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【例文あり】ネットショップ購入者へのお礼状でリピーター獲得!書き方・ポイント・注意点

ネットショップを長く運営していくためには、リピーターの存在は欠かせません。
そしてネットショップの購入者にお礼状を送ることは、リピーター獲得に効果的といわれています。

そこでこの記事ではネットショップ運営者向けに、効果的なお礼状の書き方や注意点、リピーター獲得につながる工夫まで、例文付きでわかりやすく解説します。

ツクルくん
ツクルくん

ネットショップにお礼状って必要なのかな?

カラミちゃん
カラミちゃん

ツクルくんは、お礼状をくれるショップとくれないショップのどちらに好感を抱きますか? お礼状があるほうが、丁寧な印象を持ちますよね。
他にもさまざまなメリットがありますよ。

ネットショップでなぜお礼状が必要?効果とメリット

ネットショップを運営するうえで、購入者にお礼状を送ったほうがいいとされるのは、なぜなのでしょうか。
主な理由をご紹介します。

顧客満足度の向上につながる

ネットショップでの買い物は実店舗と異なり、店員との直接的なコミュニケーションが不足しがちです。
ユーザーによっては、ショップに対して不安を感じることがあります。

そのため感謝の気持ちを込めたお礼状を送ることは、顧客とのコミュニケーションの橋渡し役となり、ネットショップでの買い物における不安の解消につながるでしょう。

また、丁寧なお礼状はショップの信頼感やブランドのイメージアップにも貢献するので、顧客満足度の向上にも貢献するといえます。

リピート率アップが期待できる

ネットショップ運営では、新規顧客だけでなく、既存顧客(リピーター)も大切です。
リピーターは新規顧客よりも低コストで獲得でき、安定した収益を得るために必要とされています。

そして、お礼状はリピーター獲得に効果的とされています。
顧客が商品購入後にお礼状を受け取るとショップに対して好感を抱くため、「またこのお店を利用しよう」とリピート購入されやすくなります。

なお、リピート率をアップさせるには「リピート率とは?」の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。

競合との差別化を図れる

EC化率が進んでいることから、ECサイトの数自体が年々増えています。
そのため、ますます競争が激しくなるネットショップ業界では、他店との差別化が不可欠といえます。

差別化というと商品や価格を思い浮かべますが、「お礼状を送る」といった顧客への対応でも差別化は可能です。

すべてのショップがお礼状を送っていないため、お礼状は顧客に特別な印象を与え、手書きのメッセージや特別なクーポンを添えるなどの工夫次第で、より顧客の記憶に残るショップになるでしょう。

【例文】ネットショップの購入者向けお礼状テンプレート

ではここからは実際にネットショップのお礼状に使えるテンプレートをご紹介します。

手紙のお礼状の例文・テンプレート

下記は商品に同梱する手紙のお礼状の例文です。

○○様

この度は数あるショップの中から当店をご利用いただき、誠にありがとうございました。

○○様にご満足いただける商品をお届けできるよう、スタッフ一同、 商品の選定から梱包まで丁寧に対応させていただきました。
お手元に届いた商品がご期待に応えるものであれば幸いです。

もしご不明な点や商品についてのご質問などがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
迅速に対応させていただきます。

今後とも当店をよろしくお願い申し上げます。
またのご利用を心よりお待ちしております。

△△ショップ 担当者名
住所
電話番号

手紙のお礼状はメールよりも作成コストがかかりますが、お礼状を手紙で送るショップは多くないため、他社との差別化になります。

なお上記はあくまで例文ですので適宜アレンジしてご使用ください。
例えば、顧客が購入した商品名について触れたり、季節の挨拶を添えたりするのも良いでしょう。

メールのお礼状の例文・テンプレート

メールは印紙代や郵送の手間がかからないため、手軽に送ることができます。
メールでお礼状を送るタイミングは何パターンかありますが、下記は商品発送時に送るお礼状の例です。

件名:商品発送のお知らせとお礼【△△ショップ】

〇〇様

この度は数あるショップの中から当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ご注文いただいた商品を本日、発送いたしましたのでお知らせいたします。

