【事例あり】ネットショップで古着屋開業!必要な資格・手順・成功のコツを紹介
物価上昇を背景に、新品より割安な中古品への注目が高まっています。
環境省の「令和6年度 リユース市場規模調査報告書」によると、国内のリユース市場規模は2024年度に約3兆5,000億円に達しています。
中でも衣料・服飾品は推定購入者数が最も多いカテゴリーのため、古着のネット販売は今から参入しても十分にチャンスのあるジャンルといえるでしょう。
この記事では、古着のネットショップ開業に必要な許可や手順、よくある失敗と利益を上げるコツなどを詳しく解説します。
目次
古着のネットショップ開業に必要な許可・資格・届出

ネットショップで古着を販売する場合、「古物商許可」という資格を取得する必要があります。
古物とは一度使用された物品や、新品であっても、販売目的で購入されたものなどを指します。
古物商許可は古物営業法という法律で定められており、古着以外にも下記の商品を古物として販売する場合は許可の取得が必要です。
- ・時計や宝石
- ・書籍
- ・自転車や自動車
- ・革製品
- ・家具
- ・カメラ
- ・楽器
- ・金券 など
つまり、身の回りにある大抵の物は古物として売る場合、古物商許可が必要になります。
ただし個人が不用品を売却する目的で、一時的にフリマアプリなどを利用する場合は、古物商許可は不要です。
ですが、ネットショップを開業して商売として継続的に古着を販売するような場合には、古物商許可を取得する必要があります。
古物商許可の取り方や取得までの目安期間
古物商許可を取得するには、自身の管轄の警察署(防犯係)に申請を行います。
申請の際には以下のような書類が必要です(個人の場合)。
- ・古物商許可申請書
- ・営業場所の利用権を表す書類(店舗の賃貸契約書など)
- ・本籍地が記載された住民票の写し
- ・身分証明書 など
法人の場合はまた必要書類が変わってきます。
また、東京都の場合は申請時には手数料として19,000円が必要です。
申請をして許可が下りるまでにはおおよそ1ヵ月半ほどかかるので、余裕をもって申請を行いましょう。
開業したら開業届も提出する
個人でネットショップなどの事業を始める際は、開業後1ヵ月以内に税務署へ「個人事業の開業・廃業届出書」を提出することが義務付けられています。
本業でも副業でも、提出する必要があります。
開業届の提出を行わないと、銀行からの融資が受けられなかったり、確定申告時に節税効果が高い青色申告制度の適用ができなかったり、といったデメリットがあります。
提出しないからといって罰則はありませんが、適切に手続きを行うことが重要です。
ネットショップの開業届について詳しくは、「ネットショップに開業届は必須?」の記事をご覧ください。
ネットショップで古着屋を開業する3つの方法

ネットショップを開業する場合、ショップの形態などから作り方が異なります。
ここでは、ネットショップで古着屋を開業する主な方法をご紹介します。
ECモール内のネットショップとして開業する
多くのネットショップが集まっているサイトをECモールといい、有名なところでは、「Amazon」や「楽天市場」などがあります。
ECモールに出店する最大のメリットは、集客力の高さです。
多くのECモールは常に一定の利用者がいるので、商品を探しているユーザーが自然と訪れるため、ショップや商品を知ってもらえます。
また、ECモールが独自に開催するセールやキャンペーンなどを活用すれば、さらに多くのユーザーに認知してもらうことも可能でしょう。
一方で、ECモールにはデメリットも存在します。
1つ目はデザイン面で、多くのECモールではショップページのデザインの自由度が低いため、他のショップとの差別化が難しいです。
また、多数のショップが同じ商品を販売しているケースも多く、価格競争に巻き込まれやすいという側面もあります。
さらに、ECモールに出店する場合は販売手数料やシステム利用料などの費用が発生します。
特に、大手のECモールは手数料が比較的高めに設定されていることが多いので、利益を圧迫してしまう場合もあるのです。
ECモールについて詳しくは「ECモールとは?」の記事でご紹介しています。
オリジナルのネットショップを作成して開業する
