ハンドメイド販売は初期費用があまりかからず、自分の好きな趣味で稼げるのでおすすめの副業です。
販売できるものは、初心者でも簡単に作れるスマホケースから上級者向けのぬいぐるみまでさまざまあります。
そこで今回は、副業でハンドメイドを始めたい方に向けて、おすすめの商品・ジャンルや始め方・流れ、失敗しないためのポイントなどについて解説していきます。
自分で作ったハンドメイド作品が売れたら、うれしいよね。副業で始めたいけど、どうしたらいいんだろう?
人気作家になれば副業ではなく本業にすることもできるので、夢が膨らみますね。今回は、副業におすすめなハンドメイド販売について詳しく解説していきます。
目次
ハンドメイドの副業で売れるおすすめ商品・ジャンルとは?難易度別に紹介
では早速、ハンドメイドの副業で売れるおすすめの商品・ジャンルを難易度別にご紹介していきます。
【初級】スマホケース
iPhoneやAndroidなどスマホが広く普及している現在、スマホケースの需要は非常に高いといえます。
とくにiPhoneケースは人気がありますし、大きさが決まっているため作りやすく、初心者にもおすすめのハンドメイドです。
収納ポケットつきの手帳型ケースやレザー素材は人気が高いですが、作成の難易度が上がるので、初心者は既製品のクリアケースを活用してスマホケースを作るのがおすすめです。
iPhoneやAndroidの新しいモデルが出るたびに対応したケースも必要とされるので、常に売れやすいハンドメイドでしょう。
【初級】アクセサリー
ハンドメイドの定番であるネックレスやピアスなどのアクセサリーは、初心者でも作りやすく売れやすいといえます。
購入者の年齢層によって好まれるデザインが異なってくるため、まずはどのような人に買ってほしいのかターゲットを決めましょう。
デザインにオリジナリティを持たせれば他の販売者と差別化を図ることができ、販売価格を高めに設定することも可能です。
【初級~中級】入園・入学用グッズ
通園バッグやレッスンバッグ、シューズ入れなどの入園・入学用グッズは、シーズンになると毎年売れるハンドメイドです。
簡単な入園・入学用グッズは初心者でも作れますが、オーダーメイドの受注生産に対応するにはある程度の裁縫の腕が必要でしょう。
入園・入学用グッズをセット販売したり、ネーム加工に対応したりすると幅広い層から支持が得られます。
また、子どもが使いやすいように持ち手を大きくするなど、一工夫するのが売れるポイントです。
【初級~上級】ベビーグッズ
ベビーグッズは、子育て世代にはもちろんのこと、出産祝いのギフトとしても購入されます。
スタイやおむつポーチなどは初心者でも簡単に作れますが、ベビー服は型紙を作る必要があるので、上級者向けのハンドメイドといえるでしょう。
また、ベビー服の販売と共に、おそろいの親子コーデになるように同じ生地を使った大人用のワンピースなどとのセット販売も人気です。
【上級】パン・お菓子
パンやお菓子なども人気のハンドメイドですが、販売するためには「菓子製造許可」という営業許可を取得しなければいけない点に注意が必要です。
「菓子製造許可」を取得するには法律の基準に沿った施設の整備が必須のため、自宅のキッチンでは不可能です。
自宅を大規模に改装するか、基準に沿った施設を自宅とは別で借りることになるでしょう。
そのため、まずは有資格者に同伴してもらい、許可がおりているキッチンをレンタルしてパンやお菓子を作るのも方法のひとつです。
さらに、施設の整備以外にも販売にあたっては「食品衛生責任者」の資格取得、「食品表示法」の規定に則ったパッケージへの情報記載も必要になるので、上級者向きのハンドメイドといえます。
【上級】ぬいぐるみ
ぬいぐるみは、出産祝いから結婚式のウェルカムドールまで幅広い用途があるため、ハンドメイドとして人気がありますが、実は制作の難易度は高いです。
手や足、しっぽなど細部まで型を作って縫い合わせ、綿を詰めていく作業は時間がかかり、目や鼻などのパーツは既製品が少ないため、自作する必要があります。
そのため、手先が器用で絵心がある上級者に向いているハンドメイドです。
制作の時間と手間はかかりますが、クオリティの高い作品は高単価で売れるのが大きな特徴でしょう。
なおハンドメイドで売れるものについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もご参考ください。
ハンドメイドのネット販売の方法は3つ!おすすめのアプリ・サイトも紹介
ハンドメイド作品ができたら、次は販売を始めたいですよね。
主にネットで販売する方法は下記の3つです。
- ・ハンドメイドマーケット(アプリ・サイト)で販売する
- ・フリマアプリやオークションで販売する
- ・自分のネットショップを開設して販売する
