ECサイトのAI活用術11選!メリットや事例・具体的なプロンプトまで合わせて紹介!
ECサイト運営において、AI(人工知能)の活用は年々重要性を増しており、業務効率化や売上向上の手段として注目されています。
一方で「AIを活用したいけれど、具体的に何ができるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ECサイトにおけるAI活用の現状やメリット、レコメンド・チャットボットなどのAI機能の解説に加え、すぐに試せる生成AIの活用術11選をプロンプト例つきでご紹介します。
目次
ECサイト運営でAIは活用されているの?カラーミーショップの調査結果

AI(人工知能)の活用が注目される中、カラーミーショップではEC運営事業者さまのAIの活用状況を把握すべく、ショップオーナーさまを対象に「AI活用に関するアンケート調査」を実施しました。

調査によると、AIを「活用している」と回答したショップオーナーは全体の17.5%と、一部で活用が進んでいる一方、「興味はあるが導入する予定はない」という回答が37.5%を占め、AI技術に対する関心と導入へのハードルが見て取れます。

AIを活用している主な業務としては、「商品ページの文章作成」が最も多く(61.5%)、次いで「SNS投稿やブログ記事の文章作成」が挙げられました。

一方で、AI活用をためらう主な理由として「技術的な知識やスキルの不足」が55.6%で最多となっており、専門的な知識が導入の障壁となっていることがわかります。
このように、EC事業者の間でAIの活用状況や意識には大きな差があるものの、業務効率化や生産性向上の観点から、AIは今後、さらに多くの分野で活用されていくでしょう。
ECサイト運営にAIを活用する3つのメリット

ECサイト運営でAIを活用すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
カラーミーショップのアンケート調査によると、AIを導入された店舗オーナーさまからは、以下のような具体的な回答が得られました。
メリット1:作業時間の大幅な短縮
AIを活用した業務効率化で最も多く挙げられたのが、作業時間の短縮です。
- ・広告運用やブログ、SNSのライティング業務が、従来の3分の1以下の時間で完了
- ・新規ページの作成がスピーディーに
- ・顧客からのお問い合わせへの返信文作成が効率化
- ・商品ページの作成や編集がスムーズに
特に文章作成業務での時間短縮効果が大きく、日々の運営コスト削減にもつながりやすいポイントです。
メリット2:SEO対策の効率化
SEO対策にもAIを役立てている事業者が増えています。
- ・SEOを意識した文章作成の時間が大幅に短縮
- ・コンテンツSEOで対策すべきキーワードやディスクリプションをAIが自動で提案
キーワード選定やメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)の作成など、SEOに関する業務の効率化が期待できます。
メリット3:技術面でのサポート
- ・HTMLの一括修正作業が効率的に
- ・VBA(Excel上で動くプログラム)などのプログラミングも、AIの提案を参考に実装しやすく
プログラミングの知識が少ない方でも、AIに相談しながら作業を進められるのは大きなメリットでしょう。
ECサイト運営におけるAI活用5つのケース

