ECサイト開設・運営のヒントが見つかるWebメディア

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日本の子育てを支え、農業の価値を高める。野菜の離乳食ブランド「はたけのみかた」が見据える顧客との関係性構築

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、想いのつまった“モノ”とそれを届ける“”たちがいます。このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーやお店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
今回ご紹介するショップ
主に地元滋賀県産の旬の野菜を使った離乳食「manma 四季のベビーフード」を製造・販売。全国の百貨店・セレクトショップなどでの取り扱いも広がり、県内で農薬や化学肥料不使用の栽培を行う農家の支援につながっています。
今回は、2014年の創業から10年以上カラーミーショップを活用しながら事業を成長させてきた同社代表の武村 幸奈さんに、創業経緯やECサイト運営について詳しくお話を伺いました。

農家を支援したい想いから学生起業

まずは会社の立ち上げ経緯を教えてください。

「はたけのみかた」は、私が大学4年生のときに仲間と立ち上げた会社です。

もともと私自身、企業活動を通じた地域活性化や社会貢献について大学で研究していました。
中でも農業が地域に与える影響について関心があり、実際に農家のみなさんとお会いしたり、野菜市のイベントを共催する機会も多かったんです。

特に注力していたのが、化学合成農薬や化学肥料をなるべく使わない農業に挑む農家さんの支援でした。


そういった取り組みには非常に価値がある一方で、収益化が難しいというシビアな側面もあります。
そこで、とれた作物をベビーフードにして、世の中の子育て世代の方々に伝えることでなんとか力になれないか?と考えたんです。

なぜベビーフードという形に至ったのでしょうか。

赤ちゃん連れのお客さまが野菜市に足を運んでくださったことが一つのきっかけです。

もともと近隣住民の方にしか告知をしていない小さなイベントだったのに、その方はわざわざ遠方から電車を乗り継いで来てくださったんです。

情報のキャッチ力と行動力がすごい方だったんでしょうか。

どうやってこのイベントを知ったんだろう?と、私たちも驚きました。

詳しくお話を伺ったところ「子どものためにいい食べ物を探したい」とおっしゃっていて。
ならばこの野菜でベビーフードを作れば、子育てをする皆さんのお力になりながら農業の価値も高められ、将来にわたって多くの方の役に立てるんじゃないか?と思いました。

そこから起業に至ったんですね。

はい。私を含め4名の創業メンバーで、飲食店の一角を改装した小さな工場からのスタートでした。

産婦人科医や栄養士の方々にもたくさんご協力いただき、離乳食の知識だけでなく食品製造の技術的な面でも一つ一つ知見を得ながら、商品開発に取り組みました。

野菜へのこだわりだけでなく、パッケージにも工夫が詰まっているのを感じます。
自立する形状のパウチや、スプーンが奥まで届く仕様など、大人にとっても嬉しいポイントがたくさんあって。

普段使いをしていただく上で、こういった工夫があるとより使いやすいんじゃないか、ここをこうしたら気に入ってもらえるんじゃないか、という発想をいろいろと取り入れています。

商品パッケージに記されたメッセージにも、保護者への細やかな心遣いが表れている

発売後は、どのようにして販路を広げていきましたか。

最初は身近な方に使っていただいたり、地元滋賀の小売店・飲食店さんなどと取引をしたり、自分たちでマルシェに出店したり……お客さまと対話しながら少しずつですね。

当時は、高付加価値のベビーフードが市場にほとんど存在せず、また私たちが学生起業だったこともあり、創業してすぐの頃から多くのメディアに取り上げていただきました。
そこから徐々に百貨店など大口の取引先からも声がかかり、さらに多くの方へ届けられるようになっていきました。

お客さまからいただいた声で、特に印象に残っているものはありますか。

ベビーフードという商材は、コンセプトやスペックを大人の方にどれだけ気に入っていただけても、実際にお子さまにおいしく食べていただけるかがまず最初の関門になります。

そんな中、手作りのベビーフードや他社さんの商品などいろいろ試してもなかなか食べてくれなかったお子さんが、当店の商品だけは食べてくれて、親御さんから「やっと心の重荷が下りて、気持ちがすごく楽になりました」と喜びのお手紙をいただいたことが強く印象に残っています。

私たちの想像を超えて喜んでいただけたことは、非常に嬉しかった出来事の一つですね。

ECを通じてブランドの世界観を伝える

ECサイトを開設したきっかけを教えてください。

遠方のお客さまにも私たちの商品をお届けし、継続的にご利用いただきたいという思いは当初から抱いていました。
お店まで何度も足を運んでいただくことなく、より便利に使っていただきたかったんです。

もちろん、農家の方にとって確かな収益につながるような規模での取引にしていきたいという狙いもありましたので、創業後すぐにECサイトを立ち上げました。

ECの立ち上げにカラーミーショップを選んだのはなぜでしたか。

立ち上げ当初は非常に小さなブランドでしたし、特に学生が始めた会社ということもあり、いかにお客さまとの間に信頼関係を築いていくかが最大の課題でした。

カラーミーショップは、高度な運営知識がなくても、ブランドの世界観を自由に作ることができます。

デザイン面で高い自由度を持ちながらも、システムに任せていればEC事業をスムーズに進められる安心感と機能性のバランスがよく、非常にやりやすいと感じたことが決め手になりました。

他のカートサービスとも比較されましたか。

もちろん比較しました。
カラーミーショップはわかりやすくて無理なく使えるだけでなく、事業が成長してきた際に次のフェーズをどう目指せばよいか、といった指南も丁寧で優しいなと感じました。

「小さく始めて丁寧に育てたい」という私たちの方針に最もフィットしたのが、カラーミーショップだったんです。

ありがとうございます。実際に利用してみていかがでしたか。

対面販売では伝えきれない思いもWeb上で自由に表現でき、お客さまに伝わるようになりました。

開設当初から高いリピート率をずっと維持できているので、ECサイトを通じてしっかりと商品の魅力を届けられているのだと思います。

離乳食の先」も見据えて、顧客に寄り添える関係づくりを

今後、ECを通じてチャレンジしてみたいことはありますか。

「ただ売って、ただ届ける」のではなく、ECや商品を通じてお客さまの負担をいかに減らし、いかに寄り添えるか、そういった多層的な関わり方を実現していきたいと考えています。

最近は大手企業の商品でなくても、SNSで世間に広まることで多くの方の目に触れる機会が作れる世の中になってきました。
ですが、急速に流行って事業拡大した後もお客さまとの関係を丁寧に構築できているブランドは、あまり多くありません。

流行はすぐに去っていき、一度離れたお客さまはもう戻らない。そういう時代ですので、お客さまとの信頼関係をWeb上でどのように築いていくべきか、今後よりいっそう深く考えていきたいです。

事業としての今後の展望を教えてください。

離乳期って、ベビーフードを使っている間は終わりが見えないくらい長く感じるのに、終わってみれば本当に短いんですよね。

お客さまから常々いただくご要望でもあるのですが、離乳期が終わった後もずっとお付き合いし続けられるような商品やサービスは必要だと感じています。
私たちとしても子育てをより幅広く支えたいですし、育っていくお子さんの心にもずっと残るような商品をいずれ作ってみたいです。

最後に、これからEC事業を始めようと考えている方へメッセージをお願いします。

新しいことを始めるのに不安はつきものですが、その不安というのは工夫と努力で解消していくことができるものでもあると思います。

カラーミーショップは、そういった不安を解消していける機能や仕組みが充実したサービスだと思うので、ぜひ活用されてみてはいかがでしょうか。