では、それぞれの方法について具体的に見ていくとともに、おすすめのアプリ・サイトもご紹介していきます。
ハンドメイドマーケット(アプリ・サイト)で販売する
ハンドメイドをネットで販売するには、ハンドメイドマーケット(ハンドメイドに特化したサイト・アプリ)で売る方法があります。
ハンドメイドマーケットを訪れる人の多くは、ものづくりに関心があり購買意欲が高いので、出品すると作品が売れる可能性も高いのがメリットです。
ハンドメイド好きに作品を発信できるため、フリマアプリなどよりもユーザーの目に留まりやすいでしょう。
ただし、どのプラットフォームも競合の作家が多数出品しているため、オリジナリティを出し、差別化を図る必要があります。
minne
minneは、国内最大級のハンドメイドマーケットで、ハンドメイドを買いたい人と売りたい人をつなぐサービスです。
メディアで取り上げられることも多いため知名度も高く、アマチュアからプロまで幅広い作家が数多くの作品を出品しています。
スマホがあれば、誰でも簡単にハンドメイド作品を無料で出品できます。
作品が売れた場合にのみ販売手数料として(作品価格+購入オプション価格+送料)の10.56%が差し引かれる仕組みです。
作品を出品したとしても売れない限り手数料は発生しないため、ハンドメイド販売初心者でも低リスクでハンドメイドの副業を始められるでしょう。
フリマアプリやオークションで販売する
メルカリやラクマなどのフリマアプリや、ヤフオク!などのオークションでハンドメイドを販売することもできます。
フリマアプリやオークションは利用者も多いため、さまざまな人に作品を見てもらえる可能性があります。
ただしフリマアプリでは価格を設定しても値下げ交渉をされることがあり、オークションでは即決価格を高く設定すると売れない場合があるなど、希望価格で売れないことがあるのがデメリットです。
ですが取引はスマホだけで完結するなど簡単なため、まずは手軽にハンドメイド販売を始めたい人に向いています。
メルカリ
メルカリは国内では最大規模のフリマアプリで、月間ユーザー数約2,000万人(2021年9月時点)を誇ります。
そのため、多くの人に自分の商品を見てもらえる可能性が高いです。
スマホアプリから簡単に無料で出品することができ、商品が売れた際に商品代金の10%が販売手数料として差し引かれます。
最低販売価格は300円で、自身で自由に価格を設定できますが、先述の通り値下げ交渉されるケースが多いといえるでしょう。
自分のネットショップを開設して販売する
カラーミーショップなどのネットショップ作成サービスを利用して自身のネットショップを開設し、ハンドメイドを販売する方法もあります。
自身で立ち上げたネットショップは、他の2つの方法と比べてデザイン面や機能面などで、さまざまなカスタマイズができるので自由度が高く、より自分らしいショップを持てるのが大きな特徴です。
無料でネットショップが作成できるサービスを利用すれば、初めてのハンドメイド販売でもリスクを最小限に抑えることができます。
また、売れた際の手数料が5%程度と、他の販売方法よりも比較的低く設定されていることも特徴です。
ただし、ネットショップ立ち上げ時は認知度が低いため、SNSなどを活用して集客をする必要があるでしょう。
カラーミーショップ
カラーミーショップとは、GMOペパボ株式会社が提供している国内最大級のネットショップ作成サービスです。
フリープランを利用すれば、初期費用・月額利用料無料でネットショップを開設でき、ハンドメイド作品が売れたときにだけ決済手数料6.6%+30円(Amazon Payは6.5%+30円)が発生する仕組みです。
ハンドメイド販売に必須のInstagramショッピング連携機能もあり、作品の購入率を上げることができるでしょう。
一度作品を登録しておけば、その後の運営はスマホからでもできる点も非常に便利です。
また、ネットショップを開設する場合これまでは個人でも「特定商取引法」という法律によって、住所や電話番号などの表示が必須でしたが、カラーミーショップのフリープランならその個人情報を非公開にすることが可能になりました(個人・個人事業主の方のみ)。
個人情報の非公開設定ができないネットショップ作成サービスも中にはあるので、自分の個人情報をサイト上に掲載したくない方にはカラーミーショップのフリープランがおすすめです。
ハンドメイドが副業におすすめな理由は?メリットを紹介
ハンドメイドは好きな趣味で稼ぐことができ、自身のペースで空いた時間に働けるため、副業としておすすめです。
また、人気作家になれば本業にすることができ、夢のある仕事です。
ここからは、ハンドメイドが副業としておすすめな理由をご紹介していきます。
自分の好きな趣味で稼げる