ここまでは、アンケート結果をもとにAI活用の現状やメリットを見てきました。次に、ECサイト運営で活用されているAIの代表的な使い方を5つに分けて紹介します。ChatGPTのような生成AIだけでなく、ECサイト運営を支えるAI活用にはさまざまなものがあります。
ケース1:商品レコメンド・パーソナライズ
ユーザーの閲覧履歴や購買履歴などをもとに、おすすめの商品を自動で表示する活用例です。ECサイトで、この商品を見た人はこちらも購入しています といった表示を見かけたことがある方も多いでしょう。
ユーザーごとの行動データを分析し、興味関心に合いやすい商品を提案することで、購入率や客単価の向上が期待できます。こうした仕組みは、ECサイト構築サービスの機能やアプリとして提供されていることも多く、比較的導入を検討しやすい活用例のひとつです。
ケース2:AIチャットボットによる問い合わせ対応の自動化
AIを活用したチャットボットをECサイトに設置することで、顧客からの問い合わせに24時間対応しやすい環境を整えられます。
たとえば、送料はいくらですか、返品の方法を教えてください といった、よくある質問への回答を自動化できます。対応にかかる時間や人的負担を減らしやすくなるため、日々の運営業務の効率化にもつながるでしょう。
最近では、質問対応だけでなく、商品選びの相談をサポートできるAIチャットボットも登場しています。
ケース3:需要予測・在庫管理の最適化
過去の販売データや季節ごとの傾向をもとに、今後の需要を予測する活用例です。
どの商品が、いつ売れやすいのかを把握しやすくなるため、過剰在庫や欠品のリスクを抑えるのに役立ちます。とくに、季節商品やセール時期など、需要の波が大きい場面で活用しやすいケースです。
ケース4:商品画像の生成・編集
生成AIを使って、商品画像の背景を差し替えたり、使用シーンをイメージしやすい画像を作成したりする活用例です。
撮影環境が限られている場合でも、画像生成や画像編集のAIツールを活用することで、画像制作の手間を減らせることがあります。一方で、生成した画像が実際の商品と大きく異なると、ユーザーの信頼を損なうおそれもあります。便利な活用方法ではありますが、公開前には仕上がりをしっかり確認することが大切です。
ケース5:不正注文の検知・セキュリティ対策
注文データの傾向をもとに、不正な注文やクレジットカードの不正利用の可能性を自動で検知する活用例です。
ECサイトでは、注文数が増えるほど不正注文への対応負担も大きくなりやすいため、確認作業を人手だけで続けるのが難しい場面もあります。AIによる不正検知を取り入れることで、被害の拡大を防ぎやすくなります。
なお、チャージバックは不正利用だけでなく、利用者による支払いへの異議申し立て全般を含むため、あわせて理解しておくとよいでしょう。詳細は下記の記事で解説しています。
実際のショップに聞いた!ECサイトのAI活用事例

次に、実際にAIを活用しているECサイトの事例をご紹介します。
カラーミーショップのEC事業者向けコミュニティイベント「Carty」にてECサイトでのAI活用事例が紹介されました。その中から、「第6回 Carty in 鹿児島」で登壇されたもつ鍍専門店「肉の寺師」さんの事例をご紹介します。
同店では、会話型AIチャットボットサービス「GMO即レスAI」を導入し、お問い合わせ対応の効率化に取り組んでいます。店舗のオリジナルキャラクター「もつ鍋ちゃん」をチャットボットの応答役として設定することで、親しみやすい接客を実現しました。
具体的な導入効果として
- ・24時間365日、人の手を介さずに問い合わせ対応が可能に
- ・人的リソースの削減
- ・顧客満足度の向上
- ・ユーザーのサイト滞在時間の増加
たとえば「もつ鍋に合う野菜は?」という質問に対して、野菜の種類だけでなくおすすめの〆まで提案できるようになったそうです。ECサイトに掲載されている情報や蓄積した接客データをナレッジとして入力することで、こうした対応が可能になっています。

さらに、チャットボットの設置によって平均サイト滞在時間が増加したことで、検索エンジンからの評価にも好影響があったのではないかと、肉の寺師さんは語られています。
詳細はこちらのレポート記事をぜひご覧ください。
ECサイト運営ですぐ試せる!生成AIの活用術11選

