文房具のネットショップを開業するには?手順や成功のポイントと事例も紹介!
ペンやノートといった文房具は、私たちの生活に欠かせないアイテムです。
最近では、こだわりの文房具やオリジナル商品をネットショップで販売する事業者が増えています。
そこでこの記事では、文房具のネットショップを開業するメリットから、具体的な手順、成功のポイントまで詳しく解説します。
文房具のネットショップって、競合が多そうで難しいイメージがあるなぁ。
確かに文房具はどこでも買えますが、だからこそネットショップならではの工夫で差別化できるんですよ。これから文房具のネットショップを成功させるポイントなどを詳しくご紹介しますね。
目次
ネットショップで文房具を販売するメリット

文房具はコンビニや100円ショップなど、さまざまな場所で購入できる身近な商品です。
そのような中でも、あえてネットショップで文房具を販売するメリットはどこにあるのでしょうか。
主なメリットを3つご紹介します。
コストを抑えて販売を始められる
実店舗で文房具を販売する場合、店舗の家賃や内装費、光熱費といった初期費用や固定費が大きな負担となります。
一方、ネットショップであれば、これらのコストを大幅に削減できるのが魅力です。
例えばカラーミーショップのようなECサイト構築サービスなら、月額数千円程度からお店を始められるため、資金に余裕がない段階でも気軽にスタートできるでしょう。
新たな顧客の獲得につながる
ネットショップは場所の制限を受けないため、実店舗では届かなかった遠方の顧客にもアプローチできます。
全国各地のユーザーに販売できるのはもちろん、海外に向けても販売が可能です。
経済産業省の調査によると、近年は筆記具の輸出が好調で、アメリカや中国を中心に香港、フランス、ドイツなど海外市場が拡大しています。
こうした背景から、ネットショップを通じて国内外の新規顧客を獲得できるチャンスが広がっているといえるでしょう。
ニッチ向けなどさまざまな商品を扱える
実店舗で文房具を販売する場合、陳列スペースに限りがあるため、売れ筋商品を中心に展開せざるを得ません。
ですが、ネットショップであれば物理的なスペースの制約がないため、幅広い商品ラインナップをそろえることができます。
例えば、左利き用のハサミやノート、珍しい鳥のイラストが描かれたメモ帳、イラストを描く人向け専門のペンなど、特定のニーズに応える商品を豊富に展開できます。
多様な商品を取りそろえることで、さまざまなユーザーに訪問してもらえるだけでなく、他店との差別化にもつながるでしょう。
文具のネットショップの作成方法は主に2パターン

文房具のネットショップを開業するには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
- ・ECモール内に出店する
- ・(独自の)自社ネットショップを作成する
1つ目のECモールは、Amazonや楽天市場などECモール自体に知名度や集客力があるため、開業初期から一定の訪問者を見込めるのがメリットです。
ですが、多くの競合店舗が並ぶため差別化が難しく、価格競争に巻き込まれやすいというデメリットもあります。
また、モール側が定めたセールやポイント制度、デザインといったルールに従う必要があり、自由度があまりありません。
一方、自社ネットショップは実店舗の路面店のように、自社だけのお店を開業するイメージです。
自社で運営するため、デザインや機能を自由にカスタマイズでき、独自の世界観を表現してブランディングに取り組めます。
価格競争に巻き込まれにくく、顧客データを自社で管理できる点も大きなメリットです。
今ではカラーミーショップのように、ECサイトを簡単に作成して、月数千円程度で利用できるサービスがたくさんあるので、手軽に取り組めるでしょう。
ただし、集客は自分で行う必要があるため、SNSやWeb広告などの施策が欠かせません。
モールと自社ネットショップ、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自社に合った方法を選びましょう。
ネットショップの開業については「ネットショップ開業でおすすめはどこがいい?」の記事で、構築方法や具体的なサービスを紹介していますので、選ぶ際の参考にしてください。
ネットショップで文房具を販売するやり方・手順

