自身が作ったハンドメイド作品を、せっかくだから販売したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのがネットでハンドメイド作品を販売できるハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」。
minneは利用者も多く始め方も簡単なので、初めて作品を出品する人にも人気のサービスです。
そこで今回は、minneとはどのようなサービスなのか、特徴やメリット、minneで商品を販売する方法・手順をご紹介するとともに、商品が売れるコツや注意点についても解説していきます。
最近、僕の周りでもminneでハンドメイド作品を販売している人が増えているよ。
minneはハンドメイドに特化したマーケットプレイスなので、自分の作品を手軽に販売することができます。今回はminneとはどんなサービスなのかや始め方を、わかりやすく説明しますね。
目次
minneとは?どんなサービスなの?
minne(ミンネ)とは、GMOペパボ株式会社が提供するハンドメイドマーケットプレイスで、ハンドメイド作品を買いたい人と売りたい人をつなぐインターネットサービスです。
minneのサイトやアプリからハンドメイド作品を売り買いできます。
出品は無料で、スマホひとつあれば誰でも簡単に利用できることから、ハンドメイド作品の
販売が初めての人にもおすすめのサービスです。
最大の魅力は、アマチュアからプロまで幅広い作家が数多くのハンドメイド作品を出品している点でしょう。
テレビや雑誌などのメディアで取り上げられることが多いため、2021年12月末時点の作家・ブランド数は80万件、利用者を示すアプリダウンロード数は約1,330万件です。
そのため、minneは国内最大級のハンドメイドマーケットプレイスといえます。
minneでは何が売っている?
minneでは、アクセサリーやアパレル、雑貨、家具や食器、スマホケース・モバイルグッズ、ベビー・キッズ、ペットグッズ、食品など大きく分けて約20のカテゴリーで商品が販売されています。
出品されている作品点数は2021年12月末時点でなんと1,453万点。
物販だけでなく、写真やイラストなどのデジタルデータのダウンロード販売もあります。
また、minneには、個人作家だけでなく、ブランドやメーカーなどの企業も出品しているため、ハンドメイドマーケットとして信頼できるといえるでしょう。
そのため、初めてハンドメイド作品を販売する人も安心してサービスを利用することができます。
minneの特徴・メリットと初心者におすすめな理由
minneはハンドメイド作品の売り買いに特化したサービスであるため、購買意欲の高いユーザーに商品紹介ができ、スマホがあれば初心者でも簡単に始められます。
また、作り手への支援が充実しているのもおすすめの理由です。
さらには、海外への販売も簡単に始められます。
ここからは、minneの特徴・メリットと初心者におすすめの理由を具体的に見ていきましょう。
購買意欲の高いユーザーへ商品紹介できる
minneはハンドメイド作品の販売に特化したサービスであるため、ものづくりに関心があるユーザーが自然と集まってくる点がメリットです。
たとえばメルカリなどのフリマアプリやヤフオク!などのオークションサイトでも販売できますが、ユーザー全員がハンドメイド作品に興味があるとは限らないので、購入率も低くなります。
ですがminneであれば、自身の作品をハンドメイド好きに向けて発信でき、毎日のアクセス数も100万を超えるので、ハンドメイド作品を売る場合には、メルカリなどと比較すると作品が売れやすいでしょう。
スマホがあれば初心者でも簡単に始められる
minneはパソコンからだけでなく、アプリからも出品ができるため、スマホさえあれば誰でも簡単に販売を始めることができます。
さらにインターネット上での操作に慣れてない方でも、わかりやすい販売者登録マニュアルが用意されているので安心です。
後ほど販売の手順については詳しく説明しますが、マニュアルに従って販売登録し、スマホで撮影した写真を用いて作品登録するだけで販売を開始できます。
初心者でもスマホ一台で迷うことなく、ハンドメイド作品の販売を始められるのがminneの大きな魅力のひとつです。
作り手(販売する側)への支援が充実している
minneでは、オウンドメディアやSNSでの作品紹介、スキルアップのためのノウハウの公開など作り手(販売する側)に対する支援が非常に充実しています。
以下は、実際にminneで行われている支援です。
オウンドメディアやSNSでの作品紹介
minneに販売者登録し、ハンドメイド作品を出品すると、オウンドメディア「minneとものづくりと」で自身の作品が紹介されることがあります。
