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【2026年版】ECカートシステムおすすめ15選を比較!選び方や無料・有料の違いも解説

ECサイトの構築・運営に欠かせないのが「ECカートシステム」です。
ですが、ASP型やパッケージ型など種類もさまざまで、無料から有料まで多くのサービスがあるため、どれが自社に合うのか迷う方も多いでしょう。
そこでこの記事では、ECカートシステムの種類や選び方をわかりやすく解説した上で、おすすめの15サービスを比較してご紹介します。

ECカートシステムとは

ECカートシステムとは、ECサイトで商品をカート(買い物かご)に入れてから決済するまでの一連の注文処理を担うシステムのことです。
ここでは基本的な機能と、主な種類について紹介します。

ECカートシステムの基本的な役割と主な機能

ECカートシステムには、商品をカートに入れて決済する「カート・決済機能」を中心に、ECサイトの運営に必要なさまざまな機能が備わっています。
主な機能としては以下のようなものがあります。

  • ・商品管理(商品情報の登録・在庫管理)
  • ・受注管理(注文の確認・発送手配・配送状況の管理)
  • ・顧客管理(会員登録・購入履歴の管理)
  • ・決済機能(クレジットカード・コンビニ払い・電子マネーなど)
  • ・デザイン管理(サイトのデザインやレイアウトの設定)
  • ・販促機能(クーポン発行・ポイント付与・メルマガ配信など)

サービスによって搭載されている機能は異なりますが、ネット販売に必要な基本機能を一括で提供してくれるため、専門知識がなくてもECサイトを構築・運営できるのがECカートシステムの大きな特徴です。

ECカートシステムの種類(ASP・パッケージ・オープンソース・フルスクラッチ)

ECカートシステムは、システムの構築方法の違いによって大きく4つの種類に分かれます。
既製品のシステムをそのまま借りるほど手軽で低コストですが、自由度は低くなりカスタマイズの幅は狭くなりがちです。
反対に、自分たちで構築するほど自由度は高まりますが、費用や技術的なハードルも上がり、例えばゼロからシステムを作るフルスクラッチという方法は、構築費用が数千万〜数億円です。
そのため、自社の事業規模や予算に合わせて種類を選びましょう。

以下は、カートシステムの構築方法を比較した表です。

構築方法 初期構築費用 月額費用 販売手数料 目安の年商 機能の拡張性 構築期間
ASP 数千~数万円
(無料の場合もあり)
数千〜数万円
(無料の場合もあり)
サービスによってはあり 100万〜1億円 1週間〜1ヵ月程度
オープンソース 0円 10万円〜 なし 1億〜数十億円 3ヵ月程度
ECパッケージ 数百万円〜 10万円〜 なし 1億〜数十億円 3ヵ月〜半年程度
フルスクラッチ 数千万円〜 数十万円〜 なし 数十億円以上 1年〜数年

※この表は横にスライドします

では各構築方法を詳しく見ていきましょう。

ASP型

ASP型は、サービス側が用意したシステムをインターネット経由で利用する方式でカラーミーショップなどのサービスがあります。
サーバーの準備やシステム開発が不要で、初期費用・月額費用ともに安く、最も手軽に始められます。システムの保守やセキュリティ対策もサービス提供会社が行ってくれるため、ECサイトの運営に集中できるのも大きな利点です。

デザインテンプレートや機能の追加もサービス内で用意されているので、専門知識がなくても自社に合ったECサイトを構築できます。
フルスクラッチやパッケージと比べるとカスタマイズの自由度はやや限られますが、ECサイトの運営に必要な機能は十分にそろっているため、多くの企業にとっては最も始めやすい選択肢といえるでしょう。

ASPのECサイト構築についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

オープンソース

無償で公開されているソフトウェアを使ってECサイトを構築する方式です。
ソフトウェア自体は無料ですが、サーバーの用意やセキュリティ対策、アップデートなどを自社で行う必要があるため、社内にエンジニアがいるか、外部の制作会社に依頼できる体制が求められます。

