ハンドメイド作品の販売に興味がある人は、どのようなものが売れるのか、どこで売ればいいのかなど気になることが多いでしょう。
ハンドメイドには簡単に作れるものから難易度が高いものまであり、それぞれ目安となる販売価格があります。
そこで今回は、ハンドメイドで売れるもの16選をご紹介するとともに、ハンドメイドを売る方法やコツ、注意点などを解説していきます。
ハンドメイド作品を販売したいけど、どんなものが人気なんだろう?無料で販売できるのかな?
ハンドメイド販売は人気があり、ハンドメイド専用サイトやフリマアプリ、ネットショップなどでは無料で売ることができますよ。詳しく説明していきますね。
目次
ハンドメイドで売れるものとは?難易度や販売価格も紹介
ハンドメイド作品の中ではどのようなものが売れるのでしょうか。
では早速、売れるハンドメイド作品16選をご紹介するとともに、難易度や販売価格の目安についても解説していきます。
スマホケース
スマホが広く普及している現在、スマホケースの需要は高く、とくにiPhoneケースは非常に人気があります。
大きさが決まっているため、デザインを考えるだけで良く、初心者でも作りやすいのが大きな特徴です。
ただし、使う素材によっては1個作成するのに時間がかかります。
そのため、単価は高いものの毎月販売できる個数が限られてくるでしょう。
レザー素材や収納がついている手帳型のケースは人気が高いですが、作成の難易度は上がります。
また、iPhoneやAndroidは定期的に最新モデルが出るため、それに対応したケースの作成が必要です。
必要な材料 | レジン・パーツ・レザーなど |
難易度 | 初心者向け |
販売価格 | 2,000~4,000円 |
特徴 | ・大きさが決まっているため初心者でも簡単に作れる ・1個作成するのに時間がかかる |
アクセサリー
ハンドメイドの定番であるピアスやネックレスなどのアクセサリーは売れやすいハンドメイドの1つです。
100円ショップなどに売っている材料を使って誰でも短時間で作れるため、初心者にもおすすめです。
購入者はデザインを重視するため、ほかの販売者と差別化が図れれば、販売価格を高めに設定でき、利益を出しやすいです。
売れるアクセサリーを作るためにはデザインはもちろん、トレンドを取り入れる必要もあるでしょう。
必要な材料 | レジン・パーツなど |
難易度 | 初心者向け |
販売価格 | 500~2,000円 |
特徴 | ・材料費があまりかからず短時間で簡単に作れる ・差別化できれば利益を出しやすい |
ハーバリウム
プリザーブドフラワーやドライフラワーをオシャレなボトルなどに入れ、専用のオイルに浸すことでキレイな花を長期間楽しむことができる、ハーバリウム。
一見難しそうに見えますが、用意するものは花材とボトル、ピンセットと専用のオイルのみで制作工程もシンプルです。
インテリアフラワーだけでなく、ボールペンやメイクブラシなどさまざまな作品を作ることができます。
ハーバリウムの材料は100円ショップでそろえれば原価も抑えられるので、利益率が高いでしょう。
また、母の日や敬老の日などのギフトとしても人気があるため、イベントに合わせてカラーリングなどを工夫することが大切です。
必要な材料 | 花材・ボトル・ピンセット・専用のオイルなど |
難易度 | 初心者向け |
販売価格 | 1,000~3,000円 |
特徴 | ・材料費を抑えてシンプルな工程で作れる ・ギフトとしても人気があり、売れやすい |
ペーパークラフト
ボール紙やケント紙、ラシャ紙などを使い、花やリースなどを立体的に作るペーパークラフト。
誕生日やクリスマスなどの記念日の飾り付けで実用的に使えることから、根強い人気があるハンドメイド作品です。
材質はさまざまですが、材料は紙だけなので安く作れるのが最大の特徴です。
また、家にあるハサミやカッター、のりなどを使えば簡単かつ大量に作ることができます。
誰でも作れるペーパークラフトは単価が安くなるため、一定の収入を得たい場合はクオリティの高い作品づくりが求められるでしょう。
