こんにちは! カラーミーショップPR担当です。
今回は、9月に結果発表がおこなわれた「カラーミーショップ大賞2018」のにっぽん文化奨励賞を決める審査会の模様をお届けいたします。
カラーミーショップ大賞って?
全国4万5,000店舗の中からネットショップのNo.1を決める、年に一度のコンテストです。2014年より毎年開催しており、今年で5回目を迎えます。
前回まではコンテストに参加希望したショップのみが一次審査の対象となる「エントリー制」でしたが、2018年は全てのショップが一次審査の対象となる「オファー制」を採用しました。
「にっぽん文化奨励賞」について
地域から全国へ、日本から世界へ。ネットショップを使って日本文化を発信している3ショップへ贈られる賞です。
今年度はノミネートショップの中でも一定の評価基準を満たしているショップを、歴史・技術・製造背景など多角的な視点から評価。全国23ショップの優れたプロダクトを選出しました。
そして、株式会社マガジンハウスでWebマガジン「コロカル」の編集長をつとめる及川 卓也さん、そしてコロカル編集部から4名をゲストに迎え、商品審査を行います。
審査レポート後編となる本記事では、日本各地の文化をつたえる12ショップの雑貨・ファッションアイテムをご紹介します。
食品・ドリンクの審査を行った前半のレポートはこちらからお読みください。
目次
1. Infinity
後半戦のトップを飾るのは、うつわの一大産地・佐賀県から届いたこちらの商品です。
有田・波佐見地域で培われた400年の技術と先人の想い。それらを現代の生活とつなげ、シンプルでモダンなうつわを製造・販売するKIHARA online store。伝統的な絵の具「呉須」を基調とし、表情豊かなデジタルグラフィックで絵柄を表現したInfinityシリーズは、伝統のうつわとは思えない目新しさが魅力です。
審査員のコメント
「グラフィカルでとても美しいのに、電子レンジ使用可。手軽に扱えるのが魅力的ですね。外国の方にプレゼントしたい」
「見た目より軽くて薄くて使いやすそう!」
「キッチン用途だけでなくとも幅広く使えそう」
2. motte
波佐見町皿山郷の窯元を前身とする波佐見焼ブランド・aiyu(アイユー)。子ども用プレートやマグカップなど、使い手目線の商品・デザイン開発に取り組んでいます。重心が低めの設計がされた「motte」は、持ちやすいリング形状の大きめハンドルが特徴的。持つ人にやさしい工夫がつまった一品です。
大きな特徴は、うつわの内側に設けられた「くぼみ」。
スプーンの引っかかるポイントが生まれることにより、子どもやご年配の方、ハンディキャップのある方でもきれいに食べものを掬うことができます。
審査員のコメント
「うちは子どもがよく食べこぼす時期。きれいに掬って食べられるのは嬉しいですね」
「カラーも大人っぽくておしゃれ。揃えたくなりました」
「使いやすさにとことんこだわる姿勢がすばらしい!」
「誰もが使いやすいのに“ぬるさ”を感じさせない。ユニバーサルデザインとして非常に成功している印象です」
3. 矢文レター
地元の人にも知られていないという埼玉県の新たな魅力。伝統の手仕事・職人との商品企画を通じて積極発信している鼠屋ちゅう吉のイチオシ商品。岩槻ひな人形の小道具職人が生産する斬新なアイテムです。先端がマグネットになっており、あらゆる場所に取り付けることが可能。
一風変わったレターセットに審査員も笑顔。
スタジオ内をきょろきょろ見回して、矢文をペタッと取り付けられそうな場所をさがす一幕も。
審査員のコメント
「ネットで見たときは少し怖かったけれど、実物はかわいくてユニーク!」
「高い技術を伴っているからこそ、おもしろみが引き立っている」
「アイデア先行になりがちなところを、伝統工芸とコラボすることで“逸品”に仕上げている。クスッと笑えるアイテムですね」
「家族や友人とのコミュニケーションに一役買ってくれそう」
ネットショップで見る
4. 蛇腹便箋 東京日本橋レターセット
日本橋で200年以上の歴史をもつ和紙舗・榛原(はいばら)。職人の手で一枚ずつ木版摺りされた便箋や金封、明治大正期にデザインされたオリジナル千代紙の小物などを販売しています。折り目ごとにミシン目の入った「蛇腹便箋」は、好きな長さで切り取ることが可能で、グッドデザイン賞を受賞した一品です。
審査員のコメント
「好きな長さでカットできるというのが、無駄がなくてうれしい」
「丁寧に作られていることが伝わる一品なので、丁寧な気持ちでお手紙をしたためたくなります」
「日本橋ならではの伝統と粋なセンスを感じる」
5. 金襴出雲づくし 朱色 大判 御朱印帳
全国でも珍しい御朱印帳専門店が販売。高い技術が必要とされる製本は、国内の職人が一冊一冊手作業で行います。一番人気のデザイン「出雲づくし」は、出雲大社の千木や縁結び、勾玉、因幡の白兎など、出雲にゆかりのあるモチーフをあしらった商品。なめらかな質感でやさしく手になじみます。
審査員のコメント
「女の子に愛されそうなかわいいモチーフ。高級感のある仕上がりが素敵」
「持つならやっぱりかわいい御朱印帳がいい。世代を選ばず人気が出そうですね」
「御朱印を集める方は、長期間にわたって持ち歩くもの。これなら持つのが楽しくなるし、しっかりした作りなので耐久性もありそう」
6. 月のふせん
