、複数のWebページの集まりのことをいいます。
そのためブログもECサイトも、Webサイトの一種ということになります。

Webサイトの中で、情報発信やコミュニティ機能を持つものをブログといい、買い物ができるよう決済機能などが付いたものがECサイトということです。

ECサイトとは厳密にいうとすべての電子商取引サイトのことを指すので、株取引やオークションのサイトなどもECサイトなのですが、一般的にEC=ネットショッピングの意味で使われることが多いでしょう。

Webサイト内のコンテンツの違いではなく、ECサイトはショッピングができ、ブログではコミュニティ機能があることが大きな違いです。

オウンドメディアとの違いは?

オウンドメディアとは、自社が運営・管理するすべてのメディアのことです。

広い意味ではSNSの公式アカウントや企業主催のセミナーなどもオウンドメディアと捉えられますが、一般的には「オウンドメディア=企業が発信する情報サイト」という意味で使われることが多いです。

そのため、「オウンドメディア=企業が運営するブログ」と考えて問題ないでしょう。
一般的にも、両社は同じような意味の言葉として使われています。

ただし厳密にいうと、その特徴(内容)には違いがあります。

オウンドメディアの最も重要な役割は、ユーザーにとって有益な情報を届けることです。
自社の認知度アップやユーザーによる購入、問い合わせなどを最終的な目的としますが、自社情報のみを伝えるような直接的なPRは避ける傾向にあります。

一方ECサイトで行うブログは、自社や商品に関する情報をユーザーに知らせることを主な目的としています。
そのため、もちろんコラム記事を載せることもありますが、セール情報や新商品情報といったお知らせ記事がコンテンツのメインになってくるでしょう。

ECサイトがブログを行う目的・メリット

ブログを運営してショップや商品の情報を伝えていくことは、ECサイトにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
主なものを4つ取り上げます。

ECサイトの集客につながる

ECサイトの商品紹介ページだけでは、商品の購入意欲が高いユーザー(顕在顧客)の流入しか期待できないため、集客力に限界があります。

そこでブログで商品情報以外のコンテンツを掲載すれば、まだ購入を考えていないユーザーにもECサイトへ訪れてもらえるようになるでしょう。

例えば商品の意外な利用方法などのコラム記事を公開すれば、商品自体の購入はまだ考えてないものの、将来的に顧客になりそうな潜在顧客にショップを知ってもらえます。

自社から発信するコンテンツが増えることで、集客につながることが大きなメリットです。

低コストで始められる

短期間でECサイトへのアクセス数を増やすのに効果的なのは、広告やインフルエンサーを利用した宣伝が考えられます。

ですが、いずれも始めるのにはコストが必要で、露出をすればするほど費用も高くなりがちです。
よりよいPRのためにはそれなりの費用がかかるでしょう。

その点ブログは、自社サイトにコンテンツを追加するだけで始めることも可能なため、広告や宣伝依頼のようなコストはかかりません。
記事を作成する手間などは必要ですが、広告などと比べて低コストで始められるといえます。

ユーザーに安心感を与える

ブログでは、商品ページだけでは紹介しきれない商品の使い方や使用感、注意点などを詳しく紹介できるので、ユーザーが商品を買いやすくなります。

ネットショップでは実店舗のように実際に商品を手に取れないため、「期待した効果が得られる商品なのか」「想像していた商品と違わないか」など、多かれ少なかれユーザーは商品購入に対して不安があります。

ブログを通じて詳しい情報が提供されることでユーザーの理解が深まり、安心して商品を購入できるようになるでしょう。

ショップのことを好きになってもらえる

商品に関することだけでなくショップやスタッフの情報を掲載することで、内容に共感したユーザーがファンになってくれる可能性もあります。

例えば、「なぜこの商品を開発して販売しようとしたのか」といったストーリーを載せれば、商品や顧客に対するショップの想いが伝わり、一定のユーザーから支持してもらえるでしょう。

近年、ユーザーは商品を購入する際にストーリー性を重視する傾向にあります。
そのため、ユーザーが共感できるコンセプト、魅力的なストーリーを持つ商品やショップであることをアピールするのは大切です。

積極的に商品やショップのコンセプトや想いを発信すれば、ショップを好きになってくれる人も増えていくはずです。

ECサイトのブログの開設方法は主に3パターン!

