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スワイプ型LPとは?メリットや作り方・おすすめツールまで紹介

スワイプ型LPとは?メリットや作り方・おすすめツールまで紹介

広告を回しているのに、なぜか数字が伸びない。クリックまでは来ているのに、そこから先が続かない。そんなモヤモヤを感じている方は多いのではないでしょうか。

スマホでの買い物が当たり前になった今、縦に長いランディングページを最後まで読んでもらうのはなかなか大変です。せっかくお金をかけて集客しても、ページで離脱されてしまえば成果は頭打ち。

そこで注目を集めているのがスワイプ型LPです。スライドをめくるように一画面ずつ情報を届けられるので、最後まで自然に読んでもらいやすいのが特長。SNS広告との相性も良く、広告費の効率を改善できる可能性があります。

そこでこの記事では、スワイプ型LPの基本からメリット・デメリット、導入ステップや使えるツールまでを整理しました。

ツクルくん
ツクルくん

スワイプ型LPって何?通常のLPとどう違うの?

カラミちゃん
カラミちゃん

スワイプ型LPは今注目されている新しい形式のLPなんですよツクルくん!違いも含めて解説していきますね!

スワイプ型LPとは?特徴は?

スワイプ型LPとは?メリットや作り方・おすすめツールまで紹介

スワイプ型LPとは、スマホでの操作に合わせてスワイプやスライドを繰り返しながら読むランディングページのことです。

縦に長くスクロールして読む従来型LPと違い、1画面ごとに伝えたい情報を区切って表示する仕組みになっています。まるでストーリーズやスライド資料をめくるような感覚で読み進めてもらえるのが大きな特長です。

一枚のスライドには一つのメッセージ。ユーザーはスワイプするたびに次の情報が展開されるため、順序立てて理解してもらいやすくなります。読み飛ばされにくく、商品やサービスの魅力をストーリーとして届けやすい点も強みです。

また、各スライドごとにCTAボタンを配置できるので、興味を持った瞬間に行動を促せます。ただし途中で見失われやすいこともあるため、重要なスライドで繰り返し設置したり、画面下に固定表示するなどの工夫が欠かせません。スマホ世代の操作習慣と相性が良く、広告からの遷移でも違和感が少ないため、コンバージョンの後押しにつながりやすいといえます。

通常のLPとの違いは?わかりやすく比較を解説

情報提示とユーザー体験の違い

従来のLPは、縦に長いページの中に情報をすべて並べていく形式です。ユーザーはスクロールしながら気になる部分を拾い読みすることが多く、重要なメッセージが見過ごされてしまうリスクがあります。

一方でスワイプ型LPは、スライドごとに一つの要素を伝える構成。ユーザーは順番にめくりながら理解を深めるので、情報が自然に頭に入ってきやすいのが特徴です。読むというより体験する感覚に近く、最後まで目を通してもらえる確率も高まります。

コンバージョン導線設計の違い

通常のLPでは、購入や申込みなどのボタンをページ下部や途中に配置します。そのため、最後までスクロールしなければ行動につながらないケースも多いのが実情です。

スワイプ型LPでは、スライドの途中や最後に自然な形でボタンを置くことが可能。興味が高まったタイミングでそのまま行動してもらうような設計がしやすいです。さらに、重要スライドで繰り返しボタンを置く、画面下に常に表示するなど、行動を見失わせない工夫が成果に直結します。

スワイプ型LPに適したジャンルと不向きなケース

スワイプ型LPが特に効果を発揮するのは、アパレルやコスメ、食品など、ビジュアルで魅力を伝えやすい商材です。ストーリー仕立てで商品の世界観を演出できるため、SNS広告との相性も抜群です。

逆に、仕様比較や情報量の多さが決め手になるBtoB商材や高額商品では、従来型のLPのほうが適している場合があります。ただしその場合でも、要点をスライドでまとめ、詳細は別ページに誘導するなどの工夫を加えれば、スワイプ型を活かすことは可能です。

スワイプ型LPが注目される理由

スワイプ型LPとは?メリットや作り方・おすすめツールまで紹介

スマホ利用増加とモバイル最適化

商品ページも広告も、閲覧の主役はスマホになりつつあります。実際に総務省の「令和6年通信利用動向調査」によるとスマートフォンの保有率は世帯で9割を超えており、個人でも8割を超えていると報告されています。

スマホでの閲覧が前提となった今、縦に長いLPを最後までスクロールして読むのは、移動中や隙間時間のユーザーにとって負担が大きいものです。そこでスワイプ型LPは、一画面ごとに情報を区切ることで読み進めやすさを確保。モバイルシーンに寄り添った設計だからこそ、多くのユーザーに受け入れられやすい形式として注目されています。