普段からハンドメイドが好きで趣味にしている人は、自身の好きなことで収入が得られるのが大きなメリットでしょう。
ハンドメイド販売最大手のminneにおいて、2020年度の年間流通総額は約150億円と、2014年と比べると約15倍に伸びており、ハンドメイドの需要は高いといえます。
既製品にはないオリジナリティを求める購入希望者も多いので、ニーズに応えることができれば好きな趣味で副業として稼げるでしょう。
そのためにも、まずはどのようなハンドメイドが売れやすいかを分析し、ターゲットを定めて販売することが大切です。
自分のペースで好きな時間に働ける
ハンドメイドは、会社から帰宅した後や、家事・育児のスキマ時間などに作業できるため、自身のペースで活動できるのも魅力のひとつです。
minneが2019年に実施した「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」でも、ハンドメイド活動における満足している点として「時間を自由に使える」「育児の合間に作業ができる」といった回答が多く得られています。
オーダー制作を受注すると納期を守る必要はありますが、自身でのスケジュール調整は可能です。
また、本業が忙しく作品があまり作れない場合は、数量限定で販売するなど柔軟に対応できる点も、ハンドメイドの副業ならではです。
人気作家になれば本業にすることもできる
作品の知名度が上がり人気作家になれば、副業ではなく本業とすることも可能です。
本業の作家になると、自身のアトリエを持ったり、雑貨店でコーナー販売してもらえたりとさまざまな可能性が広がります。
好きなことを仕事にでき、自身が制作した作品が多くの人に認められるのは大きな喜びにつながるでしょう。
SNSが普及している現在、さまざまなことがきっかけで人気作家になれる可能性があるので、夢のある仕事といえます。
ハンドメイドを副業で販売するといくら稼げる?
ハンドメイド販売を副業とする場合、どのくらい稼げるのか知りたい人も多いでしょう。
下記はminneが実施した「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」における作家活動歴別の1か月の収入です。
引用:minne byGMOペパボ「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」
作家としての活動開始後1年未満だと1カ月あたりの収入なし、1~5,000円未満が6割超ですが、作家としての活動歴が長いほど2万円以上、または5万円以上の収入を得ている人の割合が増えていることがわかります。
ハンドメイド作品で10万円以上稼いでいるのは一握りといえますが、コツコツ長く続けて人気が出れば副業として一定の収入は得られる可能性があるでしょう。
ハンドメイドの副業の始め方・流れ
ではハンドメイド販売を副業として始めるには、どのようなステップを踏めばいいのでしょうか。
ここでは、ハンドメイド販売の始め方・流れをステップに分けて解説していきます。
販売する作品・ジャンルを決める
ハンドメイド販売を始めるにあたって、まずは販売する作品・ジャンルを決める必要があります。
ハンドメイドでは先述の通り、売れやすい作品・ジャンルというものがあります。
ニッチなジャンルの作品を制作すると、限られたユーザーからしか関心が得られないため、まずは万人受けするものを作ってみましょう。
この記事でご紹介したもの以外にも、ハンドメイドマーケットなどで人気のジャンルをリサーチするのもおすすめです。
コンセプトやショップ名を考える
ハンドメイドのコンセプトやショップ名などのブランディングは、他者と差別化してユーザーの目に留めてもらうためには非常に大切です。
たとえば、アクセサリーを販売する場合、ターゲットとする年齢層によっても好みが大きく異なります。
そのため、まずは具体的にどのような人に販売するのか(40代の落ち着いた雰囲気の女性など)をイメージしてコンセプト(ブランドに込める想い)を決めます。
ショップ名も、コンセプトに合っていて覚えやすく、検索されやすいものにするとユーザーの印象に残りやすいでしょう。
なお、ネットショップの名前の付け方の大事なポイントやコツについては下記の記事もぜひ参考にしてください。
販売方法を決めて登録や申し込みをする
何を販売するかそしてコンセプトやショップ名が決まったら、次に販売方法を決めます。
先述の通り販売方法は、ハンドメイドマーケット、フリマアプリやオークション、ネットショップの3つです。
上記から、販売にかかるコストや利用できる機能、販売のしやすさなどをポイントに自身に合った方法を選びましょう。
販売方法が決まったら、販売に向けてそれぞれのサービスで申し込みや作品の登録をしていきます。