もしECサイトでブログを始めようと思った場合、以下のように主な開設方法は3パターンあります。

  • 1.WordPressで作成しECサイトに連携させる
  • 2.ECサイトのブログ機能を利用する
  • 3.別ドメインでブログを作成する

ではぞれぞれの方法について、どのような違いがあるのかを解説していきます。

Word PressでECサイトと同じドメインのブログを作って連携させる

1つ目はWordPressでブログを立ち上げ、既存のECサイトと連携させて運営する方法です。

WordPressは、ブログやECサイトを立ち上げられるシステムで、誰でも無料で利用できます。

WordPressを利用したブログのメリットは、自由にデザインできたり機能を拡張させたり、カスタマイズ性が高いことです。
もし外部のブログサービスを使う場合は企業側で一括管理しているため、デザイン機能を自由にアレンジするなどはできません。

また、WordPressのブログはECサイトと同じドメインにできるため、ECサイト自体のSEO評価を引き継いで検索結果で上位表示されやすくなるというメリットがあります。

カラーミーショップ

ASP(ネットショップ作成サービス)の中にはWordPress連携できないものもありますが、カラーミーショップではWordPressで同一ドメインのブログを立ち上げられます。

同じドメインのため、SEOの強化による集客率アップを見込めるでしょう。

また、レギュラープラン以上であれば、連携費用は無料です。
WordPressのWebサイトで必須のサーバー契約も無く手軽に導入できるので、WordPressでブログを立ち上げてECサイトと連携したい方はカラーミーショップがおすすめです。

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さらに詳しく知りたい方は、カラーミーショップのサービス資料もご用意しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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利用しているECシステムのブログ機能を利用する

ネットショップ作成サービスの中では、もともとブログ作成機能が付いているものもあります。

そのため利用中のサービスの機能を使ってブログを立ち上げるのも1つの方法です。
もともとある機能を使用するため、ブログを簡単に始められるのがメリットでしょう。

ですが、SEO効果はあまり期待できなかったりWordPressのような自由なカスタマイズができなかったりなど、本格的に運営を始めるにはやや物足りないかもしれません。

BASE

BASEは、さまざまなオプション追加アプリを公開しています。
ブログアプリをインストールすれば、すぐにブログの作成や公開が始められます。
とにかく手軽にブログを運営したい人には向いているでしょう。

ECサイトとは別のドメインのブログを作る

ECサイトとWordPressを連携できないシステムを利用していたり、ECシステムにブログ機能が備わったりしていない場合は、アメーバブログなどのブログサービスを利用して新規にブログを立ち上げることになります。

自社に合ったブログシステムを選べるというメリットはありますが、ブログサービスを提供している企業のドメインになるため、自社ECサイトと同じドメインのブログよりもSEO対策の効果が出るまでに時間がかかります。

また、ブログサービスによっては、商用利用OKと書いてあっても不可になる可能性があるなど不安定です。

ただし、メディアプラットフォームnoteのようにブログ内にECサイトの商品一覧ページを設置できるなど、ECサイトと連携できるサービスもあるため、ECサイトに合っている外部サービスを選べれば集客にもつながるでしょう。

ECサイトのブログの書き方・作成手順

ユーザーに見てもらえる有益なブログを作成するにはどうすればよいか、作成手順や書き方のポイントをご紹介します。

ペルソナやテーマ設定する

ECサイトのブログの目的は、商品やサービスのターゲットに情報が届くようにすることです。
適格なターゲット層にリーチするためにも、まずはどのような人に商品やサービスを届けたいのかペルソナを設定しましょう。

ペルソナとは、具体的な人物像のことです。
「都内在住、広告業界勤務、20代、1人暮らし、男性、流行に敏感、趣味はアウトドア」のように、性別、年齢、職業、居住地、趣味などを細かく設定して具体的な人物像を作り上げます。

