ECサイト開設・運営のヒントが見つかるWebメディア

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入園・入学前の不安を笑顔に変える。手作りレッスンバッグの店「まいにち布や」の顧客に寄り添うオーダーメイド接客

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、想いのつまった“モノ”とそれを届ける“”たちがいます。このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーやお店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
今回ご紹介するショップ
子どもたちの入園・入学に欠かせない、レッスンバッグや上履き入れなどのアイテムを制作・販売。子ども目線で使いやすく、飽きのこないデザインを多く揃えるほか、園や学校ごとの指定サイズに合わせたオーダーメイドにも対応しています。
今回は店主のmacoさんに、ハンドメイド作家として歩み始めたきっかけや、ECを通じて実現できた新しい働き方について、詳しく伺いました。

息子のために始めたハンドメイドが「作りたい」という熱意に

「まいにち布や」を立ち上げたきっかけを教えてください。

もともとハンドメイドを始めたのは、幼い息子にアトピーの症状があったことがきっかけです。なるべく肌にいいものを着させたくて、ズボンなどを手作りし始めたんですけど、それが楽しくて。

その後、子どもが保育園で使うバッグなども手作りしたのですが、子どもに必要な数以上に作りたい熱意がだんだん上がってきてしまったんですよね。
「minne」などのハンドメイドマーケットに出してみたら売れて、お客さまにも喜んでもらえて、すごく幸せな気持ちになったことが活動の始まりです。

ご自身の「作りたい」という熱意と、お客さまの喜びが重なったんですね。

そうなんです。2014年から本格的に販売を始めて、おかげさまで手に取ってくださる方が増えたので、2016年に開業届を出しました。当時は会社員だったので、ハンドメイドは副業としてやっていたんですけどね。

ハンドメイドマーケットで販売をしながら、自社ECサイトも立ち上げたのはなぜですか。

モール型のプラットフォームは集客力に長けていますが、顧客情報を独自に取り扱えません。
たとえばセール告知や新商品追加などのタイミングで、お客さまに直接アプローチして継続的に関係を築くことの難しさを感じていました。
そこで、自分で商品をPRしてお客さまとつながれる場を作るために、自社ECを立ち上げることにしました。

立ち上げにあたって、カートサービスの比較検討はしましたか。

ネットで検索していろいろ比較しました。カラーミーショップを選んだのは、利用料金がリーズナブルだったこと、そしてYouTubeなどのヘルプコンテンツも充実していたことが決め手になりました。

海外サービスでは、ヘルプページがよく英語で書かれていたりするじゃないですか。
でも私は英語がダメなので(笑)、国内サービスのほうが合っているだろうなって。ECサイトの構築は未経験でしたが、カラーミーショップなら自分でもできそうだと思いました。

実際に使ってみていかがでしたか。

何か困ったときはカスタマーサポートの方からすぐにお返事をいただけるので、すごく助かっています。タグの設定とか、ちょっと分からないところをすぐ聞けるっていうのが嬉しいですよね。
YouTubeの動画やマニュアルを見て、自分で調べながら手を動かせるのもすごくやりやすいです。売上を伸ばすためのノウハウ動画もたくさんあるので、よく観ていますよ。

LINE接客で顧客と店主双方の安心を実現

「まいにち布や」のコンセプトについて教えてください。

入園・入学のシーズンって、親元から離れて子どもだけで別の社会に入っていくじゃないですか。
子どもも大人も不安でいっぱいな時期、ちょっとでも安心できるお気に入りのバッグがそばにあればいいなって。子どもも親御さんも嬉しくなれる、そんなバッグを目指しています。

商品を作る上で、特にこだわっているポイントはありますか。

子どもが長い間使いやすいデザインです。柄が強いものやキャラクターものは、どうしても1〜2年で飽きが来てしまいますが、大きくなっても使い続けられることを理想としています。
あまり尖りすぎずに、柔らかくて、長く付き合っていけるようなデザインを目指しています。


実際、小学校入学時にうちのバッグを買ってくださった親御さんから「中学校に入ってからも使っています」なんて声をいただいたりすることもありますね。

オーダーメイドにも対応されているとのことですが、お客さまとはどのようにやりとりを?