必要な材料 | 紙・ハサミ・カッター・のりなど |
難易度 | 初心者向け |
販売価格 | 300~1,500円 |
特徴 | ・紙さえあれば簡単かつ大量に作れる ・高単価のものはクオリティが求められる |
消しゴムハンコ
手紙やスケジュール帳、ハンカチなど布製品に押すとアクセントになる消しゴムハンコは、実は根強い人気があるハンドメイド作品です。
モチーフとなるイラストを消しゴムに転写し、彫っていけば完成するので、作り方はシンプルです。
複雑な絵柄の場合は慎重に彫りすすめる必要があるので、細かい作業が好きな人に向いているでしょう。
シンプルな絵柄の消しゴムハンコだと数百円程度が相場ですが、似顔絵などオーダーメイドハンコだと販売価格を高めに設定できます。
必要な材料 | 消しゴム(はんこ用)・トレーシングペーパー・カッターナイフや彫刻刀など彫るための用具 |
難易度 | 初心者向け |
販売価格 | 500~2,500円 |
特徴 | ・もくもくと細かい作業をするのが好きな人に向いている ・似顔絵ハンコなどオーダーメイドにすると高単価で売れる |
ティッシュケース・ポーチなど布製品
ティッシュケースやポーチなどの布製品は日常的に使えるため、売れやすいハンドメイドの1つです。
一度型紙を作ってしまえば、あとは布を変えるだけでさまざまな作品が作れるのがメリットです。
ミシンを使い慣れている人であれば、レジンやパーツを使うスマホケースやアクセサリーよりも簡単に作れるでしょう。
100円ショップでもさまざまな布が手に入るので材料費を抑えることはできますが、布製品は布の柄が最も目を引く部分なので、差別化を図るためにも布にはこだわったほうが良いでしょう。
必要な材料 | 布・ミシン・ハサミなど |
難易度 | 初心者向け |
販売価格 | 1,000~2,000円 |
特徴 | ・一度型紙を作れば大量生産ができる ・サイズ展開など一工夫することで売れやすくなる |
ドライフラワー
ドライフラワーは、茎がついたままの花を逆さまにして、直射日光の当たらない風通しのいい場所で吊しておく「ハンキング法」によって簡単に作ることができます。
ミモザやカスミソウといった水分の少ない花は比較的ドライフラワーが作りやすいです。
ですが花の種類によっては、作品ができたとしても半年以上の保存は難しいものもあります。
そのため、商品を早く売る必要があり、売れ残った場合は赤字となるケースもあることがデメリットでしょう。
必要な材料 | 花・(場合によっては)乾燥材など |
難易度 | 初心者向け |
販売価格 | 500~3,000円 |
特徴 | ・ハンキング法によって簡単に作れる ・長期保存ができないものもあるため、売れ残った場合赤字になるリスクがある |
キャンドル
100円ショップに売っているキャンドルやクレヨン、紙コップなどを使えばキャンドルは簡単に作れます。
自宅ではもちろん、コロナ禍でトレンドとなっているキャンプなどでも使えるため、需要は高いでしょう。
アロマオイルを加えることでアロマキャンドルにもなるので、幅広い種類のキャンドルを販売することができます。
キャンドル作りに慣れてきたら文字入れをして、ウェディング用のキャンドルなどを販売すると、より収入が得られるでしょう。
必要な材料 | キャンドル・クレヨン・紙コップ・ボウル・鍋など |
難易度 | 初心者向け |
販売価格 | 500~2,000円 |
特徴 | ・100円ショップに売っている材料で簡単に作れる ・アロマキャンドルやジェルキャンドルなど販売できるバリエーションが豊富 |
入園・入学用グッズ
レッスンバッグや上履き(上靴)入れ、体操服入れなどの入園・入学用グッズは、シーズンになると必ず売れるハンドメイドです。
また、オーダーメイドの受注生産にも対応すると、さらに幅広い層からも支持が得られます。
子どもが使いやすいように持ち手を大きくしたり、ネーム加工に対応したりするなど一工夫することが売れるコツです。