ペルソナを設定したら、どのようなテーマで発信するべきかテーマも定めやすくなるでしょう。
テーマは、読者にとって有益なものであることはもちろん、ECサイト側の特徴や魅力を表現できるものが最適です。

ブログの開設方法を決める

先ほど紹介したように、ECサイトのブログの開設方法は主に3パターンあります。
とりあえず手軽に始めたいなら利用中のシステムのブログ機能で始めるのが簡単ですが、無い場合は外部のブログシステムを利用することになります。

一方、集客を目的に本格的に行いたい場合は、集客に強いWordPressでブログを立ち上げてECサイトと連携させれば、ECサイトのアクセス数アップが期待できるでしょう。

キーワードを選定する

お店のお知らせではなく、集客を目的としたコラム記事を作る場合は、まずキーワードを選定しましょう。
キーワードは、「ECサイト 作り方」のようにユーザーが何か情報を知りたい際に検索する単語のことです。
検索エンジンでは、ユーザーが求める情報が表示されるように、キーワードを盛り込んだ記事が検索結果に表示される仕組みになっています。

ユーザーの関心が高いキーワード、ターゲットに刺さるキーワードを盛り込んだ記事のほうが表示されやすくなるため、自社商品に関連するキーワードを選定する作業も重要です。

キーワードの選定は、次に紹介する専用ツールを利用して行いましょう。

Googleキーワードプランナー

キーワードプランナーは、Googleが提供するキーワードの調査や予測のためのツールです。
基本的には無料で利用できます。

キーワードプランナーでわかるのは、検索したキーワードに関連するキーワードの候補、月間平均検索ボリューム(※Google広告を利用していない場合は大まかな値のみ)、競合性などです。

SEO対策用の記事を作る場合、候補となるキーワードや、そのキーワードがどれくらい検索されているのかを把握するために利用するのがおすすめです。

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、Googleだけでなく、BingやYouTube、楽天など、さまざまな検索エンジンのキーワードを分析できるツールで、基本的に無料です。

特定のキーワードと一緒に検索されることの多いワード(サジェスト)やキーワードとともに頻出するワード(共起語)などを調査できます。

ある程度絞った後、候補のキーワードを検索して現在上位となっている記事の文字数や構成案を一覧で確認できるので、キーワードの絞り込みだけでなく構成案作りにも役立つツールです。

記事を作成する

ブログに配信する記事のキーワードが決まったら、キーワードを軸に構成案を考え、記事を作成していきます。
ここでは記事の作成手順やポイントを見ていきましょう。

タイトルの決定

タイトルは、検索結果を見たユーザーが読むか読まないかを判断する重要なポイントです。
上位表示されてもタイトルが魅力的なものでなければクリックされないため、引きがありつつSEOを意識したタイトルを付けます。

まず、大切なのはタイトルにキーワードを含めることです。
SEO対策の観点からも重要ですが、検索ワードがタイトルに含まれていたほうがユーザーは興味を引かれやすくなるでしょう。

また、長すぎると要点がわかりづらくなるので、35文字以内に端的にまとめるのがポイントです。

ユーザーにインパクトを与えるためにも、「○○がわかる5つの方法」など具体的な数字を取り入れるのもおすすめです。

記事の執筆

構成案を元に記事を執筆していきます。
基本的に記事の構造は、①導入②本文③まとめの3つのブロックに分けて書くとまとまりもよく、読者に情報を伝えやすいです。

まず①の導入では「本文では何を取り上げるのか」「誰に向けた記事なのか」を明確にします。
内容を先に示すことで、読者が期待外れだったという気持ちになるのを防げます。

②本文では、記事で伝えたいことを詳細に書いていきます。
長文だと読みにくいだけでなく読者が飽きてしまうため、見出しや小見出し、画像をうまく使って読みやすく整理するのがコツです。

