【事例あり】ぬいぐるみをネット販売するには?ネットショップ開業の手順・費用や注意点を解説
ぬいぐるみのネットショップを開業したいと考えたとき、資格や許可は必要なのか、安全基準はどう確認すればよいのか、費用はどれくらいかかるのかなど、気になることが多いのではないでしょうか。
この記事では、ぬいぐるみのネット販売に必要な資格・許可から、商品の用意の仕方、安全基準、費用の目安、開業の手順、商品ページの作り方や集客のコツまでをまとめて解説します。
目次
ぬいぐるみのネット販売に資格や許可は必要?

ぬいぐるみをネットで販売するにあたって、まず気になるのが資格や許可の問題です。結論としては、扱うぬいぐるみが新品か中古品かによって対応が変わります。
国内で仕入れた新品なら特別な資格は原則不要
新品のぬいぐるみを仕入れて販売する場合や、自分でハンドメイドしたぬいぐるみを売る場合は、特別な資格や営業許可は原則として必要ありません。
食品のように保健所への届出が求められるジャンルとは異なり、雑貨やぬいぐるみの販売は比較的始めやすいといえるでしょう。
ただし、ネットショップで商品を販売する場合は特定商取引法に基づく表記が必要です。事業者の氏名や住所、連絡先、返品条件などをショップ上に掲載することが求められます。
また、個人で事業を始める場合は税務署への開業届の提出も必要です。
令和8年(2026年)1月1日以降に開業した場合は、届出の期限がそれまでの「開業から1か月以内」から「開業した年分の確定申告期限まで」に変更されています。
中古品を仕入れて販売する場合は古物商許可が必要
フリマアプリやオークションなどで仕入れた中古のぬいぐるみを販売する場合は、古物営業法にもとづく古物商許可が必要です。
古物商許可は、主たる営業所の所在地を管轄する警察署に申請して取得します(参考:警視庁ホームページ)。
申請には手数料19,000円がかかり、許可が下りるまでには数週間かかることがあります。
無許可で中古品の売買を行うと罰則の対象になるため、中古のぬいぐるみを扱う予定がある場合は、販売を始める前に申請しておきましょう。
なお、自分が使っていたぬいぐるみを不用品として売る程度であれば古物商許可は不要とされていますが、継続的に仕入れて販売する場合は許可が必要です。
ぬいぐるみをネット販売する方法

ぬいぐるみをネットで販売する方法は、大きく分けて2つあります。
それぞれの特徴を押さえたうえで、自分の商品やビジネスの段階に合った方法を選びましょう。
方法1:自社ネットショップで販売する
カラーミーショップなどのネットショップ作成サービスを利用して、自分だけのオンラインショップを開設する方法です。ショップのデザインや商品の見せ方を自由に設計でき、ブランドの世界観を伝えやすいのが特徴でしょう。
モールに比べて販売手数料が低い傾向にあり、売上が増えるほど利益率を高めやすくなります。お客様の購入履歴を自社で管理できるため、リピーター向けの施策にも取り組みやすい点もメリットです。
一方で、ショップ自体の認知を自分で広げていく必要があり、SNSでの発信やSEO対策といった集客の工夫が求められます。
初めてネットショップを開設するなら、カラーミーショップのように、操作や運営に困った際も電話やメールで相談できるサポート体制があるサービスを選んでおくと安心でしょう。
方法2:モールやハンドメイドマーケットで販売する
楽天市場やAmazonなどのECモール、minne(ミンネ)などのハンドメイドマーケットに出品する方法です。プラットフォーム自体に集客力があるため、まだブランドが知られていない段階でも購入につながりやすいでしょう。
ただし、販売手数料や月額利用料がかかるほか、ショップデザインはプラットフォームのフォーマットに沿う形になります。
同じプラットフォーム上に競合が多い場合は、モール内広告への出稿費用がかさんだり、価格競争になりやすかったりする点にも注意が必要です。
ハンドメイドのぬいぐるみであれば、ハンドメイドマーケットで作品のファンをつくりながら、自社ネットショップでも販売するという組み合わせも考えられます。
商品の特性や事業の段階にあわせて、複数の販路を検討してみてください。
販売するぬいぐるみを用意する方法

ぬいぐるみをネットで販売するには、まず商品をどのように用意するかを決める必要があります。
調達方法によって初期費用やロット数、オリジナリティの出しやすさが変わるため、自分のビジネスの方向性に合った方法を選びましょう。