子どもが毎日使うグッズであるため、布は洗濯ができるもので、縮みにくく、丈夫な素材を選ぶことも大切です。
必要な材料 | 布・糸・ミシン・ハサミなど |
難易度 | 初心者~中級者向け |
販売価格 | 2,000~4,000円 |
特徴 | ・入園・入学シーズンになると一定の需要がある ・オーダーメイドに対応しているとより人気が出る |
ニット・編み物
ニットや編み物と聞くと、手袋やマフラーなど冬にしか需要がなさそうに思うかもしれません。
ですが、ウールの毛糸ではなくコットンや麻の毛糸などを使えばストールやバッグ、ポーチや帽子などを通年使える人気アイテムが作れます。
とくにバッグや帽子などは布製品のほうが多いので、編んで作ることで他のハンドメイド作品と差別化できるでしょう。
編み物はミシンや台などが不要で毛糸と編み棒があれば場所を選ばないので、ちょっとしたスキマ時間にできるのもおすすめの理由の1つです。
また、間違ってしまったらほどけばやり直しができるので、他のハンドメイド作品のように「失敗して材料費を無駄にしてしまう」など、余計な出費を防げるのもメリットです。
毛糸や用具は100円ショップで買えるので、手軽に始められます。
必要な材料 | 毛糸・編み棒・ハサミなど |
難易度 | 初心者~中級者向け |
販売価格 | 1,000~5,000円 |
特徴 | ・道具さえあればどこでも作業できる ・間違ってもやり直しがきく |
レザークラフト
財布やキーホルダー、キーケースなどのレザークラフトは、ハンドメイドの中で近年とくに人気が高いものの1つです。
財布やキーケースなどは難易度が高いため、初心者にはレザークラフトキットを使って作るキーホルダーがおすすめです。
レザークラフトキットであれば、あらかじめ必要な革もカットされているため、高額な一枚革を準備する必要もありません。
ただし、オリジナリティのあるオシャレなレザークラフトのほうが人気は高く、売れる傾向にあります。
そのため、レザークラフトである程度の収入を得るためには、技術を身につけることが必須といえるでしょう。
必要な材料 | 革・カッティングマット・カッター・銀ペン・丸ギリ・穴あけポンチ・目打ちなど |
難易度 | 初心者~上級者向け |
販売価格 | 1,000~10,000円 |
特徴 | ・レザークラフトキットを使えば初心者でも作れる ・デザイン性が高いものは難易度が高い |
ペット用の服・グッズ
コロナ禍で家にいる時間が増えたことによりペットを飼う人も増加し、オシャレなペット服やグッズも需要が高まっています。
ペット服はベビー服や子ども服よりも使う布が少ないにもかかわらず、1着当たりの単価が高いことが大きな魅力です。
ただし、ペット服は子ども服などとは構造が異なるため、最初に作るときには難しく感じるかもしれません。
また、とくに犬の場合は体重や体格が犬種によってかなり異なるため、オーダーメイドにも対応したほうがより多くの顧客を得られるでしょう。
購入を検討する飼い主は、着せやすさや動きやすさなど機能性も重視するため、ただ見た目が可愛いだけでは売れないことに注意が必要です。
必要な材料 | 布・ミシン・ハサミなど |
難易度 | 初心者~上級者向け |
販売価格 | 1,000~4,000円 |
特徴 | ・使う布が少ないにもかかわらず1着当たりの単価が高い ・機能性なども考慮して作る必要がある |
ベビーグッズ
ベビー服やスタイ、おむつポーチなどのベビーグッズは子育て世代に人気のあるハンドメイドで、出産祝いのギフトとしても需要があります。
一口にベビーグッズといっても、スタイやおむつポーチは初心者でも簡単に作れますが、ベビー服は難易度が高いです。
ベビー服の場合はまず型紙を作るところから始めるため制作に時間がかかり、副業としてスキマ時間を有効活用したい人にはあまり向いていません。
そのためまずは、比較的に短時間で作れるスタイやおむつポーチに挑戦してみましょう。
ベビー服を売る場合、おそろいの親子コーデになるように同じ布で大人用のワンピースなども一緒に販売すると、顧客単価もアップできるのでおすすめです。
