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ネットショップ乗り換え・引越し完全ガイド!失敗しない移行手順や注意点、事例を紹介

ネットショップの乗り換えや引越しは、事業成長に伴い避けて通れない場合もあります。
ですが、適切な準備をせずに行ってしまうと、売上の低下や顧客離れにつながってしまうでしょう。
そこでこの記事では、成功するための移行手順や注意すべきポイント、そして実際の成功事例を詳しく解説します。

ツクルくん
ツクルくん

僕もネットショップを乗り換えたほうがいいのかな?

カラミちゃん
カラミちゃん

この記事では乗り換えたほうがいいタイミングも紹介していますので、まずは見てみてください!

ネットショップ乗り換えのサイン?引越しを検討すべきタイミングとは

ネットショップの引越しはさまざまな準備が必要なので、できることなら避けたいと考える方が多いかもしれません。
ですが下記のような問題がある場合は、負担がかかりますが移行したほうがいいかもしれません。

手数料が高くて利益が出にくい

ネットショップ運営でかかる決済手数料や月額利用料などの手数料が高く、利益を圧迫してしまっている場合は、手数料がより低いサービスへの乗り換えを検討しても良いでしょう。

特に、決済時の手数料(販売手数料)は売上に対して大きな割合を占めるため、手数料が安くなることで利益率を大幅に改善できるかもしれません。

例えば、無料のネットショップ作成サービスは手軽に始められる一方で、販売手数料が高めに設定されている場合が多いです。
カラーミーショップも無料プランのクレジットカードの決済手数料は、有料プランの一番安い決済手数料のおおよそ2倍に設定されています。

そのため、ある程度の売上規模になってきた場合は、月額利用料を払ったとしても有料サービスに乗り換えたほうが手数料を抑えられ、利益を確保しやすくなるでしょう。

機能が不足していて、やりたいことができない

ポイント機能やレビュー機能など新たな機能を導入することで、ネットショップの売上拡大や顧客満足度アップにつながります。

ですが現在のネットショップにそもそも機能がなかったり、機能追加ができなかったりなど、サービス側により機能制限されている場合もあります。

すると機能を追加できなかったことで販売機会を逃してしまい、目指していた集客や売上アップを達成できないかもしれません。

必要な機能が追加できない場合は、機能が充実していたり、自由にカスタマイズできたりするサービスへ移行するのがおすすめです。

操作性が悪くて、更新作業に時間がかかる

ECサイトの運営では、商品情報の更新やキャンペーンバナーの設定など、毎日こまめな更新作業が欠かせません。

ですが、操作画面が複雑で使いづらいと、更新作業に時間がかかってしまいます。
使いにくいシステムは、作業効率が低下するだけでなく、更新に時間がかかることで顧客へのタイムリーな情報発信ができなくなり、販売機会の損失につながる可能性もあります。

誰でも操作しやすいシステムへの乗り換えることで作業効率が改善し、売上に直結する企画や販促といったコア業務に時間を割けるようになるでしょう。

サポート体制に不安があり、トラブル対応に困る

ネットショップ作成サービス側のサポート体制が整っていないと、問題の解決が遅れたり、適切なアドバイスを受けられなかったりと、ショップ運営に大きな支障をきたす可能性があります。

例えば何らかのトラブルでサイトが表示されなくなった際、復旧に時間がかかると売上がストップしてしまうだけでなく、顧客の信頼を失ってしまうかもしれません。

そのため、ネットショップ選びの際には、迅速かつ的確なサポートを提供してくれるかどうかも重要な判断基準となります。

ネットショップ移行で後悔しないための4つの事前確認ポイント

ネットショップを新しくしてより良いものにしようとしたのに、乗り換えた後で「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性もあります。
ここでは、引越しの際に事前に確認しておきたい主なポイントをご紹介します。

乗り換える目的は何か

ネットショップを乗り換える際は、今抱えている課題や実現したいことを明確にした上で、本当に行うべきなのかを検討しましょう。

「何となく使いづらいから」「もっと売上が上がるかもしれないから」といった曖昧な理由で乗り換えてしまうと、期待していた効果が得られないだけでなく、売上が現状よりも下がってしまう可能性もあります。

また、目的がはっきりしていないと、引っ越し先のネットショップのデザインや機能の設定など、作成する新しいネットショップの方向性がわからなくなってしまいます。

乗り換え前には現状の課題と、乗り換えによって解決したいことを必ず明確化します。

移行できるデータ・できないデータ

ネットショップの乗り換えでは、すべてのデータが移行できるわけではありません。
「データが移せないなら引越ししなければよかった」とならないためにも、事前にチェックしましょう。
一般的には、以下のデータは移行できるとされています。