SNS広告(Instagram/TikTok等)との親和性

InstagramやTikTokの広告を使っていると、見込み客が広告をタップして遷移する先の体験が重要になります。ストーリーズやリールをめくる感覚に近いスワイプ型LPは、SNS広告からの流れと違和感なくつながりやすい形式です。

広告で引きつけた関心をそのままLPで引き継げるため、離脱を抑えて次の行動につなげやすくなります。ただし、CTA到達が弱くなる場合もあるため、ボタン配置の工夫が成果に直結します。SNS中心の集客をしている事業者にとっては、まさに相性の良い選択肢といえるでしょう。

データドリブンなLPOが可能に

もうひとつの理由は、改善のしやすさです。従来の縦長LPでは「どの部分で離脱されたのか」が分かりにくいのが課題でした。スワイプ型LPなら、スライドごとに到達率や滞在時間を計測でき、ユーザーがどの段階で興味を失ったのかを把握しやすくなります。

これらの指標は計測設計やツールの導入を前提としますが、分析結果をもとにコピーを差し替えたり、CTAの位置を見直したりと、素早くPDCAを回せるのが大きな強みです。

スワイプ型LP導入のメリット

スワイプ型LPとは?メリットや作り方・おすすめツールまで紹介

離脱率の低減と読了率向上

従来の縦長LPでは、途中でスクロールをやめられてしまうケースが少なくありません。長すぎると「ここまででいいか」と離脱されてしまうのです。スワイプ型LPは一画面ごとに情報を小分けにできるため、ユーザーは自然と最後まで進みやすくなります。結果として離脱率が下がり、読了率が上がることが期待できます。

CVR改善・ROAS向上への効果

読了率が高まると、コンバージョンポイントまで到達する人も増えます。加えて、各スライドで行動を促せるため、興味が高まった瞬間に申込みや購入に結びつきやすいのが強みです。広告費を投下しても成果につながりにくいと感じている場合、スワイプ型LPの導入でCVRが改善すればROASの底上げも見込めます。SNS起点の導線と体験が揃うため、相性が高い媒体としてInstagramやTikTokがよく挙げられます。

分析・ABテストのやりやすさ

スワイプ型LPでは、各スライドごとの到達率やクリック率を細かく追うことができます。たとえば「3枚目で多くが離脱している」と分かれば、そのスライドの内容やデザインを見直すだけで改善の糸口になります。

これらの指標は計測設計や対応ツールの導入を前提としますが、ABテストもスライド単位で実施できるため、改善サイクルを小さく回せるのが大きな利点です。限られた広告予算の中で成果を最大化するには、こうしたデータに基づいた改善が不可欠になります。

デメリットと注意点

スワイプ型LPとは?メリットや作り方・おすすめツールまで紹介

情報量の制限と設計の難しさ

スワイプ型LPは一画面ごとに情報を区切るため、どうしても詳細な説明を盛り込みにくい構造です。伝えたいことが多すぎると、スライドが長くなり逆効果になってしまうケースもあります。

だからこそ「1画面=1メッセージ」を徹底し、要点を絞る設計が必要です。情報整理が苦手な方は、制作が難しく感じるかもしれません。

SEOとの相性や工数面の課題

スワイプLPが検索で成果を出せないわけではありませんが、テキスト量や表示仕様の関係で一般的にSEOとは相性が良いとは言いにくい形式です。

スワイプ型LPは広告からの流入を前提に据え、SEO流入は通常LPや記事で補完するのが現実的でしょう。さらに、分析や改善を前提にするなら運用工数も増える点は押さえておきたいところです。初期設定やツール導入も含め、リソース配分を誤らないよう注意が必要です。

スワイプ型LPの作り方と運用のポイント

スワイプ型LPとは?メリットや作り方・おすすめツールまで紹介

目的とターゲット設定

最初に決めるべきは「誰に」「どんな行動をしてほしいのか」です。

購入なのか、資料請求なのか、またはSNSフォローなのか。ゴールを曖昧にしたまま作り始めると、途中で構成がぶれてしまいます。ターゲット層の年齢や利用シーンまでイメージすると、後のスライド設計がぐっとやりやすくなります。

スライド構成とストーリー設計

次に、伝える内容をスライドに落とし込んでいきます。

基本は「1スライド=1メッセージ」。商品紹介なら「悩み提示 → 解決策 → 商品特徴 → 利用シーン → CTA」といった流れを意識すると、ストーリーとして自然に読めます。伝えたいことを全部詰め込むのではなく、読み進めるほど理解が深まるように組み立てるのがポイントです。