また、公式Instagramや公式Twitterでもピックアップされた作品が紹介されるため、自身の作品がさまざまな人の目に留まります。
オウンドメディアやSNSで紹介されると、作品に数多くのファンがつくきっかけとなるでしょう。
InstagramなどのSNSでは写真映えのする作品が紹介されやすいため、商品写真に力を入れることをおすすめします。
スキルアップのためのノウハウの公開
minneでは、作り手(販売する側)に対する支援のひとつとして、「minne学習帖」でスキルアップのためのノウハウを公開しています。
写真映えする撮影方法や、SNSの活用方法、販促のヒントなど作り手に役立つさまざまな情報が掲載されているので、初心者が売上アップするヒントになるでしょう。
ノウハウは定期的に更新されますが、過去には初心者向けの価格設定や作品名、説明文の書き方などもあるので、過去の記事もチェックするのがおすすめです。
専門家によるアドバイスや動画コンテンツ
minne公式YouTubeチャンネル「 minne LAB(ミンネラボ)」では、作り手向けに毎週動画コンテンツを配信。
作品へのアクセス数の伸ばし方や、作品のファンを増やす方法などのポイントがわかりやすく紹介されています。
YouTubeの収録の様子が配信されるインスタライブでは「相談タイム」があり、寄せられた悩みや質問に対する専門家からのアドバイスが聞けるので、自身の運営に役立てられるでしょう。
公式YouTubeのチャンネル登録やInstagramのフォローをしておくと通知がくるので、販売を始めた際はぜひチェックしてみてくださいね。
海外への販売も簡単にできる
最近では、日本だけでなく海外でもハンドメイド作品は非常に人気があり、minneにも各国からアクセスがあります。
そこで「海外向けの販売を始めたい」と思った際も、minneなら自分で特別な対応をすることなく、国内と同様に受注・発送すれば海外のユーザーに作品が販売できます。
minneと提携している企業が、海外ユーザーの代わりに購入や発送を行ってくれるので、販売側は指定された国内の住所に発送すれば海外ユーザーに届く仕組みなのです。
より多くの海外のユーザーに作品を知ってもらうためには、SNSのハッシュタグに英語を加えるなど工夫するとよいでしょう。
minneは無料で使える?費用を紹介
ここまでminneはどんなサービスなのかをご説明しましたが、一番気になるのが利用する際の料金のことだと思います。
サービスが充実しているとなると、その料金も高いのでは?と心配になりますよね。
ですがご安心ください。
minneに作家として登録し出品するだけは無料で、作品が売れた場合にのみ手数料がかかる仕組みです。
売れた際の販売手数料は、(作品価格+購入オプション価格+送料)の10.56%。
購入オプション価格とは、ラッピングやパーツ変更など購入されるときにオプションとして設定したものの価格です。
たとえば、作品価格が1,000円、購入オプションのラッピングが200円、送料200円の場合の販売手数料は下記のようになります。
- (1,000円+200円+200円)×10.56%=147.84円
購入価格の総額が1,400円の場合、そこから147円の手数料が引かれます。
その他、ヤマト運輸を利用した場合の送料や、売上を口座に振り込む際に振込手数料が1回につき220円かかりますが、いずれも商品が売れた場合にのみかかる費用です。
作品が売れない限り上記のような手数料は発生せず無料で利用できるため、売上の見通しが立たない初心者でも安心して作品を出品できるでしょう。
minneで商品を販売する方法・手順
では実際に、minneで作品を販売する方法・手順をわかりやすく説明していきましょう。
minneでは、簡単なステップを踏むだけで自身のハンドメイド作品を販売することができますよ。
1. minne への会員登録・販売者登録をする
まずは、minneに会員登録をします。会員登録が終わったら、「販売者登録」に進みます。
販売者登録では、販売者の名前や住所、売上の振込先口座など必要な個人情報を入力していきましょう。
個人情報入力後、事業内容を登録します。
「個人事業主」「法人」「どちらでもない」から選択し、開業届などを出していない「どちらでもない」に該当する場合は、このページで登録完了です。
「個人事業主」「法人」を選んだ場合、審査があり、通過すると販売者登録ができます。
販売者登録が終わったら、プロフィール欄に自己紹介文を書きます。
自己紹介文はユーザーに購入してもらうために重要な要素となるため、しっかりとPRするとともに信頼してもらえる内容にしましょう。
2.作品の出品準備をする
販売者登録が終わったら、作品の写真を撮影し出品名、説明文など出品準備を行います。
スマホで撮影する場合でも背景などを考え、写真映えするように作品を撮ることで売上が大きく伸びるでしょう。