方法1:自分でハンドメイドする
生地や綿などの材料を自分で用意し、一つひとつ手作りする方法です。
型紙の設計からデザイン、縫製まですべて自分で行うため、他にはないオリジナリティのある商品をつくりやすいでしょう。
材料費だけで始められるので初期投資を抑えやすく、小ロットからの販売にも向いています。一方で、製作に時間がかかるため大量生産には向きにくく、注文が増えた場合に対応しきれなくなる可能性があります。
ミシンや裁縫道具といった設備も必要になるため、あらかじめ作業環境を整えておくことが大切です。注文が増えてきたら、受注生産や数量限定販売で受付数を調整したり、人気の型をOEM製造に切り替えたりする方法もあります。
方法2:OEMメーカーに製造を依頼する
OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、自社ブランドの商品を外部の工場やメーカーに製造してもらう仕組みです。
自分でデザインやコンセプトを考え、製造は専門の工場に任せることで、品質を安定させながらまとまった数量を生産しやすくなります。
最小ロット数や単価はメーカーによって異なりますが、100個程度から対応してくれるところもあります。デザインの自由度が高い反面、サンプル作成から量産まで数か月かかるケースもあるため、販売時期から逆算してスケジュールを組んでおくとよいでしょう。
方法3:国内の卸・問屋から仕入れる
ぬいぐるみメーカーや卸業者から完成品を仕入れて販売する方法です。
すでに品質管理が済んだ商品を扱えるため、検品や安全基準への対応にかかる手間を抑えやすくなります。
仕入れ先は、問屋向けの展示会やオンラインの卸仕入れサイトなどで探すことができます。キャラクターもののぬいぐるみを扱う場合は、ライセンスの確認が必要になる点も押さえておきましょう。
方法4:海外から輸入する
海外のメーカーや卸業者からぬいぐるみを輸入して販売する方法です。国内では手に入りにくいデザインやキャラクターの商品を扱えるため、差別化につなげやすいでしょう。
ぬいぐるみはHSコード(貿易で使われる品目分類番号)9503に分類され、関税は無税とされています。ただし国際送料や輸入時の消費税はかかります。
加えて、商品の安全基準が日本の規格を満たしているかの確認も欠かせません。とくに子ども向けのぬいぐるみは安全基準への適合が重要になるため、後述する安全基準のセクションもあわせて確認してください。また、模倣品やブランドの無断使用にあたる商品を仕入れてしまうリスクもあるため、信頼できる仕入れ先を選ぶことが大切です。
ぬいぐるみの安全基準と表示で確認したいこと

ぬいぐるみを販売する際は、商品の安全性に関する基準と、パッケージや商品ページに必要な表示を確認しておきましょう。とくに子どもが使う商品には法律で定められた基準があり、対象年齢に応じた対応が求められます。
対象年齢に合った安全基準を確認する
ぬいぐるみが子ども向けの「おもちゃ」にあたる場合は、食品衛生法の規格基準を満たす必要があります。
これは、乳幼児が口に入れたり舐めたりする可能性がある製品について、有害物質の含有量や素材の安全性を定めた基準です。対象となるおもちゃを販売するには、指定検査機関の検査に合格していることが条件になります。
一方、大人向けのインテリア雑貨やコレクション用として販売するぬいぐるみは、食品衛生法上のおもちゃには該当しないケースが多いとされています。
ただし、商品の見た目や販売方法から子どもが使うと判断される場合もあるため、対象年齢を商品ページやパッケージに明記しておくと安心です。
子供PSCマークとSTマークの違い
子ども向けのおもちゃに関わる代表的な安全マークとして、PSCマークとSTマークがあります。それぞれ位置づけが異なるため、違いを押さえておきましょう。
子供PSCマークは、消費生活用製品安全法に基づく制度です。令和7年(2025年)12月25日に施行された改正法により、3歳未満向けの乳幼児用玩具は「子供用特定製品」に指定されました。
ぬいぐるみも3歳未満向けであれば対象となり、国が定めた技術基準に適合したうえで子供PSCマークを表示しなければ販売できません。
一方、STマーク(Safety Toy)は、一般社団法人日本玩具協会が定めた玩具安全基準(ST基準)に適合していることを示すマークです。こちらは法的な義務ではなく、メーカーや販売者が任意で取得する自主基準にあたります。
ただし、消費者にとっては安全性の目安になるため、子ども向けのぬいぐるみを販売する場合は取得を検討してみてもよいでしょう。
ハンドメイド・OEM・輸入品で確認すべきこと
商品の調達方法によって、安全基準の確認ポイントは異なります。
| ハンドメイドの場合 |
|
|---|---|
| OEMの場合 |
|
| 輸入品の場合 |
|
ぬいぐるみのネットショップ開業にかかる費用