アンケートで寄せられた回答や実際の活用シーンをもとに、ECサイト運営の効率化に役立つ生成AIの活用術を11個厳選しました。ここからは、まだ生成AIを試したことがない方でも取り組みやすいよう、具体的なプロンプト例とあわせてご紹介します。
なお、プロンプト例はそのまま使うだけでなく、自社の商品やターゲットに合わせてアレンジするのがおすすめです。出力された内容はそのまま使うのではなく、たたき台として活用するのがポイントです。
活用術1:商品説明文の作成
商品説明文の作成は、ECサイト運営のなかでも手間がかかりやすい作業です。ChatGPTなどの生成AIを活用すれば、説明文のたたき台を効率よく用意しやすくなります。
■AIを活用する際のポイント
- ・商品の基本情報(商品名、価格、サイズ、素材など)を明確に整理
- ・ターゲット層やブランドのコンセプト、使用シーンを具体的に設定
- ・商品の特徴や独自の強みを箇条書きで列挙
- ・競合商品との差別化ポイントがあれば明記
- ・文字数や文章のトーンを具体的に指示
■プロンプト例
あなたは優秀なECサイトのコピーライターです。
以下の商品情報を元に、購買意欲を高める商品説明文を作成してください。
【商品情報】
・商品名:
・価格:
・特徴:
・ターゲット層:
・セールスポイント:
【条件】
・文字数:300文字程度
・話し方:です・ます調
・ブランドのコンセプト:
・重視すべき点:商品の特徴とベネフィットを明確に
生成された文章は必ず商品の事実情報が間違っていないか、文言のトーンがあっているかなどをチェックし、微調整を行いましょう。
また、商品ごとに情報を事前にまとめておくと、より効率的に説明文を生成できます。
特に「商品スペック」「使用シーン」「お客様の悩み」などの項目は、テンプレート化しておくと便利です。
活用術2:SNS投稿文の作成
InstagramやXのように、文字数や見せ方に工夫が必要なSNSでは、限られた文量で商品の魅力を伝えることが求められます。生成AIを使えば、複数パターンの投稿文を短時間で考えやすくなるため、投稿の切り口を広げるヒントにもなるでしょう。
■AIを活用する際のポイント
- ・商品の特徴や魅力を箇条書きで整理して入力
- ・ターゲット層や投稿するSNSの特性を指定
- ・使用したいハッシュタグを明記
- ・投稿のトーンや雰囲気を具体的に指示
■プロンプト例
あなたは優秀なECサイトのマーケターです。
以下の商品について、Instagramの投稿文を作成してください。
商品:商品名
特徴:
・特徴1
・特徴2
・特徴3
ターゲット:20代後半〜30代前半の女性
トーン:親しみやすく、おしゃれな雰囲気
文字数:200文字以内
使用ハッシュタグ:#〇〇 #△△
このように具体的な指示を出すことで、商品の魅力が伝わる投稿文を効率的に作成できます。
こちらも作成された文章は、人による確認と微調整を行ってから投稿しましょう。
活用術3:メルマガの文章作成
メルマガの文章作成は、ECサイト運営者にとって重要な業務の一つですが、定期的な配信をする場合、大きな負担となってしまうこともあります。
生成AIを活用すれば、配信内容のたたき台を効率よく用意できます。
■AIを活用する際のポイント
- ・商品の特徴やターゲット層を明確に指示する
- ・配信時期や季節感を考慮して指示を出す
- ・過去の配信で反応の良かった要素を盛り込む
- ・文章のトーンや長さを具体的に指定する
- ・コンプライアンスに配慮した表現を心がける
■プロンプト例
あなたは熟練のメルマガライターです。以下の条件でメルマガ文章を作成してください。
商品:春物ワンピース
ターゲット:20-30代女性
配信時期:3月上旬
文字数:500字程度
重視したいポイント:
・新生活に向けた提案
・着回しのしやすさ
・セール情報の告知
トーン:親しみやすく、でも丁寧な表現
このように指示を出すことで、メルマガ文章のたたきを効率的に作成することができます。
こちらも作成した文章は必ず人による確認を行い、必要に応じて修正を加えてください。
活用術4:ECサイトの特集・企画のアイデア出し
AIを活用して、ECサイトの特集・企画案を効率的に出すこともできます。
季節のイベントに合わせた企画や、商品カテゴリー別の特集など、さまざまなアイデアを短時間で複数案出してもらうことが可能なので、企画や特集案を考える際の参考にぜひ使ってみてください。
■AIを活用する際のポイント
- ・ターゲット層や商品カテゴリーを具体的に指定する
- ・過去の実績データや反響が良かった企画を入力する
- ・季節性や時期を考慮した企画を依頼する
- ・商品の特徴や強みを詳しく伝える
- ・競合他社との差別化ポイントがあれば伝える
■具体的なプロンプト例
あなたは優秀なECサイトのマーケターです。
以下の条件でECサイトの特集企画案を5つ提案してください。
【条件】
・ターゲット:20-30代女性
・商品カテゴリー:スキンケア商品
・時期:夏季
・特徴:オーガニック原料使用
・予算帯:3,000-5,000円
・差別化ポイント:国産原料にこだわり
このように具体的な条件を設定することで、より質の高い企画案を得ることができます。
また、得られた案をそのまま使うのではなく、自店舗の強みや顧客層に合わせて調整すると、より実用的な企画に仕上がります。
活用術5:誤字脱字のチェック・校正
ECサイトでは商品説明文やブログ記事など、大量のテキストコンテンツを日々作成・更新する必要があります。そのため、誤字脱字や不自然な表現を見落としてしまうこともあります。生成AIを使えば、チェック作業の下支えとして活用できます。
■AIを活用する際のポイント
- ・一度に大量の文章をチェックさせない(300-500文字程度に分割)
- ・誤りがあった場合、正しい表現や改善の提案もさせてみる
- ・専門用語や固有名詞があった場合は事前にAIに伝える
■プロンプト例
あなたは日本語の校正のプロフェッショナルです。
以下の文章の誤字脱字をチェックしてください。
また問題点を見つけた場合は改善された修正版の提案も行ってください。
・チェックのポイント:
・誤字脱字の指摘
・不自然な表現の指摘
・文法的な誤りの指摘
・チェック対象の文章:
ここに文章を入れる
AIによるチェックを活用することで、人手では見落としがちな細かな誤りも発見しやすくなります。
一度に広い範囲をまとめて確認するよりも、見出しごとやテーマごとに区切ってチェックすると、内容を確認しやすくなります。なお、最終的な公開前には人の目でも確認するのが安心です。
活用術6:お問い合わせへの返信文作成
顧客からのお問い合わせへの返信では、丁寧さとスピードの両立が求められます。生成AIで返信文のたたき台を作成しておくと、対応時間の短縮につながることがあります。
■AIを活用する際のポイント
- ・問い合わせの種類(返品・交換・クレームなど)と対応方針を明確にする
- ・お客様の状況や背景を具体的に伝える
- ・返信に含めるべき要素(お詫び・手順案内・確認事項など)を指定する
