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手のひらサイズの生地が想像もできない大きさに! 静岡のおやつ「さくら棒」の製造工場を見学しました

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、想いのつまった“モノ”とそれを届ける“”たちがいます。このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーやお店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
今回ご紹介するショップ
静岡県三島市でお麩の製造・販売をしている「富士箱根湧水おふや」さん。豊かな湧き水を贅沢に使った手づくりのお麩が人気のお店です。お麩の魅力とおいしい食べ方を学んだ前回の記事に続き、今回は麩菓子の製造工程に迫ります。

いよいよお麩の製造工場へ!


工場を案内してくれるのは、社長の伊丹 大地さん。

おじゃまします。 …なんだか香ばしくて甘い香りがする!

大地さん
ここは焼いたお麩を乾燥させるスペースです。
黄色いのがバナナ味、ピンク色のがさくら棒。今日置いてるのはこの2つばっかりだね。

大地さん
焼き上げたお麩には砂糖蜜を塗って、乾燥させたらこの自動包装機で袋詰めしていきます。

この包装機は、お麩専用なんですか?

大地さん
お麩専用の機械は売ってないです(笑)基本的に全部オーダーメイド。
さくら棒は長いから、お菓子用の小さな機械だとうまくハマらないんですよね~。長ネギみたいな野菜を通せる機械じゃないと。

たしかに、お菓子としては規格外の長さですよね。

大地さん
そういえば、さくら棒をフランスパン風の紙袋に入れて提供したこともあったね。

写真右側は、奥さまの伊丹 千尋さん。

千尋さん
「手提げ袋がほしい」って言われたね。あれはちょっと不評だった(笑)

 

水に浸かったピンク色の物体、これってもしや…?

大地さん
こっちはお麩を成形して焼くための作業場です!

90cm ほどもある長~いお麩!

焼く直前の生地は1時間ほど水に浸して熟成させます。

もしかしてこのピンク色の物体は…!

大地さん
そう、これがさくら棒の生地です。
工場の敷地内に富士・箱根水系の湧き水が出ているので、それをかけ流しにしています。

かけ流しって、なんだか温泉みたいですね。

大地さん
普通の工場だと水道水を貯めてそこに浸けてあるだけなんですけどね。うちでは贅沢に使わせてもらってます。

かすかに甘く飲みやすい軟水。近隣の住民もしばしば汲みに訪れるのだとか!

大地さん
この生地をですね、特注のオーブンで蒸し焼きにしていきます。

こんな小さな生地が、あの長いさくら棒になるなんて…!

大地さん
想像もつかないでしょう。見ててください!

小さな生地をどんどん伸ばして、熱した鉄板に敷いていく

大地さん
ひととおり敷きつめたら、鉄板の上から水をふりかけます。

シュワーッと蒸気が沸き上がってきました!

大地さん
あとは蓋をして12~3分。僕らはこの工程を蒸かしと呼んでいます。
千尋さん
焼きあがるまでちょこっと時間があるので、その間に生地づくりの工程をご紹介しますね!

このあと、焼きたてのさくら棒が登場!

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