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広告費ゼロでSNSフォロワー8.5万。陶器店4代目が家業を再生した「地道な」ECの積上げ術

梅陶器(有限会社梅森陶器店)

有限会社梅森陶器店 代表 梅森弘嗣さん

岩手県一関市で昭和22年から続く老舗「梅森陶器店」は、家族で営む今では珍しい陶器専門店です。
4代目の梅森弘嗣さんは、広告費をかけずにSNSのフォロワーを8.5万人まで育て、その反響を受けカラーミーショップでECサイトを開設しました。
今回は、家族経営の小売店がSNSとECをどう活用して家業を再生させたのか、その歩みについて伺いました。


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震災を機に家業へ。SNSとの出会いが転機に

梅森陶器店の成り立ちと、家業を継いだ経緯を教えてください。

戦後に曽祖父が創業して、私で4代目になります。
幼い頃からなんとなく「将来は陶器屋さんになるのかな」と思っていましたが、大学卒業後は地元の印刷会社で営業の仕事につきました。

家業への思いはあるものの、子どもの頃から手伝いをする中で、陶器を商材に個人商店を経営していくことの難しさを感じていたからです。

本格的に家業に関わり始めた転機は2011年の東日本大震災だと思います。
うちは内陸ですが、それでも店内の被害は小さくなく、破損した山積みの陶器を片付けながら、「社会人として経験値を増やした今の自分になら、できることがあるのではないか」と思い、会社員として働きながら休日は家業に注力するようになりました。

それでまずは、お店のSNSを始めたということですね。

そうですね。お客さまを増やそうにも、家族経営の小さな店なので広告にお金を回す余裕はありませんでした。
そんな時SNSなら無料でできると思い、2014年にFacebookとX(Twitter)、2015年にInstagramを始めました。

SNSの反響からEC開設へ。ユーザーの声で育ったショップ

SNSをきっかけに、ECサイトを開設したそうですが経緯を教えてください。

SNSは「とりあえずやってみよう」くらいの気持ちで始めたのですが、継続して情報発信を続けるなかで予想以上の反響をいただくようになりました。
「通販やってないんですか」といった問い合わせを多くいただくようになり、2015年にカラーミーショップでネットショップを開設しました。

正直なところ、当初は本格的に売りたいというよりは、商品を説明したり案内したりする時に使う「カタログ代わり」の感覚でしたね。
しかし、その後もフォロワーが増え続け「もっと商品を増やして欲しい」「明るいデザインにしては」などさまざまなご要望をいただいたので、それに応えて2020年にサイトをリニューアルしました。
うちのECサイトはお客さまに育ててもらったようなものです。

なぜカラーミーショップを選んだのですか?

実は会社員の時は、お得意先に「ECサイト作りませんか」と提案する側だったのですが、その時に勧めていたのがカラーミーショップでした。
デザインの拡張性が高くて直感的に使いやすく、専門知識がなくても扱えるのが魅力です。

無料のカートも検討しましたが、無料だと目標が立てにくいですよね。
月額費用がかかるからこそ「きちんと元を取らないと」という意識が生まれますし(笑)、売上目標に対しても真剣になれます。
また、成長に合わせてプランアップやアプリを拡張できるのも、自分がカラーミーショップを気に入っている理由の一つです。

ありがとうございます。ECを始めた結果、どのような変化がありましたか?

徐々にECの売上を伸ばすことができてきた頃に、「陶器店一本で生活できる給料を自分で作る」という目標を立てました。

明確な目標を立てることで「家業を継ぐ」という選択を、少しずつ現実的なものとして考えられるようになり、2021年に家業に専念する決断をしました。

一度は諦めかけていた家業の継承も、ECに取り組み市場を開拓していく中で「これなら続けていけるかもしれない」と思えるようになったんです。

広告費ゼロでフォロワー8.5万人。ECを支えたSNS集客の具体施策

Instagramのフォロワーをここまで増やせた、具体的な施策を教えてください。

基本は毎日投稿することですね。広告は一度も使ったことはなく、シンプルにそれだけです。
加えて、テレビ欄や雑誌、ネット記事などをまめにチェックするようにしています。

