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ECプラットフォームの特徴・費用感を比較!おすすめサービスや失敗しない選び方を紹介

EC市場の拡大とともに、自社に合うECプラットフォーム選びがますます重要になっています。
そこで記事では、ECプラットフォームとは何かという基本から、主要なECプラットフォームの特徴や費用を比較、選び方のポイントまでわかりやすく解説します。

ツクルくん
ツクルくん

ECプラットフォームって何?

カラミちゃん
カラミちゃん

ECサイトを運営するために必要なシステムのことですよ。今回はECプラットフォームの種類や選び方もご紹介します。

ECプラットフォームとは?

ECプラットフォームとは、「オンラインで商品を販売するための基盤となるシステム」のことです。
システムに、商品登録、決済処理、在庫管理、注文処理など、ECサイト運営に必要な機能が備わっています。

ECプラットフォームには「ECモール型」「ASP型」「オープンソース型」「ECパッケージ型」「フルスクラッチ型」の5つの種類があり、それぞれ特徴やコスト構造が大きく異なります。

事業規模や予算、技術力、将来の展開計画に応じて自社にとって最適なタイプを選ぶことが、EC事業の成功のための重要なポイントといえます。

ECプラットフォーム5種類の特徴・費用感を比較!具体的サービスも紹介

ECプラットフォームは提供形態や特徴によって5つのタイプに分類されます。
下記はその5タイプを比較した表です。

構築方法 初期構築費用 月額費用 販売手数料 目安の年商 機能の拡張性 構築期間
ECモール 無料〜数万円 無料〜数万円 あり 数百万〜1億円 × 3時間〜
ASP 無料〜数万円 無料〜数万円 サービスによってはあり 100万〜1億円 1週間〜1ヵ月程度
オープンソース 0円 10万円〜 なし 1億〜数十億円 3ヵ月程度
ECパッケージ 数百万円〜 10万円〜 なし 1億〜数十億円 3ヵ月〜半年程度
フルスクラッチ 数千万円〜 数十万円〜 なし 数十億円以上 1年〜数年

※この表は横にスライドします


このように、プラットフォームによって費用感や機能面が異なります。
それでは各プラットフォームについて詳しく見ていきましょう。

ECモール

ECモールとは、Amazonや楽天市場のような大型ショッピングモール内に出店して、ECを始める方法です。

すでに多くの顧客が集まるプラットフォームを活用しているので、高い集客力と知名度を生かせるのが最大の特徴です。
自社でのシステム構築や保守管理が不要で、すぐにEC販売を始められます。

ですが、デザインの自由度は大幅に制限されたり、ポイント制度やセールなどモール側の方針に従わなければならなかったりと、自社らしいECサイト運営は難しいといえます。

楽天市場

楽天市場は国内最大級のECモールで、楽天ポイントや楽天経済圏の恩恵により高い集客力を誇ります。
定期的に開催される楽天スーパーセールのほか、独自のセールが消費者に人気です。

初期費用6万円、月額出店料2.5万円~に加え、商品ジャンルに応じた販売手数料やシステム利用料などが発生するため、ランニングコストは高くなりがちです。

ASP(クラウド型)

ASP型は、オンライン上でECプラットフォームを提供するサービスを利用して、自社独自のECサイトを構築する方法です。

ASPなら、ECモールよりもデザインや機能面をカスタマイズでき、オリジナルの自社ECサイトが作れます。
サーバー構築や保守管理、セキュリティ対策やシステム更新もサービス提供側が行うため、本業に集中できるのが大きなメリットです。
初期費用と月額費用が無料~数万円程度と低く設定されていることが多く、個人事業主から中小企業まで幅広く活用されています。

ASPでのECサイト構築やおすすめサービスについて詳しくは「ECサイトをASPで構築!」の記事をぜひチェックしてください。

カラーミーショップ

カラーミーショップは国内有数のASP型プラットフォームです。
月額数千円のプランから、専任ECアドバイザーが付く月額数万円のプランまで、さまざまなプランが用意されているため、事業の規模やニーズに合わせて最適なプランを選べます。

デザインはデザインテンプレートから自社のテイストに合ったものを選択でき、アプリストアで機能が追加できるので、自社らしいオリジナルのECサイトが構築できるでしょう。

また、AmazonPayやWordPress連携が無料で利用できるなど、基本機能が充実しています。
2025年7月からは無料で越境ECが始められる海外販売代行機能が標準装備するなど、さまざまな機能で法人の本格的なEC展開を支援するサービスです。

>>>カラーミーショップを詳しく見てみる

BASE

BASEは、初期費用・月額費用が無料のASP型プラットフォームです。
利用料がかからない一方で、販売手数料は月額制サービスに比べやや高めに設定されていますが、固定費が発生しないため、売上の見通しが立たない方でも低リスクで始められます。