パッケージ

ECサイトに必要な機能をパッケージ化したソフトウェアを購入し、自社の要件に合わせてカスタマイズしながら構築する方式です。
このパッケージをクラウド上で提供しているサービスは「クラウドEC」とも呼ばれます。
ASP型に似ていますが、ASP型よりもカスタマイズの自由度が高い構築方法です。
ですがその分、初期費用や月額費用はASP型より高くなります。

フルスクラッチ

既存のシステムを使わず、ゼロから独自に設計・開発する方式です。
カスタマイズ性は最も高いですが、開発に数千万円以上の費用と半年〜1年以上の期間がかかるため、日本でも有数の大規模な事業者向けの選択肢といえます。

なお、記事後半ではASP型を中心にECカートシステムをご紹介しています。
先にサービスの詳細を知りたい方はおすすめのECカートシステムをご覧ください。

無料カートと有料カートの違い

ECカートシステムを探していると、初期費用・月額費用が無料のサービスが目に入り、「まずは無料で始めよう」と考える方も多いのではないでしょうか。
ですが、無料と有料では料金の仕組みや使える機能に違いがあるため、「本当に無料カートで大丈夫なのか」「やっぱり有料カートにすべきか」と迷うケースも少なくありません。
ここでは両者の違いを整理し、どちらを選んだほうがいいかの判断基準を紹介します。

料金体系の違い(月額固定 vs 販売手数料型)

無料カートと有料カートでは、費用の仕組みが異なります。
無料カートは月額費用がかからない代わりに、決済手数料が5〜6%台と高めに設定されているケースが多いです。
さらに、サービスによっては決済手数料とは別に販売手数料(サービス利用料)がかかる場合もあり、売上が増えるほど手数料の負担が大きくなります。

一方、有料カートは毎月、数千円程度の固定費がかかりますが、決済手数料は2〜4%台と低めに設定されており、販売手数料がかからないサービスが多いです。
そのため、おおよその目安として月商が数十万円を超えてくると、有料カートのほうが手数料を含めたトータルコストを抑えられるケースが多いでしょう。

機能面の違い(デザイン自由度・独自ドメイン・決済手段など)

料金体系だけでなく、使える機能にも違いがあります。有料カートではECサイト運営に必要な機能の多くが標準で搭載されているのに対し、無料カートでは同じ機能を使うために有料オプションとして追加しなければならないケースが少なくありません。

項目 無料カート 有料カート
デザインの自由度 テンプレート中心。HTML編集は制限される場合も 基本的にテンプレートを自社でカスタマイズできる
独自ドメイン 有料オプションの場合がある 標準で利用できるサービスが多い
決済手段 利用できない決済方法もある Amazon Payや後払いなど、多くの決済方法を導入できる
サポート体制 メールやチャットが中心 電話サポートに対応しているサービスもある
販促機能(クーポン・メルマガなど) 有料オプションの場合がある 標準搭載されているサービスが多い
アクセス解析・データ分析 簡易的な機能のみ、または有料オプション 標準搭載されているサービスが多い

このように、無料カートは初期費用を抑えられる反面、機能としては最低限のシンプルな構成になっていることが多いです。
実際に運営を始めると「独自ドメインを使いたい」「クーポンを発行したい」といったニーズが出てきますが、そのたびにオプションを追加していくと、結果的に有料カートの月額費用を上回ってしまうケースもあります。
そのため、最初からある程度の機能を使いたいと考えている場合は、有料カートを選んだほうがトータルコストを抑えられる可能性があるでしょう。

