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女性たちの手によって支えられる高品質な灯火 「和ろうそく 大與」さんの工房を見学しました

いつも画面越しに見ているオンラインショップのむこうには、想いのつまった“モノ”とそれを届ける“”たちがいます。このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーやお店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
滋賀県高島市、琵琶湖のちかくに工房兼店舗をかまえる「和ろうそく 大與(だいよ)」さんは、100年以上和ろうそくをつくり続けている老舗メーカーです。生活用ろうそくの開発背景をインタビューした前回に続き、今回は工房での制作風景を見せていただきました。

見学前に、四代目社長・大西巧(さとし)さんに
和ろうそくの製造工程について教えてもらいました

和ろうそくってどうやって作るんですか?

スタンダードな櫨(はぜ)ろうそくは基本的にすべて手作業で作ってます。

和ろうそくのスタンダード・櫨ろうそく

手作業なんですか。

はい。工程をざっくり説明すると、3つに分かれてます。灯芯づくり手掛け色付け

カラフルに色付けされた米ぬかろうそく

灯芯…? 手掛け…?

「手掛け」っていうのは、ろうそくの胴体部分をつくっていく作業。「灯芯」っていうのは火をつけるこの部分のことです。

和ろうそくの灯芯って、太いから、燃え尽きないんです。だから芯が長くなったら切ってメンテナンスする必要があるんです。それを「芯切り」って言うんですけど…やってみます?

いいんですか。難しそう…。

全然難しくないですよ〜。上1cmくらい残して、ピンセットでつまんで、ピッ!と。

ピッ…!

どうですか? 芯が伸びてたらそこが影になって照度が落ちるんですけど、切ることで明るくなったでしょ

たしかに、ほんのり明るくなった気がする!

こうやって灯の「おもり」をすることで、ものに対して手をかけることが生活を豊かにしてくれるんじゃないか?というのを伝えたいんです。放っておいていいもんばっかりですからね、今の世の中は。たしかにすごく便利なんだけど、便利と引き換えになくなるものもいっぱいあると思っています。

なるほど。

それじゃ、工房を案内していきますね。

女性職人が丁寧につくりあげる「灯芯」

というわけで、ショールームの奥にある工房へやってきました

ここで作業されてるんですか。

そうです。

これが灯芯です。ちょっと持ってみてください。

わ、軽いんですね。

和紙で軸を作って、畳とかで使う「い草」の髄を巻きつけてるからめっちゃ軽いんですよ。

バランスを取るために、ろうそくの大きさにあわせて芯の太さも変える

なるほど。灯芯づくりはどれくらい時間がかかるんですか?

やったことないし、わかんないですね…。

やったことないんですか!

灯芯づくりは、昔から女性の方が作ってくれているので。…どれくらいかかるか、彼女らに聞いてみるといいですよ。

聞いてみます。

お仕事中すみません。灯芯を1本つくるのにどれくらい時間がかかるんですか?

お母さん: 5分くらいかねぇ。

すごく緻密な作業なんですね。お母さんみたいに一人前になるにはどれくらいかかるんですか?

お母さん: 一人前? そりゃいつまでも無理や!あの太い灯芯つくったのは、92歳のおばあちゃん。彼女なんか70年くらいやってるよ。

ええっ!(笑)

お母さん: 私なんて最初作ったときなんか、難しすぎてギブアップしたよ。三日間やって「もうやりたくない!」って。(笑)

す、すごい…!

絶妙な温度管理が肝心な「手掛け」

工程でいうと次は「手掛け」ですね。

はい。僕がろうそくの胴体部分をつくります。

この串に灯芯を差して、40~50度くらいに温めたろうを掛けて、冷やし固めて、塗り重ねるのを繰り返してバウムクーヘンみたいにつくっていく。

「下掛け」とよばれる作業

手掛けの様子

この作業のむずかしいところは?

原料の櫨(はぜ)の特徴で、ろうが固まりだす温度が早いんです。だから温度調整が大変です。冷えてきたら、この小さい釜に鍋で熱したロウを少しずつ足して、調整していきます。

原料の櫨ってどこで採れるものなんですか?

今はもう、九州で3社しかつくっていないですね。

すごく貴重なものなんですね。

櫨は高価だから時代とともに安価な材料に流れていってしまってるんですよ。でも、さっき見てもらったとおり、櫨ろうそくは灯の質が全然ちがう。この高品質な櫨ろうそくを作り続けることに僕らは誇りを持っているし、こだわり続けています。

繊細な違いも表現する「色付け」

米ぬかろうそくは、最後に色付けの作業があります。これも女性たちのお仕事です。

やっぱり手作業なんですね。

色をつけたら最後に検品して、箱に詰めたら出荷できる状態になります。

あっ、こんなに小さなろうそくもあるんですね。

そうそう!これ、新商品なんですけど、パッケージにもすごくこだわってて…

小さなろうそくに込められたメッセージとは…?

近日公開の記事で新商品誕生の裏側を紹介します。どうぞおたのしみに!

今回ご紹介したショップ
和ろうそく 大與
滋賀県高島市の和ろうそく専門メーカー。優れた伝統技術をそのままに、現代の生活に寄り添う新しいプロダクトを次々と生み出しています。
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