適度に改行して余白を作ることも読みやすくするテクニックです。
ユーザーが読後、キーワードに関連する悩みを解決できることを意識して執筆していきましょう。

③のまとめでは、記事の要点を整理して、記事全体で何を伝えたかったかを再掲して、読者に記事の内容を印象付けます。

自社のECサイトへの導線も入れる

ブログの目的は、ブランドの認知度を高めたりECサイトへ集客したり、最終的には会員登録や商品購入などの具体的な行動を促すことです。
記事を情報提供で終わらせるのではなく次の行動につなげるために、自社のECサイトへの動線も記事内に入れておきましょう。

ただし、自社のアピールが多すぎる記事はユーザーがうんざりしてしまい、すぐに記事から離脱されてしまいます。
商品やサービスを何度も宣伝するのではなく、読者が記事を読み終えたまとめの部分などに「この商品は悩みを解決できます」と、自然な形でECサイトへアクセスできるような誘導が理想です。

記事を公開する

作成したら記事を読み返して誤字脱字などをチェックし、内容に問題がなければ公開します。

公開すれば自然とアクセスしてもらえるということはほとんど無いので、より多くの人の目に触れるようにするためにも、SNSやメルマガなどで記事公開したことをお知らせしていきましょう。

ECサイトのブログで集客するコツ

せっかくブログを運営しているなら、集客につなげていきたいですよね。
ブログをどのように活用すれば集客にプラスになるのか、3つのコツを見ていきましょう。

集客力のあるシステムを使う

ブログの作成方法の項目でも説明しましたが、ブログの立ち上げ方法によって集客力に差があります。

カスタマイズが可能なWordPressであれば、SEO対策としてブログの構造(Webサイトのページ構成)を最適にしたり、ユーザーが読みやすいようページ内の適切な場所にリンクを入れたりなど、自由度が高いです。

良い記事を作るだけではなく、ユーザーファーストの良質なブログサイトであることも評価対象とされ、検索結果で上位になる可能性を高めます。

そのため、フォーマットが決まったブログサービスなど、自由なサイト設計ができないシステムは集客力が弱いといえます。

集客を一番の目的としているならば、カラーミーショップなど、WordPressと連携できるシステムでブログを立ち上げて運営するのがおすすめです。

定期的にリライトを行う

情報は日々変化していきます。
作成当時は最新であっても時間が経てば古くなり、読者に有益な情報を提供できているといえなくなるでしょう。
また、同じキーワードでも、時間が経てはユーザーニーズに変化が起きることもあります。

古くてニーズの無い情報を掲載していると、一時は検索結果で1位を獲得したとしても、時間と共に順位が下がっていきます。

そのため公開したら終わりではなく数カ月に1度など、記事は定期的に確認して、新しい情報にアップデートしたり、よりユーザーが求める情報にリライトしたりしましょう。

検索結果で上位を維持して集客につなげるには、定期的な情報更新が必須です。

できるだけ特定のジャンルに絞って記事を書く

ブログでは、幅広い情報を提供するよりも、特定のジャンルに絞ることをおすすめします。
専門性を高めたほうが、「○○の情報なら、このサイト」とユーザーもECサイトをイメージしやすくなりますし、ファンも獲得しやすくなります。

また、近年のGoogleの大型アップデートの傾向として、コンテンツのテーマに一貫性がある専門性の高いサイトかどうかや、情報の正確性などが重視されてきています。

つまり、アパレル系の企業であれば「ニットのたたみ方」「シーン別おすすめコーディネート」など、事業と関連のある洋服に関する記事を書いて発信すると、検索結果で上位になりやすいということです。

いくら多くの人が検索するキーワードだからといって、ECサイトと全く別のジャンルのキーワードの記事を作っても、信憑性が無いことで評価されず上位表示は難しいです。

自社に関連のあるキーワードの記事をたくさん作って、専門性の高いサイトにしましょう。

SEO対策のためにも専門性にカジを切るのが集客にも効果的です。

まとめ

ECサイトの集客がうまくいっていないなら、ブログの運営を始めてみるのもおすすめです。

広告のように短期間で効果は現れませんが、コンテンツとして残り続けることから、長期的な集客が期待できます。

ECサイトのブログの設置方法は複数ありますので、まずは利用しているシステムとの相性も含めて、どの方法で開設できそうか確認してみましょう。

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