どちらを選ぶべき?判断の目安

どちらが自社に合っているかは、事業のフェーズや目標によって異なります。おおまかな目安は以下のとおりです。

無料カートが向いているケース

  • ・ネットでの販売を試してみたい
  • ・取り扱う商品数が少なく、月商も数万円程度
  • ・なるべく固定費をかけずにスタートしたい

有料カートが向いているケース

  • ・せっかくやるなら本格的にEC事業を展開していきたい
  • ・機能やデザインをカスタマイズして自社に合ったサイトにしたい
  • ・月商が数十万円になり、販売手数料の負担が気になり始めた

なお、無料カートで始めて後から有料カートに乗り換えることも可能ですが、商品データや顧客情報の移行に手間がかかる場合もあります。
乗り換え時の注意点についてはこの記事の後半で詳しく紹介します。

ECカートシステムの選び方

ECカートシステムは種類もサービスも多いため、いきなり個別のサービスを比較しようとすると迷いやすくなります。
まずは「ASPやオープンソースなど、どの種類が自社に合うか」を絞り込み、そのうえで具体的なサービスを比較するという2ステップで進めると、スムーズに選定できるでしょう。

まずは「種類」を決める:事業規模×予算で絞り込む

先ほど紹介したとおり、ECカートシステムには4つの種類があります。どの種類が自社に合うかは、事業規模と予算からおおまかに判断できます。
以下のフローチャートを参考に、まずは種類を絞り込んでみましょう。

上記は費用面をベースに絞り込むフローチャートです。
参考にしながら、自社の状況を踏まえて構築方法を選択しましょう。

種類を決めたら「サービス」を比較する:チェックすべき5つのポイント

種類が決まったら、次はその中から具体的なサービスを選んでいきます。比較する際は、以下の5つのポイントを確認しておくとよいでしょう。

1. 月額費用と決済手数料のバランス

月額費用だけを見て「安いほうがいい」と判断するのは注意が必要です。
前述のとおり、月額無料のカートでも決済手数料が高めに設定されていたり、販売手数料が別途かかったりするため、売上が増えるほどトータルコストが膨らむケースがあります。
想定する月商をもとに、月額費用と手数料を合算した総コストをシミュレーションするのがおすすめです。

>>>試しにシミュレーションをしてみる

2. デザインの自由度

多くのECカートシステムでは、あらかじめ用意されたデザインテンプレートを選んでショップを作成できます。
ですが、テンプレートをどれくらいカスタマイズできるのかは、構築方法やサービスによって異なります。
「テンプレートの色を変える程度で十分」なのか、「商品ページの構成から自由に考えたい」のか、自社のブランドイメージをどこまで表現したいかを基準に、各サービスのデザインの自由度を比較しましょう。

3. 必要な販売機能が備わっているか

定期購入、予約販売、ギフト対応(のし・ラッピング)など、扱う商材やビジネスモデルによって必要な機能は異なります。
ですが自社が希望する機能が、そもそも備わっていないサービスもあります。
そのため各サービスの機能一覧を確認して、自社に必要な機能があるのか事前にチェックしておきましょう。

4. サポート体制

ECサイトの運営中にトラブルが起きた際、どのようなサポートを受けられるかは重要なポイントです。メール対応のみなのか、電話やチャットでもリアルタイムに相談できるのかはサービスによって異なります。
また、海外のサービスを利用する場合は、日本語でのサポートに対応しているかどうかも確認しておきましょう。
特にEC運営が初めての場合は、困ったときにすぐ相談できる体制が整っているサービスを選ぶと安心です。

5. 将来の拡張性

事業が成長してくると、「もっと機能を追加したい」「登録できるデータ容量を増やしたい」などのニーズが出てきます。
そのときに、同じサービス内で上位プランへ移行できるかどうかは大切なポイントです。
上位プランが用意されていないサービスの場合、別のカートに乗り換える必要があり、大きな手間とコストがかかります。

なお、ASPのカラーミーショップはレギュラープラン・ラージプラン・プレミアムプランと成長に合わせて3つのプランを用意しています。
将来的な事業成長にも対応できるECカートをお探しの方はカラーミーショップをぜひチェックしてみてください。