ECモール内のショップとして出店するのではなく、独自の自社サイトを作成してネットショップを開業する方法もあります。
オリジナルのネットショップは実店舗で例えるなら、路面店に自分のお店を構えることです。
「ネットショップを1から作る」と聞くと、専門知識が必要で難しそうに感じるかもしれません。
ですが近年では、初心者でも簡単にネットショップを開設できるサービスが増えています。
例えば、カラーミーショップでは、プロがデザインしたテンプレートが多数用意されているため、専門知識がなくても、見栄えの良いサイトを簡単に作成することが可能です。
自社サイトのメリットは、サイトのデザインや機能などを自由にカスタマイズして自社らしいショップにできることです。
自社らしいオリジナリティのあるサイトは、ブランディングや他社との差別化に役立ちます。
お店のブランド・雰囲気がユーザーに伝わりやすいでしょう。
一方でECモールとは違い、開設したからといって自然と誰かが訪れてくれるわけではありません。
そのため、SNSや広告を活用して自身のネットショップをアピールし、集客していきましょう。
フリマアプリなどで販売する
近年では、メルカリなどフリマアプリの登場により、誰でもスマートフォンで手軽に古着を販売できるようになりました。
フリマアプリはスマホで商品の写真を撮影し、商品説明や価格を入力するだけで、簡単に出品が完了します。
フリマアプリのメリットは、手軽に始められること、幅広い層のユーザーにアプローチできること、売上金が比較的早く手に入ることなどが挙げられます。
一方で通常のEC販売と異なり、値下げ交渉やその他のトラブルが起こりやすいのがデメリットです。
個人として時々出品する分には便利な出品方法といえるでしょう。
ネットショップで古着屋を開業する準備・手順

ここからは、ネットショップで古着屋を開業するための主な手順を解説していきます。
大まかな流れを把握したい初心者の方は、ぜひ目を通してみてください。
ショップのコンセプトやターゲットを決める
ネットショップを開業するにあたり、まずはどのような古着屋にするのか、コンセプトを明確にしましょう。
コンセプトが曖昧なままでは、ターゲット層を絞り込めません。
また、コンセプトとターゲットが定まっていないと、その後の商品選定、仕入れ、ショップデザイン、宣伝活動などあらゆる場面で一貫性を欠くことになってしまいます。
コンセプトの決め方としては、自分が古着を通してどんな価値を提供したいのか、誰に届けたいのかや自身の好みや強みを活かせそうなコンセプトは何か、といったことを考えるところから始めましょう。
コンセプトが決まれば、ターゲット層も明確化して、世界観のある古着のネットショップが作れるでしょう。
なお、ネットショップのコンセプトの決め方については下記の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
取り扱う古着のジャンルを決める
ターゲットやコンセプトを決定したら、次は取り扱う古着のジャンルを具体的に絞り込みます。
古着には、特定のブランドに特化したブランド古着や市場価値の高いヴィンテージ古着、トレンドをおさえた普段着用の古着などさまざまなジャンルが存在します。
例えば、希少価値の高いヴィンテージ古着を扱う場合は、専門的な知識や目利きが必要となりますが、高価格帯での販売が期待できます。
流行を取り入れている古着は、数も多いので買付しやすい一方で、流行している時期に売らないと急に売れなくなってしまうリスクが高いです。
このように、どのようなジャンルの古着を扱うのかによって、必要な知識や販売価格も異なります。
自身の知識や経験、コンセプトやターゲット層のニーズを考慮しながら、最適なジャンルを決定しましょう。
仕入先を見つける
ネットショップで古着屋を開業するには、仕入ルートの確保が必須です。
ですが、古着の仕入れと一言でいっても、仕入先によって古着の価格や品質は大きく変わります。
主な仕入先としては、以下の6つのルートがあります。
| 仕入れ先 | 特徴 |
| 古着卸売業者 | 古着を専門に扱っており、品質や価格のバランスが良いとされている。ネットで販売しているお店も多数ある。 |
| 古着販売マーケット(フリーマーケット) | 大量に仕入れることができ、価格が安い場合が多いが、品質にばらつきがある。 |