申し込み当日から販売を開始でき、シンプルな操作性も魅力です。
副業としての利用や、小規模事業者のEC参入に最適なサービスです。

オープンソース

世界中に公開されているソースコードを活用して、ECサイトを構築するタイプです。
利用は無料で自由にカスタマイズできるため、独自性の高いECサイトを比較的低コストで構築可能です。
ASPよりも事業規模の大きい、大企業向きの構築方法でしょう。

一方、カスタマイズ性が高い分、ある程度のプログラミング知識が必要で、セキュリティ対策やシステム保守なども自社で行うため、技術者の確保が必須です。

またソースコードが公開されているため、悪用される脆弱性のリスクも考慮する必要があります。

EC-CUBE

EC-CUBEは国内最大級のオープンソースECプラットフォームで、日本の商習慣に対応したカスタマイズの機能(プラグイン)も豊富です。
こだわりぬくことで、自社の理想的なECサイトが構築できるでしょう。

基本機能は無料で利用できますが、サーバー構築、セキュリティ対策、システム更新など継続的な運用コストと専門人材の確保などは必要です。

welcart

welcartはWordPressにECサイト機能を追加するプラグインです。
既存のWordPressサイトにショッピングカート機能や決済機能を組み込むことができ、SEOに強いことも特徴です。

基本機能は無料で利用できますが、WordPressの運用知識とサーバー管理スキルが求められ、本格的なEC運営には技術的なサポートが必要な場面もあるでしょう。

ECパッケージ

ECパッケージは、ECサイト運営に必要な機能があらかじめパッケージ化されたソフトウェアです。
各企業が提供しているパッケージを、自社サーバーにインストールすればECサイトが構築できます。

オープンソースと同様、高いカスタマイズ性と拡張性を持ち、独自性の高いECサイトを構築できる一方で、初期費用は数百万円以上と高額なため、ある程度の年商が見込めそうな大企業に向いています。

ecbeing

ecbeingは国内の大手ECパッケージサービスで、大手企業を中心に豊富な導入実績を持ちます。
高度なカスタマイズ性と充実した分析機能により、大規模EC事業に対応できるECプラットフォームです。
初期費用は数百万円からと高額で、導入には専門的なシステム開発チームと長期間の構築期間が必要なため、運営体制が整っている企業におすすめです。

EBISUMART

ebisumartはクラウド型ECパッケージといって、オンラインでパッケージを提供するサービスです。
クラウド型のため、ASPのようにシステムが自動アップデートするので常に最新機能を利用でき、カスタマイズ性も高いでしょう。

ecbeing同様、初期費用が最低で300万円~で、カスタマイズの内容によってはさらに費用がかかるため、十分な予算の確保が必要です。

フルスクラッチ

フルスクラッチは、ECサイトをゼロから開発するECサイト構築方法です。
完全にオリジナルのシステムを構築できるため、既存のプラットフォームでは実現できない特殊な機能を実装することで、他社にはない唯一無二のECサイトが作れます。

ただし開発費用は数千万円以上と非常に高額で、開発期間も1〜2年と長期間を要します。

また運用開始後もシステムの保守・更新を全て自社で行う必要があり、継続的な技術投資と人員の確保ができる、日本でも屈指のメガ企業向けのECプラットフォームです。

失敗しないECプラットフォームの選び方【6つのチェックポイント】

ECプラットフォーム選びは、今後のEC事業の成功に関わる重要なポイントです。
そのため機能や価格だけでなく、将来の事業拡大やサポート体制など総合的に検討する必要があります。

ここでは、プラットフォーム選定時に確認したい6つのポイントを解説します。

初期費用・月額費用・手数料などのコスト

ECプラットフォームの費用は、初期費用だけでなく長期的な運用コストを含めて検討することが重要です。

例えば、初期費用・月額費用が無料のサービスでは販売時の手数料が6%以上発生する場合があります。
一方、月額有料のサービスでは、販売時の手数料が約半分の3%程度に抑えられることも多いです。

月商が増えるほど手数料の差が売上に大きく影響するため、「費用が無料だからコストを抑えられる」と思い込まず、1年後、3年後の売上予測も含めて費用シミュレーションを行い、トータルコストを比較しましょう。

決済方法の種類

プラットフォームを検討する際、決済方法へ幅広く対応しているかどうかもチェックします。
さまざまな決済方法へ対応することで、販売機会の損失を防げるでしょう。

クレジットカード決済は必須として、コンビニ決済代引き、銀行振込、後払い決済なども用意しておくと顧客の利便性が向上します。
また近年はAmazon PayをはじめとするID決済の需要も人気です。

プラットフォームによって対応できる決済方法や導入にかかる期間が異なるため、ターゲット顧客がよく利用する決済方法は使えるのかなどを導入前にきちんと調べます。

なお、ECサイトの決済方法については「ECサイトで顧客満足度の高い決済方法はどれ?」の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

デザインカスタマイズ性

先述したように、プラットフォームによってECサイトのデザインのカスタマイズ性は大きく異なります。

ECモールではほぼデザインの変更ができず、モール側が決めたレイアウトに従う必要があります。
一方、ASP型ではテンプレートをカスタマイズでき、ECパッケージやフルスクラッチでは完全にオリジナルのデザインが可能です。

