目次
新潟市古町のお店へやってきました!
ここには何点くらいのアイテムがありますか?
実は…正確な数がわからなくて。(笑)
ええっ!
たぶん500くらいかな。オリジナル商品は、季節限定デザインや作家さんとのコラボなど新しいものを追加しているんですよ。
なるほど。 ここにはヒッコリーさんのつくった商品が置いてあるんですか?
いえいえ。自分たちがデザインしたものもありますけど、新潟の郷土品とか県外でみつけたおもしろいものなどセレクトアイテムも置いてます。
では、今日はたくさんおすすめを教えてください。
こんなのあるんだ!新しい新潟みやげ
ではまず新潟みやげにぴったりなセレクトアイテムからご紹介します。これは昔から新潟でつくられている「野鳥こけし」といわれるものです。
昔から冬の寒い間に家々でつくられているものなんですけど、もとはリースや木の枝がくっついているものだったんですね。そこで若い人向けにそういう余計なものをとってみたら単体でおしゃれな置きものみたいになりました。
かわいいパッケージもついているので、おみやげにもよさそうです!
さっきから気になってるものがあって…これなんですけど。
そうそうそう。実家の食器棚に入っていて顔の色がだんだんとれて最後銀色になるやつです。(笑) これ、実は左にあるカトラリーと同じメーカーさんがつくってるんですよ。
ええっ?! おなじメーカーさんなんですか!
そうそう。びっくりしますよね。このメーカーさんのカタログをながめていたら、めちゃくちゃゆるいこのカトラリーを発見して思わず食いついちゃったんですよ…。
いや、びっくりしました。(笑)
見たことあるアイテム、発見!
これは…福岡の「うなぎの寝床」さんのもんぺ! 昨年インタビューにも伺いました。いったいどういうつながりでお知り合いに?
僕たちも参加した「カラーミーショップ大賞」のサイトを見ていて、知ったんですよ。僕の地元が福岡だったから「おもしろそうだな〜」と思ったのをきっかけに、去年から展示販売してもらってるんです。
迫さんは福岡のご出身だったんですね!
そうそう。それでよむよむカラメル(※)に「うなぎの寝床」さんのインタビューが載ってるなーって気づいて読んでみたら、今度はヘロシさんも出てきて…
イラストレーター・ヘロシナキャメラさんに会いに行きました
この記事を読む
あれっ。ヘロシナキャメラさんもお知り合いなんですか。
ヘロシさんのお姉さんがうちの隣のチョコレート屋さんで働いていて、うちのお店を見るなり「ヘロシにちょうどよさそう」って言ったんですね。
(笑)
「え…? ヘロシ…なんですか?」「いや、うちの弟が絵を描いていて…」という流れで、声をかけてみたらこの商店街のMAPを描いてくれたんです。グッズもいくつか販売してますよ。
すごい…思わぬところでつながりができていてびっくりです。
ヒッコリーさんの手がけたアイテム
ヒッコリーさんがデザインしているアイテムについても、お話を聞かせてください。
ヒットしたものでいうと「yaetoco(やえとこ)」という愛媛のブランドのデザインですね。ロゴやパッケージだけでなく「どんな名前がいいか」というところから考えさせてもらいました。結局、地元にあるお祭りの名前を使うことを提案しました。
都内のセレクトショップで見たことがありました…! 迫さんがデザインされたものだと思うとこれから見るたびにきっとニコニコしてしまいます。
ありがとうございます! ありがたいことに今はいろんなお店に置いていただけて。このデザインをつうじて、つくるところだけでなく知ってもらうことの大切さ・流通の大切さについて考えさせられました。
デザインだけではない売り方の大切さ
Tシャツもたくさんありますね。
開店したころからずっとTシャツをつくってきたんですけど「ここ数年売れないね…」って話をしていたんです。
それで今年、思い切って2階で展示販売してみたらたくさん売れたんです。それで「売り方・見せ方を改善できていなかった」って、自分たちで気づくことができました。
デザインしたものの「売り方」まできちんと向き合うのですね。
そういうのが大好きなんですよね。「デザイン」というと見た目だけにこだわりがちですけど、「売り方」まで考えるのが大好きなんです。ネットショップではまだまだできていないんですけど、きちんとやっていったらおもしろいんでしょうね。
ちなみに、Tシャツはどれがおすすめですか。
そうだなー。今年のイチオシはこれですね。
近所のお店に飾ってあった絵がとてもよかったので「これ使ってもいいですか?」って声をかけてつくったのがこのTシャツです。ずっと前から取り扱っているんですけど…なぜかこの夏は売れました。時代が追いついたのかな…。
どこまでゆるくするかが、むずかしい
本当はもっと紹介したいものがあるんです。新潟うまれの紙風船とかめがねふきとか、県内外で活躍されている作家さんの雑貨とか…。
本当にさまざまなジャンルがあるんですね。
自分たちのオリジナルだけだと、ゆるいほうへおもしろいほうへ偏っちゃうんですよね。そういう野暮ったさみたいなのをなくすためにも「いいな!」と思ったものは、すぐ置いてみるようにはしていますね。
セレクトとオリジナル商品、両方をバランスよく置いてるんですね。
バランス…いいのかなー? たしかに、昔はもっとヘンテコなものがいっぱいあったんですけど、いいのかわるいのか最近そういうものは減りました。(笑)
どこまでゆるくするかって、すごくむずかしいんですよね。それは、「どこまでが僕たちらしさか」につうじると思うんですけど。そういうのを考えながら、日々売り場づくりをしていますね。
ヒッコリーさんのつくったものはもちろん、新潟のいいものをたくさん教えていただいて、新潟のことがもっと好きになりました…! 今日は案内してくださり、ありがとうございました。
「カッコいいコピーつけました」だけのデザインを見ると、すごく悔しい
デザインだけでなく売り方までこだわるヒッコリーさんの考え方について、さらに詳しくインタビューしたこちらの記事も、ぜひお読みください。