10月最終週の3日間で、ショップオーナーさんの交流イベント「カラーミーショップ ミートアップ」を全国3都市にて開催しました。
「カラーミーショップ ミートアップ」とは?
年に一度開催している、ネットショップのNo.1を決めるコンテスト「カラーミーショップ大賞」。その5回目の開催記念として実施したのが、オーナーさん同士の交流イベント「カラーミーショップ ミートアップ」です。本イベントは、10月23日~10月30日にかけて全国3都市(福岡、大阪、東京)で開催いたしました。
また、各会場では、ミニセミナー・トークセッション・交流会の3パートにわけて進行しました。
当日の全体レポートはこちら
本ページでは、福岡開催回のトークセッションの模様をたっぷりとお届けします。
カラーミーショップ大賞で各賞を受賞された実力派ショップオーナーさんにご登壇いただき、運営ノウハウを紹介していただきました。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
登壇者さん自己紹介
福岡でのトークセッションには、カラーミーショップ大賞で受賞経歴のある2つのショップさんにご登壇いただきました。
オリジナルの波佐見焼を企画・販売「aiyu(長崎県)」
およそ100年前に製陶所としてスタートされて、1990年代にオリジナル商品開発を始められたんですね。2006年ごろからはユニバーサルデザインの研究も始められています。きっかけは何かあるんでしょうか?
今年のカラーミーショップ大賞で「にっぽん文化奨励賞」を受賞されて、その審査対象になった商品が「motte」シリーズでした。こちらもユニバーサルデザインを取り入れた商品ですよね。
ネットショップを2016年にスタートされたということですが、このデザインを手がけられたのが横山さんということですね。デザインに関してはこの後くわしく伺います。
オリジナルの調味料が人気!老舗醤油屋「タケシゲ醤油(福岡県)」
もともと、1752年に五福醤油という屋号で始まっています。一応うちが日本で初めて瓶詰め醤油を発売したということで、代々聞き伝わっています。
すごい歴史です。1994年に今の屋号に変更されて、その時点ではまだ住田さんはタケシゲ醤油とは関わりを持たれてないんですよね。
そのあと、ご結婚を機にタケシゲ醤油を継ぐことになったんですね。それ以前は何をされていたんですか。
経営の厳しさを体験されたと伺っていますが、2010年のテレビ取材をきっかけに右肩上がりに成長されています。イベント販売のご経験などについて、後ほどくわしくお話を伺います。
▼住田さんが醤油屋を継ぐことになった裏話はこちら
カラーミーショップ大賞 受賞ショップの成功事例
自己紹介のあとは、各ショップの売上UPにつながった施策について、順番にくわしく伺っていきます。
検索性の高いサイトデザインで売上UP◎《aiyu》
横山さんにサイトデザインをリニューアルしてもらったということで。左がPCからみたサイト、右がスマホで見たときのサイトです。
右の細いほうは、非常に情報量が多くありつつも、整理されていてわかりやすいですよね。
遷移数をカットされたんですね。
特にaiyuさんは歴史が長い分、柄物や色物、食器だけでなくフラワーベースなど、いろんな商品があります。まずは入り口をわかりやすくしようということで、この形になりました。
検索性がすごく良いと思います。情報整理の部分は大変ですよね。
「どこでもカラーミー」というカラーミー公式のカートJS機能というものがありまして、発行されたタグを外部サイトに貼るとカート機能だけつかえるというものですね。うまく活用していただいてありがとうございます。
商品写真も撮り直されたということですが、かなり大変じゃなかったですか?
やっぱり写真は大事だと思っていらっしゃいますか?
サイトの情報整理、商品写真にもこだわっていらっしゃるということで、くわしくありがとうございました。
オリジナル機能 再入荷通知メールを導入《aiyu》
PC版サイトの右下、赤枠のところにあるような感じで、売り切れ商品に対して表示させているんですか?
フォームにお名前・メールアドレスを入れていただいたら、弊社にメッセージが来ます。機能自体に「入荷は●●頃になります」というメールが自動送信されるようにセットしてあるので、入荷時期が来たら入荷メールを一通一通送らせていただいている状況ですね。
運用は手動なんですね。どれくらいのお客様がつかわれていますか?
あと、本当はいつも揃えておきたいんですけど、元から品切れしてる状況があったりするんですね。そういう時に急にどっとメッセージが来た場合、逆にお客様に聞いてみたら「この雑誌で見ました」って教えてもらうケースもあります。
売り切れの商品をそのまま掲載されているショップさんは多いと思うんですが、もしかしたらaiyuさんのような工夫をすることによって、機会損失をへらすことができるかもしれませんよね。どういった経緯で来られたかというのを聞くきっかけにもなりそうです。
オリジナルレシピでリピーターを獲得《タケシゲ醤油》
料理レシピ検索機能は、ネットショップを始めたときからあったものですか?
なぜこのように変えられたんですか?
今レシピの件数はどれくらいあるんでしょう。
どなたがどのように更新されてるんですか?
まかないを食べるところまで付いてるんですね! つくって更新されるのってコストも体力も必要だと思うんですけど、それでもやっぱりやったほうが良いと思ったきっかけはあったんですか?