| リサイクルショップ | 状態の良い古着を仕入れやすいが、価格が高めに設定されている場合もある。 |
| 海外から直接輸入(バイヤー) | 海外にしかない商品を仕入れられるが、輸送費や関税などの古着の費用以外のコストがかかる。 |
| 古物市場(業者間オークション) | 古物商許可を持つ業者同士が売買する市場。アパレル専門の市場もある。安く仕入れやすいが、参加には事前登録や手数料が必要。 |
| フリマアプリ・ネットオークション | メルカリやヤフオクなどで個人が出品している古着を仕入れる方法。実物を確認できないため状態の見極めに注意が必要。 |
それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、自分に合った仕入先を見つけましょう。
例えば、品質重視であれば古着卸売業者、価格重視であれば古着販売マーケットや業者間オークション、独自性の高い商品を扱いたい場合は海外から直接輸入する、といったように自分のショップのコンセプトに合った仕入先を選びます。
また、仕入れ先は1つに絞る必要はないため、複数ルートを確保しておくと安心でしょう。
販売方法を決める
先ほどご紹介した古着のネットショップの3つの開業方法の中から、どれにするかを決めて開設準備を進めます。
ECモールは集客力がありますが、先述のようにいくつか注意点もあります。
また、フリマアプリや無料のネットショップ作成サービスは手軽に始められますが、販売時の手数料が高めに設定されていたり、サポートが最低限だったりと、本格的に運営するには不便に感じる場面が出てくるでしょう。
特に初めてネットショップを開業する場合、商品の登録方法や決済の設定など、わからないことが次々と出てくるものです。
そうしたときにメールだけでなく電話で相談できるサポート体制があると、スムーズに運営を進められるでしょう。
カラーミーショップの有料プランなら、電話でのサポートに加えて無料で始められる海外販売機能など料金内で使える機能が充実しており、手数料も低めに設定されているため、事業として古着のネットショップを運営していきたい方にはおすすめです。
30日間の無料お試しもできるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ネットショップの開設準備を進める
次に、販売する商品の準備を進めます。
まず、購入者が見やすく、商品の魅力が伝わる商品ページを作成しましょう。
顧客が惹かれるような写真と、わかりやすい商品説明文を心がけることが重要です。
並行して、商品を安全に発送するために必要な梱包資材を準備します。
商品のサイズや壊れやすさに合わせて、宅配袋、クッション封筒、ダンボールなど、適切なものを選びます。
そして、送料や配送にかかる日数などを考慮し、どの配送業者を利用するかも決めましょう。
開業したら集客を行う
ネットショップを開業したら、必ず集客を行いましょう。
集客を行わないと、どれだけ魅力的な商品を取りそろえていてもユーザーに訪れてもらえず、商品が売れないため、事業として成り立ちません。
集客方法は、無料のものと有料のものに大きく分けられます。
| 集客方法 | メリット | デメリット |
| SNS運用 | 低コストで始められ、拡散性が高い。ビジュアル重視のアパレル商材と相性も良い。 | こまめな更新など運用には時間と手間がかかり、フォロワーを増やすための工夫も必要。 |
| 広告出稿 | 短期間で集客効果が見込める。費用対効果を測定しやすい。 | 必ず費用が必要で、高額になる場合も。 |
| SEO対策 | 費用をかけずに、長期的に安定した集客を見込める。 | 効果が出るまで最低数ヵ月かかり、テクニックも必要。 |
| メルマガ配信 | 顧客との関係性を築き、リピーター獲得につながる。 | 配信リストの構築に時間がかかる。 |
上記のように各集客方法にはメリット・デメリットがあるので、1つだけ行うのではなく、これらの方法を組み合わせることで、より効果的に集客することができます。
なお、ネットショップの集客について詳しくは「ネットショップ集客のコツ!」の記事でその他の方法も紹介していますので、ぜひご覧ください。
ネットショップで古着屋を開業するのに必要な資金は?