>>カラーミーショップを見てみる

また将来的な拡張性については、外部サービスとの連携に対応しているかも、確認しておきましょう。

おすすめのECカートシステム15選を比較

これから、中小企業のEC担当者が検討しやすいASP型を中心に、オープンソース型・パッケージ・クラウドEC型のおすすめサービスを15選ご紹介します。

ASP型9選

ASP型は、サービス提供会社のシステムをインターネット経由で利用する方式で、初期費用・月額費用が抑えられるため、これからECを始める中小企業が最も選びやすい種類といえます。

ASPといっても必要な費用は数千〜数万円(無料の場合もあり)まで幅広く、費用が高額になるほどより大規模なECサイトに対応できます。
ただし費用が高すぎると経営を圧迫してしまうため、自社の年商や規模に合ったサービスを選ぶことがポイントです。
ここでは主な9サービスご紹介します。
詳細を見る前に、まずは各サービスの概要を比較しましょう。※下記の表は横にスライドします

カラーミーショップ Shopify futureshop ecforce MakeShop BASE STORES Shopserve w2Repeat
初期費用 ・レギュラー/ラージプラン3,300円
・プレミアムプラン22,000円
無料 ・futureshopプラン
24,200円~
・futureshop omni-channelプラン827,200円
・スタンダードプラン162,800円
・エキスパートプラン272,800円
・移行プラン要問合せ
・プレミアムプラン
11,000円
・エンタープライズプラン11,000円
無料 無料 ・開通料33,000円 要問合せ
その他の費用 ・レギュラープラン月額利用料:4,950円
・ラージプラン月額利用料:9,595円
・プレミアムプラン月額利用料:35,640円~
・ベーシックプラン
月額利用料:4,850円
※月払いの場合
決済手数料:3.55%~
・スタンダードプラン
月額利用料:13,500円
※月払いの場合
決済手数料:3.4%~ など
・futureshopプラン
月額利用料:26,400円~
・futureshop omni-channelプラン
月額利用料:176,000円
・決済手数料:3.2~6.0%+月額1,500円
・スタンダードプラン
月額利用料:54,780円
・エキスパートプラン
月額利用料:109,780円
・移行プラン
月額利用料:109,780円 
・プレミアムプラン
月額利用料:13,750円
※月払いの場合
・エンタープライズプラン
月額利用料:55,000円~
・決済手数料:3.14%~3.49%
・スタンダードプラン
月額利用料:0円
決済手数料:3%+販売手数料3%+40円
・グロースプラン
月額利用料:16,500円
・フリープラン
決済手数料5.5%
・スタンダードプラン
月額利用料:3,300円
・月額利用料:27,500円~ 要問合せ
特徴 ・運営業務をAIに任せられる
・越境ECやAmazonPayの導入が無料
・日本語での電話でのサポートが受けられる
・世界で展開するサービス
・越境ECに強い

・アパレルに強い
・売上を伸ばしたいショップ向け
・1アイテム40点まで画像登録が可能
・コンサルティング・マーケティング支援で売上を伸ばすことが期待できる
・他社からの移行もサポートしてもらえる
・実績がある知名度の高い
・サービス・機能が充実している
・操作が直感的にできる
・無料版はカスタマイズ性が低く、オリジナリティが出しにくい
・決済手数料が比較的安い
・実店舗の予約受付などにも利用できる
・老舗のカートサービス
・サポート体制に定評がある
・定期購入特化型サービス
・ある程度売上が見込めている事業者が前提

カラーミーショップ

22万件以上の導入実績を誇る国産のASP型ECカートです。月額数千円から始められるプランから、専任アドバイザーが付く上位プランまで幅広く用意されているため、事業フェーズに合わせてプランを選べるのが特徴です。デザインテンプレートと機能を追加できるアプリが豊富なので、専門知識がなくても自社らしいECサイトを構築できるでしょう。