カレンダー専門の老舗メーカー直営ネットショップ・暦生活のお店は、移ろう日本の四季や伝統文化を親しみやすいデザインで彩ったアイテムが人気。同店のイチオシ「月のふせん」は、国や地域によって変わる月の模様をイメージした美しいふせん。お月様との距離がちょっぴり近くなるような一品です。
審査員のコメント
「手に入れやすい価格で、コンセプトもおもしろい」
「発想の豊かさの勝利。どんどんアイデアが浮かんでくるメーカーさんなのかなという印象」
「分かる人には分かる、宇宙ファンにはたまらないマニアックさ」
ネットショップで見る
7. ミントのスキンクリーム
続いては、今回の審査会で唯一のスキンケアアイテム。
ラベンダーや小豆といった北海道産の天然素材にこだわる、札幌発のスキンケアブランド・SAVON de SIESTA(サボンデシエスタ)。和種薄荷を配合した夏季限定品・ミントのスキンクリームは、体感温度 -4℃のスッとした清涼感が楽しめると毎年大好評のアイテムです。
審査員のコメント
「手作り感がストレートに感じられた。商売の実直さが現れている」
「きつすぎず、爽やかな香り。持ち歩くにも便利なサイズで、ラベルもかわいいですね」
「毎年人気が高いのも納得」
8. 線香花火 筒井時正「花」
美しい桐箱に入ったこちらは、珍しい国産の線香花火。
ギラギラとした色合いの外国製パッケージとは異なり、控えめな淡い色が印象的です。
国内に3軒しかない線香花火工房、筒井時正玩具花火製造所。オリジナルブランド「線香花火 筒井時正」を展開し、海外産にはない繊細で美しいデザインの線香花火を販売しています。火薬は宮崎産松煙、紙は福岡県八女市の手すき和紙を使用。和紙を草木染めで染色し、職人の手によって一本一本丁寧に縒り上げられた作品です。
審査員のコメント
「素材や売り方へのこだわりが強く、とても細やか。その努力がすばらしいと思います」
「とにかく美しい」
「とても優雅で、心地よい時間を過ごせそう」
「贈るほうも受け取るほうも充実した気持ちになれる。贈り物として最適」
9. バフィング L字ファスナー長財布
創業120周年を迎える革小物の老舗・山藤。メイドインジャパンにこだわり、すべての工程を国内の熟練職人が担う同店の人気商品が「バフィング」シリーズです。独自技術で磨き込まれた革が透明感のあるツヤを放ちます。漆にも似たその風合いは、職人が東京の夜景から着想を得たものだとか。
使い込むごとに渋みのかかったカラーへと変化するので、傷や擦れも唯一無二のデザインになっていくのだそうです。
審査員のコメント
「使い込まれていくことを前提にモノづくりをされている姿勢が、長く愛されるものをつくっているのを物語っている」
「長く使えそうな逸品。老舗の手仕事に尊敬の念を抱いた」
「日本の手工業の灯火を絶やさないための志あるプロダクト」
10. おそろいんかん「白無垢×紋付き袴」
主に新婚夫婦向けの「ブライダル印鑑」を販売するsinju。ペアになった印鑑ケースの内側には、夫婦円満のためのルールや、記念の言葉などを自由に印字することができます。入籍記念としてお揃いで持ち歩くのはもちろん、新しい家族への贈り物や、結婚した友達へのお祝いなどギフトとしても好評。
審査員のコメント
「こんなにオシャレな印鑑、初めて見ました。持っていたら夫婦の絆も強まりそう」
「ポップなペアルックや家族全員用の商品もある。バリエーションの多さも魅力ですね」
「“印鑑をセットで考える”という発想がすばらしい」
11. 極細麦ストローハット カサブランカ
農作業用麦わら帽子の製造に長く携わってきた石田製帽。現在はストローハットを中心に、一貫してシンプルかつ美しいフォルムの帽子作りを追求しています。同社のフラッグシップ「カサブランカ」は、4~4.5mmほどの極細麦繊維を丁寧に縫製。シンプルでありながらも存在感が際立つアイテムです。
審査員のコメント
「見てすぐ美しい、かぶってすぐ美しい。こうした職人の手仕事は見るだけで楽しい」
「女性らしく見えるデザイン」
「気が遠くなるような手間暇が一目見ただけで伝わってきた。大切に使って子どもへも受け継いでいきたい逸品」
「100年使えるというコンセプトは本物の証。自分でもいつか手に取りたい」
ネットショップで見る
12. ドライビンググローブ IVORY×NAVY
審査会のラストは、ドライバーの手を守る本格派グローブが登場です。
日本の手袋生産シェアの90%を占める香川県で、縫製技術の粋を集めたグローブを製造・販売するCACAZAN。レバー操作の多いモーターサイクル用にはしなやかな鹿革を用いるなど、まるで“第2の皮膚”のようなフィット感を追求しています。ニットを使用したこちらのドライビンググローブは、夏場でも涼しく使えるのが自慢。
審査員のコメント
「手にしっくりとなじむのは確かな技術力の賜物。ECとニッチな市場の相性のよさが伝わってくる」
「日本人の手にぴったり。夏でも快適に着けられそう」
「ドライビンググローブと聞いてゴツい印象を抱いていたけれど、とてもしなやかで驚きました。一生大切にしたくなりますね」
予想以上のフィット感が心地よく、試着した審査員のみなさんも外すのが名残惜しい様子でした。
レポート前編でご紹介した食品・ドリンクと合わせて、全23ショップの商品審査が終了しました!
この中からどのショップが「にっぽん文化奨励賞」に輝いたのでしょうか?
1 2