初心者であればまずは、「売れるまでは手数料がかからない」無料のサービスのほうが低リスクで始められます。
材料や梱包に必要な資材を用意する
販売する商品や場所(サービス)が決まったら、制作に必要な素材や材料も準備する必要があります。
さらには、作品が購入された際の発送に必要な梱包材やガムテープ、緩衝材、ボックスなども用意しなければいけません。
購入者にリピートしてもらうため、添える用のメッセージカードなどもあると良いでしょう。
ラッピングやボックスやメッセージカードは、ブランドコンセプトのイメージと合ったテイストにしてこだわれば、他者との差別化になりリピートにもつながります。
作品の宣伝を行う
販売を始めたとしても、自然と訪問客が増えていくということはほとんどありません。
初めてハンドメイド販売を行う場合はとくに、ハンドメイドマーケットに出品したり、ネットショップを立ち上げたりしただけではなかなか購入してもらえないでしょう。
そのため、認知度を高めるためのSNSを活用した集客を行う必要があります。
ハンドメイド作品は画像や動画の投稿がメインとなるInstagramとの相性が非常に良く、映える写真によって作品の魅力を存分にユーザーに伝えることができます。
ハンドメイド販売を開始する際は、Instagramのアカウントも開設し、作品を定期的にアップしていきましょう。
また、販売開始の告知などは拡散力が高いTwitterも並行して活用すると、購入される可能性が高まるのでおすすめです。
ハンドメイド作品の値段の付け方
ハンドメイド作品の売上(利益)とは、販売価格から利用するサービスの手数料を差し引き、さらに制作にかかった材料費などを差し引いた金額です。
そのため、売れやすいからといって販売価格を低く設定すると利益が出ない可能性もあるので注意が必要です。
ですが、あまりに高すぎると誰にも買ってもらえないので「ちょうどいい価格」にします。
販売価格を決める際は、制作にかかった時間+お金をしっかりと考慮し、同じジャンルの作品の相場を調べるなどして最適な価格を見極めましょう。
もし販売価格に迷ったら、まずは制作にかかった費用の3倍を目安にすることをおすすめします。
ハンドメイド販売で重要!スマホで魅力的な商品写真を撮るコツ
ネットでは販売員による接客がないので、ハンドメイド販売ではとくに商品写真が売上を大きく左右します。
そこでここからは、スマホで魅力的な商品写真を撮るコツをご紹介していきます。
商品写真では3つの要素を押さえる
商品写真を撮影する際に押さえておきたい要素は下記の3つです。
- ・ディティール(素材感や絵柄など)
- ・サイズ感
- ・用途(商品を実際に使用しているイメージ)
商品写真は「映え」を意識する人が多いと思いますが、ただ映えるだけでは商品は売れません。
購入希望者が知りたい上記のような要素がすべて写真に入っていないと購入に至らないことが多いといえます。
ディティールを伝えるには拡大写真、サイズ感は比較写真、用途はモデルが実際に着用している写真などを用意します。
3つの要素を1枚の写真で伝えるのは難しいため、複数枚の写真を掲載しましょう。
ライティング・構図・スタイリングを重視する
購買意欲が刺激される写真を撮影するためには、ライティング、構図、スタイリングの3ポイントを意識すると良いでしょう。
撮影において最も重要だといわれるのがライティング(光)です。
蛍光灯の灯かりなどではなく太陽光の差し込む自然光のもとで撮影すると、商品の色味がキレイに出るのでおすすめです。
また、写真の構図(写真内の商品位置)も大切です。
作品を真ん中に持ってきて撮影する方法や、低いアングルから撮る方法、真上から撮る方法などさまざまな構図(レイアウト)があります。
角度を変えたり商品の置き方を変えたりして複数の構図を試し撮りし、最も作品の雰囲気が伝わるものを選びましょう。
下地や背景、小物などの装飾を指すスタイリングも忘れてはいけません。
ライティングや構図が良くても、スタイリングがコンセプトや作品のイメージに合っていないと魅力が十分に伝わらないからです。
上記のような、商品写真をスマホで魅力的に撮影・加工する方法について、さらに詳しくは下記の記事をご覧ください。
初心者がハンドメイドの副業で失敗しないためのポイント
初心者がハンドメイド販売の副業を始める際、誰もが失敗しやすいポイントがあります。
あらかじめ知っておけば防げるので、販売する前に知っておきましょう。
初めは売れなくてもコツコツと販売を続ける
ハンドメイド販売では、始めたばかりの頃はなかなか売上が立たないことが多いでしょう。
先ほどご紹介したminneの調査でも作家活動を開始したばかりの時期は、6割以上の人が1カ月に5,000円以上稼げていません。