ここからは、文房具のネットショップを開業する具体的な手順をご紹介します。
開業準備から集客まで、5つのステップに分けて解説していきますので、これから始める方はぜひ参考にしてください。
1.コンセプト・カラーやショップ名を決める
ネットショップを開業する際、まず決めるべきはショップのコンセプトです。
「どんな文房具を」「誰に」「どのように」提供するのかを明確にすることで、他店との差別化が図れます。
例えば「働く女性向けのおしゃれな文房具」や「海外の商品も扱うマスキングテープ専門店」など、具体的なコンセプトを設定しましょう。
ネットショップのコンセプトについては「ネットショップのコンセプトの決め方」の記事で具体的な考え方などを紹介しています。
コンセプトが決まったら、それに合わせてショップ名を決めていきます。
ショップ名は覚えやすく、ターゲット層に響く名前が理想的です。
また、同じ名前のショップがないかも事前に確認しておくと安心でしょう。
なお、ショップ名については「ネットショップの名前の付け方」の記事もぜひ参考にしてください。
2.販売する文房具を準備する
次に、ネットショップで販売する文房具を用意します。
商品となる文房具の仕入れ方法は、主に以下の4つが挙げられます
- ・仕入れ用の卸サイトを利用する
- ・メーカーや卸売業者と直接取引する
- ・海外から輸入する
- ・オリジナル商品を製作する
初心者の方には「NETSEA」など、インターネットで簡単に注文できる卸サイトの利用がおすすめです。
もし一定の実績があれば、メーカーや作家と直接交渉することで、より有利な条件で仕入れられる可能性もあります。
ですが、初心者にはハードルが高いでしょう。
また、他店と差別化を図るなら、海外から輸入するという方法もあります。
さらに、自社だけのオリジナティが出したければ、独自に文房具を製作するのも効果的です。
ノベルティ製作サービスなどを活用すれば、小ロットからオリジナル商品を作れるでしょう。
商品の仕入れについては下記の記事でさらに詳しく紹介しています。あわせてご覧ください
3.ネットショップの開設方法を決める
先ほど紹介したように、ネットショップの開設方法は主に2種類あるため「ECモール」と「自社独自のネットショップ」のどちらで販売するかを決めます。
初期の集客力を重視するならECモールが向いていますが、デザインや機能面で自由度がなく、価格競争に陥りがちな点に注意が必要です。
一方、自社の世界観を表現してブランディングを重視するなら、自社ネットショップがおすすめです。 カラーミーショップのようなECサイト構築サービスを使えば、専門知識がなくても簡単にショップを作成できます。
また、大手モールに比べて毎月のランニングコストも抑えやすいでしょう。
例えば、カラーミーショップは、日本語での電話サポートやAmazonPayの導入、完全無料の海外販売機能が基本機能として備わっています。
サービスによっては追加料金が必要なこともあるため、カラーミーショップはコスト面でも安心といえます。
さらに詳しく知りたい方は、カラーミーショップのサービス資料もご用意しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
3分でわかるカラーミーショップの資料ダウンロードはこちら >
4.ネットショップのデザインやページを作る
開設方法を決めたら、実際にネットショップを作成していきます。
デザインが必要な自社ネットショップの場合でも、多くのサービスがデザインテンプレートを用意しているため、初心者でも簡単にショップを構築できます。
特に重要なのが商品ページの作成です。
文房具は実際に手に取れないため、サイズや素材、色味などの情報を詳しく記載することがポイントです。
さまざまな角度からの写真や、実際に使用しているイメージ写真を掲載することで、購入者の不安を解消し、購入しやすくなるでしょう。
5.開店したら集客を行う
ネットショップは開設しただけでは誰にも見つけてもらえないため、積極的に集客を行う必要があります。
主な集客方法として、SNS運用、Web広告、SEO対策などがあります。
特に文房具はInstagramなどのSNSと相性が良く、商品の写真を投稿することで視覚的に魅力を伝えられます。
便利な文房具の使い方や、デスク周りのコーディネート例を発信することで、フォロワーを増やしながら自然な形で集客につなげられるでしょう。
集客に関しては、まずは無料で始められるSNS運用から取り組んでみるのがおすすめです。
なお、ネットショップの集客方法についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
文房具のネットショップを成功させるポイント・注意点

