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30年先も同じ味と楽しさを届けたい。老舗の駄菓子問屋・2丁目ひみつ基地

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、想いのつまった“モノ”とそれを届ける“”たちがいます。このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーやお店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
今回ご紹介するショップ
昔ながらの駄菓子をネットショップで販売されている「2丁目ひみつ基地」。大阪・堺市にある老舗の駄菓子問屋、株式会社河中堂さんが運営されています。今回は、若き店長の河中一朗さんに、駄菓子の魅力や文化についてたっぷり語っていただきました。

ひみつ基地に遊びに来たような、懐かしい感覚になってほしい

まずは、いつ頃から駄菓子の販売をはじめられたのか教えてください。

昭和25年頃から、今と同じ大阪の堺市で営んでいて、駄菓子やお祭りの景品のおもちゃを扱ってきました。今は駄菓子屋さんなどへの卸しや、一般の方向けの店舗での販売、そしてネットショップの「2丁目ひみつ基地」を運営しています。

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「2丁目ひみつ基地」、とてもワクワクするお名前ですね。

ありがとうございます。お店の名前は、ネットショップに訪れた方が、ひみつ基地に遊びに来たような、懐かしい感覚になってほしいという想いで名付けました。

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店舗には、どのようなお客様がいらっしゃいますか。

主にご近所のお客様が多いですが、大阪市内からいらっしゃる方も多いですよ。
ご家族で来られる方も多いです。「お父さんが小さい頃はこの駄菓子が流行っていたんだよ」などとお話されながら、結局、お父さんがまとめて買われていくようなことも多いです(笑)

大人にとっても子どもにとっても夢のような空間ですね。

普段は子どもと会話をする機会が少ないというお父さんから、うちへ来るようになってから会話が増えたとおっしゃっていただいたことがあります。

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みんな知ってる「うまい棒」。駄菓子は日本の誇れる文化です

昔食べていた駄菓子の話って、なんか盛り上がっちゃいますよね!

大人になって父親になっても、「うまい棒」って変わらないじゃないですか。そういうことを大切にしていきたいんです。最近「外国人に人気のある駄菓子ランキング」なんてのもテレビで見たりして、駄菓子も世界に誇れるんじゃないかなと思っています。

変わらないだけじゃなくて、みんなが知ってるのもスゴイことですよね。

そうなんです。日本人のほとんどが「うまい棒」を食べたことがありますよね。それを大人になっても覚えているということは、立派な日本の文化なんだと思うんです。

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30年後の子どもたちへ駄菓子文化を残すためにウェブから発信

これからの駄菓子文化について河中さんはどうお考えですか?

「残していきたい日本の文化」という捉え方をして、僕らのような売る側がどのようにお客様の元に届けるかを考えていかないといけないなあと考えています。

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駄菓子って子どものおこづかいで買えるくらい、とても単価が安いものです。これでビジネスを続けるのは本当に大変なんです。それでも、メーカーさんは、子どもの笑顔がみたいという気持ちでつくり続けています。

駄菓子メーカーの多くは、とても少ない人数でつくっているので、後継者が見つからないことで、倒産したり、なくなってしまうことがあるんです。みなさんが知っている駄菓子でも、知らないうちになくなったものはとても多いんですよ。

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ずっとある駄菓子がある一方で、いつの間にかなくなってしまう駄菓子もあるんですね。

物価が上がって、10円で販売されていたものが、ある日物価が上がって、材料費だけで10円かかってしまうようになった…なんてこともあります。社会が変化しても10円で販売し続けることのできる環境をつくるのは、僕らのような流通させていく側の責任だと思います。

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変わらない価格・質を維持することで、30年経っても「うまい棒」が今と同じ「うまい棒」のままであり続けられるような環境が理想です。駄菓子を子どもの文化として、小さな手で10円玉を握りしめて買いに行くという体験もあわせて、何十年か経ったときにその時の記憶が残っていくようにしていきたいです。

ネットショップもその信念で運営されているのですね。

そうですね。メーカーさんたちにつくり続けてもらうために、もっともっと駄菓子を流通させたいし、駄菓子をつくっている人たちのことも、ウェブの力を借りてできる限り発信して、お客様に買い続けてもらいたいと思っています。

最後に、河中さんにとって「2丁目ひみつ基地」とは?

駄菓子をいろんな人に伝えるための「場所」かな。メーカーさんをはじめ、駄菓子には一生懸命子どもたちのために文化を支える人たちの想いが詰まっているということを知ってほしいです。

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日本の駄菓子文化を伝えていくためにこれからもがんばってください。
河中さん、ありがとうございました!