<<配送や注文に関する詳細情報>>

お選びいただいた商品が無事にお手元に届きますよう、
スタッフ一同、丁寧に梱包して発送させていただきました。

商品到着後、万が一不備や破損などがございましたら、お手数ではございますが、すぐにご連絡くださいませ。
迅速に対応させていただきます。

これからも○○様にご満足いただけるサービスを提供できるよう、努めてまいります。
またのご利用を心よりお待ちしております。

△△ショップ 担当者名
住所
ショップURL
メールアドレス
電話番号

メールで送る場合、件名には用件とショップ名を入れて、一目で何のメールかわかるようにしましょう。

ネットショップのお礼状の効果をアップさせる書き方のポイント

どのような点に気を付ければ、顧客に好感を持ってもらえるお礼状になるのでしょうか。
主なポイントをご紹介します。

簡潔でわかりやすい文章を心がける

お礼状では感謝の気持ちを伝えようと、つい長文になりがちです。
ですが、長文で要点がつかみにくい文章は読み手に負担をかけてしまいます。

また、長文であるがゆえに読み飛ばされる可能性もあります。
そのため、お礼状は読みやすさを意識し、簡潔でわかりやすい文章を心がけましょう。

丁寧に書けば感謝の気持ちは十分に伝わるので、無理に長文にする必要はありません。
簡潔で読みやすい文章を心がけ、顧客に好印象を与えましょう。

スマホを意識して改行などを入れる

お礼状のメールをパソコンではなくスマートフォンで読むユーザーも多いでしょう。
そのため、メールでお礼状を作成する際は、スマホで読みやすいかどうかを意識して作ります。

まず一文が長すぎないように注意します。
パソコンだと読みやすい長さでも、スマホでは長すぎる場合があります。

また、適度に改行を入れることも大切です。
適度に改行を入れると文章にリズムが生まれ、読みやすくなります。
意識して改行を入れましょう。

メールの文面を作成した後、読みやすいかどうか一度スマートフォンで確認してみると安心です。

パーソナライズする

ネットショップのお礼状では、顧客の名前を本文に含める、顧客の購入履歴に基づいた商品紹介をするなど、パーソナライズしたメッセージを盛り込むことがポイントです。

「今後も○○様の期待に応えられるよう~」のように、文中で名前を呼びかけることで顧客との距離を縮め、親近感を高められます。

また、リピーターの場合はこれまでの購入履歴に基づいたおすすめ商品を紹介することで、顧客のニーズに寄り添った提案ができます。

同時に、「このショップは自分のことをきちんと把握してくれている」と、顧客はショップに対して好感を抱くでしょう。

ネットショップ運営ではショップへの愛着である、ECサイトの顧客ロイヤリティを向上させることが重要です。
お礼状を工夫するだけでも、顧客との関係構築に役立つでしょう。

購入者をリピーターに変えるための工夫・コツ

顧客をリピーターへと変えるには具体的に、以下の2つの方法が考えられます。

  • ・次回使えるクーポンを配布する
  • ・新商品や興味のありそうな商品を紹介する

次回購入時に利用できるクーポンを配布することで、顧客の再購入意欲を高めることができます。

金額割引、送料無料、〇〇円以上購入で利用できるクーポンなど、ショップの状況に合ったものを選びましょう。

また、新商品の情報や購入商品に関連の高い商品をおすすめすることも、リピート購入を促すのに効果的です。
今回購入した商品が気に入ってくれれば、他の商品も試してみようという気持ちになってくれるでしょう。

では、具体的にクーポンを配布する場合のお礼状の例文をご紹介します。

リピーター獲得を意識したお礼状の例文

下記は、商品にお礼状とクーポンを同梱した場合の例文です。

○○様

この度は数あるショップの中から、当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

お届けした商品にご満足いただけましたら幸いです。
万一お気づきの点などございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

なお、ささやかではございますが、次回のお買い物でご利用いただける10%OFFクーポンをご用意いたしました。

【クーポンコード】 XXXX
有効期限:XXXX年XX月XX日まで

今後も○○様の期待に応えられるよう努めてまいりますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

△△ショップ 担当者名
住所
電話番号

クーポンコードは、わかりにくい文字列だと入力するのを諦めてしまうユーザーもいるため、わかりやすい簡単なものにしましょう。
また、クーポンコードではなく、クーポンをQRコードで取得する形にするのもおすすめです。

