「群を抜いて使いやすい」と評判のカラーミーショップで開設

まずは、カラーミーショップを選んだ理由について教えてください。

自社ブランド「KIRIFT」のプロダクトデザインとサイト制作全般をお願いしている制作会社に勧められて選びました。海外企業のサービスとも比較しましたが、カラーミーショップは国内企業が運営しているので困ったときに相談しやすく、なにより群を抜いて使いやすいと聞いて、圧倒的にメリットが大きいと感じました。

ECサイトはどのタイミングで開設しましたか？

ギフトショーへの参加が決まった際、せっかくならブランドの魅力をより多くのバイヤーさんに詳しく知ってもらいたかったのでWebサイトをリニューアルしました。また、そのタイミングでECサイトも新たに併設しました。
それまでは古いホームページに「KIRIFT」のブランドページが1つだけだったので、国産の桐材を使用する理由や、桐材の有用性、開発ストーリーなどを詳細に載せ、実際に商品を購入できるように設計してもらいました。

ECサイトの立ち上げに際し、参考にしたWebサイトはありますか？

私自身、モノを買うときはその商品やブランドのストーリーを重視するタイプなので、『北欧、暮らしの道具店』のようなECサイトを見ることが多いです。サイトデザインもシンプルなものが好みなので、制作にあたっては「写真は多めで、すっきり見やすく作ってください」とデザイナーさんにリクエストしました。

ECサイトの運用や更新は、どの程度まで制作会社に委託していますか？

サイト構築・改修は制作会社さんに一任していますが、日々の細かな運用は私が担当しています。注文が入ったときは、見落としのないように私と夫の2人でWチェックを行い、発送なども自分たちで行っています。

ECサイトの開設後、特に印象に残るエピソードがあれば教えてください。

商品が初めて売れた瞬間はとてもよく覚えています。受注通知がきたときには家族みんなで喜びましたね。初めてのお客さまはとっても丁寧な方で、私たちの商品を気に入って「一生大事にします」と後日お手紙もくださったんです。直筆のお礼状をいただいたのは初めてで、本当に嬉しくて、今でも大切に保管しています。

桐箱の利便性と魅力を国内外へ広めたい

「KIRIFT」の製品はどういった層に購入されていますか？

キッチン雑貨としては高額な部類なので、比較的お金に余裕のある方が購入することが多いようです。実店舗では圧倒的に女性の購入者が多いですが、ネットだと男女半々ですね。男性は30代後半～60代、女性は40代～60代がボリュームゾーンです。

PRや集客に活用しているツールはありますか？

SNSです。特に相性がいいのがInstagramで、投稿する曜日と時間を決めて運用しています。女性の購入ピークはバラバラですが、男性は平日仕事終わりの18時台かつ週中・週末に購入意欲が高まるので、基本的には水・金曜の18時に予約投稿するようにしています。

今後、ECサイトをどのように進化させていきたいですか？

桐製品の使い方やお手入れ方法などをYouTubeにアップして、ECサイトに展開したいと考えています。最近はTikTokやYouTube Shortsの縦スクロール動画によって若い世代にも工芸品がよく売れているそうなので、ぜひ挑戦してみたいですね。購入意欲をそそる動画で、カゴ落ち（途中離脱）なしでスムーズに購入まで進んでもらえる導線を作りたいです。

ブランドとしての今後の展望についても教えてください。

今の日本の住宅は高気密・高断熱。湿気が逃げにくく、カビが生えやすい環境なんですよね。
その点、桐箱は中の湿度をいつでも一定に保ってくれるので食品保存に最適なのですが、特に若い世代は桐箱の特長を知らない方のほうが圧倒的に多いので、少しずつ認知度を上げていきたいです。

また、国内だけでなく世界にも目を向けています。
桐の木は全世界に自生していますが、家具として桐材を活用している国は数少ないんだそうです。「KIRIFT」の製品を通じて桐製品の質の高さを広め、国内外で着実に売れるブランドに育てていくつもりです。