  • ・商品データ
  • ・顧客データ
  • ・受注データ

一方で、以下は移行が難しいといわれているデータです。

  • ・ブログ記事データ
  • ・会員ランクデータ
  • ・一部の独自機能に関するデータ

上記は一般的な例であり、実際に何が移行できて何ができないかは、今使っているサービスや引越し先のプランなどによって異なります。
そのため引越し先を決めたら、検討している乗り換え先のサービスに確認しておくことが重要です。

現状のドメインの利用可否

自社で独自に取得したドメインの場合は、基本的に移行してそのまま使い続けることができます。
ですが、今利用しているサービス側からデフォルトで提供されたドメインは、基本的に移行できません。

例えばカラーミーショップの場合、独自ドメインを取得しない場合「http://△△△(ショップ名)shop-pro.jp」と、shop-proが付いているURLがカラーミーショップ側から発行されています。

現状のドメインが引き継げない場合、ブックマークや検索エンジン経由でアクセスした顧客がサイトにたどり着けなくなるなど、さまざまな問題が起こるかもしれません。

自社のドメインを確認し、変更しなければならないのか、そのまま使えそうかは事前の確認が必須です。

なお、引越しを機会に独自ドメインを新しく取得しようという場合、カラーミーショップなら無料で取得・利用が可能です(フリープランを除く)。

独自ドメインの取得は基本的に別途料金が発生するため、コストを抑えたい方はぜひカラーミーショップをご利用ください。

>>>カラーミーショップを見てみる

ネットショップのSEO評価の引継ぎ

ネットショップを新しくすると、残念ながらこれまで積み上げてきたSEO評価を完全に引き継ぐことはできません。

引っ越しによってURLが変わると検索エンジンに別のサイトとして認識されるため、SEOの評価がリセットされる可能性があるのです。

ですが、この後に紹介するリダイレクト設定など対策を行えば、移行によるSEO評価への影響を最小限に抑えられます。

引越ししてアクセス数が急に減ってしまったと焦らないためにも、SEO評価の引継ぎ方法については把握しておきましょう。

ネットショップの引越し費用はいくら?方法別に目安相場を紹介

ネットショップを引越す際の費用がいくら位なのか気になる人も多いと思いますが、どのような方法でネットショップを構築し直すかによって大きく異なります。

下記は、ECサイトの構築費用のおおよその相場を方法別に紹介した表です。
金額が高いほど、大規模なECサイトになります。

構築方法 初期構築費用 月額費用
ECモール 無料~数万円 無料~数万円
無料ネットショップ作成サービス 0円 0円
有料ネットショップ作成サービス 数千円~数万円 数千円~数万円
オープンソース 0円 10万円~
ECパッケージ(クラウドEC) 数百万円~ 10万円~
フルスクラッチ 数千万円~  数十万円~

自社はどれくらいの規模のネットショップを制作したほうがいいのかは、年商を1つの目安にするのがおすすめです。

ECサイトを制作するには?」の記事では、目安年商ごとのおすすめの制作方法や制作期間などを紹介していますので、合わせてご覧ください。

引越しに必要なその他の費用

構築のための費用以外にも、ネットショップを乗り換える際は他にも費用が必要な場合があります。

下記は、ネットショップの引越しにかかる主な費用です。

  • ドメイン取得・維持費用…ネットショップの住所となるドメインを新たに取得する場合や、維持するのにかかる費用
  • デザイン制作費用…ネットショップのデザインを外部に委託して作り直す場合には必要な費用
  • データ移行費用…商品データや顧客データを新しいネットショップへ移行する際に必要な場合がある
  • オプション機能利用料…ネットショップで利用するオプション機能によっては、月額または年額の利用料が発生

これらの費用は、自社で行うか委託するかの違いや委託先、ネットショップの規模などによって大きく異なります。

ネットショップを乗り換える基本手順

ここからは、ネットショップを乗り換える際に何を行えばいいのか、基本的な手順をご紹介します。

1.必要な機能・サービスをリストアップする

移行の事前確認で、ネットショップを乗り換える目的を明確にしたら、その目的を達成するために必要な機能・サービスをリストアップしましょう。

例えば、「販売チャネルを増やしたいので、モール型ECサイトとの連携機能がほしい」「販路拡大で海外販売を始めたいので、越境ECに対応できるサービスにしたい」など、具体的な機能やサービスをリストアップすることで、本当に必要なものが見えてきます。

