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ECサイトの多言語対応とは?3つの方法やツール選びのポイント・注意点なども紹介!

海外展開を検討しているけれど、ECサイトの多言語対応が必要なのか、どのような方法があるのかなどの疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこでこの記事ではECサイトの多言語対応について基本的な知識から具体的な方法、ツール選びのポイントまで分かりやすく解説します。

ツクルくん
ツクルくん

ECサイトの多言語対応って、なんだか複雑で大変そうだなぁ。どこから手をつけていいのか分からないよ。

カラミちゃん
カラミちゃん

そんなツクル君の気持ち、よく分かります!まずは基本から、具体的な進め方を一緒に整理していきましょう。

ECサイトの多言語対応とは?

ECサイトの多言語対応とは、日本語のECサイトを外国語に翻訳し、海外のユーザーが母国語で商品を購入できるようにすることです。
単純に文字を翻訳するだけでなく、その国の文化や商習慣に合わせたコンテンツの調整も含まれる場合もあります。

2024年においては、日本とアメリカ、中国の間で行われる越境ECがいずれも拡大しています。
経済産業省の「令和6年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」によれば、中国から日本への購入額は2兆6,372億円(前年比8.5%増)、アメリカから日本への購入額は1兆5,978億円(前年比8.0%増)と、前年に続いて成長が確認されました。

訪日外国人観光客の増加や日本製品への関心の高まりも相まって、多言語対応への注目が集まっており、越境ECを始める上では必須の対応といえます。

ECサイトを多言語対応する3つのメリット

ECサイトの多言語対応を行うとしても、気になるのがそのメリットです。
ここでは主な3つをご紹介します。

メリット1:販路の拡大

多言語対応の最大のメリットは、大幅な販路の拡大です。
日本国内では少子高齢化により市場が縮小傾向にあり、新規顧客の獲得がますます困難になっています。
そんな中、海外に目を向けることで新たな売上チャンスを掴むことができるでしょう。

特に日本の化粧品や健康食品などは海外での人気が高いので、一度話題になれば売上が一気に跳ね上がる可能性もあります。
国内市場だけに頼らず、世界中の顧客にアプローチできることが多言語対応の大きな魅力です。

メリット2:信頼性やブランド価値アップ

海外ユーザーにとって、母国語で商品情報を確認できることは安心感につながります。
もしご自身が海外のサイトで買い物をする際、日本語で書かれていると「ちゃんとしたお店だな」と感じるのではないでしょうか。

多言語対応されたサイトは「きちんと海外顧客のことを考えている企業」という印象を与え、ブランドの信頼性向上が期待できます。

また、多言語化に対応していると国内の顧客からも「グローバルに展開している企業」として評価が高まるかもしれません。

メリット3:他社との差別化・優位性の向上

実は多言語対応を行っているECサイトはまだそれほど多くないため、他社との差別化につながります。
例えば同じ商品を扱っていたとしても、海外ユーザーには必然的に多言語対応しているECサイトが選ばれることになります。

多言語対応は「先手必勝」の側面が強く、早めに取り組むことで競合に対して大きなアドバンテージを持つことができるでしょう。

特に専門性の高い商品やニッチな市場を対象とする企業にとって、多言語対応への取り組みは非常に効果的な戦略といえます。

ECサイトを多言語対応するデメリットはある?

多言語対応には多くのメリットがある一方で、導入前に理解しておくべきデメリットも存在します。

まず、基本的に初期費用や運用コストがかかることが挙げられます。
翻訳費用やツールの導入費、定期的なメンテナンス費用などがかかる場合があり、特に複数言語に対応すると費用も増える傾向にあります。

また、自動翻訳ではない場合の各言語のページ更新作業、顧客サポート体制の整備など、運用面での負担増加も考慮する必要があります。

ただし、これらの課題は適切な翻訳ツールの選択と運用により十分に対応可能でしょう。

ECサイトを多言語化する3つの主要な方法

ECサイトを多言語化するには、いくつかの方法があります。
それぞれ特徴やコスト、手間が異なるため、自社の状況や目的に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。

ここでは代表的な3つの方法をご紹介します。

方法1:越境EC機能付きECプラットフォームを利用する

最も手軽に始められる方法が、多言語対応機能を標準搭載したECプラットフォームを利用することです。

例えばカラーミーショップのように、最初から多言語対応を含む海外販売代行機能がそなわっているシステムを利用すれば、専門知識がなくてもスムーズに海外展開を始められます。
この方法のメリットは、翻訳機能だけでなく、海外向け決済や海外配送など、越境ECに必要な機能がまとめて利用できることです。

また、システムのメンテナンスやアップデートもシステム側で行ってくれるため、運用の手間も最小限に抑えられます。

カラーミーショップのように機能を無料で利用できる場合もあるので、できるだけコストを抑えたい企業におすすめの方法です。

なお、越境ECにおすすめのECプラットフォームについては下記の記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

方法2:翻訳ツールを導入する

既存のECサイトに翻訳ツールを導入する方法もあります。
この方法は、既存のサイト構造を大きく変更することなく多言語対応が可能です。

多くの翻訳ツールは自動翻訳機能を搭載しており、サイトの内容を瞬時に複数言語に変換できます。
また、翻訳後の文章を手動で修正できる機能や、専門用語を登録できる辞書機能なども用意されている場合もあるため、より精度の高い翻訳を実現できるでしょう。