必要な材料 | 布・ミシン・ハサミなど |
難易度 | 初心者~上級者向け |
販売価格 | 1,000円~6,000円 |
特徴 | ・ベビー服の制作は難易度が高く時間がかかる ・親子コーデもセットで売ることで単価がアップできる |
パン・お菓子
パンやお菓子といったジャンルも人気ですが、許可の申請や販売時の規制があることなどに注意が必要です。
パンやお菓子を作るだけなら許可は不要ですが、作ったものを販売する場合は「菓子製造許可」を取得する必要があります。
また、「食品衛生責任者」の資格も取得しなければいけません。
加えて「食品表示法」の規定に則り、パッケージには原材料や栄養成分などの情報を記載する必要があります。
許可を取得していない場合は、資格取得者に同伴してもらい、許可がおりているキッチンをレンタルしてお菓子を作るという方法もあります。
許可を取るためには、自治体が定めた施設や設備の基準を満たす必要があるため自宅のキッチンでは難しく、本格的に製造と販売を始める場合は自宅以外に一部屋借りることをおすすめします。
ただし、設備を整えるための資金と家賃や電気代などの固定費が発生するため、休日を利用してまとめて作るのであれば、許可がおりているキッチンをレンタルするほうが良いでしょう。
必要な材料 | 乳製品・砂糖・小麦粉など |
難易度 | 上級者向け |
販売価格 | 1,000~2,000円 |
特徴 | ・販売するためには「菓子製造許可」と「食品衛生管理者」の取得が必要 ・販売価格に対して原価は安いため利益率は高い |
なお、お菓子を販売するために必要な資格や準備については下記記事もあわせてご覧ください。
ぬいぐるみ
ぬいぐるみは、子どもから大人まで幅広い世代に人気があるハンドメイドですが、手や足、しっぽなど細かいところまで型を作って縫い合わせ、綿を詰めていくなどの作業に時間がかかります。
また、目や鼻などのパーツは既製品ではレパートリーが少ないため、自作する必要があります。
そのため、手先が器用で絵心がある上級者向けのハンドメイドといえるでしょう。
人気が出ると雑貨店などから卸売りの依頼が来たり作家として工房を持ったりなど活躍の幅が広がるので、夢があるハンドメイドです。
必要な材料 | 布・綿・目や鼻のパーツなど |
難易度 | 上級者向け |
販売価格 | 1,000~5,000円 |
特徴 | ・細かい作業を地道に続ける必要がある ・手先が器用で絵心のある上級者向けのハンドメイド |
家具
インテリアにこだわりがある人は多いため、テーブルやチェストボード、ラックなどの手作り家具は一定の人気があるハンドメイドの1つです。
ただしDIYで家具を作る人もいるため、販売するためにはクオリティの高さが求められます。
デザイン性の高さやオリジナリティが重視されるため、ハンドメイドの中でも最も難易度の高いジャンルといえるでしょう。
家具を作るためには設計図を作る必要があるので、製図ソフトのCADが使えると有利です。
中古の家具をリメイクして売る場合は「古物商許可」、コンセント付きの家具を売る場合はPSEマークの取得が必要となることに注意が必要です。
必要な材料 | 木材・ネジ・電動ドライバーなど |
難易度 | 上級者向け |
販売価格 | 10,000~100,000円 |
特徴 | ・クオリティの高さやオリジナリティ、デザイン性が求められる ・販売するために許可などを取得しなければいけない場合がある |
ハンドメイドを売る方法は4パターン
実際にハンドメイドでものを作ったらどのように売ればよいのでしょうか。
ハンドメイドを売る方法は、下記の4パターンです。
- ・ハンドメイド専門のアプリ・サイトで売る
- ・フリマアプリで売る
- ・自分のネットショップを作って売る
- ・委託販売で売る
では、それぞれの方法について具体的に見ていきましょう。
ハンドメイド専門のアプリ・サイトで売る
ハンドメイドを販売する方法の1つとして、ハンドメイド専門のアプリ・サイトで売る方法があります。