この作業をしておくと、数あるネットショップサービスの中から自社のニーズに合ったサービスを効率的に絞り込めるようになります。

2.乗り換え先を決める

つい費用面だけで判断しそうになりますが、本当に必要な機能やサービスが備わっているか、乗り換え先は多角的な視点から比較検討しましょう。

まず、セキュリティ面は重要なチェックポイントです。
顧客の個人情報や決済情報を取り扱う以上、できる限りのセキュリティ対策を行えるサービスや構築方法を選びます。

また、サポート体制の充実度もサービスによって異なります。
システムに関する知識が自身にどれくらいあるのかによって必要なサポートも変わります。電話やメールでのサポート対応の有無、FAQの充実度などを確認しましょう。

さらに、将来的なビジョンも考慮したほうが良いです。
現状の運営だけでなく、今後の事業展開を見据えて、機能やデザイン面でどれくらい拡張できるか(カスタマイズの自由度)も考慮してサービスを選ぶのがおすすめです。

3.現在のネットショップのバックアップデータを取る

先ほどお伝えたように、ネットショップを乗り換える際は一部データが引越し先に移行できます。
そのため、必ず作業前にデータのバックアップを取っておきましょう。

バックアップは、現在のネットショップの管理画面から出力できるパターンや、データをエクスポートする機能を使って取得できるパターンがあります。
バックアップの手順は利用しているサービスによって異なるため、各サービスのヘルプページなどを参照しましょう。

バックアップを取っておくことで、データ移行がスムーズに行えるだけでなく、万が一データが破損した場合でも復旧することができます。

4.新しいデザインを制作する

ECサイトのデザインは、顧客の購入に影響を与える重要な要素です。
そのため、ネットショップを乗り換える際には、現状のネットショップデザインの問題点を洗い出し、改善を加えることで、売上がアップする可能性があります。

特に、購入ボタンやカートが見つかりにくかったり、スマートフォン用のサイトが使いづらかったりなど、購入に関する部分のデザインをリニューアルすることで、売上アップが期待できます。

デザインの制作は、ネットショップサービスが用意しているテンプレートなどを使って作ることもできますが、ECサイト制作の経験が豊富なプロに依頼することで、より売れるネットショップのデザインになるでしょう。

カラーミーショップではピッタリな制作会社をご紹介する制作代行サービスを行っておりますので、どこに依頼したらいいかわからない方は一度ご相談ください。

>>>制作代行サービスを見てみる

5.支払い方法や配送方法など各種設定を行う

デザインが決まったら、次はネットショップ運営に必要な各種設定を行いましょう。

特に支払い方法や配送方法など、顧客満足度に直結する設定は重要です。

例えば支払い方法では基本のクレジットカード決済に加え、最近では顧客情報の入力が不要なAmazon PayなどのID決済が人気です。導入することで顧客満足度を上げるだけでなく、カゴ落ち防止にも役立ちます。

配送方法においても顧客ニーズに合わせて、配送スピードや送料、置き配の可否などを検討して、配送会社を選びましょう。

ネットショップの配送方法については「ネットショップの配送方法はどれがいい?」の記事で料金比較や各配送会社の特徴を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

6.テスト運用を行い、問題がないか確認する

ネットショップの乗り換え作業が完了したら、公開前に必ずテスト運用を行いましょう。

テスト運用とは実際にサイトを公開する前に、ユーザーになったつもりで購入などの操作を行い、問題なく動作するかを確認する作業です。

例えば、以下のような項目についてテストを行います。

  • ・商品の購入
  • ・会員登録やログイン
  • ・お問い合わせ
  • ・クーポンやポイントの利用 など

テスト運用で問題が見つかった場合は、修正を行い直るまでテストを続けます。

7.顧客データを移行する

引越し先のECサイトが完成したら、バックアップを取っていた顧客データを移行します。
顧客データには重要な個人情報が含まれているため、慎重に進めましょう。

住所や電話番号など基本的な情報はCSVファイルを使って移行できますが、パスワードはセキュリティ上の理由から移行できないケースが多いです。

その場合、顧客には新しいパスワードを設定してもらう必要があります。
新しく設定しなければならない場合、ユーザーが混乱しないよう、わかりやすい説明やシンプルな操作で済むよう心がけましょう。

ネットショップ移行を成功させるために必須の事前・事後対応

ネットショップを移行する前と後には、スムーズな乗り換えのためにやっておくべきことがいくつかあります。
ここでは主な3点をご紹介します。

顧客へネットショップ乗り換えを告知する

ネットショップを新しくする際は移行前と移行した後に顧客へ告知を行いましょう。
告知はサイト上に掲載するだけでなく、メルマガでもお知らせします。

事前告知では、ネットショップをリニューアルする目的、期間、新しいネットショップのオープン日やURLなど、顧客が把握しておくべき情報を伝えましょう。

ECサイトのリニューアルが完了したら、URLやポイントシステムなどネットショップを新しくしたことで変わった点とメリットを伝えます。

また、パスワードの再設定などユーザーが行わなければならない操作については、できるだけわかりやすく手順を説明します。

ユーザーが操作に迷った時のために、リニューアルに関する問い合わせ窓口を設けておくと、より安心でしょう。

リダイレクト設定を行う

ネットショップを移転する際は、郵便物の転居届のように、旧URLにアクセスがあった場合に新URLへ自動で転送する「301リダイレクト設定」を必ず行いましょう。

リダイレクト設定を行わないと、旧URLにアクセスした顧客に「ページが見つかりません」といったエラー画面が表示になり、ネットショップが閉鎖してしまったのだと勘違いされ、顧客離れにつながります。