作品の写真は長方形だと見切れてしまうので、撮影した写真をトリミングして正方形のものを準備することをおすすめします。
また、購入者の目に留まりやすい出品名、わかりやすく魅力が伝わる説明文を考えるのも重要です。
同じカテゴリーで出品されている人気商品の写真や商品ページを参考にするとよいでしょう。
3.作品を登録して出品する
最後に、スマホもしくはパソコンから作品を登録していきます。
用意した写真をアップロードし、出品名、説明文などを記載します。
また、発送日の目安なども同時に設定していきます。
本業が忙しい場合は「土日に発送」などと明記することで、購入者も安心できるでしょう。
なおハンドメイド作品のため、「写真とは違う」といったクレームが入る可能性も考え、注意書きを添えておくことも大切です。
たとえば、「1つひとつ手作業で制作しているため、色や形に若干の違いがある場合がありますのでご了承ください」などの一言を記載しておくとよいでしょう。
最後に配送方法を選択して、登録ボタンを押せば出品完了です。
minneでいくら稼げる?商品が売れるコツ
minneでハンドメイド作品を販売した場合、どれくらいの収入があるのか知りたい人も多いのではないでしょうか。
下記はminneが実施した「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」における作家活動歴別の1か月の収入です。
引用:minne byGMOペパボ「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」
作家としての活動を開始して1年未満だと1か月あたりの収入なし、1~5,000円未満が6割超ですが、作家としての活動が長いほど2万円以上、または5万円以上稼ぐ人の割合が増えていることがわかります。
そのため、minneでハンドメイド作家として収入を得るためには、最初は売上が立たなくてもコツコツと長く続けるのが大切だといえるでしょう。
minneで販売する際の注意点
誰でも手軽に利用できるサービスだからこそ、minneを利用する際にはいくつか注意点があります。
最後に、minneで作品を販売する際の2つの注意点について解説していきます。
販売できないものもある
minneではアクセサリーから食品まで幅広いものが販売できますが、販売が禁止されているものもあるため注意が必要です。
たとえば、minneの代理販売許可を得ずに第三者が制作した作品を販売するのは禁止されています。
また、minneが許可していない一部の食品や飲み物、法律上化粧品に該当する基礎化粧品やシャンプー、手作りの石けんなども販売することができません。
詳しくは、minneの販売者登録マニュアルに記載されているので、出品前に必ず確認しましょう。
機能面やデザインの大幅なカスタマイズはできない
minneは、ハンドメイド作品を販売するためのプラットフォームであるため、販売ページの大幅なカスタマイズや機能追加をすることは難しいといえます。
そのため、minneで売上が安定し、さらにオリジナリティのあるブランドサイトを作りたくなった場合は、併用してネットショップを立ち上げるのがおすすめです。
minneを運営しているGMOペパボでは、ネットショップ作成できるカラーミーショップというサービスがあります。
カラーミーショップのフリープランは初期費用・月額利用料無料で、minneと同様に作品が売れた場合にのみ手数料が発生する仕組みなので、ネットショップを作るだけなら費用はかかりません。
また、ハンドメイド作品販売に向いているInstagramとのショッピング連携もあり、誰でも簡単にInstagramから直接ショップの購入ページに誘導して、売上率を伸ばすことができるでしょう。
ネットショップは、デザインのカスタマイズはもちろん、さまざまな機能を追加できるので、より自分らしいお店を持ちたいという方は、minneと併用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、ハンドメイドマーケットプレイス「minne」について詳しく解説しました。
国内最大級のハンドメイドに特化したサービスであるminneでは、訪れるユーザーもものづくりに関心があるため、購買意欲が高いのが特徴です。
初心者でもスマホがあれば無料で簡単に出品ができ、わかりやすいマニュアルもあるため、まずは自身の作品を販売してみましょう。
minneで作品にファンがつき、一定の売上が立つようになったら、自身のネットショップを立ち上げるのもおすすめです。
ネットショップを開設する際、カラーミーショップのフリープランであれば初期費用・月額利用料無料で開設できるので、低リスクで始められるでしょう。
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