ぬいぐるみのネットショップを始めるにあたって、どれくらい費用がかかるのかを把握しておきましょう。
ここでは内訳ごとに解説したうえで、最後に初期費用と月々のランニングコストを一覧で整理しています。
ネットショップの開設・運営費用
ネットショップ作成サービスを利用する場合、主な費用はサービスの月額利用料と決済手数料です。サービスやプランによって金額は異なりますが、月額数千円程度から始められるものもあります。
このほか、独自ドメインを取得する場合はドメイン費用(年間数百円〜数千円程度)がかかります。
ショップのデザインにこだわりたい場合は、有料テンプレートの購入やデザイナーへの依頼費も見込んでおくとよいでしょう。
ECモールやハンドメイドマーケットに出品する場合は、販売手数料が別途かかるのが一般的です。手数料率はプラットフォームによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
材料費・仕入れ代・OEM費用
商品の調達方法によって、必要な費用は大きく変わります。
ハンドメイドの場合は、生地や綿、目や鼻のパーツ、糸などの材料費が中心です。1体あたりの材料費は使う素材によって幅がありますが、数百円〜数千円程度が目安になるでしょう。
卸仕入れの場合は商品単価×仕入れ個数が初期費用となり、最低発注数が決まっていることもあるため仕入れ先への確認が必要です。
OEMではサンプル作成費と量産費がかかります。
最小ロットは100個程度から対応する会社もありますが、数量が少ないほど1個あたりの単価は高くなりやすい点に注意しましょう。
輸入の場合は商品代に加えて国際送料がかかります。ぬいぐるみ(HSコード9503)の関税は無税とされていますが、輸入時の消費税や通関手数料は別途発生するため、総コストを事前に見積もっておくことが大切です。
検査・表示・梱包・配送にかかる費用
3歳未満向けのぬいぐるみを販売する場合は、子供PSCマークの取得に必要な検査費用が発生します。検査費用は検査機関や検査項目によって異なるため、事前に見積もりを取っておくと安心です。
梱包にかかる費用としては、商品を入れる袋や箱、型崩れを防ぐための緩衝材、テープなどの資材代があります。ぬいぐるみはかさばりやすいため、サイズに合った梱包材を選ぶことがコストを抑えるポイントになるでしょう。
配送料はサイズと重さ、配送先によって変わります。
複数の配送業者の料金を比較したり、まとめて契約することで割引が受けられたりする場合もあるため、取扱量に応じて検討してみてください。
ここまでの内容をふまえて、主な初期費用と月々のランニングコストを一覧にまとめました。商品の調達方法によって該当する項目が異なるため、自分に当てはまるものを中心に確認してみてください。
主な初期費用
| 費用項目 | 目安 |
|---|---|
| ネットショップの 初期費用 |
無料〜数万円 (サービス・プランにより異なる) |
| 独自ドメインの取得 | 年間数百円〜数千円 |
| 材料費 (ハンドメイドの場合) |
1体あたり数百円〜数千円 (素材による) |
| 仕入れ代 (卸仕入れの場合) |
商品単価×仕入れ個数 |
| OEM製造費 (OEMの場合) |
サンプル費+量産費 (最小ロット100個程度〜) |
| 輸入費用 (海外仕入れの場合) |
商品代+国際送料+消費税 (関税は無税) |
| 子供PSCマーク検査費 (3歳未満向けの場合) |
検査機関・検査項目により異なる |
| 古物商許可の申請 (中古品を扱う場合) |
19,000円 |
| 梱包資材 (袋・箱・緩衝材など) |
1個あたり数十円〜数百円 |
| 商品撮影 | 自分で撮影:機材・スタイリング用品の購入費 プロに依頼:1万〜数万円程度 |
月々のランニングコスト
| 費用項目 | 目安 |
|---|---|
| ネットショップの 月額利用料 |
無料〜数万円 (サービス・プランにより異なる) |
| 決済手数料 | 売上の数%程度 (サービスにより異なる) |
| 材料費・仕入れ代の補充 | 販売数に応じて変動 |
| 梱包資材の補充 | 販売数に応じて変動 |
| 配送料 | サイズ・重量・配送先により変動 |
| 広告・販促費 | 予算に応じて (SNS運用は無料から可能) |
ぬいぐるみのネットショップを開業する手順