また、検索エンジンからのSEO評価も引き継がれず、検索順位が低くなってしまう可能性もあります。

301リダイレクトを設定することで、顧客はスムーズに新しいネットショップへ誘導され、移行によるSEO評価への影響も最小限に抑えられるでしょう。

引越し後は集客やキャンペーンを行う

移転するとSEO評価が完全に引き継げないので、これまでの表示順位よりも下がってしまう可能性があるため、今まで以上に集客に力を入れましょう。

積極的にキャンペーンを実施したり、Web広告を掲載したりするなどして、新規顧客の獲得を目指します。

例えば、リニューアルオープン記念として割引クーポンを発行したり、ポイント還元率をアップしたりするのが効果的です。

引越しをきっかけとしたキャンペーンは新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客の維持にもつながります。
顧客にネットショップの移転をアピールし、再来店を促しましょう。

ネットショップの乗り換え時の注意点

ここでは、ネットショップの乗り換えで知っておきたい注意点を3点お伝えします。

売上が落ちる可能性がある

ネットショップを乗り換える際、移行作業中は商品の購入ができなくなったり、顧客が新しいサイトを見つけられなかったりして、売上が一時的に減少する可能性があります。

そのため移行作業にかかる期間はできる限り短くし、売上の減少を最小限に抑えましょう。
顧客に対しては、いつから新しいサイトに移行するのかなど、具体的なスケジュールを必ず事前に告知します。

余裕をもって告知することで顧客の混乱を防ぎ、スムーズに移行できます。

社内で徹底して認識のすり合わせをしておく

ネットショップの乗り換えは、顧客はもちろんのこと、運営側にも大きな影響を与えるプロジェクトです。

そのため、移行作業がスムーズに進むよう、社内の関係部署にネットショップ乗り換えの目的やスケジュール、担当業務などを共有し、認識をすり合わせておくことが重要です。

社内での意見を一致させておかないと認識の食い違いによって、移行作業のやり直しや、作業の遅延が発生してしまう可能性があります。
最悪の場合、移行作業がストップしてしまうかもしれません。

このような事態を避けるためにも、事前に社内でしっかりと認識をすり合わせておくことが大切です。

URLを変更した場合は印刷物などを見直す

ネットショップの移行でURLが変更になる際の対応で忘れがちなのが、ショップカードやDMなどの印刷物に記載されているURLです。

まずは使っている印刷物を洗い出し、それぞれのURLを変更しましょう。
これらの印刷物に古いURLが記載されたままの場合、顧客がアクセスできず機会損失につながってしまいます。
印刷物のURLは細かい部分ですが、必ず確認を行います。

ネットショップを引越して成功した事例

実際に、ネットショップを引越して売上がアップした成功例をご紹介します。

鎌倉まめや

昭和29年に創業し、鎌倉を中心に豆菓子店を5店舗展開する鎌倉まめや。
利用していたネットショップは自社で更新できずに不便だったり、セキュリティ面で不安があったりしたため、ネットショップの乗り換えを決意しました。

元々のURLを変えずにネットショップをリニューアルできるという理由から、カラーミーショップに引越し。

プロの制作会社に依頼してデザインも一新し、Amazon Payなど決済方法を増やしたことでユーザーが買い物がしやすくなり、売上も1.5倍にアップしたそうです。

鎌倉まめやのネットショップ引越しに関するエピソードはこちらの記事をご覧ください。

>>>鎌倉まめやの成功事例を見る

まとめ

ネットショップの乗り換えや引越しは、適切な準備をしてできるだけスムーズに進められるようにしましょう。
特に、移行する目的の設定や現状のネットショップの課題の洗い出しは重要です。
目的や課題が無いと、新しいネットショップをどのようにするかの方針が定まりません。

引越す際、カラーミーショップなどのネットショップ作成サービスであれば、デザインテンプレートを使って初心者でもネットショップが作れます。

ですが、「この際せっかくだからプロにデザインをお願いしたい」という場合は最適な制作会社を紹介する制作代行サービスもありますので、ぜひ検討してみてください。

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