例えば、箸置きの特集番組があった際、放送に合わせて箸置きを並べた写真を投稿したら、一晩でフォロワーが1,000人増えました。
情報をキャッチして、世の中の流行に合わせた投稿を作ることは意識していますね。

また、SNS上ではフォロワー参加型の「ご飯茶碗の総選挙」といった投票企画をやっており、毎年盛り上がっています。

SNS運用全体の方針についてお聞かせください。

フォロワー数が多いのはInstagramですが、当店の場合、ECへの流入が一番多いのは実はXなんです。
Xはダイレクトにリンクが気軽に貼れてサイトに飛んでもらいやすいことと、リポスト機能による拡散力の強さがあると思います。SNS全体の主軸はXに置いて設計しています。

文章は説明的になりすぎず直感的に、「岩手の陶器屋なのになぜか身近に感じる」といったイメージで運営しています。

あとはやっぱり地道にコツコツと。
毎日投稿することで、SNS内の流行やアルゴリズムの変化にも敏感になれると思っています。

スマホ撮影から梱包まで。少人数で回すEC運営のリアル

商品写真のクオリティが高いですが、撮影環境を教えてください。

実は全部スマホで撮影しています。
撮影ブースは特に作らず、1万円くらいで買った撮影ボックスを使っています。
カタログのように綺麗すぎないことが、お客さまとの距離を近づけているのではと思っています。
プロっぽくなりすぎず「家にありそう」「私でも撮れそう」という親近感が伝わっている方が、SNSでの反応はいいと思います。

また、トップページの写真を季節ごとなど定期的に差し替えたり、毎月必ず新商品を取り扱ったりと常に動きのあるECサイトになるよう意識しています。

日々の運営で数字はどのように見ていますか?

アクセス数は毎日チェックし、売上順位や流入経路は月ごとに集計しています。
分析ツールのカラーミーアナリティクスは追加料金なしで使え、気軽に確認できる点が気に入っています。

Googleアナリティクスは高機能ですが、うちのように少ない人数による運営では、すべてのデータを活用しきるのは難しい部分もあります。
自分が使いこなせる情報だけで勝負した方が効率的だと思っているので、必要な指標をシンプルに確認できるカラーミーアナリティクスは、ちょうどいいバランスだと感じています。

カラーミーアナリティクス
https://shop-pro.jp/func/colorme_analyrics/

配送や梱包で大切にしていることはありますか?

在庫管理や梱包は委託するという選択肢もありますが、一緒に働いている姉を中心にすべて自分たちで対応しています。
そこも含めて、商品体験の一部だと考えているからです。

また、配送や梱包はお客さまとの数少ない接点のひとつですし、そこにローカルな個人店ならではのよさを詰め込むことは、大手との差別化ポイントにもなりますよね。
これからも自分たちの手でチェックして発送する体制は続けていきたいです。

地方の個人店から、日本の陶器のよさを届けたい

今後の梅森陶器店の展望を教えてください。

日本の陶器のよさや作り手の想いを、もっといろんな人に届けていきたいですね。
これまでの小売店は限られたエリアの中で商品を販売していくことが産地への主な還元方法でしたが、SNSやECを使って、産地や作り手を紹介・発信して、全国にファンを増やしていけるようになったことは大きな変化です。
陶器業は日本の伝統的な産業ですが規模はどんどん縮小しているので、産業を守るという意味で、私たちが少しでもお役に立てればいいなと思っています。

これからECを始める方へメッセージをお願いします。

ECはかっこよくてクールなイメージを持たれがちですが、実際はすごく泥臭い業務が多く、毎日の積み重ねしかありません。
ただその分、毎日30分でも時間を作ってコツコツと取り組んでいけば成果はちゃんとついてきます。
小規模店舗でも、ECやSNSといったツールをうまく活用すれば、チャンスは十分にあると思いますね。

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ショッププロフィール

梅陶器(有限会社梅森陶器店)
https://umeto-ki.shop-pro.jp/

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