何か事業を始める時に気になるのが費用面です。
ここでは、どのような費用が必要なのか主なものをご紹介します。
ショップ開設・運営に関わる費用
ネットショップを開業する際には、まずショップを開設して運営していくためのお金が必要です。
どの方法を選ぶのかによっても初期費用や月額費用が異なります。
初期費用・月額費用が無料で利用できるサービスもあるため、ショップ開設にかかる費用は0円~数百万円と幅が広いでしょう。
ただし無料で利用できるサービスは、販売時の手数料が高めに設定されている点に注意が必要です。
また、無料で利用できるサービスは機能やサポートが充実していない場合もあるので、費用だけで比較せずに、機能面やセキュリティといった部分でも比較しましょう。
商品仕入れ費用
ネットショップで古着屋を開業してできるだけ利益を上げるためには、仕入れ費用を抑えることが重要です。
古着の仕入れ値は、仕入先や商品の状態や人気によって大きく変動するので、経験を積んで古着の価値を見極められるようになると、費用を抑えて仕入れるコツをつかめるようになるでしょう。
また、海外から仕入れる場合は特に、古着の費用だけでなく送料もかかります。
少しでも送料を抑えるためには、まとめて仕入れたり、仕入れ先と交渉したりなど、地道な工夫をすることが大切です。
備品・資材関連の費用
ネットショップを開業・運営するには、下記のような電子機器や梱包資材が必要になります。
- ・パソコン
- ・プリンター
- ・段ボール
- ・緩衝材
- ・ショッパー
- ・包装紙 など
スマートフォンだけでも運営できないことはありませんが、ネットショップ運営ではパソコンがあると便利です。
注文管理や顧客対応など、さまざまな業務を効率的に行うことができます。
プリンターは、送り状や納品書を印刷する際に必要でしょう。
また、商品を発送するための梱包資材は必須です。
商品のサイズに合った段ボールや商品が破損しないような緩衝材を用意しましょう。
ショッパーは梱包資材として活用できるだけでなく、ブランドイメージを統一するのにも役立ちます。
また、ギフト対応するために包装紙も用意しておくと良いでしょう。
宣伝・広告にかかる費用
ネットショップ開業後、短期間でショップに集客するには広告の出稿が有効です。
宣伝・広告にはさまざまな方法があり、それぞれ特徴があります。
例えば、検索連動型広告であるリスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに関連性の高い広告を表示できるため、購買意欲の高いユーザーへ効率的にアプローチが可能です。
また、SNS広告は、FacebookやInstagramなどのプラットフォームで、年齢や性別、興味関心などでターゲティングして広告配信できます。そのため、特定の顧客層へのピンポイントの訴求に向いているでしょう。
どの広告手法が効果的かは、ショップのターゲットや予算、販売戦略によって異なるため、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、最適な方法を検討していくことが大切です。
古着のネットショップ開業でよくある課題・失敗と対策

古着のネットショップは低コストで始められる一方、事前に知っておかないと失敗しやすいポイントもあります。
ここでは、開業後によくある課題と、その対策をあわせて紹介します。
仕入れが安定せず在庫が偏る
古着の仕入れは新品の仕入れと異なり、仕入れたい商品を安定して確保することが難しく、気づくと特定のサイズやジャンルに在庫が偏ってしまうことがあります。
対策としては、仕入れ先を1つに絞らず複数のルートを確保しておくことが有効です。
卸業者・フリマーケット・古物市場など異なる性格の仕入れ先を組み合わせることで、品揃えの偏りを防ぎやすくなるでしょう。
また、どの商品がよく売れているかを記録しておくと、次回の仕入れ時に根拠を持って商品を選べるようになります。
トレンドの変化で売れ残りが発生する
古着はトレンドの影響を受けやすく、仕入れた時点では需要があった商品でも、時間が経つにつれて売れにくくなるケースがあります。
対策としては、トレンドに左右されにくいヴィンテージ品や定番アイテムを仕入れの軸に据えつつ、トレンドアイテムは少量ずつ仕入れてリスクを分散させる方法が有効です。