ぬいぐるみのネットショップを実際に開業するまでの流れを、6つのステップで整理します。

ステップ1:コンセプトとターゲットを決める
最初に、どんなぬいぐるみを誰に届けたいのかを明確にしましょう。
たとえば「手作りの動物ぬいぐるみを子どものいる家庭に届けたい」「海外ブランドのぬいぐるみをコレクター向けに販売したい」など、方向性によって仕入れ方法や価格帯、ショップのデザインが変わってきます。
ターゲットを決める際は、子ども向けか大人向けかも重要なポイントです。
子ども向けであれば安全基準への対応が必要になり、大人向けであれば「ぬい活」(ぬいぐるみを連れて写真を撮るなどの楽しみ方)を意識した見せ方が効果的かもしれません。
ステップ2:販売商品と用意する方法を決める
コンセプトが固まったら、商品をどのように用意するかを決めます。
ハンドメイド、OEM、卸仕入れ、海外からの輸入など、方法ごとにコストやリードタイムが異なるため、事業の規模感に合った方法を選びましょう。
複数の方法を組み合わせることも可能です。たとえばハンドメイドの一点ものと、人気デザインのOEM量産品を両方扱うといった形で、商品ラインナップに幅を持たせる方法もあります。
ステップ3:ネットショップを開設する
販売する商品の方向性が決まったら、ネットショップを開設します。
ネットショップ作成サービスを利用すれば、テンプレートを選んで商品情報を登録するだけで、比較的短期間でショップを立ち上げられます。
初めてネットショップを運営するなら、操作方法や設定でわからないことが出てきたときに電話やメールで相談できるサポート体制が整ったサービスを選んでおくと安心です。
カラーミーショップでは、電話やメールでのサポートに対応しており、開設後の運営についても相談しやすい環境が用意されています。
ステップ4:決済・配送方法を設定する
ショップを開設したら、お客様が利用する決済方法と配送方法を設定します。
決済方法は、クレジットカード決済を中心に、Amazon Payやコンビニ決済、後払いなど複数の手段を用意しておくと、購入時の離脱を減らしやすくなるでしょう。
配送方法は、ぬいぐるみのサイズや重さに合った配送サービスを選びましょう。
小さなマスコットサイズであればポスト投函型の配送サービスが使えることもありますが、大きなぬいぐるみは宅配便が基本になります。
ステップ5:商品ページと必要な表示を整える
商品ページでは、ぬいぐるみの写真や説明文に加えて、素材・サイズ・対象年齢などの情報を記載します。商品ページの詳しい作り方は後述のセクションで解説します。
あわせて、特定商取引法に基づく表記もショップ上に掲載しておきましょう。
事業者の氏名や住所、連絡先、返品条件などが必要です。3歳未満向けのぬいぐるみを扱う場合は、子供PSCマークや対象年齢の表示も忘れずに準備してください。
ステップ6:テスト注文をして販売を始める
すべての設定が整ったら、販売を開始する前にテスト注文を行いましょう。
注文から決済、確認メールの送信、発送手続きまでの一連の流れを自分で体験しておくと、お客様目線で不備に気づきやすくなります。
問題がなければ販売を開始します。個人で事業を始める場合は、税務署への開業届の提出も忘れずに行いましょう。
カラーミーショップでぬいぐるみを販売している事例

PERFECT WORLD TOKYOは、国内外のキャラクターグッズを専門に取り扱うショップです。
ぬいぐるみをはじめとした44,000点以上のキャラクターグッズを販売しており、約20のECモールと自社ネットショップを併用して運営されています。
同店がカラーミーショップを使い続ける理由は、商品登録のしやすさや価格とのバランスのよさ。月に1,200〜1,300点もの新商品を登録するなかで、操作性は日々の運営効率に直結するといえるでしょう。
また、人気商品が在庫切れになった際にお客様へ自動で通知を届ける再入荷通知アプリを活用しているのも特徴です。ぬいぐるみは限定品や人気キャラクターのアイテムが品薄になりやすいため、こうした機能を使うことで販売機会の取りこぼしを防ぎやすくなります。
PERFECT WORLD TOKYOの詳しい運営の工夫については、事例インタビューをぜひご覧ください。
ぬいぐるみの商品ページ作成と梱包のポイント

