いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、想いのつまった“モノ”とそれを届ける“人”たちがいます。このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーやお店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
いよいよお麩の製造工場へ!

工場を案内してくれるのは、社長の伊丹 大地さん。
おじゃまします。 …なんだか香ばしくて甘い香りがする!

焼き上げたお麩には砂糖蜜を塗って、乾燥させたらこの自動包装機で袋詰めしていきます。
この包装機は、お麩専用なんですか?

お麩専用の機械は売ってないです(笑)基本的に全部オーダーメイド。
さくら棒は長いから、お菓子用の小さな機械だとうまくハマらないんですよね~。長ネギみたいな野菜を通せる機械じゃないと。
さくら棒は長いから、お菓子用の小さな機械だとうまくハマらないんですよね~。長ネギみたいな野菜を通せる機械じゃないと。
たしかに、お菓子としては規格外の長さですよね。

そういえば、さくら棒をフランスパン風の紙袋に入れて提供したこともあったね。

写真右側は、奥さまの伊丹 千尋さん。

「手提げ袋がほしい」って言われたね。あれはちょっと不評だった(笑)
水に浸かったピンク色の物体、これってもしや…?

こっちはお麩を成形して焼くための作業場です!

90cm ほどもある長~いお麩!
焼く直前の生地は1時間ほど水に浸して熟成させます。
もしかしてこのピンク色の物体は…!

そう、これがさくら棒の生地です。
工場の敷地内に富士・箱根水系の湧き水が出ているので、それをかけ流しにしています。
工場の敷地内に富士・箱根水系の湧き水が出ているので、それをかけ流しにしています。
かけ流しって、なんだか温泉みたいですね。

普通の工場だと水道水を貯めてそこに浸けてあるだけなんですけどね。うちでは贅沢に使わせてもらってます。

かすかに甘く飲みやすい軟水。近隣の住民もしばしば汲みに訪れるのだとか!

この生地をですね、特注のオーブンで蒸し焼きにしていきます。
こんな小さな生地が、あの長いさくら棒になるなんて…!

想像もつかないでしょう。見ててください!

小さな生地をどんどん伸ばして、熱した鉄板に敷いていく

ひととおり敷きつめたら、鉄板の上から水をふりかけます。

シュワーッと蒸気が沸き上がってきました!

あとは蓋をして12~3分。僕らはこの工程を蒸かしと呼んでいます。

焼きあがるまでちょこっと時間があるので、その間に生地づくりの工程をご紹介しますね!
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