ですがハンドメイド販売を継続すればするほど、一定の収入が得られている人の割合が増えます。
これは作品を作り続けSNSなどで徐々にいろいろな人に知ってもらえたことで購入者が増えていったり、販売を続けることで商品写真の撮り方や売り方のコツをつかんだりした結果だと考えられます。
販売を始めた直後の初心者はとくに右も左もわからない状態だと思います。
初めから作品が売れなくても、地道にコツコツ続けることが売れるコツです。
低すぎる値段で販売しない
販売価格の設定でも説明しましたが、売れやすくするため低すぎる値段に設定すると利益が出ない可能性があります。
さらに、もしユーザーが作品を気に入ってくれたとしても、相場よりも安すぎる値段だと「不良品なのではないか」など、余計な不安を感じてしまい購入されにくくなってしまうでしょう。
商品には適正価格というものがあり、低すぎると利益が出ず、高すぎると売れ残ります。
繰り返しになりますが、同じジャンルの販売価格を調べるなどして相場観を知り、適切な価格設定にしましょう。
そのうえで販売価格を設定したら、売上のシミュレーションをすることも重要です。
原材料費、販売手数料などを差し引いてどれくらい手元に残るのか計算して、きちんと利益が出る価格かどうか確認することは、ハンドメイド販売を行ううえでの基本です。
ハンドメイドの副業で販売する際の注意点
ハンドメイド販売を副業で行う際には、一定の収入を超えると確定申告が必要になり、本格的に事業を始める際には副業でも開業届の提出が必要な場合もあります。
また、著作権侵害には十分に気を付けなければいけません。
最後に、副業としてハンドメイド販売を行う際の注意点について解説していきます。
副業でも確定申告や開業届が必要な場合も
副業として何か仕事をしてその収入が年間20万円を超える場合は、確定申告が必要になります。
この20万円とは、ハンドメイド販売で得た収入から、材料費などの必要経費を差し引いた金額です。
20万円以上売り上げたものの経費を引いたら収入が20万円以下になるなど、必要経費の金額によっては確定申告の必要がなくなるため、材料費などの領収書は必ず保管しておきましょう。
ネットショップの確定申告はいくらからなのか、確定申告のやり方や何が経費になるのかなどについて詳しくは下記の記事で解説しています。
また、ネットショップを立ち上げたり、本格的にハンドメイド販売を開始したりするときは副業でも開業届の提出が必要になります。
開業届(個人事業の開業・廃業届出書)は、事業を始めて1か月が提出期限です。
提出しなくても罰則はありませんが、所得税の優遇措置が受けられる青色申告が利用できるなど、さまざまなメリットがあるので提出しておきましょう。
なお、開業届を出す際の必要書類や書き方、届け出るメリットなど開業届についての詳細は下記の記事をご覧ください。
人の模倣や著作権を侵害する作品を作らない
ハンドメイド作品を制作する場合に気を付けなければならないのは、他者の模倣や著作権の侵害をしないことです。
もしWebサイトや雑誌、書籍に掲載されている作品を模倣した場合、著作権の侵害に該当します。
他者の作品を模倣したことが判明した際には、訴訟など大きなトラブルにつながることも考えられます。
人気がある作品などはあくまでも参考にして、オリジナリティのある作品づくりを心がけましょう。
キャラクター・ブランドなど商用利用できない素材を知っておく
とくに子どもやベビー用のグッズでは人気のキャラクターを使いたくなりますが、商用利用ができない既製品のキャラクターやブランドなどの素材を使用したハンドメイド作品を販売すると、この場合も著作権の侵害に該当します。
キャラクターやブランドのロゴが入った布や生地などは、自分で使うように売られているので、販売する商品の素材としては使えません。
柄そのものに著作権がある素材を使用したものを販売すると訴えられるリスクもあるため注意が必要です。
もちろん、商用利用が可能なものもありますので、柄が入った素材をハンドメイド作品に使用する際は、商品に利用できるかどうか必ず確認しましょう。
まとめ
ハンドメイドは、好きな趣味で収入を得ることができ、自分のペースで仕事ができるため、副業としておすすめです。
人気作家ともなれば、本業とすることもでき、非常に夢があります。
ただし、ハンドメイド販売を始めたばかりの頃はなかなか稼げないのも事実です。
売上が立たなくても諦めず、地道にコツコツ続けることが大切でしょう。
ハンドメイドにはいくつかの販売方法がありますが、ネットショップを立ち上げて販売する際は、初期費用・月額利用料無料のカラーミーショップのフリープランをぜひご活用ください。
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