デザイン・CTA配置のコツ

スワイプ型LPは視覚的な印象が強く残る形式です。写真や動画を多めに使い、文字は要点だけに絞ると伝わりやすさが増します。CTA(行動ボタン)は最後にまとめて置くのではなく、途中でも自然に入れるのがおすすめ。興味が高まった瞬間に行動してもらえるように配置しましょう。さらに、CTAはページ内で複数回、文脈に合わせて設置すると効果的とされています。

実装・公開とABテスト

構成とデザインが固まったら、実際にツールやCMSで実装します。公開して終わりではなく、必ずテストを回すのが成功のカギ。例えば「1枚目のコピーを変える」「CTAボタンの色を変える」など、小さなABテストを繰り返すことで成果が伸びていきます。

これらの指標は計測設計や対応ツールの導入を前提としますが、スライド単位でデータを追えるため、改善サイクルを回しやすいのが大きな利点です。表示速度やクリックしやすさなど、モバイルでの体験を最適化することも忘れてはいけません。

スワイプ型LP導入に使えるツール・サービス

スワイプ型LPとは?メリットや作り方・おすすめツールまで紹介

スワイプ型LPを導入するにあたって、利用できるサービスにはさまざまなタイプがあります。ここでは代表的なツールやサービスを取り上げ、それぞれの機能や強みを比較してみます。

カラーミーモーションLP

カラーミーショップのアプリで、ノーコードでスマホ特化の“スワイプ型LP”を作成できます。横タップや横・縦スワイプ(※同一LP内での縦横併用は不可)に対応し、商品データ(商品名・価格・画像)と自動連携してスピーディに制作可能。

LPはショップドメイン配下で公開できるため、SEOやブランドの信頼感も維持しやすい設計です。さらに、静止画からのAI動画生成や既存動画の活用、Google Analytics連携と独自解析機能により閲覧数やクリック率を可視化でき、コンバージョン改善のPDCAを後押しします。

カラーミーモーションLPを見てみる >

SwipeKit

ノーコードでスワイプ型LPを制作・運用できるツールです。HTMLベースでメタタグや構造化データにも対応し、独自ドメイン運用も可能です。分析やABテスト、バージョン管理など改善機能も搭載していますが、ABテストはプランによって提供有無が異なります。制作から運用までをワンストップで回したいチームに向いています。

LPcats

画像をアップしてJSタグを設置するだけの実装が特長。固定CTA、ステップ別の解析、バージョン管理、ABテストなど運用改善に強みがあります。ABテストはスタンダード以上のプランで利用可能なため、利用目的や予算に合わせて選ぶとよいでしょう。料金体系も明確なので、小さく始めたい事業者にも適しています。

SwiPage

制作代行型のサービスです。既存LPのスワイプ化から新規LP・動画制作まで任せられるのが特徴です。スワイプ回数や離脱率、クリック測定に対応し、ABテストはオプションで追加可能(月額追加費用あり)。短期で立ち上げたいケースや、社内に制作リソースが不足している事業者に向いています。

Swipely

動画をスワイプして閲覧する「動画型スワイプLP」を提供。SNSのような直感的な操作感を取り入れており、動画クリエイティブを活用した広告運用と相性が高い形式です。動画主導で訴求を進めたいブランドやキャンペーンに適しており、テキスト中心の商材よりも動画重視のプロジェクトで効果を発揮します。

スワイプ型LPツール選定のポイントは?(内製か外注か)

社内で頻繁に文言を差し替えたい、ABテストを素早く回したい場合はノーコード系の内製ツールが有力です。一方でデザインや動画制作まで含めてリソース確保が難しい場合は、制作代行型のサービスが現実的。

どの程度の更新頻度で回すか、どこまでデータ計測やAB検証を行いたいかを基準に、体制と費用のバランスを見て選ぶのがポイントです。

まとめ

スワイプ型LPは、スマホ利用が主流になった今の時代に合わせて進化した新しい形のランディングページです。通常の縦長LPと比べて情報が整理されやすく、広告から流入したユーザーがストレスなく読み進められるのが大きな魅力といえます。

もちろん、情報量が限られる・SEOには向きにくいといった課題はありますが、その分SNS広告やモバイル中心の集客と非常に相性が良い形式です。特にInstagramやTikTokを活用している事業者にとっては、従来LPよりも成果改善の余地が大きいはずです。

「広告費をかけているのに思うように成果が出ない」と感じているなら、スワイプ型LPはその打開策になり得ます。導入のハードルも下がってきており、ノーコードで作れるツールから制作代行まで選択肢は幅広くそろっています。

まずは自社の商材やターゲットに合った形式を選び、小さくテスト運用してみるのがおすすめです。

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よくある質問

スワイプ型LPとは何ですか?

スワイプ型LPとは、スマホでの操作に合わせてスワイプやスライドを繰り返しながら読むランディングページのことです。詳しくは、こちらの章をご覧ください。