商品ページの作り方と梱包の仕方は、お客様の購入判断やショップへの信頼に直結します。ぬいぐるみならではの特性をふまえて、押さえておきたいポイントを紹介します。
ポイント1:質感・サイズ感・表情が伝わる写真を掲載する
ぬいぐるみは実物を手に取れないぶん、写真の印象が購入の決め手になりやすい商品です。
正面だけでなく、横・後ろ・アップなど複数のアングルから撮影して、表情や質感が伝わるようにしましょう。
サイズ感を伝えるには、手に持った写真や身近なものとの比較写真を載せるのも効果的です。自然光の下で撮影すると、生地の色味や風合いが実物に近い印象になりやすいでしょう。
背景はシンプルな白や淡い色にすると、ぬいぐるみ自体が引き立ちます。
ポイント2:素材・サイズ・対象年齢・注意事項を記載する
商品ページには、素材(表地・中綿)、サイズ(縦×横×奥行き)、重さなどの基本情報を記載しましょう。子ども向けの商品であれば、対象年齢や安全基準への適合状況もあわせて明記しておくと安心です。
洗濯の可否やお手入れ方法も、購入後のトラブルを防ぐために記載しておきたい情報です。
アレルギーに配慮が必要な素材を使っている場合は、その旨を商品説明に含めておくとよいでしょう。
ポイント3:型崩れや水濡れを防げるように梱包する
ぬいぐるみは柔らかく型崩れしやすいため、配送中に形が崩れないよう工夫が必要です。
透明のOPP袋で包んでから緩衝材で保護し、段ボール箱に入れるのが基本的な流れになります。
水濡れを防ぐために、OPP袋の口をテープでしっかり封をしておくと安心です。
大きなぬいぐるみはかさばるため、商品サイズに合った段ボールを選んで隙間を緩衝材で埋めると、配送中の動きによるダメージを抑えやすくなります。
ポイント4:商品の個体差や返品・交換条件を分かりやすく伝える
ハンドメイドのぬいぐるみは一点ずつ表情や仕上がりが微妙に異なることがあります。
ハンドメイド品には個体差がある旨を商品ページに記載しておくと、お客様との認識のずれを防ぎやすくなるでしょう。
返品や交換の条件も、購入前にわかりやすく伝えておくことが大切です。
どのような場合に返品・交換を受け付けるのか、送料はどちらが負担するのかなど、具体的な条件を明記しておくとトラブルの予防につながります。
ぬいぐるみを販売するときに注意したいこと

ぬいぐるみのネットショップを運営するうえで、法律面やお客様対応の面で気をつけておきたいポイントがあります。
トラブルを未然に防ぐために、販売前に確認しておきましょう。

注意点1:キャラクターやデザインを無断で使用しない
既存のキャラクターやブランドのデザインを無断で使用してぬいぐるみを製作・販売すると、著作権や商標権の侵害にあたる可能性があります。
人気キャラクターに似せたデザインや、ほかのクリエイターの作品を模倣した商品も同様です。
ぬいぐるみ本体だけでなく、実在のキャラクターやアイドルの衣装を再現したぬいぐるみ用の洋服なども、個人で楽しむ範囲を超えて販売した時点で権利侵害にあたるおそれがあります。
キャラクターグッズを販売したい場合は、権利者からライセンスを取得する必要があります。
自分でオリジナルのデザインを考えて製作するのが、権利面でのリスクを避けるもっとも確実な方法といえるでしょう。
注意点2:輸入品は模倣品や安全性を確認する
海外から仕入れたぬいぐるみのなかには、模倣品(コピー品)や安全基準を満たしていない商品が含まれている場合があります。模倣品と知らずに販売した場合でも、商標権侵害として責任を問われるおそれがあるため注意が必要です。
仕入れ先の信頼性を確認するとともに、商品が日本の安全基準に適合しているかもチェックしましょう。子ども向けのぬいぐるみであれば、食品衛生法の基準や子供PSCマークへの対応が求められる場合があります。
注意点3:価格・品質・限定などの表現に注意する
商品ページやSNSでの宣伝において、事実と異なる表現や消費者を誤解させるような表現は景品表示法に抵触するおそれがあります。
たとえば、根拠なく「最高品質」とうたったり、実際には限定ではないのに「数量限定」と表示したりする行為は、不当表示にあたる可能性があります。
価格の比較表示にも注意が必要です。通常販売価格を不当に高く設定したうえで割引価格を強調するいわゆる二重価格表示は、有利誤認表示として問題になることがあります。
値引きやセールの表示は、実態にもとづいた正確な表現を心がけましょう。
注意点4:返品や不良品が発生した場合の対応を決めておく
ネットショップでは、お客様が商品を手に取って確認できないため、届いた商品がイメージと違ったという理由で返品や交換を希望されることがあります。あらかじめ返品・交換のルールを決めて、商品ページや特定商取引法に基づく表記に明記しておきましょう。
不良品や配送中の破損があった場合の対応フローも整理しておくと、いざというときに慌てずに済みます。返品送料の負担、交換か返金かの判断基準、対応期限などを具体的に決めておくとよいでしょう。
ぬいぐるみのネットショップの集客・リピート施策