また、売れ残りが出た場合はセット販売や値下げなど、在庫を長期間抱えないための対策をあらかじめ決めておくと、資金繰りへの影響を抑えられるでしょう。
商品の魅力が伝わらず購入につながらない
ネットショップでは実際に顧客が商品を手に取れないため、写真と説明文だけで購入を判断してもらうことになります。
そのため、どれだけ状態の良い古着をそろえても、写真が暗くて商品がよくわからなかったり、説明文がシンプル過ぎると、魅力が伝わりません。
全体・ディテール・着用イメージなど複数の写真を掲載することで、ユーザーは使用シーンを想像しやすくなるでしょう。
撮影した写真は明るさや色味などを調整することも重要です。
また、説明文には素材・サイズ感・コンディションを具体的に記載し、汚れや傷がある場合は正直に記載することが、購入後のトラブル防止にもつながります。
商品ページを作るコツについては、下記の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
古着のネットショップ開業で利益を上げるコツ

開業後に安定した売上をつくるには、日々の運営の中で利益につながる工夫を積み重ねることが重要です。
ここでは、古着のネットショップで利益を上げるための3つのコツを紹介します。
利益率を意識した仕入れと価格設定を行う
古着ビジネスは仕入れ値と販売価格の差が利益になるため、仕入れ時から利益率を意識することが重要です。
どのように販売するか方法にもよりますが、古着の販売価格を設定する場合、おおよそ2〜4割以内に仕入れ値を抑えられると、送料や手数料を差し引いても利益が残りやすくなるでしょう。
価格設定の際は、同ジャンルの競合ショップの販売価格をリサーチしたうえで、自身のショップ独自のコンセプトや商品の希少性を加味して決めることで、価格競争に巻き込まれにくくなります。
SNSを効果的に活用する
ネットショップを開業したら、SNSを使って積極的にショップの情報を発信して、集客を行いましょう。
特にInstagramは商品写真をビジュアルで訴求しやすく、古着との相性が良いといわれています。
商品の着用イメージやコーディネート案とともに、商品のストーリーやブランド背景などを共有することで、商品やショップに興味を持ってもらえ、顧客の購買意欲を高めることができます。
また、フォロワーからコメントやDMが来たら、なるべく早めに丁寧な対応を心がけましょう。
顧客とのコミュニケーションを通して信頼関係を築くことで、リピーター獲得にもつながります。
SNSで情報発信することは、ショップの商品に興味を持ってもらえるだけでなく、顧客との距離を縮めたりショップのファンを増やしたりする効果があるので、積極的に活用していきましょう。
売上データを分析して改善を繰り返す
開業したらそこで完了ではなく、ネットショップは運営しながら売上分析を行い、改善を繰り返すことがとても重要です。
売上分析をすることでお店の現状を把握し、さらに売上を伸ばしていくために何をすれば良いのかが見えてきます。
例えば売り上げ分析を行うと、次のようなことを把握できます。
- ・どんな顧客が多いのか(年代、性別、居住地など)
- ・どんな商品が買われているのか(平均購入金額、購入頻度、よく購入される商品カテゴリなど)
- ・よく売れている商品、売れ残ってしまう商品
- ・広告やSNSでの宣伝は効果があるのか
これらの情報をもとに、よく売れている商品をもっと多く仕入れたり、顧客層に合った広告を出したりすることで、効率よく売上アップを目指せます。
もし、売上分析を行わない場合は、顧客ニーズを捉えきれずに売上が伸び悩んでしまったり、非効率な仕入れによって在庫を抱えてしまったりといった、売上悪化のリスクがあります。
データに基づいた戦略を立てるためにも、売上分析を通してお店の現状を正しく理解し、常に見直しと改善を繰り返していくことが重要です。
ネットショップで古着屋を開業する際の注意点

先ほど紹介した古物商販売は販売を始めるのに必要な許可ですが、許可だけでなく法律によって定められている、守らなければならない事柄がいくつかあります。
顧客に安心して購入してもらうために必要なことですので、必ず守るようにしましょう。