また、Amazon PayやWordPress連携が無料利用できるだけでなく、追加料金0円で越境ECができる海外販売代行機能も標準装備されており、ショップの売上アップを目指せる機能が整っているといえます。AIチャット(24時間対応)に加え、電話・メールによる日本語サポートも充実しているため、EC運営が初めての担当者でも安心して導入できるでしょう。

気になる方はぜひカラーミーショップをチェックしてみてください。

>>カラーミーショップを見てみる

Shopify

カナダ発のASP型ECカートサービスで、多言語・多通貨への対応が充実しており、越境ECを視野に入れた事業者に選ばれています。
豊富なアプリで機能を拡張できる自由度の高さが特徴ですが、一部のアプリやサポートが英語のみの場合もあり、国内サービスと比べると使いこなせるようになるまでに、少し時間や手間がかかるかもしれません。

futureshop

2003年からサービスを提供するSaaS型ECプラットフォームで、実店舗とECサイトの顧客データやポイントを統合するオムニチャネル対応が特徴です。
実店舗の在庫をECサイトで確認できる機能なども備えているため、実店舗を持つアパレル事業者に多く利用されています。

ecforce

D2CやサブスクリプションEC(定期通販)に特化したプラットフォームのため、リピート購入を軸にした事業に向いているサービスです。
離脱防止ポップアップや広告効果分析など、CVR向上とLTV改善に強みを持つ機能が豊富に搭載されています。
料金は他のASP型に比べて高めで、ある程度の売上規模がある事業者向けといえるでしょう。

Makeshop

ASP型カートサービスの中でも知名度が高く、アパレル・食品・コスメなど幅広いジャンルで導入実績があります。
BtoB販売や卸販売にも対応しており、複数の販売チャネルを持つ事業者にも向いているサービスです。機能数が多い分、初期設定や運用にある程度の慣れが必要になるでしょう。

BASE

初期費用・月額費用無料でショップを開設できる手軽さが特徴で、個人のスモールビジネスを中心に広く利用されています。
CMを流すことで、「ネットショップは個人や副業で手軽に始められる」という文化を広めた先駆け的なサービスといえます。
近年は月額有料プランも登場し、選択肢が広がっています。

STORES

ネットショップに加え、POSレジ・予約システム・キャッシュレス決済を同一サービスで一元管理できるのが特徴です。
実店舗とECを並行して運営したい小規模事業者や、サロン・スクールなど予約ビジネスを兼営している事業者に多く利用されています。
無料で始められるイメージが強いサービスですが、月額有料プランも登場しました。

Shopserve

1999年からサービスを提供する老舗のASP型ECカートサービスです。
メルマガ・ポイント・クーポンなどのCRM機能やSEO対策機能が充実しており、専任担当者によるサポート体制にも定評があります。
顧客レコード数(顧客の登録者数)によって月額費用が高くなる仕組みなので、顧客数の多い大規模店舗では月額費用15万円程度になります。
そのため、ある程度の売上規模が見込める、中〜大規模の事業者向けのサービスといえるでしょう。

W2Repeat

化粧品・健康食品などの定期購入・サブスクリプション型通販に特化したECカートサービスです。
フォーム一体型LPや解約防止ポップアップ、受発注の自動化など、リピート購入を軸とした事業の売上向上に直結する機能が豊富です。
ある程度の売上が見込めて、定期通販に本格的に取り組む事業者向けのサービスといえるでしょう。

オープンソース型2選

オープンソース型は、ASP型と比べてデザインや機能のカスタマイズ自由度が高く、独自の販売フローや外部システムとの連携も柔軟に実現できるのが強みです。
ソフトウェア自体の費用はかかりませんが、サーバーの用意や保守・セキュリティ対応など、EC運営のための高度なスキルや知識が求められるので、社内エンジニアか外部の制作会社への依頼が必須といえます。
年商の目安も1億円以上なので、大規模事業者に向いている構築方法といえるでしょう。
下記は、オープンソースの比較表です。