ネットショップを開設しただけでは、すぐにお客様が訪れるわけではありません。
ぬいぐるみというジャンルの特性を活かした集客とリピート獲得の工夫を紹介します。
施策1:SNSでぬい撮りや使用イメージを発信する
ぬいぐるみはSNSとの相性がよい商品です。
とくにInstagramやX(旧Twitter)では、ぬいぐるみを連れて撮影する「ぬい撮り」の文化が広がっており、かわいい写真が拡散されやすい傾向があります。
商品の使用イメージや季節のイベントに合わせたコーディネート写真などを定期的に投稿すると、ショップの認知度を高めやすくなります。
購入者がSNSに投稿した写真を紹介させてもらうのも、口コミとしての信頼感につながるでしょう。
施策2:商品名や用途を意識してSEO対策を行う
検索経由でショップに訪れるお客様を増やすには、商品名や商品説明に検索されやすいキーワードを含めることが大切です。
たとえば「くま ぬいぐるみ 手作り」「出産祝い ぬいぐるみ」など、商品の特徴や用途に合ったキーワードを意識して記載しましょう。
ショップ内にブログ機能がある場合は、ぬいぐるみのお手入れ方法や素材の選び方などの記事を投稿するのもSEO対策として有効です。
商品に関連する情報を発信することで、検索エンジンからの流入を増やしやすくなります。
施策3:レビューや再入荷通知を活用する
購入者のレビューは、ほかのお客様が購入を検討する際の参考になります。
商品到着後にレビュー投稿をお願いするメールを送るなど、レビューが集まりやすい仕組みを整えておくとよいでしょう。
人気商品が品切れになった際は、再入荷通知の機能を活用することで、入荷と同時にお客様へお知らせを届けられます。
先ほど紹介したPERFECT WORLD TOKYOの事例でも活用されていたように、ぬいぐるみは限定品や人気アイテムが品薄になりやすいため、販売機会を逃さない仕組みとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
よくある質問

Q:ぬいぐるみは1個からネット販売できますか?
はい、1個から販売できます。
自社ネットショップであれば出品数に制限はなく、ハンドメイドの一点ものでも出品可能です。在庫が少ない段階からでも始められるため、まずは少数から試してみるのもよいでしょう。
Q:大人向けのぬいぐるみにも子供PSCマークは必要ですか?
子供PSCマークの対象は、3歳未満の乳幼児向け玩具として販売される製品です。大人向けのインテリアやコレクション用として販売するぬいぐるみであれば、原則として対象にはなりません。
ただし、商品の見た目や販売方法から子どもが使うと判断される場合は対象になる可能性があるため、対象年齢を商品ページに明記しておくと安心です。
Q:海外から購入したぬいぐるみを日本で販売できますか?
海外で購入したぬいぐるみを国内で販売すること自体は可能です。ただし、日本の安全基準に適合しているかの確認が必要になります。
具体的には、仕入れ先に検査成績書の有無を確認したり、指定検査機関で検査を受けたりする方法があります。子ども向けであれば食品衛生法の基準や子供PSCマークへの対応が求められる場合があるほか、模倣品でないかもあわせて確認しておきましょう。
詳しくは本記事の「安全基準と表示で確認したいこと」のセクションをご覧ください。
まとめ
ぬいぐるみのネットショップを開業するには、扱う商品が新品か中古かによる資格・許可の確認、安全基準への対応、販売方法や商品の調達方法の選択など、事前に押さえておくべきポイントがいくつかあります。
とくに子ども向けのぬいぐるみを販売する場合は、食品衛生法の基準や子供PSCマークへの対応が求められるケースもあるため、対象年齢に応じた準備を進めておきましょう。
一方で、ネットショップの開設自体はそれほどハードルが高いものではありません。
ネットショップ作成サービスを利用すれば、初期費用を抑えながら短期間でショップを立ち上げられます。カラーミーショップでは、電話やメールでのサポートにも対応しているため、初めてのネットショップ運営でも安心して相談しながら進められるでしょう。
この記事を参考に、ぬいぐるみのネットショップ開業への一歩を踏み出してみてください。
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