- ・文章のトーンや丁寧さのレベルを指示する
- ・個人情報(氏名・メールアドレス・住所など)は削除してから入力する
■プロンプト例
あなたはECサイトのカスタマーサポート担当者です。
以下のお問い合わせに対する返信文を作成してください。
【お問い合わせ内容】
・種類:返品・交換の希望
・お客様の状況:届いた商品のサイズが合わなかった
・対応方針:交換対応を案内する
【条件】
・トーン:丁寧で誠実な表現
・文字数:200〜300文字程度
・含めるべき内容:お詫び、交換手順の案内、返送先情報の確認
クレーム対応や返品対応など、テンプレート化しにくいケースでも、状況と対応方針を具体的に伝えることで、返信文のたたき台を作りやすくなります。問い合わせ内容を入力する際は、氏名やメールアドレス、住所などの個人情報を削除してから使うようにしましょう。
活用術7:バナー・キャッチコピーの作成
セールや季節キャンペーンのたびに、バナーやサムネイルに載せる短い訴求コピーが必要になります。生成AIを使えば、複数パターンのコピー案を短時間で出しやすくなります。
■AIを活用する際のポイント
- ・バナーの目的(セール告知・新商品紹介・季節キャンペーンなど)を明確にする
- ・文字数の上限を具体的に指定する(例:15文字以内)
- ・ターゲット層やトーンのイメージを伝える
- ・含めたい要素(割引率・期間限定感・商品名など)を挙げる
- ・複数パターンを依頼し、比較して選ぶ
■プロンプト例
あなたはECサイトのコピーライターです。
以下の条件でバナー用のキャッチコピーを5案作成してください。
【条件】
・目的:夏のクリアランスセール告知
・割引内容:最大50%OFF
・ターゲット:20-40代女性
・文字数:各15文字以内
・トーン:お得感がありつつも上品な印象
・含めたい要素:期間限定感、割引率
バナーに載せるコピーは文字数が限られるため、15文字以内 のように具体的な条件を入れると、使いやすい案を得やすくなります。
活用術8:レビュー・口コミの分析と活用
お客様から寄せられたレビューや口コミを生成AIに整理してもらうことで、評価されているポイントや改善要望を把握しやすくなります。商品改善や説明文の見直しにもつなげやすい活用法です。
■AIを活用する際のポイント
- ・分析してほしい観点(良い点・改善点・頻出キーワードなど)を具体的に指定する
- ・レビューは商品ごとにまとめて入力する
- ・投稿者名や注文番号など個人の特定につながる情報は削除する
- ・分析結果の活用先(商品説明文の改善・FAQ作成など)を伝えると、より実用的な出力になりやすい
■プロンプト例
あなたはECサイトのマーケティングアナリストです。
以下のレビューを分析し、傾向をまとめてください。
【分析してほしいこと】
・お客様が評価しているポイント
・改善を求める声
・商品説明文に反映すべきキーワードや表現
【レビュー一覧】
ここにレビューを貼り付ける
分析結果は、商品説明文の改善だけでなく、FAQページの見直しにも活かせます。レビューを入力する際は、投稿者名や注文番号など、個人の特定につながる情報を削除してから使うのが安心です。
活用術9:FAQ よくある質問 ページの作成
過去のお問い合わせ内容をもとに、FAQページ用のQ&Aを生成AIに整理してもらうこともできます。FAQを充実させることで、同じ内容の問い合わせを減らしやすくなるでしょう。
■AIを活用する際のポイント
- ・過去の問い合わせ内容をカテゴリー別に整理してから入力する
- ・回答のトーンや文字数を指定する
- ・お客様の個人情報(氏名・メールアドレスなど)は必ず削除してから入力する
- ・自社の返品ポリシーや配送条件など、正確さが必要な情報は出力後に照合・修正する
■プロンプト例
あなたはECサイトのカスタマーサポート担当者です。
以下の問い合わせ履歴をもとに、FAQページ用のQ&Aを10個作成してください。
【条件】
・対象:ネットショップの顧客向け
・トーン:丁寧で分かりやすい表現
・回答の文字数:各100〜150文字程度
・カテゴリー分け:配送、返品・交換、支払い方法、商品について
【過去の問い合わせ内容】
ここに問い合わせ履歴を貼り付ける
問い合わせ履歴を貼り付ける際は、お客様の個人情報 氏名・メールアドレスなど を必ず削除してから入力してください。
活用術10:多言語対応・商品説明文の翻訳
越境ECやインバウンド需要への対応として、商品説明文を多言語に翻訳する場面でも生成AIを活用できます。まずはたたき台を作る用途として取り入れやすい活用法です。
■AIを活用する際のポイント
- ・翻訳先の言語とトーン(フォーマル・カジュアルなど)を指定する
- ・日本独自の概念や素材名には補足説明を加えるよう指示する
- ・ブランド名や固有名詞の表記ルールを事前に決めておく
- ・重要なページではネイティブスピーカーや翻訳の専門家による最終確認を検討する
■プロンプト例
あなたはECサイトの翻訳担当者です。
以下の商品説明文を英語に翻訳してください。
【条件】
・翻訳先言語:英語
・トーン:カジュアルで親しみやすい表現
・注意点:日本独自の概念や素材名は、海外の読者にも伝わるよう補足説明を加える
・固有名詞:ブランド名はそのままローマ字表記
【翻訳対象の文章】
ここに商品説明文を貼り付ける
英語以外にも、中国語や韓国語などのたたきとしても活用できるケースもあるのでぜひ試してみてください。ただし、翻訳結果にはニュアンスのずれが出ることもあるため、重要なページでは最終確認を行った方が安心です。
活用術11:アクセスデータの分析・レポート作成
Googleアナリティクス GA などのアクセスデータを生成AIに共有し、前月比や前週比の変化、注目すべきページの傾向を整理してもらうこともできます。数字を見ても、どこから改善すればよいのかわからない、そんなときのヒントを得る手段として活用できます。
■AIを活用する際のポイント
- ・分析してほしい観点(アクセス数の変動・流入元の変化・改善施策など)を具体的に伝える
- ・データはCSVやスクリーンショットなど、読み取りやすい形式で共有する
- ・URLに含まれるショップ名や顧客の個人情報は伏せてからアップロードする
- ・AIの分析結果はあくまでヒントとして活用し、施策の判断は自社の状況をふまえて行う
■プロンプト例
あなたはWebマーケティングのアナリストです。
以下のアクセスデータを分析し、改善ポイントを提案してください。
【分析してほしいこと】
・前月と比較してアクセス数が大きく変動したページ
・流入元 検索・SNS・直接 の変化
・改善すべきページとその理由
・次に取り組むべき施策の提案
【データ】
ここにGAのデータを貼り付ける CSVやスクリーンショットなど
データを生成AIに共有する際は、URLに含まれるショップ名や、顧客の個人情報など、特定につながる情報を伏せてからアップロードしてください。
ECサイトでAIを活用する際の注意点