EC-CUBE WelCart(WordPress)
初期費用 基本無料
・Enterpriseは、構築に数百万~数千万円必要
無料
その他の費用 要問合せ。
Enterpriseは、毎月、数十万~百万円程度が必要。
1万円~/月
※Welcartクラウドを利用する場合
特徴 ・ダウンロード版であれば無料で利用できる
・オープンソースなので拡張性が高い
・WordPressをカスタマイズしてネットショップにできる
・初期費用無料で導入できる
・CMSの基礎知識が必要

EC-CUBE

国産のオープンソース型ECカートサービスで、EC構築オープンソースとして国内シェアNo.1を誇ります。
ソフトウェア自体は無料でダウンロードでき、800種類以上のプラグイン(拡張機能)が利用可能です。国内の制作会社やエンジニアコミュニティが充実しているため、外部パートナーは探しやすいでしょう。

WordPress(Welcart)

世界的に利用されているオープンソース「WordPress」にEC機能を追加できる国産の無料プラグイン(拡張機能)「Welcart」を組み合わせた構築方法です。
利用は無料ですが、定期購入やクーポンなど機能を拡張する場合は有料のプラグインが必要になる場合があります。

また、サーバー管理などをまるごと任せたい場合は、有料の「Welcartクラウド」を利用するという選択肢もあります。
Welcartクラウドはサイトのアクセスが増えるにつれて月額費用も上がる仕組みのため、事前シミュレーションしてから申し込むのがおすすめです。

パッケージ(クラウドEC)型4選

パッケージ(クラウドEC)型は、ASP型より高いカスタマイズ性を持ちながら、フルスクラッチほどのコストがかからない点が特徴です。
初期費用・月額費用ともに数十万円〜数百万円規模になることが多く、年商1億円以上の中〜大規模事業者に向いている構築方法といえるでしょう。
下記は国内の主なパッケージサービスの比較表です。※表は横にスライドします

ecbeing SI-Web Shopping ebisumart EC-ORANGE
初期費用 ・ミドルプラン500万円
・エンタープライズプラン要問合せ
要問合せ 300万円~数千万円 220万円~
その他の費用 ・ミドルプラン 月額費用:20万円~
エンタープライズプラン月額費用:40万円~~
・追加カスタマイズ費用:数十万円~
要問合せ 月額費用:数十万円 要問合せ
特徴 ・国内最大シェアを誇るECパッケージ
・カスタマイズ性が高い
・セキュリティ対策がしっかりしている
・パッケージの中でも大規模ECサイト構築に対応
・購入者にはソースコードを提供
・ECサイト作成サービスとECパッケージの長所を併せ持つクラウドECシステム
・常にアップデートされており最新の状態で利用できる
・EC-CUBEをベースとしたECパッケージ
・パッケージではあるが、ソースコードが開示されているため自社でカスタマイズ可能

ecbeing

1,500サイト以上の構築実績を持つ国産ECカートサービスで、大手・中堅企業を中心に幅広い業種で導入されています。
外部システムとの連携やカスタマイズ性が高い一方、初期費用は500万円〜、月額費用も数十万円規模となるため、相応の売上規模がある大規模事業者向けのサービスといえるでしょう。

SI-Web Shopping

日本で初めてECパッケージとしてリリースされた国産ECカートサービスです。購入者にはソースコードとデータベース構造を完全公開しているため、自社での内製化やカスタマイズがしやすい点が特徴です。
パッケージの中でもかなり大規模事業者向けで、EC年商数十億円以上が目安といわれているため、導入前に十分な予算シミュレーションをしておくことをおすすめします。

ebisumart

インターネット上でパッケージを提供するクラウドEC型のECカートサービスで、カスタマイズ性の高さと週1回以上の定期アップデートによりシステムが常に最新状態に保たれる点が特徴です。
BtoC・BtoB・オムニチャネルなど幅広いビジネスモデルに対応しています。
初期費用は300万円〜、月額費用は数十万円規模となるため、年商1億円以上の中〜大規模事業者向けのサービスといえるでしょう。