家庭用品品質表示法による繊維素材を表示する
衣類を販売する際は、古着であっても「家庭用品品質表示法」の対象であるため、使用されている繊維素材といった衣類に関する情報をタグなどで表示しなければなりません。
家庭用品品質表示法とは、消費者が日常的に使用する家庭用品を対象に、商品の品質について事業者が表示すべき事項や表示方法を定めた法律です。
購入者が安心して古着を購入できるよう、素材を正しく表示しましょう。
具体的には、以下のような表示が必要です。
- ・商品に使用されている繊維の種類
- ・各繊維の含有率(%)
- ・取り扱い方法(洗濯や手入れの方法) など
上記は一例です。詳しくは消費者庁の家庭用品品質表示法のページを参照してください。
ネットショップは特定商取引法に基づく表示を行う
ネットショップは、「特定商取引法」という法律の対象になります。
特定商取引法とは、通信販売(ネットショップ)や訪問販売といったトラブルが起こりやすい特定の商取引において、消費者を守るために制定された法律です。
具体的には、特定商取引法に基づく表記として以下のような情報をネットショップ上に必ず明記しなければなりません。
- ・販売業者の名称・所在地・電話番号
- ・支払い方法と支払い期限
- ・商品の引渡し時期
- ・返品・交換の条件と手続き
- ・資格・免許(古着の場合は古物商の取得番号) など
上記を表示することにより、消費者はネットショップの運営者側と連絡が取れるので、商品を購入する際の問い合わせや、購入後の返品もスムーズに行えます。
特定商取引法の表示に基づいてネットショップの売買に関する情報提供を行うことで、消費者に安心して購入してもらえる環境を整えることができるのです。
そのため、必ず特定商取引法に基づく表示を行いましょう。
古物台帳への記録義務
古物商許可を取得したら、取引年月日・古物の品目や数量といった取引内容を「古物台帳」に記録することが古物営業法で義務付けられています。
ただし、すべての取引が記録の対象となるわけではありません。
衣類の場合は、買取・売却ともに1万円未満の取引であれば記録を省略できるとされています(※一部品目は例外あり)。
記録は最終記載日から3年間の保存が必要で、怠ると罰則の対象となる可能性があるため、どの取引が記録対象になるかを開業前に把握しておきましょう。
ネットで古着屋を開業しているカラーミーショップの事例
mushroom(マッシュルーム)
新潟県に実店舗を構える「mushroom(マッシュルーム)」は、アメリカで買い付けを行い、ヴィンテージファッションの販売を行っています。
ユーザーを飽きさせないように、ECサイトは年に一回程度リニューアルして見せ方を変えたり、商品にバリエーションを持たせたりなど工夫をしています。
さらに、ゲリラ的に仕入れ値よりもかなり安く商品を販売するなど、ECサイトに訪れさせる施策も行っています。
mushroomのこだわりのEC運営について、詳しくは下記のインタビューをご覧ください。
SUNLISM(サンリズム)
子ども向けの古着であるキッズヴィンテージを扱う埼玉県の「SUNLISM(サンリズム)」は、海外で買い付けた商品を販売しているショップです。
Instagramを活用しながら、商品の世界観やコーディネートを発信し、ファンとの関係づくりにも力を入れています。インタビューでは、ブランドの世界観を表現するためにECサイトを引越した経緯や、ショップづくりへのこだわりについて伺いました。詳しくは下記の記事をご覧ください。
まとめ
リユース市場の拡大を背景に、古着のネット販売は今から始めても十分にチャンスのあるビジネスです。
ただし、古物商許可の取得や古物台帳の記録など、古着ならではの手続きや法律上の義務があるため、開業前にしっかりと確認しておきましょう。
開業方法はいくつかありますが、事業として本格的に取り組むなら、サポートや機能が充実したネットショップ作成サービスで自社ECを構築するのがおすすめです。
カラーミーショップなら電話サポートに加え、売上を上げるために必要な機能も充実しているので、ぜひ一度チェックしてみてください。
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