基本的には公式LINEやメールでやり取りをしています。園や学校で配られたプリントの内容を写真で送っていただくことが多いですね。「これとこれを作ってください」とか「これを2つ、これを1つ」という感じで。

プリントの内容をそのまま送るだけで済むのは、親御さんとしてもかなり楽ですね。

園や学校のプリントって、内容がとにかく分かりづらいんです。解読するのも大変なんです(苦笑)。
お客さまの指定通りにお作りしても、実際にプリントに書かれている内容とは若干ズレていたり、お客さまの認識とも食い違っているようなケースが時々発生します。だからこそ、プリントを直接見せていただければ、親御さんも私も安心してやり取りを進められるんですよね。

印象に残っているお客さまとのやりとりやエピソードはありますか。

お店を始めたての頃、お客さまからいただいた感想が未だに忘れられません。

保育園入園前の娘さんを抱える親御さんだったのですが、娘さんは保育園を怖がって、不安で泣いていたそうなんです。
でも、届いたバッグを気に入ってすごく笑顔になって、「“頑張って行く”と言ってくれました」っていう感想をいただいたときは、思わず涙が出てしまいました。

素敵なエピソードですね。

小さなお子さんを抱えながら家事や仕事をして、他の準備もたくさんある中で入学のシーズンが迫ってきて、困っている親御さんはたくさんいらっしゃいます。私はたまたま作るのが得意だったからこの仕事をしていますが、人には得意不得意がありますからね。

私自身も、周囲の方々にたくさん協力してもらいながら子育てしてきたので、今度は自分の得意分野で誰かを手助けして、恩返しをしていきたいです。
子どもも親御さんも笑顔になって、楽しく入園入学の日を迎えてもらえれば、それが一番嬉しいし幸せなことだなと思うので。

自分のペースで育児と両立できるEC運営

当初、ハンドメイドは副業だったとのことですが、本業にしたきっかけは何だったのでしょうか。

もっと制作したい、販売したい、お客さまにも安心して買っていただけるようなお店にしたいと思うと、会社員のままではなかなかうまく時間がとれなかったんですよね。

実は、本業にしようと思ったもう一つの理由に、育児の大変さもありました。
うちの子の場合、学校に行きづらくて休んだり、途中で帰ってきてしまう日も多くて。普通に働いていたら、なかなか対応できないですよね。

なるほど……できるだけ寄り添いたくても仕事をしながらでは難しいですよね。

親のほうもだんだんイライラしてきちゃうじゃないですか。「学校行ってくれないと会社にも行けないんだけど……」みたいな。
そういうのが嫌だったので、子どもとの関係を良好に保ちながらも、自分も納得して思いっきり仕事をするのにネット販売はすごく合っていて、私自身も非常に救われた思い出があります。

ECだからこそ実現できた働き方なんですね。

そうですね。それに、今住んでいるところはかなり田舎なのですが、土地の制約を受けずに自分だけのショップを自由に運営していけるのも、ECでなければできなかったことだと思いますね。

最後に、今後ECサイトを始めてみたいと考えている方に向けて一言メッセージをお願いします。

私自身も初めてのEC運営で、不安なことも多かったですが、そんな私でも意外と続けられているので、まずはやってみるのが一番かなと思います。

実店舗を持つのはすごく大変なことですけど、ECサイトは、子育て中の方でもスキマ時間を活用して、自分に心地よいペースと規模感で構築できます。
日中やれなくても夜作れるし、フルタイムでガンガン仕事しなくてもいいんです。自分と家族、それぞれの生き方にプラスになるような働き方を模索してみるのもいいと思います。

素敵なお話をありがとうございました!