商品をただ販促するというよりも、新しいつかい方を提案して消費をどんどん促していくというところも意識してつくられたんですね。ありがとうございます。
イベント販売で商品のキャッチコピーが見えてくる!?《タケシゲ醤油》
タケシゲ醤油さんはイベント販売を数多く経験されてきていますよね。数にしてどれくらい出展されましたか?
どんなお店さんで開催されることが多いんでしょう。
大手さんが多いかなと思うんですけど、どういったつながりでそこに出展されたんですか?
イベント出展というとスタッフさんが張り付きになるので、非常に労力がかかると思います。それでも出展されてきたのは何か理由がありますか?
たとえばどういったところでしょう。
キャッチコピーにまで! 積極的にイベント出展することで、生の声をWebの販促に活かすことにつながるんですね。
ちなみに、出展することで売上やPR効果は実感されていますか……?
あるということで!(笑)くわしいご説明をありがとうございました。
何でも質問コーナー
最後に、2ショップさんにさまざまな質問を投げかけ、一問一答形式でお答えいただきました。
1.広告はつかっていますか?
リスティング広告やFacebook広告などいろいろありますが、何かつかっていますか?
つかう予定はありますか?
なるほど、ありがとうございます。関連しての質問ですが、モールに出店されてたりしますか……?
そちらの売上はいかがですか?
なるほど、意外でした! 続いてタケシゲ醤油さんはいかがでしょう。
どこに出されたんですか?
新聞にですか、すごい!
なるほど。メディア掲載の歴がたくさんあるかと思うんですが、そういうことに広告をつかったことも一切ないんですか?
これからはどうですか?
2.ネットショップとリアル販売で販売商品をわけていますか?
さきほどイベント出展の話がありましたが、ネットショップとリアルで販売する商品をわけたりしていますか?
ショップカードを持って帰っていただいて、ネットで調べて購入いただくケースがあるので、あえてネットとリアルとで変えることはないですね。
私も全く同じ買い方をするのでとてもわかります。タケシゲ醤油さんの場合はいかがでしょうか?
全くわけてないんですか。
ありがとうございます。いろんなショップさんに同じ質問をすると、在庫の管理が大変だからネットには一部しか載せてない、というところも多かったんです。今回は2ショップとも同様に、できるだけ同じ状態にしておくことで「ネットショップに来ていただいた方の機会損失を防ぐ」という意識がある、ということですね。
3.SNSやブログ、どんな内容が反応良いですか?
どういう投稿が反応が良いかというところなんですけども、aiyuさんはどうでしょうか。
ちょうどaiyuのみなさんの集合写真を見ました。
https://www.instagram.com/p/BnFejHvATNL/
同じような傾向はタケシゲ醤油さんもあったりしますか?
やっぱり商品だけでなくて調理したものとか、ものだけでなくて人だったりとか周辺が見えるものだったりすると、反応が良いということですね。勉強になりました!
4.どうやって制作会社さんと出会ったんですか?
今のサイトをデザインされた制作会社さんと出会った経緯を教えてください。
その頃、先ほどお話に出た「デジマグラフ」というデザイン事務所さんと一緒に、新しく商品のシリーズを1つつくるということで一緒にやっていました。やっていくうちに「せっかくならブランディングを一緒にしていきましょう」と言われまして。
一番大事にしていきたいのはWebということになり、その際にご紹介いただいたのが制作会社y2の横山さんですね。もう3年くらいのお付き合いになります。
そこで1つ基準にしていたのが、細かいコミュニケーションを取りたいので、なるべく地元のほうが良いなと考えました。東京に友人がいましたけどやっぱり身近に会えるところが良いなと。
最終的に何社か目星をつけて、実際にお話を聞いていただいて、一番自分たちがしたいことを汲み取ってくださった「グレート・ビーンズ」という会社さんにお願いしています。
5.今後挑戦してみたいことはありますか?
ショップ全体としてでも、今後個人としての目標でも大丈夫です。aiyuさんからお願いします。
相手は商社とか……。
実現されたらぜひ見に行きたいです!期待しています。では、タケシゲ醤油さんもおねがいいたします。
自分たちが醤油をつくって売る究極の目的というのは、「おいしい料理を食べて幸せになる」とか「おいしいねと言われたらつくった人が幸せになる」というところです。まだ漠然としていますが、活動を一緒にしていける人たちをどんどん増やしていきたいなと思っています。
ありがとうございます。巻き込んでいける人が増えると相対的にできることも増えていきますよね。今後のタケシゲ醤油さんの活動が楽しみです。
まとめ
今回2つのショップさんにお話を伺っていくなかで、商材ジャンルに「うつわ」と「調味料」という大きな違いはありますが、多くの共通点がありました。
●カテゴリー検索やレシピ検索の方法など、「探しやすさ」にこだわっている
●広告を出さないかわりに、「オフラインでの接点づくり」に注力している
●ネットショップとイベント出展時の商品ラインナップをできるだけ同じ状態にしておくことで、「ネットショップの機会損失」を防いでいる
●SNSで反応が良いのは、「人の存在感や使用シーンが見える」写真
特にオリジナル商材を販売されているショップさんにとって、参考になることが多かったのではないでしょうか。
ブランド確立のための工夫やネットショップへの導線づくりなど、実際に販売されているショップさんのお話は、スタッフにとっても勉強になることばかりでした。
「何から改善すれば良いのかわからない」と悩んでいる方は、小さなことでも良いので、成功事例を参考にぜひ実践してみてくださいね。
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