フォローメールを送ることでリピートを促せる

メールでクーポンを送る場合、お礼状ではなく、フォローメールに記載するのが効果的です。
フォローメールは商品到着から1週間ほど経ってから送るため、顧客が商品を使用して良さを実感している購入意欲の高いタイミングでクーポンを送れます。

フォローメールでは、商品の使用感や満足度を確認しながら、関連商品やおすすめ商品を紹介したり、次回購入時に使えるクーポンを提供したりすることで、リピート購入を促せるでしょう。

以下はフォローメールの例文です。

件名:先日はご注文いただきありがとうございました【△△ショップ】

○○様

先日は当店の商品をご購入いただき、誠にありがとうございました。
商品は無事お手元に届きましたでしょうか。
△△ショップの商品にご満足いただけましたら幸いです。

もし商品をご利用されて、何かご不明な点やご要望などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

なお、ささやかではございますが次回購入時に使える10%OFFクーポンをお送りいたします。

【クーポンコード】 XXXX
有効期限:XXXX年XX月XX日まで

お送りした商品をお気に召していただけましたら、ぜひ次回の購入時にお使いください。
今後とも△△ショップよろしくお願いいたします。

△△ショップ 担当者名
住所
ショップURL
メールアドレス
電話番号

このようなフォローメールを適切なタイミングで送ることで、顧客との関係性を深め、リピート購入を効果的に促すことができるでしょう。

ネットショップのお礼状を購入者に送る際の注意点

最後に、ネットショップでお礼状を作成して購入者に送る際、気を付けるべき点をお伝えします。
場合によってはお礼状が逆効果になってしまうため注意しましょう。

過度なアピールをしない

お礼状は「感謝の気持ちを伝える」ことを目的としたコミュニケーションです。
もし内容が過剰にプロモーション色の強いものになってしまうと、かえって逆効果となってしまうでしょう。

例えば、「人気爆発中!売り切れ続出の商品があなたを待っています!」「この機会にまとめ買いを!次回の大チャンスをお見逃しなく!」などの文章を入れてしまうと、購入者に対して売りつけるような印象が強くなり、感謝を伝えるという本来の趣旨が薄れてしまいます。

特に初回購入の顧客に対しては、まず信頼関係を築くことが何より重要です。
もし、リピーター獲得のための訴求をするとしても、関連のある商品を「同じシリーズのこちらもおすすめです」と紹介したり「ささやかですが、クーポンをお送りします」など、お礼状の最後にさりげなく記載するのがポイントです。

お礼状は販促ではなく、あくまで顧客との関係構築のためのツールであることを把握しましょう。

見返して誤字脱字を無くす

お礼状は、購入者との信頼関係を築く大切な接点です。
そんな中で誤字脱字があると「丁寧さに欠ける」「雑な対応を行う店」といった印象を与えてしまい、ブランドイメージが悪化してしまう可能性があります。

特に名前の誤りや敬称の抜けなどは、相手への配慮が欠けていると受け取られるため、細心の注意が必要です。

文章を作成した後は、必ず一度は時間を空けて見直しを行いましょう。

可能であれば別の人にチェックを依頼することで、客観的な視点からの確認ができ、ミスをより確実に防げるでしょう。

また、近年はChatGPTをはじめとしたさまざまなAIツールが登場しており、お礼状の文言チェックに活用できます。

せっかくお礼状を送るなら細部まで気を配り、丁寧な印象を与えられるよう心掛けましょう。

まとめ

ネットショップでのお礼状は、顧客満足度の向上やリピーター獲得、他店との差別化といった大きなメリットがあります。

丁寧な文章で感謝の気持ちを伝えることで、顧客に安心感や好印象を与えることができるでしょう。

一方で、過度なアピールや誤字脱字には注意が必要です。
せっかくお礼状を送ったとしても、反対にショップのイメージを悪化させてしまう可能性があります。

読みやすさやパーソナライズを意識しながら、顧客との関係を深められるようなお礼状を心がけることが大切です。

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