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60歳で起業! 孫へのプレゼントから始まったおでかけ用スタイの専門店「bib-bab」の話

いつも画面越しに見ているオンラインショップのむこうには、想いのつまった“モノ”とそれを届ける“”たちがいます。このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーやお店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
神戸でベビー用のお出かけグッズを販売する「bib-bab(ビブ・バブ)」。店長である松本久子さんが、お孫さんのために手作りしていた「よだれかけ(スタイ)」が周囲で反響を呼び、なんと60歳で起業を決意! 「ほめられスタイ」と名付けた商品は3歳まで使える工夫や、タオル地で使い心地をアップするなどの試行錯誤によって口コミで着実に人気が集まり、ついには実店舗を構えるまでになりました。

きっかけは孫へのプレゼント。可愛い服を台無しにしないために…。

60歳で起業したきっかけを教えてください。

私には子どもが4人いるんですが、次男の孫はよだれが多くて、市販のスタイをつけるといつもびしょびしょになってしまっていました。そこで、タオル生地をつかったスタイを自分で手づくりし、プレゼントしていたんです。
そうしたら次男の奥さんから「小さな赤ちゃんはいくらカワイイ服を着せても、スタイで洋服が見えなくなっちゃう」という意見が出てきて。それで今度は、お出かけ用の可愛くて実用性のあるスタイを作ってみたんです。

このスタイを、友人の家族の出産祝いや孫にプレゼントしているうちに「このスタイを販売するといい! 売れるよ!」と言っていただけるようになり、ついには「商品化しようか」という話にまで発展しました。もちろん不安はありましたが、神戸市にある起業家の応援プログラムに応募して賞をいただきまして。それで自信がついたので「全国に売っていこう」と起業を決意しました。

赤ちゃんがもっと人気者になれる! 我が子とともに作りあげた自社ブランド

起業する前はどこかにお勤めされていたのですか?

結婚してからずっと専業主婦でした。子どもが4人おりまして、毎日忙しく家事・子育てをしていました。裁縫も大好きで、気づいたら生地をたくさん買いだめていたんですけれど、その頃から「裁縫も大好きだけど、生地選びや素材感を見るのも好きなんだな」と感じていました。

仕事の経験はなかったのですが、オンラインショップの立ち上げは、インターネットに強い長男夫婦が助けてくれたし、他の子どもたちからも「こんな商品がいい」「こんなのもあったらいいのに」とアドバイスや提案をしてくれたことがすごく助けになりました。

ブランド名の由来もお嫁さんの発案だと伺いました。

ええ、三男のお嫁さんがつけてくれました。ビブは「よだれかけ」という意味で、バブは赤ちゃんの声。これらを合わせてつけました。

自慢のデザインは意匠登録済み!3歳まで使えるスタイの秘密

商品を“お出かけ用”に特化させた経緯を教えてください。

起業した当時、スタイの位置づけって出産祝いの値段調整役のような扱いでしたし、価格帯もピンキリで。主役になるスタイの商品がそこまで多くなかったんですよね。なのでビブバブからは「お出かけ用のスタイ」を提案しようと思いました。

うちのスタイをつけたお子さまと街へ出かけると「どこで売ってるの?」「かわいいね」と声をかけられることが増えた、とお客さまにおっしゃっていただきまして。そこで「ほめられスタイ」とネーミングしたんです。赤ちゃんは着るものが限られていますし、オシャレよりも実用性を求められることも多くありますが、お出かけするときはもっとおめかししてほしいなという想いで作っています。

スタイというと、使用する年齢が限られているイメージですが…?

首回り部分に3段階の調節機能がついているので、成長に合わせて使うことができます。うちの3歳の孫も、食事用のスタイとしてまだまだ現役で使っていますよ。そしてこちらのスタイ(下画像)は、大きくなったらネクタイやチーフを取り外して、入園式・結婚式などに使用しても大丈夫なんです。

反対に、ファーストフォーマルという、生後すぐから6カ月頃まで使えるスタイもあります。生まれたばかりの赤ちゃんは写真に撮られる機会がとっても多いでしょう。主役になれる時期だからこそ、デザインと実用性を兼ね備えたスタイが人気なんです。

ほめられスタイは、意匠登録をされたそうですね。

はじめは登録するつもりはなかったのですが、知り合いにスタイの紹介をしていたら「かわいいから絶対に売れる。将来の為にライセンスをとったほうがいい」と教えてくれまして。どうしようか迷いましたけど、実際に売り出すときになってこの言葉をハッと思い出して申請しました。今では登録しておいてよかったと思っています。

このスタイは洗濯機でもバシャバシャと洗えるんですか?

もちろんです。洗濯ネットを使えば洗濯機でしっかりと洗えます。生地も5層でつくっていますので、よれたりする心配もありません。よだれもしっかりと拭き取ることができます。

やはりギフト用に買われる方が多いですか?

そうですね、出産祝いで活用してくれる人が多いです。「相手に贈ると歓声が上がるほど喜んでくれる」なんてうれしいお言葉もいただけました。お孫さんの出産祝いでプレゼントするという方も多いので、世代を超えてこのデザインが愛されているのを実感しました。リピーターの方もたくさんいらっしゃいますね。
 

実店舗も新商品も、大切なのは「お客さまの声」

オンラインショップの開店後、神戸市内に実店舗をオープンしたと伺いました。

はい! 2014年に作業場を併設したお店をオープンしました。実店舗がない時は、自宅で生地を切って製作したり、受注したりしていたのですが、雑誌やテレビで紹介されたのがきっかけで、たくさんのお客さまが直接自宅にいらっしゃったことがありまして…。

「その場で生地を見たい」「購入したい」という声が多くあがってきたので、これは直接見てもらえる場所を設けないといけないなと考えて、実店舗をオープンしました。

新商品を作るときのアイディアはどうやって浮かんでくるのですか。

家事をしているときにパッと思いついたり、家族での雑談の中から生まれることもあります。
でも、やはり一番多いのが「お客さまの声」を商品化したものですね。新商品のリュックサックは、特におばあちゃん世代から作ってほしいと要望がありました。私自身も孫のリュック姿が大好きですから、そんな思いもあって新商品としてつくったんですよ。

スタイと同じような生地を使って製作していて、前から見た姿もとってもかわいらしいですよ。また、歩き始めの小さなお子さんが道に飛び出したり、迷子にならないようにハーネスをつけているのも工夫のひとつです。

60歳からみつけた生き甲斐。毎日がとても楽しいです。

松本さんにとって、オンラインショップとはなんでしょうか?

オンラインショップがあったからこそ、私自身の人生が開けました。
60歳から仕事をしていこうと決めたとき、すぐに実店舗を開くようなお金の用意はできませんでしたが「オンラインショップなら…やってみよう!」と小さな一歩を踏み出すことができました。

自分で頑張ってやってみようと思えたのは、オンラインショップというシステムがあり、決断できたからです。この時代、ネットでモノを売る仕組みがあって本当によかった!と思っています。毎日がとても楽しくて、今では私の生き甲斐です。ほんとうにありがとうございます。

 

今回ご紹介したショップ
bib-bab
神戸発、60歳で起業した松本さんが作る「ほめられスタイ」の専門店。
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