桜島のツアーガイドや、観光拠点の管理・運営などを手がけるNPO法人桜島ミュージアム。同法人が町おこしの一環として立ち上げた椿油ブランド「SAKURAJIMA TSUBAKI」では、島に生るヤブツバキの種から採油されたオイルを、高品質なヘアケアやスキンケアグッズとして展開しています。今回は、椿油事業とECサイト運営に携わる久木田 智美さんに、ECサイトの開設動機や販路拡大の方針などについて伺いました。
桜島生まれの椿油ブランド
まずはブランドについて教えてください。
「SAKURAJIMA TSUBAKI」は、桜島でとれたヤブツバキの種を使った椿油のブランドです。こっくりとして独特の香りを持つ昔ながらの椿油と、さらりとして使いやすい希少な生搾り椿油の2種類を主に展開しており、スキンケア商品やハンドクリームのほか、ネイルオイル、リップクリームなども販売しています。
商品は私たちのNPO法人が管理・運営を行っている桜島の観光施設と自社ECサイトのほか、鹿児島県内のホテルや雑貨店、全国のセレクトショップなどでも取り扱っていただいています。
ブランド立ち上げの経緯は?
桜島では、古くから自生する椿(ヤブツバキ)の種子を農家さんたちが拾い集め、製油所で搾油した椿油を自家消費していました。その文化を受け継ぎ、桜島の椿油の魅力を広めたいという思いで立ち上げました。
導入事例に共感してカラーミーショップにECサイト開設
椿油に特化したECサイトを立ち上げたのはなぜですか?
ブランド立ち上げからしばらくの間は、私たちが運営する「桜島ビジターセンター」内のミュージアムショップのECサイトで、いろいろな桜島の土産物と同列で販売していました。その中でも椿油の売れ行きが非常に好調だったため、2020年にリブランディングして、椿油ブランドの本格展開を始めることにしたんです。
カラーミーショップを選んだきっかけを教えてください。
カラーミーショップを運営するGMOペパボが鹿児島にオフィスを開設した当時、ECサイトの活用セミナーに参加したんです。同じ鹿児島で売上を伸ばしている「すすむ屋茶店」さんの導入事例を知り、とても身近に感じたのがきっかけです。
私たちは「みんなの桜島」という桜島観光のポータルサイトも運営しており、その立ち上げ時からお世話になっている地元の制作会社、NAWAGATEさんにサイト制作を依頼しました。
ECサイトの見せ方で特にこだわった点は?
サイトを訪れた方が購入しやすい動線です。それから、桜島の椿油の魅力を知ってもらうために「学べるサイト」にすることにもこだわりました。
“学び”に注目したのは、私たちNPO桜島ミュージアムが学びを大切にしている団体だからです。ブランドコンセプトや製法、商品の使い方などの情報を最大限に盛り込んだので、私たちスタッフも辞書のように使えるサイトになっています。
写真も素敵ですね。
美しい椿を育む雄大な桜島の自然や、椿油のある生活をイメージしやすいよう、デザイナーさんや写真家さんにもご協力いただいてビジュアルは徹底的に磨き抜きました。ターゲット層に合わせて少し落ち着いたトーンで統一しています。
「日本の伝統的なオイル」を国内外へ発信したい
ECサイト運営の今後の目標を教えてください。
今はまだ準備中なのですが、リピーターの方を大切にしたいので、魅力的な商品や施策でエンゲージメントを高めることを目標にしています。長年愛用していただいている方に、どうすればよりよい商品を提供できるのか、さらにご満足いただけるキャンペーンやサービス、ノベルティは何か、徹底的に考えて追求していきたいです。
椿の実の収穫体験にお招きするなど、ネットとリアルを融合させた現地イベントで絆を深めるのもいいですね。
椿油事業をさらに伸ばしていくための目標はありますか。
卸先を増やすことが第一の目標ですね。コスメやスキンケア商品は手にしてこそ良さが伝わるものなので、実店舗を持つお取引先をこれからもっと増やしていきたいと思います。現在は首都圏や地元・鹿児島を中心に、徐々に取扱店舗が増えてきていますが、桜島の椿油が日本全国のお店に並ぶようになったら嬉しいですね。
ゆくゆくは海外に向けての販売も?
そうですね。現在は年に数回くらいの頻度ですが、注文やお問い合わせをいただいたときは越境ECアプリ「Buyee Connect」を通じて対応しています。フランスなどのヨーロッパ圏の国や、オーストラリア、台湾などからお問い合わせいただくことが多いですね。
Buyee Connectの導入前後で、EC運営に変化はありましたか?
導入前はGoogle翻訳をフル活用して四苦八苦していましたが、導入後は対応時間が格段に減りました。スムーズに注文を処理できるので非常に助かっています。Buyee Connectの導入後、少しずつお問い合わせが増えてきているので、今後に期待しています。
最後に、日本産の椿油を今後どのように成長させていきたいですか?
「椿油=女性向けの商品」というイメージがまだまだ根強いので、性別や年齢にかかわらず、多くの人に愛されるブランドに成長させたいです。
そして、スペインやイタリアのオリーブオイルのように、「日本産の油といえば椿油」とすぐに想起されるように、椿油の魅力を発信して世界的にも存在感と価値を高めていきたいです。