ハンドメイド専門のサイトを訪れる人の多くは、ハンドメイドの購入が目的です。
そのため、専門のアプリ・サイトで売ることで購入してもらえる可能性は高くなるでしょう。
ハンドメイド専門のアプリ・サイトでは、minneとCreemaが代表的です。
ハンドメイドマーケットとして認知度が高く、ユーザー数も多いのが特徴です。
どちらも出品料は無料で、商品が売れた際に販売手数料が差し引かれます。
どちらのプラットフォームも競合のハンドメイド作家が数多くの作品を出品しているため、差別化を図る必要があるでしょう。
おすすめのハンドメイド販売サイトやアプリも紹介しているので興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
フリマアプリで売る
メルカリやラクマなどのフリマアプリでハンドメイドを販売することもできます。
メルカリであれば、2021年9月時点の月間利用者数は2,000万人を超えており、さまざまな人から作品を見てもらえる可能性があります。
ただし、利用者が多い分競合も多いので、アプリ内で実績を積み、購入者から良い評価をもらうことが売上を伸ばすためには必須でしょう。
またフリマアプリであるため、自身で価格を設定しても、値下げ交渉をされるケースもあることがデメリットといえます。
販売はすべてスマホで完結するため、手軽にハンドメイドを販売してみたい人におすすめの方法です。
自分のネットショップを作って売る
カラーミーショップなどのネットショップ作成サービスを利用し、自身のネットショップを立ち上げ、ハンドメイドを販売する方法もあります。
自身で立ち上げたネットショップは、アプリに比べてページを好きなようにカスタマイズでき、自由度が高いのが大きなメリットです。
カラーミーショップのフリープランであれば、初期費用・月額利用料無料でネットショップを立ち上げることができ、商品が売れたときにのみ決済手数料6.6%+30円(Amazon Payは6.5%+30円)が発生します。
ほかの販売方法と比較すると手数料が安いため、利益が出やすい方法といえるでしょう。
ただし、ネットショップ立ち上げ当初は自身のショップの存在を誰も知らないので、SNSなどを活用して集客するなどの工夫が必要です。
委託販売で売る
ハンドメイドを自分で売るのではなく、雑貨店やアクセサリーショップ、カフェなどに預け、代理で販売してもらう方法もあります。
これを委託販売といいます。
たとえば、ハンドメイドの雑貨やアクセサリーを中心に取り扱っているお店の中には、定期的に委託希望の作家を募集しているところもあります。
雑貨店の中にはレンタルボックスを設置しているショップもあり、毎月の使用料を払ってそのボックスに自分の作品を置けば販売できます。
また、美容室やネイルサロンでもハンドメイド作品を販売しているところがあるので、もし販売を行っていたら、自分の作品を置かせてもらえないか頼んでみるのも1つの手です。
ただし、委託販売の販売手数料は一般的に30~40%と高めに設定されているのがデメリットです。
委託販売についてやり方や手数料の相場などを詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
ハンドメイドを売るときの値段の決め方
ハンドメイド商品の売上(利益)とは、ネットショップなどで販売して決済手数料が差し引かれた金額ではなく、材料費や調達する際の交通費を差し引いたものを指します。
そのため商品の値段を考える際は、制作するのにかかったお金+かかった時間をしっかりと考慮する必要があります。
ただし、いくら時間がかかったからといえ、相場からかけ離れた価格設定をすると商品は売れません。
販売価格に迷ったら、制作にかかった金額の3倍を目安に設定するとよいでしょう。
さらには、どれくらいの作品がどれくらいの価格なら売れるのか、同じジャンルの作品の価格をリサーチするのもおすすめです。
ハンドメイドを売るといくら稼げる?