導入も比較的簡単なので、既存のECサイトを活かしながらすぐに多言語対応したい企業に適した方法でしょう。

ただし、あくまで翻訳機能のみなので既存のECサイトで海外販売を行うには、決済機能や越境EC向けの配送方法を整える必要があります。

方法3:翻訳スタッフに依頼する

ツールが登場する前に主流だったのが、プロの翻訳者やバイリンガルスタッフに依頼する方法です。
この方法では、よりターゲット市場の文化や商習慣に合わせた表現が可能なため、ブランドの世界観を正確に伝えながら、現地の顧客に響く訴求力の高い文章を作成できます。

ただし、翻訳コストが高額になりやすく、また、サイト更新の度に翻訳作業が必要となるため、スピーディーな運用が難しくなる面もあります。

高級ブランドや専門性の高い商品を扱う企業で、品質を最優先したい場合に適した方法です。

多言語対応ツール・サービス選びを成功させる5つのポイント

多言語対応の方法が分かったところで、次はツールやサービスの選び方をチェックしましょう。
数多くの選択肢がある中で、自社に最適なものを見極めるための5つのポイントをご紹介します。

ポイント1:対応言語数と将来の拡張性

まず確認すべきは、ツールやサービスが対応している言語数です。
現時点で必要な言語だけでなく、将来的に展開したい市場の言語にも対応しているかチェックしましょう。

例えば、最初は英語と中国語だけを考えていても、事業が軌道に乗れば他のアジア圏への展開も視野に入ってきます。
その際、ツールを乗り換えるのは手間もコストもかかるため、最初から多言語に対応できるサービスを選んでおくと安心です。

また、言語を追加する際の費用や手続きについても事前に確認しておくことをおすすめします。

ポイント2:サポート体制

初めて多言語対応に取り組む場合、技術的なトラブルや運用方法で迷うことも少なくありません。
そのため、提供元のサポート体制が充実しているかは重要な判断基準です。

具体的には、日本語でのサポートが受けられるか、問い合わせ方法(電話・メール・チャットなど)、対応時間帯、回答までのスピードなど、できる限り確認しましょう。

特に、ECサイトは24時間稼働しているため、トラブル発生時に迅速に対応してもらえる体制があると安心です。
また、導入時のサポートや操作マニュアル、FAQ、活用事例などの情報が充実しているかもチェックしましょう。

ポイント3:カスタマイズ性や柔軟性

自社のサイトやビジネスの特性に合わせて、ツールにどこまでの柔軟性があるのかも重要なポイントです。

翻訳の自動化は便利ですが、ブランド独自の表現や専門用語は手動で調整したい場合もあります。
例えば、自社の商品名やキャッチフレーズをそのまま使いたい場合、辞書機能で特定の単語を登録できるツールが便利です。

また、最近では自動翻訳とプロの翻訳者への依頼を、同じシステム内で切り替えられるツールも登場しています。

通常のページは自動翻訳で効率化し、重要な商品説明やキャンペーンページだけプロに依頼するといった使い分けができれば、コストと品質のバランスを最適化できるでしょう。

ポイント4:導入・運用コスト

多言語対応にかかる費用は、ツールやサービスによって大きく異なります。
初期費用だけでなく、月額費用や従量課金制など、料金体系をしっかり確認することが大切です。

特に注意したいのは、見えにくいコストです。
例えば、対応言語数による料金の変動、ページ数や文字数に応じた追加費用などが発生することもあります。

また、サイトの更新頻度が高い場合は、更新作業にかかる手間や費用も考慮しなければなりません。
安価なツールでも、運用段階で想定外の費用が発生することもあるため、トータルコストで比較検討します。

ポイント5:手軽さや操作性

どれだけ機能が充実していても実際に使いこなせなければ、越境ECの成功が難しくなってしまいます。
そのため導入時の設定が簡単か、管理画面が分かりやすいか、翻訳の編集作業がスムーズに行えるかなど、実際の使い勝手を確認しましょう。

多くのツールは無料トライアル期間を設けているため、担当者が実際に触ってみて操作性を確認するのがおすすめです。

日々の運用がスムーズに行える使いやすいツールを選ぶことで、担当者の負担を減らし、継続的な多言語対応が可能になります。

ECサイトの多言語対応で失敗しないための注意点

多言語対応を成功させるには、いくつか押さえておきたい注意点があります。

まず重要なのは、単なる翻訳ではなく「ローカライゼーション」を意識することです。
言葉を置き換えるだけでなく、その国の文化や商習慣、価値観に合わせて表現を調整しましょう。
単なる翻訳では、自社商品の魅力を理解してもらえない可能性があります。

また、各国の法律や規制への対応も必要です。
表示義務、禁止表現など、国によって異なるルールを事前に確認しておかなければ、販売自体ができないかもしれません。

なお、すべてのコンテンツを翻訳するのではなく、海外ユーザーに本当に必要な情報(商品説明、配送情報、決済方法など)に絞って対応することが効率化のポイントです。

細かな配慮の積み重ねが、海外の顧客に信頼されるECサイト作りにつながります。

まとめ

ECサイトの多言語対応は、海外市場への販路拡大や信頼性向上につながる重要な施策です。越境EC機能付きプラットフォームや翻訳ツール、プロの翻訳者への依頼など、複数の方法から自社に合ったものを選びましょう。

なお、カラーミーショップでは初めから「海外販売代行機能」が備わっており、新たに翻訳機能を導入しなくても、自社サイトの多言語化が可能です。

海外ユーザーの決済や海外への配送など越境ECに必要な機能が無料で利用できます。
まずは手軽に海外販売を行いたい方は、ぜひカラーミーショップでのECサイト構築がおすすめです。

>>>カラーミーショップで海外販売代行機能を見てみる

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よくある質問

ECサイトを多言語対応するにはどのような方法がありますか?

越境EC機能付きのシステムを利用する、翻訳ツールを導入する、翻訳スタッフに依頼するといった方法があります。詳しくはこちらの章をご覧ください。