文房具のネットショップを開業したら、売上を伸ばすための工夫が必要です。
ここでは、ネットショップならではの強みを活かした成功のポイントと、運営する上で注意すべき点をご紹介します。
商品が探しやすいよう工夫をする
文房具のネットショップでは、商品を豊富にそろえられるのがメリットですが、点数が増えるほど商品が見つけにくくなり、サイトの離脱につながってしまいます。
そのため、ユーザーが目当ての商品をすぐに見つけられるような工夫が重要です。
「ペン」「付箋」といった商品カテゴリだけでなく、「用途で選ぶ」「ブランドで選ぶ」など、複数の切り口から商品を探せるようにしましょう。
また「海外のおしゃれな文房具」「オフィスで活躍する便利アイテム」といった特集ページを作るのも効果的です
商品を探しやすくして、購入率アップにつなげましょう。
ネット限定の商品を販売する
文房具はスーパーや100円ショップなど、さまざまな場所で手軽に購入できるため、ネットショップで購入してもらうための工夫は必須です。
ネット限定の商品や限定カラー、ギフトセット商品などを販売することで、ネットショップならではの付加価値を提供できます。
特に効果的なのが、人気キャラクターやアニメ・ゲームなどとのコラボ商品です。
コラボ商品はファン層からの購入が見込めるだけでなく、SNSでの拡散も期待でき、ショップの認知度向上にもつながるでしょう。
コラボがきっかけの新規顧客がショップを気に入れば、リピーターになってくれる可能性もあります。
他のショップとの差別化を図る
繰り返しになりますが、文房具のネットショップは数多く存在するため、他店と差別化することがポイントです。
価格競争に巻き込まれないためには、独自の強みやコンセプトを明確に打ち出し、他社にはないような商品展開が重要です。
また、「どのような商品を売るか」だけでなく、商品の使い方やアレンジ方法を紹介するコンテンツを充実させたり、購入者へのラッピングサービスを提供したりするといった購入体験も差別化につながります。
他社にはない自社ならではの工夫で、ユーザーを獲得しましょう。
【事例】ネットショップで文房具を販売しているショップ

表現社 cozyca products
京都にある老舗文具メーカーの表現社は独自ブランド「cozyca products」のネットショップをカラーミーショップで運営しています。
当初は実店舗だけでしたが、電話での受注が大変になりECを開設。
今では実店舗も運営しながら、海外販売も行い販路を拡大しています。
さらに詳しくは下記のインタビュー記事をご覧ください。
カタカナ
文房具も販売する東京・自由が丘にあるセレクトショップ「カタカナ」はECモールを開設後に、自社ECをカラーミーショップで始めました。
理由は、自由度の低いECモールでは表現できなかったショップの世界観をECサイトで表現したかったから。
ECサイト開設後もリニューアルなどを行い、実店舗と両立させています。
さらに詳しくは下記のインタビュー記事をご覧ください。
まとめ
文房具のネットショップは、コストを抑えて始められ、全国や海外の顧客にもアプローチできる魅力的なビジネスです。
開業には、コンセプト設定から商品準備、ネットショップ構築、集客まで、計画的な準備が必要になります。
成功のポイントは、商品の探しやすさやネット限定商品の提供、他店との差別化です。
ECモールと自社ネットショップにはそれぞれメリットがありますが、自社らしさを表現するなら、カラーミーショップのようなECサイト構築サービスで自社ショップを作るのがおすすめです。
ぜひこの記事を参考に、文房具のネットショップ開業に挑戦してみてください。
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よくある質問
コストを抑えて開業できる、さまざまな商品を並べられるといったメリットがあります。詳しくはこちらの章をご覧ください。