「ハンドメイド販売は今後需要があるのか」「ハンドメイド販売でどのくらいの収入が得られるのか」と疑問を持っている人も少なくないでしょう。
まずは、ハンドメイド販売の今後の需要ですが、ハンドメイド販売最大手のminneにおいて、2017年の年間流通総額は100億円を超え、2014年と比較すると約10倍に伸びています。
そして2020年10月時点の累計流通総額は600億円を超えています。
また、コロナ禍による巣ごもり需要でネットショップ・ECサイトの利用者は増加傾向にあり、今後もハンドメイド販売市場は拡大していくと考えられるでしょう。
次は、ハンドメイド販売でどのくらい稼げるのかですが、下記はminneが実施した「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」における作家活動歴別の1か月の収入です。
引用:minne byGMOペパボ「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」
作家としての活動を始めたばかりの1年未満だと1か月あたりの収入なし、1~5,000円未満が6割超ですが、作家としての活動が長くなるほど2万円以上、あるいは5万円以上稼ぐ人の割合が増えていることがわかります。
このことからハンドメイド販売で稼ぐためには、最初は稼げなくても地道に長く続けていくことが大切だといえるでしょう。
ハンドメイドで売れるためのコツ
ハンドメイドを売るためには、複数のサイト・アプリで並行して販売したり、SNSで商品を発信し集客したりするなど、いくつかポイントを押さえる必要があります。
ここからは、ハンドメイドを売るための5つのコツについて解説していきます。
複数のサイト・アプリで並行して販売する
前述の通りハンドメイドを売る方法はさまざまですが、1つに絞るのではなく、複数のサイト・アプリで並行して販売することをおすすめします。
複数のサイト・アプリで売ることで、作品を目にする人も増えるため、購入してもらえる可能性が高くなるでしょう。
また、それぞれ利用者層が異なるため、あるサイトで売れなくても違うサイトでは人気が出るということもあります。
販売を始めた直後は複数のサイトやアプリに登録し、どのサイト・アプリのユーザーに自身の作品が好まれるのかを分析し、徐々に販売サイトを絞っていくとよいでしょう。
商品の魅力が伝わるよう写真にこだわる
ハンドメイドだけでなく、ネット販売で商品に興味を持ってもらうために最も大切なのが写真です。
サイトやアプリにある多数の商品の中でまず消費者が見るのが写真であるため、商品の魅力が十分伝わるクオリティの高い写真を準備します。
同じ商品でも「映える」写真を使うことで、売れ行きが大きく異なってきます。
そのため写真は、ピント、明るさ、背景や色味に十分気を付けて撮りましょう。
撮った写真を後から加工して調節することもポイントです。
また、使い方をイメージできるように、商品画像だけではなく、実際に商品を使っている写真などを掲載すると購入促進につながるでしょう。
商品写真をスマホで魅力的に撮影・加工する方法については下記の記事もご参考ください。
SNSで商品を発信し集客する
自身で立ち上げたネットショップでハンドメイドを販売したり、ハンドメイドマーケットに出品したりしても競合が多いので、それだけではなかなか消費者の目には留まりません。
そのため、InstagramやTwitterなどのSNSを活用した集客が必要です。
とくにInstagramは写真を共有するSNSであるため、見た目でユーザーを引き付けるハンドメイド販売には向いています。
インスタ映えするハンドメイドを投稿することで集客効果があるでしょう。
なおInstagramショッピング機能を使って投稿した写真にURLタグを付けると、ネットショップの商品ページへ自然な流れで誘導できます。
Twitterは拡散力が高いため、新商品販売の告知などに利用するとよいでしょう。
InstagramもTwitterも多くの人に見てもらうために、最初は投稿数を増やす、ハッシュタグを有効活用するなどの工夫をし、フォロワーを増やすことが大切です。
商品説明文は丁寧に詳細まで書く
いくら写真が魅力的でも、商品の詳細がわからないとユーザーは購入をためらってしまいます。そのため、商品説明文はできるだけわかりやすく、詳細まで書きましょう。
ただし、長すぎるとかえってわかりづらくなってしまうので、400~500文字程度を目安にするのがおすすめです。
まずは、商品の大きさ(サイズ)や素材について書きましょう。とくに素材は、金属アレルギーなどの方もいるので、どのような素材を使用しているか必ず書くようにします。
そして、「バッグの持ち手部分は布を重ね、肩にかけたときの負担を和らげています」や「ネックレスのチェーンは留め具の位置を変えることで、長さが変えられます」など、その商品をユーザーが魅力的に思うおすすめポイントなどを書いていきます。
さらに、保存方法やお手入れの仕方なども書いてあるとより丁寧な印象を与えられ、ユーザーも安心して購入してくれるでしょう。
