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モクテルとは?ノンアル市場拡大で注目される5つの理由

ノンアルコール市場の拡大に伴って、今注目を集めている「モクテル」。ニューヨークやロンドンなど海外で火がつき、日本でも専門店が登場するなどブームとなっています。「モクテル」の人気の秘密と今後の動向について紐解いていきます。

※本コンテンツはクックパッド株式会社が運営する、食ビジネスの動向やトレンドを届ける専門メディア「FoodClip」の転載記事です。

モクテルとは

「モクテル」とは、ノンアルコールカクテルの新しい呼び方です。似せた、真似たという意味の「mock(モック)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語。

バーの最先端、ロンドンで人気に火がつき、日本でもモクテル専門店が登場するなど注目の存在です。季節に合わせたフルーツや少し珍しいシロップを使い、甘いものから少し苦味の効いたものまで、どれも普通のジュースとは違った特別な味わいを楽しめるのがモクテルの魅力です。

ニューヨークやロンドンではすでにモクテルは定番に

イギリスで誕生したモクテルは、現在ニューヨークやロンドンをはじめ、多くの国で親しまれています。はじまりは、通常のお酒を出すバーでメニューに加わったこと。あくまでもアルコールを楽しむ場での補助的な存在として、お酒を飲めない人の間で密かな人気になっていきました。

本格的なモクテル専門店も生まれ、カフェ的な利用からナイトシーンまで、幅広いシチュエーションでモクテルを気軽に楽しめるように。もはや、補助的な存在ではなく、モクテルはドリンクの選択肢のひとつとして定着してきています。

日本でのモクテルブーム、5つの背景

海外ではすでに定番となったモクテルは、日本でもブームに。その背景には、ライフスタイルの変化や話題性など、いくつかの要因があるようです。日本におけるモクテルブームの背景を解説します。

ブームの背景1:ノンアルコール市場の成長
モクテルブームの背景には、若者を中心にノンアルコールが支持され、市場が急成長していることがあげられます。

ブームの背景2:緊急事態宣言下のライフスタイルの変化
緊急事態宣言のもと、バーや居酒屋など飲食店への酒類提供自粛が求められました。そうした中、カクテルを飲んでいるような雰囲気を味わえ、料理とのペアリングも楽しめるモクテルは注目の的。ニューノーマルなドリンクの選択肢のひとつとして、メニューに加えるお店も増加しました。

ブームの背景3:アルコールを控えることへの関心
コロナ禍で高まる健康志向。ダイエットや休肝目的で、アルコールを控える人も増えています。お茶だとちょっと物足りないと感じる時に、お洒落で甘さを抑えたモクテルなら、料理も引き立ち、気分も高まります。

ブームの背景4:お酒が飲めない人もアルコール気分を楽しめる
お酒が苦手な人やハンドルキーパー、妊婦さんなどお酒が飲めない人は、これまでお茶やジュースといったソフトドリンクが定番でした。ノンアルコールであるにも関わらず、お酒を飲むような体験ができるモクテルの新鮮さが多くの人に受けています。

ブームの背景5:話題性
モクテルの魅力のひとつは、フォトジェニックな見た目にもあります。おしゃれなグラスに広がるカラフルな世界、フルーツやハーブのアクセントが映えることから、SNSでシェアや拡散され一気に広がりました。

クックパッドでのモクテル検索傾向

「モクテル」は、クックパッドのキーワード分析においても、2017年からじわじわと検索頻度が増え、2020年を境に急増しました。

コロナ禍のおうち時間に華を添えるアイテムとして、モクテル作りにチャレンジする人が増えているようです。料理とのペアリングを楽しめるのも、モクテル人気の要因のひとつです。

モクテルは今後、日本でどう浸透していく?

「お酒は飲めないけど雰囲気は好き」「ノンアルコールをお洒落に楽しみたい」など、こうした声をもつ生活者は意外に多いもの。健康志向の高まりや食嗜好の多様化から、ドリンクのあらたな選択肢として、日本でも注目を集めバリエーションも豊富になっています。

日本の飲み会カルチャーにおいても、今後はアルコールが必須ではなくなり、その日の体調や気分に合わせた選択が広がっていく中、ノンアルコールでも雰囲気を楽しめるモクテルは、その地位を確立していくかもしれません。長く親しまれてきた飲み会カルチャーの変化と、モクテルのこれからに注目です。

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[提供:クックパッド株式会社]
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