AIは、ECサイト運営を支える便利なサポートツールですが、使い方を誤ると誤情報の掲載や情報管理上のトラブルにつながることもあります。ここでは、活用前に押さえておきたい3つの注意点を紹介します。
注意点1:生成AIのハルシネーションに注意する
生成AIには、ハルシネーションと呼ばれる性質があります。これは、事実と異なる内容でも、もっともらしく出力してしまうことです。たとえば、存在しない機能や誤った仕様を商品説明文に含めてしまうと、顧客に誤解を与え、ショップへの信頼を損なうおそれがあります。
そのため、生成AIが出力した内容は、そのまま使うのではなく、必ず事実と照らし合わせて確認しましょう。特に、商品スペックや価格、サービスの仕様など、正確さが求められる情報は念入りにチェックすることが大切です。
注意点2:個人情報・機密情報の取り扱いに配慮する
生成AIにデータを入力する際は、個人情報や機密情報の扱いに十分注意が必要です。お客様の氏名、メールアドレス、住所、注文履歴などをそのまま入力すると、保存や共有の面で思わぬリスクにつながる可能性があります。
問い合わせ履歴やレビューを生成AIに共有する場合は、個人を特定できる情報を削除してから入力するのが基本です。あわせて、利用するAIツールのプライバシーポリシーやデータの取り扱い方針、入力した情報がどのように保存されるのかも、事前に確認しておくと安心です。
注意点3:AI生成コンテンツは必ず人の目で仕上げる
生成AIが出力した文章や分析結果は、あくまでたたき台として活用するのが基本です。内容に事実誤認がないかを確認するだけでなく、自社のブランドトーンに合っているか、不自然な表現になっていないか、読者に誤解を与えない伝え方になっているかも、人の目で確認する必要があります。
特にECサイトでは、商品説明やお客様への案内文が、そのまま購入判断やショップへの印象につながります。AIの効率性を活かしながらも、公開前の最終確認と品質管理は人が担う。この意識を持つことが、信頼されるショップ運営につながります。
カラーミーショップのAI関連機能・アプリでショップ運営をもっと効率的に