自社らしいブランドイメージを表現したい場合は、デザインの自由度が高いプラットフォームを選ぶことが重要です。

また、スマートフォン対応は必須機能となっているため、どのデバイスでも適切に表示されるかも確認しておきましょう。

サポート体制

ECサイト運営では、システムトラブルや操作方法の疑問など、さまざまな場面でサポートが必要になります。
そのため問い合わせ方法(電話かチャットのみか)、対応時間、日本語でのサポートは可能かなど、サポート品質の確認は大切です。
また、マニュアルの充実度やセミナーの開催頻度など、学べるコンテンツが提供されているかどうかもサービスによって異なります。
自社に必要なサポート体制は社内リソースによっても変わるため、自社にとって適切なサポートを受けられるサービスを見つけましょう。

拡張機能・外部連携

ECサイトの機能を拡張するアプリや外部システムとの連携は、業務効率化と売上向上のカギとなります。
在庫管理システム、会計ソフト、メール配信システム、SNS連携など、現在使用している他のツールと利用予定のプラットフォームと連携できるかどうかを確認しましょう。

プラットフォームによって利用できる拡張機能の種類や数が大きく異なり、無料で使えるものと有料オプションがあります。
また、将来的に必要になりそうな機能についても事前に調べておけば、ECサイトの引っ越しも避けられるはずです。

セキュリティ・安全面

ECサイトでは顧客の個人情報やクレジットカード情報を扱うため、Webサイトの中でもサイバー攻撃の標的になりやすいと、いわれています。

そのため、2025年3月末までに全てのECサイトで3Dセキュア2.0の導入が義務化されるなど、ECサイトのセキュリティ対策の強化が求められています。

例えば、プラットフォームの脆弱性を狙った攻撃もあるため、プラットフォーム側の定期的なセキュリティ更新やバックアップ体制が整っているかの確認は重要です。

ASP型やクラウド型では運営会社がセキュリティ管理を行ってくれますが、どのような対策を行っているのかは企業によって異なるので、ホームページやサービス側の営業担当者に確認しましょう。

ECプラットフォーム選びでよくある失敗と対策

ECプラットフォーム選びでは、多くの企業が同じような失敗を経験しています。
失敗を避けるためにここでは、実際によくある失敗事例とその対策を紹介します。ぜひより良いプラットフォーム選択の参考にしてください。

失敗例①:初期費用の安さだけで選んでしまう
対策:年間コストで比較検討する
失敗例②:ECモールから始めて自社ブランドを構築できなかった
対策:将来の独立を見据えて自社ECも併用する
失敗例③:サポート体制を軽視する
対策:コストだけでなく、サポート内容も重視する
失敗例④:技術的な知識不足で挫折してしまう
対策:自社のリソースに見合ったプラットフォームを選ぶ

失敗例①のように、販売時の手数料を考慮せずに導入すると、売上が増加するほど負担が重くなってしまう場合があります。
初期費用、月額費用、売上手数料を含めた年間総コストで比較しましょう。

失敗例②について、楽天市場やAmazonなどのECモールは集客力がある一方、価格競争に巻き込まれやすく、顧客との直接的な関係構築が困難です。
ブランディングしたいなら、自社ECサイトも運営し、ブランド認知とリピーター獲得を目指すことをおすすめします。

失敗例③もよくある失敗例です。
無料や格安プランに魅力を感じて導入したものの、メールサポートのみで電話対応がなかったり、返信に数日かかったりするケースがあります。
ECサイトのトラブルは売上に直結します。
目先のコストの低さだけで決めるのではなく、自社に必要なサポートを受けられるプラットフォームを選びましょう。

失敗例④の場合、オープンソースやパッケージシステムを選んだものの、カスタマイズや保守に必要な技術知識が不足していて、運用が立ち行かなくなるというケースもあります。
社内にエンジニアがいない場合は、ASP型のような専門知識がなくても運用できるプラットフォームが安心といえます。

まとめ

ECプラットフォームは事業成長にかかわる重要な基盤です。
プラットフォーム選びで失敗しないためには、初期費用だけでなく月額費用や手数料を含めた総コストを把握したり、サポート体制を確認したりすることがポイントです。

どのプラットフォームを選べばいいか迷っている方は、ASP型がおすすめです。
デザインや機能面のカスタマイズが可能で、費用も月額数千円~と手軽にECサイトを始めたい方にとってバランスの良いプラットフォームのタイプです。

特にカラーミーショップのは、Amazon PayWordPress連携海外販売といった機能が初めから備わっているので、機能面が充実しています。(※フリープランは一部制限があります)
メールだけでなく、電話や画面を共有しながらのサポートも行っているので、初心者の方でも安心してECサイトを始められるでしょう。

さらに詳しく知りたい方は、カラーミーショップのサービス資料もご用意しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
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よくある質問

ECプラットフォームとは何ですか?

ECプラットフォームは、「オンラインで商品を販売するための基盤となるシステム」のことです。詳しくはこちらの章をご覧ください。