EC-ORANGE

株式会社エスキュービズムが提供するパッケージ型ECカートサービスです。
先ほどご紹介した国産オープンソースのEC-CUBEをベースに開発された有料パッケージなので、ソースコードが公開されています。そのため、自社での内製化やカスタマイズがしやすい点が特徴です。

実店舗のPOSシステム「ORANGE POS」との連携によるオムニチャネル対応にも強く、複数ブランドのECサイトをまとめて管理できるマルチテナント機能も備えています。

無料カートから有料カートへ乗り換える際の注意点

事業が成長するにつれて、現在使っているECカートシステムでは機能が不足してくるケースがあります。
ここでは、乗り換えを検討するタイミングの目安から、移行時に起こりがちな失敗、スムーズに進めるためのポイントまでを解説します。

乗り換えが必要になるタイミングの目安

以下のようなケースは、乗り換えを検討するサインといえるでしょう。

  • 機能面が事業規模に見合わなくなった
  • セキュリティや動作に不安を感じてきた
  • サポートが不十分でトラブル時の対応に困るようになってきた

特に運営に支障をきたすような機能不足やセキュリティに対する不安は、さらに大きなトラブルにつながります。
大きな問題へと発展する前に、乗り換え先の検討を始めましょう。

乗り換え時に起こりがちな失敗(SEO評価リセット・顧客データ移行など)

乗り換えで多いのは以下のような失敗です。

  • URLが変わったのにリダイレクト設定をしなかったため、検索順位が急落した
  • 顧客データのフォーマットが移行元と移行先で異なり、移行時に情報が欠損した
  • 顧客へきちんと告知しなかったため、「サイトが閉鎖された」と勘違いされ離脱につながった

特に影響が大きいのはSEO評価の問題です。
乗り換えに伴いURLが変わる場合、旧URLから新URLへの301リダイレクト設定を行わないと、これまで積み上げてきた検索評価がリセットされ、移行直後に流入が大きく落ち込む可能性があります。
顧客データの移行についても、新旧システムでデータの移行がスムーズにできる形式なのかは、事前に確認しておきましょう。
また、ECサイト移行に関する顧客への告知は、1回に限らずさまざまな方法で何回か行うことがポイントです。

スムーズに移行するためのポイント

まず「なぜ乗り換えるのか」「移行後に何を実現したいのか」を明確にすることが重要です。目的が曖昧なまま進めると、システムを変えても同じ課題が残る可能性があります。
準備面では、繁忙期を避けて余裕を持ったスケジュールを組み、旧サイトのデータは事前にバックアップを取っておきましょう。

URLが変わる場合は301リダイレクトの設定を忘れずに行い、移行後はテスト購入で決済や注文フローに問題がないかを確認します。
また、顧客に対して事前にサイト移行の告知を行っておくことも大切です。
データ移行や各種設定には想定以上の工数がかかることも多いため、社内リソースが限られている場合は移行支援サービスの活用も検討するとよいでしょう。

なお、ECサイトの移行・引越し・乗り換えについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

まとめ

ECカートシステムは、事業規模や目的によって最適な選択肢が異なります。まずは自社の現状と目標を整理した上で、この記事の選び方を参考にサービスを比較してみてください。
これからネットショップを始めるなら、機能・サポート・コストのバランスに優れたカラーミーショップをぜひご検討ください。

>>カラーミーショップを見てみる

ECカートシステムとは何ですか?

ECカートシステムとは、ECサイトで商品をカート(買い物かご)に入れてから決済するまでの一連の注文処理を担うシステムのことです。機能や種類などについてはこちらの章をご覧ください。