ここまで生成AIの活用術を紹介してきましたが、カラーミーショップでもAIを活用した機能やアプリの提供が進んでいます。ここでは、ショップ運営をサポートする代表的な2つのAI関連機能・アプリをご紹介します。
カラーミーAIアシスタント(β)
カラーミーAIアシスタント(β)は、商品情報をもとにAIがテキストのたたき台を自動生成する機能です。
主にできることは、次の3つです。
- ・商品説明文の自動生成:商品の特徴や仕様をキーワードや文章で入力すると、商品説明文のたたき台を自動で作成
- ・SNS宣伝文の自動生成:商品に関連するキーワードをもとに、SNS向けの宣伝文を作成。トーンの変更や再生成にも対応
- ・SEO設定の自動生成:商品名や説明文をもとに、ページタイトルやディスクリプション、キーワードの候補を自動で提案
管理画面から使えるため、外部のAIツールにまだ慣れていない方でも取り入れやすい機能です。なお、利用できる内容や提供条件は変更される可能性があるため、最新情報は公式ページで確認しておくと安心です。
カラーミーショップ AIコネクター
カラーミーショップ AIコネクターは、AIツールとショップデータを連携できるアプリです。MCP Model Context Protocol に対応しており、Claude Desktopなどの対応AIツールから、自然な言葉でショップの運営業務を進められます。全プランで無料で利用可能です。
たとえば、次のような操作をAIとの対話で進められます。
- ・受注管理:今日の未処理受注を教えて、発送完了メールを送って
- ・商品・在庫管理:在庫が5点以下の商品を一覧にして、新商品を登録して
- ・顧客・クーポン管理:リピーター向けのクーポンを作成して
外部ツールと管理画面を行き来する手間を減らしながら、日々の運営業務をAIでサポートできる仕組みです。
まとめ
今回は、ECサイト運営におけるAI活用の現状やメリット、代表的な活用ケース、そして生成AIを使った業務効率化術11選をご紹介しました。
AIは、商品説明文の作成やレビュー分析といった日々の業務から、レコメンドや需要予測といったサイト運営の仕組みまで、幅広い場面で活用が広がっています。一方で、ハルシネーションや個人情報の取り扱いなど、注意すべきポイントもあるため、AIの特性を理解したうえで活用することが大切です。
まだAIを試したことがない方は、今回ご紹介したプロンプト例を参考に、まずは1つの業務から取り入れてみてはいかがでしょうか。
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