できるだけ口コミを集める
ネットショップでは実際に商品を手に取ることができないため、購入者からの口コミを集めてユーザーへ安心感を与えることが大切です。
とくにハンドメイドでは個人が売っている商品のため、初めてのユーザーは「写真通りのものがきちんと届くのか」「手作りだからすぐに壊れたりしないか」などさらに不安要素は多くなります。
そのため購入してくれた人から、できるだけ多くの口コミを集めましょう。
多くの口コミが集まっていれば、消費者は「人気がある」「この人の商品は買っても安心」と認識してくれます。
ネットショップでハンドメイドを購入する際にメールアドレスを登録してもらえば、フォローメールで「商品は無事に届きましたでしょうか?もしよろしければアンケートにご協力ください」など商品に対するレビューをお願いできます。
また、口コミを書いてくれた人に割引クーポン券やプレゼントを配布することで、より多くの口コミを集めることができるでしょう。
商品に対するレビューをSNSに投稿してもらい、その投稿をリツイートしたり、リポストしたりして拡散するのも効果的です。
ハンドメイドを売るときの注意点
ハンドメイドを売る際には、許可や資格が必要かどうか確認する、レシピの模倣や著作権の侵害はしないなどいくつか気を付けなければいけないことがあります。
最後に、ハンドメイドを販売する際の注意点について解説していきます。
許可や資格が必要な場合もある
先ほどもお伝えしましたが、商品によっては製造・販売する際に許可や資格が必須になります。
たとえば、お菓子や家具、石けんを製造・販売する際には許可が必要です。
お菓子を製造・販売する場合は「菓子製造許可」や「食品衛生管理者」の取得、中古の家具をリメイクして売る場合は「古物商許可」、コンセント付きの家具を売る場合はPSEマークを取得しましょう。
また、石けんを作って売る場合、化粧品製造業と化粧品製造販売業の許可の取得が義務付けられています。
無許可で製造・販売した場合、罰金などが科せられるため、ハンドメイドで商品を製造・販売する際は、その商品について許可や資格が必要かどうか必ず事前に確認しましょう。
レシピの模倣や著作権の侵害はしない
ハンドメイドで最も大切なのは、オリジナリティです。
いかに魅力的であっても、他者の作品やお店に掲載されているレシピは模倣してはいけません。
もしWebサイトや雑誌、本に掲載されている作品を無断で模倣した場合などは、著作権の侵害に該当します。
また、キャラクターやブランドロゴなどは規約で商用利用が禁止されている場合があります。
そのため、既存のキャラクターやロゴなどが入った素材を使ったり、特定のキャラクターなどを想起させるような作品を制作したりしないようにしましょう。
模倣や著作権の侵害は裁判になるなど後々大きなトラブルに発展する可能性もあるため、必ずモラルを守って、ほかにはないオリジナルの作品で勝負しましょう。
コストと利益が見合っているか確認する
ハンドメイドの売れ行きが好調でも、材料費などの制作コストや、利用しているサイト・アプリなどの手数料によっては赤字になってしまうケースもあります。
そこで、販売前に想定売上をもとに制作コストや手数料などをしっかりと計算することが大切です。
カラーミーショップのフリープランなどを利用すれば、初期費用・月額利用料無料ですが、委託販売の場合は販売手数料が30~40%と高めに設定されています。
前述の通り、ハンドメイドの販売価格設定の目安は制作コストの3倍ですが、これはあくまで目安であり、販売方法によっては利益があまり出ない場合もあります。
そのため、利用するアプリ・サイトや委託販売先の手数料などを事前にチェックして、コストと利益が見合っているか慎重に検討しましょう。
年間の所得が20万円以上なら確定申告をする
ハンドメイドを販売など事業を行う場合、年間の所得が20万円を超えると確定申告をする必要があります。
この20万円とは、ハンドメイドで得た収入から材料費などの必要経費を差し引いた金額です。
収入が高くても、経費の金額によっては確定申告をする必要がなくなるため、ハンドメイド制作でかかった材料費などの領収書は必ず保管しておきましょう。
確定申告が必要な場合は、自身で確定申告書を作成し、2月16日~3月15日の間(e-Taxを利用する場合は1月から)に提出しましょう。
確定申告のやり方や何が経費になるのか知りたい方は下記の記事もご覧ください。
まとめ
今回は、ハンドメイドではどのようなものが売れるのかなどについて詳しく解説しました。
売れるハンドメイドには、初心者でも簡単に作れるスマホケースやアクセサリーから、上級者向けのぬいぐるみや家具などさまざまなものがあります。
この記事を参考に、自分が楽しく作れ、収入も得られるハンドメイドを見つけてみてくださいね。
ハンドメイド販売を始める際は、初期費用・月額利用料無料のカラーミーショップのフリープランをぜひご活用ください。
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